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Title
№5:光刺激がラット顎下腺末梢時計とAqp5 およびAno1
発現リズムに与える影響
Author(s)
佐藤, 涼一; 木村, 麻記; 石塚, 洋一; 鈴木, 誠太郎;
澁川, 義幸; 杉原, 直樹
Journal
歯科学報, 118(5): 475-475
URL
http://hdl.handle.net/10130/4721
Right
Description
475
歯科学報 Vol.118,No.5(2018)
№5:光刺激がラット顎下腺末梢時計と Aqp5 および Ano1 発現リズムに与える影響
1)
佐藤涼一1)
,木村麻記2)
,石塚洋一1)
,鈴木誠太郎1)
,澁川義幸2)
,杉原直樹1)
(東歯大・衛生)
2)
(東歯大・生理)
目的:安静時唾液分泌量は日中に増加し,睡眠中に
ほぼ分泌停止する概日リズムが存在していることが
知られている。しかし,この分泌リズムを作り出す
メカニズムは明らかにされていない。本研究は顎下
腺における水分泌チャネル Aquaporin5( Aqp5)
および浸透圧変化のトリガーとなるカルシウム依存
性クロライドチャネル Anoctamin1( Ano1)に着
目し,飼育時の光環境変化による顎下腺末梢時計と
水分泌関連遺伝子発現への影響を検討した。
方法:4週齢の Wistar 系雄ラットを12時間毎の明
暗環境下で2週間飼育後,Zheng らの方法(2012)
に従い実験48時間前に 恒 暗 環 境(<1Lux)暗 室
内に移し飼育した。実験中のすべての区間計算は
zeitgeber time(ZT)を基準とし,照明が点灯する
8:00を ZT0,消 灯 す る20:00を ZT12と 規 定 し
た。明 暗 環 境 飼 育 群(Light/Dark:L/D)と 恒 暗
環境飼育群(Dark/Dark:D/D)ラットから8:00
(ZT0)を開始時刻として6時間ごとに48時間連続
して顎下腺を摘出し total RNA を抽出した。各時
刻サンプルは定量的リアルタイム RT-PCR 法にて
時計遺伝子および Aqp5,Ano1 のβ-actin 発現量に
対する相対発現量を計測した。
結果および考察:恒暗飼育ラット(D/D)において
顎下腺の時計遺伝子群( Bmal1,Per2,Cry1)は明
暗飼育ラット(L/D)と同様のピーク時刻と明確な
日 内 変 動 を 示 し た。 Aqp5 お よ び Ano1 は L/D,
D/D の両群にて24時 間 周 期 の 発 現 リ ズ ム を 認 め
た。この結果は,両遺伝子が時計遺伝子により発現
制御を受けている時計遺伝子制御遺伝子(CCG)
であることを示唆している。 Aqp5 および Ano1 の
発現ピーク時刻は両遺伝子ともに L/D 群と比べて
D/D 群が6時間前進し, Aqp5 および Ano1 のピー
ク時刻は重なった。両遺伝子のシフト後のピーク時
刻が同期した結果より,唾液腺の水分泌・浸透圧変
化は光刺激の影響を受け,時計遺伝子を介した発現
制御機構の存在が示唆された。
№6:副甲状腺ホルモンの間歇投与がマウス iPS 細胞の骨芽細胞分化に及ぼす影響の検討
佐藤正敬1)
,青木栄人1)
,久永幸乃1)
,中村彩乃1)
,齋藤 淳1)2)
,東 俊文2)3)
(東歯大・歯周)1)
2) 3)
(東歯大・口科研)(東歯大・生化)
目的:副甲状腺ホルモン(PTH)は骨のリモデリ
ングにおいて重要な役割を果たしており,その投与
方法によって異なる作用が報告されている。PTH
は,間歇的投与における骨へのアナボリックな作用
から,現在骨粗鬆症薬として用いられており,歯周
治療への応用も期待されている。また,iPS 細胞は
その増殖能,多分化能から,様々な組織が混在する
歯周組織を再生させるための細胞供給源として注目
を集めている。しかしながら,iPS 細胞の分化過程
における PTH の作用は不明である。本研究の目的
は,iPS 細胞の骨芽細胞分化過程における PTH の
効果を明らかにすることである。
方法:マウス iPS 細胞を胚様体形成後シングルセル
状態とし(iPS-EB 由来細胞),アテロコラーゲンス
ポンジ(ACS)(φ5mm×3mm)へ播種した。24
時間接着させた後,骨芽細胞分化誘導培地(OBM)
及 び OBM+PTH(100ng/ml)添 加 培 地 に て3次
元培養を行った。48時間を1サイクルとし,OBM
単独を対象群,OBM+PTH 培地を 連 続 投 与 群,
PTH 添加6時間後に OBM 培地に変更したものを
間歇投与群として実験を行った。骨芽細胞分化の評
価として alkaline phosphatase(ALP)染色及びリ
アルタイム PCR,免疫組織化学染色を用い,in vitro
における石灰化の評価として von Kossa 染色を用
いた。
結果および考察:ALP 染色において,対照群と比
較し PTH 間歇投与群の染色強度が高く,連続投与
群では低い傾向にあった。同様の結果が von Kossa
染色においても認められた。リアルタイム PCR で
は,早期骨芽細胞分化マーカーである collagen type
1(Col 1 a 1)mRNA 発現が継時的に増加し,7日
及び14日で PTH 間歇投与群において他の群と比較
し有意に増加した(p<0.01)。また,中~後期骨
芽細胞分化マーカ ー で あ る osterix(Osx)mRNA
の発現は,14日で他の群と比較して PTH 間歇投与
群で有意に増加した(p<0.01)。7日における免
疫組織化学染色では ALP 陽性細胞が PTH 添加群
で増加 傾 向 を 認 め,蛍 光 免 疫 組 織 化 学 染 色 で は
Osx 陽性細胞が PTH 添加群で増加傾向を認めた。
結論:PTH 間歇投与は iPS-EB 由来細胞の骨芽細胞
分化を促進することが示唆された。
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