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IRUCAA@TDC : №14:フルバスタチン局所投与の担体:アテロコラーゲン/ゼラチン複合体の物性

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

№14:フルバスタチン局所投与の担体:アテロコラー

ゲン/ゼラチン複合体の物性

Author(s)

喜田, 晃一; 田邉, 耕士; 三浦, 直; 佐々木, 穂高; 笠

原, 正貴; 吉成, 正雄; 矢島, 安朝

Journal

歯科学報, 115(5): 477-477

URL

http://hdl.handle.net/10130/3893

Right

(2)

目的:口蓋の発生の中で特に二次口蓋の発生には, 口蓋突起の成長,上昇,そして正中での癒合という 複雑な過程が不可欠である。これまで我々は,口蓋 帆張筋は幼弱な咀嚼筋群から分化し,口蓋の癒合と ともに正中に向けて移動していくことを報告してき た。また口蓋腱膜が,口蓋癒合後すぐに発生するこ とも示してきた。しかしながら,胎生初期に発生し た口蓋帆張筋と口蓋腱膜は,それぞれ独立して発生 するのにもかかわらず,成長とともに結合する機序 については不明な点が残されている。そこで我々 は,口蓋帆張筋と口蓋腱膜の癒合過程を経時的に観 察し,そのメカニズムについて検索を行った。 方法:試料として,胎生14.5∼17.5日の ICR 系 マ ウスを用いた。4%パラホルムリン酸緩衝液にて固 定後,通法に従いパラフィン包埋を行い,5∼10 μm にて連続切片を作製した。形態学的観察を行う た め に ア ザ ン 染 色 を,筋 腱 接 合 部 に 集 積 す る desmin の観察による接合メカニズムの分析を行う ために,抗 desmin 抗体を用いて免疫組織化学的染 色を行った。 結果:将来の口蓋帆張筋の筋腱接合部には,すでに 胎生14.5日において desmin の集積を認め,その後 胎生17.5日までこの傾向は変わらず認められた。胎 生15.5日になると口蓋は癒合し,初めて口蓋腱膜が 口蓋の正中に認められた。しかしながら,この時点 では口蓋帆張筋と口蓋腱膜との結合は認められな かった。胎生16.5日において,口蓋腱膜が口蓋帆張 筋に向けて伸長し結合していた。胎生17.5日には, 口蓋腱膜が更に口蓋帆張筋の中に向けて進入した様 子が観察された。 考察:今回の研究結果から,それぞれ独立して発生 した口蓋腱膜と口蓋帆張筋は互いに向けて伸長し, 胎生16.5日において結合することが明らかとなっ た。さらに口蓋腱膜は,口蓋帆張筋の中に向けて進 入することが分かった。したがって,口蓋腱膜の口 蓋帆張筋への進入が双方の結合を強化することで, 軟口蓋が常に緊張できる機能を獲得するのではない かと考えられた。 目的:高脂血症治療薬として用いられているスタチ ン系薬剤は,コレステロール低下作用に加え神経 系,免疫系,心臓血管系および骨格系において多面 的に効果を発揮することが報告されている。特に近 年,破骨細胞活性を低下させ,骨芽細胞分化を刺激 し骨形成を促進させることが注目を集めている。そ のためスタチンの骨形成促進作用を利用した,局所 投与法が研究され始めている。局所投与の輸送体と して使用される担体にはポリ乳酸やアルギン酸塩, コラーゲンなどが応用されている。 これまでに我々は,フルバスタチンナトリウムを ゼラチンへ静電的相互作用により担持し応用した が,ゼラチンは水溶性であり液体中で速やかに溶解 し分解されるため,分解速度の調節が困難であっ た。そこで本研究では抗原性の低いアテロコラーゲ ンを形態保持材料として利用し,担体を安定化する ことを目的としてアテロコラーゲン/ゼラチン複合 体の性状,および複合体に担持したフルバスタチン の徐放性を検討した。 方法:0.9%アテロコラーゲン(高研,東京)リン 酸 溶 液 と870μM フルバス タ チ ン ナ ト リ ウ ム(和 光,大阪)を添加した0.9%ゼラチン(新田ゼラチ ン,大阪)リン酸溶液を作製し,アテロコラーゲン の混合比を40か ら0%ま で5段 階 に 設 定 し 混 合 し た。内径16 mm 高さ17 mm の筒状の容器に混合溶 液 を 注 入 し,­20℃で 凍 結 後,FREEZONEⓇ 2.5 (LABCONCO, MO)を用いて-50℃真空下で24時間 凍結乾燥をし,スポンジを作製した。その後125℃, 30分熱架橋した。フルバスタチン徐放量は,各スポ ンジを PBS に浸漬し,経時的に一定量サンプリン グを行い,紫外可視近赤外分光光度計 V-660(日本 分光,東京)にて吸光度を測定して評価した。 結果および考察:ゼラチン100%のスポンジに比較 してアテロコラーゲン/ゼラチン複合体スポンジ は,フルバスタチンの徐放速度が遅かった。ゼラチ ン100%のスポンジでは,溶出開始後6時間で完全 に溶解し,溶液の吸光度が上限に達したのに対し, アテロコラーゲン混合比40%のスポンジでは,溶出 開始後7日目でも構造物の残留が確認され,吸光度 は原液の20%以下であった。またアテロコラーゲン 混合比が減少していくにつれ吸光度は上昇し,徐放 速度も上昇した。従って,アテロコラーゲン/ゼラ チン複合体はフルバスタチンの徐放性を制御する可 能性が示唆された。

№13:胎生期マウス軟口蓋の形態形成

永倉遼太郎,北村 啓,梅澤貴志,山本将仁,阿部伸一(東歯大・解剖)

№14:フルバスタチン局所投与の担体:アテロコラーゲン/ゼラチン複合体の物性

喜田晃一1)2),田邉耕士2)3),三浦 直2),佐々木穂高1)2),笠原正貴3),吉成正雄2),矢島安朝1)2) (東歯大・口腔インプラント)1)(東歯大・口科研)2)(東歯大・薬理)3) 歯科学報 Vol.115,No.5(2015) 477 ― 95 ―

参照

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