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心理学ワールド 89号 特集 顔と顔のつながり─コミュニケーションにおける表情同調 漆原 宏次(近畿大学) | 日本心理学会

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特 集

 私たちは普段の生活で視覚に頼るところが大きいですが,様々な視 覚情報の中でも,他者とのコミュニケーションの際に最も重視される のは言うまでもなく顔でしょう。私たちは言葉だけでなく,表情や顔 の向きなどからも様々な微妙な情報を読み取っています。また,顔色 をうかがう,顔を立てる,顔が売れる,あわせる顔がない,顔が広い, 顔に出る,何食わぬ顔,など,顔にまつわる慣用句も数多くあります。 このように私たちにとって普段からなじみの深い顔ですが,心理学の 分野でも,様々な観点から幅広く研究されています。顔に浮かべる表 情とその認識,顔の向きの変化による印象や認識の変化,主に顔に施 される装いである化粧についてその意義とその効果,そして,人間以 外の動物たちの表情や顔の認識についての研究も行われています。  今回の特集では,「顔」について,異なる四つの観点から最新の研 究動向について寄稿いただきました。普段見慣れた「顔」ですが,心 理学というレンズを通じて色々な観点から見ると,また違った「顔」 が見えるのではないでしょうか。 (漆原宏次)

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