国際協力研修を支えるパートナーたち
基盤教育院
熊谷 信広
(国際協力機構ディレクター) 桜美林大学における国際協力研修は、国内外の様々な一流組織・団体との協力関係を持 って実施しています。ここでは、主な協力組織を紹介していきます。 まず最初に、桜美林大学と、世界で世界銀行に次ぐ開発援助組織である国際協力機構と の協力関係から説明していきます。国際協力機構は日本国政府の開発途上国に対する経済 社会開発協力を独立行政法人機関として実施しています。様々な地球的規模における開発 問題に対して、技術協力などを通じて貢献している機関です。国際協力機構からは、国内 の国立大学法人に教員として 20 名程度の職員が現役で出向の形で、現在実施されている 様々な国際協力にかかる背景、実際のプログラム、現場の状況について、講義などを担当 しています。私立大学で現役の管理職を迎え、開発援助の現場における国際協力研修をは じめ、実際の現場からの国際協力の講義を実施しているのは、桜美林大学のみです。現場 を最も大切にする創立者以来の精神を受け継いでいる桜美林大学ならではの連携のひとつ です。JICA とは
組織名:独立行政法人 国際協力機構 Japan International Cooperation Agency (JICA) 代表者氏名: 理事長 緒方貞子
所在地: 〒 102-8012 東京都千代田区二番町 5-25 二番町センタービル URL:http://www.jica.go.jp/
58 2010 年度 Obirin TOday ――教育の現場から 設立年月日: 2003(平成 15)年 10 月 1 日 資本金: 7 兆 6014 億円(2010 年 3 月末時点) 常勤職員の数(定員ベース): 1,664 名(2010 年 3 月末時点)
概要:
独立行政法人国際協力機構法(平成 14 年法律第 136 号)に基づき設立された独立行政 法人。開発途上地域等の経済及び社会の開発若しくは復興又は経済の安定に寄与すること を通じて、国際協力の促進並びに我が国及び国際経済社会の健全な発展に資することを目 的とする。 主な業務内容:開発途上国への技術協力 研修員受入、専門家派遣、機材供与、技術協力センター設置・運営、開発計画に関する 基礎的調査、有償資金協力(円借款、 海外投融資) 無償資金協力(外交政策の遂行上の必 要から外務省が自ら実施するものを除く。)国民等の協力活動の促進(青年海外協力隊、 シニア海外ボランティア、日系社会青年ボランティア、日系社会シニアボランティアの派 遣他)、海外移住者・日系人への支援、技術協力のための人材の養成及び確保、調査およ び研究、緊急援助のための機材・物資の備蓄・供与、国際緊急援助隊の派遣。ODA と JICA の役割
開発途上国の社会・経済の開発を支援するため、政府をはじめ、国際機関、NGO、民 間企業などさまざまな組織や団体が経済協力を行っています。これらの経済協力のうち、 政府が開発途上国に行う資金や技術の協力を政府開発援助(ODA:Official Development Assistance)といい、次に挙げる 3 要件を備えた政府間ベースの援助が、ODA の定義(経 済協力開発機構= OECD 下の開発援助委員会(Development Assistance Committee = DAC)による定義)とされています。 ◦政府または政府機関によって供与されるものであること ◦開発途上国の経済開発や福祉の向上に寄与することを主たる目的としていること ◦ 資金協力については、その供与条件のグラント・エレメント(※)が 25%以上であ ること ※ グラント・エレメントとは借款条件の緩やかさを示す指数。金利が低く、融資期間 が長いほど、グラント・エレメントは高くなり、借入人(開発途上国)にとって有利であ ることを示します。贈与の場合のグラント・エレメントは 100%となります。 ODA は、その形態から、二国間援助、国際機関への出資・拠出(多国間援助)に分けられ、JICA はこのうち二国間援助の形態である技術協力、有償資金協力、無償資金協力を担っ ています。
新 JICA 誕生
3 つの援助手法を一体的に担う新 JICA 誕生の背景 近年、欧米先進国が地球温暖化や貧困削減など地球規模の課題への取り組みを強化する ため ODA を拡大し、中国などの新興援助国も登場する一方で、日本は厳しい財政事情か ら ODA が縮小されています。 こうした国際的な情勢と、国内の行政改革の流れを受けて、政府は ODA の更なる質の 向上を目指して、ODA 政策の戦略化や実施体制の強化などの改革に取り組んできました。 その一貫として、ODA の実施機関を一元化することになり、国際協力銀行(JBIC)の 海外経済協力業務と、外務省の無償資金協力業務(外交政策上、外務省が直接実施するも のを除く)が、JICA に承継され、2008 年 10 月 1 日に新 JICA が誕生したのです。 この統合によって、援助の手法を有機的に連携できるようになり、より効果的・効率的 な援助が行えるようになりました。 二国間 援助 無償資金協力※ 技術協力 有償資金協力 (円借款) 国際機関への拠出 多国間 援助 ※外交政策の遂行上の必要から外務省が引き続き自ら実施するものを除く新 JICA
ODA
(政府開発援助) 外務省 JICA JBIC (海外経済協力業務)桜美林大学との関係
JICA との連携として、主に以下の内容の協力を実施しています。 1.JICA 職員・専門家・協力隊員 OB/OG による講演(講義)60 2010 年度 Obirin TOday ――教育の現場から 2.国際協力研修におけるそれぞれの在外 JICA 事務所及び各種技術協力、無償資金協力、 有償資金協力及び青年海外協力隊員によるプロジェクトサイトの実地訪問(ODA により 実施された橋梁建築、サイクロンシェルター、廃棄物処理場、気象関連施設、協力隊員に よる環境教育関連、日本語教育関連、自動車整備、村落開発、青少年活動など) 3.大学ゼミナールとの協力:JICA 沖縄国際センターにて実施(別項にて掲載) 4.学生インターンの受け入れ(大学院生)、JICA 横浜にて学部生受け入れ、地球ひろ ばにおけるジュニア地球案内人プログラムへの応募勧奨 5.JICA との事業連携として、現役管理職の専任講師派遣による現在実施している国際 協力の生の情報と現役による在外ネットワークを活用しての学生サポートを実施している (2008 年度から継続中) 6.気候変動教育に関するプログラムの現地訪問事前調査及び理科実験の現地校における 指導の実施(バングラデシュにおける初等教育プログラム、ブリティッシュカウンシル、 現地気象庁、BRAC 大学、現地 NGO との連携)をする 7.青年海外協力隊募集にかかる啓発活動及び個別相談を実施している 8.青年海外協力隊参加を単位認定している 9.大学院入学に際し、青年海外協力隊参加を最大限配慮した選考を実施し参加に貢献 10.大学院生による青年海外協力隊参加者に、IT 機器を使用した修士論文作成に向けた アドバイスを実施している(アフリカのモザンビーク、東南アジアのタイで実施)
JICA ボランティア
JICA ボランティアとは、「お互いの価値観・生活様式・文化を尊重し、直接ふれあい、 交流しながら、貧困問題、環境破壊などその国の社会の抱える問題を解決し、経済や社会 の発展に貢献することを目的とした草の根レベルのボランティア」のことをいいます。 JICA は、国際協力への志をもった一般市民の方々をサポートするため、青年から中高 年層まで、技術、経験、そして意欲を持つ人々を世界中に派遣しています。派遣人数は 44 年間で約 4 万人になります。現在も多くの JICA ボランティアが派遣された国の人々 とともに生活し、働き、彼らの言葉を話し、相互理解を図りながら、彼らの自助努力を促 進させる形で協力活動を展開しています。JICA ボランティアには以下の種類があります。青年海外協力隊 日系社会青年ボランティア ボランティアシニア海外 日系社会シニア・ボランティア 概 要 アジア ・ アフリカ・中 南米・大洋州・中近東 の人々のために、自分 の持っている技術や経 験を活かしてみたい。 そうした強い意欲を持 っている青年を派遣し、 支援するのが青年海外 協 力 隊 で す。 現 地 の 人々と同じ言葉を話し、 ともに生活・協働しな がら開発途上国の国造 り、人造りのために協 力しています。 中南米地域の日系人社 会で、自分の持ってい る技術や経験を活かし てみたい。そうした青 年を派遣し、支援する のが日系社会青年ボラ ンティアです。移住者・ 日系人の人々と共に生 活・協働しながら中南 米の地域社会の発展の ために協力しています。 アジア ・ アフリカ・中 南米・大洋州・中近東 の人々のために、自分 の持っている技術や経 験を活かしてみたい。 そうした強い意欲を持 っている方を派遣し、 支援するのがシニア海 外ボランティアです。 現地の人々と協働しな がら開発途上国の国造 り、人造りのために協 力しています。 中南米地域の日系人社 会で、自分の持ってい る技術や経験を活かし てみたい。そうした方 を派遣し、支援するの が日系社会シニア・ボ ランティアです。移住 者・日系人の人々と協 働しながら中南米の地 域社会の発展のために 協力しています。 募集人員 (年間) 約 1400 人( 短 期は毎回 10 名程度) 約 40 人 約 500 人(短期は毎回10 名程度) 約 25 人 派遣国 アジア、アフリカ、中南米、大洋州、中東、 欧州の約 80 カ国 中南米 8 カ国の日系人 社会 アジア、アフリカ、中南米、大洋州、中東、 欧州の約 50 カ国 中南米 8 カ国の日系人 社会 協力分野 農林水産、加工、保守操 作、土 木 建 築、保 健 衛 生、教育文化、スポーツ、 計 画 ・ 行 政 の 8 分 野、 約 120 職種 教育文化、保健衛生、 福祉部門を中心に約 10 職種、日本語教育分野 が大半を占める 計画・行政、公共・公益事 業、農林水産、鉱工業、エ ネルギー、商業・観光、人 的資源、保健・医療、社会 福祉の 9 分野 教育文化、保健衛生、 福祉部門が中心で、日 本語教育分野が大半を 占める 派遣期間 原則 2 年間(短期ボランティアは 1-10 ヶ月) 原則 2 年間 1 年間または 2 年間(短期ボランティアは 1-10 ヶ月) 原則 2 年間 応募資格 満 20 歳から 39 歳までの日本国籍を持つ方 満 40 歳から 69 歳までの日本国籍を持つ方 募集時期 春・秋の年 2 回(短期ボランティアは年 4 回) 秋のみの年 1 回(現職教員特別参加制度は春 のみ年 1 回) 春・秋の年 2 回(短期ボ ランティアは年 4 回) 秋のみの年 1 回 (JICA 青年海外協力隊募集要項 2010 秋より)
職種など
■村落開発普及員 村落開発普及員は現地の人々の生活に密着し、人々の抱える諸問題を改善するためのサ ポートをする職種です。途上国からの要請の中には、村の活性化や特産品開発、女性の社 会参加への取り組みなど、様々なものがあります。62 2010 年度 Obirin TOday ――教育の現場から 活かせる能力や技能 ◦コミュニケーション能力や調整力 協調性をもって誰とでも意見交換が出来る。また、リーダーシップを発揮して、立場や 意見の違う人々をうまく調整し、ひとつの目標に向かって一緒に取り組むことが出来る。 ◦企画力や提案力 今までに無かった発想や人とは違ったアイデアを出し、それを魅力的に表現し、人の意 欲を引き出すことが出来る。 ◦行動力や挑戦力 計画を実行に移すことが出来、困難なことにも積極的に取り組める。また、失敗にめげ ず、人を巻き込みながら何度でも挑戦し、成功に結び付けていくことが出来る。 ◦特技 手工芸、デザイン、料理、野菜作りなど 活動事例 農民グループの現金収入を向上させるために、特産品の開発や販売促進を通じて、販売 後の金銭管理やその活用方法をサポートするための活動をする。(営業経験・販売経験や 特技を活かせる活動) 衛生面で問題を抱えている小学校で手洗いを奨励したり、トイレの正しい利用方法を指 導したりして衛生面の問題解決を図る。また、環境問題の重要性を伝え、学校全体が継続 できるように、全体を巻き込みながら活動する。(教育・環境問題などの知識や経験が活 かせる活動) 村の活性化を図る住民組織とコミュニケーションをとりながら、住民たちが自分で意見 を出し合いながら計画を立てていくための支援を行う。子どもや女性も参加できるような 企画も立案し、住民たちの意欲を引き出せるような提案をする。(社会人経験や大学での クラブ活動、サークル活動などの経験が活かせる活動) ■青少年活動 青少年活動では、スポーツやレクリエーション、ゲーム、文化活動などを通じて、現地 の青少年の健全な成長を促す情操教育の要素が強い職種です。活動先は、学校やコミュニ ティセンター、その他福祉施設など多岐にわたり、指導する対象も幼児から 20 代の青年 まで様々ある。 活かせる能力や特技 ◦リーダーシップや協調性 グループを引っ張り、時には黒幕になれること。子どもたちや同僚との人間関係を良好 に保ち、協力を得ることは活動に不可欠になる。
◦柔軟な発想力や応用力 日本とは異なる環境、限られた材料の中でレクリエーションや図工などを提供できる能 力が求められる。困難な状況でも工夫する力が必要。 ◦企画力や調整力 企画・運営・評価の一連の流れの中で、イベントや講習会を計画し実施する。子どもだ けでなく、周囲の大人も巻き込み、現地の人が中心となれるように調整する。 活かせる特技 クラフト、図画工作、レクリエーション、スポーツ、書道など 活動事例 障害者施設や養護施設などに配属して、レクリエーションやスポーツ、木工、手工芸、 クラフト、パソコンなどを教える。就労のサポートを行うこともある。 小学校や中学校、聾学校などに配属し、図工、体育、音楽、学校保健など途上国ではあ まり実施されていない情操教育を中心に指導する。授業を実際に行ったり、先生たちに授 業の運営面での指導を行ったりする。生徒が楽しくかかわれるようなイベントを提案する こともある。 寮や青年の家、NGO などの団体に所属して、スポーツ大会を企画したり、様々なレク リエーションを紹介したりして、青少年の健全な育成に貢献する。 ■環境教育 環境教育は、学校での授業やセミナーなどで環境問題に対する啓蒙活動を行ったり、環 境保護を実施する団体に対して、指導を行ったりすることで、現地住民に環境保護の重要 性を伝える職種です。 ■エイズ対策 エイズに関する知識を普及したり、エイズ対策を行う団体に対する指導を行ったりする ことで、エイズに対する理解の促進や感染の拡大を防ぐことを目的とした職種です。 JICA ボランティア:http://www.jica.go.jp/volunteer/index.html
9 月 18 日、台風 11 号が石垣島に接近し沖縄本島も安定しない天候の中、桜 美林大学滝澤ゼミ 11 名の学生が、JICA 沖縄国際センター(Okinawa Inter-national Center)を訪問してくれました。 OIC は、沖縄振興特別措置法において、「沖縄の特性に配慮し、沖縄の国際 協力の推進に資するよう努める」(第 87 条)との責任を負い、日本国内に ある JICA18 支部センターの中で、唯一法律に明記されている施設であり、 今年設立 25 周年を迎えます。 「沖縄の特性」には、島嶼性、亜熱帯性、独自の歴史や文化などが挙げられ ますが、この特性を活かした沖縄ならではの国際協力・技術協力を、市区町 村や、民間企業、NGO、沖縄の大学等と連携して事業を展開していること が大きな特徴と言えます。 今回は、この「沖縄の特性」を活かした、沖縄が世界に誇る国際協力・技術『◎亜熱帯環境におけるさんご礁保全、 マラリア撲滅、◎島嶼におけるゴミ処理問題、救急医療体制、水資源管理、◎歴史的背景による平和構築の発信』 の説明や館内案内等、受入全般については、OIC にて訪問学習(開発教育関連事業)を担当する社団法人青年海 外協力協会(JOCA)が担当させていただきました。 また、IT 研修コースを担当する(株)富士通の古川部長直々に、研修中のクラスを紹介いただき、学生も興味深 そうに古川氏の説明に耳を傾けていました。訪問したクラスでは、研修員から逆に色々と英語で質問攻めに遭うな ど、大学の講義とは一味違った雰囲気も味わってもらえたのではないでしょうか。 研修棟見学終了後は、JICA プラザにて民族衣装の試着や世界の楽器等を楽しんでいただき、昼食はエクアドルの 郷土料理セコ デ ポリョ(チキンサラダライス)に舌鼓を打ち、そして最後は「STAND UP TAKE ACTION」で 今回の研修を締めくくりました。皆さん有意義な時間を過ごしていただけましたか? 皆さんのきらきら輝いてい る目が印象的でした。また、日本の、そして世界のどこかでお会いできることを楽しみにしています。 【JICA 沖縄国際センター】 【JICA 事業説明中の佐藤主任(JOCA)】 【なぜか男性陣に盛り上がりを見せた試着】 【IT 研修について説明中の古川部長(富士通)】 【これ、どうやって鳴らすん?】 【研修員の質問に答える学生の皆さん】 【あっちの定食も食べてみたかった、、。】 【宣誓!】 【STAND UP!】
参加者の感想
(アンケートから抜粋) JICA 沖縄国際センター 社団法人 青年海外協力協会(JOCA) 沖縄事業担当 佐藤 豊皆様お疲れ様でした。
• 人やお金以外の取り組みについて知ることが出来た。 • 沖縄ならではの特性を活かした活動が興味深かった。 • 研修員の生の姿を見れたことがいい経験になった。 • 学校の授業ではわからない貴重な体験だった。概要
1859年、カトリック・イエズス会により設立された名門私立大学。フィリピンの英雄ホセ・リサ ール、民主化の象徴ベニグノ・アキノ元大統領を輩出した歴史を持つ。学部レベルでは、美術、工学、 人文、IT、化学、社会科学があるが、小学校、高校も併設。2006年度より本学提携校となり、国 際協力研修では同年よりパートナー、本学からの長期留学生は2008年度に1名受け入れている。 その他に、独自の英語学校を持ち、桜美林からはこれまでに3名私費留学をしている。研修の特徴
大都市マニラの問題を五感で理解
• 講義「フィリピンの貧困状況」 • 孤児・ストリートチルドレン・シングルマザー保護施設でのホームステイ • 夜の街に出ての路上生活者訪問 • ゴミ山付近に位置するパヤタス小学校での子どもたちとの交流 • 毎日の「振り返り」協力:アテネオ大学国際プログラム課(OfficeofInternationalProgram)、 アテネオ教育開発センター(AteneoCenterforEducationalDevelopment) アテネオ大学社会貢献室(OfficeofSocialConcernandInvolvement)
担当者から一言
私たちは、桜美林の学生さんにフィリピンの貧困の現実とそれに向き合う 様々な団体を現地で紹介できることを誇りに思っています。アテネオ大学 では、学生が社会の問題に気づき、その問題解決に関わる姿勢を身につけ ることをひとつのミッションとしていますが、この教育活動がアテネオの 学生だけでなく、国境を越えて、日本の桜美林の学生さんにも伝わってい ることをうれしく思います。Throughtheseriesof activities,theUniversitytakesprideofbeingableto showthestudentsofJ.F.OberlinUniversitysomeoftherealitiesin Philip-pinepovertyandwhatdifferentsectorsaredoingtohelpalleviatethe situa-tion.Furthermore, the mission of Ateneofor its students to be socially awareandinvolvedhasnot onlyaffectedthelocalstudents,itisextended toothernationalitiesaswell.
アテネオ担当者 Ms. Sheena Sibya
66 2010 年度 OBIRIN TODAY ――教育の現場から
概要
1952年、中国人ジェームズ・イェン博士により設立。フィリピンで最大かつ最も長い歴史を誇る NGO。本部マニラの他に全国に18の活動地を持つ。国連NGOの一団体として、各国での会議に も積極的に参加。公平な世界の実現と持続可能な発展/開発を目指し、農村部で天然資源管理のプ ロジェクト等を実施する。地域の住民から学び、住民とともに計画し活動することを信条としてい る。日本では、(特活)草の根援助運動をパートナーとし、マニラ湾沿岸の海洋資源管理や漁民の 生活向上、女性支援を行う。2008年より、フィリピン国際協力研修の地方研修受入団体。研修の特徴
第二の家族を作る漁村ホームステイ
• 漁村でのホームステイ(五泊六日) • 海洋資源管理視察 • 漁民や農民、女性へのインタビューと交流 • 先住民族へのインタビューと交流 • 政府関係者へのインタビュー • マングローブ植林 • 漁業体験 • 第二次大戦跡地訪問 研修地: マリンドゥケ(2008、2009年)、 バターン(2010年)担当者から一言
桜美林大学での研修では、10-12日間の地方体験を用意しています。研修では、 地方の様々な現実に出会い、直接人々の日常生活に触れます。そこには、地 方に暮らす農民、漁民、先住民、女性、若者との出会いが待っています。また、 研修ではコミュニティに入り、ホストファミリーとともに生活をします。研 修に参加したみなさんは、「人々とともに暮らし、学び、計画し、活動する」 というPRRMのアプローチそのものを体験することができます。In partnershipwiththeJ.F. Oberlin University, PRRM runs a yearly 10-12 day study tour in the Philippine rural setting. Students are immersed in different rural realities and gain first hand experience in the daily life of rural population. The
pro-gram introduces the students to small farmers, fishers, indigenous peoples, rural women and youth.
The study tour program also providesthestudentswithhostfamilieswithinthecommunitieswherestudents areexpectedto “live,learn,plan,workwiththem” whichisamongthepillarsofthePRRMapproachto communityempowermentanddevelopment.
PRRM 代表 President, Mr. Isagani R. Serano
概要
2007年、アヌグラハ・ジョン氏により設立。本部バンガロール。「若者」こそがこれからの世界を より良いものにしていく主体であるとの考えから、これまでにインド、中国、日本において若者リ ーダーを育てるためのユースフォーラムを開催。一方、インド国内では貧困層、子ども、女性のエ ンパワーメントを目的にスラムでの医療活動や異宗教間平和活動、移住労働者の子どもたちの支援 を行う。代表者は国際連合人間居住計画(UN–HABITAT)の青年リーダーとしても活躍。2009年 より、インド国際協力研修都市研修受入団体。研修の特徴
対話から築く異文化相互理解
• インド社会(カースト制度、植民地の歴史、ガンジーの思 想等)についての講義 • 移住労働者の子どもたちとの交流 • スラム訪問 • 異宗教間の平和活動訪問 • ジェンダー問題解決のために活動するNGO訪問 • ユースフォーラム、現地大学生との交流担当者から一言
研修では、日本・インドユースフォーラムを開催しています。フォーラム ではインドの若者たちと直接交流ができます。このフォーラムは、両国の 若者が責任ある、調和の取れた社会を築いていくために対話を通して異文 化相互理解を進めるものです。これからの社会を担っていく両国の若者が、 これを機に文化の多様性、異文化理解、持続可能な発展/開発を備えた新 しい社会の建設に多大な貢献をしてくれると信じています。StudentshavetheopportunitytointeractwithyoungpeopleinIndiathrough theJapan-IndiaForum.Itisaplatformforcross-culturaldialogueandaction workingtowardsaresponsible,pluralandharmonioussocietyintheinterest of boththecountries. Japan-IndiaForumrecognizes that youthbothas key
agentsandtarget groupshaveauniqueandvital contributioninpromotinga newparadigmof cul-turaldiversity,cross-culturaldialogueandsustainabledevelopment.
GCSD 代表 Mr. Anugraha John
68 2010 年度 OBIRIN TODAY ――教育の現場から
概要
1972年、ファザル・ハッサン・アベッド氏により設立。世界最大規模のNGO。約12万人のスタ ッフを有する。当初は独立戦争直後の復興支援が中心であったが、その後活動範囲を広げ、現在は 教育、医療、公衆衛生、人権、マイクロファイナンスを中心とした貧困対策やサイクロン災害対策 の他に、中間層を対象とした銀行業も展開する。また、貧困層の乳牛飼育・野菜栽培・手工芸品製 作等による所得向上と市場経済を結びつけ、フェアトレードなど社会的企業も展開。近年では、ア フリカ、アフガニスタン等国外10カ国での貧困層支援も実施。2007年度より、バングラデシュ国 際協力研修受入団体。BRAC大学は、2008年度より本学提携校。研修の特徴
BRAC の全てを知る旅
• スラム地区、農村、先住民族居住地訪問 • ノンフォーマル教育プログラム視察 • 母子保健プログラム視察 • 公衆衛生プログラム視察 • マイクロファイナンスプログラム視察 • 社会的企業(牛乳工場 、 手工芸品製作等)視察 • 農業研究所視察 • BRAC大学学生との交流担当者から一言
私たちは開発の専門家として、これまで試行錯誤を重ねながら、迅速かつ 効率的、また費用効果の高いやり方で、質を下げることなく人々の生活の 支援をしてきました。そして、現在はこれまでの経験と専門性を生かし、 他の途上国諸国においても活動を展開しています。Wearespecialistsintakinganidea,testing it,perfectingitandthen scal-ing uprapidly inanefficient, cost-effective mannerand without compro-misingquality.Withtheexperienceandexpertiseofworkingina develop-ing nation,wearenowprovidingdevelopmentinterventionsandtechnical assistancetootherdevelopingnationsacrosstheworld.
BRAC 担当者
Mr. Md. Fariduzzaman Rana
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