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原研FEL用超伝導リニアックのRF制御系の温度特性

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Academic year: 2021

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(1)

TEMPERATURE CHARACTERISTICS OF RF CONTROL SYSTEM

FOR THE JAERI FEL

M.Sawamura, R.Nagai, N.Kikuzawa, N.Nishimori,

R.Hajima, T.Shizuma, T.Yamauchi, E.Minehara

Free Electron Laser Laboratory, Japan Atomic Energy Research Institute

Tokai, Ibaraki, 319-1195 Japan

Abstract

Drift of the room temperature shifted the operating points of the RF system of the JAERI superconducting linac. The changes of RF control signals by the temperature drift of the RF control system measured 0.24%/℃ and 1.9%/℃ for amplitude and phase respectively. Temperature control with the thermo cooler stabilized the temperature of the RF control system within ±0.1℃ and improved the stability of the control signals.

原研FEL用超伝導リニアックのRF制御系の温度特性

1 . はじめに 原研自由電子レーザー用超伝導リニアックの高周 波制御系は時間変化により設定パラメータがドリフ トする現象が現れている。この現象は運転開始直後 に顕著に表れる。この原因が高周波制御系の温度変 化によることがわかり、高周波制御系の温度特性を 測定し、ペルチェ素子を用いた温度コントロールを 行った。 2 . 制御室の室温変化 RF 制御系ラックの上部の温度変化を測定した。 その結果を第1 図に示すが、制御室の 1 日の温度変 化は2℃程度であった。しかしRF 制御系に発振器 からのRF が入力されると制御系ラック付近の温度 上昇が起きることがわかった。RF 制御系への RF 入力による温度上昇のデータを指数関数でフィッテ ィングすると、時定数は4/12 のデータでは 48 分、 4/13 では 38 分であった。温度上昇は6℃程度と予 想される。よって温度変化が1℃以内になるために は70∼90 分、0.5℃以内になるためには 95∼120 分 かかると思われる。 さらにRF 入力の状態での加速器室への扉を開 けると温度が降下することもわかった。扉が開い たことにより空気の流れができ、ラック付近に溜 まっていた温かい空気が流れ、冷やされるためと 思われる。 扉の開閉で温度が変化するということは、運転 途中で加速器室に入った場合扉が開いている時 間が長いと運転を止める直前の設定からずれる ことが予想される。 3 . モニター系の温度特性 原研自由電子レーザー用超伝導リニアックの高周 波制御系の概略を第2図に示す。運転開始時におい て各空洞の振幅等は各モニターのレベルを見ながら 設定している。これらモニター系の温度特性を測定 した。 検波器およびミキサーに熱電対をつけて箱の中に −201−

Proceedings of the 25th Linear Accelerator Meeting in Japan (July 12-14, 2000, Himeji, Japan)

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入れ、温度を変えながら出力の変化を測定した。標 準信号発生器からのRF 出力を 4 分配して、HP 製の3 種類の検波器 423B(現在使っているタイ プ)、8473C、8471D に入力し、DC 出力の変化 を測定した。熱電対は423B に取り付けた。各検 波器の出力−温度特性を第1 表に示す。 同様に Mini Circiuts 製のミキサーについても温 度特性の測定を行った。LO と RF 入力側に位相器 を取り付け、位相差が 90 度になるようにした。 検波器と同様に温度が上昇するにつれて出力が 低下する。温度変化に対する出力変化は 24℃∼ 34℃の範囲でほぼリニアであった。 以上より振幅・位相モニター系での変化は振幅で 0.4%/℃、位相で 0.36%/℃となった。 4 . R F 制御系の温度特性 RF 制御系は第2図に示すとおり、振幅コントロ ーラ、位相コントローラ、位相器−減衰器ユニット で構成されている。これらの機器内部に熱電対を取 り付け、RF アンプと空洞の代わりに減衰器を取り 付け、RF レベルを調整し各コントローラへ RF 信号 を戻した。このときの振幅コントローラ、位相コン トローラのそれぞれの制御信号の温度変化を測定し た。このときの各機器の温度変化、制御信号の変化 を第3図に示す。各制御信号が各機器の温度に依存 して変化するものと仮定し、回帰分析により制御信 号の変化に対する寄与の割合を求めると第2表のよ うになる。各ユニットが同じ温度変化をすると、振 幅・位相制御回路での制御信号変化は振幅で0.24% /℃、位相で 1.9%/℃となる。運転の位相を 45 度と すると、位相の変化は0.55 度/℃となる。 次に RF 制御系の温度コントロールをペルチェ素 子を用いて行った。35W の冷却能力を持つサーモ クーラーを振幅コントローラに取り付け、デジタル 温度調節器を用いて温度コントロールを行った。温 22 24 26 28 30 32 4/10 4/11 4/12 4/13 4/14 時刻 温度(℃) 電子銃コンディショニングのため RF制御系へRFが入力される RF制御系へRFが入力のまま ターゲット室への扉を開ける 第1 図 制御室の温度変化 振幅 コントローラ 位相 コントローラ 位相器−減衰器 ユニット RF アンプ 空洞 標準信号発生器 制御信号 RF RF フィードバック信号 第2図 RF 制御系の概略 第1表 モニター系の温度変化による出力の変 化率 検波器 ミキサー 温度範囲 423B 8473C 8471D 24℃∼ 34℃ -0.381 -0.436 -0.332 -0.36 24℃∼ 30℃ -0.355 -0.348 -0.252 30℃∼ 32℃ -0.398 -0.488 -0.344 32℃∼ 34℃ -0.418 -0.799 -0.691 (単位:%/℃)

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度変化は第 4 図に示すように±0.1℃に抑えられて いる。このときの振幅制御信号の変化を第5図に示 すが、この変化は温度コントロールされていない位 相コントローラと位相器−減衰器ユニットの温度変 化によるものと考えられる。 5 . 今後の予定について 今回はRF 制御系のうち振幅コントローラのみに 対して温度コントロールを行った。今後さらに位相 コントローラおよび位相器−減衰器ユニットに対し ても温度コントロールを行い高周波系の安定度を測 定していく予定である。 4.21 4.22 4.23 4.24 4.25 4.26 4.27 4.28 6/2 6/3 6/4 6/5 6/6 時刻 振幅制御信号電圧(V) 32 33 34 35 位相コントローラ温度(℃) 第 5 図 温度コントロールを行ったときの制御信号 電圧の変化と位相コントローラ(温度コントロール なし)の温度変化 29 30 31 32 33 34 35 6/5 12:00 6/5 18:00 6/6 0:00 6/6 6:00 6/6 12:00 時刻 温度(℃) 振幅コントローラ 位相コントローラ 位相器-減衰器ユニット 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 6/5 12:00 6/5 18:00 6/6 0:00 6/6 6:00 6/6 12:00 時刻 電圧(V) 振幅制御信号 位相制御信号 第3 図 RF 制御系の温度変化(上)とそのときの制御 信号の変動(下) 30.0 30.2 30.4 30.6 30.8 31.0 6/2 6/3 6/4 6/5 6/6 時刻 温度(℃) 第 4 図 ペルチェ素子を使った温度コントロールに よる振幅コントローラの温度変化 第2表 各制御ユニットの温度変化によるRF 制御 電圧の変動 振幅 位相 振幅 コントローラ -0.18 0.06 位相 コントローラ -0.12 1.50 位相器-減衰器 ユニット 0.06 0.38 (単位:%/℃)

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