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トライやる・ウィーク体験が生徒の自己効力感に及ぼす影響

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Academic year: 2021

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(1)トライやる・ウィーク体験が生徒の自己効力感に及ぼす影響      専  攻 教育実践高度化専攻       コース 心の教育実践コース.      学籍番号      P11045A       氏  名    堀田 壮一郎. 第1章問題と方法. 第2章 トライやる・ウィークにおける     自己効力感の変容(研究I). 第1節 問題  兵庫県では平成10年度より、地域に学ぶ「ト. 第1節 目的. ライやる・ウィーク」を中学2年生において毎年.  中学2年生のトライやる・ウィークにおける自. 行っている。生徒は、さまざまな体験活動を行い、. 己効力感の変容を検討する。. 自らの将来や、自らの能力について考える機会を 得ている。実際に自信がついた、将来について考. 第2節 調査対象校の概要. える機会になったという調査結果も出ている。し.  X市立Y中学校の生徒数は、男子75名、女子. かし、トライやる・ウィークの中でどのような体. 90名である。平成24年度の希望先は、第1希望. 験からそのように感じるに至ったかについては. 58%、第2希望12%、第3希望7%である。. 明らかになっていない。. 第2節 自己効力感. 第3節調査方法  第1項調査対象.  Bandura(1977)は、ある行動を起こす前にその.   X市立Y中学校2年生の5クラス、全体で、. 個人が感じるr遂行可能感」、自分自身がやりた. 男子75名、女子90名の合計165名を調査対象者. いと思っていることの実現可能性に関する知識、. とした。. あるいは、自分にはこのようなことがここまでで.  第2項 調査内容および手続き. きるのだという考えとして、自己効力感を挙げて.   特性的自己効力感尺度(成田地,1995)を用い. いる。トライやる・ウィーク内で、自己効力感の. た。調査は、5日間のトライやる・ウィークの直. 変容をもたらす体験をしていることは大いに考. 前と直後に行った。. えられる。. 第4節 結果と考察 第3節 研究目的と全体計画.  事前と事後を比較すると、男子、女子それぞれ.  本研究では、研究Iにおいては、自己効力感の. に変化はあまり見られなかった。男女ともに、本. 観点から質問紙調査を行い、分析を行った。研究. 尺度における13∼17歳の平均得点(成田地,. 1Iでは、トライやる・ウィーク活動を観察し、受. 1995)に比べると、少し低めであった。個人ごと. け入れ先へのインタビュー、事後指導で作成され. にデータを詳細にみると、得点が上昇したもの、. た新聞を自己効力感の変化とあわせて、総合的に. 下降したものがあることが分かった。よって、ト. 見ていった。. ライやる・ウィークでの体験によって個々の体験 はまちまちであるが、自己効力感になんらかの影 響を与えていることが分かる。.

(2) 第3章 トライやる・ウィーク活動の     観察と聞き取り(研究皿). を及ぼすようである。生徒の良いところとして 「素直」であることが挙げられた。良い面でもあ. るが、生徒の主体性の弱さを表しているとも考え. 第1節 目的. られる。.  トライやる・ウィーク内の活動の観察、受け入.  第3項 事後指導. れ先の面接調査、事後指導の結果などと生徒の自.  自己効力感が高まった生徒は、トライやる・ウ. 己効力感の変化をつきあわせ、それらを総合的に. ィーク内での自分の体験を考え、捉え直したりす. 判断し、生徒の自己効力感の変容に及ぼす要因に. るような振り返りが、新聞の内容に多くみられた。. ついて考える。. 失敗体験した生徒は、自己効力感が下がり、頑張 った結果それによって達成感が味わえた生徒は. 第2節 方法. 自己効力感が高まっていた。.  第1項 トライやる・ウィーク中の観察 第4章 総合考察と今後の課題.  受け入れ先での生徒13人を観察対象とした。4 つの受け入れ先に絞り、各受け入れ先に観察に入 った。.  本研究で得られたトライやる・ウィークに関す.  第2項 受け入れ先の面接調査. る知見は次の3点である。.  観察を行った受け入れ先に対して30分∼1時.  1.体験の内容と生徒の特性(能力、体力、興. 間程度の面接調査を行った。質問項目はこちら側. 味・関心等)によって体験の効果が規定される。事. があらかじめ考えたものを使った。面接形式は、. 前指導における、生徒の自己理解と受け入れ先の. 半構造化面接で進めた。. マッチング、体験中においては、受け入れ先の生.  第3項 事後指導. 徒への課題の与え方等に十分な配慮が望まれる。.  トライやる・ウィーク後に作成する、活動の振.  2.受け入れ先の生徒への関わり方によって生. り返りとしての新聞を、自己効力感の観点から検. 徒が体験活動から受ける影響も異なる。生徒への. 討した。. 関わりが多く、受け入れ先と生徒の心理的距離感 が近いほど、自己効力感を高める効果が期待でき. 第3節 結果と考察. る。.  第1項 トライやる・ウィーク中の観察.  3.自らの体験に対する振り返りが自己効力感. r遂行行動の達成」の有無によって自己効力感に. の変容に影響を及ぼす。単なる感想に留まらず、. 変容がみられた。すなわち、与えられた仕事や課. 職場体験を啓発的な体験と捉え、成功体験だけで. 題を達成できた生徒は自己効力感が増し、達成で. なく、失敗体験からもその意味を前向きに捉えら. きなかった生徒は低下につながることが伺われ. れるような事後指導が望ましいと考えられる。. た。人と関わる機会が少なかったことが自己効力.  以上を踏まえて、希望先にいけるように地域に. 感に影響を及ぼしている。. 積極的に働くことで、しっかりと連携をとり、な.  第2項 受け入れ先の面接調査. おかつ、トライやる・ウィークヘ行った時にどう.  生徒を褒めることを心掛けたという受け入れ. いった活動をするのかについて、またどのように. 先で、必ずしも自己効力感が交渉していなかった. 関わっていくのが望ましいのかについて、考えて. ことから、単に褒めるだけでは自己効力感の上昇. いくことが大事になる。. につながらないと思われる。むしろ、生徒に対す.            指導教員古川雅文. る受け入れ先の姿勢が生徒の自己効力感に影響.            修学指導教員 古川雅文.

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