社会的スキルを向上させる体育科授業の実践
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(2) 考えられる。それでも実践後に「投げやり・ア. 体全体を使って輸(フラフープ)くぐりをするげ iii)人問ちえの輸. パシー群」が2名減少し’,「いきいき群」に分. 孚をつなぎ輸になり,自由に動いてちえの輪. 類される児童が2名増加したことから,今回の. を完成させる。その後,ほどく役の人は指示を. プログラムは社会的スキルを向上させるため. 出しながら元の輪に戻していく。. に有効なものであったと考えられる。. さらに,社会的スキルの育成状況の変化とし (4)質問紙の内容について. て本研究から分かることは「投げやり・アパシ. 本研究では「子どもの社会的スキル横浜プロ. ー群」から「独りよがり・身勝手群」そして,. グラム」で用いられているrY−Pアセスメント」. 「いきいき群」へと変化していく傾向があると. を使用した。この尺度は自尊感情や自己効力感,. いうことである。したがって,初めに「自分つ. 不安傾向の社会的スキルの土台となる「自分つ. くり」に関する社会的スキルが向上し,その後 「仲間づくり」に関する社会的スキルが向上す. くり」に関するA項目と,かかわりや自己表現,. 共感・配慮のr仲間づくり」r集団づくり」に関. るということが示唆される。今回のプログラム. するB項目の28項目で構成されている。こ机を. はr群れ合い体験」の不足を補うものであり, 「仲間づくり」への影響が大きいと考えられる。. 「そう恩わない」から「そう恩う」までの5件. そのため,「自分つくり」得点が低い「投げや. 法で児童が自己評価を行った。. り・アパシー群」に属する児童では望ましい効 果が得られなかったのではないだろうか。以上. 3.結果と考察. より,社会的スキルを向上させる取り組みを行. (1)平Pアセスメント 「自分つくり」では実践前と実践後でr自尊感. う際には,まず自己形成に関するプログラムを. 情」の得点が16点から18点と2点高くなった。. 取り入れ,その後に他者との関わりが必要とな. これはこおり鬼で凍った者を助ける際のやり. るプログラムを取り入れることで,望ましい社. とりで特に効果があったのではないかと考え られる。また,「仲間づくり」では実践前と実 践後でrかかわり」め得点が23点から24点と. 会的スキルが育成できるのではないだろうか。 (3)まとめと今後の課題. 1点高くなった。これはプログラム全体の特色. 今回行ったプログラムは児童の社会的スキル. として集団で行う,ルールを守るという点が大. を向上させるために一定の効果があったと考え. きく影響したのではないかと考えられる。さら. られる。しかし,「投げやり・アパシー群」の中. に,r自己表現」の得点も21点から23点と2. には社会的スキルがより深刻な状況になった児. 点高くなった。これはこおり鬼の中で助けても. 童もいることから,全ての児童において今回行. らった際にお礼を言う点や輸くぐりリレ中の. ったプログラムが効果的であるとは言い切れな. 作戦を考える,人間ちえの輸でほどく役として. い。さらに,社会的スキルはあらゆるものから. 言葉で指示しながら輸をほどいていくという 点が影響したのではないかと考えられる。他の. 影響を受け,絶えず変化するものである。した. 得点は変化しなかったが,低下したものがない. よる効果だとは考えられない。プログラムの効. ことから今回のプログラムによる効果がうか. 果をより明らかにするために,対照法で変化の. がえる。. がって,今回得られた結果が全てプログラムに. 差を比較する等,調査方法の検討が必要である。. また,今回は社会的スキル得点を算出し,そ (2)社会的スキル育成状況. の得点を基に各グループに分類したが,重要な. 本研究では社会的スキルを向上させるプロ. ことはその結果を基に今後どのような指導を行. グラム実践前の段階で19名が「いきいき群」. うかを決定し実行することである。. に分類された。それだけ研究対象の児童の社会. 的スキル育成状況は望ましいものであったと. 主任指導故員. 一539一. 松下健二.
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