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Positive Behavior Supportに基づく統合保育支援体制づくりの検討

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Academic year: 2021

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(1)Posltive86hav1or Supportに基づく統合保育支援体制づくりの検討                          専  攻 特別支援教育学                           コース 心身障害コース.                          学籍番号M07103B                          氏  名 坂 入 仁 和 1.問題と日的  保育所での障害児の受け入れは年々増加し ており、今後も障害児の受け入れは促進され る(厚生労働省,2008)。2009年4月施行の新. その支援体制を機能化させるための保育士研 修会と巡回相談に対するコンサルテーション について検討することを研究の目的とした。. 保育所指針(厚生労働省,2008)では、「個別の 支援計画の作成」「職員間の連携」「家庭との 連携と相互理解」「専門機関との連携」などに. ll.方法. ついての項目が新たに追加され、特別支援教 育の考え方を取り入れた内容となっている。 以上のような現状から、保育所および保育 所を支える保育行政への専門機関によるコン サルテーションの二一ズは今後さらに高まっ. 1.前合保育支援体制づくりのデザイン  A市の統合保育の現状を機能的アセスメン トし、A市の統合保育に対する望ましい行動 を「統合保育支援体制に基づいた保育所の支 援を行う」と定義し、先行条件を「保育所か らの研修や巡回相談の要望」r保育所からの個 別の配慮を要する子どもの保育に対する援助 の二一ズ」、結果事象を「専門機関からのポジ ティブな評価」「研修の良い結果」「保育所か. ていくと考えられる。.  こうした課題に対して近年では行動コンサ ルテーションが行われており、その有効な方 法としてPositiveBehaviorSupport(PBS)が. らの良い評価」「子どもの良い変化」とした。. ある。.  筆者はA市役所福祉部子育て支援課から 「統合保育支援体制づくりに対するコンサル テーション」の要請を受けた。A市子育て支 援課には統合保育を支援する環境が整ってい なかった。また、市内に発達障害をもつ子ど もを専門に療育することのできる施設がない こともあり、発達障害をもつ子どもの多くが 専門機関による支援をうけないまま、統合保 育を受けているという実情があった。  そこでPBSにおける「対象者と支援を行う 人々」の行動随伴性を考慮するという概念を、 A市の保育行政という組織の行動随伴性に適 用することで、組織の構成メンバーや地域リ ソース、予算などの様々な環境要因によって 影響を受けるため、組織の行動随伴性の変容 に困難を伴うことが予想される場合において も、行動随伴性の変容の可能性を高めること ができると考えた。.  また統合保育支援体制の機能化を図るため には、A市役所福祉部子育て支援課による保 育所支援が、保育所での統合保育の質が向上 するといったr正の強化」を受けるような行 動随伴性となる必要があった。  そこで統合保育支援体制の中に保育士研修 会と巡回相談を組み込むこととした。  この取り組みを通して、実行可能性が高く 継続されやすい統合保育支援体制づくりと、. またセッティングイベントとして「保育士研 修による保育士のスキルアップ」巡回相談に よる保育士の支援行動の実行可能性の向上」 「他機関との連携」とした。. 2 保育士研倍会.  H20年5月より市内金15か所の障害児保 育担当保育士を対象に4回シリーズで行った。  PBSの考え方に基づき、発達障害に関する 知識の習得と併せて、応用行動分析の演習を 行うことで、気になる行動の低減だけでなく、. 望ましい行動の増加とそのための環境の改善 の方法についての学習を行うことに重点を置 いて実施した。. 3.巡回相談.  H20年7月∼8月にかけて、市内金15か所 の保育所に対して実施した。相談には子育て 支援課職員が同行した。.  相談は機能的アセスメントによって子ども の気になる行動を分析し、応用行動分析に基 づき具体的な支援方法をアドバイスした。. 41真例報告会  H20年10月8日に実施した。所定の様式に 沿って各保育所が、保育士研修会や巡回相談 で学んだことを活用して行った保育事例につ いて報告書を作成し、それをテキストに用い た。保育士同士の質疑応答と、講師によるフ ィードハックを行った。. 5.保育行政へのコンサルテーション  子育て支援課職員との打ち合わせをもとに、. 一214一.

(2) 「統合保育支援体制案の作成」「障害の診断を. 受けていないが気になる行動をする子どもの 保育に対する補助金の支給」「子育て支援課に よる予算の確保」r保育士研修会の運営」など を目的としてコンサルテーションを行った。. コンサルテーションに際しては、PBSの C㎝tex川al Fitを重視した。. れ、保育士研修によってKBPACの得点が上 昇したことが確認された。. 4.気になる行動の生起因数の変化  第1回保育士研修会終了後群と第3回保育 士研修会終了後群の生起回数は、符号順位検 定の結果5%水準で有意差が認められ、保育 士研修によって子どもの気になる行動が減少 したことが示唆された。. l11.結果および考察. 5.子どもの行助の変容および保育±の支緩. 1.保育行政に対するコンサルテーション  保育行政に対するコンサルテーションにつ いて、メール、ケース会議、巡回相談での打 ち合わせの三つの場面ごとにエピソードを抽 出し、それぞれにコードをつけて11のカテゴ リーに分けた。さらに各カテゴリーに対して 行ったコンサルテーションの内容をコード化 し9つのカテゴリーに分けた。  コンサルテーションを通して、保育行政は. 行動の変容  保育士の支援行動は「保育支援体制」「子ど もとのかかわり方」に対応のあるt・検定を行 い、有意水準1%で有意差が認められた。  子どもの行動変容は、「コミュニケーション 領域」「セルフコントロール領域」に対応のあ るt・検定を行い、有意水準5%で有意差が認. 「統合保育支援体制計画」「保育士コーディネ. ーター養成3か年計画」r予算請求」r補助金 の支給」等を実現した。. 2.保育士研篠会真後アンケート描果の分析  保育士は研修会を進めるにつれて、子ども の気になる行動を環境との相互作用からとら え、具体的な支援方法について分析に基づい て考えるようになった。.  また、グループワーク形式の演習や、講師 の実践例に基づいた講義が保育士にとって効 果的な学習方法であることが分かった。 3.保育±所書会前雀での肥F^Cの変化  pre保育士群とpOSt保育士群の得点は、符 号順位検定の結果5%水準で有意差が認めら. められた。.  得点の上位3名と下位3名についてアンケ ート記述、ワークや事例報告等について質的 分析を行った。その結果、「保育士にわかりや すい事例を多く取り入れること」r宿題の記入 状況を把握し適宜フォローを行うこと」「メー. ルやFAXを利用し、継続的なアドバイスを行 うこと」などの改善点が考えられた。 1V.健合考察  地域の統合保育を充実させるためには、保 育実践を直接的に改善するとともに、保育所 の行動随伴性、保育行政の行動随伴性までを 対象にした総合的な行動コンサルテーション. をPBSに基づいて実施することが効果的であ ることが分かった(Fig.1参照)。. 続合保育の新しい文脈. r二r 介入初期の確実な成 果. 廿 P09itiw80hwior Suppo吋・ニ  コンサルτ一ション. 〈      の8 >. 〈      の目 >. 保育士研書会. システムの構蟹. 巡回相説. 資激の活用. ■例報告会. ケース会構の設置. 指導教員 井潭億三 主任指導教員  井潭億三. I=i騎1P06帖v●8●h●vior Soppo・t.二讐づく地域の縮合操責へのコン1ナ’レテーション. 一215一.

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