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男性の家事・育児に関する調査研究

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Academic year: 2021

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(1)男性の家事・育児に関する調査研究. M107239J 宮田 貫光 キーワード:男性,家事,育児 研究の背景と日的  近年,男性の家事・育児への参加の促進が求めら. インタどユ 調査に要した時間は,各2時間程度 である。. れている。しかし,フルタイムの30代男性のうち4 男性の家事・育児に対する意識の違いをより明確. 人に1人は週60時間以上の長時間労働を強いられ ている。また,休暇が取りづらいなどの仕事優先の. にするため、さらに,回答者のうちの’2名に追加的. 撒き方により,多くの男性は家事・育児など家庭に. なインタビュ 調査を実施した。. 実施期間は2008年10月で,調査の所要時間は1. 関わる時間が十分に確保できていないのが翼状であ る。. 人に付き,約2時間である。.  男性の家事・育児に関する先行研究では,共優き の家庭では家事・育児を夫婦で分担する傾向がある. が,片働き家庭の男性は。家事を『趣味」と位置づ. 結果・考察 旧答者の属性】. けたり,育児については『遊ぶ」ことを選択してい.  男性の年齢は20∼40代で,婁は30∼40代である。. る傾向があるといわれている(末脇,2008)。家事. 7世帯が核家族であり,1世帯は拡大家族で妻方に. に関しては,妻の就労の有無などにより,家事をこ. 同居している。職業は会社員5人,自営業3人で,. なす程度は相違する。しかし,男性はできるならば、. 労働時間は1日8時間から12時間である。妻の職. 家事はしたくないという消極的な姿勢をもつ慎向が. 業状況は,専業主婦4人・臨時職員1人・パートタ. あると指摘されている(斧出,2008)。男性の家筆・. イム2人・正規尼用1人である。. 育児についてめ研究は,女性の研究者による男性を 対象としたアンケート調査研究が多く,家事・育児. 【全体的な傾向】. 家事についての全体的な傾向としては,家事をよ. に影響を与えている要因を探る研究が多い。.  そこで本研究の異的は,子育て期の男性自身に家. くこなしている人は家事全般において妻と役割分担. 事・育児に対してインタビュ 調査を試み,意識や. しており,簑の支援をしている人も家事全般に対し. 実態を把握することである。すなわち,家事・育児. て参加していた。家事に不参加の人は主に洗濯・食. に関しての参加する際の意識の遠いや,妻との役割. 事の片付け・簡単な掃除・ゴミだしなどの家事を,. 分担や関係性.子どもと接する際の感情などを,具 体的な対象者の語りから明らかにする。. 自分の手の空いている時にしている。.  育児に関しては,全ての回答者が積極的に参加し.  調査研究の枠組みは,①現在の家事・育児参加意. ていきたいと答えた。その内容は,子どもと遊ぶこ. 識と実態,②家庭内での環境変化(妻の出産など. とや一緒に過ごすことが多く,子どもの日常的な世. の前後で生じた家書・育児への参加意議や実態の変. 話は,基本は婁が行うが「話し合いながら進めてい. 化,③対象者自身の生育家庭における父子関係,④. く」といった回答が多かった。. 男性同士の祭がりから男性が得るもの,以上の4項 目である。. 【家事】. 方法. 家事については,インタビュ調査により得られ た結果を参加型と不参加型の2タイフに分類し検討.  調査対象は子育て期にある家庭の男性とし,方法. していく。. はインタビュ 調査である。.  家事参加している人は,片働きの家庭では,妻の.  調査期間は2008年3月∼10月である。. 負担を軽減さ世ることを自的として家事をしている。.  調査回答者は8名である。. 共勧きの家庭では,家事は協同で分担するものと捉 えていた。また,妻の体調が悪いなど家庭内での環 一478一.

(2) いる。これらの人は,自分自身も家事をしている実. 像事・育児に対する2タイフの比較】  男性の家事・育児について分担は当たり前という. 感を持っているため,家事に対しては婁と「公平感. 意識を持っている場合が共微き家庭は多い。しかし,. を持っている」,「良いバランスと思ラ」と回答する. パートナーが専業主婦の家庭に屠る片債き男性は,. 慎向が見られた。. 家事を選んでこなしたり,趣味として位置づけてい.  一方,家事参加していない人は,技術的な問題で. る場合があると指摘されている(斧出,2008)。. 出来ない人と,家事に対して消極釣な意識を持って.  そこで,家事・育児に積極的に参加するタイプと. いるためしない人が見られた。技術的な問題で出来. 不参加の片働きの回答者2名に注目し,両タイプ間. ない人は,『家事が出来ない」,「家事をする技術が無. で男性が持っている家事・育児に対して,意識の遣. い』と述べると同時に,陰に家事は任せていて,自. いを比較検討する。. 分はしなくていい」というように意識も消極的であ.  妻との家事分担についての質問に対して,「妻は負. る。しかし,r妻に負担をかけている」,r家事の役割. 担と感じている時や,無理な場合は自分に『やって. 分担に公平感を持っていない」などと語っており,. ほしい』『手伝ってほしい』と言う」と述べている。. 自分が家事をしていないことに負い同を感じている。. 妻としても負担を感じる時は,夫に家事を促すこと. 境変化の際は,家事をすることは普通の事と捉えて.  行動に移せない理由としては,多くの先行研究で 指摘されているように「仕事が忙しい」,r仕事から. のできる関係であり,そのことから,・男性は,r現在. 帰ったら家事はする気にはならない」,「家事をする. 不参加の人も,『自分は仕事をしているからお互い不. 時間が無い」といった,長時間労働が理由としてあ. 公平とは思わない」,「妻自身が専業主婦になりたい. げられる.そして,『家事をする希望はない」という. と言っている」と述べており,不満は無い。このこ. 参加意識の低さも理由としてあげられる。また,妻. とから,妻の男性への家事参加の要求の違いにより,. が男性の家事参加を望んでいない場合には,『妻が居. 参加の頻度も違ってくることが考えられる。. るから参加しなくていい」と述べていた。.  育児に関して,家事は不参加の人は,『妻の育児の. の家事分担には不満はない」と述べている。一方,. 負担を軽くしてあげたい」と述べており,子どもと 一育児】.  育児については全員「積極的に参加していきたい」. 接することでが,妻の家庭での仕事に日を向けるき っかけになっている。. と語っていた。『一緒に過ごす時間を作る」や「遊ぶ」. といったことを育児内容と捉えている。また,妻の. まとめ. 体詞が悪い時も「実家の支援はありがたい」としな がらも,『自分が関わらなければいけない」と育児に.  本研究ではゴ男性の家事と育児に,参加する意識. 種極的な姿勢が見られた。. 加に関しては低い意識を持っていてち,育児には時.  育児に対する不満やストレスは,大半のケースで. 間を作り,積極的に関わりたいという意識を持って. 咽わる時間が少ないこと」について感じている。. いた。しかし,育児の内容は、多くは一緒に過ごす. 育児についての不満やストレスは,先行研究で言わ. ことや遊ぶことに限られ,共債きの家庭でのみ世話. れているように,長時間労働が要因といえる。また,. をすることは見られた。. 家事について分担や妻のサポートをしており,家事.  また日頃,家事には不参加の男性ち,子育て期の. は『妻に負想をかけていない」と答えた人も,育児. 男性が子どもと関わることにより,家庭に関わるき. では妻にr負担をかけている」と感じている。この. っかけになると考えられる。. と現状に多様性があることを明らかにした.家事参. ことは家事に不参加の人も同様で,『女性にしか出来. ない部分が育児にはあるから,婁に負担をかけてい るj.と答えていた。そのように婁にr負担をかけて. いる」と感じる時にrストレスを感じる』と回答が. 主任指導敏貝 中岡 義介. あった。. 指導教員   服部範子.  また,育児に関しては,回答者自身の父子関係が 現在の育児に影響を与えていることが示唆された。. 一479一.

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