言語発達の縦断的研究(2)
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(2) . 大学紀要 (第1部C) 第4 2巻 第1号. 平成3年7月. i do Un i i ion( ty of Educat Sec ion I C) VO I of Hokka t ver s .42 .l , No. ly ju ,1991. 言語発達の縦断的研究 (2) 藤. 友. 雄. 目. 的. 陣. 1 ( )は 一人 の女児の1歳3か月( 藤友( 1 990 ) 197 8年12月29日)録画による 30 分 の ビ デオ カ セ ッ , テー プをおこして, その発話を文字化した. そして, その資料を分析することにより, 言語発達 ついて研究した. 本稿 は, 同じ対象児の1歳9か月 ( 197 9年6月29日) 録画による30分の ビデオカセ ッ トテープ おこして, その発話を文字化して, その資料を分析することにより, 言語発達の縦断的研究をな ことを目的とする. 尚Q 6 )1歳4か月 ( 1979年1月28日) 録画 Q 7 )1歳5か月 ( 197 9年2月28日) 録画 鰯 )1歳6か月 ( 197 9年3月29日) 録画 鯉 )1歳7か月 ( 197 9年4月29日) 録画 回 り1歳8か月 ( 1 97 9年5月29日) 録画 , 5本の30分の ビデオカセ ッ トテー プによる資料については, 報告を割愛した.. 結. 果. 21 ) 1歳9か月 ( 料B ( 1979年6月29日) 録画 30分のビデオカセ ッ トテープがおこされ, M児の発話に通し番号が打たれた . 「資料B ( 21 ) 1歳9か月」 の記録 . 遊び (4分) 居間で, 玩具の輪な どで遊んでいる‐ 最初は, 床に座っ て遊んでいたが 途中 立ち上がり そ , , , て, ま た, 床 に 座 る.. 「イ ヤーン」 (思い通りにならなくて) 「アッ ウーン」 (床に落ち た輪をひろい集め) 「ま ほち ゃ ん きた. できた. ご はん食 べよ う う ん ま ほち ゃ ん . は い い ら っ し や い」. ご は ん 食 べ よ う ま ほち ゃ ん .. おいで. あっ. 「アー」 (答えて) 「う~ん」 (答えを反復するように) } 「マ マ の 所 に はい て 持 て 行 て ち う だい っ , っ っ ょ , . はい っ て, マ マ, はい っ て」 「イ ヤ ー ン 」. 87.
(3) . 藤 友 雄 陣. 1 1 . 食事 (6分) 居間で, 母親のひざの上に座っ て, 食べたいものを指さして, 母親に食べさせてもらっ ている. 途中から, 母親が手にしていたはしを自分で持っ て, 母親に手伝っ てもらいながら食べる. はしは 掌で握る握りばしの状態である. 5「ウウー ン ウッ」 (台所の方を指さす. 母親は台所へ行き, しょう油を持っ て来て, 少しかけて -. や る). 6 「アッ. ウーン」 (また, 台所を指さして). 7 「ア ッ. ウー ン. エー. ウ ン」 (そ して, 台 所 へ 自 分 で 立 っ て 行 く). 母 「食べたくない」 (ビデオカメラを手にいている父親の方 を見て, 報告するように) M児, も どっ て来て, 母親のひざの上に座っ て, 食べさせてもらっ ている. 8 「アッ」 (ロを開けて) 母 「あ っ. お っ こ っ ち や っ た」. 食べたい物を次々 と指さす. 自分ではしを持ち, おわんに入っ たみそ汁の豆腐を食べている. 9 「ンタ オ ツ」 母 「お とう ふ」. 1 0 「ミン」 (みそ汁 と言おうとしているのか?) 母 「うん おとうふ」 (豆腐のことだと思っ ている) 11 「プ ン. プン. ミ ン」. 母 「プリ ン み た い. こ れ お と う ふ」. 母 「これがいいの」 I2 「ダ ア ー」. 母 「大根」 13 「ダ ア. ダ」. 母 「大根. からい 大根からかっ た」 自分ではしを持ち, ご飯を食べている.. 14 「ア チ ャ ー」 母 「ア チ ャ ー. どう し ま し ょ う」. 0分) m. 遊び ( 1 居間で, 床に座って, 母親と対面状態で絵本を介して 69年 皿の1. 絵本 「せかい いち おおきな うち」 レオ・レオニ作 谷川俊太郎訳 好学社 19 かたつむりを, うちと表現した絵本で, M児 は, かたつむりのことを, オウチと言っ てなれ親し んでいる.. (表紙) 1 5 「オウチ」 (好きな絵本を前にして, 喜んで) 母 「おうちね」 (と, 反復してあ げる). (中表紙) 1 6 「オウチ」 (好きな絵本を前にして, 喜んで) 母 「おうち」 (と, 反復してあ げる) 17 「オウチ」 (と, くり返す) 88.
(4) . 言語発達の縦断的研究 (2). (キャベツが中央に大きく描かれ, そこに, かたつ むりが5匹いる) 母 「これは」 (と, M児に尋ねる. M児はかたつむりを指さす. かたつむり捜しの遊 びをしている) (キャ ベツが中央に大きく描かれ, そこに, 親子のかたつむりが2匹いる) 母 「おうち」 (と, M児に尋ねる. M児 はかたつむりを指さす) (左から右へ, 大きく描かれたキャ ベツに, 子 どものかたつむりが1匹いる) 母「まほち ゃ ん, こっちおいで」 (と言いながら, 床に座って対面状態だっ たM児を, 母親はひざに. 抱く) 18 「オウチ」 (かたつむりを指さ して) 母 「おうち」 (と, 反復 してあげる) (右から左へ, 大きく描かれたキャベツの左の端の方で, 子 どものかたつむりが, 大きくなり始め て い る). 19 「イ ヤー」(と言いながら, 母親のひ ざの所から立っ て父親の方へ来る. もう, だっ こされること を余り好まない年齢になって来ている) 父 「一番最初のでいいよ」 (と, 母親に言う) 20 「イ ヤ ー」. 父 「一番最初ので」 (と, 母親にくり返す) 21 「イ ヤ ー」 母 「ま ほち ゃ ん 母 「お う ち は. お い で」 どん どん お お きく. な っ た. み ん な は. い っ た. た し か に. きみの. うち は. お. おきいね」 (と読む) (キャベツの葉の上で, 子 どものかたつむりが, 左画面いっ ぱいに大きくなっ ている) 母 「ち びかたつむりは あいかわらず からだを のばしたり ち ぢめたり」 (と読む) (子 どものかたつむり は, 右画面の方まで大きくなっ ている) 母 「お ま け に. しっ ぽ を. ぷる ぷる. つ のか ざり ま で. ふっ て. く っ つ け た」 (と 読 む). (見 開きの画面いっ ぱいに, かたつむりのからの部分が描かれている) 母 「そのうえ おしたり ひっ ぱっ たり」 (と読む) 22 「オウチ」 (かたつむりを指さして) (かたつむりの上を, ち ょうち ょうが飛んでいる) 母 「ち ょ う ち ょ う たち が. / と ん で き た. み て.. お と ぎの お し ろ よ ′」 (と 読 む). (左画面にキャベツの葉の上の かたつ むり, 右画面に5匹のかえるが描かれている) 母 「か える の. いっ か が. とおり かかって. めを. ま ん ま る く し た」 (と 読 む). (左画面に大きくなっ たかたつむりと, 食べつくされたキャベツの茎が描かれている) 23 「オウチ」 (かたつむりを指さして) 母 「はっ ぱを. ぜんぶ. た べつ く し. く き しか. の こ ら なく なっ た. あ る ひ」 (と 読 む). (かたつむりのからが, 壊れはじめている) 母 「あ っ. おう ち こ わ れち や っ た」. (キャ ベツが中央に大きく描かれ, そこに, 親子のかたつむりが2匹いる) 母 「ち びかたつむり どう しただろうね」 (森の中を行く, かたつむりが左画面に1匹描かれている) 母 「あっ おうち どこだ」 (とたずねられたM児が, かたつむりを指さすと) 母 「おうちあっ た」 (と応じる) 89.
(5) . 藤 友 雄 嘩. (木の根本に, かたつむりが1匹描かれている) 母 「おうち どこだ」 (とま どっ ているM児に) 母 「むずかしいな わかんないな みえないね」 母 「ここだ あっ た」 (かたつむりを指さして) (左画面に, 対面状態でかたつむり が2匹描かれている) 母 「おわり」 (M児 は, かたつむりを指さす) 母 「うん おうち」 (と答えてやる) 24 「オウチ」 (かたつむりを指さして). (裏表紙) 母 「おわり」 25 「オウチ」 (かたつむりを指さして) mの2. 絵本 「わたしのワンピース」 にしまきかやこ作. こぐま社 1 96 9年. 母 「わ た しの ワ ン ピー」. 26 「ス」 (語尾の部分だけを言う) 母 「まつ しろなきれ」 27 「ふわ」 (語頭の部分だけを言う) 母 「ふ わ っ てJ 「そ ら か ら. お ち て き」. 28 「た」 (語尾の部分だけを言う) 母 「ミ シ ン. カ タ カ タ一 「わ た し の ワ ン ピ ー ス を. つ く る う つ と」 「ミ シ ン. カ タカ タ. ミ シ ン」. 29 「カタ」 (語頭の部分だけを言う) 母 「カ タ」 「で き た. で き た」 「ラ ラ ラ ン. ロ ロ ロ ン」 「わ た し に. に あ う か し ら」 「お はな ば た け を. さんぽするの」 30 「だあいすき」 (ことば全部を言っ ている) 母 「あ れ っ. ワ ンピース が. ス」 「わ た し に. は な も よ う に な っ た」 「ラ ラ ラ ン. ロ ロ ロ ン」 「はな も よ う の ワ ン ピ ー. に あ う か し」. 31 「ら」 (語尾の部分だけを言う) 母 「わ あ. あめが. ふ っ て」. 32 「きた」 (文末の言葉を言う) 母 「あ れ っ」 「ワ ン ピー ス が. み ず た ま も よ う に な っ」. 33 「た」 (語尾の部分だけを言う) 母 「ラ ラ ラ ン. ロ ロ ロ ン」 「み ず た ま も よ う の ワ ン ピ ー ス」 「わ た し に. に あ う か し一. 34 「ら」 (語尾の部分だけを言う) 母 「く さ の み っ て. とっ て も. い い に お」. 35 「い」 (語尾の部分だけを言う) 母 「あ ら っ」 「ワ ン ピ ー ス が. く さ の み も よ う に な っ」. 36 「た」 (語尾の部分だけを言う) 母 「ラ ラ ラ ン. ロ ロ ロ ン」 「く さ の み も よ う の. ワ ン ピー ス・ 「わ た し に. 37 「ら」 (語尾の部分だけを言う) 38 「アッ アー」 (飛んで来た小鳥の場面を指さす) 母 「ことりね」 (と言っ てあげる) 90. に あ う か し・.
(6) . 言語発達の縦断的研究 (2) 母 「あ ら ら. こ とり が. くさ のみ. た べ に き」. 39 「た」 (語尾の部分だけを言う) 母 「あ ら っ」 「ワ ン ピ ー ス が. こ と り の も よ う に な っ」. 40 「た」 (語尾の部分だけを言う) 母 「あ れ え. とんだ. と ん」. 41 「だ」 (語尾の部分だけを言う) 母 「に じの も よう の. ワ ン ピ ー ス」 「と っ て も. き れ い だ」. 42 「な」 (語尾の部分だけを言う) 43 「アー」 ( を こじの真ん中を, うさ ぎが飛んでいる画面を指さす) 母 「ば‐い ばーい ばーい ばーい」 (と, それに応じてあ げる) 母 「ゅう や けも よ う の ワ ン ピ ー ス」 「す こ し. 44 「た」 (語尾の部分だけを言う) 母 「ぐう ぐう っ てね ぐう ぐう ぐう 画面に文をつけて) 母 「あっ お星さまも. ねむく. な っ て き」. ねんねした」(夜空を飛んでいるうさ ぎの画面, 文字のない. ひゅ一」 (流れ星の画面, 文字のない画面に文をつ けて). 母 「お ひ さ ま お はよ う」 「あ ら っ」「ワ ン ピ ー ス が ほ し の も よ う に な っ て る」「ラ ラ ラ ン ン」 「わ た し の す て き な ワ ン ピ ー ス」 「ラ ラ ラ ン ロ ロ ロ ン ラ ンロ ンロ ン」 「お わ り」. 45 「オウチ」 (せかい. いち. おおきな. うち. ロロロ. の絵本を要求する). 母 「お わ り」. 46 「オウチ」 (再度, 要求する) 母 「うん おいしい おいしいね」 (M児の要求内容に気がつかない) 47 「だあいすき」(せかい いち おおきな うち の絵本 だあいすき と言おうとしているのか?) mの3. 絵本 「せかい. いち. おおきな. うち」 レオ・レオニ作. 谷川俊太郎訳. 好学社 1969年. 48 「オ ウ チ」 母 「おう ち が い い の」 (と, せ か い. いち. おおきな. うち. の 絵 本 を 手 にす る). 母 「はい」 (と, 絵本をひろげる) 母 「おうち」 (中表紙) 49 「オ ウ チ」. (キャ ベツが中央に大きく描かれ, そこに, かたつむりが5匹いる) 母 「おうちがありました」 (キャ ベツが中央に大きく描かれ, そこに, かたつむりが2匹いる) 母 「ね ‐. ち びか た つ む り が. か たつ む り の お じさ ん に き き ま し た」. (左から右へ, 大きく描かれたキャ ベツに, 子 どものかたつむり が1匹いる) 母 「ね一一 (と, 絵だけを見せる) (右から左へ, 大きく描かれたキ ャベツの左の端の方で, 子 どものかたつむりが, 大きくなり始め て い る). 母 「おおきなかたつむりのおうちね‐. おおきいね」 (キャベツの葉の上で, 子 どものかたつむりが, 左画面いっ ぱいに大きくなっ ている) 母 「ああ おうちが大きくなっち やっ た」 「おうち」 (子 どものかたつむりは, 右画面の方まで大きくなっ ている) 91.
(7) . 藤 友 雄 庫 母 「ま ほち ゃ ん. おう ち. ほら. あっ. ま ほち ゃ ん. お う ち み て一. (見開きの画面いっ ぱいに, かたつむり のからの部分が描かれている) 母 「はい. おお きく. き れ い に な っ ち ゃ っ て」. (かたつむり の上を, ち ょうちょうが飛んでいる) 母 「ち ょうち ょうたちが とんで きた. ねえ おうち」 (左画面にキャ ベツの葉の上のかたつむり, 右画面に5匹のかえるが描かれている) 母 「う~ん おはなが でてきた」 (と, 鼻水をふいてあげる) mの4. 絵本 「いない いない ばあ」 松谷みよ子・文 瀬川康男・絵 母 「はーい」 「くまさん」 (絵本を手にして, 表紙部分をM児に見せて) (ページ1 中表紙). 童心社 1 967年. 母 「ち ゅ う ち ゅ う っ て」 50 「チ ュ ー チ ュ ー」. (ページ2・3) 母 「に ゃ あ に ゃ が. ほら ほら. いない. い な い・…・ ・ 」. (ページ4・5) 51 「ばあ」 母 「あ っ. あ っ た」. 52 「イ ナイ. イ ナイ」. (ページ6・7 母 「く ま ち ゃ ん が. M児は手でくまの絵を隠している) ほらね. いない. い なしト・…」. (ページ8・9) 母 「ばあ」 母 「うん. ばあ. 母 「ま ほち ゃ ん. ああ いない. かくしてんの」 (M児は手でくま の絵を隠している) いない. ばあ」 「い な い. いない. (ページ1 0・1I M児は手でねずみの絵を隠している) 母 「こん どは チューチュ ーが いない いない……」 (ページ1 2・13 ) 母 「ばあ」 母 「あ っ た」. 5 3 「ウ ッ」 (ねずみの絵を指さす) 母 「うん ち ゅうち ゅう」 (ページ1 4・15 ) 母 「こ ん こ ん ぎつ ね も」. 54 「コンコン」 (きつねの絵を手でさわりながら) 母 「うん こんこん一 (と, 反復してやる) 55 「コンコ ン」 (きつねの絵を手でさわ りながら) 母 「いない いない……」 (ページ16・17 ) r 母 ばあ」 56 「コ ンコン一 (きつねの絵を手でさわりながら) 92. ばあ」.
(8) . 言語発達の縦断的研究 (2). 母 「こんこん一 (と, 反復してやる) 57「コンコン」 (きつねの絵を手でさわり ながら) 母 「こんこんね」 (と, 反復してやる) 9 ) (ページ18・1 母 「のんち ゃ んが いない いない ばあ」 M児と母親が, 右と左ののんち や んを, 手で隠したり, 出したりしながらの, いない あ. 遊びが続く.. 母 「い な い. い ない. ば ぁ」 「い な い. いない. ばあ」 「ね え」. いない. ばあ」 「い な い. いない. ばあ」 「ばあ」 「の ん ち や ん」. いない. ぼ. 58 「エ ツ」 母 「い な い. ) (ページ20 母 「おわ」 59 「り」 (ことばの語尾を言う) 2分) 1 W. 遊び ( 家から, 家の前の公 園へ IVの1. 丸木わたり はじめ片手, その後, 両手を母親に持っ てもらいながら, 丸木をわたる. W の 2. ジ ャ ング ル ・ ジ ム. 横棒にぶら下 がる. 両足は地上から離れている. 横棒をくぐるな どして遊ぶ. Wの3. 遊覧バス 真ん中のあたりに座り, 母親に揺らしてもらう. 母 「どこまでですか」 60 「ヒ ツ フ」. 母 「うっ ぷまでですか」 (と, 反復模倣する) 61 「ア ニ ャ」. 母 「ありや. ありや」 (と, 反復模倣する). 母 「どこ ま で 行 く. ま ほち ゃ ん」. 62 「ヒ ツ ヒ ー ヒ ヒ ン」. 母 「ひひんまで」 (と, 反復模倣する) 母 「どこまで行くのかな」 63 「ヒ ヒ ン」. 母 「はい着きましたよ」 64 「ウ ッ ウ ン」 (と, 答 え る). Wの4. 滑り台 階段登りを途中でやめ, 滑る部分から登ろうとする ができずに, その途中から下に滑る. 滑り降り た土の上で遊んでいる. 93.
(9) . 藤 友 雄 庫. 母「まほち ゃ ん. バイ バーイ. バイ バーイ. ママ 滑っ てこようかな」 {母親が階段を登る. M児 は 階段の方へ走っ て行き, 母親の後を追っ て階段を登りながら) 6 5 「イ ヤーJ (母親が独自の行動をとるのをいやがる) 母 「ママ下で押えられないも の」 66 「イ ヤー」. 67 「イ ヤ イ ヤ イ ヤーン」(と言いながら上まで登り そして また 自分が先頭 で その後に母 , , , , 親が続いて階段を降りて来る) IVの5. 高い雲梯 母親がかかえて, ぶら下がらせる. 母 「まほち ゃ ん はなすよ」 (母が手を離すと, ぶら下がっ た状態で) 68 「イ ヤ ー. コ ワイ」. 69 「コワイ」 (母は, また抱きかかえて, 太鼓橋型の雲梯 の方へ移動する). Wの6. 太鼓橋型の雲梯 登り始め, 一番高い所まで登り, 母親に抱きかかえてもらっ て 降ろしてもらう , .. Wの7.. フPラ ンコ. ブランコに座っ ている. 母親に押してもらう 段々大きく揺れてくる . .. 考. 察. 語 桑 に よ る 発 話 は, 1 「イ ヤ ー ン」, 4 「イ ヤ ー ン」 19 「イ ヤ ー」 20 「イ ヤ ー」 21 「イ ヤ ー 」, , , , 65 「イ ヤー」, 66 「イ ヤ ー」, 67 「イ ヤ イ ヤ イ ヤ ー ン」 68 「イ ヤ ー コ ワイ」 の よ う な 拒 否 の 意 ,. 思表示が目立っ ている. これは, この時期が自分というものを強く主張する時期 であることの反映 であるように思われる. 哨 語 によ る 発 話 も, 2 「ア ッ ウ ー ン」, 3 「ア ー」 5 「ウ ウ ー ン ウ ッ」 6 「ア ッ ウ ー ン 」 , , , 7 「ア ツ ウ ー ン エ ー ウ ン」, 8 「ア ツ」 38 「ア ツ ア ー」 43 「ア ー」 53 「ウ ツ」 58 「エ ツ , 」 , , ,. のような形でなされている. まだ, 哨語と語桑を併用している. 哨語と語桑 の中間に位置する発話, すなわち語桑の誕生 の様子を示唆する発話も見ら れる 9「ム . タ. オ ッ」(お とう ふ. 2「ダアー」(大根 1. と 言 お う と し て い る の か ?),10「ミ ン」(みそ 汁. と言おうとしているのか?) 3「ダア ,1. m の 1. 絵 本 「せ か い. いち. おお きな. ダ」(大根. と 言 おう と して いる の か ?),. と言おうとしているのか?). う ち」. では, 大好きな絵本を楽しん でいる様子が, 観察される .. m の 2. 絵 本 「わ た し の ワ ン ピ ー ス」. では, 絵本の文章を覚えていく初期の過程が示されている この様な過程を経ながら やがて . , , 一冊の絵本の文章全部を暗唱するまでになる のである すなわち 文字を読むことができる様にな . , る以前に, 耳からの聴覚刺激によっ て, 書きことばによる文章を身 につけることができるのである . mの4. 絵本 「いない いない ばあ」 94.
(10) . 言語発達の縦断的研究 (2). は, イナイ イ ナイ バー 遊びを, そのまま本にした絵本 であるが, 絵本は読む だけではない. ここで観察された様に, 絵本を遊具にして遊ぶこともできるのである. ‐ 遊び N . では, 屋外での遊びになると, 発話量は減少する. 特に, Wの1. 丸木わたり の様に, 緊張を要するものに は, 発話そのものが抑制される. N の 3. 遊 覧 バ ス. 「 「 「 ウ ン」 な ど で は, 60 「ヒ ッ プ」 , 62 ヒ ッ ヒ ー ヒ ヒ ン」, 63 ヒ ヒ ン」, 64 ウ ッ. の様な造語 が見られる. これもまた, 哨語と語桑の中間に位置することばなのかも知れない.. 文. 献. 1 ) 3‐6 9頁 北海道教育大学紀要(第÷部C) 1 )藤友雄陣 「言語発達の縦断的研究( { 」 6. 99 0年 0巻 第2号 1 第4 (本 学 教授. 函 館 分 校). 95.
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