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第2学年 道徳学習指導案
1 主題名「いっしょうけんめいにがんばること」【1—(2)勤勉・努力】
2 ねらいと資料
(1) ねらい
○ 自分がやらなければならないこと(勉強)を懸命に努力することの意義を理解させ、進んで実生活の中で取り組む
ことができるようにする
(2) 資 料「かん字の書き取り」(自作資料)
3 主題設定の理由
○主題の意味
本主題「いっしょうけんめいにがんばること」は、自分がやらなければならないこと(勉強)を勤勉に努力することの
価値を自覚し、その意義を見出して、実生活の中で具体的に努力しようとする心情や態度を育てることをねらいとしてい
る。本主題の価値の内容項目である「勤勉・努力」とは、自分がやらなければならない勉強に対して目標をもち、くじけ
ずに努力しようとする心である。人が健全な社会生活を営む上で、自分のやらなければならないことを自覚し、そのこと
を最後まで果たそうとする態度は、欠かせないものである。また、目的意識を明確にもち、くじけずに努力していく心情
や態度は、自分を高めようとする向上心にもつながり、より充実した生活を営む力の基礎となるものである。
本主題では、自分がやらなければならないことを懸命に努力することの意義を理解させ、進んで実生活の中で取り組ん
でいこうとする心情や態度を育んでいきたい。このことは、中学年での自分でやろうと決めたことは、粘り強くやり遂げ
る心を育む学習、高学年でのより高い目標を立て、希望と勇気をもってくじけないで努力する心を育む学習へと発展する。
○子どもの実態と親の意識
子ども 親
本学級の子ども達は、「勉強や宿題を一生懸命に頑張るこ
とができていますか。」との質問に対して、「とても」(○○%)
「まあまあ」(○○%)と答えた子どもが○○%、「あまり」
「できていない」と答えた子どもが○%であった。このこと
から、勉強は一生懸命に頑張り、取り組むものと比較的意識
することができていることが伺える。
しかし、価値の内容項目1—(2)に関する「心情」と「判
断」の調査を行ったところ、心情面では「望ましくない」項
目を選択した子どもが○%だったが、判断面では「望ましく
ない」項目を選択する子どもが○%であった。この要因とし
て、「望ましい」判断後に得られる満足感、向上心を十分に
味わっていないこと、他者からの肯定的な評価の不十分さが
考えられる。
本学級の親は、「子ども達は、勉強や宿題を一生懸命に頑
張ることができていますか。」との質問に対して、「とても」
(○○%)「まあまあ」(○○%)と答えた親は、○○%、「あ
まり」「できていない」と答えた親は、○○%であった。こ
のことから、子どもの学習に対しての取り組む意欲をやや不
十分なものとしてとらえている傾向がある。
また、個人面談の聞き取りでは、低学年での学習内容が今
後の学習の基礎となるものと十分に意識されていて、漢字の
書き取り、基本的な計算、文章の理解力を身につけるように
目標を決めて努力してほしいという声が多数聞かれた。
○本主題の指導
本主題の指導にあたっては、指導後に学級活動「目標を立て、努力しよう」、課外での実践、評価活動を位置づけ、自分
がやらなければならないこと(勉強)を懸命に努力することの意義を理解させ、進んで実生活の中で取り組むことができ
るようにすることをねらいとしている。
まず、勉強を一生懸命に取り組み、できるようになった時の気持ちを綴らせておく。それを受けて、道徳の時間には、
資料「かん字の書き取り」をもとに、また親との交流活動を通して、自分のやらなければならない勉強を懸命に努力する
ことの心地よさや必要性を考えさせ、進んで取り組んでいこうとする心情や態度を育んでいきたい。
資料「かん字の書き取り」は、子どもの学校生活、家庭生活での様子をもとに作成したものである。はやく遊びたい為
2
に漢字の書き取りをいい加減にしてしまう主人公 けいた が、その後悔から勤勉に努力することの意義を見出し、自分の
やらなければならない勉強に真摯に向かっていこうとする内容の話である。子どもの一人一人の実体験と共通する部分も
多く、主人公の心情の変化を自分の心情と照らし合わせて考えることができる。
本時指導にあたっては、まず「気づく」段階では、事前アンケート「勉強は、しなければならないという考えに賛成か、
反対か」の結果を提示し、その理由を交流することでめあてを設定する。次に深める段階では、資料「かん字の書き取り」
をもとに主人公 けいた の気持ちに共感させていくことで、自分の勉強をしっかりと行っていくことの大切さを考えさせ
る。「見つめる」段階では、事前に綴らせた努力してできるようになった時の気持ちを紹介することでその心地よさを自覚
させる。親との交流活動では、家庭での学習の取り組み方や気持ちについて意見交流したり、親の願いを聞き取ったりす
ることで学校でも、家庭でも勤勉に努力することが大切であることに気づかせる。最後に、「あたためる」段階では、校長
先生から、子ども達の学校での学習の様子を賞賛していただき、実践への意欲付けとする。
4 計画(道徳学習1時間 学級活動1時間 実践活動1週間)
道徳/学級活動/実践活動
節度ある生活に迫る意識
1 道徳学習①
○資料をもとに勤勉に努力することはどういうことなのか考え,その
大切さを理解し,心地よさを感じる。(1/2)
2 道徳学習②
○保護者との交流活動を通して,勤勉に努力することの価値の深化・
補充を図る。(2/2)
3 学級活動「目標を立て,努力しよう」
(1時間)
○自分の勉強を努力することの意義の理解
「自分自身で成長できる」「できることが増えていく」
○目標を具体的に立てそれに向け努力する仕方を知る。
○実践活動に向けた自己目標の設定
4 実践活動(1週間)
【学校】
○朝の活動「チャレンジタイム」で自分の課題に取り組む。
【家庭】
○家庭で取り組む学習を決め(宿題以外),取り組む。
評価活動
【学校】
○自己目標に照らして自己評価を行い,その時の気持ちを綴る。
○教師から肯定的な評価をコメントを通して行う。
【家庭】
○自己目標に照らして自己評価を行い,その時の気持ちを綴る。
○保護者から肯定的な評価をコメントを通して行う。
5 本時
(1) 本時のねらい
◎自分の勉強を懸命に努力することの意義を理解させ、勤勉に努力して取り組んでいこうとする心情や態度を育成する。
(2) 本時の手立て
本時の学習において、資料を用いた価値追求の後、以下のような交流、賞賛を行えば、勤勉に努力することに意義を見
出し、進んで取り組んでいこうとする心情や態度を育てることができるであろう。
○ 類似した体験をもつ親と子でグループを設定し、努力した時の気持ち(しなかった時の気持ち)を交流した後、目標を
もち努力していくことのよさについて具体的な話を聞くことで、勤勉に努力する意義を具体的に理解させる。
○ 校長先生から学習に勤勉に取り組んでいる姿を賞賛してもらい、これからの実践への意欲を高めさせる。
少しずつだけど,できるように
なってきたぞ。できるようにな
るとやる気が出るな。
自分の勉強をしっかりと目標を
立ててがんばってたくさん褒め
られたよ。うれしいな。
これからしっかりとした生活を
するためにも続けていこう。
自分で小さな目標を立てて頑
張って,できたかどうか振り返
るんだ。がんばるぞ。
自分の勉強を一生懸命に頑張る
ことは大切だな。やり遂げると
気持ちがいいな。
おうちの人と話して,コツコツ
と頑張ると,力がつくというこ
とがはっきりしたよ。
【保護者】
○子どもの家庭学習に対する,実態,考えの把握
○家庭での取り組み方や道徳性の見直し
子ども達と一緒に取り組むこと
を決めて,できたことをたくさ
ん褒めてあげよう。
取り組みの日常化
3
(3) 学習指導過程
主 な 学 習 活 動 指導上の留意点
導
入
1 アンケート「勉強はしなければならないという考えに賛成か、反対か」の
アンケート結果を提示し、その理由、どんな気持ち取り組んでいるかを交流す
ることでめあてを設定する。
(1)アンケート結果をもとにその理由を交流する。
・ 大人になった時に困らないようにするためにしないといけない。
・ 勉強が分からないようにならないためにしないといけない。
(2)自分がどんな気持ちで取り組んでいるか考え、めあてを設定する。
□ アンケート結果を数値、絵図で提
示し、視覚的に結果をとらえるこ
とができるようにする。
□ 数名に毎日の宿題をどんな気持
ちで取り組んでいるかを具体的に
聞くことでめあてへとつなげる。
展
開
前
段
2 資料「かん字の書き取り」をもとに自分の体験と結び付けながら、主人公
けいた の気持ちに共感させていくことで。勤勉に努力することの大切さを考
えさせる。
(1)漢字の書き取りを遊びたいからいい加減に書いているけいた の気持ち
を考える。
・面倒くさいな。・はやく終わらせよう。・やりたいくないな。
(2)漢字テストであまり書くことができなくて、お母さんに見せることがで
きないけいたの気持ちを考える。
・ 頑張ってしていればよかったな。・これからは、がんばろう。
・ ただするだけではだめなんだ。・一生懸命に書こう。
(3)目標を決めて、丁寧にじっくり漢字の書き取りをするけいたの気持ちを
考える。
・ 一生懸命にがんばろう。・丁寧にしっかりと取り組もう。
・ やらないといけないことをしてから遊ぼう。
・ コツコツと努力していくことが大切なんだ。
□ 子どもの実生活に基づいた自作
資料を作成し、主人公に共感しや
すくする。
□ 理解しやすくする為に紙芝居形
式で資料を提示する。
□ 同じ様な体験がなかったか切り
返しの発問でその考えの根拠を明
らかにする。
展
開
後
段
①
3 事前に綴らせた努力してできるようになった時の気持ちを紹介すること
で、その大切さを意識させる。
・ 頑張って一生懸命にしたからできるようになったんだな。
・ できるようになるとうれしいな。
□ 事前に努力してできるようにな
った時の気持ちを綴らせておくこ
とで気持ちを想起しやすくする。
展
開
後
段
②
4 勤勉に努力することの意義や経験に着いて意見交換したり、親の願いを聞
き取ったりすることで、学校、家庭どちらでも勉強に対して勤勉に努力してい
くことの大切さを強く意識する。
(1)勤勉に努力することができた(できなかった)経験を交流する。
・遊びたいから、決めていても後回しにしていたよ。
・頑張ってすると、すぐに漢字も覚えられるよ。
(2)勤勉に努力してよかった親の経験を聞き取る。
・遊びたい気持ちはあったけれど、○○ができるようになりたいとしっか
りと考えて目標を決めることでがんばることができたよ。そして、そのこ
とで、しっかりとできるようになってよかったと思うよ。
(3)親の願いを聞き取る。
・今は勉強することが大切だから、目標を決めて頑張ってほしいよ。
・おうちの人もすることを頑張ってきたからできるようになったんだ。
・がんばることで心もすっきりして、いい気持ちになれるんだ。
・おうちの人は、決めたことをできるようになってほしいんだ。
□ 事前に打ち合わせと確認の場を
設定し、交流の行い方、話してい
ただく主旨について説明するとも
に、経験を聞き、交流グループを
決定する。
□ スムーズな交流活動を図る為に
1つ1つの交流段階で区切り、進
行しながら交流を行う。
終
末
5 校長先生から普段の学校生活での学習の様子を賞賛していただき、今後の
実践への意欲を高めさせる。
・ これからは、遊びたい気持ちがあっても自分の勉強をしっかりとして
からがんばっていこう。
・ これからも勉強を一生懸命にがんばろう。
□ 事前に校長先生と打ち合わせを
行い、学習への取り組み方、自習
の時の様子などから賞賛していた
だき、自分のよさをみつめること
ができるようにする。
◎勉強をする時には、どんな気持ちで頑張ることが大切か、資料を読んだり、おうちの人と
話し合ったりして考えよう。