印象に基づく楽曲検索のためのユーザモデルの構築と利用
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(2) Ý 独立行政法人情報通信研究機構 けいはんな情報通信融合研究センター,メディアインタラクショングループ 〒 京都府「けいはんな学研都市」光台 . 概要:印象に基づく楽曲検索方式は,意外な楽曲や未知の楽曲を提示しうる発見的な検索手段と言える.しか しながら,楽曲から受ける印象はユーザによって異なるので,ユーザの印象の受け方に応じて検索結果を変え る必要がある.そこで,本稿では,印象に基づく楽曲検索のための個人適応手法を提案する.具体的には,印 象評価実験( 人)の結果に基づいて,楽曲から受ける印象の類似性を分析し,被験者を グループに分 類する.そして,各グループに対し,ユーザモデル(楽曲の印象を数値化するための式,および数値化した結 果)を構築し,適合フィードバックにより適当なユーザモデルを選択する手法を設計する.また,性能評価実 験( 人)を行い,その有効性を検証する..
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(40) . る.一方,ユーザが持つ何らかの判断基準(嗜好や感 情,気分など)に合致するデータを見つけるための 手段として,印象に基づく検索方式が研究されてい る 021"01.本方式は,特定のデータを探し出すとい う目的には向かないが,ユーザ自身予想しなかった ような意外なデータや全く知らない新奇なデータを 提示しうる発見的な検索手段と言える. 印象に基づく検索方式においては,()データか ら受ける印象がユーザによって異なる,()データ の印象を表現する印象語についての認識がユーザに よって異なる,という 種類の個人差 0 1 が考えら れ,何らかの個人適応機能が必要とされる.先行研 究では,印象語とデータの対応関係をユーザモデル. まえがき. 大量にあるマルチメディアデータの中からある特 定のデータを探し出すための手段としては,書誌情 報(タイトルや製作者名など)による検索が一般的 であり,一部では内容情報(歌声やハミング,スケッ チなど)に基づく検索 01"01 も可能となっている. これらの検索手段は,探し出したいデータを特定す るだけの具体的な情報を入力できる場合には良いが, そうでない場合,例えば,漠然とした要求しかなく 欲しいデータを特定できない場合や自作のデータな ど具体的な情報が公知でない場合には不向きと言え. . −57−.
(41) と定義した上で,()学習用データを各ユーザに評 価してもらい,個人用のユーザモデルを事前に作成 ()あらかじめ用意された基準ユーザモ する 01031, デルとユーザの印象語についての認識との差が最小 となるよう基準ユーザモデルを修正する 0210 101,と いったことが行われており,タイプ()の個人差に 対しては様々な手法が提案されている.しかしなが ら,タイプ()の個人差を対象に,ユーザの印象の 受け方を複数のユーザモデルで記述し,検索結果に 対するユーザの評価によりユーザモデルの取捨選択 を行う,というアプローチはこれまでなかった. 本稿では,被験者 名が楽曲 曲を聴取し,そ の印象を数値化するという実験の結果に基づいて,楽 曲から受ける印象の類似性を分析し,被験者を グ ループに分類する.そして,各グループに対し,ユー ザモデル(楽曲の印象を数値化するための計算式,な らびに数値化した結果)を構築し,適合フィードバッ クによりユーザモデルを取捨選択する手法を設計す る.また,既存の印象に基づく楽曲検索システム 01 に本手法を実装し,性能評価実験( 名)によりそ の有効性を検証する..
(42). 表. 番号. 印象尺度. 印象尺度を構成する印象語の対 静かな 4 激しい 落ち着いた 4 忙しい 爽やかな 4 重苦しい 明るい 4 暗い 荘厳な 4 軽々しい ゆったりとした 4 窮屈な 綺麗な 4 綺麗でない 楽しい 4 悲しい. 2 . 3 . 気持ちが落ち着く. 心が癒される. 4 4. 気持ちが高揚する. 心が傷つく. 㪉㪌㪇 㪉㪇㪇 㪈㪌㪇 㗫 ᐲ 㪈㪇㪇 㪌㪇 㪇 㪇㪅㪌䌾. 楽曲印象の多様性と類似性の分析. 㪈㪅㪇䌾. 㪈㪅㪌䌾. ⹏ଔ䊂䊷䉺䈱ᮡḰᏅ. 楽曲から受ける印象の多様性と類似性を調べるた めに,以下のような印象評価実験を行った. $(! 印象評価実験による評価データの獲得 被験者は男性 名,女性 名の計 名であり, その年齢構成は 歳未満 名, 代 2 名, 代 22 名,2 代 名, 歳以上 名と幅広かった.被 験者には,各楽曲(計 曲)を 回もしくは 回聴 取し,表 に示された印象尺度(楽曲印象を形容す る印象語の対からなる評価尺度)のそれぞれに対し, 3 段階評価(例えば,印象尺度 の場合は,「とても 静かな(3 点),静かな( 点),少し静かな( 点), ,激 どちらとも言えない(2 点),少し激しい( 点) ,とても激しい( 点) 」の 3 段階)もし しい( 点) 」の評価を行うことが求 くは「どちらでもない( ) められ,その結果,合計で 個( 曲 ¢ 名 ¢ 印象尺度)の評価データが得られた. $($ 楽曲印象の多様性に関する分析 まず,楽曲から受ける印象の多様性を調べるため に, 節で得た評価データの各楽曲・各印象尺度に おける標準偏差を求めた.その結果を図 に示す. 標準偏差の分布は,平均値 ,中央値 2 であ り,半数以上が より大きい値となっている.被験 者が評価できる点数が 点から 3 点であったことを 考えると,小さい値ではない.ある楽曲・ある印象尺 度における評価データの分布を平均値が 2 点,標準 偏差が の正規分布と仮定すると,理論的には 名中約 名の被験者が 点から 点の評価を行い, 約 名が 点から 点の評価を行った計算になる. すなわち,同じ楽曲を聴いても受ける印象は人それ. 図. 各楽曲・各印象尺度における標準偏差の分布. ぞれであり,まったく逆の印象を受ける人も少なく ないことを示している.なお,標準偏差の分布にお いて,最大値は ,最小値は 22 であった. $( 楽曲印象の類似性に関する分析 節で示したように,楽曲から受ける印象は人そ れぞれであるが,誰もがまったく異なる受け取り方 をするというよりも,印象の受け取り方が似ている 人はいると考える方が自然である.そこで,楽曲か ら受ける印象の類似性を調べるために,代表的な階 層的クラスタ分析手法の一つである「ユークリッド 平方距離によるウォード法」を用いて, 節で得 た評価データに対しクラスタ分析を行った.このと き,被験者 の評価データ と被験者 の評価 データ のユークリッド平方距離 5 6 を 次のように定義した.. 5 6 7. . . . 5 5 6 5 66. 但し,被験者 が楽曲 に対して行った評価の 印象尺度 における値を 5 6 とする.なお, 5 6 7 のときは 5 6 7 2 として処理 した. ここで,クラスタ分析の過程を示すために,クラ スタ分析のそれぞれの時点において,クラスタ を. . −58−.
(43) 㪇㪅㪈㪉 丶. 䊡. 表. 䉪䊤䉴䉺㑆䈱〒㔌䈱ᦨዊ୯. 㪇㪅㪈㪇. ㊀ᔃ䈎䉌䈱〒㔌䈱ᦨᄢ୯. 䉪 䊥 㪇㪅㪇㪏 丂. ㊀ᔃ䈎䉌䈱〒㔌䈱ᐔဋ୯. 䊄 㪇㪅㪇㪍 〒 㔌 㪇㪅㪇㪋 㪇㪅㪇㪉 㪇㪅㪇㪇 㪇. 㪈㪇 㪉㪇 㪊㪇 㪋㪇 㪌㪇 㪍㪇 㪎㪇 㪏㪇 㪐㪇 㪈㪇㪇 䉪䊤䉴䉺ᢙ 図 クラスタ分析の過程. . . . . 5 5 6 5 66. と定義された.距離 5. . . . . 5 5 6 5 66. . . . . . と定義された. 図 から,重心からの距離の最大値ならびにクラ スタ間の距離の最小値が最初の クラスタ生成時に 急激に減少し, クラスタ以降はほぼ一律に減少し ているのがわかる.これは,他の被験者に比べ特異 な評価を行った被験者(群)が早い段階で新たなクラ スタを形成したためと考えられる.. 平均値. 最大値. 最小値. 2 . 3 . 3 3 3 2 3 32 3. 3 3 33 23 32 32 2 . 3 2 2 2. ち,楽曲( 曲)から抽出される特徴量を説明変数, 各楽曲に対し被験者 名が行った評価の印象尺度 における平均値を目的変数とする重回帰分析(変数 増加法)を印象尺度ごとに行い,その対応関係を重 回帰式という形で定式化した.今回は,クラスタ分 析の結果求められたクラスタのそれぞれに対し,同 様の重回帰分析を行い,各クラスタごとに印象ベク トル生成式(7 個の重回帰式)を設計した.本稿 では,この印象ベクトル生成式,ならびに印象ベク トル生成式によって楽曲から生成される印象ベクト ルの集合をユーザモデルと定義し,図 に示された 結果と印象ベクトル生成式の設計にかかるコストの トレードオフから, 個のユーザモデルを構築する ことにした(実際には比較実験用として 個のユー ザモデルも構築した).なお,重回帰分析における自 由度修正済み決定係数 01 は, 個のユーザモデル (7 個の重回帰式)を構築した場合で,表 のと おりであり,すべての場合において, より大きく, 良好な結果が得られているのがわかる.. 6 も同様に. 5 6 7. 印象尺度. 全体. 形成する被験者 の評価データ とそのクラスタ の重心 との距離 5 6,ならびに任意の つ のクラスタの重心間の距離 5 6 を求めた.図 に距離 5 6 の被験者 名に対する平均値 と最大値,及び距離 5 6 の最小値を示す.但 し,距離 5 6 は,クラスタ の重心 の楽 曲 ,印象尺度 における値を 5 6 と記述する ことにより,. 5 6 7. 重回帰分析における自由度修正済み決定係数. 適合フィードバックによるユーザモデル の取捨選択. ユーザモデルの取捨選択は,検索結果(第 位候 補曲)に対するユーザの評価( 点満点)を用いて, 以下の手順で行われる. 手順 ! 印象(検索条件)が入力されたら,それぞ れのユーザモデル
(44) ( 7 ¡ ¡ ¡ )にお いて,距離が最小となる第 位候補曲 を 求める. 手順 $ 個人適応値 が (初期値であり,未評 価であることを示す)もしくは閾値 以 上であるユーザモデルがあれば,その中から 距離が最小となる楽曲 を求める.なけ れば,個人適応値 が閾値 以上である ユーザモデルを求め,その中から距離が最小. クラスタ分析に基づく複数ユーザモデル の構築. 我々は,文献 01 において,標準 8*9* ファイル 形式の楽曲から抽出される音の高さ・強さ・長さ・音 色に関する特徴量とその楽曲の印象を記述する 次 元のベクトル(印象ベクトル)との対応関係を定式 化するための手法を提案し, 節で述べた評価デー タを用いて印象ベクトル生成式を設計した.すなわ. . −59−.
(45) となる楽曲 を求める.そのようなユー ザモデルもない場合は,すべてのユーザモデ ルの中から距離が最小となる楽曲 を求 める. 手順 楽曲 を検索結果(第 位候補曲)と してユーザに提示する. 手順 ) ユーザがその楽曲と入力印象(検索条件) との適合度( 点:適合42 点4 点4 点4 点:不適)を評価した場合のみ,以下の手順を 適用し,評価しなかった場合は,手順 の待 機状態となる. 手順 楽曲 を第 位候補曲としたすべての ユーザモデルにおいて,次式を用いて個人適 応値 と評価済曲数 を更新する.但し, 評価点数が 点から 点のときは,その点数 をそのまま とするが, 点もしくは 点 のときは,ペナルティを加味し,それぞれ 点, 点を とする. 7 (初期値)のとき. 7. 表 生成された印象ベクトルの例.
(46) 5 2 .
(47)
(48) 52 2
(49)
(50)
(51) 5 2 2
(52) 52 2 2
(53) . . . 3 2 6 3 3 2 6. (紙面の都合により,小数点第 位を四捨五入した). 生成された印象ベクトルの例を示す.また,個人適 応値に対する閾値として, 7 2, 7 を設定した. 各被験者は,まず,本システムが受理できる印象 語 2 語と程度語 語のリストを見ながら,シス テムへの入力文 文を作成し,以下の手順で検索を 行った.. . 7 : . 評価点数が 点でないとき,ユーザは「再 検索」ボタンを押すことができる. 「再検索」 ボタンが押されたら,楽曲 を第 位候 補曲としたすべてのユーザモデルを検索の対 象外とした上で,手順 に戻る.但し,すべ てのユーザモデルが検索対象外となったとき は,「検索に失敗しました.」と表示した上で, 手順 の待機状態となる.. 56 第 文( 7 ¡ ¡ ¡ )を入力し,検索 する. 56 検索結果がある場合は,その第 位候補曲を 聴取し,入力した印象との適合度( 「適合して 」 , 「少し適合している(2 点) 」 , 「ど いる( 点) ちらとも言えない( 点)」,「あまり適合して 」 , 「適合していない( 点) 」 )を いない( 点) 評価する.ない場合は,手順()に戻り,次 の文を入力する. 56 点と評価した場合は,手順()に戻り,次 「再検索」 の文を入力する. 点以外の場合は, 「再検 ボタンを押し,手順()に戻る.但し, 索」ボタンを押せるのは つの文に対し, 回 までとした.. 性能評価実験. 提案手法を評価するために,既存の印象に基づく 楽曲検索システム 01 をベースに 種類のシステム を構築し,以下のような性能評価実験を行った. 被験者は男性 名,女性 名の計 名であり, その年齢構成は 歳未満 名, 代 名, 代 名, 歳以上 名であった.被験者をまず各 名 からなる つのグループに分け,それぞれに異なる システムを与えた.すなわち,システム ( 個の ユーザモデルを用いて個人適応が行われる),システ ム (提案システムであり, 個のユーザモデルを 用いて個人適応が行われる),システム (個人適応 は行われないが,「再検索」ボタンが押されたら,第 位候補曲を第 位候補曲に繰り上げて提示す る)の 種類を用意した.一方,検索対象となる楽 曲には, 節の印象評価実験で用いた 曲に,さ らに 曲を追加し(計 曲),各ユーザモデルご とに対応する印象ベクトル生成式を用いて印象ベク トルを生成した.表 にユーザモデル
(54) において. . 2 3 6. 5 2 2 2 6. それ以外のとき 7 5 ¢ : 65 : 6 手順. 2 2 2 3 2 6. 以上の実験を終えた後,約 分の休憩後,各被験 者は,同じ 文を用いて再度検索(上記手順()及 び()のみ)を行い,それぞれの検索結果(第 位 候補曲)に対し適合度評価を行った.この実験の結 果を表 2,表 に示す. 表 2 は各文に対する最初の適合度評価の結果 を 示し,表 は同じ 文を再度入力した際の適合度評 価の結果を示している.但し,入力ミスや意味解析 失敗による誤った検索結果に対する評価は除外した. また,同じ検索結果に対して異なる評価を与えた場. . . . ¶½ システム , とシステム では平均値に開きがある.そ こで,平均値の差の検定(有意水準 )を行ってみたが, 有意ではなく,被験者グループ間の揺れと考えられる.. 2. −60−. .
(55) 表. システム ( モデル) ;( モデル) <(適応なし) 表. 表 被験者が作成した文に用いられた印象語・程度語. 初回検索時の検索精度(平均適合度). 平均値. 標準偏差. 評価回数. . . 3. シス テム. . 文を再度入力した際の検索精度(平均適合度). システム ( モデル) ;( モデル) <(適応なし). 平均値. 標準偏差. 評価回数. 3 2 3. 2 . 3. 異なり数 印象語 程度語 32 語 語. ;. 語. 語. <. 語. 23 語. 印象語,程度語の例 (頻度 以上を抜粋) コミカルな/心が癒さ れる/透明な/明るい /とても 元気の出る/迫力のあ る/美しい/古典的な /力強い/綺麗な/と ても 明るい/軽快な/幻想 的な/情熱的な/落ち 着いた/力強い/だい ぶ/とても/適度に. 表 同じ検索結果に対する 回目の評価 と最初の評価の差. 評価の差 頻度 割合 5=6. " " " 3 3 . さて,システム ;(提案システム)を用いた被験者 名を対象に,各ユーザモデルにおける個人適応値 の推移を調べたところ,推移パターンとして,ユー ザモデル(全 個)の半分以上が高適応(2 以上) となったパターン ( 名),半分以上が中適応( 以上)となったパターン ;( 名),半分以上が低適 応( 未満)となったパターン <( 名),高適応, 中適応,低適応がバランスしたパターン 9(2 名)の 2 パターンが観測された.それぞれの推移パターン の例を図 に示す. クラスタリングの考え方,すなわち距離が大きい ものを異なるクラスタに,距離が小さいものを同じ クラスタに分類するという考え方からすると,ある ユーザに適するユーザモデルは,個人適応が進むに つれて, つもしくはごく少数のユーザモデルに絞ら れていくものと予想されたが,実際にはそうはなっ ていない.推移パターン では高適応なユーザモデ ルが多数を占めているし,他の推移パターンでもま だ ∼3 このユーザモデルが高適応と位置づけられ ている.その原因がどこにあるのか,単に適応回数 が少ないからなのか,検索対象となる楽曲数が少な かったためなのか,それとも このユーザモデルで は新規ユーザに対し適したユーザモデルを見つけら れないのか,といったことを明らかにしていく必要 がある.今後の課題としたい.. 表 被験者が作成した文(一部). めちゃめちゃ迫力のある曲/清々しくて爽やか な曲/軽快でコミカルな曲/超崇高な曲/スー パー感動する曲/メリハリがあり情熱的な曲/ 重厚で荘厳で厳粛な曲/しっとりとした叙情的 な曲/結構落ち着いた曲/力強くダイナミック な曲/百パーセント心が癒される曲/美しく悲 しい、透明な曲. 合は,最初の評価を優先し, 回目の評価を最初の評 価で置き換えた. 表 2 と表 を比べてみると,システム ;(提案シス テム)の初回検索時の検索精度と 回目の検索精度 には統計的に有意な差があるが(有意水準 =),他 の つのシステムにはない(有意水準 =)ことがわ かる.よって,提案手法(システム ;)は有効である と言える. ここで,同じ検索結果(第 位候補曲)に対する評 価の変化を表 にまとめる.表 は,楽曲から受け る印象の状況依存性,すなわち検索文脈や心的状態 の変化により,同じ楽曲に対しても異なる印象を受 ける場合があることを示唆しており,より高精度な 個人適応を実現するためには,解決すべき課題と考 える. ここで,参考資料として,被験者が作成した文の例 を表 3 に示し,用いられた印象語,程度語の異なり 数を表 に示す.. . まとめ. 同じ楽曲を聴取しても受ける印象は人によって異 なる.そこで,本稿では,被験者 名に楽曲 曲 の印象を評価してもらい,評価の仕方(7 印象の受け 方)が似た人どうしをクラスタ分析手法を用いてグ ルーピングするとともに,それぞれのグループに適 したユーザモデル(楽曲の印象を数値化するための 式,ならびに数値化した結果)を構築し,未知のユー. . −61−.
(56) 㪈㪍 㪈㪋 䊡 㪈㪉 䉱 㪈㪇 䊝 㪏 䊂 㪍 䊦 ᢙ 㪋 㪉 㪇 丶. えている.また,検索文脈や心的状態の変化に伴い 印象の受け方も変化することから,実用システムを 構築するためには,より柔軟な個人適応手法を考え ていく必要がある.. 参考文献 01 椋木雅之,美濃導彦,池田克夫,対象物スケッチ 㪈. 㪌. 㪐. 㪈㪊. 㪈㪎. 㪉㪈 㪉㪌 㪉㪐 ㆡᔕ࿁ᢙ. 㪊㪊. 㪊㪎. 㪋㪈. 㪋㪌. ()推移パターン の例. 01. 丶. 㪈㪍 㪈㪋 䊡 㪈㪉 䉱 㪈㪇 䊝 㪏 䊂 㪍 䊦 ᢙ 㪋 㪉 㪇. 01 021 㪈. 㪌. 㪐. 㪈㪊. 㪈㪎. 㪉㪈 㪉㪌 㪉㪐 ㆡᔕ࿁ᢙ. 㪊㪊. 㪊㪎. 㪋㪈. 㪋㪌. (!)推移パターン ; の例. 01. 丶. 㪈㪍 㪈㪋 䊡 㪈㪉 䉱 㪈㪇 䊝 㪏 䊂 㪍 䊦 ᢙ 㪋 㪉 㪇. 0 1. 㪈. 㪌. 㪐. 㪈㪊. 㪈㪎. 㪉㪈 㪉㪌 㪉㪐 ㆡᔕ࿁ᢙ. 㪊㪊. 㪊㪎. 㪋㪈. 031. 㪋㪌. ()推移パターン < の例. 01. 丶. 㪈㪍 㪈㪋 䊡 㪈㪉 䉱 㪈㪇 䊝 㪏 䊂 㪍 䊦 ᢙ 㪋 㪉 㪇. 01 01 㪈. 㪌. 㪐. 㪈㪊. 㪈㪎. 㪉㪈 㪉㪌 㪉㪐 ㆡᔕ࿁ᢙ. 㪊㪊. 㪊㪎. 㪋㪈. 㪋㪌. による風景画像検索とインデックスの自動生成, 信学論(9"**),> ?3"9"**,- ,
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(77)
(78) 2,. 記号「○」, 「▲」 , 「×」は,それぞれ高適応,中適応,低 適応のユーザモデルを示す.. 01 /( C 9 *
(79) " - B * *
(80) "! 8 "# @$" A * < . C ' "; * * " D @$ CD@2 B-*2 @
(81)
(82)
(83) 23 . -' E 2 01 菅民郎,多変量統計分析,現代数学社,京都, . 図 ユーザモデル個人適応値の推移パターン. ザがどのグループに属するか,すなわちどのユーザ モデルが適しているかを決定するための個人適応手 法を提案した.そして,別の被験者 名による性能 評価実験を通して,その有効性を検証した. 今後の課題として,先行研究と同様,印象語につい ての認識に対する個人差に対処する必要があると考. −62−.
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図
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