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特集 2 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP) 「地域創造型ユビキタスな学びプロジェクト」

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Academic year: 2021

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滋賀大学のGPへの取り組み

 本プロジェクトは、「ニーズに基づく人材育成を目指したe-Learning Programの開発」のテーマで採択され

ています。本プロジェクトの特徴は、従来の知識提供型のe-Learningを行うのではなく、知識創造をめざし たブレンディッド型e-Learningにより、学びを創造することにあります。  具体的には、ターゲットを全学共通教養科目のうちの彦根大津両キャンパス開講の遠隔講義科目に絞り、 対面授業とe-Learningをブレンドさせた形の授業を展開します。さらに、意見表出のために「携帯電話対応 コメントカードシステム(CCS)」を積極的に活用し、授業中や 授業外の少しの時間を使い授業に対する意見や講師の質問に回 答できるようにしています。このCCSはリアルタイムに学生の 回答やアンケート処理、簡単な小テストのできる機能が実装さ れていますので、授業中または授業前後に学生から投稿された コメントを授業内で紹介することにより、学生の授業参加意識 を高める効果があります。さらに宮田教授の以前の研究により、 このCCSの効果は、意見表出だけにとどまらず、CCSを使うこ とにより対面授業でも直接意見を出せる学生が増えていること が実証されています。本プロジェクトではこのような効果を活 かし、ブレンディッド型のe-Learningを進め、CCSを活用する ことにより、知識創造による自らの学びを自ら発表 できる学生の育成を目指しています。

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推進室の役割

 本プロジェクトを推進するために全学組織として e-Learning 推進室を当面現代GPの推進期間である平成21年3 月末まで時限的に設置しています。この e-Learning 推進室は 彦根・大津の両キャンパスに推進室を設け表1のスタッフで主 に下記の仕事に従事しております。 ・授業のインストラクショナルデザイン

・e-Learningに お け るLMS(Learning ManagementSystem)

等サーバーシステムの管理運用 ・e-Learningにおける学生の支援・補助・ヘルプデスク活動 ・情報処理センター分室運営協力(夜間開館)  また、現代GPにおいては、プロジェクト内容の学内・他大学・ 研究機関などへの波及効果もその活動の一部とされていますの で、スタッフにより、出前授業・国内外での学会発表、講演会、

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推進室

 宮田  仁

(教育学部教授)

神月 紀輔

(特任准教授) 

特集2

現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)

図1 CCS入力の様子(経済学部) 室 長   宮田 仁(教育学部教授) 副室長   小倉明浩(経済学部教授) 特任准教授 神月紀輔 教務補佐員 小森泰子(教育),小杉ゆう子(経済) 事務補佐員 岡野裕美 表1 e-Learning 推進室のスタッフ 授業担当教員による授業計画 授業実施 担当教員・学習者・デザイナによる授業評価 推進室による授業環境分析・学習者分析 教材開発(オンデマンド学習コンテンツ、質問項目整理) 授業デザイン作成(オンデマンド・対面・CCSのバランス調整) 図2 本学におけるIDの実践例

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しがだい 9

本学国際センターとの連携による海外提携大学との授業交換などの活動も積極的に行われています。また本

プ ロ ジ ェ ク ト の 関 連 研 究 と し て 宮 田 教 授 が 海 外 の 学 会 で 発 表 し た 論 文 は、CATE2007,WBE2007,

UBICOM2007の3学会においてBestPaperAward(最優秀論文賞)を受賞するなど国内外において注目を

浴びています。

ブレンディッド型e-

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ngのデザイン

 このブレンディッド型e-Learningを進めるためには、計画されたデザイン(授業計画作成)が必要になり ます。このようなデザインを専門用語でインストラクショナルデザイン(ID)と呼びます。本プロジェクト では図2に示すような形でIDを教務補佐員が担当教員の意向をくみながら行っていきます。担当教員にICT (情報コミュニケーション技術)の専門的知識がなくても、e-Learningを取り入れることが可能です。

実際の授業

 実際の授業では、学生は下記のように授業を受け ていきます。 ・オンデマンド学習:ネットワークに接続された PCを用いて個別に教材コンテンツによる自習 学習を行う。 ・対面学習:通常の講義やオンデマンド学習での 課題を学生間相互評価するなどで学習者相互 作用による学習を深める。 ・コメントカード:授業中、または授業前後に教 員の求めに応じて、コメントを携帯電話または PCから送信する。教員はそれを授業内などで 取り上げ、双方向の講義形態をつくる。  このような作業は図4にあるように連動してい ますので、総合的に学習者の知識創造を支援するこ とになります。学生に対しオンラインのヘルプデ

スク([email protected])を推進室で運用し、

また教育学部での情報処理演習室の夜間開館を実 施しており、サポート体制も整えています。

評価と今後の課題

 学生の学習者としての評価アンケートをみると、 平成19年度末は他の授業より取り組みやすかった と答えた学生が全体の73%あり、おおむね満足して いるとみることができます。ただ、操作法が分から ないなどの意見もあり、現在のように少ない科目の実施ではなく大学全体での取組が必要になってきます。 教員からもおおむね良かったという意見をいただいていますが、デザインなどの面で面倒であるとの意見も あります。しかし「学生参加型でよかった」「他者の意見が参考にできて学習が進んだ」等の学生の意見を考 えると、教員は研修を積むことが求められていると感じます。現代GPの大きな目的には、今回限りのプロ ジェクトでなく、継続的に大学教育改革を進めることが明記され、本年度末で終了するプロジェクトの後が 最も重要な取り組みになると思われます。学生のみなさんや教員・職員の皆さんのご理解を賜り、この取組 がいっそう進むようにご協力をお願いいたします。

 本推進室の取組については「e-Learning 推進室便り」を発行しております。下記URLでバックナンバーも

ご覧いただけますので、ぜひ一度ご覧ください。現代GP http://db.cerp.shiga-u.ac.jp/GP/

図3 オンデマンド学習画面例(19年度春「教育の諸問題」)

参照

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