学生の実習経験と老年看護実習における学びの特徴 : テキストマイニングによる自由記述回答の分析 (研究ノート)
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(2) 安 田 千寿. 96. き た効 果 、 施 設 の 臨床 指 導 者 に与 え る影 響 な どが 報 告 さ. よ り、 複 数 の 単 語 の類 似 度 や 関 係 の深 さ を指 標 に分. れ て い る。 ま た実 習 終 了 後 の レポ ー トよ り、 実 習 目標 に 照 ら した学 び を カ テ ゴ リー化 して 分 析 した研 究8)で は、. 類 し、 単 語 同 士 の関 係 を 表 した。 3)老 年 臨 床 看 護 論 実 習 ま で に 経 験 した他 領 域 の 臨床 看. 日常 生 活 場 面 で の 関 わ り に よ り ほぼ 目標 が達 成 され て い. . る こ とが 報 告 さ れ て い る。 これ らの 研 究 か ら得 られ た学. 6回 」 「後 期:7回. び の 内 容 は ほ ぼ 同一 種 で あ り、 老 年 看 護 実 習 の 教 育 内容. ポ ンデ ンス分 析 に よ り、 経 験 した実 習 数 に よ り学 び. が 同 じ方 向 に足 並 み を揃 え、 定 着 して き た ことが わ か る。. に特 徴 的 な カ テ ゴ リーが あ る か、 そ れ ぞ れ の 関 係 性. しか し、 これ ま で の 報 告 で は老 年 看 護 実 習 に お け る学. を視 覚 的 に表 現 す る こ と を試 み た。 初 期 、 中 期 、 後. び の 目標 の到 達 と、 学 生 が老 年 看 護 の実 習 を 迎 え るま で の準 備 段 階 が学 び に ど う影 響 して い る の か にっ い て は疑. 期 の 群 別 は、A大 学 の 実 習 カ リキ ュ ラム に 従 い筆 者. 問 が 残 る。 とい うの も看 護 学 教 育 に お い て は、 レデ ィ ネ ス(効 果 的 に授 業 を実 施 す る た め の発 達 的 ・学 習 的 ・態. tics19.0、 SPSS Categoriesを 使 用 した。. 護 論 実 習 数 を 「初 期:0回 ∼8回. ∼1回 」 「中 期:2回. ∼. 」 と して 調 査 し、 コ レ ス. に よ り独 自 に定 義 した。 統 計 解 析 に はSPSS Statis. 度 的 ・社 会 的準 備 性)の 規 定 要 因 を、 成 熟 、 過 去 の 学 習. 4.倫. 経 験 、 教 授 方 法 の3要. 因 とす る見 方 が さ れ て お り9)、学. 研 究 の 趣 旨 と内容 お よ び、 研 究 へ の 参 加 は任 意 で あ り. 習 課 程 の順 次 性 が 重 要 と言 わ れ て い るか らで あ る。 老 年. 参 加 に同 意 しな い こ と を も って 不 利 益 な対 応 を受 け な い こ と、 参 加 に 同意 した場 合 で あ って も、 不 利 益 を受 け る. 看 護 学 実 習 に お い て は 「高 齢 者 」 そ の も の を理 解 す る こ と を前 提 に、 「疾 患 を 有 す る者 」 の 「看 護 を 実 践 す る こ. 理的配慮. こ と な く これ を 撤 回 す る こ とが で き る こ とを書 面 と口 頭. と」 が 課 題 で あ り、 課 題 達 成 の た め に は、 領 域 を 超 え て. で 説 明 した。 研 究 へ の参 加 の 呼 び 掛 け は単 位 認 定 終 了 後. 経 験 す る基 本 的 な実 践 能 力 の形 成 も影 響 す る。 そ の ため 、 老 年 看 護 実 習 ま で に経 験 した他 領 域 の 実 習 との 関 係 を調. に実施 した。 分 析 す る実 習 レポ ー トは学 生 に返 却 した後 、. 査 す る こ と に した。 ま た レデ ィネ ス の影 響 をみ る た め に、 学 生 の 学 び の視 点 を老 年 看 護 実 習 目標 よ り広 く と らえ 、 学 生 自身 の記 録 を軸 と して 学 び を分 析 す る こと を試 み た。 よ って 本 研 究 で は 、 老 年 看 護 実 習 に お け る学 生 の学 び を 実 習 終 了 後 の学 び の レポ ー トよ り テ キ ス ト分 析 す る こ と で評 価 す る と と も に、 実 習 ま で の 他 領 域 実 習 経 験 数 に 応 じた 学 び の特 徴 を 明 確 に す る こ と を 目的 と した。. 同 意 を得 られ た 者 だ け氏 名 を 消 した上 で ポ ス ト投 函 にて 回 収 した。 な お こ の研 究 は 滋 賀 県 立 大 学 倫 理 審 査 委 員 会 の 承 認 を得 て 行 っ た。. 皿.結 1.対. 果 象 者の属性. 回収 され た学 び の レ ポ ー トテ キ ス トは34名 分(回 収 率 60.7%)で あ った。 そ の う ち、 老 年 臨 床 看 護 論 実 習 が初 め て、 も し くは そ れ まで に他 領 域 の 実 習 を1回 経 験 した. 皿.方 1.対. 法. 学 生(以. 象. 下 「初 期 群 」 とす る)は9名. 、 他 領 域 実 習 を2. 回 ∼6回 経 験 した学 生(以 下 「中 期 群 」 とす る)は18名 、. 対 象 は3年 次 か ら4年 次 に行 わ れ る老 年 臨 床 看 護 論 実. 他 領 域 実 習 を7回 ∼8回. 習 を 履 修 したA大 学 の 学 生56名 で あ る。. とす る)は7名. 2.調. 2.自. 査期 間. 経 験 した学 生(以. 下 「後 期 群 」. で あ っ た。. 由 記 述 の テ キ ス ト分 析. 平 成21年10月 ∼ 平 成22年6月 ま で の 実 習 期 間 中 に、 学 生 は2週 間 の 老 年 臨 床 看 護 論 実 習 を行 い学 生 各 自が 実 習. 34の テ キ ス トの 名 詞 ・動 詞 ・形 容 詞 ・形 容 動 詞 を 係 り. 最 終 日 に学 び の レポ ー トを 記 録 した。 レポ ー ト回 収 は、. の うち. 平 成22年8月. 要 で な い と 思 わ れ た 単 語 を 除 き 、 「高 齢 者 」 「高 齢 の 方 」. ∼9月. の1ヶ 月 間 で 行 った 。. 受 け 分 析(関. 係 性 を 把 握 す る 方 法)に. よ り抽 出 し た 。 そ. 「あ る 」 「す る 」 「学 ん だ 」 な ど 、 分 析 す る の に 重. な ど の 類 義 語 を 統 一 す る 作 業 を 行 っ た 。 ま た 、 「思 う 」 3.分. に 関 し て は 、 「∼ の 想 い 」 と 同 意 味 で あ る と 判 断 さ れ る. 析方 法. 老 年 臨 床 看 護 論 実 習 記 録 に お け る 「実 習 で 学 ん だ こ と」. も の は 残 し、 「∼ だ と 思 う」 に 相 当 す る も の は 除 外 した 。. に っ い て の 自 由 記 述 を 、 テ キ ス トマ イ ニ ン グ の 手 法 に よ. 抽 出 さ れ た 単 語 の う ち 、5回. り学 び の 内容 を 分 析 した。. 度 に 基 づ く方 法 で 各 要 素 に カ テ ゴ リー 化 し た 。 そ の 結 果. 1)自. 由 記 述 の 文 章 を テ キ ス ト分 析 し た 。 分 析 に はSPS. SText 2)テ. Analysis . for Surveys . 3. OJを 用 い た 。. キ ス ト分 析 に よ り抽 出 し た デ ー タ を01型. デー タと. み な し、 コ レ ス ポ ン デ ン ス 分 析 を 適 用 し た 。 こ れ に. 以 上 出 現 した 単 語 を 出 現 頻. 140の 単 語 が 作 成 さ れ た 。 140の 単 語 の う ち 、 学 生 の 約 半 数 が 使 用 した 単 語 は 、 【高 齢 者(34)、 切(23)、. で き る(31)、. 行 う(22)、. 中(22)、. 援 助(29)、. 持 っ(25)、. 大. 思 う(22)、. 関 わ る(19)、.
(3) 97. 学生 の実習経験 と老年看護 実習にお ける学 びの特徴. 今(18)、. 生 活(18)】. で あ っ た 。10個. し た 単 語 は 、 【高 齢 者(34)、 持 っ(25)、. 大 切(23)、. 関 わ る(19)、 病 気(14)、. 今(18)、. 難 し い(13)、. 行 う(22)、. 中(22)、. 生 活(18)、. 理 解(15)、. 自 分(13)、. ン ト(13)、 力(13)、. 他(13)、. う(12)、. み る(11)、. 特 徴(12)、. 看 護(10)、. よ い(10)、. 以 上 の 頻 度 で 出現. で き る(31)、. 図2で 示 した 列 ス コア に 対 して 行 ス コ ア は対 象 同 士 の. 思 う(22)、. 関 係 と な るが 、 そ こ に対 象 者 の実 習 経 験 数 に よ って 群 別 した情 報 を加 え る と、 図3の よ うに な っ た。 初 期 群 は次. 重 要(13)、. わ か る(13)、. 情 報(15)、 アセスメ. 多 い(13)、. ひ と っ(11)、. 情 報 収 集(10)、. 4. 実 習 の 経 験 数 と単 語 と の 関 係. 援 助(29)、. 合. 計 画(11)、. 言 う(10)、. 使 う. (10)】 の32個 で あ っ た(図1)。. 元1軸 の プ ラ ス側 お よ び 次 元2軸 の マ イ ナ ス側 に 偏 って い る こ とが 明 らか と な った 。 ま た、 後 期 群 は次 元2軸 の ポ イ ン トが プ ラ ス に偏 って い る こ とが 明 らか と な っ た。 続 い て実 習 初 期 群 、 中 期 群 、 後 期 群 と、32の 単 語 それ ぞ れ の 関 係 性 を 検 討 した。 コ レ ス ポ ン デ ンス 分 析 の 結 果 、 3っ の 群 は2次. 元 に 要 約 さ れ た 。1次. 元 の特 異 値 は. 0.231、 固 有 値0.053、 累 積 寄 与 率0.630で あ っ た。 しか し、3っ. の 群 と単 語 の ク ロ ス集 計 表 にx2検. 定 を した結. 果 、P=0.96で 統 計 学 的 な有 意 差 は 認 め られ な か っ た。 そ の た め コ レス ポ ンデ ンス分 析 に よ る布 置 図 か らは 関係 性 を見 出 す こ と が で き なか った。 表1 単 語 間 の コ レス ポ ンデ ン ス分 析 に お け る 固 有 値. 次元. 特異値. 1. 0.368. 2. 0.346. IV.考 1.学. 固有値. 寄与率. 累積寄与率. 0.136. 0.124. 0.124. 0.12. 0.109. 0.234. 察 び の4つ の 特 徴. 単 語 間 の 関 係 よ り、 学 生 の 学 び の記 述 に は4っ の 特 徴 が あ る と考 え られ た。 この 単 語 間 の グル ー ピ ン グ手 続 き に至 っ て は、 も と の テ キ ス トデ ー タの 一 部 に戻 り文 章 を 読 ん で 全 体 を 要 約 した結 果 と、 テ キ ス ト分 析 の結 果 が 一 図1 3.単. 10個 以 上 使 用 さ れ た 単 語 とそ の 頻 度. 致 す る か の検 証 を した上 で 行 い考 察 した。 そ れ よ り、 グ ル ー プ① で は 「病 気 」 と 「特 徴 」 の2っ の単 語 か ら構 成 され 、 疾 患 の 理 解 や病 気 の 特 徴 を と らえ る とい う基 礎 的. 語間の関係性. に 何 らか の 規 則 性 が み られ るか を検 証 す るた め 、 コ レス. 学 力 に っ い て 示 さ れ た。 実 習 で受 け持 っ 高 齢 者 は、 複 数 の 疾 患 を有 して い る の が 現 状 で あ り、 学 生 は ひ とっ 一 っ. ポ ンデ ン ス 分 析 を 行 っ た 。 分 析 の 結 果 、32の. 単 語 は31次. の 疾 患 の理 解 の み で な く、 複 合 され た症 状 とそ の 対 応 に. 固 有 値0.136、. 苦 心 す る。 対 象 に苦 痛 な 症 状 が現 れ た時 、 実 際 に ど う対. 10個 以 上 の 頻 度 で 出 現 し た 単 語 に 絞 っ て 、 そ れ ら の 間. 元 に 要 約 さ れ た 。1次. 元 の 特 異 値 は0.368、. 累 積 寄 与 率0.124、2次. 元 で は 特 異 値0.346、. 0、 累 積 寄 与 率0.234で. あ っ た(表1)。. 図2の. 固 有 値0.12 単語 を列. とす る列 ス コ ア の布 置 図 にお い て、 各 単 語 間 の関 係 性 を 表 現 し た(図2)。. コ レス ポ ンデ ンス分 析 で は、 行 お よ. び 列 の カ テ ゴ リー 間 の 距 離 が 近 い ほ ど 項 目 間 の 類 似 性 は. 応 す るの か と い う看 護 実 践 に は疾 患 の基 礎 的 知 識 が 必 要 と な るが 、 実 習 で は そ の 知 識 を 引 き 出せ ず、 受 持 ち高 齢 者 の 心 身 的 な苦 痛 に共 感 しな が ら立 ち辣 む 場 合 が 多 い 。 そ の よ うな 具 体 的 な 経 験 を記 述 す る学 生 が 多 く、 経 験 を 踏 ま え て基 礎 的 学 力 の重 要 性 に気 づ く結 果 と な って い た。. 高 く な る 。 ま た 、 原 点 か ら遠 く に 位 置 す る も の は 少 数 派. グ ル ー プ② で は 「理 解 」 「関 わ る」 「思 う」 「大 切 」 で構. で あ る 。 こ れ よ り、4っ. の 特 徴 的 な グル ー プ が形 成 され. 成 さ れ 、 対 象 との 関 わ りの大 切 さや 関 わ る こ とで 対 象 理. た 。 グ ル ー プ ① は 【病 気 一 特 徴 】 、 グ ル ー プ ② は 【理 解 一. 解 に っ な が る こ と、 ま た、 対 象 の 想 い を理 解 す る こ とが. 関 わ る 一 思 う 一 大 切 】 、 グ ル ー プ ③ は 【今 一 情 報 】 、 グ. 示 さ れ た 。 この こ と は、 学 生 自身 が 関 わ りの 行 動 を起 す こ との 意 味 付 け や 、 対 象 の心 理 的 背 景 の理 解 が 看 護 ケ ア. ル ー プ ④ は 【高 齢 者 一 援 助 一 中 一 で き る 一 持 っ 】 で あ っ た 。 原 点 か ら の 距 離 よ り、 グ ル ー プ ④ は 単 語 の 出 現 頻 度. に は 不 可 欠 とい う学 び と捉 え る こ と が で きた 。 実 際 に 実. が 高 い こ と が 明 らか と な っ た 。. 習 で は学 生 が能 動 的 に働 きか け る こ とが 困 難 で 、 コ ミュ.
(4) 安田 千寿. 98. 図2 単 語 の布 置 図(コ. レ スポ ン デ ンス分 析). 図3 対 象 の 布 置 図 一 実 習 経 験 数 の 情 報 を付 加(コ. レ スポ ンデ ン ス分 析).
(5) 学生の実習経験 と老年看護実習 における学 びの特徴. ニ ケ ー シ ョ ンの と り方 に悩 む 学 生 が多 い。 さ らに加 齢 に. 99. よ る障 害 が そ の 困難 に 和 を か け る た め、 意 識 した働 きか. 段 階 を意 識 して 経 験 した こ とが 同様 に あ っ た と考 え られ た。 特 に認 知 症 を有 す る高 齢 者 の理 解 は、 身 体 的 な 状 態. けが 必 要 と な る。 そ の よ う な課 題 を乗 り越 え て の学 び だ と捉 え られ た。 グ ル ー プ ③ は 「今 」 「情 報 」 の2単 語 を. や 思 い の把 握 、 能 力 の 発 見 、 ケ ア が 与 え る認 知 症 高 齢 者 へ の影 響 の 大 き さ を知 る と い った対 象 理 解 の進 展 が あ る. 含 み、 対 象 高 齢 者 の 「現 在 」 の情 報 と 「今 まで 」 の情 報 の二 っ の 面 か ら構 成 さ れ て い た 。 「現 在 」 の 情 報 に っ い. と述 べ られ そ お り11)、本 調 査 の実 習 で も、 認 知 症 高 齢 者. て は、 学生 が 五 感 を使 用 して情 報 収集 を行 う中 で感 じ取 っ. 学 び だ った と い え る。. た もの と考 え られ た。 自 らの 力 で 情 報 を集 め る こ と は、 初 めか らカ ル テ に記 載 され て い る情 報 に後 ろ盾 さ れ て 計. 山下 ら12)は、 看 護 学 実 習 に お い て 学 生 は7っ の 概 念 で 表 現 され る行 動 を と る こ と を示 して い る。 そ れ は学 生 が. 画 立 案 す る よ り も、 対 象 の 看 護 に必 要 だ と思 う情 報 を 正. 領 域 を超 え て 共 通 して と る学 習 活 動 で あ り、 そ の 一 っ に. し く取 り見 極 あ る こ とが 必 要 と さ れ る。 ま た、 情 報 は カ ル テ記 載 時 よ り も刻 々 と新 し く塗 り替 え られ て い る こ と. る。 これ に よ る と、 学 生 は既 習 の 内 容 や 過 去 の 実 習 経 験 、. を実 感 す る機 会 で も あ る。 「現 在 」 と 「情 報 」 は そ の 実. 実 際 に観 察 した現 象 を 学 習 資 源 と して 活 用 し、 学 習 や看. 感 が 表 現 さ れ た と捉 え られ る。 「今 ま で」 の情 報 か らは、. 護 の機 会 を 獲 得 し実 習 目標 を達 成 しよ う とす る と言 わ れ. 学 生 が 、 対 象=高 齢 者 で あ る こ とを実 習 の 軸 と し、 対 象. て い る。 とす れ ば実 習 初 期 群 で は、 複 数 の疾 患 理 解 の た あ の数 多 くの資 料 や カ ル テ の活 用 、 ま た対 象 を 理 解 す る. を形 成 す る これ ま で の 生 き方 を知 る こ とが 看 護 の な ん ら か にっ な が る と意 識 され た結 果 だ と考 え られ る。 グル ー プ④ は 「高 齢 」 「援 助 」 「中 」 「で き る」 「持 っ 」 か ら成 り. を理 解 し よ う と困 難 を 乗 り越 え る ご と に 印象 づ け られ た. 【目標 達 成 に 向 け た 学 習 資 源 の活 用 と機 会 の 獲 得 】 が あ. た め の 方 法 を これ か ら獲 得 す る段 階 で あ った と考 え られ る。 これ よ り初 期 群 は、 過 去 の 知 識 を活 用 す る方 法 を知. 立 ち、 援 助 経 験 の 中 か ら高 齢 者 が で き る こ と、 持 って い. る こ と、 指 導 者 を 追 跡 しな が ら実 践 す る こ と、 技 術 を探. る力 を見 出 した こ とが 読 み 取 れ た。 加 齢 に よ る特 徴 に は. 索 し模 倣 す る こ とを 通 して、 疾 患 の 理 解 、 認 知 症 高 齢 者 の理 解 の 学 び に っ な が っ た と考 え られ る。. 身 体 の衰 退 が あ げ られ るが 、 そ れ と同 時 に維 持 し続 け る 力 や高 ま って い く力 も存 在 す る。 学 生 は経 験 の 中 で 、 っ ま りケ ア の立 案 か ら実 際 に援 助 を通 して 反 応 を得 る こ と で、 高 齢 者 の持 っ 力 を 実 感 ・評 価 し高 齢 者 の肯 定 的 な面. 一 方 、 実 習 後 期 群 は図 の 上 部 に 偏 って お り、 「ア セ ス メ ン ト」 「合 う」 「難 しい」 「看 護 」 の 記 述 が 多 い こ とを. を活 か す看 護 を学 ん だ と考 え られ る。 ま た、 援 助 を 通 し. 示 した 。 こ れ らの 単 語 同 士 に は強 い関 連 はな いが 、 ひ と っ一 っ の 単 語 の意 味 付 け は学 生 の 実 習 時期 に よ る学 び の. て高 齢者 自身 が持 つ もの=セ ル フ ケ アの観 点 が示 され た。. 分 析 に重 要 で あ る と思 わ れ た 。 「ア セ ス メ ン ト」 は そ の. こ の4っ の 単 語 間 の 特 徴 は語 句 を 共 有 す る部 分 も多 く、. 難 し さや 重 要 性 を述 べ た もの が 多 く、 ア セ ス メ ン トが充. 互 い に影 響 し合 って 学 び の 特 徴 を形 作 って い る こ とが 明. 実 して こそ の 看 護 計 画 立 案 だ と い う学 び も多 くあ った 。 「合 う」 は対 象 の ペ ー ス に 合 わ せ る こ とや 、 生 活 の リズ ム に合 わ せ る こ と、 状 態 変 化 に合 わ せ る こ と、 他 職 種 と. らか に な った。 以 上 の4っ. の学 び の 特 徴 は、 人 の発 達 段 階 に関 係 な く. 看 護 全 般 に お い て の学 び で あ る と 同 時 に 、 対 象 が 高 齢 者 で あ る た め に強 調 さ れ る学 びで あ った と考 え られ た。 2.実. 習 経 験 数 と学 び の 関 係. 連 携 し合 う こ と等 、 様 々 な 事 象 と合 わ せ る こ とが 取 り上 げ られ た。 いず れ も状 態 を 把 握 す るだ け の情 報 収 集 か ら 一 歩 前 進 し、 状 態 を理 解 した上 で対 象 と共 に行 動 を起 こ そ う とす る 内 容 で あ った。 そ して 、 「難 しい」 と は 、 そ. 対 象 者IDの 行 ス コ ア を、 対 象 者 の 実 習 経 験 数 の 背 景 に置 き換 え た こ とに よ り、 実 習 経 験 数 と学 び の関 係 を 明. の よ うな 看 護 が 重 要 だ と認 識 す る一 方 、 や って み て 難 し. らか に した。 コ レス ポ ンデ ンス分 析 で は、 単 語 の布 置 図. れ らが実 習 後 期 の特 徴 で あ った が 、 後 期 群 に も関 わ りや. と、 対 象 者 の布 置 図 を 重 ね 合 わ せ て み る こ とが で き る。. 疾 患 の知 識 の 重 要 性 は理 解 さ れ て い た。 そ れ らを 土 台 と して実 践 の 形 を と る こ とで 、 学 生 自身 が 実 習 の 全 体 を 眺. これ に よ り実 習 初 期 群 は図 の 右 下 の ほぼ 同 じと ころ に 位. い と い う実 習 な らで は の 学 び で あ っ た と理 解 で き た。 そ. 置 して お り、 単 語 間 で 構 成 され た グル ー プ① 【病 気 一特. あ られ る よ う に な り、 実 践 して きた こ と を評 価 す る力 が. 徴 】 お よ び グ ル ー プ② 【理 解 一関 わ る 一思 う一大 切 】 を. っ い て き た と考 え られ た 。. 記 述 した こ とが 明 らか に な った。 老 年 看 護 実 習 で達 成 感 を抱 い た学 生 の学 び の プ ロ セ ス を 明 らか に した赤 木 らの 研 究1°)で は、 「自分 の 考 え を 提 案 して 実 践 で き る 」 ま で に 「患 者 が み え るよ う に な る」 とい う実 習 経 過 と と も に 推 移 す る局 面 が あ る こ と を述 べ た。 これ は看 護 を計 画 的 に実 践 す る前 段 階 に、 対 象 で あ る高 齢 者 を理 解 す る過 程 を経 て い る こ とを 示 し、 本 研 究 で 実 習 初 期 群 が ま ず そ の. V. . 結 語. 今 回 の 調 査 で4っ の 学 び の特 徴 が 明 らか に な っ た。 こ の学 び は人 の発 達 段 階 に関 係 な く看 護 全 般 に お い て必 要 な学 び で あ る と同 時 に、 対 象 が 高 齢 者 で あ る た め に 強調 さ れ た 学 び で あ った と考 え られ た 。 いず れ も高 齢 者 の特.
(6) 安田 千寿. 100. 徴 を理 解 し、 看 護 展 開 を して い くの に 重 要 な学 び で あ る と思 わ れ た 。 ま た今 回 、 実 習 時 期 に応 じて 学 び が異 な る. 2010.. こ とが 示 され 、 学 生 の学 び の 到 達 状 況 を 把 握 し、 実 習 時. ロ グ ラ ムが 看 護 学 生 の 高 齢 者 イ メ ー ジ形 成 過 程 に影. 期 に応 じた 指 導 が 必 要 な こ とが 示 唆 され た。. 響 す る要 因(第2報),人 2010.. VI.研. 3)北. 4)安. 究の限界. 村 隆 子,畑 野 相 子,安. 田千 寿:老 年 看 護 学 教 育 プ 間 看 護 学 研 究,8,47-56,. 田 千 寿,畑 野 相 子,北 村 隆子:老. 年看護学教育 プ. ロ グ ラ ム が看 護 学 生 の高 齢 者 イ メ ー ジ形 成 過 程 に影. テ キ ス ト分 析 で は単 語 の 回 数 を数 値 化 して分 析 す る た め に、 学 生 が 感 受 性 豊 か に様 々 な言 葉 で 記 述 した 経 験 は 数 値 と して 同 じ言 葉 で 蓄 積 しに く く、 結 果 に表 れ な か っ た もの もあ っ た。 ま た一 人 の レポ ー ト内 に繰 り返 し使 用. 響 す る要 因(第3報),人 2010. 5)古. 村 美 津 代,中. 間 看 護 学 研 究,8,57-66,. 島 洋 子:健 康 な 高 齢 者 と の触 れ合 い. さ れ る単 語 に は、 学 生 の 想 い の 強 さが 現 れ て い た が 、 テ. を 通 して の 実 習 の学 び,老 年 看 護 学,8-85,2003. 6)西 出 りつ 子,佐 藤 敏 子,岡 部 充 代:老 人 保 健 施 設 実. キ ス ト分 析 で は そ れ が 反 映 さ れ ず 、 学 び の 強 さを 読 み 取. 習 に お け る 「課 題 学 習 」 の学 習 効 果 と指 導 の在 り方. る に は 分 析 手 法 に 限 界 が あ った。 対 象 人 数 も限 られ て い た こ とか ら、 今 後 は調 査 数 を増 や し、 今 回 の 結 果 を も と. の 検 討,三 重 看 護 学 誌,5,41-54,2003. 7)久 代 和 加 子,南 川 雅 子,亀 井 智 子:老 人 保 健 施 設 で. に実 習 準 備 段 階 と学 習 内 容 に っ い て 検 討 を重 ね る必 要 が. 行 う老 年 看 護 の実 習 に お け る学 び と課 題,聖. あ る。. 護 大 学 紀 要,27,52-58,2001. 8)沖 中 由美,中 野 静 子:老 年 看 護 学 実 習 に お け る学 び の分 析,愛. 謝 辞. 路加 看. 媛 県 立 医 療 技 術 短 期 大 学 紀 要,15,81-. 本 研 究 の趣 旨を ご理 解 い た だ き、 ご協 力 い た だ い たA. 87, 2002. 9)杉 本 み ど里,舟 島 な を み:看 護 教 育 学 第4版 増 補版,. 大 学 の 学 生 の皆 様 な らび に、 学 生 の 学 び に ご協 力 くだ さ い ま した 実 習 関 係 施 設 の皆 様 に 深 く感 謝 い た します 。. 212-214,医 学 書 院,2009. 10)赤 木 京 子,福 田和 美,渡 邉 智 子:老 年 看 護 実 習 で 達 成 感 を抱 い た学 生 の学 びの プ ロ セ ス,看 護 展 望,34 (3), 87-93, 2009. 11)千 葉 真 弓,原 田 美 香,細. 文 献. 田 江 美,楠 本 祐 子,渡. 辺み. 1)内. 閣府:平 成23年 版 高 齢 社 会 白書,印 刷 通 販,2011.. ど り:介 護 老 人 保 健 施 設 で 老 年 看 護 実 習 に お け る学. 2)畑. 野 相 子,北 村 隆 子,安. 生 の学 び,長 野 県 看 護 大 学 紀 要,10,21-32,2008.. 田千 寿:老 年 看 護 学 教 育 プ. ロ グ ラ ム が看 護 学 生 の高 齢 者 イ メ ー ジ形 成 過 程 に影. 12)山 下 暢 子 他:看 護 学 実 習 に お け る学 生 行 動 の 概 念化,. . 看 護 教 育 学 研 究,12(1),15-28,2003.. 響 す る要 因(第1報),人. 間看 護 学 研 究,8,35-46,.
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ことの確認を実施するため,2019 年度,2020
・ 研究室における指導をカリキュラムの核とする。特別実験及び演習 12