第10群:P-8
マ タ ニ テ ィ ー ヨ ー ガ に よ る
妊 娠 ・分 娩 へ の 効 果
大 同病院 ○ 只熊秀子 粥川 正美 森美 郷 野 田みや 子 愛知 県立看護 大学 鈴木 静 Iは じめ に 少 産 少 死 の 現 代,妊 産 婦 の ニ ー ズ も 多 様 化 し,分 娩 へ の 意 識 は 「生 ま せ て も ら うお 産 」 で は な く 「自分 で 生 み 、 納 得 で き る お 産 」 を 希 望 す る 声 が 大 き く な っ て き た 。 当 院 で は 産 婦 の ニ ー ズ に 応 え 安 産 と 自 立 した 分 娩 を 目指 す も の と して,助 産 婦 が 行 う出 産 準 備 教 育 に マ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ を 取 り入 れ4年 が 経 過 し た 。 森 田 は,妊 婦 ヨー ガ は 妊 娠 ・分 娩 に 対 し よ い影 響 を 与 え る と思 わ れ る1)と 報 告 して い る が,そ れ を 証 明 す る よ うな 文 献 が 少 な く,妊 婦 た ち に あ ま り認 知 され て い な い の が 現 状 で あ る。 そ こ で,我 々 は マ タ ニ テ ィー ヨ ー ガ は 継 続 し て 初 め て 分 娩 に 活 用 で き る よ うに な る こ とを 考 慮 し,マ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ 教 室 に5 回 以 上 参 加 した 褥 婦 と 全 く参 加 し て い な い 褥 婦 を 初 産 婦 と経 産 婦 に 各 々 分 け て 比 較 し,マ タ ニ テ ィー ヨ ー ガ の 妊 娠 ・分 娩 へ の 効 果 に つ い て 検 討 した の で報 告 す る。 II方 法 1.調 査 期 間:平 成6年10月 ∼ 平 成8年4月 2.調 査 対 象:D病 院 で 分 娩 を した,以 下 の 1)∼6)の 条 件 を満 た して い る176人 の 褥 婦 を対 象 と した 。 さ ら に,ヨ ー ガ 群 の 初 産 婦48人, 経 産 婦14人,対 照 群 の 初 産 婦45人,経 産 婦69 人 の4群 に 分 類 し調 査 を 行 っ た 。 1)ハ イ リス ク 妊 娠 で な い 褥 婦 2)分 娩 時 期 は 正 期 産 の 褥 婦 3)自 然 な 経 過 で 正 常 分 娩 とな っ た褥 婦 4)日 本 人 褥婦 5)ヨ ー ガ 群 は,マ タ ニ テ ィー ヨ ー ガ 教 室 を5回 以 上 受 講 した 後 出産 した 褥 婦 6)対 照 群 は,マ タ ニ テ ィー ヨー ガ 教 室 を 受 講 せ ず に 出 産 した 褥 婦 3.調 査 方 法:自 己 記 入 式 質 問 紙 法 と カ ル テ に よ る 情 報 収 集 を行 っ た。 調 査 用 具 は,分 娩 時 の リ ラ ッ ク ス 度 を 測 定 す る た め に 今 回 独 自 に リ ラ ッ ク ス 度 ス コ ア を 作 成 した 。 リ ラ ック ス 度 ス コ ア とは 「リ ラ ック ス 法 」 「呼 吸 法 」 「努 責 の コ ン トロー ル 」 を 褥 婦 に 自 己 評 価 し て も らい 「良 くで き た 」3点,「 ま あ ま あ 出 来 た 」2点,「 出 来 な か っ た 」1点 と しそ の 合 計 を 求 め た 。 な お,リ ラ ッ ク ス 法 は 重 み ず け を して2倍 の 得 点 と して ス コア 化 した 。 レ ン ジは 12∼4点 で あ る。 統 計 ソフ トは,「HALBAU」 を 用 い,有 意 差 の 検 定 を行 っ た 。 III結果 1.対 象 の 年 齢 初 産 婦 平 均 年 齢 は ヨ ー ガ 群26.1歳,対 照 群 25.5歳,経 産 婦 は ヨー ガ 群28.0歳,対 照 群28.7 歳 で あ っ た 。 2.マ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ 教 室 の 平 均 参 加 回 数 と参 加 後 の 自宅 で の 復 習 ヨー ガ 群 の 平 均 マ タ ニ テ ィー ヨ ー ガ 教 室 参 加 回 数 は,初 産 婦9.8回,経 産 婦9.5回 で あ っ た 。 毎 日ま た は 時 々 の 頻 度 で 自宅 で 復 習 した 者 は,初 産 婦91.8%(45人),経 産 婦71.4%(10 人)で あ っ た 。 平 均 復 習 時 間 は 初 産 婦28分,経 産 婦20分 で あ っ た。 3.ヨ ー ガ に よ る 妊 娠 中 の マ イ ナ ー トラ ブ ル の 改 善表1ヨ ー ガ 群 の マ イ ナ ー トラ ブ ル の 改 善 ヨ ー ガ 群 で マ イ ナ ー トラ ブ ル を 訴 え る 者 の う ち ヨ ー ガ 実 施 後 改 善 し た 者 は,初 産 婦 89.5%,経 産 婦100%で あ っ た(表1)。 マ イ ナ ー トラ ブ ル の 内 容 は,腰 痛,足 の つ り,尿 漏 れ, 肩 こ り,頭 痛 等 で あ っ た 。 4.母 体 の妊 娠 中 の 体 重 増 加 初 産 婦 の 平 均 体 重 増 加 量 は,ヨ ー ガ 群 10.4kg,対 照 群12.6kgの 増 加 で,1%水 準 で 有 意 差 が 認 め ら れ た 。 経 産 婦 は,ヨ ー ガ 群 9.5kg,対 照 群10.3kgで,有 意 差 は認 め られ な か っ た が0.8kgヨ ー ガ 群 が 少 な か っ た(表2)。 5.新 生 児 の 出 生 体 重 初 産 婦 の 平 均 出 生 体 重 は,ヨ ー ガ 群3105g, 対 照 群3061gで あ っ た 。 経 産 婦 は,ヨ ー ガ 群 3207g,対 照 群3109gで あ っ た 。 初 産 婦,経 産 婦 い ず れ も ヨ ー ガ 群 の 方 が や や 大 き め な 出 生 体 重 で あ っ た(表2)。 6.ア プ ガ ー ル ス コ ア 初 産 婦 の 平 均 ア プ ガ ー ル ス コ ア は,ヨ ー ガ 群9.4点,対 照 群8.9点 で あ り,1%の 有 意 水 準 で ヨ ー ガ 群 が 高 得 点 で あ っ た 。 経 産 婦 は, ヨー ガ 群9.2点,対 照 群9.0点 で 有 意 差 は 認 め られ な か っ た が ヨ ー ガ 群 の 方 が 高 得 点 で あ っ た(表2)。 7.出 血 量 初 産 婦 の 平 均 出 血 量 は,ヨ ー ガ 群223ml,対 照 群219mlで 差 は な か っ た 。 経 産 婦 は,ヨ ー ガ 群 195ml,対 照 群232mlで ヨ ー ガ 群 が37ml少 な か っ た(表2)。 8.リ ラ ッ ク ス 度 ス コ ア と ヨー ガ 参 加 回 数 との 関 係 リ ラ ッ ク ス 度 ス コ ア の 平 均 値 は,初 産 婦 の ヨー ガ 群8.5点,対 照 群6.5点,経 産 婦 の ヨー ガ 群9.4点,対 照 群7.7点 で あ っ た 。 初 産 婦, 経 産 婦 と も に 有 意 水 準1%で ヨ ー ガ 群 の 方 が 高 い ス コ ア で あ っ た 。 リ ラ ッ ク ス 度 ス コ ア と ヨ ー ガ 教 室 参 加 回 数 の 関 連 性 を ピ ア ソ ン の 単 相 関 係 数(初 産 婦r=0.425,経 産 婦r=0.344) と無 相 関 の 検 定 を した 結 果,初 産 婦,経 産 婦 そ れ ぞ れ に つ い て 有 意 水 準1%で 正 の 相 関 が あ っ た 。 9.分 娩 第1期 所 要 時 間 初 産 婦 の 分 娩 第1期 平 均 所 要 時 間 は,ヨ ー ガ 群8時 間54分,対 照 群9時 間40分 で 有 意 差 は 認 め られ な か っ た が ヨー ガ 群 が46分 短 か っ た。 経 産 婦 は,ヨ ー ガ 群6時 間2分,対 照 群5時 間53 分 で 差 は な か っ た(図1)。 図1分 娩所要時間 表2妊 娠 中の 体 重増 加 ・新 生児 の体 重 ・ア ブ ガール ス コアー 出血 量 ・リラ ックス度 ス コ アの 比較
10.分 娩 第2期 所 要 時 間 初 産 婦 の 分 娩 第2期 平 均 所 要 時 間 は,ヨ ー ガ 群54分,対 照 群41分 で ヨー ガ 群 が13分 長 か っ た 。 経 産 婦 は,ヨ ー ガ 群34分,対 照 群20 分 で ヨー ガ 群 が14分 長 か っ た(図1)。 11.会 陰 裂 傷 初 産 婦 に つ い て は,会 陰 裂 傷 の 有 無 に つ い て ヨー ガ 群 と対 照 群 で 比 較 した と こ ろ,5%の 有 意 水 準 で ヨー ガ 群 の 裂 傷 が 少 な か っ た 。 経 産 婦 に つ い て は,差 が な か っ た 。 しか し初 産 婦,経 産 婦 と も ヨ ー ガ 群 の 裂 傷 は1度 裂 傷 の み で2度 裂 傷 に は 至 らな か っ た(図2)。
図2会
陰裂傷
12.分 娩 時 に 役 に 立 っ た ヨー ガ の ポ ー ズ 初 産 婦 ヨー ガ 群 は,開 脚,呼 吸 法,し ゃ が み 込 み の 順 で 役 に 立 っ た と 回 答 し た 者 が 多 か っ た 。 経 産 婦 ヨ ー ガ 群 は,呼 吸 法,猫 の ポ ー ズ,開 脚 の 順 で あ っ た(表3)。 初 産 婦,経 表3分 娩 時 に役 に 立 った ヨー ガ の ポ ー ズ 産 婦 と も役 に 立 っ た ホ ー ズ が な い と 回 答 した 者 は い な か っ た 。 IV考 察 1.妊 娠 中 の マ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ の 効 果 妊 娠 中 の 過 剰 な 体 重 増 加 の 抑 制 効 果 に つ い て は,初 産 婦 で 顕 著 に 認 め られ 、 経 産 婦 で も そ の 傾 向 が み られ た 。 森 田 に よ る と ヨー ガ は, 呼 吸 の リズ ム に 合 わ せ て 全 身 の 筋 肉 を 緊 張 と 弛 緩 させ る こ と に よ り全 身 を リ ラッ ク ス させ る ス トレ ッチ ン グ要 素 を 含 ん だ 体 操 で あ る2)と 述 べ て い る 。 マ タ ニ テ ィ ー ビ ク ス や マ タ ニ テ ィ ー ス イ ミン グ の よ う に 積 極 的 に 動 き 回 る 運 動 で は な い が,大 き な 効 果 が 得 ら れ た 。 広 池 に よ る と ヨ ー ガ に は 血 液 循 環 を よ く し,ホ ル モ ン 分 泌 を 促 し体 全 体 の バ ラ ン ス を と との え,新 陳 代 謝 を よ く す る 働 き が あ る た め 脂 肪 は どん ど ん エ ネ ル ギ ー に な っ て燃 焼 し消 費 さ れ て しま う3)と述 べ て い る。 ヨー ガ 群 の 新 生 児 の 出 生 体 重 は 対 照 群 に 比 べ や や 大 き め で あ っ た の は,妊 婦 だ け で な く胎 児 血 液 循 環 や 子 宮 胎 盤 血 液 循 環 を も良 好 に す る た め で は な い か と思 わ れ る。 妊 娠 期 間 を 不 快 に す る マ イ ナ ー トラ ブ ル に つ い て は,ヨ ー ガ 実 施 に よ る 改 善 が 初 産 婦 で89.5%,経 産 婦 で100%で あ っ た 。 こ の 高 率 な 改 善 率 は 、 自 宅 で 復 習 して い る 人 の 割 合 も 多 い た め で は な い か と 思 わ れ る。 自宅 復 習 者 は 初 産 婦91.8%,経 産 婦71.4%で,マ タ ニ テ ィ ー ビ ク ス や マ タ ニ テ ィ ー ス イ ミン グ と は 異 な り 自 宅 で も簡 単 に 復 習 で き る た め 効 果 も あ ら わ れ や す い と 思 わ れ る。 伊 藤 に よ る と 妊 婦 に と っ て 望 ま しい 運 動 の 条 件 と は,母 児 に とっ て 安 全 で あ る こ と,運 動 効 果 が 得 られ る こ と,継 続 で き る こ と4)と 報 告 さ れ て い る が,自 宅 で 簡 単 に 復 習 で き る マ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ は この3つ に条 件 を満 た して い る。 2.分 娩 時 の マ タ ニテ ィー ヨー ガ の 効 果 初 産 婦 に つ い て は,分 娩 第1期 が 短 く な り 第2期 が や や 長 く な る 傾 向 が あ っ た 。 しか し, 九 島 は 分 娩 第2期 が ヨー ガ 群 で15分 短 く な っ て い る5)と 報 告 して い る。 当院 で は 分 娩 第2期は 産 婦 自 身 が 意 識 的 に 努 責 を か け ず,い き み た い 時 に2∼3秒 程 度 の 短 い 自 然 な い きみ を す る 呼 吸 法 を 指 導 して い る 。 分 娩 第2期 が や や 長 くな る の は む り な 努 責 を せ ず 陣 痛 を う ま く 産 婦 自 身 で コ ン トロー ル で き て い る た め で あ り,胎 児 に ス ト レ ス の か か らな い 分 娩 第2期 の 状 態 で あ る と 考 え られ る 。 そ の た め,ア プ ガ ー ル ス コ ア は ヨー ガ 群 で 高 得 点 とな り新 生 児 の 出 生 時 の 状 態 が 良 好 で あ り,さ らに 会 陰 裂 傷 が 起 こ り に く な り,母 児 と も に 安 全 な お 産 が 出 来 る こ とが 示 唆 され た 。 ヨー ガ の 基 本 的 な ポ ー ズ は,分 娩 時 に 経 産 婦,初 産 婦 と も に 役 に 立 っ て お り,陣 痛 に 合 わ せ て 一 番 楽 な 体 位 を 自分 な りに 見 つ け る こ とが 出 来 る よ う に な れ る の で は な い か と 思 わ れ る。 リ ラ ッ ク ス 度 ス コ ア に つ い て も,ヨ ー ガ 群 が 有 意 に 高 得 点 を 示 し て お り,ヨ ー ガ 教 室 へ の 参 加 回 数 と リ ラ ッ ク ス 度 ス コア は正 の 相 関 が み られ た。 マ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ で 弛 緩 法 の 訓 練 を 繰 り返 し行 っ た 効 果 が リ ラ ッ ク ス 度 ス コ ア に 現 れ て い る と 思 わ れ る 。 綿 本 に よ る と,ヨ ー ガ を 実 施 す る と直 接 中 枢 神 経 を 刺 激 し、 ま た 緊 張 弛 緩 の リ ズ ム は 失 い か け た 自 然 の リズ ム を 目 覚 め さ せ,ゆ っ く り と した 呼 吸 法 も副 交 感 神 経 優 位 の 状 態 を 促 し、 ホ ル モ ン バ ラ ン ス を調 え る6)と 述 べ て い る。 ま た オ ダ ン に よ る と,女 性 が 本 能 的 で 自発 的 な 出 産 を す る た め に は 、 あ る 特 定 の ホ ル モ ン バ ラ ン ス が 保 た れ る こ と が 必 要 で あ る1)と 述 べ て い る。 ヨー ガ 群 で は,陣 痛 中 に 自分 の 体 の リ ズ ム を 見 つ け な が ら,体 に 起 こ っ て い る 現 象 を受 け 入 れ て 自 らが 分 娩 を コ ン トロ ー ル す る 事 が 可 能 で あ っ た よ う に 思 わ れ る。 ホ ル モ ン バ ラ ン ス を 調 え,失 い か け た 自然 の リズ ム を 目 覚 め させ る とい う点 に お い て は,マ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ は ま さ し く現 代 の 妊 産 婦 に は 必 要 な 運 動 療 法 とい え る の で は な い か と思 わ れ る。 3.研 究 の 限 界 と今 後 の 課 題 今 回 の 結 果 に お い て,マ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ の 妊 娠 ・分 娩 へ の 効 果 に つ い て 明 らか に され た が,心 理 的 な 面 に は 今 回 は ふ れ て お らず,今 後 同 時 に 測 定 して い き た い 。 ま た リ ラ ッ ク ス 度 を 測 定 す る た め に 使 用 し た 用 具 は,今 回 独 自 に 作 成 した も の で あ り,ま た 尺 度 は 褥 婦 の 主 観 の み で あ る た め,そ の 妥 当 性 を 検 討 す る 必 要 が あ る。 Vま と め マ タ ニ テ ィー ヨー ガ 教 室 に5回 以 上 参 加 した 褥 婦 と全 く参 加 して い な い 褥 婦 を,初 産 婦, 経 産 婦 に 分 け て 比 較 検 討 し,次 の よ うな 結 果 を 得 た。 1.初 産 婦,経 産 婦 ヨー ガ 群 で 妊 娠 中 の 過 剰 な 体 重 増 加 を 抑 制 し,マ イ ナ ー トラ ブ ル の 改 善 に 効 果 が み られ た 。 2.初 産 婦 ヨ ー ガ 群 で 分 娩 第1期 の 短 縮 と第 2期 の 延 長 が み られ,会 陰 裂 傷 が 少 く,ア プ ガ ー ル ス コ ア が 高 ス コ ア で あ っ た 。 3.初 産 婦,経 産 婦 共 に,ヨ ー ガ 教 室 へ の 参 加 回 数 が 増 す ほ ど リ ラ ッ ク ス 度 ス コ ア が 高 得 点 で あ る と い う正 の 相 関 を 認 め た。 引 用 文 献 1) 森 田 俊 一: 運 動 の す す め 一 妊 婦 と運 動 ― 妊 婦 の ヨー ガ 教 室, ペ リネ イ タ ル ケ ア, 11巻4号, p313∼318, 1992 2) 森 田 俊 一: 医 者 か ら み た ヨー ガ(初 版) P226, 東 宣 出 版, 1990 3) 広 池 秋 子: ら く ら く ヨー ガ(第2版)p19, 生 活 市 場, 1995 4) 伊 藤 博 之: 運 動 の す す め 一妊 婦 と運 動 ― 妊 婦 の 日 常 生 活 と運 動, ペ リ ネ イ タ ル ケ ア, 11巻4号, P325∼329, 1992 5) 九 島 璋 二: 自然 出 産 とマ タ ニ テ ィ ー ヨー ガ(初 版)P131∼137, メデ ィカ出 版, 1994 6) 綿 本 昇: 健 康 ヨー ガ 入 門(初 版), P34, 日東 書 院, 1996 7) ミ シ ェ ル ・オ ダ ン: バ ー ス リボ ー ン(第 1版), P34, 1991
第11群:P-9
妊婦 の情 報 に対 す るニ ーズ 分析
―妊 娠 期 に 得 た い 情 報 の 内 容 と情 報 提 供 者 に 焦点 をあ て て ― 日本赤十字看護大学大学院 ○小神野雅子 日本赤十字武蔵野女子短期大学 鈴木祐子 鈴木節子 I.緒 言 情 報 化社 会 と言 わ れ る今 日,妊 産 婦 を と りま く 情 報 の 内容 や その 質 も,多 様 化 して い る 。マ タニ テ ィ雑 誌 の 内容 分 析 の 結 果で は,そ の 掲 載 内容 は 45の サ ブカ テ ゴ リー に 分類 され,情 報 源は67 職種 に 及 ん だ 。1)多 くの 妊 産 婦が この よ うに 多様 な情 報 が 掲 載 され て い るマ タ ニテ ィ雑 誌 を購 読 し てい る現 状 にお い て,保 健指 導 や 母 親 学 級 を よ り 充実 した もの にす るた め に も,妊 婦 の 情 報へ の ニ ーズ を明 らか にす る必 要 が あ る。そ こで 今 回は, マ タニ テ ィ雑誌 の 掲 載 内 容 の カ テ ゴ リー を基 に, 妊婦 は どの よ うな 情 報 を得た い と思 って い るの か, また 誰 か ら得 た い と思 ってい るの か の2点 を明 ら かに す る 目的 で 調 査 を行 った の で 報 告す る 。 II.方 法 1.対 象:都 内 の総 合 病 院 産婦 人 科 外 来 に通 院 中 の妊 婦 の うち,研 究 に 協 力 の得 られ た 445名 2.期 間:予 備調 査,平 成8年4月9∼12日 本 調査,平 成8年4月15日 ∼7月 22日 3.調 査 方 法:質 問 紙 法 質 問 紙 は,マ タ ニテ ィ雑 誌の 掲 載 内 容 を基 に作 成 した45項 目の質 同 項 目に つ いて,予 備調 査 を 実施 し,設 問 の 表現 や 順 序 を修正 した もの を 用い た。 妊 娠 期 の 得 たい 情 報 に 関 して は,「 非 常 に得 たい 」∼ 「全 く必要 な い 」の5段 階 リカ ー ト尺度 で,ま た,得 た い と答 えた 項 目に関 して は,誰 か ら得 た い か に つ い て 「医師,助 産 婦,マ タニ テ ィ 雑誌,そ の 他 」の4肢 か ら択 一 形式 で 回 答 して も らった。 質問 紙 は外 来 窓 口で 配布 し,研 究 に 協 力 の得 られ た 妊 婦 のみ 無 記 名 で記 入 の 後,外 来 に設 置 した 回 収箱 に よ って 回 収 した。 4.分 析 方法:統 計 パ ッケー ジHALBAUを 用 いて 度 数 集計,t検 定,F検 定 を行 った。 検 定 に 際 して,45項 目の 情 報 内容 を,先 行研 究 で 分 類 した15カ テ ゴ リの うち,本 研 究 に 則 した13の カテ ゴ リに再 分類 し,妊 婦 の 特 性 との関 連 を見 た。 III.結 果 1.対 象者 の 背 景 回 収 され た445名 の うち,有 効 回答 数 は20 9名 で,有 効 回 答 率は47.0%で あ った 。年 齢 は18歳 か ら42歳 まで で,平 均 年 齢 は29.8 歳で あ った 。主 な対 象 の 特 性 を表1に 示 す 。 表1.主 な 対 象の 特 性 2.妊 婦 の得 た い 情 報 妊 婦 の 得た い 情 報 と して,13カ テ ゴ リに 分 類 した 結 果(図1)に つ い て,そ の 情 報 を 「得 た い 」「非 常 に 得 た い 」 と答 えた 者の 割 合 を示 した 。 妊 婦 の 得 た い情 報 と して 最 も多か った もの は, 「産 褥 期 ・新生 児期 に関 す る事 項 」で89.1% の妊 婦 が 情 報 を 「非 常 に 得 た い 」 「得 た い 」 と回 答 して い る 。以 下,ニ ー ズ の 高 か った もの は 「妊 娠 中の 異 常 症 状 」(89.0%)「 母 体 の 疾 患 に 関す る事 項 」(86.6%),「 分 娩 期 に 関 す る 事項 」(83.3%),「 妊 娠 期 に関 す る事 項 」 (82.2%)等 で あ った 。 また,必 要 な い情 報 と して 回 答 の 多 か った もの は,「 子 どもの 名 付 け に つ いて 」(24.9%),「 マ タニ テ ィウ エ ア に つ いて 」(22.0%)で あ った。 3.情 報 源 情 報 内 容45項 目別 に その 情 報 を誰 か ら得 た い と思 うか につ い て,4つ の 情 報 源の 割 合 を図2に 示 す。45項 目中25項 目に つ い て,助 産 婦 を情 報 源 と して最 も多 く希 望 して い た 。 医師 を情 報 源 と して 多 く希 望 して い る項 目は19項 目で,「 分 娩 期 の体 験 談 」の1項 目は,マ タニ テ ィ雑 誌 を情 報 源 と して 希 望 す る者 が 多か った 。 4.対 象の 特 性 に よ っ て分 け た 群 と 得た い 情 報 内 容 との 関 連 1)職 業 の有 無 職 業 の 有群 ・無 群 と得 たい 情 報 との間 で は 、1 3カ テ ゴ リ中,rハ イ リス ク妊 娠 に関 す る事 項 」 (P<.05)「 母 体 の疾 患 に関 す る事 項 」(P<.05) の2カ テ ゴ リで 有 意 差 が み られ た 。 2)家 族 構成 核 家 族 群 ・複 合 家 族 群 と得 た い 情 報 との間 には, 有意 な 関 連 はみ られ な か った 。 3)分 娩 経験 の有 無 分娩 経 験 の 有群 ・無 群 と得 た い情 報 との間 では, 以下 に示 す8カ テ ゴ リに関 連 が み られ た 。そ の8 カ テ ゴ リは,「 妊娠 期 に関 す る 事項 」(P<.05), 「分娩 期 に関 す る事 項 」(P<.001),「 産 褥 期 ・ 新 生児 に関 す る事項 」(P<.000),「 育児 に関 す る事項 」 くP<.000),「 妊 娠 中 ・産 後 の性 生 活 」 (P<.05),「 妊産 婦 向け 料 理 の作 り方 」(P<.0 5),「 マ タ ニ テ ィウ エ ア につ い て 」(P<.000, 「子 供の 名 付 け に つ い て 」(P< .001)で ある。 4)妊 娠 週 数 妊 娠 週 数 と得 た い情 報 との間 で は,「 病 院 ・医 師 に 関 す る事 項 」(P<.05)の1カ テ ゴ リの み, 関 連 が み られ た。 5)妊 娠 中 の 異 常 の 有 無 妊 娠 中 の 異 常 の有 群 ・無群 と得 た い情 報 との間 に は,有 意 な 関連 は み られ な か った 。 6)母 親 学級 参加 の 有 無 母 親 学 級 参 加の 有 群 ・無 群 と得 た い情 報 との 間 で は,以 下 に示 す4カ テ ゴ リに関 連 が み られ た 。 その4カ テ ゴ リは,「 分 娩 期 に 関 す る事 項 」(P<. 05),「 産 褥期 ・新 生児 に 関す る事 項 」(P<.05), 「育 児 に 関 す る事 項 」(P<.001),「 病 院 ・医 師 に関 す る事項 」(P<.05)で あ る 。 7)マ タ ニ テ ィ雑 誌 購 読 経 験 の 有 無 マ タ ニ テ ィ雑 誌 購 読 経 験 の 有 群 ・無 群 と得 た い 情 報 との 間 には 、有 意 な 関 連 は み られ な か った 。 IV.考 察 1.妊 婦 の 得 た い 情 報 に つ い て 妊婦 が 強 く得 た い と望 ん でい る項 目は,産 褥期 や 新生 児 に関 した もの,妊 娠 期 に関 した もの で あ った 。妊 娠 期 に 関 して は 自分 の 状 態 を把 握 す べ く, 妊 娠 期間 全般 で 常 に 情 報 を求め て い る 妊婦 の姿 が うか が え る 。 また,現 在 の 状 況 に つ いて で はな く, 近 い 将来 で あ る産 褥 期 に つ い ての 情 報 を望 ん で い る とい え る 。 この よ うな 内 容 に つ い ては,マ タ ニ テ ィ雑 誌 の掲 載 内容 の 中で も,そ の 出 現 率 は 高 く な い 。1)妊 婦 の 希望 に そ え る よ う,効 果 的 な 時期 をふ まえ た情 報提 供 が,ニ ー ドの 充 足 に つ な が る と思 わ れ る。 2.情 報 源 に つ い て 45項 目中25項 目 につ い て,そ の 情 報 を助 産 婦か ら得 た い と希 望 して い る とい う事 は,対 象 の 専 門 職 と して の 助 産 婦 へ の 認 識 と期 待 の 高 さ を表 して い る と思 われ る 。 また,助 産 婦 を情 報 源 と し て 希 望 して い る項 目は,異 常 以 外 の 妊 娠 期 か ら産 褥 期 ま で の生 理 的 変 化,保 健 指 導 な どで,現 行 の 母 親 学 級 の 内 容 と重 複 して お り,ニ ー ドが 高 い こ と を念 頭 に 更 な る 内容 の 充 実 が 望 まれ るだ ろ う。
多 くの 妊 婦 が 医 師か らの 情 報 提供 を望 ん だ 項 目 は,妊 娠 中 の 異 常や ハ イ リス ク妊娠,胎 児 に 関 す る項 目で あ り,異 常 に 関 す るこ とや 胎 児 に 関 す る こ とは,医 師 に聞 くの が 適 切 な 内容 と一 般 的 に 判 断 して い る と考 え られ る 。こ の よ うに,情 報 内 容 とその 情 報 を 誰 か ら得 た い か をみ る と,妊 婦 は 医 師 と助 産 婦 の 役割 を区 別 して と らえて い る と言 え る。 また,料 理や マ タニ テ ィウ エ ア につ いて は,マ タニテ ィ雑 誌 か らの 情 報 提 供 を望 む者 が多 か った, これ らは 写 真 や レ シ ピ とい った 雑 誌の 情 報 伝 達 手 段の 特 性 か らみ る と,雑 誌 か ら情 報 を得 る こ と は よ り有 効 で 効 率 的で あ り,当 然 の 結 果 と言 え る。 3.対 象 の 特 性 と得た い情 報 内 容 の 関 連 今回 の 調 査 で は,妊 婦 の 情 報 に 対 す るニ ー ズ は, 妊 婦の 特 性 の い くつ か と関 連 が あ った 。職 業 の 有 無 と関 連 の み られた2カ テ ゴ リは,ハ イ リス ク妊 娠 と母 体 の 病 気 につ い て で あ るが,こ れ らは,一 般的 に勤 労 妊 婦 に関 して取 り上 げ られ る内 容 で も あ り,動 労 妊 婦 の ニー ズ が 高 いの は 当然 とい え る 。 また,こ の2点 は 現 行 の 保 健 指導 や 母 親 学級 で も 充 分に 補 わ れ て いな い 内容 とい え,マ タニ テ ィ雑 誌 の掲 載 内 容 で も出現 率 は 低 い1)。 出 産 の 平 均 年 齢 も上 昇 し,勤 労妊 婦 も増 加 傾 向 に あ る現 在 の妊 婦の ニ ー ズ は,現 状 で は満 た され に く い と言 え る。 家 族 構 成 と情 報 に対 す るニ ー ズ には,関 連 が認 め られ な か った 。対 象 の 約9割 が核 家 族 で あ り, 複 合家 族 群 が 少 数 で あ った こ と も関連 して い る と 思 われ る 。 分娩 経 験 の 有 無 と情 報 に対 す る ニー ズ との 間 に は 高い 関 連 が み られた 。 これ は,経 産 婦 は 経 験 に 基 づ く知 識 が あ るた め,初 産 婦 ほ ど,情 報 に 対 す るニ ーズ が 高 くな い と考 え られ る。 特 に,講 義 内 容 と して 母 親 学 級 に取 り入 れ られ る 事 が少 な い 点 を指摘 され て い る産 褥 期 ・新 生 児 ・育 児 に関 す る 情 報 につ い て は 有意 差 が大 き く,初 産 婦の 情 報 に 対 す るニ ー ズ は 高 か っ た 。妊 婦 の 状態 や時 期 を考 慮 し情 報 提 供 を検討 す べ きで あ ろ う。 妊娠 期 間 と関 連 がみ られ た の は,病 院 ・医 師 に つ いて で あ るが,特 に妊 娠 初 期 と後期 との 間 で 有 意 差 が 大 き く,分 娩 時 期 が近 づ くに つ れ 病 院や 病 室 に 関 す る 詳細,医 師 との コ ミュニ ケー シ ョ ンの 取 り方 な ど現 実 的 な 情 報 への ニ ー ズ も高 ま る と思 わ れ る 。妊 娠 の 時 期 に 合わ せ た 情 報 提 供が で き る よ う指 導 内 容,プ ロ グ ラ ムの 検 討 が 重 要 と言 え る 。 妊 娠 中の 異 常 の 有 群 ・無 群 と情 報 に 対す るニ ー ズ に は関 連 が み られ な か った が,そ の 平均 値 は ど ち らの 群 も高 か った 。 これ は 山 根 らが,妊 婦 は 医 学 的,生 理 的 な ものへ の 関 心 が 高 く 知識 欲 の 高 揚 か ら知 識 を求 め る,と 指 摘 す る よ うに,異 常 の 有 無 に関 わ らず 知 識 を求 め て い る ため と考 え られ る。 母親 学 級 の 参 加の 有 無 との 関連 が み られ た 産 褥 期 や新 生 児 に 関 す る情 報 は,先 に述 べ た よ うに 母 親 学級 の 中に あ ま り取 り入 れ られ て いな い 内 容 で あ るた め に,ニ ーズ も高 い と思 わ れ る 。 マ タ ニテ ィ雑 誌の 購 読 経 験の 有 無 と情 報 に 対 す る ニー ズ に 関連 が み られ なか った の は,雑 誌 を購 読 して い て も,妊 婦 の 情 報へ の ニ ー ズ は 低 くは な らな い こ とを意 味 して い る 。医 師 や 助 産婦 に情 報 を求 め る項 目が 多 く,雑 誌 に情 報 を 求め て い る項 目が 体験 談 で あ った とい う今 回 の結 果 か ら も,情 報 源 と しての 雑 誌 の もつ 役割 は,医 師 や 助 産 婦 の 役 割 とは,大 き く異 な る と考 え られ る。 V.結 論 今 回 の 研究 で,妊 婦 の情 報 に 対 す る ニー ズ の 一 側 面 が 明 らか に な った 。 しか し,対 象の 特 性 の 偏 りもあ り,ま た い つ そ の情 報 を得 た い のか,実 際 の取 得 状 況 とニ ー ズ との関 連 性 の 有 無 な ど につ い て は 明 確 に な って い な い 。今 後,時 期 や実 際 の 取 得状 況 とニ ー ズの 関 連 に つ いて も検 討 を重 ね,妊 婦の 情 報 に 対す るニ ー ズ の理 解 を深 め た い 。 参考 ・引 用 文献 1) 小 神 野 雅 子 他: マ タニ テ ィ雑 誌 の 特 性 に つ い て の 検 討, 日本 助 産 学 会誌, 第10回 助 産 学 会学 術 集 会 集録 集, pp143∼146, 19 96 2) 山根 美 和 他: マ タニ テ ィ雑 誌 に つ い て の ア ン ケー ト調 査, 第23回 母 性看 護 学 会 誌, PP6 9∼68, 1992
表2.カ テゴリNoと 項目内容
表3.カ テ ゴ リネーム
図1.妊 娠 期に得たい情 報
第11群:P-10 イ メ ー ジ 法 に よ る 妊 婦 の リ ラ ク セ ー シ ョ ン 効 果 と 胎 児 イ メ ー ジ の 変 化 -胎 児 の 肯 定 的 な イ メ ー ジ に よ る 継 続 ト レ ー ニ ン グ を 用 い て 杏 林大 学保 健学 部看 護学科 ○ 高橋 真理 今 井 品子 佐 々木 裕 子 土 屋有利 子 加藤 尚美 Iは じめ に 妊 娠 期 の妊 婦 を 対 象 と した イ メ ー ジ法 教 授 の 主 な 目的 は 、 リラ クセ ー シ ョ ンに よ り妊 娠 中 の ス ト レス を 緩 和 を した り、 分 娩 に 対 す る心 身 の 準 備 を 整 え る こ とで あ る。 す な わ ち イ メ ー ジ法 は 様 々 な 不 安 や 緊 張 を緩 和 の た め の セ ル フ コ ン トロー ル 法 と して 活 用 され て い る。 しか し、 そ の効 果 に 関 す る実 証 的 な 研 究 は 数 少 な い 。 わ れ わ れ は 、 肯 定 的 な 反 応 命 題 に よ る胎 児 イ メ ー ジ を 教 授 し た場 合 に お け る、 妊 婦 の リ ラ クセ ー シ ョ ン効 果 と、 胎 児 に 対 す る 妊 婦 の 反 応 に 関 して, 数 々の 検 討 を 重 ね て き た 。 こ れ まで の 研 究 結 果 か ら、 胎 児 の 肯 定 的 な イ メ ー ジ 課 題 を用 い た イメ ー ジ法 は 、 初 回 教 授 に お い て も 、 多 くの 妊 婦 に は 主 観 的 ・精 神 生 理 学 的 な リ ラ ク セ ー シ ョ ン状 態 を も た ら す こ と、 ま た妊 婦 の 胎 児 愛 着 と胎 児 イ メ ー ジ とは 関 連 が 高 い こ と な ど を 実 証 して き た。 しか し、 イ メ ー ジ 法 を 継 続 して実 施 し た場 合 の 影 響 に 関 し て は 不 明 で あ った 。 そ こ で 今 回 は 、 イ メー ジ誘 導 法 を繰 り返 し実 施 した場 合 の 主 観 的 な リ ラ ク セ ー シ ョ ン 効 果 と、 妊 婦 の 胎 児 イ メ ー ジ に 対 す る経 時 的 な 変 化 を 明 らか に す る こ とを 目的 に 、1事 例 実 験 計 画 に よ る分 析 を 試 み た 。 さ ら に、1事 例 の 普遍 性 を検 証 す るた め 、妊 娠 経 過 時 期 の 異 な る2事 例 を 対 象 に 比 較 検 討 を 行 っ た 。 II方 法 1,1事 例 に よ る実 験 計 画 被 検 者:正 常 経 過 の 初 妊 婦H28歳(妊 娠25週 ∼ 39週 まで) 方 法:週2回 程 度 自 宅 で くつ ろ い だ 時 間 に 肯定 的 な胎 児 イ メ ー ジ課 題 に よ る 「胎 児 との コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン」(自 作) テ ー プ を 出 産 まで 聞 き 、 毎 回 以 下 の 評 価 表 の 記 入 を 求 め た. 評 価指 標:1)イ メ ー ジ 鮮 明 度(7段 階 ス ケー ル) 2)RE尺 度<根 建 ら(1984)に よ る
The rating scale of emotion as defined in terms of relaxation> 3)想 起 さ れ た イメ ー ジの 自 由 記 載 と 内 省 報 告 2,普 遍 性 の 検 討 被 験 者:正 常経 過 の 初 産 婦N28歳(妊 娠17週 ∼32 週 ま で)と 、 初 産 婦A28歳(妊 娠35週 ∼ 39週 ま で) 方 法:1事 例 検 討 と同 様 評 価 指 標1)イ メージ 鮮 明 度 、2)RE尺 度 III結 果 1,1事 例 検 討 1).胎 児 イ メー ジ鮮 明 度 の 変 化 図1は 、妊 娠25週1日 か ら39週4日 まで 、 週 2回 程 度 、 合 計33回 、 継 続 して イ メ ー ジテ ー ブ
を聞 い た 時 の 胎 児 イ メー ジ鮮 明 度 に お け る各 項 目 変 化 で あ る。 「羊 水 の 中 に 浮 か ん で 気 持 ち よ さ そ う な 赤 ち ゃ ん 」 か ら 「お 腹 の 中 で す くす く育 って い る赤 ち ゃ ん 」 まで 、 母 体 内 の胎 児 に 対 す る5イ メ ー ジ は 、 初 回 開 始 よ り10回 目頃 の 妊 娠29週 か ら明 らか に 鮮 明 度 は 高 得 点 に な る傾 向 が 示 さ れ た 。 一 方 、 イ メ ー ジ 内 容 が 出 産 後 で あ っ た 「お っ ぱ い を飲 ん で い る赤 ち ゃ ん 」 は 、 全 妊 娠 経 過 の ほ と ん ど と も鮮 明度 が 低 く、 出 産 ま 近 の 予 定 日2週 間 前 か ら得 点 の 上 昇が み られ た 。 2).主 観 的 リラ ッ ク ス度(RE尺 度)の 変 化 同 様 に 、RE4項 目の 変 化 を 概 観 す る と、 図2に 示 した通 り各 項 目に よ る大 きな 差 異 は 認 め られ ず 、 4項 目 とも ト レー ニ ン グ を4、5回 重 ね る と、 主 観 的 リラ ッ ク ス 度 は 上 昇 す る傾 向 を 示 し た。 図1経 統 トレーニングによるイメージ鮮明度の変化 図 2継 続 トレーニ ングにおける旺各尺度 の変化 3).イ メー ジ 内 容 の 変 化 と イ メー ジ ト レー ニ ン グ へ の 内 省 報 告 「胎 児 の様 子 」 や 「そ の 他 の イ メ ー ジ 」 に よ る刺 激 語 か ら想 起 さ れ た イ メ ー ジ内 容 の 自 由 記 載 と、 イ メ ー ジ トレ ー ニ ン グ に 関 す る 内 省 報 告 を経 時 的 に 分 析 した 結 果 は 、 表1の 通 りで あ る 。 な お 、 イ メ ー ジ 内 容 の 分 析 に 関 して は 、 先 行 研 究 か ら生理 反 応 に違 い が 生 じ る と さ れ て い る、 大 き さ 、 動 き、 被 検 者 の イ メ ー ジ へ の 参 加 度 の3点 、 す な わ ち胎 児 の 身 体 部 分 度 や 大 き さ、 胎 児 の 動 き、 妊 婦 自 身 の 参 加 度 の3側 面 に お け る変 化 を 概 観 した 。 初 回 トレー ニ ン グ 時 の イ メ ー ジ を み る と、 胎 児 の 身 体 は 部 分 的 で あ り、 動 き、 妊 婦 自身 の 参 加 は み られ ず 、2∼3回 まで は 静 的 な イ メ ー ジの 傾 向 が 伺 え た。 28週 を 過 ぎ る順 よ り、 「元 気 に 動 き まわ る児 」 な ど、 デ ー ブ の 課 題 イ メー ジ 内 容 と同 じ様 な動 的 な 表 現 の 記 述 が 中心 に な っ て きた 。 また 、 妊 婦 自 身 の 参 加 で も 、 「児 を 抱 っ こ して い る 自 分 」 な ど、 イ メ ー ジ 内 容 に 自分 と児 の 両 者 が 参 加 し て い る記 載 が み う け られ た 。 内 省 報 告 で は 、 イ メ ー ジ内 に 起 こ る心 理 的 な反 応 とい う よ りは 、 外 界 の 刺 激 に 対 す る報 告 が 主 で あ っ た 。 34週 頃 よ り、 イ メ ー ジ に 現 れ る胎 児 の 大 き さ は 大 き くな り、 胎 児 の 動 きに 関 す るイ メ ー ジ も 自 山 に 連 想 さ れ て い た 。 妊 婦 の 参 加 で は 、 胎 児 の 快 感 情 や 、 夫 の 参 加 に よ る家 族 イ メ ー ジが み られ た 。 37週 以 降 で は、 胎 児 の 身 体 や 大 き さ 、 児 の 活 動 性 に 関 す る 表 現 は 肯 定 的 で よ り豊 か に な り、 妊 婦 の 参 加 も 「話 しか け る と赤 ち ゃ ん が 微 笑 む 」 な ど 、 い くつ か 肯 定 的 な相 互 作 用 が 報 告 さ れ て い た 。 な お 、 表1に あ る胎 児 の 絵 は 、37週 に 被 検 者 が 実 際 に 描 写 した 胎 児 で あ る 。 予 定 日1週 間 前 に は 、 児 は 初 め て 産 着 を 着 て お り、 妊 婦 自 身 の 参 加 は 児 の 誕 生 を 心 待 ち に す る イ メ ー ジ が 報 告 さ れ て い た 。 また 、34週 以 降 の 内 省 報 告 は 、 出産 に 対 す る 不 安 と 児 の 誕 生 を 待 つ ア ン ビバ レ ン トな 心 理 が 記 載 さ れ て い た 。 一 方 、 不 安 な気 持 ち に な っ た 時 、 デ ー ブ を 聞 く とい う対 処 行 動 に よ り不 安 を リラ ッ
ク ス に 転 換 で きた と い うセ ル フ コ ン トロ ー ル も 報 告 さ れ て い た 。 さ ら に、 「は や く児 に 会 い た い 」 、 「こ の 手 に 抱 き しめ た い 」 な ど 児 へ の 愛 着 の 報 告 もみ られ情 動 的 な 内容 へ と 変 わ っ て き て い た 。 事 由 に 想 起 され た イ メー ジ 内 容 の 変 化 と 内 省 報 告 2,妊 娠 期 間 の 異 な る2事 例 と の 比 較 1)イ メ ー ジ鮮 明 度 の 比 較 これ ま で の 研 究 結 果 か ら、 イ メ ー ジ鮮 明度 の 信 頼 性 は 確 認 さ れ て い る(総 合 評 点 に お け るCronba chの α係 数=0.80)。 そ こで 、 妊 娠 週 数 の 異 な る 3名 の 対 象 の 胎 児 イ メ ー ジ鮮 明 度 総 合 得 点 の 経 時 的 変 化 を概 観 した(図3)。3事 例 とも 明 ら か に イ メ ー ジ テ ー ブ の 回 数 を 重 ね る こ とで よ り胎 児 イ メ ー ジの 鮮 明 度 得 点 は 上 昇 して い く傾 向 で あ っ た 。 また 、 妊 娠 経 過 に 伴 い 、胎 児 イ メ ー ジ は 鮮 明 に な っ て い く傾 向 も 伺 え た。 図3胎 児イメージ鮮明度の変化 2)主 観 的 リラ ッ クス 度 の 変 化 同様 に 、 修 正 版RE尺 度 の 信 頼 性(総 合 評 点 のCron bachに よ る α係 数=0.87)も 確 認 さ れ て る た め 、妊 娠 経 過 に 伴 う4項 目 の総 合 評 点 に お け る3事 例 の 変 化 を図4に 示 した。3事 例 と も、 初 回 時 よ りRE尺 度 の 総 合 評 点 は20点 以 上 で あ り、 リラ クセ ー シ ョ ン状 態 は 得 られ て い た こ とが 示 され た 。 しか し、 N事 例 は ほ ぼ練 習 回 数 を 重 ね る とRE総 合 評 点 が 上 昇 して い く傾 向 が 伺 え た が 、A事 例 に 関 して は そ の よ うな 傾 向 は 伺 え な か った 。
IV考 察 1,ス トレ ス に 対 す る セ ル フ コ ン トロ ー ル 法 対 象妊 婦 は 、 妊 娠 中 の 不 安 な気 持 ち な ど の 認 知 や 態 度 を 、 自 ら イ メ ー ジ法 を行 い 、 肯 定 的 な認 知 や 態 度 に 変 え て い った 。 す な わ ち 毎 日の 生 活 で 生 じ る様 々 な認 知 を 再 構 成 さ せ て い くセ ル フ コ ン トロ ー ル 法 と して、 有 効 な手 法 で あ るこ とが 示 さ れ た 。 2,イ メ ー ジ の 評 価 イ メ ー ジ 内 容 を 客 観 化 して 評 価 す る こ と は 困 難 で あ り、 主観 的 な 評 価 に な ら ざ る を え な い限 界 が あ る。 イ メ ー ジ を 思 い 浮 か べ る時 、 誰 で も とこ か に 何 らか の 大 きさ を も っ た 対 象 を意 識 して い る。 そ して 対 象 に接 近 す る ほ ど、 そ の描 か れ る大 き さ は 大 き くな る 。 また 、 イ メ ー ジの 中 で そ の 場 面 を 観 察 して い る よ りも 、 場 面 の 中 に実 際 に 参 加 して い る イ メ ー ジ を 思 い 浮 か べ た 方 が生 理 反 応 は 大 き い と い う。 さ らに 、 イ メ ー ジの 鮮 明 性 と情 動 価 は 関 連 が 高 い と も い わ れ て い る(丹 治 哲 雄1986)。 3,イ メ ー ジ鮮 明 度 の 変 化 妊 婦 は胎 児 イ メ ー ジの 想 起 を 繰 り返 す こ と で 、 胎 児 へ の情 動 は 動 か さ れ 、 深 い リ ラ クセ ー シ ョ ン 状 態 が 得 られ る よ うに な っ た 。 す なわ ち継 続 的 な 胎 児 イ メ ー ジの 想 起 は 、 妊 婦 の 胎 児 へ の 肯 定 的 な 感 情 や 、parenting準 備 と して 重 要 な課 題 で あ る胎 児 へ の 愛 着 に よ い 影 響 を 与 え た こ と が推 測 され た。 しか し、 こ の 結 果 は 妊 娠 の 時 間 的 な経 過 か ら生 じ る妊 婦 や 胎 児 の 変 化 が 強 く胎 児 イ メ ー ジ に 影 響 して い る可 能 性 も 否 定 で き な い 。 そ こ で 、 妊 娠 経 過 の 異 な る2名 の 妊 婦 と比 較 検 討 した 。 そ の 結 果 妊 娠 時 期 を 問 わ ず、 胎 児 イ メー ジの 想 起 を 重 ね る こ とで 、 肯定 的 な 胎 児 イ メ ー ジ の鮮 明 度 は よ り高 くな る、 す な わ ち 胎 児 へ の 愛 着 が 高 ま る こ と が示 され た 。 一 方 、 妊 娠 経 過 の 進 行 で も こ の 傾 向 は 明 らか で あ っ た 。 す なわ ち 、胎 児 イ メー ジ 鮮 明 度 が 高 ま るに は 、 継 続 的 な イ メ ー ジ法 と、 妊 娠 経 過 に 伴 う様 々 な妊 婦 や 胎 児 の 変 化 両 者 の影 響 が 関 係 し て い る こ とが 示 され た。 4,リ ラ ク セ ー シ ョ.ン効 果 1事 例 か らは 、 数 回 練 習 を 重 ね れ ば 、 リラ ク セ ー シ ョ ン状 態 も高 ま る と 考 え られ た が 、2事 例 との 比 較 か らは 必 ず しも そ の よ うな 傾 向 は 伺 え なか っ た 。 ま た 、妊 娠35週 か ら 始 め た 妊 婦Aは 初 回 か らか な り高 い リラ クセ ー シ ョ ン状 態 が 得 られ て い た。 この 結 果 が 、 胎 児 へ の 肯 定 的 な 感 情 との 関 連 か 、 妊 娠 経 過 の 進 行 な の か 、 ま た個 人 特 性 に よ る 影 響 な の か な どは 今 回 の 結 果 か らは 明 らか で は な い 。 Samulsら(1991)は 、 妊 婦 対 象 の イ メ ー ジ法 を 、 receptive imageryとprogrammed imageryに 分 け 、 前 者 はparentingの 受 け 入 れ に 、 後 者 は 心 身 の 安 定 や 生 活 行 動 の 変 化 へ の 適 応 に 活 用 す る こ と を 勧 め て い る。 胎 児 の 肯 定 的 な 課 題 イ メ ー ジ を 用 い る イ メ ー ジ法 の 継 続 トレー ニ ン グは 、 こ の 両 者 の 目的 に お い て 、 有 効 なTOOLで 有 効 な 介 入 方 法 で あ る こ と が 今 回 の 研 究 結 果 よ り示 さ れ た。 V結 論 以 上 よ り、 胎 児 の 肯 定 的 な イ メ ー ジ 課 題 に よ る イ メ ー ジ ト レー ニ ン グ の継 続 練 習 か ら、 以 下 の こ とが 示 唆 さ れ た 。 1)妊 婦 の 不 安 な気 持 ち な ど の 認 知 や 態 度 を 肯 定 的 な 認 知 や 態 度 に 再 構 成 さ せ て い くた め の 有効 な セ ル フ コ ン トロー ル の1手 法 で あ る。 2)parenting受 け 入 れ て い く た め に 重 要 な 胎 児 へ の 愛 着 を 深 め る 有 効 な 介 入 方 法 で あ る 。 3)容 易 に リラ ク セ ー シ ョ ン状 態 を 得 や す い 技 法 で あ る。 今 後 は 、 どの よ う な妊 婦 に 適 す る か な と 、臨 床 応 用 へ の 適 正 に 関 して さ らに 検 討 を重 ね て い きた い。 ま た 、 イ メ ー ジの 分 析 に 関 して は、 今 後 さ ら に客 観 的 な 評 価 法 の 検 討 が 必 要 で あ る こ とが 考え られ た 。 引 刑 文 献 1) 根 建 金 男 ・上 里 一郎1984生 理 反 応 の認 知 と 実際 の 生 理 反 応 が 情 動 に 及 ぼ す影 響 行 動 療 法 研 究, 9(2), 33-39
2) Samuels M. and Samiels N 1991, The well Baby Book, Summit Books .
3) 丹 治 哲雄1986イ メ ー ジ の 精 神 生 理 学 「イ メー ジ の 基 礎 心 理 学 」 水 島 恵 一 ・上 杉 喬 編
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退 院 指 導 に使 用 す る ア ン
ケ ー ト内 容 の 見 直 し
-褥 婦400人 の ア ン ケー ト用 紙 の 分 析 か ら-愛 媛 県 立 中 央 病 院 周 産 期 セ ン ター3階 ○ 騎 馬 由 紀 子 福 増 理 栄 子 阿 部 カ ナ エ 山 田 千 秋 徳 本 ル リ コ 1は じめ に 当病棟では 、完全 母子同室制 を取 り入れ、固定 チーム継続 受け持 ち方式で 、退院 指導を個別 的に 行っている。以前の指導方法は 、チェ ックリス ト 用紙を使用 していたが 、3年 前よ りアンケー ト方 式に改善 した 。このア ンケー ト用紙は産後1日 目 の褥婦に渡 し、4日 目までに記入 して もらい、退 院前日5日 目に行 う退院 指導に役立 てている。 し か し、アンケー トの記 入状態をみ ると、質問内容 がわか りにくい 、質問 以外のことで聞 きたい内容 があるな ど褥婦か らの声が聞 かれた 。また、2年 前よ り完 全母乳育 児を取 り入 れた こ とで母乳に関 しての質問内容 も増 加 して きてい る。そこで、現 在のアンケー トの質問内容が褥婦のニー ドに沿 っ ているか を把握 するため 、過去1年 間 に使用 した アンケー ト用紙の集計 ・分析を行 った。その結果 、 褥婦の求め る退院 指導内容の変化に伴い、ア ンケ ー トの質問内容を検討 したので報告する。 H研 究方法 1.調 査期間 ・対象 平 成7年2月 ∼平成8年2月 に母子同室 を行い 、 退院指導を受けた褥 婦の うち無作為 に抽出 した褥 婦400人(初 産婦200人 ・経産婦200人) のアンケー ト用紙を無作為に抽出 した 。 2.調 査 方法 対象 が回答 した産後のア ンケー ト用紙 よ りア ン ケー トのチェ ック状 態を集計 し、褥婦のニー ドを 分析 した。アンケー ト用紙の赤ちゃんの体につい て困 っていることを1グ ルー プと してその内容の 10項 目に1∼10と 番 号付 け を行 った 、以 下 も 同様 に赤 ち ゃん の育 て 方 につ い て を2グ ル ー プ と し、 お母 さん の体 につ い て 困 って い る こ とを3グ ル ープ と し、お 母 さん の 生活 に つ いて を4ク ル ー プ と した 。番 号付 け を した ア ンケ ー ト用紙 は資 料 1で あ り、 それ ぞれ の ア ン ケー トの チ ェ ック状 態 を分 析 した 。 m結 果 1.1グ ル ープ 「赤 ち ゃん の 身体 につ い て 」困 っ てい る とチ ェ ック した人 は 図1の とお りで あ った 。 母乳 不足 、 ミル クの足 し方 につ い て が一番 多 く1 44人(36.0%)で あ り、黄 疸 につ い て12 3人(30.8%)、 便 ・尿の 回数や 状態 につ い て100人(25.0%)で あ った. 母 乳 不足 、 ミル クの足 し方 につ い て の具 体的 な 質問 は 、初 産婦31人 の 質問 の 記 入が み られ て い る、 排 気 と嘔吐 に つい て は 問 いか けの 意 味が 分か ら な い と記 入あ り。その 他 の項 目に は 目や に 、耳 、 鼻 、爪 の 手入 れ 、ア トピー につ いて 等 の 質問 が あ った 。 2.2グ ル ー プ 「赤 ち ゃん の育 て方 に つ いて 」わ か らな い こ とは 、先 天性 代 謝 異常 につい て190 人(47.5%)で 一 番 多 く 、か か りつ けの 医者 につ い て161人(40.3%)で あ った 。 その 他の 項 目の結 果は 図2の とお りで あ る 。 3.3グ ルー プ 「お 母 さん の 身体 に つい て 」困 っ て い る とチ ェ ック した 人は 図3の とお りで あ った 。 傷 の痛 み や 痔の 痛 みに つ いて104人(26.0%)で 一番多 く、乳頭 、乳房の異常について99 人(24.8%)、 母乳分泌 が少ない84人(2 1.0%)で あった 。 4.4グ ルー プ 「お母さんの生活 について 」わか らない ことは 、異常時の受診 につてが一番多 く2 19人(54.8%)、 外陰部の消毒期間 につい て204人(51.0%)、 乳頭の消毒時期につ いて198人(49.5%)で あった。その他の 項 目の結 果は図4の とお りであった 。 IV考察 1.「 赤 ちゃんの身体について 」 聞 きたい項 目で多 か ったのは 、母乳不足、黄疸に ついて 、便 ・尿の回数や状態についてで あった。 これは完全 母 刊司室 、母乳 育児を取 り入れている ため 、新生児の身体 についての不安が具体化 され てい ると考 える。 又 、母 乳不足についての項 目は、母乳につ いての 項目に入れ 、 ミルクの補 足は現在行 っていないの で質問 を取 り消 した。質問 の優先順位をア ンケー トの縞 果に基づいて変 える必要があるため、黄疸 についての項 目を一番にあげた らよいと考える。 排気 ・嘔吐等専門的言葉があるためわか りやすい 表現 に改善 し、その他の質問項 目について も具体 的な表現に変え る必要があ ると考 える。 2.「 赤 ちゃんの育て方について」 先天性 代謝異常についてが 多いのは 、産後4日 目 に別のパ ンフレ ットを用いて説明 しているが、そ れ以前 にア ンケー トを記入す るためだ と考 える。 そこでこの項 目はアンケー トか ら省いて もいい と 考 える。かか りつけの医者については 、記載の表 現方法 に問題があ り、かか りつけの医者 とは何か とい う質問があったので、近所に小児科があるか ないか等の質問の方がよいと考える。 3.「 お母さんの身体紅 ついて 」 佐藤 らは 、1)「受けたかっ た退院指導の内容は、 乳房管理 、授乳指導 が多かった。 」と述べてい る。 当センターで も昨年よ り完全 母乳 育児 を推進 し てい る、赤 ちゃんの身体について も一番に母 乳不 足 をあげてい るので 、母乳についての 項目を一つ にまとめ、乳 頭 ・乳房の異常や乳房 緊満 等些こつい て も、項 目内容を細 か くす る必要がある と考 える。 傷の痛みや痔 の痛 みについては訴 えも様 々なの で 項 目をわけ 、退院時 に自己管理で きるよ う援助 す る必要があ る。 4.「 お母さんの生活につ いて 」 異 常 時 受 診については退院時に使用するパ ンフ レッ トの項 目に入 ってい るが、明記の仕方 を検討 する必要がある。産後の異常状態 の悪露 、浮腫、 腰痛等 をお母さんの身体の項 目に入れ詳 しくチェ ック状態を把握 する必 要があ ると考 える。 Vま とめ 退院時に指導する褥 婦400人 のアンケー ト用紙 の記入状態 を集計、分析 した 。 1.母 乳についての項 目を作 成 し、よ り細かい質 問 項目に した 。 2.ア ンケー トで記 入が多 い順番に質問 項 目を変 え、優先順位を考慮 した. 3.専 門用語 を使用 してい る項 目は褥 婦の答 えや すい表現に修正 した 。 4.ア ンケー トででた質問 項目を追加 した 。 以 上の改善点か ら資料2の退院指導時の褥婦の ニ ー ドを把握 するアンケー ト用紙を作成 した 。 引用 ・参 考文献 1) 佐藤香代: 産褥1ヶ 月の褥婦 の実態調査, 母 性衛生, 第34巻, 1号 2) 南野智恵子: 産褥管理, 日本情報 サイ クルセ ミナー集 3) 前原澄子: 産褥期の保健指 導, 産 婦人科MO OK, NO.7, 1979 4) 兼 子和彦: 退 院指導, 周産期医学, VO12 0, 1990 5) 佐藤 仁: ふれ あいある指導 を目指 して, 周産 期医学, VO120, 1990
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助産 婦 の存在 を考 え る
― 新 聞 記 事 の 中 の 助 産 婦
―
北海道立衛生学院助産婦科 ○宮崎みち子
小林由衣子
1は じ め に パ ソ コ ン通 信 や イ ン タ ー ネ ッ トな ど 様 々 な 電 子 メデ ィ ア が 活 発 に 機 能 して い る 現 在,一 方 で は 人 々の 活 字 離 れ が 指 摘 さ れ て い る 。 こ れ に 対 し,学 校 教 育 の 中 で は,新 聞 を 教 材 に して 授 業 や 学 級 活 動 を 展 開 す るNIE(Newspaper In Education) 運 動 が 広 ま り つ つ あ る。 こ れ は 社 会 と人 々 を つ な ぐパ イ プ役 と し て の,新 聞 の 機 能 を 重 要 視 し て い る結 果 と い え よ う。 そ こ で 今 回,生 殖 医 療 に 関 す る 話 題 が 盛 ん に 議 論 さ れ て い る 咋 今,出 生 数 が118万7千67人 と最 低1)で あ っ た1995年 の 新 聞 記 事 の 中 で, 生 命 の 誕 生 に 携 わ る 我 々 助 産 婦 は,ど の よ う に と らえ ら れ て い る か,ま た,生 命 の 誕 生 と の 関 連 で 生 殖 医 療 に 関 連 す る 新 聞 記 事 の 中 で,助 産 婦 は ど の よ う に と らえ られ て い る か 調 査 した 。 そ の 中 で, 援 助 を 必 要 と す る 対 象 に,適 時 適 切 な か か わ り が 持 て る よ う,社 会 に お け る 助 産 婦 の 存 在 の 一 側 面 を考 察 した の で,こ こ に 報 告 す る。 な お,助 産 婦 の 存 在 に つ い て 述 べ ら れ た も の は あ るが,新 聞 記 事 の 中 の 助 産 婦 の 存 在 に つ い て ま と め た も の は な い 。 II方 法 我 が 国 の 三 大 新 聞 で あ る 朝 日新 聞,毎 日 新 聞 お よ び 読 売 新 聞 の 過 去1年 間(平 成7年1月1日 か ら 同 年12月31日)の 朝 刊,夕 刊 お よ び 特 集 版 か ら,「 助 産 婦 」 の 用 語 を 使 用 し て い る 記 事,お よ び生 殖 医 療 に 関 連 す る 記 事 を 収 集 し分 析 し た 。 な お,記 事 の 収 集(除,テ レ ビお よ び ラ ジオ 番 組 欄)は,各 新 聞 社 の 縮 刷 版 を 使 用 し筆 者 が 行 っ た 。 III結 果 1.記 事 総 数 「助 産 婦 」 の 用 語 を 使 用 し て い る 記 事 は,15 で あ っ た 。 ま た,生 殖 医 療 に 関 連 す る記 事 は,40で あ っ た 。 2.記 事 内 容 「助 産 婦 」 の 用 語 を 使 用 して い る記 事 は,表1 の 通 り,自 然 な お 産 に 関 す る 記 事4,国 家 試 験 に 関 す る記 事3,助 産 婦 志 望 に 関 す る 記 事2,そ の 他 の 記 事6で あ っ た 。 表1「 助 産 婦 」 の 用語 使 用 記 事 「生 殖 医 療 」 に関連 す る記 事 は,表2の 通 りで あ り,そ の中 に 「助 産 婦 」 の用 語 が 使 用 され て い る記事 は なか った 。 IV考 察 1.自 然 なお 産 に関 す る記 事 の 中 の 「助産 婦 」 産 婦 自身 が体 験 した医 療 介 入 の 多 い分 娩 を振 り返 り,自 然 な お産 を求 め そ れ を実 行 した結 果,そ こには 夫 や子 供 と共 に,助 産 婦 一好 む格 好 を す す め,腰 を さす り苦痛 を緩 和 す る,家 族 に臍 の緒 を 切 って も ら う 一が存 在 した 。 その 中 で,自 分 自身 が 自然 な お産 を経 験 した こ と に よ り,助 産 婦 を 目 指 し,助 産 婦 の 資 格 を 取 得 した産 婦 もい た。 これ は,佐 藤 ら2)の 調 査 結 果 に あ る よ う に,産 婦 が 出 産時 に一 番 して ほ しか っ た 「腰 を さす る」 こと を まさに行 って い る助 産婦 の 姿 で あ る。 また,そ の とき最 も多 くそば に いた もの は助 産婦 で あ り,そ ば にい て ほ しか った 者 も助 産 婦 で あ った。 この よ よ うに,自 然 なお 産 を 産 婦 と共 有 す る中 に 「助 産 婦」 は存 在 して い る。 また,医 療 介 入 を 最 小 限 に お さえ た 自然 なお 産 を 勧告 す るWHOの あ る顧 問 は,帝 王 切 開 率 が増 え,陣 痛 誘 発剤 が頻 繁 に 使 用 され る 日本 の分 娩 を 批 判す る中 で,助 産婦 の 存在 を 見直 す べ きだ と主 張 して い る。 す な わ ち,「 伝統 的 な助 産 婦 は,地 域社 会 に 根 を張 って 活動 して きた。 正 常 な妊娠 な ら,地 域 の助 産 婦 で の 出 産 が 望 ま しい。 その た め に も,異 常 が 起 きた時 に は,す ぐに助 産 院 か ら病 院 へ 移れ る よ うな,医 療 機 関 同士 の協 力態 勢 の確 立 が必 要 だ」3)と 述 べ て い る。 2.国 家 試 験 に関 す る記 事 の中 の 「助 産婦 」 4月 に発 表 さ れ る国 家 試 験 合 格 者 の 記 事 で,看 護婦 や 保健 婦 と共 に,助 産 婦 の名 称 が 記 載 され て いる。 合 格者 個 々 へ の関 心 は,勿 論 そ の関 係者 以 外 は ない で あ ろ う。 しか し,「 国 家 試 験 合 格者 」 とい う見 出 しか ら,「 助 産 婦 」 は国 か ら与 え られ る特 定 の 免許 を有 す る者 と い う認 識 が,社 会 に も た らされ る一 つ の機 会 と い え よ う。 3。 助 産 婦 志 望 に 関 す る記 事 の 中 の 「助 産 婦 」 看護 学部 に在 籍 す るあ る男子 学 生 は,母 性実 習 で,産 婦 に,生 まれ た ば か りの新 生 児 に,そ して, 中 絶 手 術 を受 けた 女 性 に接 し,助 産 婦(士)を 志 望 した。 しか し,こ の学 生 は 日本 で は 男 性 に助 産 婦(士)の 資 格 が 与 え られ な い こと を知 り,看 護 士 の道 を歩 ん で い る。 この記 事 は,現 在 日本 で は, 助産 婦 は女 性 にの み与 え られ る資 格 で あ る ことを, 社 会 に知 らせ る もの で あ る。 す なわ ち,助 産 の主 た る対 象 で あ る女 性 に対 して の 援助 は,同 姓 で あ る助 産 婦 の 手 で 行 わ れ て い る と い う事 が強 調 され よ う。 また,我 々は そ れ と共 に,男 性 の助 産 士 が い る諸 外 国 の状 況 を把 握 し,日 本 に お け る助 産 士 の議 論4)を 継 続 して行 く必 要 が あ ろ う。 4.そ の他 の 記事 の 中 の 「助 産 婦 」 優生 保 護 法 は 先 に,母 体 保 護 法 に改 め られ た と ころ で あ るが,そ の成 立 前 に,あ る助 産 婦 は,養 育 費 ほ しさか ら多 くの も らい子 を,栄 養 失 調 や 凍 死 させ た事 件(寿 産 院 事 件)を 起 こ した。 この 事 件 は優 生 保 護 法 の成 立 を導 い た背 景 の一 つ と い え るが,こ の よ うに 犯罪 に かか わ る 「助 産 婦 」 が存 在 した。 また,幼 い三 姉妹 が,母 親 の 出産 に立 ち会 い, 新 しい い の ち を迎 え る記事 で は,助 産 婦 は そ の場 が深 い感動 の得 られ る性 教育 の ル ーツで あ る こ と を強 調 して い る。 こ こ には 性 教 育 の側 面 を支 え る 「助 産 婦 」 が 存在 した。 さ らに,核 家族 化 の進 んで い る現 在,出 産 直 後 の新 米 の 母 親 を支 援 す る手 立 て と して,産 褥 入 院 が 注 目 を集 め て い る。 これ に は,日 本助 産 婦 会 な どが窓 口的 役 割 を果 た し,助 産 婦 が 育 児 支援 に活 躍 して い る。 また,海 外 の 状 況 と して,ベ トナ ム助 産婦 協会 設 立総 会 の記 事 に,イ ギ リス で助 産 院 を開 業 して
いる 日本人 の 記事 に,「 助 産 婦 」 の 用 語 が使 用 さ れ て い る。前 者 は ベ トナ ム 戦 争 後20年 経 て,助 産 婦 の組 織 が 確立 した話 題 で あ り,後 者 は イ ギ リ ス の分 娩 の 大半 が助 産 婦 に よ り行 わ れ て い る と い う話 題 で あ る。 ま た,家 族 計 画 実 行 率23%の ネ パ ール に 関 す る記 事 で は,避 妊 の普 及 に活 躍 す る 助 産 婦 の 姿 が あ った。 これ らは,他 国 の助 産 婦 活 動 の紹 介 の一 部 で あ るが,こ の よ うな記 事 を 目に す る こ とに よ り,社 会 に我 々助 産 婦 の 役 割 を思 い 起 こす 機会 を与 え よ う。 5.生 殖医 療 に関 す る記 事 と 「助 産 婦 」 医 学 の 発展 に伴 い変 化 して い る生 殖 医 療 に関 す る記 事 は,表2に 示 す通 り,不 妊,体 外 受 精,顕 微 受 精,遺 伝子 診 断,代 理 母,凍 結 受 精 卵 お よ び 減 数 堕胎 な ど であ る。 こ こ には,生 命 の誕 生 に携 わ る我 々助 産 婦 と関 連 す る課 題 が 数 多 く存在 す る。 だ が,こ れ らの 記 事 との 関 連 で,「 助 産婦 」の 用 語 を 使用 して い る もの は なか っ た。 しか し,妊 娠 す る こ とを,あ る いは 妊娠 で き な い こ とを悩 む 女 性 に,ま たは,医 療介 入 に よ る妊 娠 を試 み るべ きか ど うか に悩 む 女 性 に,生 命 の誕 生 にか か わ る者 と して,我 々助 産 婦 は,よ き話 し 相 手 と して,と きに は よ き ア ドバ イ ザ ー と して, 自分 の 意 見 を 伝 え る ことが 必 要 であ ろ う5)。 ま た, 社 会 に対 し,生 殖 医 療 へ の 提 言 の 機 会 を持 つ必 要 もあろ う。 Vま とめ 今 回 は,過 去1年 間 の新 聞 記 事 に基 づ く調査 で あ った。 そ の た め,記 事 の中 に使 用 され る 「助 産 婦 」 の 語 は,極 め て 限定 され た 中で しか 把 握 す る こ とが で きな か った。 しか し,そ の 中 で,我 々 「助 産 婦 」 は, 1.自 然 なお 産 と共 に, 2.国 家 資 格 を与 え られ る者 と して, 3.女 性 に特 定 され た役 割 と して, 4.諸 外 国 の助 産婦 と共 に, 存在 して い る こ とが 明 らか に な った。 また,生 殖 医 療 との 関連 で は,「 助 産 婦 」 の存 在 が 希 薄 で あ る こ とが わ か った。 今 後,さ ら に調 査 期 間 を延 長 し,継 続 して 「助 産婦 」 の存 在 を 明 らか に して い き た い と考 え る。 また,今 回,「 助 産 婦 」 の 用 語 を使 用 して い な い 記事(例 え ば,母 子 同 室 や 母 乳 育 児 の 記 事)の 中 に,「 産 科 婦 長 」 や 「看 護 婦 長 」 と い う記 載 が あ った。 これ らの場 合,そ の婦 長 は助 産 婦 が 担 当 して い る と も考 え られ るが,記 事 か らは読 み取 れ なか っ た。 これ らの 点 も含 め,さ らに,地 方 紙 の 中の 「助 産 婦 」 も合 わ せ て 調 査 し,本 来 の 「助 産 婦 」 の 存 在 を追 究 して い きた い と考 え る。 引 用 ・参 考文 献 1) 原 澤 勇編 集: 家 族 と健康509号, 1頁, 日 本 家族 計 画 協 会, 1996年. 2) 佐藤 香 代 他: 助 産 婦 に求 め られ る もの-妊 娠 中 お よ び 出産 時 の ケ ア を と お して-, 母 性 衛 生, 34巻4号, 496-503頁, 199 3年. 3) 朝 日新 聞, 平 成7年10月4日 付。 4) 石 田貞 代:「 助 産 士 」 議 論 の 背 景 要 因 に関 す る研 究, 助 産 婦 雑 誌,50巻7号, 26-3 1頁, 1996年. 5) 福 井 トシ子 他: 助 産 婦 か ら見 た体 外 受 精, 助 産 婦 雑 誌, 48巻3号, 23-29頁, 19 94年 。 6) 朝 日新 聞 社 編: 朝 日新 聞 縮 刷 版 (1月 ∼12 月), 1996年. 7) 毎 日新 聞 社 編: 毎 日新 聞縮 刷 版 (1月 ∼12 月), 1996年. 8) 読 売 新 聞 社 編: 読 売 新 聞 縮 刷 版 (1月 ∼12 月), 1996年.