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二重課題の神経基盤(<特集>脳機能計測と基礎心理学)

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(1)

神 経基 盤

英  哉

カ リフ ォ ル ニ

Neural

 

basis

 

of

 

dual

tasking

Hideya

 

KosHINo

Catifornia

 State 

University

   The  neural  

basis

 of 

dual−

tasking

 including si ultaneous

 overlapPing

 and  successive  

du.

al

tasking

 isdiscussed

 There are three main  points

 

The

 

first

 

is

 concerned  with the neural  correlates

of executive  functions

 such  as resource  albcation  and  task management  in dual

tasking

  The

roles  of the prefrontal regions  are  discussed

 as well as 

the

 possibility 

that

 

theexecutlve

 

functions

might  emerge  as 

interactions

 of the posterior 

brain

 regions

 

Second,

 mu !tiple 

functions

 of the inferior frontal regions  are  discussed in terms of temporal order  coordination

 working  memory

and  Ianguage

  The  poss正bility that they might  

be

 related  to a central  

bott

e

neck  

in

 

informat

on

process 圭ng  

is

 also 

discussed.

 

The

 third point  

is

 related  to the reduction  of activation  

in

 the posterior 

brain

 regions  

during

 

dua

tasking,

 as well as 

its

 

implication

 

in

 resource  

lirnitation

 

in

hum .

an cogniti 匸)n and  dual

task 

interference

Ke

アwords :

dual−tasking,

 executive  

functions

 

brain

 

imaging,

 resource  

limitation

 prefrontal cor

      tex

L

は じ め に  我々 は

U

常生活に おい て

複数の課題 を同 時に遂行 し な くて はな ら ない機 会に は事 欠かな い

例え ば

講 義を 聴きな が らノ

トを取る こ と も, 車を運転し な が ら携帯 電 話で話 すこと も二重課 題で ある

。.

二重 課 題に関 する最 も基 木 的な観 察の

1

っ は, r

重 課 題を行っ た場合は単独 課 題に比較してパ

マ ン

ドするとい う こ とで あろ う

これは 二重 課 題 干 渉と して知 ら れて いる。 例え ば

車の運転 時に お け る携 帯 電 話の使 用は さ ま ざ ま な論 議を呼んで い るがe

g

 Horrey & Wickens

2006

そ れは

っ に は運 転時の携帯電話の使に起因する事故が 増 加 して きた か らで ある。 この よ うに

現代の よ う な多 忙な社 会におい て は人々 は複 数の こと を並 行して行わ な くて は な ら ない機 会が増えて お り

そ れ が 二重 課 題に対 す る関心 の高ま りの

因に な っ て い る

  従 来の認 知 心 理 学におい て は二重 課 題はワ

キ ングメ

Department

 of 

PsychoLogy,

 

California

 

State

 

University,

 

5500

 

University

 

Parkway ,

 

San.

 Bernardino

 CA  92407

 USA モ

選 択 的 注 意

タス クスイ ッ チ ングな ど別々 の文 脈 で研究さ れて きて い る:

キ ン グメモ リ は基本的に は 高 次認知 活 動の際に必要な情 報を

時 的に保 持し

ま た 処理す る メ カ ニ ム を含む シス テ ム で ある とさ れ る (ワ

キングメモ リ に関して は,

Baddeley,1986

Bad −

deley

2000 ; Conway

 

Jarrold,

  Kane

  Miyake

Towse ,

2007

Miyake

Shah ,1999

な ど を参 照)。 し た

がっ て

多 くの ワ

キ ン メモ 「

J

課 題

情 報操 作

保持 を 同時にう二重課題と なっ て い る

Baddeley

の研 究 (e

g

 

Baddeley,

1966Baddeley & Hitch

1974 Baddeley

  Chincotta

 Adlam

2001 Baddeley

E

血s廴

ie,

 

Kolodny ,

Duncan ,1998

や そ れ に

の研究で は

記憶負荷

構音抑制

ランダム生 成 等が推 論

文 章理解

記 憶 再 生 等に与え る影 響が 検 討されて い る。 ま た

デ ィ ン グスパ 課 題 (Daneman & Car

penter

1980 )で は

文 章を読み な が ら同 時に単 語を 記 憶 する とい っ た情 報 処理 が求め ら れ る し

オペ レ

シ ョ ン スパ 題 (

Turner

Engle,1989

を し な が ら単語 を 記 憶 す るこ と が要求 さ れ る。 ま た

その他の ワ

キングメモ リ課 題, ブレインイメ

ジングで よく使 わ れ る N

back 課 題な ども

例え ば2

back 条 件で あれ Copyright 2 09

The japanoscPsychQnomic Soc

11

(2)

60 基 礎心 理学研究 第

28

巻 第

1

号 ば

2っ の項 目 を 常に保 持 し

その最 初の ものを 新たに 呈示さ れ た刺 激と 照合し

必要な ら ば 反 応 を し

さ らに 記 憶 内 容を更 新す る とい う処理 が必 要で あり

し た が っ て 情 報の操 作と保 持とい う2つ の構 成 要 素 を 含む (N

back

課 題の レビ

ュー

と して は

Qwen

 et al

2005

な ど を 参 照 )

 選択的 注 意の 分 野で は 二 重課題 は心理的不 応期

Psychological

 

Refractory

 Period:

PRP

}の文 脈で研 究

さ れて きて い る (心理的不応 期に関す るレ ビ

ュー

と して

は, 

Pashler,1998

Pashlcr,

 

Johnston

Ruthru

f,

200 ⊥ な どを参 照 )

PRP の手 続きにおいて は

幕 本 的に

は第

課 題を 遂行 中に課 題が始まっ た場 合

題 と第二 課 題 の 時 闇 間 隔(

Stimulus

 Onset Asyn

chrony ; SOA )が短い場合は第二題の成績下 する が

こ の第二課 題の成績が低 ドする期 間を心理的 不応期 と呼ぶ

し た が っ て

PRP の パ ラ ダイ ム は

2つ の課 題 が時間 的に 更複す る, いわ ゆ る重 複 的二 重課題 と な

て い る

PRP の 中 心 的な テ

マ は情 報 処理過 程にお ける セ ン トラル ボ トル ネ ッ クの 位 置で あ る が, これ は伝統 的 な注 意の フ ィ ル タ

モ デル に基づ い て い る

そ こ におけ る基本 的な念は 期段階に お け る情報処理 は焦 点 的 注 意な しで並 列に行わ れ る (前注意 段 階 )が

これ は人 間の情 報 処 理 シ ス テ ム に おける処理容 量 制 限の た め にあ る時点で焦点 的注 意を必要とする 逐次 処理 に変わ り, こ の更 点がセ ン ト ラル ボ トル ネ ッ ク と呼ば れ る。 セ ン ト ラル ボ ト ルネッ ク が刺 激 選 択の段 階にあ る とするの が初 期選択 説 (e

g

 

Broadbent,1958

 

Treisman,1960

で あ り

反 応 選 択の段 階にあ る とす る のが後期選 択説(e

g

Deutsch

Deutsch,1963

〕で あ るv 心 琿的不 応期に関 する多くσ)研 究は ボ ト ル ネッ クが反 応 選 択 段 階に存 在 す る こ と を支 持し てい る (e

g

 

Pashler,1998

Pashler,

Johnston

& Ruthruff

2001 )

  さ ら に近 年で は タ スク スイ ッ チ ン グの研 究が盛ん に なっ て きて い る (e

g

 

AUport ,

 

Styles,

Hsieh,1994

Allport

& NX,

y

lie,

2000 iXonsell

,2003

Vandieren−

donck

 

Christiaens

& 

Liefooghie,2008

)。 タスクス イ ッ チ ン グ は2っ の課題の うち1っ ずっ に行う もの で あ り

そ の 意 味で は継 時 的な 二重 課題 と見な せ る

通 常

タス クス イ ッ チ ン グ を 含む ブロ ッ ク の成 績は 単 独 課 題に よる ブロ に比べ て 低 下 し

これは混 在コ ス ト

Mixing

 eest )と呼ば れ る。 ま たス イ ッ チ試 行の成 績は タス クス イッ チの な い繰り 返 し試 行に比べ て 低下 し

これは スイ ッ チ コ ス ト(Switch cost )と呼ば れ るe タス クス イッ チ ングに影 響する要 因はい くっ か あ る が

その

1

っ は

2

っ の課 題の ス ケ ジュ

リン グで あ る、,

2

つ の 課 題の実 行 回 数 〔η)が あ らかじめ決め られて い て

ス イッ チ 試行と 反復 試行 を n 回 ずっ 繰 り 返 すの が連 続試 彳」:交 代(

Alternating

 runs )と呼ば れ るパ ラダ イム で あ る(e

g

 Rogers &Monsell

1995 )

ま た

手が か りパ ダ イム e

g

 

Meiran,1996

に おいて は

,2

っ の題 はラ ン ダム に提 示さ れ

それ ぞ れの試 行と同 時かまた は直 前 に ど ち らの題 を行う か が手が か り(

Cue

)に よっ て示 さ れ る。 2 っ の課 題をラ ン ダム 順 序で行 う場 合の方が

固 定 順序で行 う場合 に比べ 績 は下 す る

さ ら

ラ ンダム順 序の場 合は成 績は準 備 期 間によっ て も左 右 さ れ る

通 常

手が か りと刺 激の間の

SOA

が短い 方が

長 い場 合に比べ て被 験 者のは低 下する。   こ のよ うに従 来の認 知 心 理 学に おい て は

二 重 課 題は 主に上 記の 3っ の 分野におい て研 究さ れて きてお り

そ れ ら を統

的な観 点か ら比 較

検 討し た論 文は見 当た ら ない

その理 由と して はい くっ え ら れ る が

1

つ に は

,2

っ の課題 を組 合せ れ ば 二重 課 題にな るの だ か ら そ の組 合せ は非 常に多 岐にわた り

したがっ て二重課 題に 関 与して い る要 因のも多く複 雑で あ るこ と が挙げ ら れ よ う

二重 課 題の研 究に は比 較 的 基 礎 過 程の知 覚 課 題

例え ば, 数の 奇遇判断 母音子 爵弁別

大文 字小文字の 弁 別

位 置 同 定 課 題

音 程 弁 別 等か ら

問 題 解 決

文 章 理解 等

比 較 的 高 次過程に対 応した課題ま で が 使 わ れて き た。 そ して, 異なっ た課題 を組合せ た場 合, そ れ を コ ン トロ

ル して い る認 知 機能も異な る こ とは十 分に考え ら れ る

また今ま で

認 知 心理学

認 知神経科学の で 二 重課題に関 与す る 主 な要 因と して取 り上 げ ら れて き た ものだ けで も, 情報の 入 力系の モダリ ティ (例えば視 覚情報と聴 覚情 報)と出力系の モダ リテ ィ (言語

運 動 等 )の関 係

課 題の複 雑さ

難 易 度

自動 化 (オ

トマ タ イゼ

シ ョ ン)の さ ま ざ まで あ る。   し か し

前述の よ うに

異なっ た文 脈で取り扱わ れて きた 二重 課 題は

実は 2っ の課 題 間の時 間 的 順 序 関 係だ けの違い であ る ため

同 時 的

重複的

お よ び継時 的二 重 課 題 と して統

的に比 較 す るこ とが 可能であ る と 思 わ れ る。

2

つ の 課題 を同 時に始め る同 時 的二 重課題 〔

Si−

multaneous  

dual−

tasking

典 型 的

1

RP

ダ イム に見 ら れる ように

方 を実 行 して い る最 中に他 方が呈 示

される重 複 的二重 課 題 〔Overlapping  dua !

tasklng

た タス クス イ ッ チ ングの よ うに 2っ の課 題を 1つ ずっ 順 番に 遂行す る継 時 的二 重 課 題 (Successive dual

tasking)とい う分類で あ る

し た がっ て

本 稿におい て

は時 間 的 順序関係に某つ い て 二 重 課 題 を分 類し

その 神

経 基 盤に関す るブ レイ ンイメ

ジ ン グ (

主に

fMRI

fun・

ctional  

Magnetic

 

Resonance

 

Imaging

の研 究を慨 觀

(3)

する

その際

次の

3

点 を 主 な 考 察の対 象 とする。   第

実 行 系 機 能に対応 し た神 経基 盤 は何で あ る か とい う問 題で ある。 本 研 究で述べ る実 行 系 機 能は

これ まで ブ レイ ンイメ

ジ ングの文 脈で 取り上げ ら れて い る

課 題セ ッ ト間の 調 整

処理資 源の分 配

課題遂 行の プ ラ ンニ ン グ やモ ニ タ

リング等 を 含む

そ こ におい て

実 行 系機能は前頭 前 野 (

Prefrontai

 

Cortex

PFC

局 在 し

主に トッ プ ダウ ン に遂 行されるのか (機 能 局 在 論 )

そ れ と も後 頭 部 知 覚 領 域およ び 運動 制 御 領 域間の 競 合 また は協 調に よ る ボ トムア ッ プ な処理 と

トッ プ ダ ウ ンな処 理の相 互 作用に よ っ て達 成さ れる

また は創 発 す る(

Emergence

)可能性も あ るの か とい う問 題であ る。 「創 発 」と は元々 は複 雑 系の分 野に おい て提 案さ れ た用 語で あ る が, 複雑な 階層構 造を持っ た組 織に おい て, 上 位 階 層の機 能が ド位階 層の機 能の雑な相 互 作 用から生 成さ れ

下 位 階 層の局所 的 機 能には 還元で き ない性 質を 指す。 換言すれ ば, 「全体は部分の総 和以 上 の もの で あ る」

とい うこ とで ある (e

g

 Kaufman

1995

そ の観 点 か ら す ると脳は極めて 創 発 的な シ ス テム で あ ると見 なせ る。 脳は二

・一

ロ ンか ら な る が

個々の ニ ュ

ロ ン の構 造や能を理 解 する こ とは実 行 系機 能の よ うな高 次 認 知 過程を 理解す る う え に おい て, 必要で あ る が, 十分で は な い

実 行 系 機 能な ど の高 次 認 知 過 程は脳の特 定の部 位 に局在す るので は な く, さ ま ざ ま な領 域の相互 作 用に よっ て発 現する と考え ら れる

 

(e

g

 Courtney

2004 ; D

Esposito

2007 :Gruber & Goschke

2004 ;PQstle

2006

)。

  第二 は や は り二重課題に お け るPFC の機 能に関 係す

るが

PFC

が 複 数の機 能 を担っ て い ることが

二重 課 題

の際に どの よ う な問題と して現れ る かにつ い て考察す る

〔Cabeza & Nyberg

2002 。  PFC

特に背 側 前 頭 前 野

Dorsolateral

 

Prefrontal

 

Cortex

DLPFC

て は

キ ングメ モ リの観点か ら は情 報の保 持と操 作に関 係

して い る こと が知 られて い る

課 題 間の調 整や処 理

資 源の分配 とい っ た実 行 系機能を指 摘す る もの も あ る

(ワ

キ ン グメ モ リ と関 係 にっ い て は

Jonides,

Lacey

& Nee

2005 ;

Logie

D ’

EspositQ

2007

Osaka ,

Logie,& D

Esposito

2007 ;苧阪

2008 ;

Owen ,

 

Stern,

Look , Tracey , Rosen , &

Petrides,1998

Smith

Jonides,

1999 な どを 参 照 )

も し

これ らの機 能がすべ

て DLPFC に関係す る と す れ ば, 

DLPFC

は どの よ うに して, 個々 の刺 激情報を 保持し, そ れ らに対 して操 作を

行 う と同 時に

注 意資 源を分配 し

課題間の調整 を行っ

て い るの だろ うか? 同 様の疑 問下 部 前 頭 領 域 (lnfe

rior  Frontal Regions や前 部 帯 状 回 (Anterior 

Cingu一

late 

Cortex

:ACC >に関 して も考 え られる

下 部 前 頭 領

域は下 前 頭 回(lnferior Frontal 

Gyrus

IFG

下 前 頭 溝

(lnferior Frontal 

Sulcus

:IFSを含み

言 語 情 報 処 理に

関係す るの は も ち ろ んの こと

被験 者 が 課 題 間の調 整

遂 行 方 略 等を内 言 化して い る可 能 性 も十 分 考え ら れる。 したがっ て

こ の よ うな

PFC

の領 域に お け る複 数の機 能はブ レ イ ンイ メ

ジ ングの に どの よ うに現れ るの か

また課 題を実 行 する際に複 数の機 能は同 時に遂 行さ れ ること が 可能なのか ど う か とい う 問題にっ い て考 察す る。   第三 は

二重 課 題にお け る後 頭 部 知 覚 領 域 (後 部 頭 頂 葉, 側 頭葉

後 頭 葉 )の 役 割に関 する問 題であ る。 これ に関 して は主 要な問 題が 2点あるが

1っ は前 述の よ う に実行系 機能が後頭部領 域問の協調や競合に よっ て創 発 する可 能 性

も う1つ は 二重 課 題にお ける後 頭 部 知 覚 領 域の活 性 化の低

ドと そ れ が 脳 の処理資源に対 して示 唆 す る問 題 (

Just

 

Carpenter,

 

Keller,

 Emery

 Zajac

Thul−

born 2001 ;Koshino

 Keller

Just,

2006 ;Newrnan

KeLler

Just

2007

)であ る。 処理資 源の プ

ルが

例 え ば視 覚

聴 覚といっ たモ ダ リテ ィご とに存 在し

し た が っ て 複数存 在するこ とを仮 定す れ ば (複数 資源モ デ ル e

g

 

Wickens ,2002

個々の課 題に対 応し た後 頭 部 領 域の活 性 化は比 較 的 独 立 して お り

し た が っ て単 独課 題の場合も二 重課 題の場 合も同 様の活 性 化を示 すと考え ら れる

。 一

脳 全 体の処理資 源が

定で個々の 課題は その 源を共有して い る と す れ ば (単

資 源モ デ ル

e

g

 

Norman

& Bobrow

1975:Raichle & Gusnard

2002 )

二 重 課 題の際に は単 独 課 題に比べ て 脳 全の 活性化の程 度は同等だ が, 限界の あ る処理資源に対する 競 合が起こ るた め

後頭 部の個々 の課 題に対 応し た領 域 におい ては活 性 化の低 下が予 測さ れ る

しか し, この低 下の度は

例えば当該課 題にする理の 動 化の 度とい

た要 因に よ っ て も左 右さ れると思わ れ る 本稿 で は

これ らの視点に基づ い て

同時 的二重 課題

重複 的 二 重課題

継 時 的二 重課 題の順に検討する

2.

的二 重課題 に おける実 行 系 機 能と            

PFC

の 役 割  ブレ イン イメ

ジ ン グにおい て実 行 系 機 能の神 経 基 盤 を探 求して き た多くの研 究で は同 時 的二 重 課 題が使われ て きて い 。 し か し

それ らは

2

っ の操 作 課 題 を 対 象と し た ものが多い。 これは伝 統 的な認 知 心理学 的にお け る ワ

キ ン グメ モ リ研 究で使わ れ るt重 課題の多 く が 操作 と保 持の

2

っの要 素を含むの と異なっ て い る点で あ る。 もち ろ ん

ブレ イ ン

ジン の研 究で もワ

キ ング

(4)

62

基 礎 心 理 学研究 第

28

巻  第

1

メモ スパ ン課 題 が使さ れ た場 合情 報 保 持

の 要 素が含ま れ る。

  2っ の 操 作 課 題 を用 い た

fMRI

究 は ま ず

D

Esposito

 

Detre,

 

Alsop,

 

Shin,

 At]as

& Grossman

1995

)によ

てな さ れ た。 彼らは意 味 分 類 判 定 課 題とメ ソタル ロ

シ ョ ン課 題 を用い た が

意味分類 判定 課 題は

あ る 単 語 が あ る カテ ゴ ll

に属 するか (e

g

「バ ナ ナ は果 物に属 するか 」)の判 定 を下 すこ とを 必要と し, ま たメ ンタル ロ

シ ョ ン課題におい て は

11

]と二重 線を含む 四角 形を刺 激とし

2

っ の 四角形で二重線に対 する小 円の 位 置 が同じで あ る か ど う か を判定す る こと が 要 求さ れ た。 被 験 者は意 味 分 類 判 定とメ ンタル 囗

シ ョ ンを単 独 〔単 独 条 件 )お よ び同 時

C

二 重 課 題条件 ) に行っ たu 結果 は

,DLPFC

にお ける活 性 化が二 重 課 題 において より高か

た た め

彼ら はDLPFC が二 重課題 におけ る処 理資源の分 配 等 を含む課題管理に関 係して い る と し た。  それに続 く研 究で は

D’

Espostto et al

1995

を支 持 し

PFC

に お け る活 性 化が 二 重課 題 条 件に おい て高かっ た と報 告 する もの もあ れ ば (e

g

 

Dreher,

Grafmar1,2003

Koechlin,

 

Basso,

 

Pietrini

 Panzer

,&

Grafman ,

1999;Loose , Kaufmann , 

Auer ,

Lange ,

2003

Ramsey ,

 

Jansrna,

 

Jager

 

Van

 Raalten

& Kahn

2004 ;

Szameitat,

 

Schubert,

 Muller

& von  Cramon

2002 ;

Thomsen ,

 RimoL  Ersland

Hugdahl

2004

二重 課 題に特 有な PFC の活 性 化は 見 ら れ な か

た と す

る もの も あ る(e

g

 Adcock

 

Constable,

 Gorc

& Gold

man

Rakic

2000 ;Bunge

  Klingberg

 

Jacobson,

Gabrie

!i

2000

Just

 et al

 

200

Klingberg,

998

; 

New −

man  et al

2007

例え ば

 Klingbcrg 1998は聴 覚 的 音程 弁別課 題と, 視 覚 的輝度弁 別 課題 を

1−

back で行 う 二 重課 題を使 用 し た が

単 独 課 題お よ び 二重 課 題の すべ て の条 件で両 側の 中 前 頭回 (MFG )

お よ び

ACC

の 活性 化が 認 め ら れ, 単独課 題 と二 重課題の間に は差が な かっ た

こ の 結 果に関 して

Klingberg (1998}は D

Esposito et al

1995

の報告 し たPFC の 活 性 化は 二重課題の 調 整に対 応し た もの で は な く

そ こ で使 用さ れ た課 題が比 較 的 高 次 過 程の もの である た め

キ ン グ メモ リへ 必 要 度に対 応し たもの である可 能 性を 示唆 して い る

ま た

AdCock  et al

2000 は聴 覚 言 語 的 分 類課題と

視 覚 的メ ンタル ロ

シ ョ ンま た は 顔の 同

性 判 断課 題 を 用いた が, 二重課 題におい て 活 性 化さ れ た領 域はすべ て 単 独 課 題に おい て も活 性 化さ れ た

し た が っ て

二重 課 題に特 有な脳の活 性 化は見 ら れ な かっ た。 これに文

1

し て も同 様に

比 較 的 高 次の 課 題 を 使る と

単 独 課 題 おいて もワ

キングメ モ リが関与する た め

二重 課 題に 特有の活性 化が検 出しに くく なる可 能 性が指 摘されて い る (

Szameitat

 et aL

2002 。 また二重 課 題に特 有な活 性 化を見い だ せ な かっ たい くつ か の究では行 動 指 標に お い て も二 重課題に 由来するパ フ ォ

ン ス の低

F

が見ら れ な かっ たこ とも指 摘さ れて い る(

Szameitat

 et a1

2002 。  ワ

キ ングメ モ リスパ 課 題

情 報 保持操 作 念ん だ 二重課 題 と な る が

キングメモ リスパ ン題 を 二 重課 題と して その構 成 課 題の単 独 条 件 と 比 較 した研 究 の 結 果は

致 して い な い。 例 え ば

,Bunge

 et al

2000

>は リ

デ ィ ン グスパ ン課 題 〔Daneman & Car

penter

1980)を用い て

二 重 課 題 条 件と構 成 課 題 (文章 の正誤判断と記憶)の単条件と を比 較 し た。 その結 果

二重 課 題 に有の 活 性 化は得 られな か っ

t

Smith,

Gcva

 

Jonidcs,

  Miller

 

Reuter−Lorenz,

 Koeppe

2001

)は オペ

ン ス課 題 (

Turner

Engle

1989)を使 用し

そ の構 成 課 題 (単 純 計 算:語 記憶 )

を単 独 で 行 っ た場 合 と比較 し た 低ス パ ン 群は左

DLPFC

活 性 化が 二 重 課 題 条 件に おい て 高かっ たが

高ス パ ン群の PFC の活性 化は二重 課 題と単独条件で差

が な か っ た

Kondo ,

 

Osaka ,

Osaka,

(2004 )は

空 間 的スパ 課 題 Shah Miyake

1996 )を使用 し た

そ こ に おいて は文 字と矢 印が順番に提 示さ れ, 被 験 者は 矢

EIJ

し示す方 向を保 持し な が ら

文 字が正 立か鏡 映 かの判 断を求め ら れた。 彼らは 二 重 課 題 条 件において

高ス パ ン群は右 半 球の

DLPFC

ACC

の活化が低ス パ ンよ り も高か っ た と報 告 して い る  こ の ように二 重 課 題にお け る実 行系 機 能に関する

PFC

の 役 割に関して の結 果は

致して いないが

そ の 理 由として は

少なくとも3っ の可 能 性が考え られ る、

1っ

PFC

の機能の 多 様性

もう

1

調 節機 能に関 す る活 性 化が閾 値に達 し ない可 能 性

最 後

実 行 系 機 能が創 発 する 口

J

能 性である

 ま ず PFC の機 能の多 様 性に関して である が

  PFC 課題間の調 節

処理資 源の配 分とい っ た実 行系 機能の み な らず

情 報の操 作

保 持

ま た課 題セ ッ トの 表象に も 関 係 して い る

単 独 課 題 の場 合

課 題 その もの が単純 な 場 合は 課 題内容の 表 象お よ び刺 激

反応の マ ッ ピ ン グの 表 象 な ど を そ れ ほ ど 必要と は せず

し た が

,PFC

の 活 性 化も少ない と 思 わ れ る。   また自 動 化の 程 度 が 上 がる にっ れ て

,PFC

の活 性 化 が低 ドすること も知られて い る

例えば

Ranlsey

 et al

〔2004 )は

新奇な課題を 遂するは多くの ニ

ュー

ロ ンが関与する が

課題が自動化す るにつ れて 限ら れ た数

(5)

の二

ロ ン

卜分と な り, 初 期に使われた 二

の何 割か は不 必 要にな

て課 題の遂行か ら除外さ れ る よ う に な る

したが っ て

自動化の程度が進むにつ れて活 性 化が低 下 する と してい る

さらに そ の よ うな場 合は

調 節機 能に関 す る活性化が閾 値に達 し ない可 能 性で あ る。 つ ま りPFC は課題管理 の機 能を 担 っ て い るの だ が

それ が

活 性 化 と して現 れるのはある程 度 以 上の課 題の 負荷が か かっ た場 合に限 ら れ る とい う 可能性であ る

  反 対に課 題が複 雑なもの

また は難 易 度のので あっ た り

刺激

反 応の マ ッ ピン グが 新 奇なもの で あっ た りする と

課 題の表 象や刺 激

反 応マ ッ ピ ングの表 象 が ワ

キ ングメ モ リ に保 持さ れる こ と が

二重 課 題の ス ム

ズな 遂行には 必要にな るであ ろ う

し た が っ て

こ の場 合は PFC の活 性 化は二重 課 題の コ ン トロ

ル に対 応し てい る もの も あ れ ば

課題の表 象に関 係し てい る場 合も あ る と思わ れ る。 こ の 問 題に関 して は例え ば, 単 独 課 題と 二重 課 題の間で の課 題の難 易 度を等しくし た場 合 は二 重課題に特有な前 頭葉の動は認め ら れ なか っ た と

い う報 告が あ る (Nebel

 Wiese

 

Stude,

 

de

 

Greiff

 

Diener,

& Keide1

2005 o  こ のよ うに

PFC

機能多 様性が, 二重 課 題の コ ン トロ

ル に特 有な PFC の 活 性 化の検 出を難 しくして い る可能 性がえ ら れ る。 した が っ て

課 題セ ッ ト の表象 と認知コ ン トロ

ル の表 象を どのよ う に区別す る か とい う問 題は今 後の課 題の 1っ である と思わ れる

課 題 内 容 の表象を必要と し ないよ う な単純な課 題 を組み合わ せ る とい うの は 1っ の 可 能 性で あるか も し れ ない た だ

単 純 な課 題 を 組み合わ せ た場合の調節 機 能 と

よ り高 次 過 程に対応し た複 雑な課 題を組み合わ せ た場 合の調節 機能 が同じで あ る とい う保 障はなく

む し ろ

複 雑な課題に 対 応 した調 節機能は違っ てい る可 能性 が あると思わ れ る

(Friston

 Price

 Fletcher

 Moore

 Francowlak

& Do

lan

1996

 も う

1

実 行 系 機能後 頭部領 域 間の相 互 作 用に よ

て創 発 する可 能 性がある。 も し

前 述の Klingbe ]rg et al

1998

Sza

皿 eitat et a!

2002

)が指 摘 するよ う に二重 課 題 に お け る

PFC

の活 性 化 は例え ば 情 報の 保 持 の よ う な ワ

キン グメ モ リの 機 能に関係 して い るの で あっ て

処理資源の分配や そ の他の課題管理による もの で は ない と す る と

課題間の調 節や処 理資 源の 分 配と い っ た機 能は どの ように して実 現さ れて い る の だろ う か?  脳はニ ュ

ロ ン の ネ ッ トワ

クか ら な る が

情 報 処理 におい て は基 本 的に は感 覚 入 力か ら運 動 出 力へ と い う方 向 を 持っ e

g

 

Fuster,1997

そこに おい て

感 覚 野 や 運動野に関 して は 比 較 的機 能が 局 在 してい る と考え られる が

実 行 系 機 能な どの高 次 認 知 過 程は脳の特 定の 部 位に局在す るので は な く, さ まざま な領 域の相互作用 に よ って発 現す る と考え ら れる (e

g

 Courtney

2004 D

Esposito

2007 :Gruber & Goschke

2004 ;Postle

2006

こ の観 点に立て ば

例えば

課 題の 遂 行にお け る 処 殫資源の 配に関 して は

後 頭部領 域間の 競合と PFC か らの トッ プ ダウ ンなフ ィ

ドバ ッ ク の 間の相 互 作 用に よっ て必要な 情報 処理 が な さ れてい く と 考 え ら れ る。 そ して これ らの相 互 作 用の 性 質が認 知 機 能の性 質 を 決 定 すると思わ れ る

3.

  重 複 的二 課題におけ る 時間順 序の

   

調整と 下

前頭領 域の 役割  二重 課 題におい て 1っ の課 題が先 行 し

そ の途 中で も う

1

っ の課 題 が提示 さ れ るこ と も あ る

これ は先述 し た

PRP

のパ ダ イ あ る 。 こ の よ うに

2

っ の課 題が時 間 的に 重 複 する場 合は2つ の課 題 間の 時 間 順 序 調 整

Temporal

 

Order

 

Coordination

重要にな る。 ブ レイ

ン イメ

ジン グの 多 くの研 究は

課 題 間の時 間 的 関 係を

操 作した場 合にお ける下 部 前 頭 領 域 (IFG

 IFS を含む)

の関 与を報告 して い る(e

g

 

Herath,

 

Klingberg,

 

Young ,

Amunts

& Ro!and

200】;

Jiang,

2004 ;

Szameitat,

Lepsien

  von  

Cramon .

 Sterr

 & 

Schubert,

 

2005

Szameita

 et aL

.2002

)。 例え ば

 

Szameitat

 et al

(2002 ) は聴 覚 的 音 程 弁別 課題と視 覚 的 位 置 同 定課題を用い て, 単 独課題と二重課題条件を比較し た。 二 重課題 にお け る 先 行 剰 激と後 行 刺 激の SOA が操 作 された

行 動 指 標に おいて は, 二重課題は単 独課 題よ り も成績が低か っ た。 ま た

脳の活 性 化に関 して は

二 重 課 題は単 独 課 題に比 べ て左 IFS

両 側 中 前 頭 回 (MFG )

両 側 上前頭溝(SFS ) の活性 化が高か っ た これ らの結 果に基づ い て

彼ら は 下 前 頭 溝は 二 重 課 題にお ける時 間 順 序の調 整に関 与 して

い る とする時間的順序調 整 仮 説 (

Temporal

 

Order

 

Coor−

dination

 Hypothesis )を提案て い る。 し か し

重複 的

二重 課 題において

SOA

の効 果 を 見いだせ なかっ た研 究

も存 在 する(

Marois,

 

Larson,

 

Chun ,

Shima ,2006

 重 複 的 二 重 課 題にお け る 下部 前頭領域の役 割に関して は, 時 間 順 序 調 整 以 外の機 能も提 案さ れて い る。 」iang

Saxe

& Kanwisher 2004 )は視 覚 弁 別 課 題に お ける巾 心視 野と周 辺 視 野の反 応 競 合に伴う下 部 前 頭 領 域の 活 性 化が短い SOA におい て見ら れた た め

この領 域 は知 覚 段 階の 注 意の 配 分に関 与 して い る と し た

ま た

Stetze1

Schumacher

 

Schubert,

&D

Esposito

2006

感 覚 運

動マ ッ ピン 応 し た下 部前頭領 域の活 性 化がモダ リ

(6)

64 基 礎心 理学研究 第

28

巻 第

1

号 た た め

この 領 域は 感覚

運動マ ッ ピン グの調整に ある と して い る。 ま た

IFG

特に左 半 球は元 来ブロ

カ領 と して言 語 処 理に重 要で あるとさ れて きたが

言 語は認 知 活 動の調 整を担っ て い る た め

課 題の遂 行の際に内 言化が行 われる ことも多い と考えら れる

した が っ て

下 部 前 頭 領 域は言語処理 を 必要と し ない 課 題で あっ て も 被 験 者が内 言 化に よる課 題の調 節 を 行 う場 合に活 性 化さ れ るこ と が

考え ら れ る

さ ら に 近 年

下 部 前頭 領域 は 逐 次 情 報 処 理に関 わ

て い る とい う提 案が な されてい る が

(e

g

 Fuster

2001 ;Knutson

 

Wood ,

Grafman ,2004

Zacks,

 

Braver,

 

Sheridan,

 

Donaldson,

 

Snyder ,

 Ollinger

Buckner

& Raichle

2001 )

言 語 処 理は極めて逐 次 的な 処理で あ るこ と を考え ると

こ の 提 案は言語情報処理 を より

般化し たもの であ る と思わ れ る。   今まで 見て き たデ

タは下 部 前 頭 領 域が 逐 次 情 報 処 理, 時 間 処理, さ らに知覚段 階の 注意の配 分, そ して感 覚

運 動マ ッ ピン グ な どの複 数の機 能に関 係 して い る こ とを示 して い る。  そ れに関して von  

Cramon

らの グ

プ (e

g

 

Brass,

 

Derfuss,

 Forstmann

& vQn  

Cra−

mon

 2005 ; Derfuss

 Brass

 Neumann

&von  

Cramon ,

2005

>は認知コ ン トロ

ル に お け る

lnferior

 

FrQntal

Junction

(IFJ)の役 割を強 刮刮し て い る

こ の領 域は運 動

前野 (Premotor  Area

 BA6 , 中背 側 前頭前 野(Mid

DLPFC ,

 

BA

 

9

お よ び

IFG

わ る点に存 在す る た め

反 応の プ ロ グラ ミング や ワ

キ ングメ モ リ

そ して

言語 処理 お よ び時間順序調 整の すべ に おい て 割を持っ と さ れて い る。 これ らの結 果か ら

下 部 前 頭 領 域は複 数の機 能に関 係して お り, した が っ て, 二重課題 の 際の こ の領域にお ける活性 化もこれ らの機 能の間の相 互作 用に よ る可 能 性が ある。  それで はこ の ような下 部 前 頭 領 域に お け る複 数の機能 は さ ま ざ ま な 認知 課題の 際に どのよ うに遂行さ れて い る の で あ ろうか?  これらの機 能は同 時に遂 行 するこ と が 可 能なの で あろ うか ?  これ は例えば

言 語 情 報 処理 を 必要と す る 課 題 を含む重複 的 重 課 題の 場 合, 言語処理 と課題間の間 順序調 節を同時に遂行す るこ と は可能か とい う問 題であるc こ の点に閧 して

も し2 っの異なっ た課 題が 同じ領 域に よる処 理に関 係して い る とすれ ば

これ らの 2つ の 課 題は同 時に遂 行 さ れるこ と は ない と い う仮 説が提 案さ れて い る (Roland & Zilles

1998

そ して

,2

っ の 課 題 が も し同 時に 遂行さ れ ない と す る と

次の 問 題は そ れ らが どの よ う な順 序で 遂行さ れ るの か と い うことにな る

換 言 す れ ば その 遂 行 順 序 は どのよ う な 要 因によっ て決 定さ れ る か とい う疑問で あ る。 さ らに こ の ことは

従 来

選択 的 注 意の分 野で議 論さ れて き た情 報 処理に お ける ボ ト ル ネ ッ ク に相 当 する可 能 性が ある が

これらに関して は今 後の研 究 を待た ねばな ら ない

4.

  継 時 的二 重課 題 (タスクスイ ッ チ ング)   継 時 的二重 課 題 (タスクス イッ チン グ)におい て は

被 験 者はそれ ぞ れの題 の セ ッ トを構 成 し

それ ら を ワ

キ ングメ モ リに保 持 する (課 題セ ッ トとタス クス イ ッ チン グに 関 して は例 え ば

Sakai

2008

)な ど を参 照 )。 そ して

課 題の ス イ ッ チ の要 求に従っ て 反 応 するこ と が要求されるu 例えば

ス イッ チ があるの か

ま た は ス イッ チ はなく単 独 課 題の反 復なのか等の違いで あ る。 ス イ ッ チがある場 合は

ス イ ッ チ仕 方は どの よ うに指 示 さ れ るのか が 問 題 と な る

例え ば

あ ら か じめ教示と し て与え ら れた固 定さ れ た順 序に従っ て ス イ ッ チ するの か

そ れ と も課 題は ラン ダムに呈示さ れ

そ の都 度 与え ら れ た手が かりに従っ て スイ ッ チするのか等の違い で あ る

さらに ラ ンダムにス イッ チす る場 合は

手が か りが 与え ら れて か ら課 題を実行す る まで の も重要な 要 因と なる。 し た が っ て

タス ク スイ ッ チ ン グにおい て は課 題セ ッ ト の準 備

保 持

ス イ ッ チ の仕 方 等に対 応 し た神 経基盤は何か とい うこと が問 題に な る。   タス クスイ ッ チ ン グの ある課 題 を単 独 課 題と比 較した 場 合, 単独課 題で は単

課 題 表い て課 題 行す る が

タス クス イッ チ ング が あ る場 合は

2

種類の課 題セ ッ ト の表 象を形 成し

それ を保 持し切 り替え な け れ ば な ら ない ため

DLPFC

を中 心と し た

PFC

負荷が高 くなる と思わ れる

ス イ ッ チ の有無を 比較し た研 究で は, ス イッ チ の ある試行は両側

PFC ,

帯 状回

運動前野

後 部頭頂葉な ど を 主 に活姓化する こと が報告さ れて い る

(e

g

 Braver et aL

20D3 Dove

 Pollmann

 Schubert

Wiggins,

& von  

Cramon ,

2000

Schubert

Szame −

itat

2003 )。 例え ば

 Dove  et aL

(2000 >はス イッ チ有 条 件とスイ ッ チ無 条 件を比 較 し た が

ス イ ッ チ無 条 件で は 被 験 者は+ と

の 弁 別 を求め ら れ

k 。

スイ ッ チ有 条 件で は刺 激が緑色で 提示さ れ た 場 合は+ に対 し て は左 の キ

は右のキ

で反応し

刺激が赤で提示さ れ た場 合は左右 逆に反 応する こと が求め ら れ た。 し た が っ て こ の条 件で は被 験 者は個々 の刺 激の色に対して刺 激

反応 α) マ ッ ピング をスイ ッ チする ことになる。 結 果はス イッ チ有 条 件に お い て は両 側 PFC  

CBA9

前 運 動 野 (BA6 )

前 部 島 皮 質 (

BA44

45

左 頭 頂 溝

補 足 運 動 野

後 部 帯 状回

な どが活 性 化さ れ た

  ス イ ッ チ試行 におい て は固 定順序と ラ ン ダム順序の違 いが あ る。 固定順序の場 合はス イッ チの ス ケジ ュ

ル は 教 示な どでえ ら れ

あ ら か じ め順序が決まっ て い る

(7)

これに対して ラン ダム 序の試行で は ど ち らの課題を行

うか が直 前まで わか らな い た め

ラ ンダム順 序の ほ うが

課 題順序の ス ケジ

リン グ に関する負 荷が高く な る。

こ の 2つ を比 較し た研 究におい て は

ラ ン ダム順 序の試

行に おい て

ヒ部頭 頂 葉 (

Ki

エnberg

 

Aguirre,

D ’

Espo−

sito

2000 )

PFC (

Szameitat

 et a1

2002

Szameitat

 et

a1

2005

およ び上 部 PFC (BA8 )と後 部 頭 頂 葉 (

Sohn ,

Ursu,

 

Anderson ,

 

Stenger,

Carter,2000

な どの活性

化が高い こと が報 告さ れて い る。   課 題 がラ ン ダム に スイ ッ チする場 合に関 して

手 が か りパ ダ イ が か り と刺 激 準 備 時 間

SQA

)を 操 作 した研 究の多 くは

 SOA が短い場 合に ス イッ チ条件にお け る

PFC

の活性 化が反復 条件と比 較し て高いが

,SOA

が 長い場 合はス イ ッ チ条 件 と反 復 条 件 の間に は差が ない とい う報告をして い る(e

g

 

Brass

von  Cameron

2002 ;Braver et al

2003 ;Ruge

 Brass

Koch

 Rubin

 Meiran

& von  Cramon

2005 え ば

Ruge

 et al

2005

Meiran

1996

によっ て開 発 さ れ た位 置 弁 別 課 題を用いて

スイッ チ条 件と反 復 条 件を比 較 した

被 験 者は 夕

ゲッ トが 2×2 の配 列の上

ドまた は左 右の ど ち らに現れ た か を判 断 するこ と が求め ら れ た。 ど ち らの 弁 別 を 行 うか は刺 激の 100ms また は

2000ms

前 に 提 示 さ れ る 矢 印 手 が か り に よ

て指 示 さ れ た。 行 動デ

タ はスイ ッ チ コ ス トが 100ms  

SOA

条 件 の ほ う が高い こ と を示 し た

脳の 活 性 化に関 して は左

IFJ(lnferior Frontal 

Junction

中前 頭 回

右 下 前 頭

両 側 島 皮 質  およ び ACC における活 性 化がスイ ッ チ条 件で 100ms  

SOA

に おい て っ た が

2000

 ms

SOA

におい て は差が な かっ た。  以上 見て きた よ うに

タス クスイ ッ チ ン グにおいて は

PFC

性 化を報 告 し てい る研 究が ほ と ん どで あ る が, PFC の で の機 能 分担を検 討 する た め

  MacDonald

Cohen

 Stenger

& Carter

2000はス トル

激を

用い た タス クス イッ チン グ題 を使

 

DLPFC

 と ACC の機 能の違いを分 離しよ うと試み た そ の結 果

DLPFC

は準 備 期闇におい て, スイ ッ チ条件の活性 化が 高く

ス イ ッ チ の準 備に関 係 して い る とされた

ACC は 反 応 段 階に お い て活 性 化を示 し

致 条 件の ほ う が

致 条 件より も活 性 化が高か っ た た め

コ ン フ リク トモ ニ タ リン グに関 係 する と さ れ た

  ス イ ッ チ コ ス ト に影 響 する要 因と し て は前 述の よ う に

課 題セ ッ トを切 り替え

次の試 行の準 備に か か る認 知 的 負 荷と

直 前の 試 行か らの干 渉 が考え ら れ

これ ら はス イッ チの仕 方に よっ て , 異なっ た影響を与え る と 思 わ れ る。 連続交 代 試行の よ うにあ ら か じ めス イ ッ チ の ス ケジ ニ

ルが教 示と して与え ら れて い る場合は

課題 セ ッ ト の表 象の更 新 もそれに則っ て行 うこ とに な る た め

課 題 を遂行し な が らス イッ チ に備え ること (e

g

あ と何 試 行で交 代 するか を数えてお く等 ) も可 能か と 思 わ れ る

そ して

これ らの課 題セ ッ ト の表 象 等の機 能に関 して は

DLPFC

が大きい e

g

 

Braver

  et  a1

2003 ;Dove  et al

2000 ;MacDonald  et a 玉

2000 ;Schu

bert

Szameitat,

2003

)。 こ れに対して

手が かり試 行 のよ うに試行 毎に ど ち ら を行う か が指示 さ れる場 合は

手 が か りが与 え られて か ら課 題セ ッ ト の更 新 を しな くて は な ら ない ため に手が か り と刺 激の期 間が課題の遂 行に影 響 を 及ぼす

そ して課 題セ ッ ト の更 新のた めに与 え ら れ た時問が短い場 合

認知 的な負 荷は大き な もの と なり

それ がIFJ等の活 性 化に っ な がると 思 わ れる

(e

g

 

Brass

&von  

Cramon ,2002

Braver

 et al

2003

Ruge  et al

 2005 。 与え ら れ た時 間が長け れ ば

認 知的 な負 荷はそれほ ど大 き くはな く

した が っ て活 性 化 も閾 値に達 し ない 口能性も あ る 。

5.

同 時 的二 重 課 題と継 時 的二

の比 較   今まで レヴ

ュー

して き た研 究の

同 時 的二重 課 題 の 場

2つ の課 題 を どの よ うに実 行 するかは被 験 者に 任 さ れて い る た め

被 験 者の認 知方 略が 介 入 す る 余 地 が ある。 例え ば

被 験 者は 2つ の課 題 を全 く同等に同 時 的 に実 行して い るのか

そ れ と もいわ ゆ る タ イム シ ェ ア リ ン の よ うに継 時 的に実 行して い るか

とい

た疑 問が 生じ る

も し

前 述の よ うに

同 じ領 域に よる処理に関 係して い る

2

つ の課 題は同 時に遂 行さ れ るこ と はで き ない Roland &ZMcs

1998な らば

タ イム シ ェ ア リン グ が非 常に有 効な方 略と 思 わ れ る

その場含

,一

方の刺 激の 情 報を ワ

キングメモ リに保 持 して おい て

も う

方の課 題を先に実 行 する とい っ た処理が考え ら れ る

  同時的二 重課 題 と継 時的二 重 課題 を直接比較し たの は Dreher &Grafman (2003 )が最 初で あるが

そ の実 験に おい て は, 各試行の最初に同時 的条件か継 時的条 件かの 教示が与え ら れ た後

緑か赤の ア ル フ ァベ ッ ト文 字 (大 文 字また は小 文 字 )が 1っずっ 順 番に呈 示さ れ た

課題 は母 音子音 弁 別と大 文 字 小 文 字 弁別 で あっ た

し た が っ て

被 験 者は同 時 的 条 件の 場 合は2っ の 弁 別 課 題 を 同 時 に行い

また継 時 的 条 件の場 合は文 字が赤の 場合 は 母 音 子 音 弁 別を

ま た緑の場合は大 文 字小 文字弁 別を行 っ た

結 果は

同 時 的 条 件で は

ACC

が活 性 化さ れ た が

こ れ は

2

つ の 課 題 を 同時に行う際に 2種 類の

反 応 連 合の コ ン フ リクトを解 消 するの に関 係 して い る とさ れ た

そ れ に対 し て継 時 的 条 件で は

fii

 IFG と両 側の 頭 頂

(8)

66

基 礎 心理学 研 究   第

28

巻   第

1

号 溝が活 性 化さ れ た が

彼らは左 IFG は タ ス ク スイ ッ チ ングの際に そ れ ぞ れの課 題に対 応し た神 経ネ ッ ト ワ

ク の選 択に関係し てい る と し た。  ま た Koshinoet  al

(2006 )は聴 覚 的 文 章理解 (

般 知 識に関 する正 誤 判 断 ) と

Shepard

Metzler

197

】〕の メ ン タル ロ

シ ョ ンを用いて

1

司時条件と継時 条件を 比 較 し た。 同 時 条 件におい ては

,2

っ の刺 激は同 時に提 示さ れ

被験者は

6

秒間に

2

っ ともに反応 すること が要 求さ れ た

継 時 条 件におい て は

,一

方の刺 激が最 初に提 示され

,3

秒 後か ら他 方の刺 激が提示さ れ る。

2

っ の刺 激は こ の ように して交互に繰り返 して提 示さ れる ため

これ は某 本 的には固 定 順序の タス クス イッ チング と同じ ことにな る。 た だ

6 秒間に

度ずっ 文 章理解とメ ン タ ル ロ

シ ョ ン を 遂

しなけ れ ば なら ない点で

両 条 件は統 制されて い た

結果は

単 独課 題と二重課題 を比 較 し た場 合は

二重 課 題 におい て後頭部知 覚野にお ける 活 性 化σ)低 下が見 られたが

こ の活 件 化の低 下は文 章 理 解に対応 す る 領 域 (特に左上 部お よ び中 部側頭 葉 )にお い て よ り大きく

メ ン ル ロ

シ ョ ンに対 応 する領 域 (両 側 後 頭 葉およ び右 頭 頂 葉)におい て小さ かっ た

後 頭 部 知 覚 野の活 性 化の低 下の 程 度に関 して は

二種 類 の二 重 課 題で差は なかっ た

2

っ の 二重 課 題条佇の 直接 比 較 に よ

て 得 ら れ た結果 は

同 時 条 件に お い て DLPFC およ び言 語 関 係 領 域 (上 部 側 頭 回 )の活 性 化が よ り高 く

継時条 件に おいて

ACC

お よ び視 空 問 情 報処 環関 係 領 域 (後 頭 葉 と後 部 頭 頂 葉 )の活 性 化が より高 か っ た

この結 果は

被 験 者は同 時 条 件に おいて は文 章 を

時 的に ワ

キン グメ モ リに保持し な が ら, メ ンタル ロ

t ヨ ンを 先に行 うとい う方 略 を取 っ たこ とに関 係 して い る

継時条 件に おい て は

,3

秒間 あ れ ば 文章理 解 は余 裕を持 っ て 行 うこ と がで きる が

メ ンタル ロ

シ ョ ン は実 行 することは で きて も余 裕は あ ま りな い (ち な みに被 験 者の メ ン タル ロ

シ ョ ン に対す る平 均 反 応 時 閙は約 2

2秒で あっ た)

し た が っ て短 時 間に 集 中し て メ ン タル U

シ ョ ン を行 う こ と が要 求さ れ

タイム プ レ ッ シ ャ

が 非 常に高 くな る

ACC およ び 視 空 間 情 報 関 連 領 域の活 性 化は

おそ ら くこ の こ とと関 係して い ると考え ら れ た。   上記の

2

っ の研究に おいて

DLPFC

お よ び

ACC

の 活性 化の パ

ン が違 っ て い 九

こ れ は

1

っ に は

DLPFC

 

ACC

とい

た領 域は複 数の 機 能に関 係 する た め

課 題の性 質に よっ て は活 性 化のパ タ

ンが異なっ て くる と考え ら れ る

DLPFC の活 性 化に関して は第 2節 の後 半で 議 論し たので あ る が

,ACC

の活 性 化は どの よ うな認 知 機 能 に関 係 して い るので あろ う か? 

ACC

の 役 割に関して も近 年さ まざ まな議 論がな さ れて きて い る。

ACC

も二重課題やワ

キ ン グメモ リ以外に も さ ま ざ ま な課題にお いて活性 化が 見 ら れ る。 例え ばス トル

プ課 題 (e

g

 Barch

 Braver

 Sabb

& Noll

2000 ;

MacLeod

MacDonald ,2000

フ ラ ンカ

課 題 (e

g

Botvinick

 Nystrom

 Fissell

 

Carter,

& Cohen

1999;

Bunge

 et aL

2002

Durston,

 

Davidson,

 

Thomas ,

 

Wor −

den

 Tottenham

 Martinez

 Watts

 Ulug

& Casey

2003

そ し て ゴ

ー。

課 題 (e

g

 Bravcr et aL

20011

Durston

 et a

,2003

de

 

Zubicaray

 et al

2000

な どで あるが

これ らの課 題は反 応の抑 制を必 要 とす

る。 ま た

ACC

の 活性化 はい くっ か の 同 等の 選 択肢の

セ ッ トを持

た課 題 例え ば

勤 詞生成 課題 (Barch et

al

2000

また誤 反 応の検 出 (Bush

 Luu

Posner

2000

)な どにおいて も 見られ る。   これ まで の とこ ろ

ACC の機 能に関する仮 説は主 に 二通りに分 け ら れる ように思 わ れる

1っ コ ン フ リク トモ ニ タ

リン グ を強 調す る もの で あ り(e

g

 

Botvin−

ick et al

2004 MacDonald  et a1

2000

そ れらは

ACC

は課 題の 遂 行に必 要な反 応 と

反 応 傾 向の 強い反 応の コ ン フ リク ト の レベ を 評価 す

程 度 の処 理 資 源が必要かをモニ タ

ま た その た め に必 要 な 認 知 活動に関係 し た 脳の領域 と 連携す るこ とに関 係す る と して い る。 も う1つ の立 場 (e

g

 Posner & DiGiro

la

皿o

,1998

Peterson,

 

Skud

!arski

 

Gatenby ,

 

Zhang ,

Anderson

Gorc,

1999)は

注 意 機 能を強 調す るが

それに よれ ば

ACC は注 意 資 源の分 配に関 わる ことで

認 知機 能の コ ン トロ

ルを トッ プ ダウ ンに直接 的う とさ れる。   し か し

,ACC

に損 傷のあ る患 者が認 知 的コ ン トロ

ルを必 要と す る課題におい てあ まり成 績の低 下を示さ な か

〕たた め

ACC は認 知 的コ ン トロ

ル に は必 ずしも 必 要で は な い と い う主 張 も あ る (

Fellows

Farah,

2005 )。 ま た情 報に コ ン フ リク トが あ る場 合に

ACC

の 活 性 化が

高い は ど行 動の 正 が 良 い し

ま たそのには 次の試 行における DLPFC の活性 化が ヒ昇 する傾 向が あ

る とい う報 告 もある (Kcrns

 

Cohen .

 MacDonald

 Cho

Stenger

& Carter

2004

こ れ ら の結 果は ACC の コ ン

フ リ ク ト モニ タ

リング 仮 説 を 支 持 し

ACC はDLPFC の表象の強さの制 御に関わ り

結 果として DLPFC によ る資 源 配 分に影 響 する と さ れ る。

6 .

  二 重 課 題にお け る後 頭 部 知 覚 系 領 域の      活 性 化の低下 と処 理 資 源の限 界 前 述の よ うに

二重 課 題 研 究の出 発 点の 1っ は課 題 間

参照

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