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富山ライトレール株式会社

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Academic year: 2021

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事 業 報 告

自 平成25年 4月 1日 至 平成26年 3月31日 Ⅰ.事業の概要 1.旅客輸送について (1) 鉄道・軌道線 ①鉄道事業者の基本責務である安全運行につきましては、最大限の注意を払っ ており、安全管理者会議や、運転業務研修会、現場研修会を実施するなどし て、安全運行に万全を期しました。 ②車両故障等による遅延が発生しないよう、安全運行に努め、快適な旅客輸送 に努めました。 ③通学路における安全確保のため、沿線の新小学生1年生に対する踏切指導や 信用降車マナーの徹底のため、富山駅北・奥田中学校前・蓮町の各停留所で 朝の検札を実施いたしました。 ■運転業務研修会 ■現場研修会 ■踏切指導

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④昨年度に引き続き、ポートラム・アテンダント4期生を3人配置いたしまし た。車内でのアナウンスや観光案内及び高齢者・障害者への乗降補助等は、 県内外のお客様から大変好評を得ました。 ⑤車両等で急病人が発生した場合に、AEDなどを使って応急手当てができる よう運転手をはじめ全社員を対象とした救命救急講習会を実施いたしまし た。 ⑥年末年始輸送安全総点検として、列車添乗指導のほか岩瀬浜・東岩瀬間の木 製枕木からPC枕木への交換工事完了区間の視察・点検、古苗代踏切の更新 した保安装置、城川原変電所及び車両基地の視察・点検を行いました。 ⑦5月の岩瀬曳山車祭り、6月の山王まつり及び大晦日から初詣の利便性向上 のため、夜間および深夜に列車の増発を行いました。 ■アテンダント4期生 ■救命救急講習会

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⑧12月に当社と富山地方鉄道、万葉線の3社が富山県警察本部との間で、相 互に協力して、犯罪被害や交通事故の防止、事件事故情報の提供など、安全 で安心な社会を実現することを目的として「安全で安心なまちづくりに関す る協定」を締結いたしました。 ⑨ヒューマンエラーに起因する事故はありませんでしたが、交差点で右折する 車両との接触事故が3件発生いたしました。今後の事故防止のため、富山県 警及び交通安全協会の協力を得て事故防止啓発チラシを配布いたしました。 ⑩軌道上の安全確認などのため、軌道区間の各交差点などに9台の動画撮影カ メラを新たに設置し、鮮明な画像でポートラムの走行をモニターできるよう になりました。 ⑪富岩水上ライン・エコボートと連携した周遊券の販売では3,841人の利 用者が、富山市と連携した花トラム事業では201人が、日本人宿泊客向け 半額利用券は9,080人が利用されました。 ⑫1年を通して比較的穏やかな天候が続き、また冬期間は温暖な日が多く降雪 量が少なかったことなどから利用者が減少いたしました。 鉄道の輸送人員は1,911,239人と、平成24年度と比べて、 約2.0%の減少となりました。 ■事故防止啓発チラシ配布 ■安全で安心なまちづくりに関する協定式

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また、フィーダーバスの輸送人員は、120,533人と平成24年度と 比べて約8%の減少となりました。 2.施設の整備等について (1)軌道整備工事 振動、騒音の抑制及び保守作業の軽減を図り、安全で快適な旅客輸送を図 るため、平成18年度から進めてまいりました木製枕木からコンクリート枕 木への交換工事やレールの長尺化工事につきましては、鉄道区間全線で完了 いたしました。 (2)踏切保安設備更新工事 当社では20か所の踏切を有しており、年次計画に基づき、これまで13 箇所で老朽化した踏切機器の更新を進めてまいりました。平成25年度は粟 島駅と下奥井駅の間の古苗代踏切において、警報器及び踏切遮断機の更新を 進め、列車の安全・安定運行の確保を図りました。 (3)車両全般検査 鉄道車両の運行中の事故や故障を未然に防止するため、法令で定められた 定期検査(8年毎)を実施するもので、電動機やブレーキ装置、台車、制御 装置、空調装置等の機器全般について分解整備する全般検査を7編成中4編 成で実施し、平成24年度とあわせて全車両の検査が完了いたしました。 (4)電停上屋補修工事 建設から8年余りが経過し、各電停上屋に塗装の剥離、錆び、雨漏りが発 生していることから、平成24年度から計画的に補修を進めており、平成 25年度は、越中中島駅において上屋の補修を実施いたしました。 3.ICカード「パスカ」について 平成25年度のパスカ発行枚数は、3,295枚で、開業からの累計は 53,684枚となりました。また、「えこまいか」や「おでかけ定期券」を 含めたICカードの利用率は約80%となっております。 4.ライトレールグッズ販売及び広告事業について (1)チョロQなどのライトレールグッズを販売しておりますが、鉄道むすめ 関連グッズの人気により、平成24年度と比べて約5.6%増の

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約9,346千円の売り上げとなりました。 (2)夏の「鉄道むすめラッピング電車」の運行にあわせて、ラッピング仕様 のNゲージやクリアファイルを新たに販売いたしました。 今後も新製品の企画開発に努めるとともに、他の鉄道会社と連携した販 売促進を考慮し収益の向上に努めてまいります。 (3)広告事業につきましては、平成25年5月から平成26年4月までの 12ヶ月を契約期間としておりましたが、平成26年4月から消費税率が 変更になることから、契約期間を平成26年3月までの11ヶ月とする変 更契約を行いました。このことから、平成24年度と比較して約4.7% 減の約14,922千円の売上げとなりました。 ■鉄道むすめラッピング仕様のNゲージ ■岩瀬ゆうこクリアファイル

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5.各種イベント等の実施について (1)「鉄道むすめラッピング電車」運行 7月27日から9月30日の期間に、鉄道模型製造販売の㈱トミーテック 主催のスタンプラリー「全国"鉄道むすめ"巡り 2nd」のキャラクター15名を 描いた「鉄道むすめラッピング電車」を運行し、全国に向けて話題を提供い たしました。併せて限定版の乗車券の販売やフォトコンテストなども行い、 沿線の利用及び観光客等の利用を推進いたしました。 ■立体型記念乗車券 ■1日乗車券 ■富山駅北走行写真 ■犬島新町走行写真

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・フォトコンテスト入賞作品 (2)運転体験会 5月の子供の日と6月の路面電車の日、10月の鉄道の日に合わせて、車両 基地において運転体験会を開催いたしました。全国各地から184名の応募が あり、うち、58名に運転体験と車両見学をしていただきました。また、鉄道 の日には会に参加した子供たちが力を合わせてポートラムと綱引き体験を行 いました。 ■運転体験 ■入選「両手に花を」 小松崎良幸(神奈川県) ■入選「あの娘は時間どおりに」 近藤寛也(愛知県) ■TOMYTEC 賞「花壇にて」 上西正彌(兵庫県) ■富山ライトレール賞「雨にも負ケズ」 石政好康(富山県) ■ポートラム電車と綱引き

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(3)花壇の整備 下奥井駅前花壇において、沿線の富山化学㈱の社員の皆様や県立聴覚総合支 援学校の生徒の皆様の協力を得て、6月に黄花コスモスなどの種まきを行い地 域ぐるみで車窓景観の向上に努めました。 また、犬島新町駅前においても、あじさいの花壇を整備いたしました。晴天 時も雨天時も綺麗で、違った表情が楽しめるとお客さまからも好評を得ており ます。 さらに、越中中島駅では、地域の皆様がホームでフラワーポッドの設置によ り四季の花を育てられ、お客様の憩いのスポットとされていることから、この ような活動を支援するため、水栓を1カ所設置いたしました。 また、11月には、下奥井花壇でチューリップの球根の植え付けを行い、 4月下旬には開花し、下奥井駅周辺が華やかな雰囲気に包まれました。 ■チューリップ開花 ■黄花コスモス開花 ■あじさい花壇 ■あじさい花壇

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(4)第14回国際鉄道模型コンベンション出店 8月に東京国際展示場ビックサイトで開催された第14回国際鉄道模型コ ンベンションにアテンダントを派遣し、出店販売及び「鉄道むすめラッピング 電車」の運行をPR いたしました。 (5)おわら風の盆に出店 おわら風の盆の初日に、アテンダントを派遣しおわら資料館横で県内外の 観光客に「鉄道むすめラッピング電車」運行の PR 及びグッズ販売を行いま した。 ■ジオラマ展示 ■特設ステージでのPR ■おわら風の盆

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(6)エコライフフェアとやまに出店 富山市環境政策課と連携し、環境に配慮したまちづくりの PR のため、富山 産業展示館テクノホールにおいて9月に開催されたエコライフフェアとやま にアテンダントを派遣し、ジオラマを展示するとともにグッズ販売を行いまし た。 (7)14歳の挑戦 7月に富山大学人間発達科学部付属中学校、北部中学校、10月に岩瀬中 学校の「14歳の挑戦」の受け入れをいたしました。ポートラムアテンダン トの業務を通じて社会における基本的なルールやマナーを体験してもらい ました。 ■エコライフフェアとやま ■アテンダント体験

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(8)黒部峡谷鉄道のイベント及び富山競輪ファン感謝デーに出店 10月には黒部峡谷鉄道のイベントに出店し、観光客の皆様にグッズ販売を 行いました。また、富山競輪ファン感謝デーに出店してグッズ販売を行ったほ か、子どもたちが運転士やアテンダントの制服を着て記念撮影するなど賑わい ました。 (9)ウィンターポートラムの運行 11月22日から1月31日まで冬を彩る装飾電車「ウインターポートラム 2013-2014」を運行いたしました。お洒落な富山の冬を全体イメージとし、富 山駅北から岩瀬浜までの街並みと雄大な立山連峰を描きました。 また、環境負荷の小さいグリーン電力を使用したLEDによるイルミネーシ ョンで車内を華やかに演出いたしました。 ■ウィンターポートラムラッピング ■グリーン電力使用のLED装飾 ■ずらり並べたポートラムグッズ ■運転士の制服を着て記念撮影

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(10)婚活パーティの実施 12月に婚活パーティを開催し、未婚の男女51人が富山駅北から岩瀬浜ま で貸切ポートラムで移動し、カナル会館ではアテンダントが恋のキューピット となって進行を行い、ランチを食べながらゲームをするなど楽しいひと時を過 ごしました。その結果6組のカップルが誕生いたしました。 (11)クリスマスイベントの実施 ポートラムアテンダントが街なかメイクアップサポーターと連携して、可 愛いサンタクロースやトナカイに扮して、ポートラム車内だけでなく市民プ ラザやグランドプラザのエコリンクなどでクリスマスプレゼントを配布し、 ポートラムをPRいたしました。 ■カナル会館 ■車内での様子 ■市民プラザ ■エコリンク

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(12)「PORTLOVE2014」の運行 2月2日から3月14日まで、バレンタインデーに合わせたラッピング電車 「PORTLOVE2014」を運行いたしました。 また、アテンダントが2月8日、9日、14日に富山駅北で降車のお客様に 「岩瀬ゆうこ」のイラスト付きチョコレートを配布いたしました。 (13)富山県広報ビデオへの出演 富山県民が一丸となってダンスで PR するイベントに協力するため、AKB 48の曲にあわせて、アテンダントと運転士などのスタッフがポートラムの 前で元気な踊りを披露いたしました。 6.視察者について 開業から8年以上経過したにもかかわらず、平成25年度は国や地方自治 体、大学など77団体696名の視察者を受け入れ、開業からの累計は 1,084団体11,725人に達しました。 【ライトレールの前で撮影】 ■バレンタインラッピング ■アテンダントがチョコレートを配布

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7.優待券等の利用状況 平成 26 年 3 月末 21年度 22年度 23年度 24年度 25年度 累 計 外 国 人 宿 泊 者 英語券利用者数 190 324 152 511 807 1,984 韓国語券利用者数 106 164 57 68 66 461 中国語券利用者数 74 58 81 117 70 400 小計 370 546 290 696 943 2,845 国内ツアー券利用者数 2,483 6,551 7,107 7,626 9,080 32,847 富岩水上ライン周遊券利 用者 - 1,976 1,974 2,492 3,841 10,283 オート1day利用者数 - - 795 1,206 1,375 3,376 とやま花 Tram - - - 90 201 291 合計 2,853 9,073 10,166 12,110 15,440 49,642 ※国内ツアー券は旅行会社のツアー旅行者を対象として開始したが、平成21年 12月から、対象を市内に宿泊する県外の旅行者全てに拡大。 ※富岩水上ライン(岩瀬便:富岩運河環水公園⇔岩瀬カナル会館)は、 4月21日から11月25日までの土・日・祝祭日のみ運行 ※オート1day:平成23年7月23日からサービス開始 ※とやま花 Tram :平成24年11月18日からサービス開始

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8.鉄道・軌道運輸営業成績 種 別 平成25 年度 平成24 年度 前年度比 営業キロ 7.6 キロ 7.6 キロ - 営業日数 365 日 365 日 - 輸送人員 1,911,239 人 1,949,606 人 0.98 旅客運輸収入 237,374 千円 245,635 千円 0.97 運輸雑収入 62,901 千円 60,669 千円 1.04 運輸収入合計 300,275 千円 306,304 千円 0.98 営業費 366,161 千円 372,122 千円 0.98 一 日 平 均 運輸収入 823 千円 839 千円 0.98 1キロ当り運輸収入 108,246 円 110,420 円 0.98 1キロ当り営業費 131,997 円 134,146 円 0.98 9.フィーダーバス運輸営業成績 種 別 平成25 年度 平成24 年度 前年度比 営業キロ 10.8 キロ 10.8 キロ - 営業日数 365 日 365 日 - 輸送人員 120,533 人 130,460 人 0.92 旅客運輸収入 13,690 千円 14,779 千円 0.93 営業費 65,243 千円 63,437 千円 1.03 一 日 平 均 運輸収入 38 千円 40 千円 0.95 1キロ当り運輸収入 3,473 円 3,749 円 0.93 1キロ当り営業費 16,551 円 16,093 円 1.03

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10.総括 鉄道事業収入のうち旅客運輸収入については、輸送人員が約2%減少したこ となどにより、平成24年度に比べて約3%減の約237,374千円となり ました。また、グッズ収入、事故損害賠償金などはわずかに増収となりました が、結果として、鉄道事業収入総額は平成24年度と比べて約3%減の約37 7,198千円となりました。 一方支出は、突然の故障等に対応するため、予備部品を購入したことなどに より、備消品費が平成24年度に比べて増額となったものの、人件費、諸税、 アテンダント事業費などが減額となったことから、平成24年度と比べて約 2%減の約366,161千円となりました。このことから鉄道事業損益は 約11,037千円となりました。 自動車事業収入については、平成24年度に比べて約8%の利用者が減少し たことなどにより、収入総額は約3%減の約53,198千円となりました。 一方支出は、燃料費の高騰などにより、平成24年度と比べて約3%増の 約65,243千円となりました。このことから自動車事業損益は△約12, 045千円となりました。 このほか、営業外収益や固定資産圧縮損、法人税等の支出を総合いたします と、最終的に税引後損益は約1,257千円となりました。 少子高齢化の進展などにより益々厳しくなる事業環境の中で、今後も的確な 事業執行に努めてまいります。さらに、安全・安定運行を徹底するとともに経 営の安定化に努め、収益力を強化し、一層のサービス向上と利用促進を図って まいります。 約9ヶ月後の平成27年3月には北陸新幹線が開業し、国内外から多くの 観光客の来訪が期待されております。富山市観光協会のご協力により引き続き ポートラムアテンダントが乗務して観光案内等のサービスを提供できること となりましたが、加えて、車両外観塗装面のクリーニングや座席シートクッシ ョンの改良など施設のリフレッシュを図ることで更なるイメージアップに取 り組み、乗ってみたいと感じていただけるようなポートラムをアピールしてま いりたいと考えております。

参照

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