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スチレンのテロメリ化反応

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(1)

71

ス チ レ ン の テ ロ メ リ 化 反 応

浅 田 幸 作 , 岡 木

弘 , 稲 垣 慎 二 本

Telomerization of Styrene

Kousaku ASADA

Hiroshi OKAMOTO

Shinji INAGAKI

The telomerization of styrene was carried out with various telogens, and under suitable conditions low-molecular weight telomers were formed.

Among the several alkyl halides that were used as telogen of the free radica1 initiated resctions, especially such halides as iodoform, methylene iodide, and bromoform gave the telomers contained a few styrene units.

Oligomers having some hydroxy gnoups were synthesized by the co-t己lomerizationof

styrene旦ndβhydroxyethyl-methacrylatein the isopropanol solution.

The monomeric thlomer was obtained by the ionic telomerization of styrene and acetic acid systems. The effect of reaction time, kind and concentration of the catalyst,丘nd ratio

of reagents were investigated.

1

.

緒 4言予 算ヨ 高分子合成および有機合成化学上の中間物質を合成1 る反応として近年注目されている,テロメリ化反応につ いてはこれまでに多くの研究が報告わされ,中にはすで に工業化に成功しているものもある.著者らもメタクリ ノレ酸メチルと四塩化炭素のラジカルテロメリ化反応につ いて報告のむのしてきたがー量体,三量体といった低分 子量テロマーの分離はできなかった. ここで取り上げたスチレンについては, Mayo5)が, また土問6)らが四塩化炭素, Robb7)らがブロムトリク ロルメタン中でそれぞれラジカル反応を行っている.本 研究はスチレンをタクソーゲン lこしテローゲンを種々変 化させて,反応速度,生成テロマーの分子量,および構 造の比較検討を行うことを目的として,ラジカノレ,共ラ ジカル,イオンテロメリ化反応を実施した.ラジカルテ ロメリ化反応の場合のテローゲンには,四塩化炭素,ク ロロホルム,ブロモホルムなどのハロゲン化メタン,共 テロメリ化反応ではイソプロパノール,イオンテロメリ 化反応では酢酸を用いた.

2

.

実 験

2

.

1

.

使用試薬 スチレン, β ヒドロキシエチルメタクリレートは常 法通り禁止剤を除去してチツ素気流中で、二度減圧蒸留 した目 四塩化炭素,クロロホルム,ニ塩化メチレシ, ブロモホルム, 臭化メチレン, ヨウ(じメチレン, ヨウ イ七メチルは市販特級品を蒸留して用いた. ヨードホ ルムはヨウ素,炭酸カリウム,エタノールより合成し にイソプロパノールは脱水乾燥,酢酸は凍結し,脱水 した後,それぞれ蒸留した.ラジカル開始剤, α,αF アゾピスイソフチロニトルは95勿 エ タ ノ ー ル か ら 再 結 晶, ジー teァtーブヂルパーオキサイドはアルミナ吸着 j去により精製した.イオン開始剤,硫酸は市販特級品 (d = 1.84), カチオン交換樹脂(三ビジダイヤイオン)は そのまま用いた.パラトルエンスルホン酸は再結晶,四 臨イじチタン (b.p.136~ 1370C), 三フッ化ホウ素 エー テル錯体 (bρ 420Cj10Hg)は蒸留して用いた.

2

.

2

.

スチレンとハロゲンイヒメタンのラジカルテロメ リ化反応 ラジカルテロメリ化反応は前報3)と同様に真空封管中 700 C で実施し,テロマーの分離には未反応物留去,あ るいはメタノール中への沈殿法を用いた.

2

.

3

.

イソプロパノール中でのスチレンの共テロメ リ化反応 第二のタクソーゲンとして

3

ヒドロキシエチルメタ クリレート,開始剤にジー tertフチルパーオキサイ ドを使用し,タクソーゲンの5倍モル量のイソブロパノ ールを添加し,同様に真空封管中

1

0

5

0

C

で反応を行っ た.反応終了後

1

0

倍量の蒸留水中に沈殿させた.

(2)

72 ;支旧-~~作.岡本弘,稲I亘慎二*

2

.

4

.

スチレンと酢酸のイオンテロメリ化反応 反応の一例として,調度計,滴下ロート,逆流冷却器 を付けた

3

0

0

m

e

の三ツロフラスコに酢酸

2

8

.

8

'J,硫酸 2 9を入れ,はげしくかきまぜ々がら, 105'のスチレンごと 約15分間で滴下した. その後 300C で 6時聞かきまぜ て反応させた.反応終了後,氷冷した多量の10タNaOH 水溶液中[ζ反応混合物を注入して反応を停止させ,水)菌 と有機層とに分離し,有機周lこベンゼンを力11え て

J

由出 し 欠i乙数度水洗し,:tii[化カルシウムで脱水しにベン ゼンおよび未反応スチレンを減圧下低温で留去すると反 応生成物として

6

0

7

5

'Jのテロマーが得られた.その他 の触媒を使用した場合も同様の操作で行った.

2

.

5

.

分子量測定および分析 分子量測定lとは柳本微量ハロゲン分析装置MX-3型 に よ り テ ロ マ ー の ハ ロ ゲ ン 含 有 量 を 求 め て 算 出 す る 方 法.エブリオメ一世一法,氷長降下j去を併用した. 表

1

.

ラ ジ カ ル テ ロ メ リ 化 反 応 結 果 ム 口 一 一 Q44qnu 活 変 一 一 仏 説 侃 肱 抗 日 比 1 1 L 4 完 プ ヤ ¥ I l -1 1 i 1 1 1 1 平 ン 一 1 4 1 一 一 一 1 5 7 一 ゲ ペ リ 一 1 3 β 一 一 A 5 5 一 O ノ 一 ヮ “ q u ワ μ A 吐 Q d 戸 b 一 一 ( 一 6 5 3 一 一平)一沿 5 8 b 2 3 Y 4 i 6 5 0 5 5 2 9 A S 一 一 合 紘 一 6 m 7 m m 7 9 m 7 M U U 3 m m 凶 9 M 一 一 〆 f ¥ 一 一 軍 一 一 量 一 5 6 3 7 7 9 6 9 7 1 5 7 0 8 3 6 9 3 一 一 ¥ ノ 一 nUQU ハ b ワ μ q u A U -b 円 / ρ b つ d り u n u n υ d 佳 n y ヴ d k U 9 d 一 一 7 r 一 6 4 1 4 7 8 2 0 3 4 8 3 3 5 1 3 1 9 一

1 2 4 4 5 2 p b S D S 2 p b S Y 4 1 2 3 一 一 収 一 0 0 0 0 0 0 0 0 1 1 0 0 0 1 0 0 0 0 間 一 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 一 一 時 均 一 6 U 6 U 6 6 6 6 6 6 6 6 6 U 6

6 6 一 一 応 ぴ 一 一

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;

テ 一 { ( 号一 手 甘 一 ︽ 目 qdou ワ μA4444 弓 j n b F b 円 i 1 i d 三 1 i n u o o Q d 弓 d A U

2 6 6 5 5 1 2 2 3 3 4 5 2 2 6 7 実

7

C

B

P.=ー一一ーで Pn:、下均重合度 A:X A A; スチレン分子量 B; テローゲン分子量 C; テローゲンのハロゲン部 原子量

C

X

j

;テロマーのハロゲシ含有手 しかし,ハロゲンを含有しないテロマーについての平 均重合度はトルエンを溶媒とするエブリオメータ一法に より求めた. 融/:,UJllj定はコフソL自動熱廿析装置,赤外l没収スベクト ルはパーキJ エル7 -337型, j;五{止1気共鳴スペクトルは 日本電子60MCをそれぞれ使用した

3

.

結果と考察

3

.

1

.

スチレンとハロゲンイヒメタンのラジカルテロメ リ化反応 テローゲンとして四塩化炭素(以下.CC14),クロロ ホルム (CHC13),塩化,;1チレン (CH,Cl,).ブロモホ ノレム (CHBr3),17'Jo1七メチレ/(CH2Br2), ヨードホル ム (CHI3), ヨウイ七メチレン (CH,I,), ヨウ化メチル (CH,I),を用い,開始剤, a, a' アソビスイソブチ ロニトリル (AIBN) の濃度, 1.6x10-2 モル I~, 反応

i

ffil.度 700Cで実施したテロメリ化反応結果を表 1に示し た.表中のハロゲ/を含有するテロマーの平均重合度は 次式より算山した. 33.65 62.54 35.61 38.58 7.1 2.0 4.3 3.7 171.2 ' 194.8 これらの結果から, CHCl" CH2Cl" CH2Br" CH"I をテローゲンに使用した場合,テロマー中にハロゲンは 全く含まれていなくて.テロメリ化反応の可能性は板め て少々く,一般の溶液重

f

T

が起っているのだろう. CCIJから得られたテロマーは日色粉末 .CHBr3, CHI, CH,Iどからのテロマーは淡黄色高粘度の液体で童会度 は 1~7 程度である.なお CHI ,の場合はスチレンへの 溶解度から他に比べてモル比がかなり小でしか反応を行 なえなかった.

(3)

73 CMJ/CS) ;テローゲンと亨クソー ゲンのモル比 l ζ従って連鎖移動定数を求めると, CCl.では 0.0196, CHBr8では0.426が得られた,以前にCCl.溶液中での スチレンの重合で土田ら6)は0.011, Mayoらは0.0185) Kapur6)は 0.011という値を報告しており, 本実験値 と良く一致している.さて, Robbら7)は CM)/(S)と Pnとは直線関係を示すが,直線のy軸との切片は必ず スチレンのテロメリ化反応 テロ;;11)化反応が起っている CCl.とCHBr8につい てスチレンとのヒル比を種々変化させて反応を実施し, 平均重合度と〔スチレン)/(テローゲン〉モJレ比の関係 を図1と図21こ示した. しも1とはならないのでこれをKとおいている.彼らの スチレンとブロムトリクロメタンの光テロメリ化反応 で, K値はテロマー組成により異なるがl.5~2.75の値を 報告している.本実験のCHB.を用いた場合. Kニ0.8と なり,より 11乙近い値を得ている. ここでテロメリ化反応の起り易さはテローゲンのラジ カル反応性を考えなければならない.第一に炭素ーハロ ゲン結合の結合エネルギー9)が C-Clは79 Kcal/モ ル, C-Brは 66Kcal/モル, C-Iは 57Kcal/モルであ るので反応性はヨウ化物,臭化物,塩化物の11固になると 考えられる.また,第二 l乙テローゲンのヘロゲン含有最 も問題となり多いほど反応性に富むだろう.そ乙で反応 速度は通常の重合反応も含むものもあり,比較検討する ことが困難であるので,生成テロマーの重合度で論ずる ことにしよう.CHI8の場合, そのスチレンへの溶解度 からモル比が他のものに比べてかなり小であるにもかか わらず,平均重合度は7.,1 2.0と低値を示している.し たがって最も反応性K富むと考えられる.そこで反応性 の順位はCCl.>CHC18,CH,Cl,;CHBr8>CH,Br,; CHI8>CH,I, >CH31であるので前述の第二の条件を 満足する. また CHI8>CHBr3>CHC18 ; CH,I,> CH,Br・, CH,Cl,であるので第一の条件を満足した.

2.0 0.5 1.0 1.5 〔スタレン)/(テローゲン〕モル比 図

1

.

スチレンと四塩化炭素のテロメリ化反応 150 凶 100 -4u 剛 容 ! 手 50 4

3

.

2

.

イソプロパノール中におけるスチレンと βーヒ ドロキシエチルメタクリレートの共テロメリ化反応 反応温度1050C,反応時間1時間,タクソーゲンとし てスチレンと βーヒドロキシエチルメタクリレート(以 下 HEMAと略記), 開始剤としてジ_tertブチルパ ーオキサイド(以下 DTBPO と略記)を用いて〔スチ レン)/(HEMA)モル比を名種変化させて実施した共テ ロメリ化反応の結果をまとめて表21乙示した.タクソー ゲンとイソプロパノールのモル比は5で一定. DTBPO の濃度は全量

3

0

1/l

e

に対して

l

m

e

とした. 水駿基含有率 はどーJレリー法11)によった. 得られたテロマーは全て白色粉末で,一般にアルコー ル類およびケトンには溶解するが, エーテル, ベ ン ゼ ン,四塩化炭素には溶けない.全反応率はモJレ比が5ま ではl順次減少するがモル比5以上では大した変化がなく 停滞が見られる.すなわち, HEMAの方が反応性IC::富

2.0

0.5 1.0 1.5 〔スチレン)/(CHBr.)モル比 3 2

M

m

O

刷 用 前 同 ﹁ 図

2

.

スチレンヒフ"ロモホルムのテロメリ化反応 九 ; 平 均 重 合 度 C;連鎖移動定数 これから,次式 一一 1 (M)

P

-・一一

C

-CS)

+1

(4)

7

4

浅 田 幸 作 , 岡 本 弘 , 稲 垣 慎 二 本 白 川 一 6 5 0 3 6 5 8 9 6 9 2 一 仁 ハ 、 J 一 QuquQUQU 弓 i R u q u q u ヮ “ 1i11 一 ℃ 一 寸 寸 寸 寸 1 寸 寸 叶 寸 寸 寸 一 f L 一 白 u っ d Q U 9 d n i Q d 円 i 4 A Q d つ dnυ 一 一山山一 quqU9μ ヮ “ 1 A 円 i 円 i m i 円 / 円 i 円 i 一 一吉陀一 1 i 1 1 1 1 1 i 1 i 一 一 量 一 6 7 3 1 4 6 1 7 3 6 0 一 一 一 A V Q U A A A 宮 戸 U F D 戸 D F b o u 口 d つ d 一 一 r ﹁一 Q d ヮ “ ヴ t 4 4 4 1 1 A U A 4 7 ・ 4 生 n u 口 d 一 一 円 一 4 4 3 3 3 3 2 2 2 b r 一 一 ノ ー 一 一 説一の有一 0 9 2 9 3 5 9 8 5 2 一 汚一一合。一 J 2 2 9 8 1 3 8 2 3 一 山 一 マ 基 校 一 u m m 9 9 6 6 5 5 5 0 一 べ 一 口 酸 一 一

1

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4

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1

U

U

? l 一 緒 一 一 1 1 1 1 1 2 2 一 期 一 Y 一 むと思われる.そ乙で臨めて定性的ではあるが Mayo LewislO)法によりスチレン (r1) とHEMA (r,)の其 重合反応性比を求めた.

r

1

=

0

.

2

8

r

2 =1.

0

5

, さて,水酸基含有率から生成テロマーの組成を求める と.実験者弓

1

4

の場

f

,i' HEMAが48.86?V-スチレンが

5

1

.

1

4

勿となった. したがって,モノレ比

2

の所で両者の

1:

1

共テロマーが得られる.テロマーの分子;量はスチレン量 が大々るほど減少し, この関係を関3(己示した. なお HEMA単独(モル比

=0)

の場合,イソプロパノーノレと のモル比を5以│二 lとして反応を行えば,かむり低重合皮 のテロマーが得られる.一例として〔イソプロパノ-)レl I~HEMA~I モル比が13 の時.分子聖は 430 ,モノ"1:七ヵ :17

5

0

0

0

t正 九

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0 ,'~ 、、ヘ

1

0

0

0

1.

0

2

.

0

3

.

0

4

.

0

5

.

0

〔スチレン

l/CHEMAl

モル比 図 3.スチレンと HEMAの共テロメリ化反応 の時分子量

3

6

0

のテロマーがそれぞれ得られている. テロマーの融点はかなり幅があり.広い分子量分布を 思わせていて,一般に

/

J

<

酸基含有率の土問力

l

r

に!半なって増 加する傾向を示している司

3

.

3

.

スチレンと酢酸のイオンテロメリ化反応 スチレンと酢酸のモル比5, 反応温度

3

0

0C反応時間 6時間の一定条件として開始剤としての硫般の濃度を 0~209ó まで変化させて行ったテロメリ化反応結果を表 31こ,また開始剤濃度と収率および分子胃ーとの関係を図 41乙示した 表

3

.

障々の開始剤濃度でのスチレンと酢酸の イオンテロメ 1)化反応 実験番号 開始剤濃度*幻 収率制〉 平均分子景判〕

(

'

1

6

)

(勉)

T--8

0

.

9

6

9

1

2

.

1

4

1

0

5

5

.

7

7

2

1

5

.4 11

1

0

1

5

'

2

6

2

2

8

.

2

1

2

1

5

4

5

.

0

7

2

3

8

.

8

1

3

2

0

6

0

.

7

5

2

4

5

.4 ネ 1)スチレンに対する wt.必 ヰ:2)スチレン基準 れ〕ベンゼンを溶媒とする氷点│年下比 これから収率,平均分子量ともに開始剤濃度の増加に 伴ない増加する傾向を示していて,ギ酸とイソプレンの テロメル化反応11)で 得 ち れ て い る 結 果 と よ く 一 致 す る.無触媒の場合でも約1'ちの収率が見られるが反応を 開始するのは硫酸からの H+によるものと考えられる.

(5)

100

D

-

的 スチレンのテロ;1, 化反応) 75 目〈CDコ

/:

cCp D H 10 15 20 開始剤濃度(%) 凶

4

.

種々の開始剤濃度でのスチレンと酢酸の イオンテロメリイ七反応、 上と同じ条件で開始剤として硫酸, カ チ オ ン 交 換 樹 脂,パラトノレエンスルホン酸,四塩化チタン,三フッ化 ホウ素 エーテル錯体を用いて行ったテロメリ化反応の 結果を表41乙示した.開始剤濃度はすべてスチレンに対 して20wt俗である. 表

4

.

種々の開始削によるイオンテロメリ化!え此、 実験番号 開 始 剤 収 率 平 均 分 子 量 (必〕 T-]3 I流酸 60.75 245.4 16 カチオン交換樹脂 1.2 17 ペラトルエン 10.3 301.6 スルホン酸 18 三フッ化ホウ素 36.4 305.6 エーテル錯体 19 四塩化イヒチタン 24.5 228.0 これから触媒活性の順位は硫酸〉三フッ化ホウ素ーエ ーテノレ錯体>四塩化チタン〉パラトルエンスルホン酸〉 カチオン交換樹脂であった.カチオン交換樹脂は反応が 不均一であるためにその効果は期待できなかった.また 分子量は三フッ化ホウ素ーエーテル錯体〉ノfラトj[,.エン スJレホン酸〉硫酸の順位である.イソプレンと酢酸のテ ロメリ化反応で A.Ermら12)は色々の開始剤を月打、 ているが,最も触媒活性が大なるのはスルホン酸である と報告14)していて,著者らの得た結果とくいちがう. 次lこ生成テロマー1389'を減圧著留した結果を表5に 示した. 蒸留は 1500Cを越えると白煙を生じるが.こ れはνス悦離反応、を起こして,酢酸を生じるためと思わ れる. 表

5

.

テロマーの分留結果 留 分 温 度 ( タ 凸 )

i

威 圧 度 分 子 量*J 蒸溜収率

(

m

m

Hg) /J J - (%) 1 88~ 89 10 2 120~185 5 3 138~153 5 4 残 分 164 270 300 485 19.6 26.9 9固7 44.8 *l 氷点降下法, エステル価から求めた値は一致した. 留分

1

2

は透明液体,

3

は淡黄色液体,残分は黄色 ゴム状物質であった.いずれの留分もカルボン酸誘導体 としての呈色反応は陽性であり,赤外吸収スペクトルで、 は1750cmーに

c=O

の吸収が見られ酢酸がほ加してい ることがわかる .;jくに留分1と2のNMRスペクトノレを i2{¥5 Iこ示した.留分1のピークGはフエニル基のプロト H ン,bは C -, cは C-CH" dは CH,に基っく 1 1

ものもと考えられ,面積強度比も一量体テロマーと考え たものと一致した. したがってこれは次のような構造を 有すると忠われる.分子量測定値もこれを指示している だろう. 一 b H

H

_

, C-

C -QC-Cfu d 11 c

@

0

a しかし,留分2についてはサ子量から約2量体と考え られるのに面積強度比が全く一致せず.かなりの不純物 を含むものと考えられる.事実, 6.52,に不純物と忠わ れるブーヴが存在する. (1) (21 7 6 5 4 3 2 1 0 I' l'~l 凶 5.テロマーのNMRスベクトル

(6)

7

6

浅 田 幸 作 , 岡 本 弘 , 稲 厄 慎 二 ネ 反応機構は Jenner明 らがブタジエンと酢酸のイオ ンテロメリ化反応で述べているように次のように考えら ~T る. I l自宮古反応としてプロトンカ;スチレンに付加│してカルボ ニウムイオンが生成する, 生長反応は生成したカルボ二ウムイオンが次々にスチ レンに付加する. 叩 人 川 U

H

円 し

+

+

ω

日 目

C

十 羽 人

ω

H

C

山人川 U

H

C

十 十 H→CH2---G H対CH2ベ~H十 CH2=CH ー酔 H-(

CH2-CH7"+lCH2-CH

@

@

@

@

@

作止 lえ J)t~ は '1 ,長屈が酢酸への連鎖移動によって起こる. H O U C H C

+

十四人間 U 日

c

h

H

1

J

C

o v

H

C

H

4

.

ま と め 以上 ω ようにスチレンのラジカノ~,ラジカノレ Jt およ びイオンテロメリ化反応ごと実施し,定性的であるが一応 次のような事実を認めた. 1.スチレンとハロゲン[ヒメタンのラジカルテロメリ 化反)ムでは反応性 11刷 \'L がヨウ化物.~化物~伝化物の順 位となり弓またノ¥ロゲ〆合有誌の大なるほど司反応聞が

J

ミCある. CHCl" CH,CL, CH,Br" CH,Iからのテロマーに はハロゲLが含まれていな、い. 2.スチレンと HEMAの共テロメリ[七

f

x

J

L

;

で,

1

極 々の

OH

基含有量のテロ7ー を 合 成 す る こ と が で き た.共重合反応性比として r, =0.28, r,二1.05 をj守

T

こ. 3.スチレスと酢般のイオンテロメリ[七反応で,

i

誌も 有効な触煤は硫酸であり・その濃度が!白いほど反応率も 生成テロマーの分子量;も大となった.nニ1のテロマー は単離することができた. 付記, NMR測 定l乙際し御指導をたまわった制点也 教授と本研究に協力された上須111奇昭紀君, ILr同善利君, J!F田和彦君 lこ謝意を表する園

.

.

.

.

H

-

-

f

CH2

-CH

7"OCOCH

3十

H+

文 献 1)刀く坂晃, 化学, 10, 479 (1955). !司木行雄,浅原照三,有合化, 19, 172 (1961). 土問英俊,篠原功,有合化, 22, 33 (1964). 浅!原照三,平野二郎,油化学, 14, 153(1965). 2)成田手作,稲垣慎二,愛知工;ζ研報, 2, 119(1966) 3)浅田哲[/[二p 稲垣慎二,清水寿司?三矢rI工大研

l

北 3. 121(1967). 4)浅田手作.稲垣慎二,愛知工大研報, 4, 129(1968) 5) F.R. Mayo, J. Am. Chem. Soc., 70, 3689(1948) 6)土田英俊,篠原功,神原周.工化, 66, 824(1963) 7) J.C. Robb, E. Senogles, Trans. Farady Soc.,

58

708 (1962)

8) Kapurら, J.Polyner Sc,.i4, 399 (1953) 9) C. Walling,“Free radicals in solution" P48,

(1957)

10) F.R. Mayo, F.M. Lewis, J. Am. Chem. Soc., 66, 1594(1944)

11)田中)1良太郎,片手尚孝夫,竹下徹, 日[七, 89, 67 (1968).

12) A. Erm, K.Laats, Chm, Ab., 67, 8570 (1967) 13) E.L. Jenner, Rふ Schreiber,J.Am. Chem.

参照

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