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学 位 論 文 の 要 旨

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Academic year: 2021

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様式第2号(第5条,第11条関係)

「課程博士用」

学 位 論 文 の 要 旨

機能創成科学専攻 ふりがな

しん けん

学位論文題目

低流速における小型ローテーションフロータービンの性能評価及び 海洋エネルギー発電利用可能性検討

Performance Evaluation and Feasibility Study on Small-scale Rotation Flow Turbine for Low Flow Velocities

本学位論文では潮流、海流のデータを元に小型ローテーションフロータービンの海洋 エネルギー発電利用可能性に関して検討した。

第一章では、近年地球温暖化による環境破壊が問題となり、再生可能エネルギーの重 要性が謳われている。世界的には発展途上国での新設需要や先進国での高性能機器への 更新需要が拡大している中、日本では潮流発電の実用化にまでは至っていない現状を記 述する。その原因としては海洋や河川では流速の速い地域に限られていると同時に漁業 権との問題も解決して行かなければならない。そこで、従来の速い流域で大型化の研究 が進められている中、我々研究室は小型ローテーションフロータービンを用いることで 低流速でも漁業権にも影響が少なく、発電需要と発電可能性と提示する。

第二章では、従来水車実験は水槽を用いて実験を行うのだが、我々の研究室では弘前 大学のプールを利用しセニアカーに水車を取り付け、セニアカーを 0.3m/s、0.55m/s、

0.83m/sのスピードで走らせ水車を動かすことで相対流速を得て、ローテーションフロー

タービンの性能評価を行ったことについて記述した。本実験ではトルクセンサーの代わ りに低始動トルクでの回転を可能とし、銅損に比べて鉄損や機械損が小さいコアレスの アキシャルギャップ型発電機を水車と同軸にして回転させることで得られる電圧を測定 し、そのデータに基づき水車の性能評価を行った。その結果、発電機から発生した電力 0.1W にまで達していて、注意すべき所は流速 0.3m/s でもごくわずかだが発電してい ることが分かった。そして、ローテーションフロータービンの性能評価をするためにト ルク係数と周速比との相関図、パワー係数と周速比との相関図も作成し、そのグラフを 見た結果、各流速でのデータは周速比が小さくなるに連れて大きくなっていく傾向であ り重なっているように見えるが誤差が大きかった。また、パワー係数と周速比の相関図 ではパワー係数のピーク値が見られてなく、その最大値は周速比が0.45以下で現れるこ とも推定できた。一番注目すべき所はローテーションフロータービンが低流速である 0.3m/sでも発電していた。

第三章では、ローテーションフロータービンの性能評価を行うために九大風洞実験を

行い風速7.5m/sでのデータを測定し解析した。本実験ではレイノルズ数の相似則に従っ

て水での流速が1m/s以下である0.5m/sと同じレイノルズ数である風速7.5m/sでのロー テーションフロータービンの性能評価を行うことで第三章の実験で得られなかったロー

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テーションフロータービンの性能評価を行うことができた。また、本実験ではトルクセ ンサーと電磁ブレーキを用いることで周速比が0.45以下でのデータが取れたことと、三 分力計をタービンのフレームの下につけることでタービンが流体の中で受けるモーメン ト係数を測定することもできた。結果、パワー係数と周速比のグラフではデータが曲線 型になっていてピーク値が見られたことで周速比が 0.35 時に最大パワー係数 0.06 が得 られた。また、風向後方のモーメント係数 6 を得たことで風速に対するタービンが受け るモーメントを推定できるようになった。風向横方向のモーメント係数はほぼ 0 に近く 無視できる程度であった。

第四章では、2015721日から2016930日まで、青森県外ヶ浜漁協の協力の 下で平舘沿岸流域の潮流・海流データを測定し、そのデータを解析した。測定ポイント としては海面から深さ5m21mの位置に電磁流速計を設置していて、30分毎に30秒間 の流速の平均値と方向を記録するようになっている。その結果、流速の最大値は1m/s らいあったが、頻度分布を見ればほぼ流速0.3m/s付近が一番多かった。また、夏の方が 冬の時期よりも平均流速が速く主に6月から9月までの流速が速かった。

しかし、次の章で述べるローテーションフロータービンは流速1m/s以下でも発電して いて、実験では0.3m/sの流速でも発電していた。

第五章では、ここまでの内容を総括し、結論としてまとめた。平舘沿岸流域の 1 年間 流速データとローテーションフロータービンの性能に基づいて実際に海に沈めた際の年 間総発電量を推定し発電した際の使い道を検討した。計算では魚の捕獲量を向上させる ために使われているランプの代わりに LED を光らせることが可能で青森県の漁業にも貢 献できる可能性を示した。

注)和文2,000字以内又は英文800語以内 続紙

参照

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