製品開発を支援す る
人間工学情報 システムの事例研究
平 沢 尚 毅
1.人間工学情報 システム
近年,よ り利用者指向の製品が求め られてい く傾向にある。 これ比 国民生 活 に種 々の製品が浸透 した こと,製品による人間への影響 に対す/る関心が高 ま ってい ること,製造物責任 問題 に代表 され るよ うな利用者保護 の傾 向が強 まってい くこと等か ら考えて も明 らかな ことである。 したが って,製品の操作 性,認知容易性,安全性等の ヒューマンファクターに関わる要素め保証 と向上 が製品開発の前提 となってい くのは必至であ り,そのための製品開発環境を整 備 しなければな らない。
利用者指向の製品開発を支援す るためには人間工学の手技法による支援が必 要 となる。 この支援技術 は作業環境や個 々の機器設備の設計支援手法,利用者 を含めた機器設備の利用環境のモデ リング, タスクや負担および信頼性の分析 と評価のための手法の
3
つに大別 され るo これ らの手法にコンピュータを導入 した場合,設計支援 システムはCAD
,モデ リングはシ ミュレー ション,分析 評価手法 はエキスパー トシステム,そ して これ らの手法の知識や人間情報を問 い合わせ る検索 システム等の形態が考え られ る。以上の システムは,適切な人 間工学関連情報を組織的に収集,加工 して提供す ることにより利用者指向の製 品開発を支援す る情報 システム と見 ることがで きる。 このような情報 システム 一般を人間工学情報 システムとす る。本報では国内製造業の開発現場における 人間工学情報 システムの実態を面接法による詳細 な調査を行 うことによって明〔 1 4 5 〕
146
商 学 討 究 第45
巻 第1
号 らかに し,有効な情報 システムのあり方を検討 した。図 1 人間工学情報 システムの形態
2.
利用可能な人間工学情報各製造業の人間工学情報 システム事例を検討す る前に,人間工学関連情報を 入手で きるデータベースを,
Me gaw ( 1 9 9 0 ) 2)
による調査 に基づ いて整理 し た。1)人間工学情報を含む国際的な文献情報
国際的な多 くの文献をカバー している著名なデータベースとしては次のデー タベースがある。 これ らはオ ンライン化 されてお り有料でアクセスできる。 こ こには,特定分野の人間工学情報 も含まれてる。
TDATA‑STAR
製 品開発 を支援す る人 間工学情報 システムの事例研究
1 47
『ESA
qPERGAMON I NFOLI NE
■DI ALOG
特に,人間工学 と関係 あると思われ るオ ンライ ンデータベースとしては次が ある。
■I NSPEC
これ は
,I EE ( I ns t i t ut i onorEl e c t r i c alEngi ne e r s )
によって開発 され ている。人間工学 と関連す る分野 としてはコンピュータ科学,電気工学,生体 工学,航空工学,機械設計, システム設計がある。■EMI i ASE/EXCERPTA MEDI CA
オラ ンダで開発 されている医学データベースである
.
人間工学 と関係ある分 野 としては産業医学がある。■l HSELI NE
イギ リスの
HSE ( He al t handSaf e t yExe c ut i v e )
によって開発 されてい るもので,人間工学 と関係のある分野 としては産業衛生がある。■LABORDOC
I LO ( I nt e r nat i onalLabourOf f i c e )
によって開発 されているもので,主 として労働問題 に関す るデータが多い。現在の ところ,人間工学関連のデータ は約1 , 0 0 0
件程度である。『CI SI ) OC
これ も
I LO
によって開発 されている。人間工学 に関連す る分野 は作業の安 全 と健康 に関す るものである。 これは4 5 0 0
件以上 はある。1 48
商 学 討 究 第45
巻 第1
号アメ リカでは,次の機関が大規模なデータベースシステムを構築 している。
■NASA ( Nat i onalAer oandSpac eAdmi ni s t rat i on)
■NTI S ( Nat i onalTe c hni call nr ormat i onSe rv i c e) JPSYCI NFO ( Amer i canPs ychol ogi calAs soc i at i on)
『SAE ( Soc i e t yorAut omot i v eEngi ne e rs )
■MEDI . I NE ( USNat i onalLi brar yorMe di c i ne )
2
)各国内で利用 されている情報各国では国内ベースで利用で きるデータベースを持 っている。
ドイツでは次のデータベースが無料でアクセスできる
。
■BAU‑I J I TDOC
産業衛生 と人 間中心 の作業設計 に関す るデータがあ り,現在
8 5 0 0
件以上有 している。
■SOMED
社会医学関係のデータベースである。現在
1 5 0 0
件以上 ある。
■PRODI S
現在
,3 6 0 0 0
件以上のデータが あ り,主 に産業界での人間工学の応用に関す る文献である。■けOI S
日本科学技術情報セ ンター
( JI CST)
が提供 しているデータベースである。世界各国の科学技術情報を有料でサー ビス してい る. ここに人 間工学関連 の データも含 まれている。
3
)一般的な人間工学文献情報人 間工学 全 体 を包 含 す る情 事鋸
まErgonomi csI nf ormat i on Anal ys ys
Cent e r( Uni ve rs i t yofBi rmi ngham)
で開発 された, ERGONOMI CSAB‑
製品開発 を支援す る人 間工学情報 システムの事例研究
1 4 9
STRACT
が唯一 と言われ る。 これ は1 9 6 9
年か らのEr gonomi e sAbs t r e t s
誌 をス トック している。
ただ し, コ ンピュータに入力 されて るのは,1 9 8 6
年 以降のデータである。 ここで は,625の人間工学 テーマ ごとの用語 と224のアプ リケーションに関す る用語か ら検索で きる。
4
)特定の分野 に関す る人間工学情報人間工学の特定分野のデータベースには次がある。
■ERGODATA
これは, フラ ンス政府が開発 しているデータベースで,対象 としているのは 身体計測学,パオ メカニズム,
CAD
,作業環境設計である。身体計測値 はのベ4 , 5 0 0 , 0 0 0
人のデータがある。
コンピュータのユーザーイ ンタフェースに関す るデータベースとして著名な ものには,次の
2
件がある。■COMPUTER HUMAN FACTROS I NFORMATI ON SERVI CE DATA BASE
これ は,イギ リスの
I J Oughbor oughUni v e rs i t yo fTe c hno l ogy
によ っ て開発 されているものである。 このデータベースの特徴 としては,直接関係する文献以外 に,ある程度関連が あると推測 され るもの
( gr e yl i t e rat ur e )
杏 定義 し扱 っていることである。I IGUI DEI J I NES FOR DESI GNI NGUSER I NTERFACE SOFT‑
WARE
これは, アメ リカの
S. L Smi t h , ∫. N.Mos i e r
らによって開発 された もの である。すでに邦訳 されて, コンピュータ上に稼働 しているもの3)
もある。原子力発電に関す るヒューマ ンファクタ‑のデータベースとして著名な もの としては次がある
。
150
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号霊THERPDat aBase( USA)
THERP Dat aBas e
は,THERP
手法 とともに原子力発電所の人間信頼 性へ適用す ることを 目的 とした もので,A. D. Swai n
らによ って開発 された ものである。取 り扱 うデータの範囲は,操作 (計器の読み取 り,機器の操作), 情報伝達 (口頭 または文書での指示),認知判断のエ ラーをカバーす るもので ある。lCONFUCI USI ) at aBank ( Fr ance )
CONFUCI USDat aBank
は,原子力分野の広範 な ヒューマ ンファクタ研 究 に役立て る目的で, フラ ンス電力庁( EdF)
によ り開発 されたデータベ ー スである。 これはオ ンライ ン化 されてお り,データの収集管理や統計分析のた めのソフ トウェアを含んだ ものである。
機器設計へ応用で きるデータベースとしては次がある。
■AI R ( Ame ri c anI ns t i t ut ef o工 ・Re s ear c h)Dat aSt ore
AI R Dat aSt ore
は,電器計装 システムの人間工学 的設計 に適用す ること を目的 として開発 された ものである。データの内容 としては,人間の行動局面 をI nput
,Medi at i ngPr oc ess
,Out put
に大別 し,各局面 に付随す る機器 コ ンポーネ ン ト別 にまとめている。
これ らのデータには機器の大 きさ,形状,個 数等の外見的パ ラメータや識別,比較 といった人間の行動要素を含んでいる。PBunke r‑RamoDat aBank
Bunke r‑RamoI )at aBank
は,操作機器 (スイ ッチ,ボタン,キーボー ド類)および表示機器 (計器,CRT
類)に関す る人間工学データか ら構成 さ れている。 これは文書データとして利用 され る。データの範囲は,主 として計 器の読み取 り,機器の操作であ り,一部情報伝達に関す るもの もある。取 り扱うタスクは運転操作に関わるものである。
5)
国内の人間工学情報現在,通産省大型プロジェク ト 「人間感覚計測技術」の一貫 として身体寸法
製品開発を支援する人間工学情報システムの事例研究
15 1
値の計測が進め られ, この成果を基に種 々の人間工学的な支援を推進す る機関として (社)人間生活工学研究セ ンターが設立 されている
。
国内で利用できる一般的な人間工学情報 としては次の文献がある。
■ 『作業の人間工学チェックリス ト』 日本人間工学会チェックリス ト検討委 員会編, 日本出版サービス
t 『図説エルゴノ ミックス』野呂影勇編, 日本規格協会
■ 『人体を測る』小原二郎他, 日本出版サービス
■ 『建築 ・室内 ・人間工学』小原二郎他,鹿島出版会 1 『生体機能 とデザイ ン』中尾善保他,南山堂
4 『人間工学の指針 一技術者のためのマニ ュアル』小木和孝訳, 日本 出版 サー ビス
■ 『新人間工学ハ ン ドブック
』G. Sal ve ndy
編,大島正光監訳,同文書院3
.利用者指 向の製 品開発を支援 す る人間工学情報 システムの事例 1991‑ 2年 にかけて,国内製造業社 7社の開発部門の人間工学担当者 に面 接調査を行 った。 1社当た りの面接時問は平均 3時間である。主な調査項 目は 以下である。1)製品開発環境
製品に対す るユ‑ザ‑の要求がどのような もので,その中に人間工学に関連 するものがどの程度 占めているのか,さらにこの要求に対する社内の認識およ び開発組織や人材等の社内の体制が どうなっているかについて尋ねた0
2)
人間工学情報を利用 したシステム利用 システムの特性を明 らかにす るために, ワークデザイ ン技法
4) ・5)
によ るシステム要素について質問 した。 ワークデザイ ン技法はシステムの機能を中 心に展開 して設計を進める手法である。 システムをその機能 と期待 され るアウ トプ ッ ト,そ して これ にいた るためのイ ンプ ッ ト変換手順 によ って規定す152
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号る。さ らに, この変換手順を補助す る種 々の働 き (キ ャタ リス ト)を明確 にす ることにより, システムを詳細化 してい く。 このキ ャタ リス トとしては,人間 要素,環境,物的キャタ リス ト等がある。今回はこれ らを担当者,関連部門, 機器設備,関連情報 とした.また,情事削こ焦点をあてて, この変換過程をみ る
と次のようになる。
①開発 に必要 となる人間工学情報を明確にす る (定義)。
②考え られる方法で必要 となる情報を収集す る (収集)0
③収集 した情報を分析,評価 して利用可能な形態に加工 し整理す る (加工)。 (彰整理 した情報をあ らか じめ定めた形式にまとめる (形式化)0
⑤標準的に形式化 された情報を蓄積す る (蓄積)0
⑥蓄積 された情報を各支援 システムの運用に利用す る。(利用) この調査結果をデザイ ンマ トリックスに整理 した。
3
)問題点 と今後の展開現 システムの問題点 と将来的に検討 していることを尋ねた。
被面接者 はすべて筆者 と親 しく信頼関係があるため,信頼性の高い結果が得 られた と考え られ る。
3‑ 1.自動車製造会社実験部
1
)製品開発環境自動車 は 1台あた りの単価が大 きいため,購入時に操作性や居住性が評価 さ れ る。特 に,安全性 は人間の生命に関わる問題であるため細心の注意が払われ るものである。 これ らは全て ヒュ‑マ ンファクターに関連す る要素である。ま た, 自動車に関す る多 くの雑誌があり,専門家か らの評価 によっては売上 に影 響す る場合 もある
。
このように, 自動車製品にとっての ヒューマ ンファクターは製品の良否を左右す るものであ り,必然的に人間工学データは効用性が高い ものとなる。そのため,人間工学を担 当す る部門が常設 され,専門家が配置 さ
製 品 開 発 を支 援 す る人 間工 学 情 報 シ ス テ ム の 事 例 研 究
153
れている。 この部門では調査実験によって利用者 に適す る製品の基準値 (ガイドライ ン)を設定 している。
2)
人間工学情報を利用 したシステム (丑ガイ ドライ ンファイルこれは過去 に作成 したガイ ドライ ンを参照す るものである。実験計画の段階 で必ず利用される。ガイ ドライ ン情報 は算 出アルゴ リズムや基準データによっ て構成 され,設計項 目別に分類 されている。
新 しく必要 となるガイ ドライ ン情報は意匠,設計,販売等の他部門 との協議 で決定す る。ガイ ドライ ンの項 目は表 1のように標準化 され,それぞれについ て過去の蓄積 もあ るが,モデルチ ェンジによ って基準値が微妙 に変化す るた め,開発 ごとに測定す ることが多い。測定 は主観評価 と身体計測値等の物理量 測定 による。補いきれないデータは大学等の研究機関あるいは社 内の研究所に 委託す る。得 られた結果 は決め られた書式で文書化 しファイルされ,開発 ごと
に リファイ ンされる。
表
1
自動車 における人間工学検討項 目◇居住空 間
居室全体の寸法
◇ ドライ ビング ・ポ ジシ ョン
ハ ン ドル/ シフ ト/ レバ ー/ペ ダル/パ ーキ ングブ レーキ
e t c.
◇操作性
スイ ッチ ・レバ ー ・グ リップ等 の レイア ウ トおよび操作力 (ドア/ フロア/ ルー フ ・・・)
◇乗 降性
ドア開 口部 を中心 と した各部 の 寸法
◇視認性
運転 中の メー ター ・スイ ッチ類 の レイア ウ トお よび明 るさ,色等
◇直接視界
ビラ‑, フP ド, トラ ンク リッ ド等 の レイア ウ ト, イ ンス ト上面 の明度 ,光 沢度
◇ トラ ンク格納性
トラ ンクまわ りを中心 と した各部 の寸 法
15 4
商 学 討 究 第45巻 第1
号②許容動作域の
CAD
での利用測定で得 られた ドライバーの許容動作域 を
CA】
)に組み込み,デザイ ンや 設計の他部門にCAD
情報 として提供 している。 この システムは他部門 と共 通のシステムの中に組み込 まれているので,他の業務を直接支援できる。図
2
ガイ ドラインのCAD
での利用デザイン部門 人間工学担当部門
製 造 部 門
三爪白又 計
表
2
人間工学ガイ ドライ ンシステム腔EPJ]F遊謝中和蒲ヰか>
FElg Z
亜諒潜でxjl卜0)朝澄望拍N o .
機能 Ⅰnput Output 方法 .手段 関連部門 担 当 者 機器設備 補助博報1
定義 ・自動車に関 ・今回の開発 に必要 ・人間工学,意匠,設計部1
)実験部 1)実験担 当 ・デ ィーラー情人間工学情報 す る 3ト組織)(プロジェク)設計部
2)
3)ナー設計者デザイ グ情報・マ‑ケ ツテ ン2
収集 メ ・調査および実験で ①他機関へ委託す る1
)実験部 ・実験担当者 ・ガイ ドライン ・過去の人間二工3 加工 メ整理 されたデ‑夕・利用で きるように 図表や数式等の適当な形式に整理す る・得 られたデータを分析 し
, 1
)実験部 ・実験担 当者b)ファイルす る害放ガイ ドライ ンに b)関係書類を薬理す るファイルで きる形式 に b)ンマニ ュアルガイ ドライ
5 蓄積利用 ′ a)動作域 データ
CAD
上の許容 a)CAD
へ入力す る2
31)実験部)意匠部)設計部 ・実験担当者 a)CAD
156
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号3
)問題点 と今後の方向性現在のガイ ドライ ン問い合わせ システムは紙 ファイルであるので,問い合わ せの簡便 さや他の事業部での汎用性を考え,将来的にはオ ンライ ン化を計画 し
ている。 また,女性 と高齢者や身障者 に関す るデータの絶対量が不足 している ので, これ らのデータを増やす ことを検討 している。
3‑2.
建築会社エンジニア リング部 1)製品開発環境80
年代の自動化傾向の流れの中で,物流 システムの設計 は自動化を指向 し, 機械 システムを中心 として設計 されていた。 しか し,扱 う品 目が多 く,それぞ れの形状,梱包状態が異な り,新製品のライフサイクルが短 い場合 には固定化 された 自動 システムでは採算が合わない。そのために物流 システムは労働集約 とな らざるえない状況 にある。 この中で も特に ピッキ ング (仕分 け) システム は大 きく人間に依存せざるえない。また,最近では使 いやす さに対す る思想が 広が りつつあ り,ユーザーか らも作業の困難 さや疲労 に対す るクレームが出て きた。 さ らに,高価な品 目によっては誤配による損失が大 きく, これを防 ぐた めに ヒューマ ンエラーの問題 も重要視 されている。 1つのシステムの開発 には 多額の費用がかか るために,開発時にシステムの ヒューマ ンファクターを評価 で きることが重要 な課題 となっている。以上のような背景か ら,人間を介 した物流 システム設計を支援す る手法が必 要 となっている。
2
)人間工学情報を利用 したシステム設計 は
LAN
に接続 されたパ ソコン上の CAD で行 ってお り, この際に人 間工学情報を参照で きるシステムを開発 している。関連情報の収集 は外注 し, この結果得 られた情事削ま決め られた書式 に整理 し,画像情報 として蓄積 してい る。 蓄積 された情報 は設計者が理解 し易いように,設計 プロセスに対応 して分 類 している。 システム設計の フェーズは主 に(彰機器設計 (選択),② レイアウ表
3 CAD
に リンク した人間工学ガイ ドライン検索 システムNo. 機能 Ⅰnput Output 方法 .手段 関連部門 担 .当 者 機器設備 補助悟報 1 定義 ・エ ンジニア ・ヒューマ ンイ ンタ ・設計担 =当者 と人間」二学尊 ・エ ンジニア ・設計担 当者
リング設計 に フェース設計 に要求 門家 によ り協議 して決定す リング部設計 ・人間工学尊
2
収集 メ ・ヒューマ ンイ ンタ ・人間.工学専門家 に収集を (外注) ・人間工学尊 ̲ ▲書誌情報検索 ・人間工学関連 フェース設計を支援す る情報 依赦す る 門家 システム 等のハ ン ドブ ック・文献
3
加工 メ ・直接 ヒューマ ンイ ・設計担 当者 と人阻 工学尊 ・エ ンジニア ・設計担 当者 ン夕フェース設計 に 門家が協議 して評価 .整理 リング部設計 ・人間工学尊有効 な情報 す る プ ロジェク ト 門家
4
形式 メ ・ヒエ‑マ ンイ ンタ ・設計担 当者 と人 間二二一二学尊 ・エ ンジニア ・設計担 当者 フェース設計項 目ごとに図示化 された
デ ータ シー ト 門家が共 同で作成す る プ ロジェク トリンクⅦ;設計 門家・人間工学専
5 蓄積 メ ・コ ンピュータ上 に
・DBMS
を利 用 .して コ ン ・エ ンジニア ・設計担 当者 ・パ ソコン (L利 用 あるデータ シー ト ピュークへ入力 し,デ‑夕 リング部設計 ・情報 システ
AN)
腰部F端謝申出蒲ヰか>Fif,q
L
焼諒黄でxjl卜0)嚇UrJ望拍15 8
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号卜設計,③環境設計の
3
つである。それぞれについて小分類がある。3)
問題点 と今後の方向性現在稼働 しているシステムは,品質保証部門において品質評価のチェックリ ス トとして機能 しているが,設計者 にはほとんど利用 されていない。そのため, どのように して設計者に利用 して もらうのか とい う問題がある。情報の提示方 法を検討す るとともに設計者‑のインス トラクションも必要 と考えている。
また, レイアウ ト設計を支援す るには,単なる情報の提供ではな く,作業時 間や疲労度を推定できる手法が必要である。そのために,物流のサイクルタイ ムの推定や労働負担を予測するエキスパー トシステムを開発す ることが今後の 課題 としてある。
3‑3.
オフ ィス家具製造会社 イ ンダス トリアル デザ イ ン部 1)製品開発環境最近,営業側か ら人間工学に関す る情報の問い合わせがある。ユーザーが購 入の際に使いやす さや負担に関す る質問をするようになったためである。 しか し,欧米 と比較す るとオフィス家具の人間要素に対する認識が低 く, この点を 検討 して購入 され ることは極端に少ない。
社内的にも人間工学に対する認識が薄い。デザイン部門に人間工学を専攻 し た ものの採用はほとんどなか った。人間工学担当組織 はない。また,デザイナー はヒューマ ンファクターを考慮 しない傾向 もある
。
2)
人間工学情報を利用 したシステムの特徴必要 となるデータは トータルなオフィス情報である。 これ らについては‑ ン ドブ ック等のデータだけでは不足であり,関連学会や研究機関か ら個人的に収 集す るように努めている。個人 レベルで収集 したデータの書誌情報はパーソナ ルコンピュータ上のデータベースとして管理 し,個別に利用できるようにして いる。
ユ‑ザーの クレームも重要な情報であり,営業を通 して整理 されている
。
表4 人間工学関連書誌情報のパーソナルデータベース
N o .
機能 Ⅰnput Output 方法 .手段 関連部門 担 当 者 機器設備 補助悟報 1 定義 ・オフィス家 ・家具の ヒ̲ユーマ ン ・人間工学専門家の個人的 ・イ ンダス ト ・デザイナ‑具デザイ ンに イ ンタフェース設計 な経験や知識 によ り決定す リアルデザイ (人間工学専 関す る一般的怨情報 性に要求 され る人間特 る ン部(個人的) 門家兼務)
2 収集 メ ・ヒューマ ンイ ンタ ①人間工学専門家の経験 に ・イ ンダス ト ・デザイナー ・人間工学関連 フェース設計 に関連 よ り,文献等か ら収集す リアルデザイ (人間工学専 ‑ ン ドブ ック
す る情報 ②関連研究機関か ら直接資料を とりよせ るる ン部(個人的) 門家兼務) ・文献・関連研究情報 3 加工 メ ・直接 ヒューマ ンイ ・人間工学専門家の経験 に ・イ ンダス ト ・デザイナー
ンタフエース設計に
有効 な情報 よ り整理す る ン部リアルデザイ(個人的) 門家兼務)(人間工学専
4
形式 メ・DBMS
で 管理 で ・人間工学専門家の経験 に ・イ ンダス ト ・デザイナーきるよ うに分類,整
理 された書誌情報 よりイ ンデキ シンダす る ン部リアルデザイ(個人的) 門家兼務)(人間工学専
5 蓄積 ・デ‑夕べ‑
i ・DBMS
を利 用 し ・イ ンダス トリアルデザイ ・デザイナー ・パ ソコン 利用 スで管理 され て コンピュータコン ン部 (人間工学専・DBMS
腔PPD詔隷科料瓶ヰか>
PEJq Z
亜諒潜でxjl卜8嚇Uu望鍾160
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号3
)問題点 と今後の方向性女性,高齢者 といった基本的な身体計測値が不足 している。現在,社内で毎 年身体計測を行いなが らデータを収集 している。
よ り良 い製品開発には,ユーザーか らの ヒューマンファクターへの要求が高 まることが重要であるという認識か ら,人間に優 しいオフィス家具に関す る基 礎知識をまとめた本を頒布 している。
3‑4.
事務機器製造会社 デザインセンター 1)製品開発環境ユーザーが事務機器を購入す る際には,設置面積や性能に関心、があ り,あま り使いやすさを評価 しない。購入後,営業に入 って くる製品へのクレームは使 いやす さに関係す るものが ほとん どである。 このような状況 もあり,社内的に はヒューマ ンイ ンタフェースを含めた総合的なデザイ ンを取 り扱 うデザイ ンセ ンターが組織 され るにいたっている。 このセ ンターは
3
つの部門に分かれてお り,それぞれで ヒューマ ンイ ンタフェースの標準化,マニュアル作成,イ ンダ ス トリアルデザイ ンが行われている。組織整備が行 なわれた ものの,人間工学担 当の専門家がいない。 しか し, ヒューマ ンイ ンタフェースの開発 は担当者に一任 されている。そのため,製品 開発が終わ り担当者が変わると,それまでに得 られたノウ‑ ウは残 らない。
2
)人間工学情報を利用 したシステム現在,製品規格および人間工学 による設計指針を文書化 し,整理 したファイ ルがある。 これは,プロダク トデザイ ンを進める際に参照 した り,品質を評価 す る際に利用す る目的でま とめ られた ものであ る。現在, ヒューマ ンイ ンタ フェースの標準化を行 う部門 と品質保証を行 う部門にある。 この中の情報 は他 の研究機関や
JI S,I SO
の規格,あるいは調査 ・実験 によって得 られた もの を人間工学 に詳 しいデザイナーによって編集 されている。内容 は人間工学基礎 データと,ハー ドウェアおよびソフ トウェアのイ ンタフェースガイ ドライ ンに表
5
規格 および設計 ガイ ドライ ンフ ァイル腔DDuFjfq謝科料瓶ヰか>
Fpq L
焼頭蓋でxjl卜8朝Uu望鍾N o .
機能 Ⅰnput Output 方法 .手段 関連部門 担 当 者 機器設備 補助悟報 1 定義 ・事務機器 デ ・事務機器の ヒユー ・人 間工学的な知識 を有す ・プ ロダク ト ・デザイナーザイ ンに関す マ ンイ ンタフェース るデザイナーの知識 と経験 デザイ ン部門 (人 間工学的 る一般的な情
顔 設計 に要求 され る人間特性 によ って決定す る 素養)
2
呼集 メ ・ヒューマ ンイ ンタ ・規格や文献,あるいは調 ・プ ロダ ク ト ・デザイナー ・人 間工学関連 フェース設計 に開通す る諸 データ 査実験 によって収集す る デザイ ン部門 素養)(人間工学的 のハ ン ドブ ック等・文献
3 加 工 メ ・直接 ヒューマ ンイ ・これ までの経験 によ って ・プロダク ト ・デザイナー
ン夕フェース設計 に
有効 な規格や設計 ガイ ドライ ン 評価 .判断す る デザイ ン部門 素養)(人間工学的
4
形式 メ ・検索で きるよ うに ・デザイナーが検索 しやす ・プロダ ク ト ・デザイナー分類 .整理 され ドキ報ュメ ン ト化 された情 用 しやす い形式 にデータを整理す るい分甑 に基づ いて分 け,
刺
デザイ ン部門 素養)(人 間工学的利用 一つの ファイルにま 法 によ って フ ァイ リングす 連 部門 ・品質保証担
16 2
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号よって構成 されている。現在 はほとんど利用 されていない。
3)
問題点 と今後の方向性デザイナーの中には社内的にガイ ドライ ンがあることを知 らない者, さらに は知 っていて も使わない者 もいる。今後, この情報が流通す るような工夫を考 えている。
とりあえず, ヒューマ ンイ ンタフェース関連情報 のス トックを進めている が, これには限界がある。今後,経営側の ヒューマ ンイ ンタフェースに対す る 理解を深めるとともに,開発 スタ ッフの中に人間工学専門の担当者を採用す る
ことや設計者の再教育が必要 と感 じている。
ユーザーには製品を購入す る際に, もっと使 いやす さに対 して強い関心を もって もらうことが重要 と考えている。その意味で何 らかのユーザー‑の啓蒙 が必要 と思 っている。
3‑5.
電機機器製造会社デザイ ン研究所A
1)製品開発環境
利用者 によるヒューマ ンイ ンタフェース‑の関心が強 くなっている傾向は認 識 している
。
そのため,人 間工学をBar gai nni ngEngi ne er i ng
(売れ る技 術) とす る戦略を進めている。 言葉を変え ると製品の ヒューマ ンイ ンタフェー スがセールス上の訴求点 となるように努力 している。 しか し, これに呼応 した 組織,情報,要員等の整備が されていないので,各デザイナーはそれまでの経 験 と勘 に頼 っている。
開発 は,長年,同種の製品に携わ っているキーパーソンに依存 している。 こ のキーパーソンには ヒューマ ンイ ンタフェースを含めたデザイ ンの ノウ‑ ウの 蓄積がある。
2)
人間工学情報を利用 した システム各事業部や研究所 ごとに扱 う人間工学情孝則ま異な ってお り, ヒューマ ンイ ン タフェース関連の情報 として一括管理 され ることはないが,開発 に関連 した技
表
6
技術情報 データベース世知F'fl謝中軸蘇ヰか>PETq
;
購扇潜でx サ ト
日朝QFJ望拍No.機能 Ⅰnput Output 方法 .手段 関連部門 担 当 者 機器設備 補助悟報 1 定義 ・対象製品の ・開発 によ って得 ら ・開発担 当者が協議 して決 ・デザイ ン研 ・プ ロジエク
開発 に関係 し
た諸情報 術関連資料れた と考 え られ る技 定す る 究所・関連事業所 卜幽係者
2
・収集 メ 術関連情報・収集 された開発技 ・開発担 当者が収集す る 究所 .・デザイ ン研・関連事業所 ・プ ロジェクト関係者3 加工 メ ・イ ンデ クツス シー ・開発担 当者がキー ワー ド ・デザイ ン研 ・プ ロジエク ・技術情報デー 卜によって整理 され を決定 し,必要事項を シー 究所 卜関係者 夕ベ ースマニ ユ
た情報 卜に記入す る ・関連事業所 アル
4
形式 メ・技術管理情報 デー ・イ ンデ ク ツスシー トを添 ・デザイ ン研 ・プ ロジエク 夕ベースに入力で き 付 し技術情報管理部へ送付 究所 ト関係者るよ うにされた情報 し,管理 を依頼す る 理部・関連事業所・技術情報管 理部担 当者・技術情報管
5
蓄積 メ ・コンピュー タ上に ・既設のDBMSを利用 し ・技術情報管 ・技術情報管 ・コンピュータ ・技術情報検索利用 技術情報 と して社内で検索可能 にな ったドキ ュメ ン ト情報 て コ ンピュータへ イ ンストールす る 理部 壬軍部担 当者 およびネ ッ トツワー クシステム・DBMS マニ ュアル
16 4
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号術情報をオ ンライ ンデータベース化 している。 この中に人間工学関連の情報 も 含 まれている。イ ンデ ックスは各事業部‑配布 されてお り,全国の各事業部か
ら必要 となる技術情報を入手で きるよ うにな っている
。
この技術情報の管理 は次のようにな っている。
まず,開発等のプロジェク トが終了 した段階で,担 当者が関連 した文書を一 括 して整理 し,イ ンデ ックスに必要事項を書 き込み技術情報管理部へ送 る。イ ンデ ックス情報 には機密重要度,タイ トル,資料作成部署 (担当者),統制語 によるキーワー ド, フ リーワー ドによるキーワー ド等を書 き込む項 目がある。
これによって,一般的な書誌データベースと同 じ管理を している。 送 られた イ ンデ ックス情事削まコンピュータに入力 され,全国か らオ ンライ ン検索がで き るようになる
。
3
)問題点 と今後の方向性デザ イナ ーに とって は,通常 のデザイ ンプ ロセ スが主流 で あ って,特 に ヒューマ ンイ ンタフェースを意識 しているわけではない。それで,デザイ ンプ ロセスとリンクした ヒューマ ンイ ンタフェース情報を提供す るデザイ ンマニ ュ アルを検討 している。
現在,デザイ ンに要求 されている情事削ま,身体計測値や操作性のデータだけ ではな く,感性や生 きがいといった高次の ものである。 この欲求を明確にす る
ことが急務であ り,基本的なデータは整理 している余裕 はあまりない。
3‑ 6.電機機器製造会社 デザイン研究所 B
1
)製品開発環境ユーザーの関心 は主 に材質 と色であ り, クレーム もこの点 に集中 している
。
これは時代の流行に影響 されやすいと患われ る。開発 はこの流行 (トレン ド) とシーズの
2
点が重要であ り, ヒューマ ンイ ンタフェースの側面 はそれほどで はない と思われている。
そのため,流行 とシーズを予測 した上で要求 され るで あろうヒューマ ンイ ンタフェースを予測す る必要がある。製品開発を支援する人間工学情報システムの事例研究
16 5
現在, ヒューマ ンイ ンタフェース‑の要求 はどち らか と言えば開発側 よ りも 営業側が強 く, これがセールスポイ ン トとな りつつある。
実際,細部の ヒュー マ ンイ ンタフェース情報の有無がセールスのキ‑となることもでてきたため, その必要性が認識 されっっある。 しか し,現在 は人間工学を専門に担当す る組 織 はない。事業部制 となっているために,その枠を越えて月に一度 ヒューマ ンイ ンタフェースのための連絡会が設置 されている。 ヒューマ ンイ ンタフェース 専門スタ ッフは
2
人いるが,デザイ ンと兼務である。2
)人間工学情報を利用 したシステム現在,開発 と リンク して人間工学情報を提供す る手続 きが確立 されている。
まず,企画段階で開発テーマをディスカ ッシ ョンによって設定 し, この中で ヒューマ ンイ ンタフェースに関連す るものを明確 にす る。すべての開発テーマ を クリアで きないので戦略的な優先度を設定 し,大学等の研究期間へ外注す る か 自社で調査実験す るかを決定す る。
次に, ヒューマ ンイ ンタフェース専門スタッフが,詳細デザイ ンまでに間に 合 うように情報を収集 し整理す る。 ここでは,市販の人間工学‑ ン ドブック等 の情報 はあまり利用で きず,調査実験す ることがほとん どである。また,それ までに収集 したデータをそのまま流用で きることも多 くない。 これは,蓄積量 が少ない こともある。
収集 したデータは定性的な ものではな く,寸法値や定式等の定量化 された も のに加工 しデータシー ト化 している。 これをデザイ ン担当者‑ガイ ドライ ン情 報 として手渡 している
。
この シー トには事前 に打ち合わせを しているため,デ ザイ ンに必要 となるデータが記載 されている。デザイナーは人間工学 に関連 し た知識がな くとも, ヒューマ ンイ ンタフェースに関す る情報を得 ることがで き る。最終的な段階では,デザイ ンのモ ックア ップを作成 し,モニターによって評 価 され,最終的な調整をす る。モニターには高齢者や身障者 もいる。
本 システムは ヒューマ ンイ ンタフェース専門スタ ッフがデザイ ンと人間工学 の
2
つの側面に精通 しているために有効 と考えている。 もし, このよ うな人材16 6
商 学 討 究 第45
巻 第 1号がいない場合 は うま く機能 しない。
3)
問題点 と今後の方向性これまで は,開発 プロセスの結果得 られ る情報の多 くは廃棄 され ることが多
かったが,あ らか じめ決め られた書式でデータシー ト化 し保管 している。将来 的には
CD‑ROM
化す る予定であ る。
現在,ヒューマ ンイ ンタフェースを系統だてて開発す る手法を模索中である.
図3 デザイ ンガイ ドライ ンによる支援
表
7
デザ イ ンガイ ドライ ンシー ト腔DUDF端謝科料煎ヰか>
FETq Z
亜諒避ヾxjl卜日朝垂望拍1 定義 ・対象製品の ・今回の開発製品の ・営業,デザイ ン,設計の ・デザイ ン ・デザイナー ・トレン ド デザイ ンに関 ヒューマ ンイ ンタフ 各担 当者が協議 して決定す ・設計 ・人間工学担 ・技術情報
す る一般的な
情報 人間特性情報エースに要求 され る る ・営業 当・設計担当・営業担 当
2
収集 メ ・収集 された ヒエ‑ ・関連研究機関か ら収集す ・デザイ ン ・人間工学担 ・人間工学関連マ ンイ ンタフェース
に関連す る情報 る・文献 よ り調査す る・調査 .実験す る (人間工学) 当 のハ ン ドブックシー ト・研究機関情報・過去のデータ
3
加工 メ ・直接 ヒューマ ンイ ・人間工学 スタ ッフが経験 ・デザイ ン ・人間工学担 ン夕フェースデザインに引用で きる情報 にもとづ いて有効性を評価し整理す る (人間工学) 当
4
形式 メ ・ヒューマ ンイ ンタ ・人間工学専門家が経験 に ・デザイ ン ・人間工学担フェース設計項 目に
ついて図示化 されたデ ータシー ト 用で きる形 に図式化す るもとづいて,設計者が即引 (人間工学) 当
5
蓄積 メ ・デザイナーに利用 ・デザイナーの要求のタイ ・デザイ ン ・人間工学担168
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号3‑7.
電気機器製造会社 デザイーンセンター 1)製品開発環境製品 コンセプ トは他社 との比較か ら検討す ることが多 い.必ず しもヒューマ ンファクターを検討項 目としてはいない。消費者の購買ポイ ン トもヒューマ ン ファクターを重要 としていない。
開発 は製品開発を統括す るデ ィレクターの もとで,機器設計部門,電気関連 部門,設計部門,デザイン部門,エ ンジニア リング部門の代表者によるプロジェ
ク ト組織で行 う
。
人間工学を担当す る組織 はないが,オペー レーシ ョンはデザ イ ン部門が中心 に検討す る。人間工学を専攻 していた学生の採用 はあるが必ず しもその能力が生かされていない。人間工学の能力を育成す るための教育訓練 はない。最近,ディスプ レイデザイ ンの ヒューマ ンファクターへの要求が高 くなって いるため, これを専門にデザイ ンす る部門を設置 したばか りである。
2
)人間工学情報を利用 したシステム全製品の ヒューマ ンファクターの統一をはか るためにデザイ ンスタ ンダー ド がマニ ュアル化 されている。 この中にはデザイ ンに最小限必要 と考え られ る身 体寸法値等のデータが納 め られている。
また,各事業部 か らヒューマ ンフ ァクター関連 の技術者 を集 め,製 品の ヒューマ ンファクターを評価す るためのマニュアルを作成 している。 これは, 製品の形態,ユーザーイ ンタフェース,マニュアル等の項 目について,分担 し て文献調査を行 い,その結果を整理 し編集 した ものである
。
評価項 目は1 00
以 上 もあ り,労力を要す ることか ら,実際に利用 されることは少ない。3)
問題点 と今後の方向性現在の ヒューマ ンフ ァクター評価 マニ ュアルはほとん ど機能 していないた め,実際のデザイ ンプロセスに適用で きるように改善を検討 している
。
また, 現状のデザイナーの中か らヒューマ ンファクターを専門に担当す る要員を育成 す る予定である。表
8
マンマシンインタフェース評価基準マニュアルNo.機能
Ⅰ nput Out put
方法 .手段 関連部門 担 当 者 機器設備 補助悟報関連 した諸情 夕‑の開発 に必要 と 連の各担 当者 によるプロ 究所)デザイ ンセ ンター,関連研ト組織(関連事業所,・研究者 報 考え られ る諸項 目 よって決定す るジエク 卜を設置 し協議 に 術者 .・電機関係技
2
収集 メ ・収集 された関連情 ・担 当者を決めて分担 し収 ・プロジエク ・プロジエク ・マ ンマ シンイ報 集す る 事業所,デザ関連研究所)イ ンセ ンター,ト組織 (関連 ト関係者 関連す る諸文献ン夕フェースに
3
加工 メ ・定義 され図表等 に ・担 当者が項 目を定義 し文 .・プロジエク ・プロジエクよ って書式化 された
文書情報 えてあ らか じめ決め られた書式 にまとめ る書や図表 によ って説明を加 デザイ ンセ ン究所)ター,関連研ト組織(関連事業所,ト関係者 4 形式 メ ・全体の索引の中に ・あ らか じめ意義 した分類 ・プロジエク ・プロジエク
分類,薬理 された情
報 に各項 目を組み入れ る デザイ ンセ ン究所)ター,関連研卜観繊(関連事業所,ト関係者 5 蓄積 メ ・評価基準 と してマ ・全体の項 目を編集 して1.・関連事業所 ・各技術者
鰹節F遊隷巾料縄ヰか>PE,qL亜諒潜でx
j l 卜
8朝垂望拍17 0
商 学 討 究 第4 5
巻 第1
号コ ンピュータのよ うに技術革新が著 しい製品 は機種更新が早 いため に, ヒューマ ンファクターを整備する余裕がないままに開発サイクルが進む。 この ような製品への対応が未だ明確ではない。
4.
人間工学情報 システムを有効に機能させる要因以上の各企業の ヒア リング結果に基づいて人間工学情報 システムを有効に機 能 させ るための要因を抽出 した。 これ らは情報 システムの特性 とそのシステム を支える環境要因 とに大別 された。各要因は表
9
および10
に示す通 りである。次に,各々の企業の情報 システムの有効性を
3
段階に評定 し,抽出 した要因 によって評価 した。 この結果が表1
1および12
である。どち らの表 も最初の行の 番号 はそれに対応す る要因を示す。表 9 人間工学情報 システムの特性
ロ ヒューマ ンファクター要求の明確化
1.ヒューマ ンファクターの明確 な開発要求が 出 され る。
□情報源
2.
自社製品 に関す る ヒューマ ンフ ァクター情報 の蓄積があ る3.他社製品の ヒューマ ンフ ァクター最新情報が あ る。
4.
委託研究先情報が整備 されて い る。5.
人間工学関連 の 書誌情報 (規格含む)が整備 されて いる。6.調査 ・実験 によるデータを収集で きる。
□情報 の加工
7.
デザイ ン等 に直接活用で きる書式であ る。8.
用語,分類が標準化 されてい る。ロ アプ リケー シ ョン形態
9.紙 フ ァイルo
1 0.データベ ース。
ll
. CAD
。1 2.
シ ミュ レー シ ョン。1 3.エキスパ ー トシステム。
□利用規模