助 詞 は,が の英 語學的考察
「{繭 」の (31)
助 詞 は,が ρ)英語 學 的 考 察一 一
速 川 浩
ま 、 之 が き ・
二 十五年三 月胸 疾な得 て爾蘂病床 に噂吟 二年宇,漸 く小康 な得 て退院 に ・したが未 だ本 格的 に研 究 に入れ な い。奮 稿奄書修 して柳 か費 なふ さぐ。 内容 は私の 日英 比較語法 研究 の一 部 な なす物;或 る會 で その概略 蒼紹介 し7こ事 があvJ,叉 一部な準俗化 して緑 丘薪 聞 に載 ぜた 事 も奄 る。 引用丈 な除 いて新假 名使 に撮 っ7こ。
英 語 と坤 較 しつ 曳國語 を槍 討 す る場 合 に 品詞 別 に最 も困難 を感 す るの は國 語 ,の 助 詞で あ る。'その職 能 の一 部 は英 語 の前 置 詞 と比較 し得 るか も知 れ なVbが,
格 や相 の問 題 に鰯 れ る所 もあ り,殊 に その形 が 輩 純 な だ け に極 めて微 妙 な働 き.
を示 し,全 容 を捕 えて 明か にす るの は 國語 の 專 門 学者 とい え ど も容 易 な業 で は
ナ
ない 。殊 に は,が の爾助 詞 の設 明 は 困難 の最 た る物 で あ る。谷 崎 潤 一 郎 は その調》噺w
「文章讃本」に於て次の如 くとの問題に關す る学者の努力に不信の聲を放つて
VOるo'
る
「我 々な ら その場 に臨 んで 迷 ふ事 は あ りませ ん けれ ど さて それ を一 段 と當 て 嵌 め る規則 と して,抽 象的 に言 へ と言へ ば 出來 ない 。文 深学 者 は何 とか 彼 と か 設 明 を與 へ て一 鷹 の盟 裁 は取 り繕 ふ で あ りませ うが,一そん な読 明 は實 際 に
く わ
!は 役 立 た ないh」
然 し實 際 に純 輝 の國語 学者 が從 來 は,がド ぬ ね を徹 底 的 に比較 研 究 した勢 作 は私 の 淺
ノ け
学 め爲 か 絵 り見 當 らす,「 私 は 」 と 「私が 」 と ど う違 うか と言 う様 な質 問 が 多 く日本語に若干熱達 した外 國人か ら獲せ られ る様 に,そ れ に蜀 する答 も國語学
(註2)、
者側 よ 亘寧 ろ外 國 人や英 語 学 者等 の側か ら爲 され て居 るの は不思 議 であ る 。 こ
し し
の問題 に國語学者が割合に背 を向けて居 る原因 の一 には山 田 孝 雄 博士が 名著
(32)人 丈 研 究 第 五 輯
「日本文 法講 」に 於 て從 來 の英文 法 直識 的 の國文 法 の迷 を去 り,は を主格 助 詞 か ら追 放 し係 助詞 な る別範 疇 に入 れ て以來,〜 二の読 は定 設 とな り,別 範 曉 に屡 す る物 な るが 故 に は とが を比較 封 照 す る必 要 は ない と解 す る氣 持 が あ るので は
蓼爾b【vv
く ヨ
なV・か 。然 し爾 助 詞 の本 來 の職 能 は兎 も角,現 代 ロ語法 で は雨 者が微 妙 な語感 の差 を以 て並 行 し抵 抗 摩擦 して居 る現 歌 で あ り・爾者 の比 較 は決 して比 較 し得
く の
ざ る物 を無 理 に比 較 した 事 に は な らな い と思 う。 この意 味 に於て 盲 蛇 に怖 じざ る誹 は受 けて も この難 門 の一 角 に若 干 の英 語 学的 考察 を行V・た い 。 元 よ り市 川 博 士 の言 わ れ る 「この助 詞 は の プ ロチ ウ ス的 攣化 自在 の 正燈 を捕 える事 は余 の
良 くする励 らす.他 硬 賄 能な士峨6穐 有能な士喧 ら任ぜん≒ナ る
者 で もなV㌔
第 一 に は は山 田氏 の 言 わ れ る如 く 「排 他的 に事物 を判 然 と指 定 し他 と混 齪 をぬ 防 ぐ」のが 本來 の職 能 で 〜その 爲 主格 助 詞 が の代 用 とな るが殊 に比 較 強調 の黙 が が と異 るの で ある 。
w
彼 は金が ない触
彼 は金 は ないが 度 胸 は あ る 。
㍉貞 圏薗 噛 サ
後 例 の様 に樹 立的 な物(金 、度 胸)が 明示 され て居 る事が 多 いが一 方 は言外 に 曙 示 され て述 べ られ なV・事 も普 通 で あ る。
色 男 金 と力 はなか りけ り'・
この裏 には 勿論 美貌 や女 性 間 の 人氣 は あ るが と云 つ た様 な物 が 潜 在 して居 る面
ぼ
白 さが あ る。 これ と 「金 と力 が なか りけ り」 との差 を英 語で か く簡軍 に表 現す る事 は 出來 ない。 この 機能 で は は は勿論 主格 に限 らす 「その 人の 名 は 言 え な
岬 馳,幽 飼
い 」 」今 年 ρ物 婆食 わ ない三 元月」 硲如 く目的格 孟 の代 用 と もな り得 るので 山 .
田氏嬢 を主格助遡 と脚 聯 入れ燭 機は此所にあつたの磁 蟷 然であ
るo'
然 か ら ぱ 英 語 に 於 て こ の 様 に 比 較 強 調 す る に は 如 何 な る 表 現 を 用 い る か 。 TaIen七,Mr.Micawberhas;eapi七al,Mh.】 辺icawberhasno七.(Dickens)t
(才 能 は ミ コ ー バ ー は あ る が,資 産 は な い)
助詞 は,が の英 語學 的考察(33)
i,ve
この様 に語順 を攣 更 して 目的格 を文 頭 に出 して比 較 彊調 す る表 現 は國語 の心理 の共 通 な物 が 感ぜ られ る。.叉はの持 つ 排 他 的提 示 語 的 な文 頭 の語 感 を強 く英 語
ド ぬ
で 表 現 し た 物 と し て は'隣",・
IdQn'七kn・wwh・ 七 ・・鵬e◇ 七hg・Sm・y七ak・ ・bu七 ・・ ∫… らgive鵬 1iber七y
、Orgivemgdea七h(Pa七 でiρ 】ヨ[enry) (余 入1は 知 ら す,さし れ ど 余 は)ゆ
・等 に お け るasfor
,SQfaras〜i'sconcerned,等 が 近 い 勃 と 言 え る 。 フ ラ ン ス 語 で 言 え ば 「私 は 」 はjeで あ る よ り も 寧 ろ'
Moi,1義i七 〇耳lour量euenvied,une rpe七i七ePlan七ever七eehezmoi・
〈LePaquebo七Ten紬c誌y)
ノ
(俺 は青V・小 さな 植 木 を手 元 に 置 い て お きたV・ とい つ も思 つ た 物 だ)'
等 の 皿oiに 語 感 が 近v・・ 叉self‑prgnounが ごO役 を 果 す 事 も あ6。
く の
JespersenはTheself‑prpngunsareused七 〇poin七acon七rast・ と 言 う 。 Th.eKaiserhimself・believedinane躍lyvic七 〇ry.(ヵ!fゼ ル は 早 急 な
リ ズ リ
も
勝利 を信 じた)市 河博士は良 く古典 に現 れ る反復的代名詞の使い方し 、
、.\'●,
t‑Th即 伽d七hy・ 七・ff蜘 ・・mf・rtm・ ・(P・alm23・'4)∵
(な ん ち の 答,な ん お の 杖1わ れ を慰 む)
等 の 例 は 主 語 を分 類 顯 示 す る 黙 に於 て 國 語 の 助 詞 は に 當 る 物 で あ る と學 げ て 居
(註7)"'・ 鞠'
匹 ら れ る
。 監 ・ し 魅 ・
,/
第 二 に は は蓮 語強 調,が は主 語 強調 の差 が ある。 ・
"脚
ぎ サ
あれ は僕 等 の学校 で す。
ぞu ,
あれが僕等の学校です。
q」r」r、
この こ 文 を比 較 して見 る と前 者 は 「あ の建 物 は何 か 」 ときか れ た質 問 に封 す る 答 で要 黙 は僕 等 の 学 校を表 明す るた あ る。'後者 は 「君 の 学 校 は 何 所 に あ る か 」 に封 す る答で 焦黙 は あれ にあ る。 從 つ て簡 略 に言 うな らば 前 者 は 「僕等 の
学 校 で す 」 後 者 は 「あ れ で す 」 で も 意 味 は 通 す る 。、英 語 で は 亥 と)如 く な る 。
Whatis七hatbuildin9?It'sourschool.∫ ,
(34)人 丈 研 ・究 第i五 輯 Whet6isyourschoo1?Tha七isi七.
・(Yardinerの 如 ぐ主 語 は標 語 で あ り文 意 理 解 の 手 掛 りに 過 ぎ す ・述 語 ζ そ實 行 で あ り到 逗 黙 であ る と言 う鮎 を張 調 す る者 は下 例 或 はWhohas解rivea?
にi封す るHenryhasarrivedのHenryの 如 き は 反 つ て 叙i蓮の 焦 黙 が 〜二ち ら
に櫛 て居る故に主語なら幅 理鱒 融 る舗 を職 鋸 る1桜 讃 は多く
し ア
の 場 合 この 雨 者 の 差 は 主 三語 述 語 の いつ れ か に 強 勢 を置 く事 に よ り郷 別 す る 。 、, palmerがDoc七 〇rcame・ ,にdoc七 〇rに 張 勢 を置 きfallinginbona七ion(下
降 翁)で 護 む 場 合 は 「書 者 が 來 ま し た 」 婬 當 り ・ 之 に 樹 しfalling・rising i七・n・fi・n(降 昇 調)で 文 末 ・興"で 少 し上 昇 し飴 韻 を も麗 る と 「讐 者 は 來 ま
した」蟷 る猫 して居るの眼 く國語ρ特徴を撤 てい畢 脚 脚
キ リ凍 ト敏 徒 を憎 伏せ しめ ん と した暴 君 は己 こそ恐 れ職 く者 なる を知 り叫 ぶ 。'
∵ …S傷̀W・ ・鱒ia!(B・ ・wning:1岬 岬y「a且nUSい ・.
・この イ タ リツ ク1は 第 一 の ■ ン トネ5ジ ョ ンを 紙 面 に 現 したdrama七iG monoIogueを 得 意 とす る 作 者 の 苦 肉 の 策 で あ る 。 叉 或 る場 合 は 定 冠 詞 不 定 冠
、 」し≧
,詞の使 用 と關 聯 して と の問 題 を考 える事 も出來 る 。,
禾 が 机 の 上 に 鶴bヨゆ わ・・ki・ ・n七h・ 七ab1・1..'一 '本 は 机
の 上 に あ る 。 惣bookis,on七he七able が
前 者 で は本 の 存 在が始 めて 問 題 と され,後 者で は既 に話 題 に のつ た本 の存 在場 .所 力輔 題 と な る.そ して 雨 者 の 如 き場 合 に ば 田he鰐ei曲b・ ・k・n七het
、七able.と 言 う 言 方 が 許 さ れ る がTh6re4s七heboQkon七hetable・ と は 言 わ ぬ ・祠 じ式 に フ ラ ン ス語 のilya・ ドイ ツ 諦 の6sgib七 等 ρ 別 型 が あ る の は 國' 語 の 助 詞 の 差 で 表 わ し た 物 を 之 等 に よ り辮 …別 す る に 役 立 つ 。
Onceup・na'tim・ 七h・・eliv・d理61d七ai1・ ・in・ ・m・11vil1島 琴e;艶 ・ ポ
tai1Qrwasknownallover七hevillageas̀̀OldEar翌 メ"
(昔或 る村 に仕立鞍 佳んで居た・仕立 黙 村 中に・・リーと呼 即 て凱 知
婁!
り だ つ た 。)/.
a七ailor=仕 立 屋 が,七he七ailor===仕 立 屋 は,・ の 關 係 が 明 か で あ る が 七he
tailorぼ もつ と多 くの 場 合 はheな る代 名 ・詞 と な るで あ ろ う。Hamletの 猫
脚 岱 杢 の琴語學的考察(35)
白Tobe,orno七 七〇be,tha七isthegues七ion・ もtheques七io皿 で あ る 故
ギ
にハ ム レヅ トの胸 中既 に漠 と して 在つ た 人生 へ の懐 疑 が此 所 に形 を取 り答 を得 た と見 るべ きで 坪 内氏 の 諜 「世 に 在 る ・.世 に庫 らぬ 。 それ吏 疑 問 だ」 が正 鐸 で
あ る 。
この第 二の姑 に至つ て聯 一 の蛙の如 く比較翻 の意 は全然 ない・寧 う主格 強 調 を郵 立 す るが に奪 わ れ て 居 る。waの 年毎 音 的 性 質 は容 易 に先 行 子音 と融
'噸 ㌧
合 レwa七ashiwaがwa参ashaの 女01くな る と意 味 的 に も顯 位 を 卑 つ て 來 る の 一で あ ろ う
。 黛 に 英 語 でintonationを 問 題 した 如 く こ〇 二 つ の 聖 も会 話 の 際 彊 ・、 調 如 何 に ‡ り動 揺 す る。 富 田彬 氏 は ソ ローの幼 瞳 の逸 話 と して面 白い例 を學 げ ¶
く の
て居 られ る・それはかつ て紛失 した小刀 驚 んだ獺 が彼 にか 糟 た折 ・御 眞犯 人 を知 つて 居 る に もか か わ らす唯 「僕 は盗 ま ない」 と言 うだ け で あつ た と 言 う。 「僕 は盗 まな い 」が 原 丈で は如 何 意 る英 語 だ つ たか 示 ざれ て 居 ないが 若
し國語で は を殊 に強調 して嚢音す るな らば盗 みが行われ た事 を認 め唯 その犯人㈹
が 己 で な く饒 人 な る 事 を 曙 示 す るIt'Sno七 工thatS七 〇lei七.そ し て 之 は ソ ロ
ーの熊 ではな鳳 う筋 名。 バ ーと しては 自躯 は盗み は不可能で あ糠 を表 明す れ ば 足 りた ので 己 の潔 白 を主 張 す る飴 り他 入を暴 く氣 はな い。 しか ら ば 「私 は盗 ま ない 」は は を輕 く,盗 ま ない に強調 を置 い て磯 晋 すべ きで ある 。
ぶ ロ モ
先 の は第 』 の は,後 の が 第 二 の鳳 で あ る 。 ・
,vnじ 口u嗣』
が の 主語 強調 が極 端 に な る と 「あの人 は俺 が 俺 が が多 い」 と言 う表現 も生 れ
内 の 、
る 。か つ て大 風 呂敷 と緯 名 が あつ た後藤 新 牢 氏 は開 ロー 番 「私 が東 京市 長の後 藤 新 亭で あ ります 」 とや るの を常 と した ・之 で は衆 知 の俵藤 新卒 とは己 沿 ある ,
と云 つ て い る様 で 氏 の牲 格 に は似合 つ て も〒 般 の 初封 面 に は 「私 は〜Jと 名 乗 るべ きで あ る。然 し相 手 が 「後 藤 さん と言 う方 は居 られ ませ ん か 」 と大勢 に尋 ね た時 「私 が後 藤 で す 」 と名 乗 る事 は 同檬 に 正 しい。英 語 でIam(}〇れ 七〇.と言
うと との 後 者 の意 に解 糧 され やす く,初 蜀 面 の場 合 はtMynameisGo七 〇.¢)' 方 が 良 い様 で あ る。 更 に一 例 を追 加 す る な ら兎 と轟 の 競 走で 決 勝 黙 を定 め る場 合 問題 は決 勝 鮎 が何 塵 に あ るか にあ る。 國語 で は いつ れ を主語 とす る と もは,・も 脚 ぷ の差 で 叙 述 の焦 羅1を明示 す る。
押
(36)1人 丈 研 究 ・第 五 ・輯 決 勝 黙 は あ の 頂 上 だ 。
噸
あの頂 上 が決 勝 鮎 だ 。脚
之 に 反 し英 語 で は ρurgoalis七ha七hi11七 〇p.Tha七hilltopiso皿goa1L の 如 く語 順 と 語 調 に の み 頼 る の で あ る 。
第 三 に は は主 文 の主 語,が は 副支 の主語 の匠 別 を有 す る.
●画v‑tA■ ∩
君 は薪 を拾 え,僕岬 は 水 を 汲 も う。 、 君 が薪 を拾 うな ら僕 は水 を汲 も う。
へ へ
彼 は破 産 した 時 は途 方 に暮 れ た 。
噸 、 サ
彼 が破産 した時 は途方に暮 れたポ噸
三番 目の例 中め彼 は 「途方 た暮れ た」主語で もある,然 し最後例 中の彼 は副文
■帆M
の主 語で 「途 方 に暮 れ た 」 は隙 在 す る私 で あ る。
Eewas漁 坤swhen(he?wa・
.'b・oke・
(1)wasa七a・losswhenhew・ ■sbroke.
()内 の代 名詞 は躍語で は省 略 さμ て い る 。國 語 の一 特 徴 で あ る主 語代 名 詞 の省 略 が 外國 人の 思 う程 意義 の混 齪 を招 か なV・原 因 の 中 に は この様 な微 妙 な 使
粉 雌 ある・こ嚥 姓 文駅 の輝 を助詞で糊 鍋 騨 蹄 の鱒 轍
で は 非 常 に 便 利 が 良V・。 何 故 な らば 英 語 の 語 順 で は 複 文 は唯 軍 文 二 佃 を接 績 謁 マ で 繋 げ た の に 過 ぎ な いJ〈Iwent七 〇seehim),while(hewasin斌e
hospi七a1)所 が 國 語 で は 「私 は 会v・に行 つ た 」 ど 「彼 ぼ 病 院 に 居 た 」 と を一 文
キ じ ノ
に ま どめれ ば 〔私 は(彼 が病 院 に居 た時)会V・ に行 つ た 。〕 とな るのが 普 通 で 、 あ る。か 」る構文 で 「私 は彼 は」 の如 き構 文 で は極 め て奇 異 な物 とな ろ う。然 か らば 何 故 に爾 助 詞 に この差 が 生 じた のか 。 語源 的 に はが はの と同 じ く所 有 を
胸 舶
示 す 助 詞 で あ つ た 。 所 が こめ,そ の,あ の 等 の 指 示 代 名 詞 にi封 し,わ が,た が,
w》vwwww'"rA"Pt「 罰
な が 等 の 人 稽 代 名 詞 が 示 す 様 に の は 物 を うけ ∫が は 人 を うけ る傾 向 が あ つ た 。
りも ゆ
そ れ が 人 稽 代 名 詞 ゐ 主 格 を表 す に到 るの は 自 然 で あ る。 故 に 「彼 が 破 産 した 時 」は 元 來 は 「彼 の 破 産 の時 」5t七hp七imeof.hisbankrup七Cyで あ れ ば
副 文の 位 置 は 當 然 で あ る 。 中 島 文 雄 氏 が 「鳥 は 鳴 く」の 原 意 は'Asforbirds,
助 詞1き 蚕 の英 語 學 的 考 察 .(37)
七heysing.で あ リ ド鳥 が 鳴 く 」 の 原 意 は 里hereisasipgingofbirds・ で 多
(註2)
る と読 明 して居 られ るの は良 く爾 者 の華 の根 本 を捕 えた読 明で あ る。
陰
第 四 に はは判 噺 文 を,参 な叙 述 文 を表 す 。一
ロ貞 聰禽 岬'
月 は夜 照 り輝 く'(判 噺 文)
れ ヘ ゴ
月が 山上 に 照 り輝 く ・(叙 述 文)
れ げい
判 断 女(explana七 〇rysentence)と は主 廟 に劉 し他 の 概 念 が 如 何 な る 關 係 に あ るか を判 噺 し,定 義 す る6叙 述 文(descrip七ivesen七ence、 と ば動 作 欺 態 存 在 等 の現 象 を叙 述 す る物 。 同 じ現 在 形 の動 詞 を用 い て も前 例 の 「輝 く」 は時 を 超 越 レ 後 例 の 「鰍 」 は現 在の歌 態 を蘇 す る・ ζ の 二者 が 同一 型 の動 詞で 屡 醸 現 され る事 齢 つ れの 國 謙 於 て も共 通 で あ る.『し ロ ド、1 ロ ノ
The鵬Gbnshinesa七ni'gh七.No曽 仙emoonshinesover七hemoun七ain
殊 に 叙 蓮 交 で あ る 事 を 明 か に す る な らば 時 制 に訴 え て 「輝v・て 居 る 」"is
shining・"の 様 にす る事 が 出 來 る・ 然 し國 藷 で は そO外 に 助 詞 の 使 用 に よ り爾 、、 者 を辮 別 す るの は微 妙 で あ る 。英 語 で は 一 般 動 詞 で は 上 例 の 様 に時 制 に よ り爾
者 を講 別 で き孝 がbe動 詞 の 場 合 に は之 が 出 來 ない 。'故 に 月 は 丸 い 。Themoonirround..ゆ
月 が 赤 い 。Th6moonisred.
れ
の 雨 者 を 文 法 的 に 言 分 け る 手 段 を 持 た 融 』 こ め 鮎 は 仲 妥 國 語 も 優 れ た 機 購 を 持 っ てv・ る 。Sapirが 英 語 の テ ン ス の 文 法 的 に 不 完 奪 な る 事 を 指 摘 し た 後 で
田hereare血an,ỳ̀prifni七ive,,Ianguages七ha七 謡remorephilosophical
ヘ ナ
and'dis七ingui曲be七weena七ruè̀presen七,,and .à̀Gus七 〇ma・ry',or
魎neraP響 器se・(英 語 よ 鈍 ‡庵つ と哲 学 的 で 眞 の現 在 と習 慣或 は一二般現 在 と 、 を匝 別 出來 る原 始 的 國 語が 澤 山 あ る)
と言 つ て居 る に は微 笑 を畳 える 。
この 用法 か ら して ば は通 則,が は例 外 を示 す 使 い分 けが 生 じる。
ね ヨ ぴ ひ
工 陣 で は興 四 月に 嘆 くQth 2・北 海潭 で は櫻 套 五 月に 嘆 く。
3.努 力 家 の彼 は 成 功 した 。・
■「げ 「し
〕
(38)人 丈 研 究'第 五 輯 杢 木 勉 張 の 彼 が 成 功 した 。
w
.2,3の のが が 持 つ 例 外 的 な物 に 劉 す る 輕V・意 外,驚 き の 感,或 はF石ぬが 流 れ て 木 の葉 が沈 む 」 の様 な味 を英 語 で表 現 す る途 は ないで拡 な い 。た とえぽuse・In
の し
Hokkaido,cherryblossomsbloom'aslateasin並 〔ay.2fαllothers, hesucceededkThat七hes七 ‑ 〇nesshouldfloa七and七heleavesshould
sink!一の如 く,し か し國 語 の様 に簡 軍 な仕 組み で 之 を表 す事 は出來 ない 。
以 上類 似 の二 文 に 用い られ る爾 助 詞 を比 較検 討 した ので あ るが次 に は一文 中 に爾助 詞 が 前 後 して現 わ れ る國 語に極 めて 多V構 文}即 ち1〜 は〜が 」形 式 を 英 語 学 的 に考 察 して見 た い。 〜二の 國語 猫特 な構 文 で は,が の先 行 の 詞 は果 して
■触 璽 脚
如 何 な る意義 を持 つ て居 るか は それ と射 鷹 す る英 語 の構 文 と比較 して見 る事 に よ り一 暦 明力}にな る。私 は佐 久 間 鼎氏 が 「日本 語 の言 語理 論的 研 究 」に 學 げ ら れ た 七 つ の 基 本形 式 に若 干 私 案 を 加 え て 次 の 七 型 式 を考 え る。
1.・…:・は 〜 が あ る。(な い) あ の 入 は 子 供 が あ る(な い) 2,〜 は 〜 が+形 容 詞(自 動 詞)
象 は 鼻 が 長V㌔
馬 は耳 が 動 く。
3.〜 は 〜 が 十 形 容 動 詞,形 容 詞
・ 、彼 は 零 ぞが 妊 きだ ゲ 、 4.〜 は 〜 が たV・。
私 は水 が 飲 み た い 。
ノ
5〜 は 〜 が+可 能 を意 味 す る動 詞 彼 は 英 語 が 話 ぜ る 。 、・
.6.〜 は 〜 が+他 動 詞
この緯 は探 幽 が 描 い た 。 7.〜 は 〜 が 一 て い る(自 動 詞)
〜 峠 〜 が 一一 一て あ る(他 動 詞)
ノ
助詞 にダが の英 語學的考察暉》隔 ■u噂 函 は釘 が 抜 け てbる 。 一
函 は 釘 が 抜 い て あ る 。,
以 下 七 型 式 につ い て 順 に考 察 す る。.
'(39 タ
1.あ の 人 は 了 供 が あ る(な い)
つ
異 語 で は この様 に所 有画 屡 歳 立等 を表 す場 合 七〇haveを 用 い るのが 通例 で
あ る 。
、'牽
He/.haschildren.彼 は 子 供 が あ る 。 AMonkeyhasa七a口.猿 は 尾 が あ る 。
HishOusehassevenrooms.彼 の 家 は 七 つ 部 屋 が あ る 。
英 語 に限 らす 大 罷 印 鰍 系 の 諸 國 語 はhave系 統 の動 詞 を用 い る に反 し國 語 で は 寧 ろbe系 統 で あ る 「あ る 」 を 用 い るの はゐ 大 特 徴 で あ る 。ttた と え ばAs七 〇n
ヒ ゆ の
は彼 の 日鮮 語 同系 詮 の 論撮 と して墨 げた 爾 國 語 の七 共 通特 徴 の第 二 番 目に有無 を表 現 す る(わに 共 に'htivel系 統 の語 を用 い ぬ事 を述 べて 居 る如 くそ れ は 薗語 の
く ユの
瞬 屡 を も決 定 す る重 大 な特 徴 で あ る。
今1・ 所 在 の 有 無2・4}在 爾 場 所a判 噺 の 三 者 を表 現 す る 洗 を英 語 と國 語
「で 比 較 す る と次 の 様 に な る
。
國 語 英 語
1.有 無 .〜 が あ るhave
彼 は 子 供 が あ る'・HehasGhildren■.
ユ
2・場 所()に あ'るbe十preposi七ion.
本 は 机 の 上 に あ るThebookison七hedesk.
3・判 断n.vで あ る
.be
彼 は ま だ 子 供 で あ るsEeisamerechild.
國 語 で は こ の 様 に 以 上 三 をvoす れ も あ る で 表 現 し そ の 躰 別 は 例 に よ り 微 妙 な
の ノ
/
助 詞 の 活 躍 に 委 訟 て が あ る,に あ る,で あ9iiの如 くす る6(尤 も漢 語 で は 死 生
噸 触 脚
有 命,富 貴 在天 の如 く1と2を 使分 け るが 國 語 で は共 に あ ると訓す る)之 に反
職vvwご 一A」vcノ
し英 語 で は2,3は 共 にbe動 詞 で 表 す が1に は別 ¢)have動 詞 を用 い る。 國 語
(40)人 客 研 究 第 五 輯
で123を 同一 語で 示 す の は現 代語 あ・るに限 らす 侍 る,ど ざ る等 で も同 様 で い
一‑画 》騨
つ れ も有 無 の 意が 先 行 し韓 じて判 噺 となつ た 。
は や うまだ い と下膓 に侍 りし(制 断 迦時 あは れ と思 ふ 人侍 りき(有 無)
̀ .『(源 氏 物 語,箒 木 う
・御 客 ぼ し御 座 ら う(有 無 、か と存 じ
,其 故案 内 〜二ひ ま して 御 座 る(判 断)
モ
・2 L、(狂 言 鯉 庖 丁)i
近頃で こそ英文 直課 的 の表現 に馴れ で國語で も 「彼女 は多勢 の崇拝 者を持つ て 居た 」 式 の表 現 も目ざゐ りで な くな つた が 元 來 國語 め 「持 つ て居 る 」 は握 つ
セ
頴V・ る 動 作 的 な 物 で 英 語 の 且ehasabookinhiもhand.のhas.或 鷹 七〇
h・1礁 に近い・之に關 し噸 初年暎 藷 露 った私の亡母0騨 諏 融 い・
確 か ナ シ ヨ ナ ル リー・ダ ー と思 わ れ る 敏 科 書 の 胃 頭 の 一 文 にAmonkeYhas
脚wsAnan七haslegs.な る 英 語 が あ り,教 師 よ り意i義 も豫 に わ か ら ぬ まN
び
に遣課 的 に1猿 は足 を もつ1蟻 はす ね を もつ 」と教 え られ母 も級 友 も皆 猿 と蟻 が 互 に脚 を取 合 つ て脚 角力 で も'してV・るので あ る と思 つ た そ うで ある 。それ 程 當 時 と して は撒 態的 に もつ を用 い る事 は珍 しか つ た ので あ ろ う。現 代 で も 猫
一
We・had仙eseaon七herigh七.(右 側 に 海 が あ つ た)Ihadnonewsfrom
him(彼 か ら便 りが な か つ た)等 のhave動 詞 は持 つ と繹 す 事 は 異 歌 感 を與 え る 。現 代 の 英 語 で はhaveが 飴 り廣 範 に 使 わ れ 動 詞 的 勢 力 を失 陥 して 來 た 室 隙t
』を 埋 め る爲 ・havego七 の 形 が勢 力 を得 だ した
。 が あ るが 英 語 でbe動 詞 で 表 わ され る場 合 は 前 に蓮 べ たThereisaもookon七hedesk.(机 の 上 に 本 が あ る)等 の 例 で あ る。 「枳 の 上 に は 本 が あ る 」がthereisで 表 わ され る な ら
「彼 に は 子 供 が あ 、るJ「 時 計 は針 が 二 つ あ る 」 も 同様 にTherearechildren
七〇him・Thereare七wσhands七 〇a.clockと も 言 え そ うで あ るが 言 わ な い。 この二 者 め 差 は後 者で は臨馬(子 は 父 に臨 屡 し)附 屡(針 は時 計 に附 薦 す る う す るが 前 者 の本 は机 と唯 場所 の關 係 を持つ だ けで あ る黙 が 異 る こ猫 「彼 は 子 供 が あ る」は「彼vaば 子 洪が あ る」 と も言 い得 て 一一ts明 らか の よ らに 「彼 」依
の
主 語 と して の 勢 力 は 殆 ど な くむ し ろ こめ 文 の 主 語 は 「子 供 」 で あ る 。 國 語 ゐ こ の 原 意 を直 誰 的 に 英 語 に移 せ ぱTohim6hildrenexis毛.と な るで あ ろ う 。 ・
助 詞 に が の 英 語 學 的 考 察 『(41)
噛 ■∩日9
次 に 存 在 の 否 定 を示 す に は 英 語 で は 當 然haveの 否 定 形 奄 用V・Hehasno七 chiIdren,(or,don'七have)、 と除 る の で あ るが 現 代 國 語 の 口語 法 で は この 意 味 に 「あ らす 」 「あ ら な い 」 を 用 い す 「な い 」 と言 う助 動 詞 を 用 い 「彼 は 子 供 が な 司 の 如 くす る の 嵯 目 す べ き轍 で あ る騨
珍 象 は算 が長iVb。
馬 は耳 が動 く。
この 國語 猫特 な表 現 を読 明す る爲 に從 來 多 くの学 者 に よ り普 通 「象 は鼻 が 長 V・・]を例 ≒ して各 種 の 設 カミ唱 え られ た 。今 その小 異 を捨 て大 同 を取 る と大 禮 鍛 の 三種 に整 頓 され る と思 う。̀・
第一 は草 野 心 卒 氏 によ り早 くか ら提 唱 された総 主語,'副 主 語 な る読 明で あ る 。 山 田孝 雄 氏 は この 名繕 は一 文 に二 つ の主 語 が あ る如 く解 され るとの理 由で 反 樹 し本 主 語,副 主 語 と呼 ば れ るが 象 を全 膿 の 主 語 と し鼻 を部 分 の 主語 と見 る 黙 は向 じで あ る。之 謹 によれ ば 前 者 は後 者 の連禮 語 と して の關 係 に 立 ち 結 局
「象 は鼻 が 長 い 」 は τ象 の 鼻 は長 い 」 と言替 え られ 葛。(勿 論 嚴 密 に言 えぽ 前
リリ
者 は象 につ いて述 べ,後 者 は象 の鼻 につV・て述 べ て居 る主 題 の 差 は あ る 。)こ の形 は形 容詞 が蓮 格 に立 つ 場 合 が多 い理 由は元 來 形容 詞 は馬 性 を示 す物 で,事
る き
物 は一 な ら移 くの離 をも?て 居 る灘 主題の更 煤 特性で あ 碍 を指示す 、 る必 要 が 生す るの で あ る。属 性 が 熟 知 され て居 る場 合 は £象 は(膣 が)大 き い 」の如 く省 略 出來 るが それ を明示 す る必 要 の あ る時 「象 は 鼻 が 長 い」 とな
く カ フ
る,以 上 が 大膣 山 田読の 要 瓢 で あ るo
第 二 読 は象 を主 語,鼻 が 長 い を一 つ の蓮語 節 と見 る考 で あ る。 その述 語 の 中 に更 に主 語 と蓮 語 が あ る。 時 枝誠 記 卑 の立 場 は その代 表 的 な物で 「鼻 が 長 い」
と言 う主語述語を備 えた完全な文 は氏猫特 の圖式 によれば
、 〆
團 嚴 や]■
と表 わ され る。 斥 は 英 語 の 等 式 的 主 語 麹 述 語 の 關 係Anclephant's
.七nink=
longは 國 語 に 當 は ま らす 全 文 申 に含 ま れ た 存 在 と して の 主 語 を上 の 如 き入 子 ・
て42)人 丈 研 究 第 耳 輯
型 構文 に圖示 した 。末 尾 の臨 は英 語 で はbe動 詞 その他 とな り主 語 述 語 の 中 間 に 在 り文 を成立 させ たcopμ1a1(1繋 僻)に 當 る物 が 國語で は多 く助 動 詞 とな り
妹 雌 して陳述 を皐成する・II‑llllil=.]カ9來1圃のZ3
.の如 く.燃 し ヒ記
'の場 合 は形 容 詞の絡 止 形 が その 儘 で陳 述 を完 成 して 居 るので繋 詞 の 零 符 號 の意
く ラ
味 で ■ を用 いた 。 ・,'
述 語 中に 更 に主語 と述 語 が あ る。 この輕 路 を次 の様 に考 える事 も出來 る。例 えば 「彼 は愚 かだ 」 は軍 純 な判 断 で あ る。 その 形容 詞 め愚 か の 内容 を更 に分析 的 に考 えれ ば 頭麟 の働 きの鈍 い事で あ る。 故 に之 を 「頭が 悪 い ゴ と主 語 と述 語 に分 けて 表現 す る事 も出來,此 所 に 「彼 は頭 が悪 い 」 と云 う購文 が 生 まれ る。
『
形 雰 詞 は この様 に大 小善 悪 等 の基 本 的 な物 を除 い て複 雑 に襲 蓮 す れ ぱ す る程 そ れ 自身 ρ 中に何 につ い てか 孕内含 して 犀 る物 が 多V}。
.殊 に との事va?Vbで は章 を改 めて 述 べ るべ きで あ るが 國 語 の分 析 的 特性 と して 形容 詞 は 少い材 料 を巧 に 組 立 て 多 くの特 性 を表 す 。例 えば 良 いの つ く語 を英 語 の ぞれ に當 る物 と比較 し一
て 見 る と
仲 が 良 いi11も 加 舗e.
愛 想 が 良 いaffable 氣 前 が 良 い.generOUS
頭 が 良 い , 、clever
天 氣 が 良 いfine 運 が 良 い'‑1ucky
心 持 が 良 い(こxち 良 い)comforもable 心 掛 け が 良blprOviden七
度 胸 が 良 いbold
便 利 が 良 い.convenien七
等 の 如 く極 診 て 分 析 的 で あ る。、それ が 「象 は 鼻 が 長 い 」 形 式 の 構 文 舜 國 語 で 多 く見 る原 因 と もな る。 ←.
爽 に第 三 読 は 象 を提 示 語 と稻 し始 め に 交 の 大 艦 の 方 同 を提 示 し更 に吹 段 に そ の 詳 細 に わ た り読 明 す る物 で あ る と解 す る 。 象 隣 心 理 的 の 羊 語 又 は 主 題 と も言
助秘 蜘 薙 學的考察(43) . うべ く眞 の文 法上 の主 語 は鼻で あ る。 提 示 語 な ち名稽 は英 文法 で は鹸 り用 い ら れ なv・渉 國語 で は極 あて便 利 で 叉 助詞 は ゐ實 髄 も艮 く読 明 し得 て 居 る。"}各ね 読 と も何故か 「象 は鼻が長い」のみ を例題 として論孚 して居 るが 「馬 は耳が動k」
嚇 働 調の場合 もこの項に不 るべ きで あろ う.「 この鶴 は赤 糀 が 嘆 く」
の様 な例題 とな る 梯 一 詮で 「この鵬 の赤い花 瞭 く」 翻 明 鴎 裸 示語
な 筍 解 繹 が 一 番 良 く わ か る 。
今 英 語 で 之 等 に 近 い 表 現 を 考 え る に 第 一 読 の 杢 膣 部 分 の 關 係 はThe elephant,s七runkISIQng;第 二 読 は ・Theelepha・n七islong一 壁uμked・
又 は/Theelephan七is、lo丑gin七runk.第 三 読 の 提 示 語 の 關 係 はAsfOr
theel1・phant,・hi・tmnkis1・ng.Ztnc"し て 近 い.然 し慣 用 的 な 英 語 の 表 現 と し て はTheolephan七haSalong七rqnk.と 前 項 のhave動 詞 が 再 び 活 躍 範 園 で あ る 。
3.私 は パ ンが 好 きだ 。
この 様 に 愛 櫓 好 悪 等 の 感 情 を 國 語 で は 普 通 形 容 詞 ・ 形 容 動 詠 こよ り表 す を『封 し英 語 で は他 動 詞 を用 い る の は 著 しい 蜀 麗 を な す 黙 で 夢 る 。
/『 曙、'
10ve,1i1ζ(∋
好 き,懸 しVb
ニダ の
憎 い,嫌VP,'厭 わ しVbha,七e;dislike'
欲 し い ・・‑wish,wanか
羨 ま し い ・,envY.'.
ノ
'恨 め しい
,惜 しいregretドM
そ し て 國 語 で は感 情 の 劉 象 は 英 語 の如 く 目的 格 を取 らす,強 の 前 に 主 格 とな り
㈹
現 れ る・ 即 ち 「私 はパ ンよ 姫 む ・ ・タン聾 き だ 」 は 常 態 で な く 「私 は パ ンが 好
,き だ 」 と な る 。 コ'一 ノ
も
.私 は あ の 娘 が 好 き だIIOveher . 私 拡 彼 が 羨 ま しいT鱒vyhim・
私 は 友 津 が 欲 しいIw勘 五七friehds.
私 は 猫 が 恥 だIha七ebaもs.
(44♪tt人 丈 研 究 第 五 輯
し ノ
i私 は あ の 時 計 が 惜 しv・ 工miSS七ha七wa七ch
も
英 語で 形 容 詞 を用 い る時 も前 置 詞 の 目的 に 蜀象 が 來 る。
H・i・p・ ・ud・f
.h・rdaugh七 ・r・ 『'彼 職 が 自 慢 だ ・
Children .areafraidofdarkness.子 供 は 闇 が 怖 い.
ぎ
奥語の立場 な先す主膣の我が考 えられ,吾 の持 つ知畳感 晴作 用が樹象物 に流 れ て一 箇 の 感情 が 生す る立 場で あ る。
人格'感 情.劉 象
然 るに國 語 ゐ立場 は先 す樹 象 が 存 在 し,そ の封 象 自身 に妊悪 の原 因 とな る物 が
形歌大礁 と眈 く壁 し・それ餓 樹 かして感齢 戯 すを
劉象 ̲感 情、 木格
英語で 醐 象 跣 に立 で る表現 は顔 が 多 く他動 詞 璽 る・
TheboyPleasedInα 、 私 は そ の 少 年 がi氣 に 入 つ た 。!
Thebookin七eres七edme私 は そ の 本 が 面 白 か つ た 。 然 し猫 多 く の 場 合 は 受 動 態 を 取 る 。
Iwasinteres七edin七hebook.
エwaspleasedw .i七h七he加y・
奨 文 法 で 普 通 與 え るobjec七 の 定 義 「動 作 を 受 け る物 」で はIfearhimの
る
himを 読 明 し得 ぬ ポ 恐 怖 を 受 け る 物 は む しろ 工 で は な いか と言 う反 省 ぼ
ノ
Jespersen等 の 繰 返 し説 く所 で あ る ・之 等 の 黙 に 關 し時 枝 氏 の 次 の 読 明 は極 め
串
て 明瞭 で あ るので 引 用 させ て戴 く6「 私 は この 本 が 面 白 い」 に於 て
「面 白い 」 は私 の情 意 を表 は した もので あ る と同 時 に,私 の感 情 を刺戟 した 所 の この 本 の翁 の 薦 性 を表 現 した もの と考 へ られ る,從 つ て 蜀 象 語 と して の 資格 のみ 持つ て 居た 「この本 」 は私 を省 略 した 「この 本が 面 自い 」 に 於 て は
主語 と考 へ られ る。形 容 詞 に はが く主 観 的情 意 性 の も の と屡 性 概念 を表 す も
リ へ
の と爾 者 あ り,國 語で は この 雨 者 が∴ ろで 現 された り,爾 者 間 に時 代 の流 れ
ユド
と 共 に 交 替 が 行 は れ る 。'
こ の 差 は 英 語 で は 本 を 主 語 に 出 せ ぱThebookisin七eres七ing・1・ を 主 語 に 出i
、せ ぱ 工amln七eres七ed・ 』と 興 を 與 え る 本 と ・ 與 え ら れ た 我 と を 侠 い 分 け る ・
助詞 に・ が の英 語學的考察
貞Lρqり 臨
叉異 つ た形 容 詞 を もつ場 合 もあ る。
羨 ま しい地 位(羨 ま しが らせ る⊃
羨 ま しい蓮 中(羨 ん で い る) 退窟 な話(退 窟 させ る)
・退 窟 な幕手(退 窟 した)
恥 か しい行 爲(恥 を感 ぜ させ る) 恥 か しい 年 頃(恥 を感 じゃす い う
「あ きれ た ボrイiズ 」
一
次郎が好 きな犬 犬が好 きな次郎
e】【ゴviabIeposi七ion.
envi・u・'P・ ・pl・
、 tir6some,七ediousIec七ure
七辻edaudience.
shamefulconduc七.
1)ashfuユ ダshyage.
(45)
(實 は あ きれ さす ボ ー イ ズ)(實 は 困 らせ る話)等 の例 も普 通 で あ る。 この こ 者 を匠 別 せ ぬ 故 に
Mhedo9七ha七 一JirOIOves.
」if・wh61・ves・d・gs.
の 様 に前 者 で'は文 頭 の 次 郎 は主 格,後 者 の 犬 は 目的 格 の 二 を 同 じが で 表 現 し得
ご 職■ρ ロ
る 。
ノ ロ リノ ユ
、現 代 文 で た また ま 「貴 方 を好 き」の様 に 目的 格 を と る例 も見受 け る。
あの 人 だつ て姉 さ ん を好 きなん だ ら う
\(大 佛 次 郎 雪 崩)
,.
あなた を あ なた を欲 しい と申 上 げ るの は貴 方 の好 きな ジューディー
■,v・,dV‑E
之等 は欧 丈豚 の影 響 を感 じ,られ る 。殊 に後 例 の如 きは まだ醗羅 臭 を脱 して居 な い 。確 か に この表 現 は國 語 の特 徴 で あ るが,之 を絵 りに國 犀性 に結 びつ け る読 に は賛 成 出來 なV・。例 えば 次 の 論 の如 きは職 時 中の 國粋 色を学読 に まで影 響 さ せ た嫌V・が ある。'
サ
何 々が好 き と言 ふ他 物 を 中心 と して 自己 を譲 り自己 を第 一 に立 て ない吾 が 神 代 なが らの思 想 は何 々 を好 む と言 ふ飽 く迄 自主 的 な 自己 を第 一 忙 立 て 通 さ う
く ラ
とす る思 想 に代 つ てゆ く事 を恐 れ る。 一
(皮 肉 に も論 者 はそ の文 中ゆ く事 を恐 れ ると自読 に排 斥 した表 現 を無意 識 に行 つ て居 る)。何 々が 好 きと言 う表 現 は果 して我 が棘 代 なが らの思 想 で あろ うかg
ヒ
乏 しい私 の古 典 知 識 を以 て して も疑 な き を得 ぬ ◎万 葉集 に も 香久 山 は畝 傍 を愛 し と耳 成 と 相 争 ひ き
(46)・ 人 丈 研 究 ・第 五 輯 や ま しろの くぜ の わ くごが ぼ しといふ 。
わ をふ ふ さわ に ・わ をぼ しといふ,や ま しろの くぜ
の如 くを格 を取 つ て居 る例 も見 當 る ・堵 を例 外 と言 う激 ら 「こひ し」 と形 容 詞 風 に用 いた例 と 「懸 ふ 」 と動 詞 風 に用 いた例 を万 葉 の相 聞 ジ古 今懸 歌 の部,新 古 今懸 の部 を通 じて比 較 して見 る と
懸 鉢 し 懸 ふ 懸 ふ の百 分比
万 葉060100%
古 今.213260%
新 古 今 ・13一 ユ0.143%y.
之 を要 す るに万葉 時 代 の 具 盟 的 な肉 膣 的 な位 迄 張V・懸 情 が 古今 新 古今 に至 る ど 或 は遊戯 的 に な り或 は観 念 的 に静 観 して 味 す る丈 の飴 裕 を持 つ て來 左 の と呼 懸
して鞭 哨 己の購 をぶちつけて行 ⑲ 翔 §嬬 に聯 酵 容詞酵 移掌 ・
物 と解 繹 され る。尤 もが 欲 しも可成 り古 くよ 夏現 れ,土 田杏 村氏 は最 古 の 例 と して琴 歌 譜,景 行 天 皇 御製 の 「そ らみ つ 大 和の 國は神 が らか 有 りが 欲 し き,國 が らか佳 み が 欲 しき,有 りが 欲 しき國 は あ きっ 島大 和 」 を學 げ 「か くの如 く主 艦 を一 つ 取 出 しそれ に注 意 を集 中 しそれ を要 求 の主 膣 とす る。 この場 合の 主語
は作用の主讃 肱 櫻 求の主識 言ふ鰍 の主語なの趨 のと翻 して居 られ
る の も参 考 と な る 。
4.私 ぼ永 が 飲 み た い 。
少 し前の朝 噺 聞の灘 投書欄にマ主鰍 り新 し帽 本語鞭 し小学三年生
の 子供 の讃 本 のか ぐや姫 の文 中 に 「ど うか して,あ ん な きれV・な 人が お よめ に
もら硫 ㊥ の脚 とあるが 「練 畷 人締 よめ蝿 舳 た陣 のだ甚 す
るのが 正 しい と思 わ れ る。 何 だか奇 妙 な 力汐 ワの 日本 語 の感 じが す る との投 書 が あつ た 。 日常無 意識 に は使と)セ居 る にち が い ない言 葉 を意 識 ず る とな ま じの 女 法 知 識 が 患 して疑 を懐 ぐ。又編 集 者 も この疑 問 を是認 したれ ぱ こそ この投 書 を麟 せ た の で あ ろ うが,成 程 「貰 う」 は他動 詞で 「嫁 を貰 う」 と しか言 わ ぬが, 之 が 「貰 いた い」 と願 望 を表 す とな る と主 格 助 詞杢 に攣 り 「炉箪 い たV・1の 樗
助 詞 は,が の英 語學的 考察
d,v}v『v■
文 は珍 し くば な い 。
この 暮 の 顔 が 見 た い と女 房言 ひ 御i親父 に その メ リヤ スが 聞 かせ た い 親 子の縁 が 切 りた くな うた ・
御盃 が 戴 きたい と申 します る
モ
雪 の膚 が見 た うござ ん す 、 眞 實 の 樂 しみ が さ した さ 、
(柳 樽) (柳 樽) (膝 栗 毛) (狂 言 米 市) (喘 唄) (道 二道 話)
(47)
の 様 に近世 の民 衆藝 術 に は普 通 で あ る。何 故 に動 詞 にたVOが つ くと助 詞 が が に
ぬ
攣 るか,そ れ は こ(b雨 者 が結 合 して「 つ の活 用連 語 を形 成 し心の情 緒 の 表現 と し て前 章 にのべ た欲 しい等 の形容 詞 とほ 更 同 贋 値 と考 之 られ る様 に なつ た爲
r水 が 欲 しい 」の類 推 で 「水 が 飲 み た い」 になつ た 物 で あ る。 「飲み た"」 が
燦 詞化し嬬 離 してζ懲 みたカ§るとなうと再び關 髄 郷 す礁 脚
詞 は 叉例 外 な く目的 格 を とな る。
歌 が るた好 い た 男 を入 れたが りb し外 科 の供何 か 委 細 を き 曳た が り。
遣 唐 使後 は茶 漬 を食 ひた が り『。
現 代の 語 で も 「水 を飲 み た い」 の 形 も 「水 が 飲み た い」 の形 と並 行 して 行 わ れ て居 る。 諸家 の 論 に よれ ば多 く後 者 の方 が 正 しVb・ 砂 くと も望 ま しV・様 に言 わ れ て居 る。 た と えぱ 橋 本博 士 は 「水 が 飲 み たV・とな るのが 普 通 で あ ります 」 と
信 郷 佐燗 氏斑 水をのみた購 辮 に黙 さ襖 へる」と訪 れ便 に
木 枝 氏 は 「私 は 本 を 讃 み た い は 國 語 の表 現 と して 正 し く なV・」 と まで 言 わ れ て 居 りが にV・つ れ も傾 い て 居 る様 で あ る 。 、}『 、・
'
前 節 に の べ た 國 語 の 主 客 爾 面 性 は この 場 合 も 「酒 が の み た い 人.」Aman 袖 ・w・ ・n七st・drinkwine.「 私 が の み た い 酒 」Th・win・ 七h・t、lwan七 七・
drinkの 混 齪 を生 じ るo
5.彼 は英 語 が話 せ る。
「彼 は英 語 を話 す ゴ 場 合 に は 當然 目的格 を取 る他動 詞 話 すが 可能 を表 す 話 せ〜 、 一
(娼)人 丈 研 究 第 五 輯
る と攣 化す る と 「彼 は英 語 が 話せ る」 と主格 助 詞 が に韓 じ此所 に は,が の 併 立
・'1'"一"二'
、1肉 雫"v'""'A
す る第五の型が生れ る。元來 國語で は可能 ξ受身 とは同 じ助動詞で表現す る。網
「彼 の男 は君 には投 げ ら雑 司 と諦 蝉 磁 の 監 人醜 勧 ば受身であ り反 之君 に人格 を置 い て 「君 に は彼 の 男 は投 げ られ まv・」 とすれ ば一 暦 明瞭 で
押 く ヨリ
あ るが 可能 とな る。 「本 が吾 に 讃 ま る」 は元 々受動 態 で あ るが,吹 第 に本 に そ の様 な性 質 が具 つ て居 る事 とな り,塗 匠 「本 は我 が 讃み得 る物 な り」 と可能 の
6
く ヨロ ド へ
意 に攣 化 して來 る。可能 を表 す文 が 主 格 を前 に取 るの は受動 態 よ り派 生 した原 意 を淺 しで居 る物 で あ る。現 代 口語で は然 るに 可能 と受 身 とは別 の助動 詞 を用 . V・て分 化 して來 た 。
この 本 は 多 くの 人 に 讃 まれ る(受 身) この本 は 子供 に も樂 に 諮 め る(可 能)
しか も猫 受動 態の 原 の 姿 を箆 して前 に主格 を取 るの で あ る。讃 め るは所 謂 自然 勢 と同型 で あ るが 自然勢 は 不 随 意 的 の一 面 が 強調 され,可 能 は恣 意 的 な他 の 一 面 が 強調 され 疫物 で あ る。.
英 語 で も受 動 と可 能 のr致 は近 頃 良 く外 入相 手 の 店 ゐ看 板EnglishSpoken
ほ
に も見 られ る 。Englishを 主 膿 と見 れ ば 之 はEnglishis印okenhere.の 意 味 で あ ろ うが 潜 在 す る話 者 を 念 願 に 浮 べ れ ば 結 局 之 はWecanspρak
English・ を 意 味 す る 。正 に國 語 の 「英 語 が 話 され う」と異 な らぬ 。 采 動 詞 語 尾 に
.(註23)
可 能q)able又 はibleを 附 け た 形 容 詞 の 大 部 分 は 受 動 で あ る 。IOvable P・rs・n=P・rs・nwhb・ugh七̀t・be1・ved.invi・ibl…m・h‑m・nwh・
can'七besben.inviqlablelaw=law七ha七mus七no七beviola七ed.
6.こ の緯 は探 幽が 描 い た 。
この型 式 は 山 田孝 雄 氏 の蓮 絡 抽 出的提 示 語 と名付 け る物 で あ る。 通例 は 「探
蝉 この概 櫛 た」≒脳 べ き所 を目白勺撒 あるべ き物 を欄 し文頭の優位
を與 えた物 で あ る 。英 語で もか』玉る意味 で 目的 が文 頭 に出 た物 は詩 文 等調 子の
ぽ
高 い 物 に は 良 く見 ら れ る 。 ・
SilveraRdgoldhaveInone(Bible.Acも 皿.6)Heronlycouldhe
助 詞Lt!杢 の 英 語 學 的 考 察 一 .(49) lo事ew曇 七h」aperfec七10ve‑hi]【nonly;couldshereceivein七 〇 七hedep七h ofherhear七.(Haw七horne) ...
山 田 氏 は 提 示 語 が 後 に 更 に 代 名 詞 に よ り 反 覆 さ れ る 例ト ヘ 「こ の 紬 は 探 幽 之 を
ノ
描 け り 」の 如 き を 再 露 的 と 名 付 け て 居 る が(之 に 反 し 本 例 の 様 に 代 名 詞 の な い 形 を 抽 出 的 と 言 う)英 語 に む 叉 こ の 再 錦 的 用 法 も 屡 々 見 受 け る 。 ド
Thelionessゴyouma・ymove・bUtrlTogiveo,erherprey・iBu七you皿 ne,ers七 〇P"aloverご(Golde■LMfeasuヱ'y:No.80)
(牝 獅 子 は 之 を 誘 い て 餌 食 を 捨 て さ せ 得 る も 懸 ノ(は 止 む べ く も な し)一
一 般 に現 代英 語 で も他動 詞 の 目的 が 動 詞 に 先行 す る例 は意外 に多 い物 であ る 。國 語 に於 け る古 い例 を土 居 光知 氏 は土 佐 日記 に求 め之 を散 文 調 の特 色 と し
く の
て 居 る。 ・
兄 は 十 文 字 に ふ み て ・ 詩 は 之 に は 得 書 か す
勾 の 子 の な きのみ ぞ懸iふる
然 し この 構 文 の最 も襲 達 して居 るの は現 代文 で ある。新 憲法 の 大 して 長 くな い 本 文 中に再 饒的 提 示語 の用 例 は實 に64回 に達 す る。
爾議 院 の定 数 は法律 で ξれ を定 め る。【り隔 一 児 童 は,こ れ を酷使 して は な らな い 。
uロ リ 嘔v.v‑,v.v,,
学 問 の官 由 は,ζ れ を保 障 す る。隔■函郎 一
憲 法 の如 き法 文 で各 條 項 毎 に その 主 題 が あ りそれ に つ い て規 定せ ん とす る要 一 求 の時,そ の主 題 を文 頭 に出 して 優位 を與 え統一 す る事 は望 ま しい。 假 に之 を
「法 律 で 爾 議院 の議 員の定 敏 を定 め る」 「学 問 の 自由 を保 障 す る」 め様 に表 現 す る と主題 へ の焦 鮎 が薄 ら ぎ且 この 擁文 で は何 等 か の主 語(お そ ら く日本 國民 で あ ろ うか)を 示 さぬ と落着 か ぬ 。 されば と云 つ て 「議 員の定藪 は法 律 で 定 め
られ る」 「児童 は酷 使 され な い」 の如 く受動 態 も國語 の籐 玖好 まぬ所 で 此 所 に 提 示語 の便 利 な所 以が あ る。英 語 で は當然 か 瓦る場 合受 動 態 に依 り,前 記例 文
も英謁 で は 、
Thenumberof七hemeMbersgfeach且ou昌eshallbefixedbYlaw.
(50).人 丈 研 究 L.第 五 輯 .
Childrensha11no七beexploi七ed.' Academicfreedomisguaran七eed.
前 記憲 法 全女 中 の 再饒 的提 示 語(抽 出提 示 語 に至 つ て は無 数 で あ る)64回 中英 課 で は唯 の7例 を除 いて 全部 受動 態 となつ て 居 るの は如 何 に この形 式 が英 語 の
受動 態 の 代用 とな るづ き表 現 で あ るか 良 くわか るヒ
7i函 は釘 が抜 けて 居 た 。 函 は釘 が抜 いて あつ た。
之 最 後 の形 式 は 「函 の釘 が 」 と も解 され るか ら第 二 の 「馬 は耳 が 動 く」型 に ゆ 分類 して も良い。唯他動 詞の場合 目的格が助 詞が格に韓 じた経路 は動作が 「て触 あつ た 」の 附 加 に よ り歌 態化 して 他動 詞的 勢 力 を失 つ た 爲で 前述 の 、「水 がの み た い」 と同 じ心 理 で あ る。か くて若 干 曖昧 に なつ た動 詞 の 自他 を匝 別 す る如 く
自動 詞 に は 「いた 」,他 動 詞 に は 「あつ た 」 と使 い分 け をす るの は注 目すべ き で あ る。但 し この緋 別 は一 部 の方 言で は守 うれ す ・北海 道で は 「あ くが 散 らか つ てあつ ㍗ 」 「修 繕 が 出來 てあつ た 」の様 に屡 々言 うPこ の形 と英 語 との 比較 は前 に私 が獲 表 した研 究 「攣動 相 と欝 止相 」 中 四章 「〜 で居 る 」の 攣動 静 止 に
(註25)
詳 しいので此 所で は述 べ な い。
以 上 「AはBが 〜 」な る構 文 につ い て述 べ て來 た が xJそ れ と劉 照 す る英 語 を 比較 して或 妹A炉 動 作 の主饅 となb或 は そめ反 封 にBが その位 置 を 占め 左 。 そ の場合 淺 され たBな りAな りは如 何 な る格 を取 り文 中に現 わ れ るで あ ろ うか 。 今 迄 行 つた 読 明 中に も一・通 り之 に燭 れ て は來た が 更 に此 所 に概 読的 に ま とめて・
見 る。,
(A)Aが 主 膣 の 場 合
1.Bは 他 動 詞 の 目 的 と な る 。 IhaveGhildren.'
()内 の 数 字 は 七 形 式 の 番 號 Heea11'speakEnglish・ ・
私 は子供 が あ る(1)
彼 は英語が話せ る(5>