年齢段階別 にみた子 どもの居場所 に関す る研究
中島喜代子 ・松岡 留美
A StudyontheChildren'sPlacefro‑ Viewpoint oftheChildren'sAgeGroup
KiyokoN AKAJIMA,Ru‑ iM ATUOKA
1.緒言
近年、子 どもを取 り巻 く環境 は、生活時間面、居住 空間面、人間関係面等 において、様 々に変化 してお り、
これ らは 「 三 間 ( 時間 ・空間 ・仲間)の喪失」 と言わ れている。一方、子 どもが引き起 こす社会問題 は深刻 な状況であ り、その原因の一つ として、子 どもの 「 居 場所」の問題が関係 していると考え られ る。今、子 ど もの 「 居場所」 について研究す ることは、 こうした社 会問題を考えてい く上で も重要な事柄であると考 え ら れる
。これまでの子 どもの 「 居場所」 に関す る研究をみる と
、 1990年代 か ら社会学 ・教育学 ・建築学 ・住居学 な ど幅広 い分野で研究 されているが、その数 はあま り 多 くない。( 社会学 ・教育学系)で は、不登校 や対人 関係な ど学校 間題 の解決 を中心 に、「 居場所」 を心理 面 か らと らえて い る研 究 が多 く、 (建築 学 ・住居学 系) は、児童館や青少年セ ンターな どの社会施設の計 画な どの物理 的側面を中心 とらえた ものがほとん どで ある1 ) 。 また、対象 とす る場所 も学校 か地域施設 に限 定 されてお り、子 どもの生活環境の一部分 しか捉え ら れていない。 しか し、本研究室では 「 居場所」を家庭 ・ 学校 ・地域を通 した子 どもの生活場面全体を対象 とし、
とらえる視点 も心理面 と物理面の両方か らとらえて研 究 してきている2 ) 。本研究 も同様 に、心理面 と物理面 の両方か ら 「 居場所」 をとらえ、家庭 ・学校 ・地域の 子 どもの生活のすべての場面を対象 とす る
。本研究では、小学生、中学生、高校生 を年齢段階別 に比較 し、心理的 ・社会的に自立、発達す る段階で居 場所 が どのように形成 され、変化発展す るのかを とら えることを目的 とす る
。このように、年齢段階による 「 居場所」の変化、発 展を とらえることは、子 どもの 「 居場所」の形成 を促 進す る方策を考え る上で重要な意義があると考え られ
る
。2.
調査方法 と調査対象の概要
(
1)「 居場所」の定義 と 「 居場所」の分類
3)① 「 居場所」の定義
本研究では、 「 居場所」 は他者 か ら認 め られた り、
他者 か ら自由にな って 自分 を取 り戻 した りして得 られ るような 「自分 を確認できる場所」 と定義す る
。また、人間が もつ重要な要素 である 「 他者 との関わ り」 の視点か ら、「 居場所」 を二種類 に分類す る。一 つ は、 「 他者 との関わ りを もつ ことで 自分 を確認でき る場所」としての、「 社会的居場所」である。 もう一つ は、「他者 との関わ りか ら離 れて 自分 を取 り戻 せ る場 所」 としての、「 個人 的居場所」である
。② 「 居場所」の分類
「 居場所」 は物理面 ・心理面両方 を含む概念である ため、物理面 を示す 「空 間支配度」 と心理面 を示す
「 他者 との関わ り」 の
2軸で構成す る分析軸 を設定 し た。 その結果、 図 1の よ うな
4類型 を得 た。 なお、
「他者 との 関わ り」 の視 点 で分類 す る と
、A・Bが
「 個人的居場所」
、C・Dが 「 社会的居場所」 とな る。
また、本研究では 「 個人的居場所」 について図
2に示 す
5つの概念 に分類 し、(隔離 ・逃避要求)の視点か ら、①②③ を心理 的に隔離 されていれば要求が満たさ れる低次元の隔離 ・逃避要求 に対応 できるもの、④⑤
図
1
「居場所」の構造図91
を心 理 的 に も物 理 的 に も隔 離 が 必 要 な高 次 元 の 隔 離 ・ 逃 避 要 求 に対 応 で き る もの とす る
。
「社 会 的 居 場 所 」につ い て は、 図3に示 す4つ の 概 念 に分 類 し、 (交 流 の仕 方 ) の視 点 か ら、 ⑥ ⑦ を表 面 的 な交 流 で も得 られ る低 次 元 の交 流 に対 応 で き る もの、 ⑧ ⑨ を親 密 な交 流 に よ って 得 られ る高 次 元 の交 流 に対 応 で き る もの とす る。 実 際 に調査 で用 いた文 言 を 図2と図3の 中 に示 す 。
個人的居塩所の持つ
̲拠 豊艶直 調査票で使われた文言 (》精神的プライバシー行為...一人になって考え事ができる場所 (塾心理状態の維持日日 .日 ..好きなことに集中できる場所
③個人的な休息日.日 日....‑一人になってくつろぐことができる場所
④管理の目からの逃避.日日..大人の目を避けられる場所
⑤心理状態の回復日日 .日 ..嫌な思いをしたりストレスをためた時に いられる場所
l隔雛.逃避要求の視点l
<低次元 >‑ 二二 = ニー <高次元>
些星型週 心理的.物理的に隔離
図
2 「個人的居場所」 の分類社 会 的 居 4 所 の 持 つ
社食の静軸面
肌 bれ た文 書
⑥価値親の共有‑‑・お互いに気が合う人と話をする場所
⑦所属(仲間)意識日・仲間だと思う人と話をする場所
⑧受容意識HHHH・自分を頼ってくれる人と話をする場所
⑨被受容意識‑‑‑・自分を受け入れてくれる人と話をする場所
<高次元>
親密な交流
⑧昏 図
3 「社会的居場所」 の分類(2)調 査 方 法 と調 査 対 象 の概 要
①
調 査 方 法年 齢 段 階 別 にみ た 「居 場 所 」 の変 化 ・発 展 を と らえ るた め 、 津 市 内 の 学 校 に通 う小 学 5‑6年 生 ・中 学 2 年 生 ・高 校 2年 生 を 対 象 に し、 平 成 20年6月 下 旬 か
ら7月 に学校 に配 布 ・回収 を して も らう方 法 で ア ンケ ー ト調 査 を 行 った 。 調 査 の 結 果、 1237件 の 有 効 サ ンプ ル を得 た。
②
調 査 対 象 の概 要調 査 対 象 の 概 要 を、 表 1に示 す 。
平 均 人 数 は、4.5人 程 度 で年 齢 に よ る違 い は み られ な い。 家 族 形 態 につ い て は、 年 齢 段 階 が 上 が る につ れ て拡 大 家 族 の 割 合 が多 くな って い る。 居 住 形 態 につ い て は、 戸 建 住 宅 の 居 住 者 は高 校 生 が 多 く、 集 合 住 宅 居 住 者 は小 ・中学 生 が多 い。
92
表
1
調査対象の概要性 別 小学生 中学生 高校生
件数 % 件数 % 件数 %
男 113 48.9 223 46.9 211 41.0 女 118 51.1 252 53.1 304 59.0
無 回答 5 ‑ 3 ‑ 8 ‑
家族人数 小学生 中学生 高校生
件数 % 件数 % 件数 %
1 人
0
00
0 1 0.22 人 1 0.4 6 1.3 ll 2.2 3 人 23 10.1 57 12.6 75 14.9 4 人 114 50.0 188 41.5 196 39.0 5 人 68 29.8 125 27.6 129 25.7 6 人 15 6.6 45 9.9 58 ll.6 7 人 6 2.6 18 4.0 24 4.8 8 人 1 0.4 8 1.8 5 1.0
9 人 0 0 2 0.4 2 0.4 10 人
0
0 2 0.40
011人 0 0 1 0.2 0 0 13 人 0 0 0 0 1 0.2 20 人 0 0 1 0.2 0 0
無 回答 8 ‑ 25 ‑ 21 ‑
合
計
236 100 478 100 523 100家族形態 小学生 中学生 高校生
件数 % 件数 % 件数 %
拡大家族 17 7.5 81 17.8 122 24.4 核 家 族 195 85.5 313 68.8 314 62.8 欠損家族 16 7.0 61 13.4 64 12.8 無 回 答 8 ‑ 23 ‑ 23 ‑
居住形態 小学生 中学生 高校生
件数 % 件数 % 件数 %
戸建住宅 193 83.9 390 85.3 461 92.4 集合住宅 37 16.1 67 14.7 38 7.6
無 回 答 6 ‑ 21 ‑ 24 ‑
居住期 間 小学生 中学生 高校生
件数 % 件数 % 件数 %
生 まれた頃か ら 84 35.6 188 39.7 245 46.9 小学校入学前から 75 31.8 125 26.4 145 27.8 小学校 の頃か ら 77 32.6 117 24.7 73 14.0 中学生になってから ‑ ‑ 44 9.3 34 6.5 高校生になってから ‑ ‑ ‑ ‑ 25 4.8
無 回 答 0 ‑ 4 ‑ 1 ‑
3.
調査結果 と考察
小 ・中 ・高校生 の年齢段 階別比較 を通 して、家庭 に おけ る居場所 、学校 におけ る居場所 、地域 におけ る居 場所 につ いて、検討 す る。分析 に際 して、年齢段 階 に よる発達類型 を用 い る。 その、年齢 段階 によ る発 達 を
5つのパ ター ンに分類 した ものを表
2に示 す。
表2
年齢発達段階のパターン分類 発達段階
パターン 意 味 小中高
年齢段階 年齢段階による違いはみられない○ ‑
‑定型 例)小‑中‑高
年齢段階順 発達型 年齢段階順に発達する傾向がみら れる○ / 例)小>中>高、小<中<高
中学生段階 中学生に突出して異なる傾向がみ られる○
/ヘ突出型 例)小‑高>中、小‑高く中、
\\J小>高>中、高く小<中など
中学生段階 発達型 小学生のみ異なる傾向がみられ、中 学生と高校生に同じ傾向がみられるo /
\/
\/
\/
\「
ー例)小>中‑高、小<中‑高
高校生段階 発達型 小学生と中学生に同じ傾向がみられ、 J 「\
1 )年齢段階別 にみる調査対象 の生活 ( 1 )生活実態
年齢段 階別 の生 活実態 につ いての発達段階パ ター ン を表
3に示す。
所 有物 につ いて は、年齢 段階 が上 が るにつ れて、子 ども部屋 は専用化 し、 テ レビや携帯電話 も個人意識 や 必要性 が高 ま るた め、 専用 化 す る
(「 年齢 段 階順発 達 型」
)。 また、高校生段 階 にな る と、遊ぶ ことが中心 で あ るテ レビゲーム機 の興味 は弱 ま り、パ ソコ ンは専用 化す る
(「 高校生 段階発達型」
)。
平 日の過 ごし方 については、小学生 は学校 に残 らずに 帰宅 し、 中学生 段 階 にな ると学校 に残 ってか ら帰宅す る傾 向がみ られた。 さらに高校生 は学校 に残 ってか ら地 域 に寄 り道す る者 も存 在す る。 これは、 部 活 動 の参加 状況や行動範 囲の広が りが関係 していると考 え られる。
休 日の過 ご し方 につ いて は、小学生 は休 日を家庭 や 地域 で友達 と過 ご し、人 との関わ りが強 い。 中学生 は 部活動 を して い る者 が多 いため、学校 で過 ご し、学校 の ウエイ トが大 きい。高校生 は、家庭 で は一人 で過 ご
し、学校 で は部活動 を して過 ご して い る者 が多 い。
問題行動 の経験 につ いて は、 中学生 はい じめた経験 があ る者 が多 く、 また、低年齢 段階 であ るほ ど、 い じ め られた経験 があ る者 が多 い。一方、年齢段 階が上 が
93
表3 生活実態
項 目
内 容発達段階 パターン 小中高
所 有 物 専用部屋 年齢段階順 発達型 /
テレビ /
携帯電話
/
パソコン 高校生段階 J
ゲーム機 発達型 \
平 日の行動 学校残‑寄道‑帰宅 年齢段階順 発達型 / 授業終了後‑帰宅 中学生段階 突出型 \ \ J
学校残‑帰宅
/ヘ寄道‑帰宅 \ \ J
休 日 の
過 ご し方 家庭 学校 中学生段階 ( 突出型 小学生非 該 当) \ \ J / 地域 中学生段階 発達型
\\\\ ‑
問題行動の
経 験
いじめる いじめられる 自殺 したい 年齢段階順 中学生段階 突出型 発達型
/ヘ\ /
不登校 /
保健室登校 年齢段階 ‑定型 ‑
大切にして い る こ と 家族 と過ごす 友達 と過ごす 年齢段階順 中学生段階 発達型 発達型 / / / \ / ー
趣 味
年齢段階順 /
習い事 発達型 /
大 切 な 人 親やさようだい 年齢段階順 発達型 \ 学校の友達 中学生段階 発達型 / / / / 「
るにつれて、 自殺願望 や不登校 とい った深刻 な問題 を 抱 えてい る者 が多 くな る
(「 年齢 段階順発 達型」
)。
最 も大切 に して い る ことにつ いて は、低年齢段 階で あ るほ ど、家族 と過 ごす ことを大切 に してお り、 中学 生段 階 にな る と、家族 よ り友達 と過 ごす ことを大切 に して い る。 また、年齢 段階 が上 が るにつ れて、個人生 活 の ウエ イ トが大 き く、充実 して くるた め、趣味 や習 い事 とい った 自分 の熱 中 してい る ものを大切 に してい る
(「 年齢段 階順発達型」
)。
最 も大切 な人 につ いて は、低年齢 段階 であ るほ ど、
大切 な人 は家族 で あ り、 中学生 段階 にな ると、大切 な
人 は学校 の友達 で あ る者 が多 くな る。 また、高校生段
階 にな る と、行動範 囲や交 友範 囲の広 が りか ら恋人 や
一人 に決 め られな い とい った者 も多 くな る
。(2)
生活意識 と性格
年齢段 階別 の生 活意識 と性格 につ いての発 達段 階パ ター ンを表
4に示 す。家庭 ・学校 ・地域 の うち最 も居心地 の良 さを感 じる 場所 につ いて、生 活 の拠点 であ る家庭 に最 も居心地 の 良 さを感 じて い る。 中学生 段階 にな ると部活動 を し始 め、学校 で過 ごす時間 も多 くな るた め、学校 に も居心 地 の良 さを感 じる者 が多 くな る。一 方、地域 に居心地 の良 さを感 じる者 は少 な く、地域 におけ る居場所所有 の環境 は十分 でない と考 え られ る。また、家庭 ・学校 ・ 地域 の どこに も居心地 の良 さを感 じて いな い者 が約 1 割 も存在 す る ことが明 らか とな った。
嫌 だ と思 う行動 や状 況 につ いて は、年齢段 階が上 が るにつれて、授業 や宿題 を嫌 だ と思 って い る者 が多 く な る。小 学生 は嫌 だ と思 うことが特 にな く、 中学生 は 最 も嫌 だ と思 って い る ことが多 い。特 に中学生 は人 間 関係 や 自分 白身 の ことの両面 につ いて多 くの悩 みや不 安 を抱 え て い る ことが 明 らか にな った
(「中学生 段 階 突 出型
」)。性格 につ いて は、年齢段 階が上 が るにつれて、人 間 関係 や考 え方 が複雑 にな り、性格 に対す る認識 も変 わ るた め、外 向的な性格 、 プ ラス思考 、協調性 があ る者 が少 な くな る傾 向が あ る ことが 明 らか にな った
(「 年 齢段 階順発達型」
)。
表4
生活意識と性格
項 目
内 容発達段階 パターン 小中高 居 心 地 の 地域 年齢段階
良 さ を
感 じ る 特になし 家庭 中学生段階 ‑定型
\\\\ー場 所 学校 発達型 / / / /
「嫌だと思う 塗 .習い事 中学生段階
/ヘ卒業後の進路
/ヘ家族 との関係 突出型
/ヘ行動や状況 特になし
\\J授業 .宿題 年齢段階順 発達型 /
性 格 人と話をするのが好き 年齢段階順 物事を気楽に考える 発達型 \ \
2)
年齢段階か らみる家庭 にお ける子 どもの居場所 ( 1 )家庭 にお ける子 どもの生活実態
年齢段 階別 の家庭 におけ る生 活実態 につ いての発達 段階パ ター ンを表
5に示す。
① 家庭 にお ける雰 囲気
家庭 におけ る雰 囲気 を 「家族 の仲 は良 く、家庭 の雰 囲気 は良 い
」「家 族 の仲 はあ ま り良 くな く、 家庭 の雰 囲気 はあ ま り良 くない」 の選択肢 で調査 した。
94
表5
家庭における生活実態
項 目
内 容発達段階 パターン 小中高 雰 囲 気 仲が良く、雰囲気も良い 中学生段階 突出型 \ \ J
過 ご し方 寝る時だけしか家にいない 年齢段階 ‑定型 ‑
自分の部屋 年齢段階 順型 /
居間 .食事室 \
自分の部屋と居間. 食事室 /
過ごす相手 友達を家によんで遊ぶ 友達に電話したり、メー ルしたりして過ごす \ /
家族 と一緒に過ごす
家では誰とも関わらない 中学生段階 発達型
\/
\/
\/ /
\「ー大切にして い る 場 所 居間 .食事室 自分の部屋 年齢段御厨型
\\\/
\ー人 間 関 係 父 と本音で会話する 年齢段階 ‑定型 ‑
両親と本音で会話する 中学生段階 突出型 \ \ J
母と本音で会話する \ \ J
全体 的 に、約
9割 の者 が家庭 の雰 囲気 は良 い と感 じ てい る
。年齢段 階別 に比較す ると、 中学生 が家庭 の雰 囲気 を あま り良 くな い と感 じてい る者 が多 い。
② 家庭 にお ける過 ご し方
家庭 での過 ご し方 を、「ほ とん ど自分 の部屋
」「ほ と ん ど居 間 ・食事 室
」「自分 の部屋 と居 間 ・食事 室 は半 分 ずつ
」「寝 る ときだ け しか家 にいな い」 の選択肢 で 調査 した。
全体 的 に、居 間 ・食事 室 な ど家族 の共有空 間で過 ご す者 と個 室 と共有空 間 を同程度 使用 す る ことが多 い傾 向がみ られ る
。年齢段 階別 に比較す ると、年齢 が上 が るにつれて、
居 間 ・食事 室 の よ うな家族 の共用空 間で過 ごす よ り、
自分 の部屋 の よ うな私 的空 間で過 ごす者 が増 え る こと が明 らか にな った
(「 年齢 段 階順発達型」
)。
③ 家庭 にお ける過 ごす相 手
家庭 において過 ごす ことが多 い相 手 を、 「友 達 と家 で
」「友達 と電話 や メール で
」「家族 と
」「家 で はほ と ん ど誰 と も関わ らない」 の選択肢 で調査 した。
全体 的 に、家庭 で は
6割 の者 が家族 と一緒 に過 ご し てお り、友達 とは電話やメールを使 って間接的に関わ っ てい る者 が約
2割 で、家 で直接対応 す る場合 の倍以上 で多 い。 また、誰 とも関わ らない者 が約 1割存在す る
。年齢比段階別 に比較 す る と、低年齢段 階で あ る程、
家族 と過 ご した り、友達 と直接 的 に関わ る者 が多 く、
年齢 段階 が上 が るにつ れて、家族 と離 れ、電話 や メー
ルな どで友達 と間接 的 に関わ る者 や誰 と も関わ らない
ものが増 え ることが明 らか にな った。
④ 家庭 における大切 に してい る場所
全体 的 に、私的空間であ る自分 の部屋 や家族 との共 用空 間である居間 ・食事室 ・台所 を大切 に してい るこ
とが明 らかにな った。
年齢段階別 に比較す ると、年齢段階が上が るにつれ て、比較 的 自由に使え る自分 の部屋 のよ うな私的な空 間を大切 にす るよ うにな る。 また、低年齢段階である 程、家族 と交流す ることが中心 であ る居 間 ・食事 室 ・ 台所 のよ うな公的な空 間を大切 にす ることが明 らかに な った。
⑤ 家庭 における人 間関係
全体 的 に、親 との関係 について、両親 とは本音 で話 し合 えているが、父親 と母親で は、母親 の方 が本音 で 話 し合 ってい る。 また、両親 とは本音 で話 し合わない 者 も存在す ることが明 らか にな った。
年齢段階別別 に比較す ると、 中学生 は両親 との関係 が悪 く、小学生 は両親 との関係 が良 い。 き ょういだい との関係では、 き ょうだい とは本音 で話 し合 ってお り、
年齢比較 では、大 きな違 いはみ られなか った。
⑥ 家庭 における心理状態
年齢段階別 の家庭 における 「 安心感 ( 安心 できる
)」「 安定感 ( 落 ち着 ける) 」 「 快楽感 ( 楽 しい) 」 「 満足感
O
I
201 401 60I BO1 1001安心感
E3安心できる □どちらでもない □不安を感じる〇% 201 40% 60% 801 1001
安定感
□落ち着ける □どちらでもない □いらいらするOK 201 40% 601 801 1001
□楽しい □どちらでもない □つまらない
( 満 足感 が あ る) 」 「解 放感 (自由 にで き る) 」 「好感 ( 家庭が好 き) 」の心理状態 につ いて、図
4に示す。
全体 的 に、家庭 における心理状態 は比較的良 く、特
小学生に家庭 は楽 しい場所、満足感 がある場所 とい うよ り、
中学生安 らぐ場所、落 ち着 く場所 であ るといえ る
。 高批年齢段階別 に比較す ると、 中学生 は家庭が安 らいだ り、落 ち着 いた りす る場所 にな っている者 が少 な く、
そ うい った心理状態が家庭 が好 きとはいえない中学生 を多 くしてい ると考 え られ る。 また、年齢段階が上が るにつれて、 あるいは中学生段階 になると、家庭 では 楽 しい、満足感 があると感 じな くな る。解放感 につい ては、年齢段階が上が るにつれて、 自立度 が高 ま り、
親や保護者 の管理 が弱 くな るため、 自由にで きると感
〇% 201 40% 601 801 1001
満足感
Ej満足感がある □どちらでもない □不満がある01 20
1
401 601 801 1001解放感
E)自由気ままにできる □どちらでもない □束拝される01 201 40% 601 801 1001
好感
E)暴虐が好き □どちらでもない □崇虚が嫌い図
4家庭における心理状態
じていることが明 らか にな った。
⑦ 家庭 における居心地が良 い と感 じる時 高校生
年齢段階別 の家庭 における居心地 が良 い と感 じる時 につ いて、図
5に示す。
全体 的 に、人 と交流 している時 よ り、一人 でい る時 に居心地が良い と感 じている。 また、家族 と友達では、
家族 とい る時の方 が居心地 の良 さを感 じてい る者 が多 い。
年齢段階別 に比較す ると、年齢段階が上が るにつれ て、一人 でい る時 に居心地 の良 さを感 じ、低年齢段階 であ る程、人 と交流 してい る時 に居心地 の良 さを感 じ ることが明 らかにな った。
95
0% 201 401 801 801 100%
ロー人でのんびりくつろいでいる時
□人に邪鹿されずに好きなことに集中できる時
□家族EZlらんをしている時
■友達を部丘によんだり、電話やメールをしている時
図
5家庭における居心地の良さを感 じる時
(2)家庭 における子 どもの居場所
① 家庭 における居場所の実態
家庭 における居場所 の実態を、各室の使用 目的、居 場所 の所有率、居場所 とな る具体的な場所、社会的居 場所の相手 について図
6‑1 0に示 し、 これを検討する 。
a.
家庭 における各室の使用 目的 ( 図
6,図
7)全体的に、 自分 の部屋では一人で過 ごし、居間では 家族 と過 ごし、 また、友達 とは居間 ・食事室 よ り家族 が入 って こない自分の部屋 で過 ごす者が多い。
年齢段階別 に比較す ると、年齢段階が上が るにつれ て 自分の部屋 で一人で過 ごし、低年齢段階であるほど 家族 と過 ごす ことが とらえ られた。 中学生段階になる と、居間 ・食事室 は家族 と過 ごす ことの他 に一人 で過 ごす ことが多 くな り、家庭 は個人的居場所 としての側 面が強 くなることが明 らかにな った。 また、年齢段階 が上がるにつれて、居間 ・食事室を友達 と過 ごすため に使用 しな くなる傾 向がみ られた。 さらに、高校生段 階になると、 自分 の部屋 を寝 るためだけに しか使用 し ない者や居間 ・食事室を使用 しない者が多 くなること が明 らかにな った。
体
生 生 生
全学学校小 中 高
集
る た め だ け
体生生生全学学校小 中 高
一
人 で 過 ご す
体生生 生
全学学校小 中 高
家
族 と 過 ご す
体生生生全学学校小 中 高
友
達 と 過 ご す
0% 20% 401 60
%80% 1 00%
E)あてはまる Ejあてはまらない
*グラフ内数値 は件数を示す
*<1>
は、カイ二乗検定の有意水準1 %
を示す*<5>
は、カイ二乗検定の有意水準5%
を示す*
<1 0>
は、カイ二乗検定の有意水準1 0%
を示す*( 1 )
はJl剛立相 関係数の有意水準1 %
を示す*( 5)
は、Jl脚立相 関係数の有意水準5%
を示す*( 1 0)
は、順位相 関係数の有意水準1 0%
を示す図
6自分の部屋の使用目的
96
4HT岬帽談
使 用 し な い
EEH器一人で過ごす 鮒側哨拙
家族と過ごす 到順哨甜
友 達 と 過 ご す
0 , i
20% 40
,i6 0 % 8 0 % 1 00
,i E)あ
ては
まる □あてはまら ない
*グラフ内数値 は件数を示す
*<1>
は、カイ二乗検定の有意水準1 %
を示す*<5>
は、カイ二乗検定の有意水準5%
を示す*<1 0>
は、カイ二乗検定の有意水準1 0
%を示す*(1)は、順位相 関係数の有意水準
1 %
を示す*( 5)
は、順位相 関係数の有意水準5%
を示す*( 1 0)
は、順位相関係数の有意水準1 0%
を示す図
7居間の使用目的
b.
居場所 の所有率 ( 図
8)全体的に、 ほとん どの者 が家庭で個人 的居場所 も社 会的居場所 も所有 してお り、個人的居場所 ・社会的居 場所 ともに高次元の居場所 よ りも低次元の居場所 の方 が所有率 は高 い。 また、個人的居場所 よ り社会的居場 所の所有率が低い ことが明 らかにな った。
年齢段階別 に比較す ると、高校生段階 にな ると、家 庭 において所有す ることが難 しい高次元の個人的居場 所 を所有 している。特 に、 「 ④大人 の 目を避 け られ る 場所」 に関 しては、低年齢段階である程少な く、 まだ 親の管理 の下 にある者 が多 いことが所有率の低 さに影 響 してい ると考 え られ る。 また、「⑤嫌 な思 いを した り、 ス トレスをためた時にい られる場所」 に関 しては 中学生で少な く、前述 したように中学生 は家庭での心 理状態が悪い傾 向にあるが、心理状態を回復す る場所 も家庭 に所有できていない。社会的居場所 については、
「 ⑥ お互 いに気 が合 う人 と話 をす る場所」、「⑧ 自分 を 頼 って くれる人 と話をす る場所」 に関 して、小学生 は 社会的居場所 の相手が家族 中心 とな る家庭 において、
家族 と過 ごし、 また関係 も良い ことか ら、社会的居場
所を所有 しやすい。一方、年齢段階が上がるにつれて、
① 溝神的 プライJ l シー
行為 全 体
小学
生中学 生
高校生 全体
② 心理状態の 小学生
徒持 中学生
高校生 全体
③
個人的な 小学 生
休息 中学 生
高校 生
全 体
④
管理の目 小学 生
からの逃道 中学 生
高校生 全体
⑤ 心理
状態の 小学生
回
牡中学生
高校生
体 生 生 生 全 革 丁 申 丁 校 小 中 音E
の 概 有 血 相‑ 共 価 ⑥
全 体
⑦ 所属
(仲間)小学生
意識 中学生
高校 生
全 体
⑧ 受納 諾 …
高校 生
全 体
⑨轍
鮒苫書 芸
高校 生
01 201 10ヽ 601 801 1001 E]居城所有り Ej居叫所無し
*グラフ内数値 は件数を示す
*<1>は、カイ二乗検定の有意水準1%を示す
*<5>は、カイ二乗検定の有意水準5%を示す +く10>は、カイ二乗検定の有意水準10%を示す +(1)は、順位相 関係数の有意水準1%を示す
*(5)は、順位相 関係数の有意水準5%を示す
*(10)は、順位相 関係数の有意水準10%を示す
図8
家庭における居場所の所有率
あるいは中学生段階になると、気が合 った り、 自分 を 頼 って くれた りという行為の相手が友達 とな り、社会 的居場所 の相手が家族 中心 とな る家庭では居場所 を所 有 しに くくな ることが明 らかにな った。
C.
居場所 とな る具体的な場所 ( 図 9 )
全体的に、個人 的居場所 について、私的空間である 自分 の専用部屋が居場所の中心であ り、子 ども部屋以 外の場所 では、完全 に一人 にな らな くて もできる行為 は開放空間である居間 ・食事室、 よ り完全な逃避や隔 離 を求める行為 は閉鎖空間である トイ レ ・風 呂が個人 的居場所 にな ることが明 らかにな った。
社会的居場所 については、公的空間であ り、交流が 中心 とな る居間 ・食事室が最 も多 く、次 いで私的空間 である自分の専用部屋 を社会的居場所 としている。 こ
97
①
ブ7'JF"JAY,一義 全体② 心理状態の小学生 社持 中学生 高放生
全体
④ 音別)目 小学生 からの遠遜中学生 高放生 全体
⑤ 心理状態の小学生 回な 中学生 高校生
□ 自分専用部屋 □きようだいとの共用部屋 ロ 自分以外の家族の部屋 ■居間.食書圭
□納戸.衣装部屋 田客間.応接rll
>)ヽ′)くtく′ー
*グラフ内数値は件数を示す
*<1>は、カイ二乗検定の有意水準1%を示す
*<5>は、カイ二乗検定の有意水準5%を示す
*<10>は、カイ二乗検定の有意水準10%を示す
*(1)は、順位相関係数の有意水準1%を示す
*(5)は、順位相関係故の有意水準5%を示す
*(10)は、順位相関係数の有意水準10%を示す
図
9家庭における居場所となる具体的な場所
れは、社会的居場所の相手が居間 ・食事室では家族中 心、 自分 の専用部屋では友達中心であることか ら、相 手 によ り場所 が異 なると考 え られる
。年齢段階別 に比較す ると、個人的居場所 について、
年齢段階が上がるにつれて、 自分の専用部屋 が居場所
とな り、低年齢段階である程、 きょうだいとの共用部
屋や居間 ・食事室、 トイ レ ・風 呂が居場所 とな ってい
る。 これは、低年齢段階では共用部屋所有率 が高 いこ
とや居間 ・食事室 とい った公的空間であ って も個人的
居場所 にな り得 ること、 また、完全 に一人 にな りやす
い トイ レ ・風 呂といった閉鎖空間が居場所 となること
によると考え られ る。社会的居場所 について、年齢段
階が上が るにつれて、 あるいは中学生段階になると、
私的空間である自分の専用部屋 を居場所 としている
。これは、社会的居場所 の相手が友達 とな ることが関係 していると考 え られる。 また、社会的居場所 の中心で ある居間 ・食事室 はそれぞれの行為 目的によって社会 的居場所 の相手が異な るため、居場所 となるか どうか が異 なる。高校生段階 にな ると、 自分の考えや主張が 生 まれ、居間 ・食事室での社会的居場所 の相手 となる 家族 と違 った考え方を持つ ようにな る者 もいるため、
居間 ・食事室 は 「 ⑥お互いに気 が合 う人 と話 をす る場 所」 とな りに くい と考 え られる。 また、 中学生 は自分 を頼 って くれ る人 は家族 よ りも友達であるため、家族 との交流場所 である居間 ・食事室は 「 ⑧ 自分 を頼 って くれる人 と話をす る場所」 とな りに くいと考え られる
。「 ⑨ 自分 を受 け入れて くれ る人 と話をす る場所」では、
年齢段階に関わ らず、社会的居場所の中心である居間 ・ 食事室を居場所 としている者が多い。
d.
家庭 における社会的居場所の相手 ( 図
10)全体的に、家庭での交流相手 は、家族 と友達の両方 であ り、 また、「 ⑥ お互 いに気 が合 う人 と話 をす る場 所 」 「 ⑦仲間だ と思 う人 と話 をす る場所 」 「 ⑨ 自分 を受 け入れて くれ る人 と話 をす る場所」の相手 は、家族が 占める割合が高 く、「⑧ 自分 を頼 って くれ る人 と話 を
全体 価値親の 小学生 共有 中学生
高放生
全体 所属(仲間)小学生
絹 中学生
高校生
全体 小学生
受容拍
中学生
高校生
全体 小学生
舶 専甜
中学生
高放生
01 20
%
40%
80%
80% 100% E)家族のみ □家族と友達の両方 □友達のみ*グラフ内数値は件数を示す
*<1>は、カイ二乗検定の有意水準1%を示す
*<5>は、カイ二乗検定の有意水準5%を示す
*く10>は、カイ二乗検定の有意水準10%を示す
*(1)は、順位相関係数の有意水準1%を示す
*(5)は、順位相関係数の有意水準5%を示す
*(10)は、順位相関係数の有意水準10%を示す
図
10家庭における社会的居場所の相手
98
す る場所」 は、友達が占める割合が高 くなる傾 向がみ られ た 。
年齢段階別 に比較す ると、家族 との関係が悪 く、友 達 との関係が強 まる中学生 は、家庭での交流相手 は、
「 ⑨ 自分 を受 け入れて くれ る相手 と話 をす る場所」以 外 は、家族 よ り友達が占める割合の方が高 くなること が明 らかにな った。
② 家庭 における居場所 に対す る評価 と要求
家庭 における居場所 についての評価 と要求 を図
11と図
12に示 し、 これを検討す る。 また、所有率 と評 価、要求の関係を、図
13と図
14に示す。
a.
家庭 における居場所 に対す る評価 ( 図
11) 全体的に、多 くの子 どもが家庭 における個人的居場 所 に も社会的居場所 に も満足 している。個人 的居場所 については、低次元の居場所 に対す る評価 は良いが、
① 清 神的 プ ライバシ
ー行 為 全体 小 学生 中 学生 高校生 全体
②
心 理状態
の小 学生
維持 中 学生
高校生
‖挿 良工 止工 良工 全 単 丁 単 丁 枚 小 中 高
な
⁝ 鵬
③‖挿 生 生 生 全 革 丁 卑 丁 枚 小 中 音E
断 機
④全体
⑤
心 理状態
の小 学生
回牡 中 学生
高校生
休 止工 生 良工 全 革 丁 革 丁 枚 小 中 音E
の tt 輔 Jf
⑥⑦所 属( 仲
間)恵 鼓
体 生 生 生 全 室 丁 申 丁 校 小 中 書E
全体
⑧ 受 醐 謂 蓋
高校生
⑨ 被 受容意
識体 生 良工
止工全 革 丁 半 丁 校 小 中 音E
01
2 0 %
401 60 1
BOX1 O OI
D満足している Ej漬足していない
*グラフ内数値は件数を示す
*<1>は、カイ二乗検定の有意水準1%を示す
*<5>は、カイ二乗検定の有意水準5%を示す
*<10>は、カイ二乗検定の有意水準10%を示す
*(1)は、順位相関係数の有意水準1%を示す
*(5)は、順位相関係政の有意水準5%を示す
*(10)は、順位相関係数の有意水準10%を示す 図11
家庭における居場所に対する評価
高次元の居場所 に対す る評価 は低次元の居場所 よ り悪 い。
年齢段階別に比較す ると、個人的居場所 については、
低次元の居場所 に対す る評価 には大 きな違 いはみ られ なか ったが、「④大人の 目を避 け られ る場所」 に関 し ては、低年齢段階である程評価が悪 くなる。 これは、
この居場所の所有率 と関連 しているとともに、親の監 視 の 目の強 さによると考 え られ る。 「 6) 嫌 な思 いを し た り、 ス トレスをためたときにい られる場所」 に関 し ては、中学生段階で突出 して評価が悪 くな っている。
これは、前述 したように、中学生 は悩みを多 く抱えて お り心理状態 も悪 いこととともに、 この居場所の所有 率が相対的に低 いことによっていると考え られ る。
社会的居場所 については、すべての居場所 について 小学生 の評価 が最 も良 く、「 ⑥互 いに気が合 う人 と話 をす る場所」「 ⑧ 自分 を頼 って くれ る人 と話 をす る場 所」に関 しては、中学生段階になると評価が悪 くな り、
「 ⑦仲間だ と思 う人 と話 をす る場所」 に関 しては、年 齢段階が上 が るに従 って評価が悪 くな っている。 これ は、家庭 での社会的居場所の相手は家族 中心であ り、
家族 との関係が強い小学生では評価が高 くな っている と考 え られ る。 中学生段階になると、友達 との関係が 強 くなるとともに家族 との関係は弱 くな り、 また、年 齢段階が上が るに従 って、家庭では一人で過 ごす こと が多 くなるため、評価が低 くなっていると考え られる。
また、「 ⑨ 自分を受 け入れて くれ る人 と話 をす る場所」
に関 しては、 中学生で突出 して評価が低 く、家族関係 が良好でないことを示 していると考 え られ る。
b.
家庭 における居場所 に対す る要求 ( 図
12)全体的 に、個人的居場所 については、低次元の居場 所 に対す る要求 は高 く、高次元の居場所 に対す る要求 は低次元 の もの よ り低 い。特 に、「 ④大人 の 目を避 け られ る場所」 に対す る要求は、すべての要求の中で最 も低 い。社会的居場所 については、個人的居場所 よ り 要求はやや低 いが、多 くの子 どもは家庭 において、個 人的居場所 も社会的居場所 も必要 としているといえる。
年齢段階別 に比較す ると、「 ③一人 にな って くつ ろ ぐことができる場所」 と 「 ⑤嫌な思 いを した り、 ス ト レスをためた ときにい られる場所」 に関 しては、高校 生段階 にな ると、居場所 に対す る要求が高 くな り、
「 ④大人 の 目を避 け られ る場所」 に関 しては、年齢段 階が上が るに したが って、居場所 に対す る要求が高 く なることが明 らかにな った。高校生 は特 に家庭 に高次 元の個人的居場所 を求める傾向が強い。
‑ 99‑
⁚挿 生 生 生 全 句丁 号丁 校 E仙 ︻品 円 山
豊・2
①
全体
②
心理状態の 小学生
徒持中学生 高校生
体 生 生 生 全 単丁 年丁 校 小 出丁
高な
㍗
③
全休
⑳
的 の巨小学生
からの遠道 中学生 高校生 全体
⑤ 心耳状態の
小学生
回仕 中学生
高校生
全休⑥ 年書即) 小学生 共有 中学生 高校生
⑦ 所A(仲rpl) 壬托
⑧ 受容壬謙
⑨ 叢受専tl
件生生止工全卑丁学校小血丁高
全体 小学生 中学生 高校生
体生生生全等丁早丁校小出丁古
O 1
201 1016
01 801 1叫t●必要である ロ必要でない
+グラフ内政値は件数を示す*<1>は、カイ二乗検定の有意水斗1%を示す
*<5>は.カイ二乗検定の有意水牛5%を示す +<10>は.カイ二乗検定の有意水準10%を示す +
( 1
)は、順位相関保政の有意水準1
%を示す+( 5 )
は.雌位相関係hの有意水年5
%を示す +(10)は.煉位相関係数の有意水準10%を示す図12
家庭における居場所に対する要求
薪書手 評価
革ま
小手生 中手生 書抜生 小手生 中学生 書抜生 小手生 中手生 暮捜生
12 3 12 3 12 3 12 3
8 . I
12 3. @' 5 : . .
ー2 3β5
121
25
① .
メ 4 / 4
5 1 33 5/'
0'
3 ,㊨65
Ig5
'珍. . . ■
図13
家庭における個人的居場所の所有率、評価、要求
0
9 8
76●45
3 2
所 有率 評価 要求 小事 生 中手 生 暮校 生 小学 生 中学生 7t控生 小手 生 中学 生 1校 生El7
回 ,
I 、 回 、
旬 ‑7
固6巨]
」∃7 8 一 9 ヽ 7 8 8 6 .
註9 開 開 謂
て割
\′図14
家庭における社会的居場所の所有率、評価、要求
3)
年齢段階か らみる学校 における子 どもの居場所 ( 1 )学校 における子 どもの生活実態
学校 における生活実態 についての発達段階パ ター ン を表
6に示す。
( 》 クラスの雰B E l 気
ほとん どの子 どもが クラスの雰囲気 は良 い と感 じて いる。 しか し、 中学生 はクラスの雰囲気 をあま り良 く ない と感 じてい る者 が多 い。
( 診 部活動 の参加状況
この項 目は、小学生 は非該 当である。 中 ・高校生 の ほとん どが部活動 に参加 してお り、 その中で文化部 よ り運動部 に所属 してい るものが多 い。特 に、 中学生 は ほ とん どの ものが運動部 に所属 している。
③
生徒会 ・委員会活動 の参加状況
この項 目は、小学生 は非該 当である。生徒会 ・委員 会活動 を している ものは、半数以下 と少ない。 中学生 は、過半数 の ものが生徒会 ・委員会活動 を してお り、
高校生 は少 ない。
④
学校 における放課後の過 ご し方
学校 における放課後 の過 ご し方 を 「 生徒会活動 をす る 」 「 勉強 を した り読書 を した りす る 」 「 友達 や先生 と
しゃべ った りす る 」 「 部活動をす る 」 「 何 もせず に帰 る」
の選択肢 で調査 した。
全体的に、放課後は一人ではな く、部活動 を した り、
友達 や先生 な ど誰 か と過 ご した りす るか、 なに もせず 帰宅す るかの どち らかである。
年齢段 階別 に比較 す ると、部活動が強制的である中 学生 は放課後 に部活動 を してお り、放課後 に部活動 が ない小学生 は友達 や先生 と一緒 に過 ごすか何 もせずに 帰 ることが多 い。 また、高校生 は部活動 を した り、誰 か と一緒 に過 ご した り、何 もせず に帰 った りと多様 な 過 ご し方 を している。
表6
学校における生活実態
項 目
内 容発達段階 パターン 小中高
雰 囲 気 伸が良く、雰囲気も良い 中学生段階 突出型 \ \ 〉/
放 課 後 の
過 ご し方 友達や先生と過ごす 部活動をする \
/ヘ\ 〉/
何もせずに帰る
\〉/大切にして い る 場 所 特になし
/ヘ\自分のクラス
部室 .委員会の場 高校生段階 発達型 ̲
J̲ ̲ 一
/自分の席 年齢段階順 発達型 \ グラウンド 中学生段階 発達型 \ \ \ ‑
部 活 動 の
参 加 状 況 運動部 小学生 非該当 \
文化部 /
運動部 .文化部両方 /
生徒会. 委員会
活動の参加状況
参加 している \
人 間 関 係 本音で話 し合える先 年齢段階順 \
( 9 学校 において大切 に している場所
全体 的には、多 くの ものが 自分 の クラスを大切 に し ているが、次 いで大切 に している場所 がない とす る も のが
2割であ り、そのほかの場所 は 1割未満であ った。
年齢段階別 に比較す ると、高校生段階 にな ると、 自 分 の クラスや部室 ・委員会 の場 を大切 に している もの が多 く、低年齢段階程、 自分 の席 とい った狭 い空 間を 大切 に している。 また、 中学生 は大切 に している場所 がない とす るものが多 い。
⑥ 学校 における人 間関係
全体 的には、半数以上 の ものが、本音 で話 し合 え る 先生 がいない。
年齢段階別 に比較す ると、低年齢段階である程、本 音 で話 し合え る先生 が存在す る。
学校 の友達 との関係 につ いては、 ほとん どの者 が本 音 で話 し合 え る友達 がお り、異年齢 の友達 との縦 のつ なが りよ り、 同年齢の友達 との横 のつなが りが強 いこ とが明 らかにな った。年齢段階別比較 では、大 きな違 いはみ られなか った。
⑦ 学校 における心理状態
学校 における心理状態 を、 図
15に示す。
全体 的には、学校 は 「 安 らぐ 」 「 落 ち着 く 」 「満足 で
きる 」 「自由にできる」場所 とい うよ り、「 楽 しい」場 所、「 学校 が好 き」 とい う者 が多 い傾 向がみ られ る。
年齢 段 階別 に比較 す ると、 低年齢段 階 で あ る程、
「 安 らぐ 」 「 楽 しい」 と感 じてい る。 また、小学生 は学 校 が好 きとい う者が多 い。
‑ 100‑