• 検索結果がありません。

指定管理者制度導入が都市公園の管理運営に及ぼした影響

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "指定管理者制度導入が都市公園の管理運営に及ぼした影響"

Copied!
1
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

北海道大学 大学院農学院 修士論文発表会,2017 年 2 月 2 日

指定管理者制度導入が都市公園の管理運営に及ぼした影響

―札幌市民との関係に着目して―

環境資源学専攻 森林・緑地管理学講座 森林政策学 水野 明洋

1.本研究の目的と背景

本研究の目的は、札幌市にある都市公園を対象として、指定管理者の管理運営に市民がどのよう に関わっているかを明らかにするとともに、管理運営に関わることで浮上する課題を考察すること である。

指定管理者制度は、国が公園管理業務の効率化や公園管理に掛かる経費を削減することを目的に 創設した制度であり、本研究の事例地である北海道札幌市でも 2006年度から指定管理者制度の運 用を開始し、民間団体を都市公園の指定管理者として選定していった。札幌市は「札幌市みどりの 基本計画」の中で都市公園の魅力の向上を掲げており、指定管理者に対して市民と関わりを持ちな がら都市公園の管理をすることを求めている。また、平田(2010)の研究では、指定管理者と市民 との協働の管理運営が魅力的な都市公園の一助になると示されており、指定管理者がどのように市 民と関わりも持っているのかを把握することは、指定管理者が魅力的な都市公園の管理をしていく 上で必要なことだと考えられる。しかし、これまでに指定管理者と市民との関係に着目した研究は 少ない。

2.研究方法

本研究では、指定管理者制度が導入されている都市公園の指定管理者に聞き取り調査を行った。

また、聞き取り調査を行う中で、公園で働く関係者から聞くことができた協働による公園の管理運 営を行っている 12 箇所の都市公園で聞き取り調査を行った。その他に、公園で活動している地域 住民への聞き取り調査と公園で行われているイベント等へも参加し、参与観察も行った。12箇所の 都市公園で聞き取り調査を行う中で、指定管理者の裁量の違いによって、指定管理者が市民と関わ りを持つ取り組みを行う場合に市民を関与させる度合いが違っていた。本研究では、指定管理者が 市民と関わりを持つ取り組みを行う場合に、指定管理者と市民のどちらが主導権を持って、取り組 みの企画運営を行っているかに注目して、公園のタイプ分けを行った。

3.結果

市民が主導権を持っているタイプ①の公園では、指定管理者制度導入以前に市民が中心となって 市民同士のネットワークを形成していた。そして指定管理者はその一員となり、話し合いを行いな がら市民と関わりを持つ取り組みを行っていた。指定管理者が主導権を持っているタイプ②の公園 では、指定管理者がボランティア団体を組織し、市民と関わりを持つ機会を作っていた。そして、

指定管理者は市民をまとめながら、市民と関わりを持つ取り組みを行っていた。また、タイプ①の 公園では、市民が公園を自由に利用することによる、公園の私物化のおそれ、タイプ②の公園では、

指定管理者が市民をまとめることによる、負担の増加を課題として挙げることが出来た。

4.考察

課題解決に向けては、公園間での情報の共有が必要であると考えられる。タイプ①とタイプ②の 公園では、それぞれ違った課題を抱えている。その中で、タイプ①の公園の課題解決の示唆がタイ プ②の公園に、タイプ②の公園の課題解決の示唆がタイプ①の公園にあると考えられる。

参照

関連したドキュメント

ア.×

※1・2 アクティブラーナー制度など により、場の有⽤性を活⽤し なくても学びを管理できる学

指定管理者は、町の所有に属する備品の管理等については、

このガイドラインは、東京都北区(以下「区」という。

「海洋の管理」を主たる目的として、海洋に関する人間の活動を律する原則へ転換したと

3 ⻑は、内部統 制の目的を達成 するにあたり、適 切な人事管理及 び教育研修を行 っているか。. 3−1

平成 30 年度介護報酬改定動向の把握と対応準備 運営管理と業務の標準化

行ない難いことを当然予想している制度であり︑