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雑誌名 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報

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北海道内高校陸上競技部における競技記録とコント ロールテスト測定値の変化(第1報)

著者 大宮 真一, 井出 幸二郎, 吉田 昌弘, 吉田 真, 富 樫 勝

雑誌名 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報

巻 9

ページ 87‑89

発行年 2018

URL http://id.nii.ac.jp/1136/00002912/

(2)

─  ─ 87

2019年3月 March,2019 北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報 第9号

Bulletin of the Northern Regions Lifelong Sports Research Center Hokusho University Vol.9

北海道内高校陸上競技部における競技記録とコントロールテスト測定値の変化(第1報)

Change of Athletic Records and Control Test Values for High School Athletes in  Hokkaido

大 宮 真 一1)  井 出 幸二郎1)  吉 田 昌 弘1)

吉 田   真1)  富 樫    勝2)

Shin-ichi OMIYA1)  Kojiro IDE1)  Masahiro YOSHIDA1)

Makoto YOSHIDA1)  Masaru TOGASHI2)

キーワード:屋内

Ⅰ.はじめに

 陸上競技選手は,トレーニング実施内容や選手の発達 状況などを評価するためにコントロールテストを実施し ている。ある程度トレーニング期間を設けて,その都度 コントロールテストを実施することは,選手たちのト レーニング実施状況を把握したり,トレーニング計画を 見直すことにおいて,コントロールテストの測定値が有 意義なものになり得ると考えられる

1 〜 3)

 本研究は,北海道内の高校陸上競技部において,競技 記録とコントロールテスト測定値の変化を追跡し,その 測定値をもとに日常のトレーニングへ活用してもらうこ とを目的する。なお,本報では短距離,跳躍選手を報告 する。

Ⅱ.方法

1.対象者

 北海道内の高校陸上競技部1チームを対象とし,14名 のうち,短距離を専門とする選手11名(男:7名,女:

4名)および跳躍を専門とする選手3名(男:1名,女:

2名)の測定を行った。表1に対象者のプロフィールと 測定値を示した。

2.競技記録

 対象者のコントロールテスト内における競技記録につ い て,IAAF  score  Tables  of  Athletics(International 

Association  of  Athletics  Federations,2014)を用いて 点数化した。

3.測定項目

1)身体測定

  対 象 者 は, 身 長, 体 重, 除 脂 肪 体 重 お よ び 体 脂 肪 率を測定した。身長以外のデータは体成分分析装置

(InBody730,Biospace 社製)によって測定した。

2)スプリント走パフォーマンス

 スプリント走パフォーマンスとして,スタートダッ シュの技術の貢献を排除するため,そして屋内で最大限 の全力疾走ができる距離が40mであったことから,10m 助走後の30mスプリント走タイムについて光電管(TC タイミングシステム,Brower 社製)を用いて測定した。

2)各種垂直跳能力

 本研究では手を腰に当てた姿勢での反動なし垂直跳

(Squat Jump, 以下 SJ),手を腰に当てた姿勢での反動あ りの垂直跳(Counter-movement  Jump,  以下 CMJ),腕 の振込動作を用いて反動ありの垂直跳(Vertical  Jump,  以下 VJ),手を腰に当てた姿勢での5回連続リバウンド ジャンプ(Rebound  Jump,  RJ)および腕の振込動作を 用いての5回連続リバウンドジャンプ(Rebound  Jump  with Arm, 以下 RJA)を採用した。

 各垂直跳能力の指標として,SJ,CMJ および VJ は跳 躍高,RJ および RJA においては接地時間(RJ-CT, RJA- CT), 跳 躍 高(RJ-H,  RJA-H) お よ び RJ-index お よ び RJA-index を用いた。全ての跳躍運動は,マットスイッ チ(マルチジャンプテスタ,ディケイエイチ社製)上

1)北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学科 2)札幌北高等学校

(87 〜 89)

(3)

─  ─ 88

北海道内高校陸上競技部における競技記録とコントロールテスト測定値の推移(第1報)

表1 対象者のプロフィールと測定値 対象者 番号性別測定時 学年測定日種目自己記録IAAF SCORE身長 (cm)体重 (kg)骨格筋量 (kg)体脂肪量 (kg)加速走 (秒)SJ (cm)CMJ (cm)VJ (cm)RJ-index m/秒RJ-CT (秒)RJ-H (cm)RJA-index m/秒RJA-CT (秒)RJA-H (cm)

無酸素パワーテスト (W) 絶対値相対値 2年2017/12/3100m11.68697166.159.730.95.73.5041.941.647.52.1720.14932.42.4480.17342.477913.2 B男2017/12/3 100m12.19569162.751.425.95.43.6147.946.550.81.9520.14728.71.9190.16631.968213.4 2018/2/1152.426.85.03.5946.346.249.91.8460.14626.91.8380.15127.872013.8 C男

1年2017/12/3 100m/110mH 11.96/20.16625/243 180.2

72.837.27.13.6039.942.947.92.3360.14934.82.1470.17236.991612.7 2018/2/1172.337.66.03.5439.138.648.51.9120.16431.42.5510.16141.1101214.1 2年2018/8/611/15/16.61842/64672.538.44.53.4541.445.751.92.2370.15534.72.7170.16544.8119516.6 2018/10/1411.15/15.90842/75073.538.06.53.4242.545.454.82.4980.15639.02.7120.16745.3117216.3 D女2017/12/3 100m/200m13.66/27.94689/691162.556.925.111.74.1034.935.133.41.7720.15627.61.5530.19830.761010.7 2018/2/1156.425.211.44.2233.832.734.31.1680.20423.81.4990.17626.465011.4 E女2017/12/3 400m/400mH1.02.55/1.07.31754/819151.944.519.78.43.9532.033.540.12.1820.13128.62.3130.15134.943810.0 2018/2/1144.720.18.14.0730.935.137.11.5920.13721.81.7590.13022.949611.0 F女2017/12/3 400m1.06.55632164.057.725.811.44.1532.035.641.61.2950.20126.01.8070.18934.277013.3 2018/2/1155.725.49.94.1834.835.939.21.5890.15224.11.6710.16427.481814.6 G女

1年2017/12/3 400mH/七種競技 1.12.56/2725689/450 161.9

57.925.711.54.0935.937.241.11.8340.15227.91.8410.16530.460810.5 2018/2/1157.825.611.44.1935.936.741.21.7970.14826.61.9940.17033.969612.0 2年2018/8/61.12.56/3488589/59257.125.611.0̶31.234.838.71.8240.15628.52.0130.16232.669312.2 2018/10/141.06.87/3488831/59256.925.510.93.9036.539.843.52.0400.15531.62.3470.16939.770112.3 H男1年2017/12/3 55.2657567.034.85.53.6131.640.643.42.3100.13130.32.8460.13538.482412.3 2018/2/11400m179.070.436.85.63.6140.442.944.72.5280.13032.92.7150.14238.6108515.5 2年2018/8/652.0973968.835.56.2̶44.546.048.32.2770.15034.22.0180.18737.7111016.3 I男1年2017/12/3 24.54/54.54610/61057.429.54.93.6441.144.450.22.3180.14433.42.5350.14336.382714.5 2018/2/11200m/400m170.757.529.55.03.4838.742.149.92.3960.13432.12.5350.15739.885014.7 2年2018/8/623.68/51.13709/79358.531.03.83.4339.842.145.12.2460.13831.02.3250.14333.389715.5 J男2018/8/6 400m55.63557169.659.232.22.5̶39.736.047.51.4790.14421.32.1200.16635.2̶̶ 2018/10/1459.232.52.33.7937.140.246.81.7960.15026.92.0010.17034.077513.1 K男2018/8/6 400H1.05.73483173.554.128.33.63.8335.742.550.32.0030.16633.32.1840.18139.575914.1 2018/10/1455.129.03.73.7741.847.457.52.3270.14934.72.5680.16141.482715.0 L女2017/12/3 三段跳10m48762166.162.425.915.74.0535.235.942.82.0640.14930.72.1450.16936.365310.5 2018/2/1161.125.814.64.0735.736.441.81.7980.18032.42.0410.19339.477112.6 M男2018/8/6 三段跳12m61705 165.462.632.35.53.7141.845.651.32.9430.14041.23.2160.15850.885813.6 2018/10/1413m2376963.732.76.03.6540.543.551.82.9020.15545.03.4740.14951.879512.4 1年2018/10/14155.849.321.011.04.1630.133.138.72.5220.13834.82.8640.12836.74729.6

(4)

─  ─ 89

北翔大学北方圏生涯スポーツ研究センター年報 第9号

で行わせ,滞空時間(Air  time:AT)および接地時間

(RJ-Contact Time:RJ-CT)を測定した。跳躍高は,以 下の式に代入することにより算出した。

 跳躍高=1/8・g・AT

2

 g は重力加速度(9.81m/s

2

) RJ-index お よ び RJA-index は, 跳 躍 高(RJ-H,  RJA-H)

を接地時間(RJ-CT,RJA-CT)で除すことにより算出し,

5回の跳躍のうち RJ-index が最高値を示したものを分 析に用いた(遠藤ほか,2007;大宮ほか,2009)。また,

同時に体重測定を行った(表1)。

3)無酸素パワーテスト

  電 動 式 自 転 車 エ ル ゴ メ ー タ ー(PowerMaxV Ⅲ,

KONAMI 社製)を用い,10秒間の全力ペダリング後,

120秒間の休息を3ステップ行い,絶対値および体重当 たりの無酸素パワーを測定した。

Ⅳ.今後の展望

 選手個人の測定値において,統計処理を行うことがで きるほどのデータを収集する必要がある。年単位で選手 の情報を得ることにより,選手個人それぞれの課題を抽 出することが可能となる。今後は,短距離・跳躍選手の 膝関節等速性筋力,中・長距離選手の最大酸素摂取量や 乳酸閾値,投擲選手のデータも含めて報告することが課 題である。

付 記

 本研究は,平成29‑30年度北方圏生涯スポーツ研究セ ンター選定事業として実施した。申告すべき利益相反な し。

謝 辞

 本研究のコントロールテスト測定において,ご協力い ただいた北翔大学トレーナー部の皆さま,大宮ゼミの近 藤城主氏および野口夏貴氏には感謝申し上げます。

文 献

1) 稲岡純史,村木征人,国土将平:コントロールテス トからみた跳躍競技の種目特性および競技パフォー マンスとの関係.スポーツ方法学研究,6(1):41‑

48,1993.

2) 吉本隆哉,酒井一樹,山本正嘉:陸上競技短距離選 手を対象とした運動指導現場で用いられる各種コン トロールテストと疾走速度,ピッチおよびストライ ドとの関係.スプリント研究,24:21‑31,2015.

3) 大宮真一:日本学生一流女子走幅跳選手における競 技記録と各種垂直跳能力の縦断的研究.北海道体育 学研究,53:39‑45,2018.

4) 遠藤俊典,田内健二,木越清信他:リバウンドジャ ンプと垂直跳の遂行能力の発達に関する横断的研 究.体育学研究,52:149‑159,2007.

5) 大宮真一,木越清信,尾縣 貢:小学生のリバウン ドジャンプ能力が走り幅跳び能力に及ぼす影響─小 学校6年生を対象として─.体育学研究,54:55‑

66,2009.

6) International Association of Athletics Federations:

IAAF score Tables of Athletics ─ Outdoor ─2014 

Edition,2014. 

参照

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