This document is downloaded at: 2016-10-10T02:26:05Z
Title
ハエ類の生態学的研究 : 1.畜舎からのイエバエとサシバエの発生量
について
Author(s)
末永, 斂
Citation
長崎大学風土病研究所業績 7. p.124-133, 1958
Issue Date
1958-11-30
URL
http://hdl.handle.net/10069/4919
Right
NAOSITE: Nagasaki University's Academic Output SITE
124 長崎医学会雑誌第33巻第11号(増刊号〕 124-133京
..____.. _._一 ===-ハエ類の生態学的研究
∫1.畜舎からのイエバエとサシバエの発生量について*
長崎大学風土病研究所衛生動物学研究室、(主任:大森南三郎教授〕末永斂
すえ なが おさむ ・ 緒 近年--揖の撲滅運動が全国的な規模にお いて展開されてきたが,撲滅の基礎的研究乃 至ほ更に根本的な-耳類の生態に関する研究 ほ必ずしも充分にほ行われていない.この意 味において著者は畜舎,ゴミ溜,小動物屍, 野糞等から発生する-エ環の種類と発生量及 びその季節的変化を調査して発生源としての 重要性を明らかにすると同時に,効果的な撲 滅対策を立てるための基礎資料を得る目的で 1953年以来,これらを発生源とする--輯の 生態学的研究を続けてきた.その研究結果は 逐次報告する予定であるが,今回は大森式密 言 ・ 閉堆肥舎を使用して牛舎及び腰舎の敷藁から 発生する-エの種醍,その発生量及び季節的 変化について調査した結果について報告す ち. 稿を進めるに当り,研究の指導と,原稿の 校閲を賜わった恩師大森南三加数授に痩甚な 謝意を表する・叉,長崎県農業試験場の高木 睦夫技師は,堆肥の製造について有益な助言 を寄せられ,堆肥中の窒素の定量を担当して 頂いた.こゝに記して謝意を表する・尚,蘇 研究に要した費用の一部は文部省科学試萬研 究費補助金によった・ 調査の場所と方法 本調査に使用しキ密閉堆肥舎は'大村市大佐古部 落に設置した第1号試作舎で,内経約180x270cm, 高さ180cmのレンガ製のタンクである・これを使 第1表 密閉堆肥舎へ入舎中の堆肥の温度 変化(1957〕 用するには底部へ約4-5cm水を注入し,その上 畜 に竹製の華子を置いて,その章子の上に畜舎からの 1週間分の敷藁を,散水沈圧しながら内壁に触れな いように形を整えて積年上げる.堆肥の醸酵につれ て幼虫は成長し,成熟幼虫は下行して水中に落ち る・水中に落ちた幼虫はイエバエ'サツバェ共に全 く側壁へ働い上ることなくそのまゝ溺死する・本試 作舎は1週間分の敷藁から出る幼虫を1週間目と2 週間目とに採集調査するのに便利なように底の中央 をコンク1)-ト仕切りで2介してある・敷藁を入舎 する時にはその-側に水を入れて章子の上に敷藁をや 積み, 7日後にこれを他側に移し,水中に落ちてい る幼虫を網で瑞して採集しながら水を他側へ移す・ ヰ長崎大学風土病研究所業揖第291号 種 入舎目 し日/月) 入舎時 の敷藁 の量 (mサ) 入舎中の経過日数〔日)・oい4
(--c) (-c)│ (-c)[ (-c) 41.9 39.5 26.5 45,0 41.0 33.2 62.2 56.5 46.0 42.5 61.0 52.0 47・0 0 (oC) 9.5 19・5 26.5 17.0 午 30/0.42 30 20 13;登を≡;…9g 腰 15/ I 16/Ⅳ 3/Ⅸ 30/‡ 0.42 0.32 0.21 0.39 9・7 15.0 コ5・8 21.2 47.5 51.9 26・8 47.0 37・3 1 38.3 31.7 58・0 48.5 備考1〕」畜舎の1週間分の敷藁を搬入する. 2)温度は堆積中心部の最高を示す・ 22.3 26.3 29.0 27.8--類の生態学的研究 第2表 密閉堆肥舎-入舎中の豚の敦藁の温度変化(26/肌1955) 125
孟蓋吉宗(日〕
0 1 2 3 4 5 7 10 14 l l 【 I l墓腎諺窟(c。)
12.5 26.3 51.5 57・0 58・0 【 54.7 I 13・75 47.0 l 9.65 I lO・O i 8.05 40.0 10.20 ll.0 31.0 8・40 8.9 8.85 9 堆肥舎内諾〔。c〕
水温(oC〕 ll.35 13・10 14.20 15・45 l 13・2 i 12・O I 14・50 10,90 8.50 6・2 o I 25 10 11・0 ll.5 平均外気温(-c) ll 11・45 13.00 第2週の終には堆肥を舎外へ搬出してから水中の幼 虫を同様に採集する・このような調査を牛舎の敷藁 と豚舎の敷藁について交互に行ったので,牛舎及び 豚舎の各一週間分の敷藁からの幼虫の発生量の調査 は夫々月1回ずつ行ったことになる・このような堆 肥の処理中に起る醸酵の状況を堆肥の暗中心部にお ける温度で示すと第1表及び第2衰の通りである・ 舎内で2週間経過さ.せた堆肥は舎外へ搬出してその 調 査 .′ り 畜舎から発生するハエの種類と敬 1957年1月から12月迄に牛舎及び腰舎の敷藁から 発生した--の種類と数は第3真の通りで'牛舎か らは12回の調査で8種48,980個体の--類が発生し 12.05 8.10 中の幼虫'前輪及び蛸の存否を調べ,場合によって ほ表層部を45x45×45cn】の--毘付飼育箱に移し て成虫の羽化の有無を調べた・又,時には2週間経 過後の堆肥が更にノJェの発生源となるか否かを調べ る為に'搬出後--に暴す実験をも行った・別に, 数回に亘って2週間経過後の堆肥の肥料成分の分析 を農業試験場に依顕した. 成 績 たが'その40.34^がイエバエ 59.18^がサ >> *‥ で'この両種が全体の99.53^を占め,他の6種の ものは僅かに0.47^畔過ぎなかった・これに対して 豚舎からは11回の調査を通じて8種48,087個体の-第3表 畜舎の1週間分の敷藁から発生する-エの種類と数(1957) 、 ヾミミ‡ミ 畜舎名(所有者)こ \ 査回数〔期間)
--の発生数 l 発生した--の種類牛 舎(森林宅)
12回(30/ I -10/ 1,1957) 発 生 数 数 %豚 舎(藤本宅)
11回(15/1 -27/刀,1957) 発 生 数 % 数 1 3 4 0 1 5 0 7 8 8 了 Helomyza modesta Fannia sp・Musca domestica v孟cyptE
Musca hervei Stomoxys calcitrans Calliphora lata Chrysomya pypguisr Sarcophaga Tubifera tenax Ptec占ypus tenebrifer Total 165 46 19,760 15 0.34 0.09 40.35 0.03 28,988 59.18 1 0,. 00 0.01 0 0.00 0 0.00 2 0.00 1,05 10 1,27 43,47 17 1,99 48.08 2.19 0.21 2.65 0.00 90.40 0.36 0,00 0.01 0.02 4 15 48・980 100・00 備 考:調査は夫々月1回の割合で行う 100・00
126 末 永 -輯が発生し,イ-Jl-とサシバ-の合計は93・05 た・牛舎と豚舎で使った祷草の種類には差がなかつ %で,その内,前者ほ僅かに2.65^で,後者は90.40 たので'イエバエとサシバ-の発生量の著しい相違 %であった.文,他由6種のものは6.95^であつ は畜種による差ではないかと考えるが,豚舎での調 第1図 牛舎と豚舎の1週間分の敦藁から発生するイエバエとサツバ-幼虫の 季節的消長(1957) I6000r 1 4000 溺12000 死IOOOO 幼 8000 虫 6000 数 4000 2000 l l l l l ∫ I I I 」ggサiBMi川 I, ,サi/て工 掘舎,.イ工/T工 I/ .サシ/で工 l 巾 Il l t - 1 1 1 JJ l l * I blu ]Jr: l t - 1 I t l 一 I I l ∫ ∫ ∫ ∫
湿・
ou IVローv華㌘
l l l l l ・ I I I I ∫ I I I I 1 1 l l l l 川 I∫ l∫ I∫ J.一′ l∫ ll I' '/ ・ l l l サ;サ 、、、、⊥,ll 1-¥
l I 11 1 ・・1tIIII /・ IIi;ii l¥ l1 1t 1 1 1 I l1 11 11 1 1 1 1 1二
XI. 冨Ⅰ 月 第4表 藤本,森林両宅でのサツバ-の生体カウント(1957〕 *蓋こ畜種.召も
7 14 21 28V Ⅵ 4 11 18 25 Ⅶ 9 16 23 Ⅷ 6 13 20 27 顔 本 森 柿 午 膝 ヽ 0 3 -2 0 0 2 0 0 5 0 18 0 6 0 0 6 15 0 6 12 12 午 膝 2 2 18 6 0 2 0 2 tu 0 7 11 20 11 13 16 9 0 0 0 7 16 22 6 18 16 35 15 5 25 25 5 9 7 30 4 7 St畜種牛 月 日 Ⅸ 3 10 17 24 Ⅹ 8 15 22 30 M1 6 13 20 27 01! 3 10 17 25 本 腰 蘇 柿 11 3 了 28 25 25 16 17 9 9 7 了 42 12 7 19 6 12 11 19 8 36 17 21 9 6 0 2 7 3 0 4 午 膝 6 11 6 6 0 8 35 17 8 8 7 7 4 5 13 7 11 23 20 15 27 36 13 8 25 0 4, 0 *牛〔または豚〕の体表に止り,または吸着しているサツバ-の数を一側面からみて素早く数える--萬の生態学的研究 127 査が不充分であったことにも-部の原因があるので はないかと思う・即ち, 6月中旬に入舎した1週間 分の敷藁の量が掛こ少なく, 7月には農家の都合で 実験出来なかったのであるが,もしイエバエの大発 生時期である6月に量が多く, 7月の実験を行って いたものとすれば,イエバエの溺死数ほかなり多か ったと思われるからである・然し,豚舎からコウカ l アブ,トゲ-ネバ-及び数種のblow且yが或る時 期にかなり発生したことば,豚の飼料の残り物や糞 等がこれらの-エ煩の好適な発生源となること,及 び実験豚舎が開放的で明るかったことと関係がある ように思われる・ 2〕イエバエとサシバエ幼虫の季節的消長 ヽ 畜舎からの主な発生種であるイエバエとサツパ-幼虫の密閉堆肥舎内における溺死数は第1囲に示す 通りで,溺死敷から牛舎でのイエバエ幼虫の発生状 況を推測すると, 4月末に発生し始め,その後急激 に増加して5月末から6月末にかけて春の最盛期を 示し'梅雨期を境に急激に減少する・ 8月から再び 増加し始め, 9月及びその前後かなり長期間に亘つ 第2園 イエバエ成虫の季節的消長 (大村市大佐古1957) 18 =; < ,ォ エ 12 0 ノヽ 10 エ 8 指 6 ft 4 * 空 1A --f, C \ o lV V
㌔ミ
ft*S - A林寺Jl-炉
矧 副 tin' 月 *縦45亡恥 横45cmの蝿格子で, 1戸について屋 内で3ケ所'屋外で3ケ所イ-/l'-の最も多く 集っているところでカウントをとり, 6つのカ ウントの最高2つを平均してその家のイエバエ 指数とする.・ナ て秋の第2の山を示す. 11月には急激に減少して12 月中旬以後は発見されなくなる・次に牛舎からのサ ツJl-の消長をみると,春の発生はイエバエと同じ 4月末にみられるがその数は極めて少なく,その後 第5裏 年舎の1週間分の敷藁を密閉堆肥舎に入れた時の第1過日及び 第2週目における溺死幼虫数とその比率(1957) 入舎 日 〔日/月〕 入舎時の 敷藁の量 (tn3) イ エ バ1〔究)目r 2(究)目
エ 計 〔形〕 サ .ン 寸 Of 巨≠ 1週 目 2 週 日 (%〕 (%〕 計 (潔) 30/ Ⅰ 5/Ⅲ 2/Ⅳ 0.42 0.42 0・28 30/Ⅳ 0・39 28/† 0・39 25/ Ⅵ 0・42 早/Ⅶ 0・39 20/Ⅷ - 0・35 17/K 0.42 15/X 0.39 13 M 10/潤 0.42 0・35 0 0 0 0 1 99 (82. 50〕 5834 (99・74) 3860 (99.59〕 1369 (100・00) 2739 (100.00) 3326 (99・49) 2165 (99.68) 70 (100・00) 46 (97・87) 0 0 21 (17.50) 15 (0.26) 16 (0.41) 0 0 17 (0・51) 7 (0.32) 0 1 (2.13) 0 0 0 120 (100.00) 5849 (100・00) 3876 (100.00) 1369 (100.00) 2739 (100.00〕 3343 (100・ 00〕 2172 〔100. 00) 70 (100.00) 47 (100.00) 0 0 0 0 0 0 1 (25.00) 13 (4.80) 53 (3.49) 142 (91.61) 2753 (99.21) 2696 (93.74〕 7328 (94.75) 10270 (90.43) ・ 3 (75.00J 258 (95・20) 340 〔86・51〕 13 (8.39) 22 (0.79) 180 (6.26) 406 (5・25〕 1087 (9・57) 1293 1458 (47.00) (53・00) 0 0 0 4 (100・00) 271 (100.00) 393 (100.00) 155 (100・00〕 2775 (100.00〕 2876 (100.00) 7734 (100.00) 11357 (100.00) 2751 (100・00) 計 19508 (99.61) 77 (0.39) 19585 (100.00〕 24549 〔86. 70) 3767 (13・30) 28316 (100・00)128 末 5-6月には幾分増減するが大きな変化ほない. 8 月にはかなりに増加し, 10月に入って急激に増加し て11月に最高の山を示す・その後急激に減少するが, 12月上旬にもかなりの発生が認められる.次に豚舎 からのイエバエは発生数が少ないが季節的な消長は 牛舎の場合に似ている.サツバ-は4月から発生す るが6月迄は非常に少ない・ 7月には資料がないの で不明であるが, 8月には急激に増加する・ 9月に は敦藁の量が少なかったり,雨の為産卵活動が抑制 されたと思われる理由からかなりに減少している が,その後増加して10月末には最高の山を示す・発 生は恐らく12月迄継続すると考えられる・ 8月に山 が特に高くなったのは,一般に夏は敷かせる敷藁の 量が少ないのに,この時に限りその量が非常に多か ったことによるのではないかと思われる・ これらイエバエとサツバ-の幼虫の消長を蝿格子 によるイエバエ括数(第2図)及び吾々のいうサツ メ-の生体カウント(第4表)による成虫の季節的 消長と比較してみると,イエバエの場合は10月迄そ の消長がかなりよく一致するが, 11月にみられる成 虫の活動の山が幼虫の場合に現われていない点が異 永 なる・これは11月の成虫の山がそのすぐ前の発生に 基くものでほなく,かなり以前から羽化したものが 低温のため生きのびて,日中暖い場所に集まること によるのではないかと考えられる.次にサツバ-についてみると秋に幼虫の発生量,成虫の活動数共 に多く, 10-11月頃に最盛期を示す点で一致してい るが,その他の時期にはこの両者は必ずしもよく一 致するとはいえない.このことについては後で考察 を試みる・ 3)密閉堆肥舎の効果について 全実験期間を通じて牛舎及び腰舎の1週間分の敷 葺から密閉期間中に溺死したイエバエとサツバェの 幼虫数も 第1過日と第2週目とに別けて示したの が第5表及び第6表で,・イエバエについてみると, 午,豚舎の場合共にそのほとんど全部が第1週目に 溺死し, 2週目に溺死するものは0.39^ (午)及び 0.56^ (豚)に過ぎない・これに反 してサツパ-でほ13-.30# 〔牛)及び17.63^ (豚〕とかなり多数 のものが第2週目に溺死し,その債向は気温の低下 時に多少敷く現われるように思われる・ 以上は溺死幼虫数について述べたが'蟹閉堆肥舎 内には時によって幼虫以外に前輪,蛸及び成虫とな 第6表 豚舎の1週間分の敷藁を密閉堆肥舎に入れた時の第1過日及び 第2週日における溺死幼虫数とその比率(1957) 入舎 日 (日/月) 入舎時の 敦藁の量 fmォ) イ エ バ エ
1(究)目1 2(究)目 (要)
サ シ′ ′→ エ 1過 日 2 過 日 (#) I (#〕 (形)計 15/ I 16/I 19/Ⅲ 16/Ⅳ mm ll/Ⅵ 9IⅥ丑 3/Ⅸ 1/冗 30/ Ⅹ 27/ )fl 0.42 0.28 0.32 0・32 0・17 0.14 0.32 0.21 0.32 0・39 0.42 6 - (60・00) 0 0 0 28 (100・00) 687 (100.00) 20 (100.00) 52 (100.00〕 287 (100・ 00〕 87 (100・00〕 84 (96・ 55) 4 (40・00〕 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3 (3・45〕 10 (100.00) 0 0 0 28 (100.00〕 687 (100.00) 20 (100. 00〕 52 (100・00) 287 (100・00) 87 (100・00) 日7 〔10J・00) 35 (68・61) 0 0 1 (3・85〕 21 〔100.00) 175 (95・63) 10090 (92.30) 4641 (94.44) 3885 (92. 63) 12380 (77.75) 1828 (47 loo) 16 〔31・39) 0 0 25 (96・15) 0 8 (4.37) 842 (7・70) 273 (5.56) 309 〔7.37) 3542 (22・25〕 2061 (53・ 00) 51 (100・00〕 ・0 0 26 (100・00〕 21 (100・00) 183 (100・00〕 10932 (100.00) 4914 (100. 00) 4194 (100・00) 15922 (100.00) 3889 (100.00〕 計 (99. 44〕1251 (0・56) (100.00)7 1258 :≡三≡…享子 (17.63)7076 〔100.00)40132-エ類の生態学的研究 129 第丁表 牛舎の1週間分の敷藁を2週間密閉堆肥舎へ入舎した時のイエバエとサシバ-の溺死 幼虫数'棉化及び羽化数並びに搬出後の婦化及び羽化数と,それらの比率(1957)
入舎日孟宗墓
相/月)の量 (m壬t) イ - J; ェ 搬出後の 墜」字=堅 入舎中の溺死数 幼 虫 〔%)蛸僅l
棉+成虫(%〕 ‡ 合 計 (形) サ ・ン ′ミ ュ 入舎中の溺死数 搬出後の残存数竿%苧l棉恩婦('%究虫中高「(要)
合 計 (形) 0.42 0.42 0 0.28 30/ Ⅰ 5/班 2/Ⅳ 30/Ⅳ 28/ V 25ノ・Ⅵ 9ノⅦ 2d/Ⅷ 17/Ⅸ 15/‡ 13/ XI 10/Ⅶ o o 0 0 0 0 0 0 0 00.39(98謂 o2
o.39 (97ヲ写謂135 0
0 0 0 0 0 0 0 0 2 (1・64) 135 (2・26〕 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 -(100・00) 294 (100.00) 513 (100・00) 196 0〔100・00〕 2了86 1(100.00) 2876 (100・00) 38 7772 〔0.49) (100.00) 118 11475 (1・03) (100.00) 321 3072 (10・45 (100・00)o o(1。。・己乱1。。.。。号 oo o o o
oo o〔1..笥(92詣230 〔7・8ヨヲo o
3876 (99.08)36〔o.9謂oo-(1。。苛3 (76.6謂(3・529冒oo oooo〔10.滞〔,9・a58冒41(20.」41-o2739 (100.00)(99ヲ岩言冒110〔11 0.2 -(1。。ヲ瓢10.ヲ詣写ooooo (1。。ヲ吉.7ヲ(99笥ooo380 o-(100.00)(9昌6058 (4.08弓ooo〔1。。.。謂(89笥oooo321 o.3! !9(1。。苛oo o.35(1。。謂oo o.42(1。。笥oo o.3! %1。。子吉岩ヲoo o.42(100・07.冒oo (95.9宣言o2 4i 計 19585 (99.11〕 171 175 0 0 (0.89) 0 19760 28316 (100・00) 〔97.68) 195 0(o牒98 379
4フ7 28988 〔1.65) (100・00) って水中に落ちているものがある.更に,少数では あるが搬出された堆肥中に前碑文は婦が残る場合も J ある(第7, 8衰)・イエバエの場合には幼虫以外 のものの溺死数は5-6月の多発時,或は4, 12月 のような低温時に極少数のものが蛸として,或は舎 内で羽化後溺死する程度で,年間を通じてみれば 99.11# (午)と98・74^ (豚)を幼虫として殺しIT いる・然しサツバ土の場合には幼虫以外の溺死数は イエバエの場合に比べてやゝ多く,搬出彼の残存数 も多少はみられ,幼虫として溺死したものは97.68 形 (牛〕と92・32# (豚〕である.豚舎の敷藁の場 令,サシバ-幼虫の溺死数が92・32%とかなり少な いのは' 8月9日と9月3日に入舎した敦藁からか なりのサツパ-が蛸化'羽化したことに原因があ り,前者は入舎後4日目に本堆肥舎の見学者があ・ り'内部の説明の為かなり長時間扉を開放していた こと'後者は4日日の調査を都合により他人に依頼 したところ'舎内の臭気にたまりかねて扉を開放し たまゝ作業を行ったことによると考えられる・これ らの結果から密閉堆肥舎の気密度を高めておくこと が幼虫態として溺死させる上に如何に大切であるか がわかるのである・然し実際には-側に入れた敷藁 を7日目に他側に移し'元の所へ新たに敷藁を街 み,その後は1週間に1回ずつ敷藁の搬入と堆肥の 搬出とを同日に行う訳であるから,この時に速やか に作業を行い開扉時間を出来るだけ短くするように 心掛ければよいので'遇の途中に扉を開く必要は全 くなく'殺姐効率はより高くなる筈である. 以上述べたように'この密閉堆肥舎は牛舎或は豚 舎の1週間分の敷藁を入舎した場合,イエバエの発 生数のほとんど全部を最初の1週間に溺死させ,漢 滅の困難なサツパ-も'その発生数の92-98^を幼 虫として穀滅することが出来るわゅで,その撲滅効 果の大なることが認められる・舎内で婦化,羽化す るもの'或は搬出彼の堆肥中に輸が残ること等につ いては敷藁を舎内に積む時に,よく散水,沈圧して130 末 永 第8表 豚舎の1週間分の敷藁を2週間密閉堆肥舎へ入舎した時のイエバエとサツバェの溺死 幼虫数,蛸化及び羽化数並びに搬出後の蛸化及び羽化数と,それらの比率(1957)
入舎目蓋芸芸
の量 era t日/月) 15/ I 16/Ⅱ 19/皿 167 IV 14 V ll/Ⅵ イ エ バ エ 搬出後の 堕」至__磨 嫡J斂琥l(芽) 入舎中の溺死数 wJ ・rim ( #究虫 幼 虫 (顔) 合 計 (形) サ ツ パ ェ 搬出後の残存数蛸桓虫( (要〕
合 計 (形) 入舎中の溺死数 究b& (*')て両漕一珀 n51 u(100.00) ooヽo 000 oコ(100・26 oo) o21 (100.00J n18S u(100.00)29 13080 (Q.22) (100.00) 12 5358 (0.22〕 (100・00) 000 00 000 000 000 o〔1.。8弓o 3(16ヲ誌冒o (8.吉宗□ (0.19冒o 2〔1 0.。7ヲロ cl.牀7350□ ooooo 16 (2.28) o 。・・;・0-'-(100.00 oo.o ooo ooo o--,(100.00 oo-(100.0-o o--(1QO.OO 。--(100.。。 ---(100,。。Q 。---(100.。。 究=・5 100.00 2 100.002 100.00 18 (98.92 1093 (-83.58 491 (91,.71 419 (99..81 1592 c99.11 究・o -oo2 586 211 。。 (100.。呂言(86笥73 53 221 ′n i,,ごて1 0 0 1 0 0 28 (100.00) (97.謝16 20 0 0 ・9/㌔ 0.32LIOO.00〕 0 0 ーー21(100.00)-n-d287n -'32(100.00)-o.39,100.C87 o'AnOjf-f¥ 42aoo.oo)-3 IX 1/‡ 30/‡ 27I刃 0 0 0 0 計 1258 16 (98.74) 0 o o (1.26〕 29 12 ・ 1。。号2o呂弓 131 16065 131 〔o,82) 〔100.00) 521 4483 21 〕 (100.00〕 0 1274 (100・00)(9碑872
774! 2646 (6.09) 500193(1一瓢o芸3471 .oo) 第9表 密閉堆肥舎で2週間経過させた堆肥中の窒素の含有量(1957〕 辛 (長崎県農業試験場 高木技師による)報告者 調査舎 畜 硬
調査月日 祷草の種類 〔日・/月〕 (比 率〕 敷かせた 期 間 (月〕芸胃Il塁豊芸
〔目〕 (%〕 藤 杏 宅 密 閉 堰 肥 』』 F=t 午 ll/Ⅵ 25/Ⅶ 30/V 腰 10/Ⅶ麦 藁(8〕
青 草(2)
稲 藁(3〕
麦 藁(7〕
稲 藁(8)
麦 藁(2〕
稲 藁(2〕
麦 藁(8)
7 了 7 8 14 15 16 13 0 0 水 分 (%) 漏汁中の 全窒素 (g) 42 71 83.09 2.4 72・11 2・3 0 0 61 79.」 .6 44 81.68 15・8 F lo・34 77.5 0.45 72.4 0.67 63.8 I牛 F [ 1豚1 Ij厩叫 if
ウオルフ 松 木 *全窒素の含有量はKjeldal法によって定量したLl --類の生態学的研究 131 醸酵が一様に起るように心掛け,構造を吟味して気 密度を出来るだけ高めることによって,これをかな りな程度迄防ぐことが出来ると考えられるが,晩秋 から初冬にかけての低温時にみられるサ㌣パェの残 存については今後充分な対策が必要である・ 4)密閉堆肥舎内で2週間経過させた後,搬出L た堆肥'及びこれから畳み出た漏汁中の聾真 の含有量について 一般に堆肥は農作物の肥料として,更には土地改 良の為に,田島に使用する目的で製造されるもので あり,如何に巧にその中の--幼虫を殺滅し待たと しても,その取扱い方によって最も大切な肥料価値 を減ずるならば,この密閉堆肥舎の使用ほ農家から 考 以上,大森式密閉堆肥舎を使って1957年に 畜舎から発生する-チ額の発生量を調査した 結果について記述してきたわけであるが,そ の内 2, 3の問題について更に考察を加え たい・ 先ず牛舎革び豚舎からのイユ」ミュとサシJ{L エの発生量であるが,畜舎からの--の発生 量ほ家育の瞳塀,大きさ,敷藁の質及び量, 敷かせる期間,その期間中の天候.,気温,更 にほ畜舎の向き,構造,敷藁の取扱方法等に よって異なるものと考えられるから,今回の 調査結果をもって当地方の畜舎からの--の 発生量であると一般化して考えることは出来 ないが,凡その発生量の目安とすることにほ 差仕えないと考える・このような観点からみ れば,牛舎ほ春にはイエバエを,夏から秋に かけてほサシバ-を大量発生させることが特 徴であり,豚舎はイエバエをあまり発生させ ず,夏から秋にかけて大量のサシバェを,更 にその他の--頼もかなり発生させることが 特徴であるように思われる.たゞ豚舎の場合 にほ家により,或ほ同じ豚舎でも時により敷 藁の量,質共にかなり著しく変動するので, たまたま実験に使った1週間分の敷藁が極め て少なければ,それからの-エの発生量も少 ないし,敷藁の畳が多ければ--の発生量も 多くなると考えられる・今回の調査結果をみ てもイエバエの最盛期である5-6月に先験 歓迎されない.このような観点から長崎県農業試験 場の高木技師に, 2週間密閉堆肥舎で経過させた後 搬出した堆肥中,及びこの間に舎内で浸み出串漏汁 中の窒素の定量を依板し,第9表の如き成揖を得た・ この表からわかるように,現物当りの全窒素はウ オルフ氏,松木氏の成績と大差ほない・密閉堆肥舎 を通過させた堆肥中の水分が多いのは,堆肥舎外へ の水分の発散が妨げられ,舎内の湿度が極度に高い ことによるのであるが,肥料価値の点からほ差仕え ない・漏汁中の全窒素は堆肥舎の底に入れてある水 中に溶け込んだ状態のものについて定量した結果で あり,この窒素を含んだ水は液肥として充分利用出 来る・このことは密閉堆肥舎の特徴の一つでもある・ 察 に供した敷藁の量が極めて少なかったこと, 7月に農家の都合で実験出来なかったこと等 がイエバエの発生量を少なくした一因とも考 えられるが,畜桂によって敷藁から発生する -エ類の種輯と発生量に著しい相違が見られ るのは極めて興味のあることであるので,こ のことについてほ今後精細な研究を行いたい と思っている・ l 次にイエバエとサシバ-の季節的消長につ いてみると,イエバエの場合には多少のずれ や凸凹ほあっても,幼虫り消長とイ-Jl-描 数による成虫の消長とほその傾向が上述した ように11月以後を除いて概ね一致Lており, 当地方における消長の傾向を比較的実際に近 く示していると考えられる・然しサツバェの 場合には密閉堆肥舎による幼虫の消長と,坐 体カウントによる成虫の消長とほ,秩(10-11月頃)に最盛期を示す点でほ一致している が,両者の傾向ほかなり異っている・これほ 牛又は豚の体表に止っているサシバ-数を数 えるという成虫の調査方法の不備によるとい わねばならない・もともとこの方法はサツバ -成虫の多寡を数量的に表わすーつの手段と して当研究室で考え出したのであるが,家畜 のいる場所,その日の天候,調査時刻等によ ってその数に著しい変動があって?成虫の発 生状況を素直に表わすことが極めて困難なこ とによるのであるから,今後サシバェ成虫の
132 末 永 発生数を推定する良法を考案する必要を痛切 に感ずる・ 最後に密閉堆肥舎の効果について考えてみ ると,現在の管理方法ではイ-Jlェほ完全に 寂滅出来るが,サツバェほ密閉堆肥舎を通過 させた堆肥中に極少数でほあっても前蛸とな 摘 1〕 1957年の1年間,大森式密閉堆肥舎を 用いて大村市の1部落で,牛舎と豚舎の1週 間分の敷藁から発生するイエバエとサシバェ の発生量を調査した・ 2〕牛舎からは12回の調査で8桂48,980個 体の--瑛が発生し,その40.34%がイエバ エ 59.18%がサシ,;-で,他の6種の発生量 は僅少であった・豚舎からは11回の調査で8 瞳48,087個体の-エ額が発生し,イエバエは 僅かに2・65%で 90.40%がサシバ-であり, コウカアブ,トゲハネバェ及び教程のblow 丑yの発生量ほ牛舎の場合より多少多かつ た・ 3〕イエバエほ4月から発生し, 5-6月 に最盛期を示し, 7月には一時減少する`. 9 月頃秋の山を示し, 10月以後減少するが12月 迄発生がみられる.サシJ:ェほ4月から発生 ■ し, 8月頃より急に増加し, 10-11月に最盛 期を示す・両種の幼虫の消長をイエバエ指数 及びサシバ-の生体カウントによる成虫の消 って残り,嫡化,羽化する危険性があり,特 に11月以後に搬出した堆肥中に残っている前 嫡ほ翌春3月以後に羽化するので,どの時期 にも幼中態として完全に撲滅出来るような設 備,方法について2, 3の対策を立てゝ実験 中である・ 要 長と比較すると,イエバエでは10月迄その傾 向がかなりよく・一致するが, 11月の成虫の山 が幼虫にはみられない点が異なり,サツバ-では秋に最盛期を示す点でほ一致するが,成 虫の消長とは必ずしもよい一致を示さない・ 4)大森式密閉堆肥舎は,畜舎の敷藁に発 生するイエバエのほとんど全部と,サシ/,+ェ の大部分を幼虫として穀滅することが出来 る・然し晩秋から初冬にかけて多少のサシバ -が前嫡,或は嫡として残り, 2週間後搬出 される恐れがあるので,この時期にも幼虫態 として完全に撲滅出来るよう工夫することが 必要である. 5)密閉堆肥舎で2週間経過させた堆肥中 の全窒素を定蓋した結果,その含有量ほ文献 にみられる値とほとんど変らない.しかも堆 肥から蓉み出た漏汁が液肥として利用出 来ることほこの堆肥舎の利点の一つであ る・ 文 献 1) Hut亡hinson R・ H. : Amaggot,
trapyppTa-ctical use; an e叩eriment in house一恥亡ontrol. U. S. Dent. Agr Bull. 209, 1915・ (cf. Mathesony R., 1950. p.482) 〕 Holway, R・ T. et al・ : Studies on the seasonal prevalence and dispersal of the Egyptian house且y. Ⅰ・ The adult月ies・ Ann. Ent・ Soc・ A皿er., 44 : 381-398, 1951.
g) ; Studies o口the se那onal prevalence and dispersal of the Egyptian house珀y・ II. Tha larvae and their breeding areas・ Ann・ Ent. Soc. Araer. 44 (4) : 489-510, 1951. 4) Matheson, R.
: Medica一 Entoi丑ology. Ithaca, New York, 1950・
5)松木五楼:綜合肥科学・朝倉書店 pp. 772, 1950. 〕大森南三郎‥ 大森式密閉堆肥舎に ついて.防虫科学 21 (4) :144-148, 1956・ 〔In Japanese witliEnglish summary〕 T)大利茂 久他:イエバエの撲滅効果の判定方法・ (印刷中〕,
(In Japanese with English sumn】ary)・ 8)
斉藤道雄:本邦厩肥の研究.明文堂i PP. 382,
9) S-der, H. I・ :Anew technique for sampling
the density of house且y population・ Pub. HHh. Repり 62 (19〕 : 681-686, 1947.
10) S亡hoof, H. F. : Survey and appraisal methods for co皿munity珀y control programs. Pub.
--類の生態学的研究 133
Hlth, Monograph 33 : 18, 1955・ 11)末永 (In Japanese with Eng一ish summary)
斂:諌早地方におけるイエバエの季節的消長につ 12) West・ L. S. : The housefly. Ithaca, New いて・長崎医会誌・ 31 (ll) : 967-970, 1956・ York, 1951. (昭33・ 10・ 20受付)
風 土 病 研 究 所 業 績 追 録
二 業績第6集(長崎医学会雑誌第32巻11号,風土病研究所業績特集号,昭和32年11月〕と業績第 7集(長崎医学会雑誌 第33巻11号,増刊号,風土病研究所業蔚特集号,昭和33年11月〕との 中間に印刷発表された業績ほ下記8篇である:-(270)徳永次彦,広瀬 泉,溝口 孝,片峰大助:フィラリアによる眼症状・眼科臨床医報・ 51 〔7〕 : 615-619, 1957. (2了1)片峰大助,海江田徹:長崎県における有棟顎・口虫の分布とくに第二中間宿主について・医 学と生物学.46 (4) :147-150, 1957・ (272)片峰大助,海江田徹‥長崎県下占ドロL'ス顎口虫・イノシシを調べた成櫞.医学と生物学 4丁(3) : 101-104, 195日. (273〕大森南三郎:フィラリアの伝搬に関わるアカイエカの役割に関する実験的研究・ 2.人兼栴 血流中のミクロフィラリアの分布様式について・長崎医会誌・ 33 (8) :1045-1053, 1958・ (274〕 N. Omori : E叩erimental Studies on the Ro一e of the House Mosquito Culex仲iens♪aliens in the Transmission of Bancroftian Filariasis・ 3・ Duration of nlaria larvae in mosquitoes exposed to winter temperatures・ Yokohama Med. Bull., 9 (6) : 382-390, 1958. (275)田中徳郎:肺吸虫症に関する研究,第2篇実験的研究・長崎医会誌・ 33 (10,増刊号〕 : 37-58, 1958. (277)山崎善久:子宮頭痛に於ける好琥'性菌の研究第2篇細菌学的研究・長崎医会誌・ 33〔4) : 402-408, 1958・ (278〕田崎 弘:抗レプトスピラ免疫家兎血清の蛋白像に関する研究.長崎医会誌. 33 (10,増 刊号〕 : 208-234, 1958・