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発行：2015.4 大阪商工会議所 中小企業振興部 経営相談室（06-6944-6451）ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） １
工 夫 あ る 経 営 で 頑 張 っ て い る 中 小 企 業
スマートフォンやタブレットを利用して
地図と情報を合体、仕事の効率化を目指します
あっとクリエーション株式会社（所在地：大阪市北区梅田 1-11-4 大阪駅前第 4 ビル 15 階 5-2 代表取締役：黒木 紀男 氏 ℡：06-6442-1132 URL：http://www.at-creation.co.jp/ ） は平成 19 年に地図の業務活用を企画・提案して、仕事の効率化を目指すＩＴコンサルタント会 社として創業した。 システム開発等を請け負うＩＴ系コンサルタント企業が多い中で、「地図と情報の合体」に特 化したコンサル業を展開しているのが同社の特徴である。 地図と言えばＧｏｏｇｌｅマップ、住宅地図、カーナビが思い浮かぶが、実は多くの方があ まり意識せずに日常の中で地図を活用している。しかし、地図を上手に業務へ活かせていない ……… １頁○スマートフォンやタブレットを利用して地図と情報を合体、仕事の効率化を目指します
（あっとクリエーション㈱・北区） ……… ２頁○「大阪あそ歩’15 春」が３月２８日からスタート
（中央区）○「学生による天王寺動物園活性化プラン・コンテンツ発表会」開催！！
（南支部） ……… ５頁 ニ ュ ー ズ レ タ ー （ ４ 月 ） No.287（2015．4．20）工夫ある経営で頑張っている中小企業（１件）
地域の動き（２件）
小規模企業の景況（平成 2７年 1～３月期）
大阪商工会議所
北支部・東支部・中央支部・西支部・南支部・中小企業振興部ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） ２ のが実情である。例えば、「顧客リストはあるがどの地域からの顧客が多いかがわからず、チラ シの効率的なポスティングが出来ない」等の事例がある。 上記のケースに対して、同社では、顧客分析に活用できる地図上にデータを当て込んだ顧客 情報を提供している。その他、様々な情報をｉＰａｄやｉＰｈｏｎｅに入れて持ち出す事が出 来る「カンタンマップ」というアプリを開発済みで、リーズナブルな価格で販売している。こ のアプリは国土地理院から表彰されたほか、大阪府から新事業分野開拓事業者としての認定も 受けている。 アプリを利用して情報を現場に持ち出す事で営業訪問や 訪問記録等の仕事を効率化し、併せて現場でインプットさ れた情報をオフィスに帰ってから再入力する手間もなくな り、結果として日報を書く時間の省略化等で大幅な時間外 削減にも繋がる。この様な仕組みは顧客管理、施設管理、 現地調査、不動産の物件管理、訪問介護サポート等の幅広 い分野に活用が可能であり、各分野の仕事の効率化に役立 つ。 最近はＩＴツールとしてのスマートフォンやタブレット の普及が進んでおり、同社が提供するサービスへの相談件 数も増加傾向にある。社長は自治体やＩＴコーディネータ ー協会等におけるセミナー、講演会の開催やＩＴ雑誌への 記事も執筆しており、社長を筆頭に「地図と言えばあっと クリエーション」と言われる様な、顧客から気軽に相談出 来る企業を目指しており、今後の更なる発展が期待される 企業である。 （北支部）
地域の動き
「大阪あそ歩’15 春」が３月２８日からスタート
一般社団法人大阪あそ歩委員会(中央区平野町)では、３月 28 日（土）～６月７日（日）に「大 阪あそ歩’15 春」（https://www.osaka-asobo.jp/）を開催している。ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） ３ 「大阪あそ歩」は 2008 年に「大阪コミュニティ・ツーリズム推進連絡協議会」（大阪観光局、 大阪市、一般社団法人大阪あそ歩委員会、大阪商工会議所）と同時に発足したまちあるき事業 で、総勢 200 名を超える市民ガイドが、1500 年の歴史に彩られた町人のまち・大阪を案内して きた。これまで大阪市民を始めとした多くの根強いリピーターに支えられ、2012 年の秋には、 まち歩き事業として初めて「第４回観光庁長官表彰」を受賞。累計２万人を越える参加者を集 めている。 「大阪あそ歩’15 春」では、大坂夏の陣から 400 年を迎える大阪城を満喫できるコースを含 む「まち歩き」を 83 本、寄席やレトロ建築を楽しむことのできる「まち遊び」17 本の全 100 本を設定している。 この春の目玉である大坂夏の陣関連のコースは次の通り。 ●「真田丸の上を歩く」（４月５日（日）13 時～、４月 19 日（日）13 時～) 大坂冬の陣最大の激戦地・真田丸を探る ～冬の陣はかくて和議に持ち込まれたが～ ●「後藤又兵衛１」（４月 10 日（金）13 時～） 平野から後藤又兵衛出陣のあとを巡る ～豊臣方、後藤又兵衛出陣す！～ ●「後藤又兵衛２」（４月 12 日（日）13 時～） 後藤又兵衛出陣合戦のあとを巡る ～決戦、道明寺！又兵衛最後の戦い！！～ ●「真田山・玉造」（４月 19 日（日）13 時～） 名将・信繁幸村、真田丸、ここにあり ～血なまぐさい争い世に散った戦国一の美女～ ●「玉造・真田山」（５月４日（月・祝）13 時～） 名宰相・幸村と十勇士が駆けた大坂の陣 ～真田丸跡碑から真田の抜け穴まで～ ●「平野・東住吉」（５月６日（水・祝）13 時～） 大坂の陣の重要拠点・平野と周辺戦跡巡り ～幸村が平野で仕掛けた家康への罠！～ ●「戦国・幕末：大坂城」（５月６日（水・祝）13 時～） 現場監督は黒田官兵衛！天下の要塞・大坂城 ～大坂の陣から 400 年・戊辰戦争から 145 年～ ●「中之島～天満橋」（５月９日（土）13 時～） 中之島から備前島まで ～冬の陣・大坂城を包囲した徳川軍の大砲基地を訪ねて～ ●「大坂城・埋もれた栄光」（５月 17 日（日）13 時～） 秀吉・徳川・昭和の三代にまたがる歴史を堀り返すまち歩き ～発掘物・復元物・遺跡から 広大な元大阪城のありようを訪ねて～ ●「鶴橋」（５月 31 日（日）13 時～） 鶴橋から歩く大坂の陣 ～御勝山は戦勝記念？～ ※コースの詳細・申込みはＨＰ（https://www.osaka-asobo.jp/）から。 （中央支部）
ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） ４
「学生による天王寺動物園活性化プラン・コンテンツ発表会」開催！！
大阪商工会議所南支部（以下：大商）は３月５日（木）、大阪市天王寺動物園（以下：動物園）、 大阪デジタルコンテンツビジネス創出協議会（以下：ＯＤＣＣ）と連携して「学生による天王 寺動物園活性化プラン・コンテンツ発表会」をあべのハルカスで開催した。 ＯＤＣＣは、大阪のコンテンツ産業振興を目的に設立された団体で、コンテンツ制作等の企 業、クリエーターやデザイナーなどを輩出する教育機関、大阪府、大阪市、近畿経済産業局、 大阪商工会議所等などの公的機関等で構成する産学官連携プラットフォーム組織。近年はコン テンツ産業のみならず、様々な分野・業界でのコンテンツ活用を推進し、地域活性化や異業種 連携、観光コンテンツ企画等のプロジェクトを進めている。 今回はＯＤＣＣに参画する大阪アニメーションカレッジ専門学校（吹田市）から３チーム、 大阪デザイナー専門学校（大阪市北区）から４チーム、約 30 人の学生がテーマソングやアニメ、 スタンプラリー、子供用ガイドブック作成等、動物園の魅力向上につながる企画案を発表した。 いずれの作品も学生等が学んできたスキルや若者らしい感性を生かしたもので、なかには子 どもたちが楽しみながら爬虫類や絶滅危惧種の実態について学べるものもあり、動物園や地元 商店街関係者等から、実用化に向けての課題や改善策など様々な講評を受けた。発表作品は改 善を加え、完成次第順次、動物園に寄贈及び園内イベントの実施を行う。 大商、動物園、ＯＤＣＣの３者は、昨年４月から産学連携によるプロジェクトの実施を協議 しており、昨年８月には大商が主催した「あべの天王寺・サマーキャンパス」で、ＯＤＣＣが 動物園内で体験プログラム「オリジナルうちわを創ろう」を実施、163 人の子供たちが楽しん だ。今回の発表会はこうした経緯を踏まえて実施するもので、動物園の 100 周年を盛り上げて いく。 （南支部）ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） ５
小 規 模 企 業 の 景 況
（平成27年1～3月期） 大阪商工会議所による小規模企業の景況調査(四半期毎)平成27年1～3月期の結果概要は以下 の通り。１．今期（平成27年1～3月期）の状況
【売上額】今期（平成27年1～3月期）の売上額ＤＩ値（全産業）は、前回調査（平成26年10～ 12月期）の▲１９.１から０.７ﾎﾟｲﾝﾄ悪化し、▲１９.８となった。業種別では、前回調査か ら、卸売業は９.９ﾎﾟｲﾝﾄ、サービス業は２.６ﾎﾟｲﾝﾄそれぞれ改善したが、製造業は１２.５ ﾎﾟｲﾝﾄ、小売業は２.９ﾎﾟｲﾝﾄそれぞれ悪化した。 【資金繰り】今期の資金繰りＤＩ値（全産業）は、前回調査（▲１８.４）から３.５ﾎﾟｲﾝﾄ改 善し、▲１４.９となった。業種別では、前回調査から、サービス業が３.９ﾎﾟｲﾝﾄ悪化した が、製造業は横ばい、卸売業が７.０ﾎﾟｲﾝﾄ、小売業が１１.６ﾎﾟｲﾝﾄそれぞれ改善した。 【業況】今期の業況ＤＩ値（全産業）は、前回調査（▲２１.５）から１.０ﾎﾟｲﾝﾄ改善し、▲ ２０.５となった。業種別では、前回調査から、製造業が１１.１ﾎﾟｲﾝﾄ、小売業が１.４ﾎﾟｲ ﾝﾄそれぞれ悪化したが、卸売業は横ばい、サービス業が１５.８ﾎﾟｲﾝﾄ改善した。２．来期（平成27年4～6月期）の予想
来期（平成27年4～6月期）の全産業の予想ＤＩ値は、売上額▲６.９、資金繰り▲１１．５、 業況▲１０.４となった。３．経営上の問題点
第１位は、製造業、卸売業、小売業が「需要の停滞」、サービス業が「利用者ニーズの変化 への対応」となった。 ※ＤＩ値とは……ディフュージョン・インデックス(Diffusion Index)の略で、本調査では前年同期（平 成26年１月～３月期）と比較して売上額、業況、資金繰りなどが「増加」「好転」した などとする企業割合から、「減少」「悪化」したなどとする企業割合を差し引いた値で ある。 本件担当:大阪商工会議所 中小企業振興部 経営相談室 6944-6451ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） ６ 〔調査の概要〕 ・調査名 ：第139回中小企業景況調査（中小企業庁・中小企業基盤整備機構） ・調査時期：平成27年2月21日～3月1日 ・調査方法：経営指導員による、調査票に基づく聴取り調査 ・調査対象：大阪市内の中小企業・小規模事業者 ※ 全国約18,000件中、大商分324件。 ※ 本紙では、大商分のうちとくに小規模事業者（従業員：製造業20人以下、商 業・サービス業5人以下）289件について取りまとめた。 〔製造業72件、卸売業71件、小売業69件、サービス業77件〕 ・回収数 ：288件（回収率99.7％） 〔製造業72件、卸売業71件、小売業69件、サービス業76件〕 ■DI値推移（全産業） １３６回調査 １３７回調査 １３８回調査 （前回） １３９回調査 （今回） H26(2014年) 4～6月期 H26(2014年) 7～9月期 H26(2014年) 10～12月期 H27(2015年) 1～3月期 H27(2015年) 4～6月期 売上額 （増-減） -19.9 -18.6 -19.1 -19.8 -6.9 資金繰り（好-悪） -11.2 -10.5 -18.4 -14.9 -11.5 業況 （好-悪） -18.9 -19.3 -21.5 -20.5 -10.4 従業員 （過-不） -6.6 -8.4 -10.4 -7.6 ■経営上の問題点 順位 製造業 件数 卸売業 件数 小売業 件数 サービス業 件数 １位 需要の停滞 → 20 (19) 需要の停滞 → 22 (23) 需要の停滞 → 13 (15) 利 用 者 ニ ー ズ の 変 化 へ の 対 応 → 16 (12) ２位 原 材 料 価 格 の 上昇 ↑ 10 (10) 仕 入 単 価 の 上 昇 → 17 (18) 消 費 者 ニ ー ズ の 変 化 へ の 対 応 ↑ 12 (10) 需要の停滞 → 8 (10) ３位 製品（加工）単 価の低下・上昇 難 ↓ 9 (10) 販 売 単 価 の 低 下・上昇難 ↑ 6 (4) 大型店・中型店 の 進 出 に よ る 競争の激化 ↓ 11 (13) 新 規 参 入 業 者 の増加 ↑ 7 (2) [注]（ ）内は前回（平成26年10～12月期）調査結果 ↑＝前回より高順位 →＝前回と同順位 ↓＝前回より低順位
ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） ７ ■ 状況比較表（業種別） 項目 業種 今期の状況(1～3 月期) 前回（10 月期～ 12 月期）からの 推移 来期の予想(4～6 月期) 売上額 増加 不変 減少 増－減 増加 不変 減少 増－減 製造業 30.6 30.6 38.9 ▲ 8.3 ▲ 12.5 25.0 45.8 29.2 ▲ 4.2 卸売業 19.7 40.8 39.4 ▲ 19.7 9.9 18.3 57.7 23.9 ▲ 5.6 小売業 10.1 33.3 56.5 ▲ 46.4 ▲ 2.9 15.9 40.6 43.5 ▲ 27.5 サービス業 25.0 43.4 31.6 ▲ 6.6 2.6 30.3 47.4 22.4 7.9 合計 21.5 37.2 41.3 ▲ 19.8 ▲ 0.7 22.6 47.9 29.5 ▲ 6.9 前回 20.8 39.2 39.9 ▲ 19.1 16.0 45.8 38.2 ▲ 22.2 資金繰り 好転 不変 悪化 好－悪 好転 不変 悪化 好－悪 製造業 5.6 69.4 23.6 ▲ 18.1 0.0 6.9 70.8 22.2 ▲ 15.3 卸売業 4.2 76.1 19.7 ▲ 15.5 7.0 4.2 77.5 18.3 ▲ 14.1 小売業 4.3 73.9 21.7 ▲ 17.4 11.6 4.3 73.9 21.7 ▲ 17.4 サービス業 10.5 67.1 19.7 ▲ 9.2 ▲ 3.9 14.5 68.4 14.5 0.0 合計 6.3 71.5 21.2 ▲ 14.9 3.5 7.6 72.6 19.1 ▲ 11.5 前回 6.3 68.4 24.7 ▲ 18.4 3.8 71.5 24.3 ▲ 20.5 業況 好転 不変 悪化 好－悪 好転 不変 悪化 好－悪 製造業 12.5 59.7 27.8 ▲ 15.3 ▲ 11.1 13.9 58.3 23.6 ▲ 9.7 卸売業 14.1 54.9 31.0 ▲ 16.9 0.0 14.1 57.7 23.9 ▲ 9.9 小売業 7.2 42.0 49.3 ▲ 42.0 ▲ 1.4 11.6 49.3 34.8 ▲ 23.2 サービス業 17.1 55.3 26.3 ▲ 9.2 15.8 21.1 56.6 21.1 0.0 合計 12.8 53.1 33.3 ▲ 20.5 1.0 15.3 55.6 25.7 ▲ 10.4 前回 13.9 50.3 35.4 ▲ 21.5 10.1 54.2 32.3 ▲ 22.2 従業員 過剰 適正 不足 過－不 製造業 2.8 88.9 6.9 ▲ 4.2 5.6 卸売業 4.2 81.7 8.5 ▲ 4.2 5.6 小売業 4.3 76.8 5.8 ▲ 1.4 2.9 サービス業 3.9 67.1 23.7 ▲ 19.7 ▲ 2.6 合計 3.8 78.5 11.5 ▲ 7.6 2.8 前回 2.1 78.1 12.5 ▲ 10.4 「今期の状況（除従業員）」は平成 27 年 1～3 月期状況であり、前年同期の平成 26 年 1～3 月期との 比較。来期の予想は平成 27 年 4～6 月期予想であり、平成 26 年 4～6 月期との比較である。「前回」欄 は平成 26 年 10～12 月期調査の数字。従業員は、過去との比較ではなく、業務量に照らした過不足。
ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） ８ ■景況グラフ（売上額・業況） ※表示値＝ＤＩ（増加・好転－減少・悪化）値 ※Ⅰ期=1-3月､Ⅱ期=4-6月､Ⅲ期=7-9月､Ⅳ期=10-12月 ※平成27年Ⅱ期は予想値 -80 -70 -60 -50 -40 -30 -20 -10 0 H17Ⅲ H18Ⅰ Ⅲ H19Ⅰ Ⅲ H20Ⅰ Ⅲ H21Ⅰ Ⅲ H22Ⅰ Ⅲ H23Ⅰ Ⅲ H24Ⅰ Ⅲ H25Ⅰ Ⅲ H26Ⅰ Ⅲ H27 Ⅰ 業況 売上 業況予測 売上予測
ニューズレター287 号（平成 27 年 4 月） ９
