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はじめに
平成23年3月11日の東日本大震災発生時には、都内には多くの外国人旅行者が滞在しており、 その中には初めて地震を経験してパニックになった方も少なくありませんでした。また、交通機関が 麻痺するとともに、大量の帰宅困難者が発生し、宿泊所・休憩所等の確保や災害時情報の伝達等は混 乱を極めた状態となりました。 ホテル・旅館をはじめとした観光に携わる皆様方は、どのように外国人旅行者の安全を確保すべき か、手探りの対応に追われたものと拝察いたします。 このような大規模地震への防災対策にはいろいろやるべきことがありますが、このマニュアルには、 そうした対策全般について述べたものではなく、通常備えるべき防災対策に加えて、特に外国人旅行 者のために行うべき事柄として、観光に携わる皆様方に、 ① 地震に慣れない外国人旅行者に対する事前の心構え ② 外国人旅行者のために日頃から準備していただきたい事前防備の項目 ③ いざ地震が起きたときの初動対応の要点 ④ 地震が落ち着いた後に外国人旅行者に提供すべき情報の一覧 の以上4点について、特に重要な初動時の対応の仕方が記載されています。 このマニュアルでは、主に地震災害を想定しております。しかし、東京では地震だけでなく台風や 集中豪雨による洪水など、様々な自然災害も発生するため、これらの災害発生時にもお使いいただけ るような内容になっています。また、ホテル・旅館等の宿泊施設での対応を中心に記載をしておりま すが、宿泊業界以外の各種観光関係業の方々にも、応用してお使いいただけます。 東日本大震災後、東京を訪れる外国人旅行者は急激に落ち込んだものの、現在は震災発生前の水準 に戻りつつあります。しかし、先の震災が残した課題や教訓などを忘れてはなりません。宿泊施設を はじめとして都内で観光に携わる皆様が、突然の地震などの発生にも慌てることなく、外国人旅行者 に対して避難誘導や情報提供等を行うことができる体制を築いておく必要があります。このことが、 東京の観光の安全性の向上、ひいては、外国人旅行者誘致の鍵となることは間違いありません。その ためにこのマニュアルが、皆様のお役にたてば幸いです。 東京都産業労働局観光部振興課 はじめに3
目 次
このマニュアルで主に扱う領域
「やるべきこと」のチェックリスト
第1部 初動対応のための基礎知識
1-1.外国人旅行者は地震を次のように感じていることを理解しておく
1-2.外国人旅行者への対応に備えてあらかじめ準備しておくべきこと
1-3.首都直下地震等による東京の被害想定
第2部 初動対応
2-1.地震発生後に真っ先にやること
2-2.大きな揺れが収まって一段落したときにすること
第3部 初動対応のための関連データベース
3-1.災害発生時情報源
3-4.外国語対応
3-2.防災施設
3-5.駐日外国公館
3-3.災害拠点病院・医療救護所
3-6.空港・公共交通機関
参考資料1.ピクトグラム(図記号)
参考資料2.災害発生時対応文例集
文例1.災害発生直後の安全告知文例 文例5.外国人対応文例 文例2.揺れが収まった後の告知文例 文例6.避難告知文例 文例3.初動活動開始時の告知文例 文例7.交通機関関係告知文例 文例4.外国人対応開始時の告知文例 文例8.連絡先告知文例参考資料3.ピクトグラムと対応文例集の併用(作成例)
参考資料4.情報収集リスト(作成例)
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目 次 参考資料 はじめに・目 次 領 域・やるべきこと 第 1部 基礎知識 第 2部 初動対応 第 3部 関連データベース4
このマニュアルで主に扱う領域
1. 外国人に対して特段の対応や配慮が必要な項目
旅行者などが訪れる施設では、災害が発生した場合、利用者に対して日本人・外国人の区別なくその安全を確 保し、適切に保護しなければなりません。このマニュアルでは、特に外国人に対して特段の対応や配慮が必要な 項目をとりあげ、旅行者などが訪れる施設で働く方々が、少しでも円滑に外国人旅行者に対応できるための手引 きとして作成したものです。
2. 発生後 72 時間の対応諸項目
このマニュアルは、災害(地震)発生後、72 時間(3 日)程度までの間に実施すべき諸項目について述べてい ます。それ以降については、行政の応急対応も本格化しますので、各大使館などと連絡を取って臨機応変に対応 してください。
3. 防災対策全般についての法令や条例について
通常実施すべき防災対策全般については、防災計画を作成することが法令や条例で義務付けられておりますの で、以下の情報を参照し整備してください。また、そうしたものが既に作られている場合は、このマニュアルと 併用して、有効に活用してください。 ※防災計画全般については、東京都の「事業所防災計画」作成の手引きなどを活用して作成してください。 あなたを守る事業所防災計画(東京消防庁) http://www.tfd.metro.tokyo.jp/hp-sidouka/2008-2350-4/index.html ※帰宅困難者対策については、下記を参考にしてください。 事業所における帰宅困難者対策ガイドライン (首都直下地震帰宅困難者対策協議会) http://www.bousai.go.jp/jishin/chubou/taisaku_syuto/kitaku/guideline01.pdf このマニュアルで主に扱う領域5
「やるべきこと」チェックリスト
最初に、あなたの施設では、外国人のための災害対応策として、
以下のことが実施されているかどうか、チェックしてみてください。
□
外国人旅行者対応のための指揮命令系統が確立していて、予め定められた役
割分担と指示に基づいて、指示や判断を仰ぐことなく速やかに対応できる。
□
外国人旅行者のための情報収集先リストをあらかじめ作成してすぐに使える
ようにしている。
□
多言語でのピクトグラム(図記号)を施設の状況の想定に応じてあらかじめ
準備してすぐに使えるようにしている。
□
多言語での対応文例集を施設の状況の想定に応じてあらかじめ準備してすぐ
に使えるようにしている。
□
ピクトグラム(図記号)や対応文例集を使って情報提供方法・提供手段を工
夫して対応訓練を実施している。
これらは、外国人の災害対応のための基本項目です。 実施していない項目があれば、このマニュアルの該当部分を重点的に読んでください。 また、今後、段階的に実施していく場合は、出来た項目にチェックをつけて、次に何をするべき か確認してください。 「やるべきこと」チェックリスト 参考資料 はじめに・目 次 領 域・やるべきこと 第 1部 基礎知識 第 2部 初動対応 第 3部 関連データベース6
第1部 初動対応のための基礎知識
事前に頭に入れておいて準備してください。
・・・ 地震発生時の外国人旅行者の行動
/
→ ・・・ 応対者の心構え
1-1.外国人旅行者は地震を次のように感じていることを理解しておく
地震そのものを理解出来ない人がいる。
全く地震を経験したことのない国から来た外国人旅行者は、どうして地面や建物が揺れたり家具が転倒してきたりしてくる のか理解出来ず、気が動転してパニック状態になることがあります。→
何が発生したのかを説明する必要があります。(対応文例集 18 頁参照)地震後の停電や断水することを理解出来ない人がいる。
突然の停電や断水に、ホテルや旅館側の過失と勘違いし、早く修復するよう要望や要 求を言い立てる外国人旅行者が出てくる可能性があります。→
要望や要求を受ける可能性がある電話交換手や受付は、復旧の 見通しや水や照明の準備、食料の配給状況などを説明する必要があります。 (対応文例集 21 頁参照)地震の揺れで感じた疑問をそのままぶつけてくる人がいる。
また、日本人は揺れの大きさで、ある程度は被害の大きさを予測できますが、外国人旅行者は過剰に反応する傾向があり、 ロビーに集まってきて、『建物は安全か』、『何がどうなっているか』、といった質問が殺到することがあります。→
施設や建物が安全であることを強調する必要があります(対応文例集 19 頁参照)地震や余震の揺れによる恐怖でパニックを起こす人がいる。
大きな地震の後で断続的に余震が発生した場合などは、恐怖で精神的に追い詰められてしまうことがあります。→
従業員の皆さんは、不安がる外国人旅行者に対して『今、何が起きているか』を分かってもら えるよう説明する必要があります。またロビーやフロントでの対応方法を準備する必要もあります。 (対応文例集参照)→
大使館、旅行会社、関係機関等と連絡を取って状況の説明をお願いする必要があります。 (関連データベース 15 頁参照) ※地震や建物の耐震性を説明する専門用語等は、本マニュアルでは解説しませんので、確認しておいてください。 第 1 部 初動対応のための基礎知識 外国人 外国人 外国人 外国人 外国人 応対者 応対者 応対者 応対者 応対者 応対者7
地震後もエレベーターを使おうとする人がいる。
地震の時は、停電で閉じ込められる恐れがあるのでエレベーターを使ってはいけない ことは日本人にはよく知られていますが、外国人旅行者はそうではないため、エレベー ターを使って逃げようとすることがあります。→
地震発生時には、エレベーターの使用禁止を徹底する必要があ ります。(ピクトグラム 24 頁参照)ほとんどの外国人旅行者は自分だけで避難すること
が出来ない。
建物内に留まることが危険だと考えられる場合は、屋外への避難誘導や避難場所への 避難を指示しますが、外国人旅行者は地域の地理に詳しくないので、自分だけでは避 難場所へ行くことが出来ません。→
従業員による避難誘導や避難場所へ案内する必要があります。 (対応文例集 22 頁参照) 地震等を怖がって『安全な地域へ移動したい』、『すぐに帰国したいがどうすれば良い か』という情報を求めてくることがあります。→
まずは、恐怖心を取り除き、公共交通機関が停止しているような 場合は、むやみに移動しないよう伝える必要があります。 (対応文例集参照)→
同時に、飛行機・タクシーその他の交通機関の最新の運行状況を どのように入手するか、また大使館、旅行会社、関連団体とどう連携するか を準備する必要があります。(関連データベース 15 頁参照)ほとんどの外国人旅行者は最新の正しい情報を入手出来ない。
地震後は、日本国内の知人や母国の家族に連絡をとりたいという相談が殺到することがあります。 → 電話やインターネット等が使えなくなった場合に、連絡できませんと言うのは簡単ですが納得 しない可能性があります。このような場合、提供できる情報やその情報源を伝える必要があります。 (対応文例集 23 頁参照)外国人旅行者の関係者から安否や滞留場所の問い合わせが殺到する。
地震が発生した時、家族や同行者と離れ離れになっていた場合は、ホテルや旅館の方にその安否確認を求めてきます。→
施設に滞在している外国人旅行者が外出する際には、その行き先を聞いておくのが一番ですが、個人 旅行者の場合は行き先の把握に工夫が必要です。また、安否確認の担当者を指名しておき、各観光地や旅行会 社の担当者等と連絡をとる訓練も必要です。ほとんどの外国人旅行者は被災している場所からの移動を希望する。
こうした事態の発生を予め想定して、外国人旅行者の不安を少しでも和らげる様、常に落ち着いて行動してください。 また、次頁に挙げるような準備をしてください。 第 1 部 初動対応のための基礎知識 参考資料 はじめに・目 次 領 域・やるべきこと 第 1部 基礎知識 第 2部 初動対応 第 3部 関連データベース 外国人 外国人 外国人 外国人 外国人 応対者 応対者 応対者 応対者 応対者 応対者8
1-2.外国人旅行者への対応に備えてあらかじめ準備しておくべきこと
一般的な災害対応の手順や必要な備蓄については、消防法で定める消防計画や、災害時マニュアルとして整備している宿泊 施設も多いので、ここでは触れず、この項目では、外国人旅行者への対応として特別に必要となる備えについてのみ記述し ます。災害発生時の外国人対応の命令系統の確立
一般的に、災害時の指揮・命令系統は事前に確立されていると思われます。 その中で、外国人旅行者への対応としては、英語・中国語・韓国語を中心とした言 語で対応できる担当者を複数名選出しておくこと、かつ、それらの担当者には、あ らかじめ基本的な方針を示しておき、現場では上司に相談せずとも相当程度のこと が自主判断できるようにしておくことが必要です。外国人旅行者のための情報収集先のリスト化
各国大使館・国際交流組織・各種交通施設(空港とタクシー会社を含む)通用可能 言語別の病院等の連絡先を事前にリスト化しておきます。 また、そのリストを施設で働く方々全員で共有し、災害発生時にどう使用するかを 考えて、必要と思われる所定の場所に配備しておきます。外国人対応のできる地域内の施設の確認
地域内に、災害時に利用できるどのような施設があるかを、一覧表にして(参考資 料4)住所や電話番号を書きとめておくことは、一般的な災害対応計画としても必 要です。その中でも、英語が話せるなど外国人対応ができる施設についてチェック しておきましょう。多言語でのピクトグラム(図記号)の準備
災害時に必要なピクトグラムを、多言語による表記と併せてあらかじめ準備してお きます。前の節で述べたような、地震発生後の外国人旅行者の行動や要求を前提と したシナリオを作成し、シナリオ・シミュレーションを行って、施設内の貼り付け る場所をどこにするか、どのピクトグラムが何枚必要か等を決めておきましょう。多言語での情報提供方法・提供手段の工夫
どのタイミングで、どの場所で、どの情報を多言語提供すればよいかについては、 会話対応で行うもの、ピクトグラムを掲示して伝達するものなど多様です。前の節 で述べたような、地震発生後の外国人旅行者の行動や要求を前提としたシナリオを 作成し、そのシナリオに従って従業員が外国人旅行者になったつもりで、人の配置・ ピクトグラムの掲示場所等を決めていきます。 第 1 部 初動対応のための基礎知識 準 備 ① 準 備 ② 準 備 ③ 準 備 ④ 準 備 ⑤9
1-3.首都直下地震等による東京の被害想定
東京都では、こうした首都直下の地震等の被害がどの程度になるかを想定して各種の対策を進めており、ここではその概要 を紹介します。事業者の方々はそれを事前に念頭におき、地震発生時には適切な対応を取ることが大切です。外国人旅行者対応訓練
災害発生時は、多言語対応担当の方以外で対応しなければならないことも想定して、 施設で働くできるだけ多くの方を交えて訓練することが大事です。外国人旅行者の お客様にも可能であれば訓練への参加をお願いし、日本人が気付きにくい情報提供 手段の問題点を顕在化して改善していくよう心がけましょう。被害の概要
地震の被害は、震源の位置や発生日時やその時の風の強さ によって被害の大きさが異なるため、ここでは最も被害が 大きくなると考えられる、「東京湾北部地震」が冬の夕方(18 時)、風速 8m/ 秒、という状況で発生した場合について述べ ます。東京都の主な対策
1.自助・共助・公助を束ねた地震に強いまちづくり
・消防団の体制強化や防災隣組など共助の推進
・木密地域不燃化 10 年プロジェクトの推進
・公共建築物やマンション等の耐震化促進
2.都民の命と首都機能を守る危機管理の体制づくり
・自衛隊等との連携強化も含めた危機管理体制の充実
・医療資源の適正配置や病院施設の機能維持
・帰宅困難者対策の推進
3.被災者の生活を支え東京を早期に再生する仕組みづくり
・ライフライン施設の耐震化と復旧活動体制の整備
・都内全ての区市町村にり災証明に係るシステムを導入
詳しくは、東京都防災ホームページ、「東京都地域防災計画 震災編(平成 24 年修正)」を参照してください。
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/tmg/plan-sinsai.html 人的被害 死者 約 9,700 人 負傷者 約 147,600 人 建物被害 倒壊(全壊) 約 116,200 棟 焼失 約 188,100 棟 ライフライン被害 断水率 34.5% 停電率 17.6% 帰宅困難者数 約 517 万人 表 東京湾北部地震(M7.3)の想定被害 詳しくは、東京都防災ホームページ、「首都直下地震等による東京の被害想定」を参照してください。 http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/tmg/assumption.html 第 1 部 初動対応のための基礎知識 参考資料 はじめに・目 次 領 域・やるべきこと 第 1部 基礎知識 第 2部 初動対応 第 3部 関連データベース 準 備 ⑥ 想定/対策 想定/対策10
第 2 部 初動対応
災害が発生したら参照してください。
2-1.地震発生後に真っ先にやること
地震の第1波の揺れが収まったら、何はともあれ施設内の利用者に何が起こりどうすればよいかの呼びかけが必要です。そ の場合、館内放送が使用出来れば良いのですが、停電等で使用出来ない場合もあるので、両方の場合を想定して「呼び掛け の体制」を用意しておいてください。状況の説明
揺れが収まったら、現在何が起きているかを明確かつ簡潔に伝えましょう。 停電時の情報伝達には、メガホンや拡声器を活用しましょう。 身近にいる外国人旅行者には、口頭でも伝えましょう。 言葉だけではなく、身振り手振りを交えて伝えましょう。 文例集を指差したり、ピクトグラムを提示したりしましょう。身の安全や危険から離脱の呼び掛け
余震が続く可能性があるので、身の安全の確保を具体的に呼び掛けましょう。 ・姿勢を低くする。 ・窓・家具・調度品・機械類から離れる。 ・ベッドや机の下にもぐる。 ・枕、鞄等で天井からの落下物から頭を守る。 ・ドアを開け放っておく。 ・エレベーターやエスカレーターを使用しない。出火防止と初期消火の呼び掛け
出火防止の徹底と、火災発見時は初期消火を呼び掛けましょう。 ・電気製品を止めてコンセントを抜く。 ・火災を発見したら、大声で周囲に知らせるか非常ベル等で通報する。 ・消火器や屋内消火栓を使って、早期に初期消火をする。呼び掛けの内容
冷静な行動の呼び掛け
施設・建物が安全と考えられる時は、慌てて屋外に飛び出したり、むやみに動き回 わったりせず落ち着いて様子を見るよう呼び掛けましょう。 第 2 部 初動対応 呼び掛け ① 呼び掛け ② 呼び掛け ③ 呼び掛け ④ 初動対応 ①11
地震発生直後の呼びかけが終わり、しばらく様子を見て、揺れの大きさからみて何らかの対応が必要であると判断したら (震度5弱以上を目安としてください)、以下を実施します。コミュニケーションの協力依頼
外国人旅行者と十分な対応ができない場合は、日本人旅行者で外国語が話せる人や、 外国人旅行者で日本語の堪能な人にも協力をお願いしましょう。2-2.大きな揺れが収まって一段落した時にすること
安否確認
施設のフロアやゾーン毎に割り振られた従業員は、まず外国人旅行者を含めたお客 様全員の安否確認を行います。その際、外国人特有の質問を受ける可能性がありま すので、参考資料 2 を参照しつつ、できる限り落ち着いて対応します。外国人旅行者対応窓口の開設
外国人旅行者対応窓口を開設し、身の安全を守る方法、出国や移動先迄のサポート、 帰国の相談等、可能な限りの情報提供を行う事を外国人旅行者にお伝えしましょう。建物の安全確認とピクトグラム等の貼り出し
建物の安全を確認し、ピクトグラム等を使って、破損箇所に立ち入り禁止の表示を したり、エレベーターやエスカレーターに使用禁止の表示をしたりします。その他、 あらかじめ決めておいた場所に掲示板を設置し、必要に応じて用意したリスト等を 多言語で大きく書いて貼り出します。ロビーフロアに集まってきた利用者の対応
施設利用者の多くは、地震の後は部屋に居ることの不安からロビー等に集まって来 ます。特に外国人旅行者の場合、円滑に情報を得ることが難しいため不安が大きく、 部屋に戻って待機して貰うのは困難です。そこで集まった利用者を、宴会場など一 箇所に誘導します。 第 2 部 初動対応 参考資料 はじめに・目 次 領 域・やるべきこと 第 1部 基礎知識 第 2部 初動対応 第 3部 関連データベース 初動対応 ② 一段落したら ① 一段落したら ② 一段落したら ③ 一段落したら ④12
傷病者の取り扱い
外国人旅行者の傷病者が発生した場合は、応急処置を行います。治療が必要な場合 は、近隣に医療救護所等が開設されているかを確認し、随行・搬送しましょう。外 国語ができる日本人や日本語の出来る外国人同行者がいる場合は、随行を依頼し、 いない場合は従業員が付き添いましょう。施設外外国人旅行者の受け入れと保護
近隣来訪者や通行者等など施設利用者以外の外国人旅行者も、受け入れ可能な場合 は積極的に保護をします。災害発生時は、日本人の帰宅困難者の受け入れ等で混乱 が予想されますが、外国語に堪能な従業員が従事している施設が外国人旅行者を受 け入れることは、その施設の重要な使命として期待されています。火災発生時の避難誘導
火災が発生した場合は、消防計画の自衛消防隊が中心となり対応します。 火災の発生や建物の崩壊で屋外への避難が必要になった場合・・・ 1. 火災が発生した場合、ならびに建物が崩壊する危険がある場合は、日本人・外国 人の区別なく避難計画に従って、施設内の全員を屋外の安全な場所に誘導します。 2. 屋外へ避難した施設利用者を保護出来なくなった場合は、避難所等の安全と思わ れる場所への移動をお願いすることになります。その際、外国人旅行者について は避難所等の安全な場所まで付き添う必要があります。MEMO
イラスト・マンガ:藤里 第 2 部 初動対応 一段落したら ⑤ 一段落したら ⑥ 一段落したら ⑦13
第 3 部 初動対応のための関連データベース
3-1.災害発生時情報源
災害発生時に各種情報が提供されるウェブサイトです。 災害が発生する前に予め収集しておく情報と、災害発生後に状況に応じて収集する情報の2種類があります。通信手段が途 絶した場合に備えて、施設が必要と思われる情報の精査とその情報源を確認し、まずは予め収集しておく情報を確認してく ださい。■ 観光庁災害時情報提供ポータルサイト「Safety tips for travelers」
※平成 25 年度以降開設予定。 ■ 東京都防災ホームページ(発災時) http://www.bousai.metro.tokyo.jp/english/index.html ■ 内閣府防災情報のページ http://www.bousai.go.jp/index.html ■ NHKワールド(NHK WORLD) http://www.nhk.or.jp/nhkworld/ NHKワールドのニュースや番組は、パソコンやスマートフォンで視聴することがきます。 ■ NHKワールド TV 英語ニュース(NHK WORLD TV Latest News)
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/english/news/
■ NHKワールド ラジオ日本(NHK WORLD RADIO JAPAN)
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/radio/ ※ Select language を選択 ■ インターFM http://www.interfm.co.jp/ NHK は、地震・津波など大規模災害が発生した際、総合テレビ・BS1・BS プレミアムの副音声とラジオ第 2(AM693kHz) で外国人向け放送を行います。 インターFMでも、FM放送(FM76.1MHz)で外国人向け放送を行います。 ラジオの他に受信可能な場合は地上波放送・衛星テレビ・ケーブルテレビ・SNS※・携帯電話・スマートフォン等も活用 してください。
※SNS Social Networking Service の略
※SNSを利用する際は、不正確な情報に注意してください。情報の発信元が信用出来る機関かどうか注意して利用しましょう。 ※ 口コミなど直接入手したものも、時として貴重な情報になります。 第 3 部 初動対応のための関連データベース 参考資料 はじめに・目 次 領 域・やるべきこと 第 1部 基礎知識 第 2部 初動対応 第 3部 関連データベース
14
施設近隣の防災施設を確認してください。 ■ 東京都防災マップ http://map.bousai.metro.tokyo.jp/ 大規模災害発生時は、防災マップで確認した近隣の病院・診療所では通常の医療サービスが提供されない場合があります。 都は、主に重症者を受入れる医療機関として、東京都災害拠点病院を指定しています。 ■ 東京都災害拠点病院 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kyuukyuu/saigai/sk_list.html なお、軽症者等については医療救護所等で応急処置を行います。医療救護所等の設置予定場所は施設の所在する自治体のウェブサイト 等で確認してください。 災害時における医療救護活動については、東京都福祉保健局のホームページをご覧ください。 http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/iryo/kyuukyuu/saigai/index.html 災害発生時の外国語対応や文例集があります。 ■ 東京都国際交流委員会 http://www.tokyo-icc.jp/ ■ 自治体国際化協会地域国際化協会 http://www.clair.or.jp/tabunka/shinsai/ ■ 東京都国際交流委員会(災害時の外国人支援マニュアル) http://www.tokyo-icc.jp/information/howto.html ■ 自治体国際化協会地域国際化協会(多言語防災情報文例集 地震や災害時の基礎知識) http://www.clair.or.jp/tabunka/shinsai/mesbasic.html3-2.防災施設
3-3.災害拠点病院・医療救護所 等
3-4.外国語対応
第 3 部 初動対応のための関連データベース15
日本にある駐日外国公館の一覧が掲載されている外務省のウェブサイトです。 ■ 駐日外国公館リスト(アジア) http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/asia.html ■ 駐日外国公館リスト(北米) http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/n_america.html ■ 駐日外国公館リスト(中南米) http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/latinamerica.html ■ 駐日外国公館リスト(欧州) http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/europe.html ■ 駐日外国公館リスト(大洋州) http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/pacific.html ■ 駐日外国公館リスト(中東) http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/middleeast.html ■ 駐日外国公館リスト(アフリカ) http://www.mofa.go.jp/mofaj/link/emblist/africa.html 空港・公共交通機関のウェブサイトです。 ■ 成田国際空港 http://www.narita-airport.jp/jp/index.html ■ 東京国際空港(羽田) http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/ ■ 東京都交通局( 都営地下鉄・日暮里・舎人ライナー・都バス・都電 ) http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/ ■ 東京メトロ http://www.tokyometro.jp/index.html ■ JR 東日本 http://www.jreast.co.jp/ ■ JR 東海 http://jr-central.co.jp/ ■ 京成電鉄 http://www.keisei.co.jp/ ■ 東京モノレール http://www.tokyo-monorail.co.jp/ ■ 東武鉄道 http://www.tobu.co.jp/ ■ 西武鉄道 http://www.seibu-group.co.jp/railways/index.html ■ 東急電鉄 http://www.tokyu.co.jp/ ■ 京王電鉄 http://www.keio.co.jp/ ■ 小田急電鉄 http://www.odakyu.jp/ ■ 京急電鉄 http://www.keikyu.co.jp/index.html ■ 北総鉄道 http://www.hokuso-railway.co.jp/ ■ 首都圏新都市鉄道(つくばエキスプレス) http://www.mir.co.jp/ ■ 東京臨海高速鉄道(りんかい線) http://www.twr.co.jp/ ■ ゆりかもめ http://www.yurikamome.co.jp/ ■ 多摩モノレール http://www.tama-monorail.co.jp/ ■ 東京空港交通(リムジンバス) http://www.limousinebus.co.jp/ ■ 日本道路交通情報センター http://www.jartic.or.jp/3-5.駐日外国公館
3-6.空港・公共交通機関
参考資料 はじめに・目 次 領 域・やるべきこと 第 1部 基礎知識 第 2部 初動対応 第 3部 関連データベース 第 3 部 初動対応のための関連データベース16
参考資料 ① ピクトグラム(図記号)
一般禁止
General prohibition エレベーターElevator
禁 煙
No smoking
エスカレーター
Escalator
火気厳禁
No open flame レストランRestaurant
進入禁止
No entry Drinking water飲料水
立入禁止
No admittance 情報コーナーInformation
走るな/かけ込み禁止
Do not rush Question & answer案内所
さわるな
Do not touch First aid救護所
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※状況によって、ピクトグラムを対応文例集と併用します。 ※引用:公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 標準案内用図記号 ※本図記号は、誰でも自由に使用することが出来ます。 お手洗い Toilets 浴 室Bath シャワーShower Railway / Railway station鉄道/鉄道駅
航空機/空港
Aircraft / Airport バス/バスのりばBus / Bus stop
出 発 Departures 参考資料 はじめに・目 次 領 域・やるべきこと 第 1部 基礎知識 第 2部 初動対応 第 3部 関連データベース 参考資料① ピクトグラム(図記号)