平 成 ２ ７ 年 度
秋 田 県 畜 産 試 験 場
業
務
概
要
（ 平 成 ２ ７ 年 ４ 月 ）
〒 ０ １ ０ － １ ７ ０ １
秋 田 県 大 仙 市 神 宮 寺 字 海 草 沼 谷 地 １ ３ － ３
TEL 総 務 企 画 室 (0187) 72-2511 FAX 総 務 企 画 室 (0187) 72-4371 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (0187) 72-3814 研 究 部 (0187) 72-2807 (0187) 72-3871 改 良 増 殖 棟 (0187) 72-3865 比 内 地 鶏 研 究 部 (0187) 72-3813 改 良 増 殖 棟 (0187) 72-3874目
次
１ 位 置 ・ 気 象
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ １２ 沿 革
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ １ ～ ２ ・３ 組 織 体 制
（ １ ） 組 織 の 概 要 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ３ （ ２ ） 職 員 数 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ３ （ ３ ） 業 務 分 担 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ～ ５４ 事 業 概 要
（ １ ） 当 初 予 算 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ６ （ ２ ） 用 地 面 積 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ６ （ ３ ） 主 要 施 設 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ７ （ ４ ） 主 要 機 械 ・ 機 器 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ８ （ ５ ） け い 養 家 畜 ・ 家 き ん 頭 羽 数 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ８５ 研 究 計 画
（ １ ） 基 本 方 針 と 重 点 推 進 事 項 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ９ ～ １ ０ （ ２ ） 平 成 ２ ７ 年 度 実 施 課 題 ・ 事 業 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ １ １ ① 研 究 課 題 一 覧 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ １ １ ② 事 業 一 覧 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ １ １ ③ 課 題 の 内 容 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ １ ２ ～ ２ ３ ④ 事 業 の 内 容 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ２ ４ ～ ３ ６ （ ３ ） 平 成 ２ ６ 年 度 終 了 課 題 ・ 事 業 一 覧 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ３ ７ ① 課 題 の 内 容 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ３ ８ ～ ４ ０ ② 事 業 の 内 容 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ １６ 主 要 行 事 ・ 会 議 等
（ １ ） 主 催 行 事 ・ 会 議 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ２ （ ２ ） 研 究 管 理 の た め の 場 内 会 議 ・ 検 討 会 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ２ （ ３ ） 場 内 に 設 置 さ れ て い る 委 員 会 等 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ２７ 技 術 支 援
（ １ ） 委 員 委 嘱 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ２ ～ ４ ３ （ ２ ） 講 師 派 遣 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ３ ～ ４ ４ （ ３ ） 受 入 研 修 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ５８ 研 究 成 果 の 発 表 ・ 広 報
（ １ ） 主 要 刊 行 物 の 発 行 状 況 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ５ ～ ４ ６ （ ２ ） 不 定 期 刊 行 物 の 発 行 状 況 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ６ （ ３ ） 実 用 化 で き る 試 験 研 究 成 果 (平 成 ２ ６ 年 度 試 験 研 究 成 果 )・ ・ ４ ６ （ ４ ） 学 会 誌 ・ 研 究 会 誌 等 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ６ （ ５ ） 学 会 発 表 ・ 研 究 会 発 表 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ６ ～ ４ ７ （ ６ ） 雑 誌 等 へ の 投 稿 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ７ （ ７ ） 新 聞 等 へ の 掲 載 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ７ （ ８ ） ホ ー ム ペ ー ジ の 更 新 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ７９ 知 的 財 産
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ８ 特 許 関 連 一 覧１ ０ 職 員 の 研 修
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ９１ ２ 視 察 ・ 見 学 対 応
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ４ ９ 参 考 資 料 け い 養 種 雄 牛 お よ び 種 雄 牛 候 補 牛 名 簿 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ５ ０ ～ ５ ６１ 位 置 ・ 気 象
住 所 ： 秋 田 県 大 仙 市 神 宮 寺 字 海 草 沼 谷 地 １ ３ － ３ 位 置 ： Ｊ Ｒ 奥 羽 本 線 神 宮 寺 駅 か ら 北 方 約 ２ ｋ ｍ の 距 離 に 位 置 す る 。 東 北 方 に 丘 陵 を 負 い 、 西 南 に 仙 北 平 野 を 望 む 。 標 高 ３ ７ ｍ 、 総 面 積 ２ １ ８ .６ ｈ ａ の 台 地 で あ る 。 気 象 ： 気 候 は 概 ね 温 暖 で あ る が 、 盛 夏 に は ３ ０ ℃ 以 上 、 真 冬 に は 零 下 に な る 。 初 霜 は １ １ 月 上 旬 に あ り 、 積 雪 は 概 ね １ ０ ０ ｃ ｍ 、 ３ 月 下 旬 に 融 雪 す る 。２ 沿
革
大 正 ９ 年 : 河 辺 郡 豊 島 町 及 び 川 添 村 の 一 部 を 所 有 し て 秋 田 県 種 畜 場 を 創 設 す る 。 昭 和 ７ 年 : 北 秋 田 郡 大 館 町 に 秋 田 県 種 鶏 場 を 創 設 す る 。 24年 : 農 林 省 秋 田 種 畜 牧 場 の 廃 止 に 伴 い 、 県 種 畜 場 及 び 種 鶏 場 を 現 在 地 に 移 転 し 、 秋 田 県 種 畜 場 と な る 。 27年 : 由 利 郡 本 荘 町 に 種 鶏 の 産 卵 能 力 検 定 を 行 う た め 本 荘 分 場 を 設 置 す る 。 30年 : 秋 田 県 畜 産 講 習 所 を 併 設 す る 。 31年 : 場 内 に 秋 田 県 雄 平 仙 集 約 酪 農 指 導 所 を 設 置 す る 。 35年 : 秋 田 県 種 畜 場 を 秋 田 県 畜 産 試 験 場 に 改 め る 。 北 秋 田 郡 鷹 巣 町 に 鷹 巣 分 場 を 設 置 す る 。 36年 : 本 荘 分 場 を 廃 止 す る 。 38年 : 秋 田 県 雄 平 仙 集 約 酪 農 指 導 所 を 大 曲 市 に 移 転 す る 。 39年 : 場 内 に 秋 田 県 農 業 機 械 化 研 修 所 を 設 置 す る 。 40年 : 畜 産 講 習 所 及 び 農 業 機 械 化 研 修 所 を 廃 止 す る 。 場 内 に 秋 田 県 立 農 業 大 学 園 神 岡 分 園 及 び 秋 田 県 立 神 岡 高 等 農 業 学 園 を 設 置 す る 。 42年 : 鷹 巣 分 場 を 廃 止 す る 。 45年 : 機 構 を 企 画 管 理 部 及 び 研 究 部 に 改 め る 。 48年 : 研 究 部 を 大 家 畜 部 及 び 中 小 家 畜 部 に 改 め る 。 49年 : 秋 田 県 立 農 業 大 学 園 神 岡 分 園 を 廃 止 す る 。 55年 : 畜 産 試 験 場 施 設 整 備 事 業 開 始 す る 。 57年 : 企 画 管 理 部 を 管 理 部 に 改 め 、 経 営 部 を 新 設 す る 。 平 成 元 年 : 畜 産 試 験 場 施 設 整 備 事 業 完 了 （ 管 理 棟 の 新 設 ） ２ 年 : 秋 田 県 立 神 岡 高 等 農 業 学 園 を 廃 止 す る 。 ３ 年 : 管 理 部 を 企 画 管 理 部 に 改 め る 。 ５ 年 : 家 畜 繁 殖 部 を 新 設 す る 。 10年 : 経 営 部 を 飼 料 ・ 環 境 部 に 改 め る 。 12年 : 企 画 管 理 部 を 管 理 部 に 改 め 、 班 制 を 実 施 す る 。 18年 : 機 構 改 革 に 伴 い 名 称 を 秋 田 県 農 林 水 産 技 術 セ ン タ ー 畜 産 試 験 場 と 改 め 、 管 理 室 、大 家 畜 研 究 部 、中 小 家 畜 研 究 部 、生 産 事 業 部 の １ 室 、２ 研 究 部 、 １ 事 業 部 体 制 と す る 。 20年 : 組 織 改 革 に よ り 管 理 室 、 酪 農 ・ 飼 料 部 、 肉 牛 ・ 先 端 技 術 部 、 中 小 家 畜 部 の １ 室 、 ３ 部 体 制 と す る 。危 険 分 散 の た め 種 鶏 舎 を 秋 田 市 雄 和 に 新 設 す る 。 平 成 23年 : 組 織 改 革 に よ り 、 管 理 室 、 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 、 比 内 地 鶏 研 究 部 の １ 室 、 ２ 部 体 制 と す る 。 現 業 職 に つ い て は 管 理 室 に 所 属 を 変 更 し て 一 元 管 理 体 制 と す る 。 24年 : 機 構 改 革 に 伴 い 名 称 を 秋 田 県 畜 産 試 験 場 に 改 め る 。 管 理 室 を 総 務 企 画 室 に 改 め る 。 25年 : 養 豚 部 門 を 廃 止 し 、 種 雄 牛 部 門 を 強 化 す る 。
３ 組 織 体 制
（ １ ） 組 織 の 概 要 場 長 総 務 企 画 室 長 （ 兼 ） 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 長 比 内 地 鶏 研 究 部 長 総 飼 比 務 料 内 企 ・ 地 画 家 鶏 班 畜 研 研 究 究 部 部 26 ７ ４ 名 名 名 （ ２ ） 職 員 数 （平 成 ２ ７ 年 ４ 月 １ 日 現 在 ） (単 位 ： 人 ) 区 分 事 務 職 員 技 術 (研 究 )職 員 現 業 職 員 計 場 長 １ １ 総 務 企 画 室 長 １ １ 総 務 企 画 室 総 務 企 画 班 ３ ２ ２ １ ２ ６ 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 ８（ 外 数 ・ 兼 務 ３ 名 ） ８ 比 内 地 鶏 研 究 部 ５ ５ 計 ３ １ ７ ２ １ ４ １（ ３ ） 業 務 分 担 部 班 業 務 内 容 職 名 氏 名 場 の 総 括 場 長 伊 藤 盛 徳 総 務 企 画 室 室 の 総 括 室 長 酒 出 淳 一 （ 兼 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 長 ) 総 務 企 画 班 ・ 試 験 研 究 の 企 画 調 整 、 広 報 主 幹 (兼 )班 長 藤 本 兼 幸 ・ 公 有 財 産 等 の 管 理 上 席 研 究 員 田 口 良 実 ・ 人 事 、 服 務 、 福 利 厚 生 事 務 （ 兼 務 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 ) ・ 物 品 管 理 専 門 員 小 西 潤 一 主 査 原 田 聡 司 主 事 鈴 木 綾 子 ・ 試 験 家 畜 の 飼 養 技 能 主 任 高 橋 仁 司 技 能 主 任 佐 藤 真 樹 技 能 主 任 佐 々 木 淳 技 能 員 中 野 正 文 （ 酪 農 エ リ ア ） 技 能 主 任 新 山 勉 技 能 主 任 岩 根 政 孝 技 能 主 任 佐 藤 憲 靖 技 能 技 師 小 松 好 宏 （ 肉 牛 エ リ ア ） 技 能 主 任 鈴 木 智 義 技 能 主 任 佐 藤 孝 技 能 主 任 相 馬 秀 樹 技 能 主 任 高 橋 政 樹 （ 種 雄 牛 エ リ ア ） 技 能 主 任 佐 藤 善 雄 技 能 主 任 高 橋 賢 孝 技 能 主 任 佐 藤 秀 樹 技 能 主 任 古 屋 誠 （ 比 内 地 鶏 エ リ ア ） 技 能 主 任 石 山 英 作 技 能 主 任 武 藤 忠 一 技 能 主 任 佐 々 木 正 信 技 能 主 任 藤 井 誠 一 技 能 主 任 鈴 木 隆
部 班 業 務 内 容 職 名 氏 名 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 部 の 総 括 部 長 酒 出 淳 一 （ 本 務 総 務 企 画 室 長 ） ・ 乳 牛 の 改 良 、 飼 養 に 関 す る 試 験 研 究 上 席 研 究 員 田 口 良 実 ・ 乳 用 牛 牛 群 検 定 （ 本 務 総 務 企 画 班 ） ・ 飼 料 作 物 の 栽 培 、 利 用 に 関 す る 試 験 研 究 上 席 研 究 員 千 田 惣 浩 お よ び 調 査 主 任 研 究 員 藤 田 歩 ・ 肉 牛 の 改 良 、 飼 養 に 関 す る 試 験 研 究 主 任 研 究 員 小 原 剛 ・ 肉 用 牛 産 肉 能 力 検 定 主 任 研 究 員 高 橋 利 清 ・ 牛 胚 生 産 技 術 に 関 す る 試 験 研 究 （ 本 務 畜 産 振 興 課 ） ・ 受 精 卵 の 生 産 、 配 布 主 任 研 究 員 渡 邊 潤 ・ 牛 人 工 授 精 用 凍 結 精 液 の 生 産 お よ び 配 布 研 究 員 由 利 奈 美 江 ・ 畜 産 環 境 保 全 に 関 す る 指 導 研 究 員 相 馬 祐 介 技 師 佐 々 木 航 弥 技 師 千 葉 祐 子 比 内 地 鶏 研 究 部 部 の 総 括 部 長 山 崎 司 ・ 比 内 地 鶏 の 改 良 、 飼 養 に 関 す る 試 験 研 究 主 任 研 究 員 伊 藤 剛 ・ 比 内 鶏 、 ロ ー ド ア イ ラ ン ド レ ッ ド 種 鶏 の 主 任 研 究 員 力 丸 宗 弘 維 持 管 理 お よ び 配 布 研 究 員 高 橋 大 希 技 師 佐 藤 悠 紀
４ 事 業 概 要
（ １ ） 当 初 予 算 (単位；千円) 項 目 当初予算額 摘 要 （事業費） （１）給与費 ３２８，８２０ （２）管理運営費 １３３，７９６ １）管理運営費 ３４，５３１ ・事務管理経費、光熱水費 ２）研究施設維持管理費 １１，９７２ ・庁舎・研究棟維持管理経費 ３）研究推進活動費 ７７，２９８ ・各種会議・研修会、危険分散鶏舎経費 指導普及経費等 ４）飼養管理費 ９，９９５ ・家畜の飼養管理に要する人件費（報酬） （３）研究活動費 １２，７０３ １）政策研究費 ８，７０３ ・新規課題：１、継続課題：４ 計：５ ２）外部資金活用研究費 ４，０００ ・継続課題：１ 計：１ （４）施設･設備整備費 ９，６２３ ・家畜人工授精用精液ストロープリンター 計 ４８４，９４２ （ ２ ） 用 地 面 積 区 分 面 積 宅 地 １ ８ ． ２ ｈ ａ 草 地 及 び 畑 地 ９ ４ ． ８ ｈ ａ 原 野 ９ ０ ． ６ ｈ ａ 雑 種 地 １ ５ ． ０ ｈ ａ 計 ２ １ ８ ． ６ ｈ ａ（ ３ ） 主 要 施 設 名 称 面 積 （ ｍ2) 構 造 研 究 管 理 棟 ２ ， ７ １ １ 鉄 筋 コ ン ク リ ー ト ２ 階 建 改 良 増 殖 棟 ８ ４ ０ 鉄 骨 造 平 屋 建 治 療 室 ７ ４ 木 造 平 屋 建 試 験 前 処 理 室 ３ ９ ４ 木 造 平 屋 建 検 査 室 １ ３ ８ 鉄 骨 造 平 屋 建 農 業 機 械 格 納 庫 １ ， ３ ３ ２ 鉄 骨 造 平 屋 建 乾 燥 舎 （ ３ 棟 ） ６ ３ ７ 木 造 平 屋 建 ・ 鉄 骨 造 平 屋 建 給 水 棟 ４ ６ 木 造 平 屋 建 ポ ン プ 室 ４ ２ 木 造 平 屋 建 研 修 館 ２ ９ ８ 木 造 平 屋 建 車 庫 棟 １ ８ ０ 鉄 骨 造 平 屋 建 堆 肥 処 理 施 設 ７ ９ ４ 木 造 平 屋 建 鶏 飼 料 調 理 室 １ ９ ８ 木 造 平 屋 建 種 雄 豚 舎 ４ ８ ３ 鉄 骨 造 平 屋 建 育 種 試 験 豚 舎 ５ ８ ９ 鉄 骨 造 平 屋 建 分 娩 豚 舎 ５ ６ ７ 鉄 骨 造 平 屋 建 育 成 豚 舎 ５ ７ ９ 鉄 骨 造 平 屋 建 肥 育 豚 舎 ５ ５ ６ 鉄 骨 造 平 屋 建 展 示 隔 離 豚 舎 ２ １ ２ 木 造 平 屋 建 検 定 豚 舎 ５ １ ４ 鉄 骨 造 平 屋 建 繁 殖 豚 舎 １ ５ ８ １ 鉄 骨 造 平 屋 建 繁 殖 豚 舎 ２ ５ ５ ８ 鉄 骨 造 平 屋 建 肉 牛 成 畜 部 牛 舎 ７ ３ ８ 木 造 平 屋 建 肉 牛 分 娩 育 成 牛 舎 ８ ６ ４ 木 造 ２ 階 建 肉 牛 検 定 牛 舎 １ ， ６ １ ０ 木 造 ２ 階 建 間 接 検 定 牛 舎 ５ ５ １ 木 造 平 屋 建 搾 乳 牛 舎 ８ ５ ２ 木 造 平 屋 建 種 雄 牛 舎 ９ ５ ３ 木 造 ２ 階 建 第 １ 種 鶏 舎 ５ １ ６ 木 造 平 屋 建 第 ２ 種 鶏 舎 ５ １ ６ 鉄 骨 造 平 屋 建 第 ３ 種 鶏 舎 ４ ６ ４ 鉄 骨 造 平 屋 建 第 １ 成 鶏 舎 ３ ９ ４ 鉄 骨 造 平 屋 建 第 ２ 成 鶏 舎 ３ ９ ４ 鉄 骨 造 平 屋 建 第 １ 育 雛 舎 ３ ６ ３ 鉄 骨 造 平 屋 建 第 ２ 育 雛 舎 ３ ７ ４ 鉄 骨 造 平 屋 建 第 ４ 種 鶏 舎 ３ ０ ６ 木 造 平 屋 建 第 ５ 種 鶏 舎 ４ １ ０ 木 造 平 屋 建 孵 卵 舎 ２ １ ３ 木 造 平 屋 建 鶏 糞 処 理 室 １ ９ ８ 木 造 平 屋 建 危 険 分 散 種 鶏 舎:秋 田 市 雄 和 １ ７ ９ 木 造 平 屋 建 合 計 ２ ２ ， ２ １ ８
（ ４ ） 主 要 機 械 ・ 機 器 品 名 ( 使 途 ) 設 置 ・ 格 納 場 所 高 速 液 体 ク ロ マ ト グ ラ フ 食 肉 理 化 学 試 験 室 ジ ェ ネ テ ィ ッ ク ア ナ ラ イ ザ （ 遺 伝 子 解 析 ） 食 肉 理 化 学 試 験 室 牛 肉 脂 肪 融 点 測 定 装 置 食 肉 理 化 学 試 験 室 微 量 サ ン プ ル 分 光 光 度 計 食 肉 理 化 学 試 験 室 ガ ス ク ロ マ ト グ ラ フ 分 析 機 器 室 近 赤 外 分 析 装 置 分 析 機 器 室 Ｃ Ｎ コ ー ダ ー （ 炭 素 窒 素 分 析 ） 分 析 機 器 室 肉 骨 粉 分 析 機 器 分 析 機 器 室 ミ ル コ ス キ ャ ン （ 牛 乳 成 分 分 析 ） 牛 乳 試 験 室 牛 乳 中 体 細 胞 数 測 定 装 置 牛 乳 試 験 室 ス ト ロ ー マ シ ー ン （ 精 液 ス ト ロ ー 分 注 ） 改 良 増 殖 棟 プ ロ グ ラ ム フ リ ー ザ ー （ 生 殖 細 胞 凍 結 ） 改 良 増 殖 棟 超 音 波 診 断 装 置 （ 経 膣 採 卵 等 ） 改 良 増 殖 棟 マ イ ク ロ マ ニ ピ ュ レ ー タ ー （ 胚 操 作 ） 改 良 増 殖 棟 バ イ オ テ ク ノ ロ ジ ー シ ス テ ム （ 卵 分 割 用 ） 改 良 増 殖 棟 ト ラ ク タ ー 等 耕 起 、 播 種 管 理 機 械 一 式 （ 草 地 維 持 管 理 ） 農 機 具 格 納 庫 （ ５ ） け い 養 家 畜 ・ 家 き ん 頭 羽 数 平 成 ２ ７ 年 ４ 月 １ 日 現 在 畜 種 品 種 頭 羽 数 摘 要 種 雄 牛 黒 毛 和 種 １ ２ 含 候 補 牛 乳 牛 ホ ル ス タ イ ン 種 ５ ５ 含 育 成 牛 肉 牛 黒 毛 和 種 雌 （ 繁 殖 牛 ） ４ ３ 黒 毛 和 種 雌 （ 供 卵 牛 ） ３ ８ 含 育 成 牛 黒 毛 和 種 雌 （ 担 い 手 研 修 牛 ） ３ ０ 黒 毛 和 種 （ 肥 育 試 験 牛 ） ３ ２ 黒 毛 和 種 （ 直 接 検 定 牛 ） ３ ０ 黒 毛 和 種 （ 仔 牛 ） ３ ２ 計 ２ ０ ５ 鶏 比 内 鶏 ２ ， ８ ８ ８ ロ ー ド ア イ ラ ン ド レ ッ ド 種 ３ ， ３ ６ １ そ の 他 ５ ５ ７ 計 ６ ， ８ ０ ６
５ 研 究 計 画
（ １ ） 基 本 方 針 と 重 点 推 進 事 項 〈 基 本 方 針 〉 本 県 農 業 は 、 稲 作 を 主 体 と し た 生 産 構 造 の も と に 農 業 所 得 の 向 上 と 地 域 経 済 の 発 展 に 貢 献 し て き た と こ ろ で あ る が 、 国 際 競 争 力 が 激 化 す る 中 、 農 業 の 競 争 力 強 化 の た め に は 米 偏 重 の 経 営 体 質 か ら 脱 却 し 、 米 以 外 の 複 合 部 門 の 強 化 を 図 る な ど 、 生 産 及 び 経 営 構 造 を 根 本 か ら 改 革 す る 必 要 が あ る 。 特 に 昨 年 秋 の 急 激 な 米 価 下 落 で 米 作 一 辺 倒 か ら 複 合 作 目 へ の 転 換 の 必 要 性 が 大 き く 叫 ば れ る よ う に な っ た 。 こ の よ う な 中 、 畜 産 に つ い て は 、 米 に 次 ぐ 基 幹 作 目 と し て 振 興 が 図 ら れ て い る と こ ろ で あ る が 、 海 外 の 穀 物 情 勢 や 為 替 相 場 を 背 景 と し た 配 合 飼 料 価 格 の 高 止 ま り 、 畜 産 物 の 安 全 性 の 確 保 、 担 い 手 の 減 少 や 高 齢 化 の 進 行 、 さ ら に は Ｔ Ｐ Ｐ へ の 対 応 や 地 球 温 暖 化 の 影 響 に よ る 家 畜 生 産 性 の 低 下 と い っ た 多 く の 課 題 が 存 在 す る 。 こ う し た 多 様 化 す る 課 題 に 対 処 し 、 本 県 の 畜 産 が 持 続 的 か つ 安 定 的 な 発 展 を 図 る た め に は 、 家 畜 の 生 産 性 の 向 上 は も と よ り 、 飼 料 自 給 率 の 向 上 、 畜 産 物 の ブ ラ ン ド 化 ・ 高 付 加 価 値 化 の 推 進 な ど 、 生 産 者 や 消 費 者 等 の ニ ー ズ に 対 応 し た 有 益 な 研 究 開 発 や 技 術 支 援 が 不 可 欠 で あ る 。 こ の た め 、 当 場 で は 、『 本 県 の 畜 産 業 の 発 展 に 資 す る 』・『 畜 産 農 家 の 所 得 の 向 上 』 を 使 命 と し 、「 第 ２ 期 ふ る さ と 秋 田 元 気 創 造 プ ラ ン 」や「 畜 産 試 験 場 中 長 期 計 画 」に 即 し 、 以 下 の ３ つ の 基 本 方 針 と ７ つ の 重 点 テ ー マ の も と 試 験 研 究 を 推 進 す る も の と す る 。 ■ 畜 産 試 験 場 の 基 本 方 針 と 重 点 テ ー マ （ 基 本 方 針 ： Ⅰ ～ Ⅲ 、 重 点 テ ー マ ： ① ～ ⑦ ） Ⅰ ． 家 畜 の 生 産 性 と 産 肉 等 の 能 力 向 上 に よ る 畜 産 物 の 高 品 質 ・ ブ ラ ン ド 化 の 推 進 ① 畜 産 ブ ラ ン ド 力 の 向 上 ② 高 付 加 価 値 畜 産 物 の 開 発 ③ 家 畜 の 生 産 性 向 上 Ⅱ ． 飼 料 自 給 率 向 上 に よ る 経 営 の 安 定 と 低 コ ス ト 化 の 推 進 ④ 地 域 自 給 飼 料 活 用 型 畜 産 へ の 転 換 ⑤ 畜 産 経 営 の 安 定 と 効 率 化 Ⅲ ． 畜 産 由 来 の 有 機 質 資 源 の 有 効 活 用 に よ る 環 境 の 改 善 と 調 和 の 推 進 ⑥ 有 機 的 耕 畜 連 携 の 推 進 ⑦ 環 境 に 優 し い 畜 産 の 形 成 〈 重 点 推 進 事 項 〉 ① 畜 産 ブ ラ ン ド 力 の 向 上 （ 政 策 研 究 ： ２ 題 ） 比 内 地 鶏 や 肉 用 牛 に お け る ブ ラ ン ド 力 の 維 持 強 化 、 品 質 向 上 及 び 需 給 拡 大 の た め 、 比 内 鶏 と ロ ー ド ア イ ラ ン ド レ ッ ド 種 の 原 種 鶏 群 の 効 率 的 な 育 種 改 良 や 、 有 用 な 遺 伝 情 報 を 活 用 し た 種 雄 牛 造 成 と 繁 殖 雌 牛 群 の 基 盤 整 備 を 継 続 し て 実 施 す る 。 ま た 、 地 域 自 給 飼 料 を 活 用 し た 特 色 の あ る 畜 産 物 生 産 に 関 す る 技 術 の 開 発 と 、 食 味 特 性 の 解 明 に 取 り 組 み 、 本 県 畜 産 ブ ラ ン ド 力 の 向 上 を 目 指 す 。 ・ 飼 料 用 米 給 与 牛 肉 の 食 味 特 性 の 解 明 （ Ｈ ２ ５ ～ ２ ７ ， 政 策 ） ・ 比 内 地 鶏 母 系 原 種 鶏 の 系 統 造 成 と 利 用 系 統 の 組 合 せ 試 験 （ Ｈ ２ ６ ～ ２ ８ ， 政 策 ） ② 高 付 加 価 値 畜 産 物 の 開 発 （ 外 部 資 金 活 用 研 究 ： １ 題 ） 県 産 畜 産 物 の 市 場 で の 差 別 化 と 高 付 加 価 値 化 を 目 的 と し 、 時 代 と と も に 変 化 す る 食文 化 や 消 費 者 ニ ー ズ に 対 応 し た 、 健 康 や 良 食 味 な 嗜 好 に 対 応 で き る 比 内 地 鶏 の 生 産 技 術 を 開 発 す る 。 ・［ 新 ］ 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 代 謝 遺 伝 子 を 指 標 と し た 高 付 加 価 値 鶏 肉 生 産 の 検 証 （ Ｈ ２ ７ ， 外 部 ） ③ 家 畜 の 生 産 性 向 上 （ 政 策 研 究 ： ４ 題 、 外 部 資 金 活 用 研 究 ： ２ 題 ） 家 畜 の 生 産 性 や そ の 能 力 を 十 分 に 発 揮 で き る 飼 養 管 理 技 術 を 開 発 す る ほ か 、 受 精 卵 移 植 技 術 に よ る 優 良 家 畜 生 産 の 効 率 化 に 関 す る 技 術 開 発 を 実 施 す る 。 ま た 、 本 県 独 自 の 遺 伝 資 源 で あ る 比 内 鶏 の 保 存 ・ 保 護 や 、 疾 病 制 御 等 に よ る 乳 牛 の 生 涯 生 産 性 向 上 に 関 す る 飼 養 管 理 技 術 を 開 発 す る 。 ・［ 新 ］ 飼 料 米 給 与 に よ る 早 期 若 齢 肥 育 技 術 の 開 発 （ Ｈ ２ ７ ～ ３ １ ， 政 策 ） ・［ 新 ］ 生 産 性 向 上 に 資 す る ウ シ 精 液 の 新 た な 超 低 温 保 存 方 法 の 開 発 （ Ｈ ２ ７ ， 外 部 ） ・ 酪 農 場 に お け る 乳 酸 菌 バ ク テ リ オ シ ン を 利 用 し た 微 生 物 制 御 法 の 開 発 （ Ｈ ２ ６ ～ ２ ８ ， 政 策 ） ・［ 新 ］ マ ン ノ ビ オ ー ス が 比 内 地 鶏 の 発 育 に 及 ぼ す 影 響 の 解 明 (Ｈ ２ ７ ， 外 部 ） ・［ 新 ］ 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 に よ る 比 内 地 鶏 の 生 産 性 改 善 (Ｈ ２ ７ ～ ２ ９ ， 外 部 ） ・ 比 内 地 鶏 の 出 荷 率 向 上 の た め の 研 究 － 圧 死 の 原 因 解 明 と 予 防 対 策 － （ Ｈ ２ ５ ～ ２ ９ ， 政 策 ） ④ 地 域 自 給 飼 料 活 用 型 畜 産 へ の 転 換 （ 外 部 資 金 活 用 研 究 ： ２ 題 ） 持 続 的 畜 産 経 営 の 実 践 に 向 け た 高 い 飼 料 自 給 率 と 低 コ ス ト な 畜 産 経 営 へ の 転 換 を 図 る た め 、 秋 田 の 土 地 基 盤 を 十 分 に 活 か し た 飼 料 自 給 率 向 上 に 関 す る 技 術 開 発 を 目 的 と し 、 牛 ・ 豚 等 へ の 飼 料 用 米 等 の 給 与 技 術 を 開 発 す る 。 ・ [新 ]飼 料 用 米 を 利 用 し た 官 能 特 性 を 向 上 す る 飼 料 技 術 の 開 発 （ Ｈ ２ ７ ～ ３ １ ， 外 部 ） ・ 東 北 日 本 海 側 に お け る 畜 産 と の 連 携 を 特 徴 と し た 低 コ ス ト 大 規 模 水 田 輪 作 体 系 の 実 証 （ Ｈ ２ ６ ～ ２ ７ 、 外 部 ） ⑤ 畜 産 経 営 の 安 定 と 効 率 化 畜 産 経 営 の 法 人 化 、 集 落 営 農 組 織 化 な ど 作 業 の 集 団 ・ 分 業 化 を 目 的 と し 、 発 酵 TMR 実 証 試 験 を 通 じ て 多 く の 畜 産 農 家 が 共 同 利 用 で き る コ ン ト ラ ク タ ー の 形 成 と シ ス テ ム 化 に 係 る 技 術 開 発 を 行 う 。 ま た 、 農 業 所 得 向 上 の た め 、 未 利 用 資 源 等 の 利 活 用 に よ る 飼 料 コ ス ト 削 減 や 省 力 化 技 術 の 開 発 を 行 う 。 ⑥ 有 機 的 耕 畜 連 携 の 推 進 （ 政 策 研 究 ： １ 題 ） 畜 産 と 環 境 と の 調 和 ・ 共 存 、 家 畜 ふ ん 尿 等 の 有 機 質 資 源 の 循 環 利 用 体 系 構 築 に 係 る 技 術 を 開 発 す る こ と を 目 的 と し 、 耕 種 部 門 と 連 携 し て 環 境 負 荷 や 収 量 、 品 質 な ど に 配 慮 し た 家 畜 ふ ん 堆 肥 と 化 学 肥 料 の 組 み 合 わ せ 技 術 を 確 立 す る 。 ・ 地 域 内 有 機 質 資 源 の 肥 料 成 分 の フ ル 活 用 に よ る 持 続 的 農 業 生 産 技 術 の 推 進 （ Ｈ ２ ４ ～ ２ ８ ， 政 策 ） ⑦ 環 境 に 優 し い 畜 産 の 形 成 地 球 温 暖 化 に 対 応 し た 飼 料 作 物 生 産 や 家 畜 飼 養 管 理 に 関 す る 技 術 開 発 を 行 う た め の
（ ２ ） 平 成 ２ ７ 年 度 実 施 課 題 ・ 事 業 ① 研 究 課 題 一 覧 課題 当初予算 番号 課 題 名 期 間 (千円) 分 担 頁 １ 地 域 内 有 機 質 資 源 の 肥 料 成 分 の フ ル 活 用 に よ る 持 H24～28 445 飼料・家畜研究部 12 続 的 農 業 生 産 技 術 の 推 進 ２ 酪 農 場 に お け る 乳 酸 菌 バ ク テ リ オ シ ン を 利 用 し た H26～ 28 836 飼料・家畜研究部 13 微 生 物 制 御 法 の 開 発 ３ 東 北 日 本 海 側 に お け る 畜 産 と の 連 携 を 特 徴 と し た H26～ 27 4,000 飼料・家畜研究部 14 低 コ ス ト 大 規 模 水 田 輪 作 体 系 の 実 証 ４ 飼 料 用 米 給 与 牛 肉 の 食 味 特 性 の 解 明 H25～ 27 2,011 飼料・家畜研究部 15 ５ ［ 新 ］ 飼 料 用 米 給 与 に よ る 早 期 若 齢 肥 育 技 術 の 開 H27～ 31 1,870 飼料・家畜研究部 16 発 ６ ［ 新 ］ 生 産 性 向 上 に 資 す る ウ シ 精 液 の 新 た な 超 低 H27 1,860 飼料・家畜研究部 17 温 保 存 方 法 の 開 発 ７ 比 内 地 鶏 の 出 荷 率 向 上 の た め の 研 究 H25～ 29 1,469 比内地鶏研究部 18 － 圧 死 の 原 因 解 明 と 予 防 対 策 － ８ 比 内 地 鶏 母 系 原 種 鶏 の 系 統 造 成 と 利 用 系 統 の 組 合 H26～ 28 2,517 比内地鶏研究部 19 せ 試 験 ９ ［ 新 ］ 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 に よ る 比 内 地 鶏 の 生 産 性 改 H27～ 28 300 比内地鶏研究部 20 善 １ ０ ［ 新 ］ 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 代 謝 遺 伝 子 を 指 標 と し た H27 1,000 比内地鶏研究部 21 高 付 加 価 値 鶏 肉 生 産 の 検 証 １ １ ［ 新 ］ マ ン ノ ビ オ ー ス が 比 内 地 鶏 の 発 育 に 及 ぼ す H27 500 比内地鶏研究部 22 影 響 の 解 明 １ ２ ［ 新 ］ 飼 料 用 米 の 活 用 に よ る 鶏 肉 ・ 鶏 卵 の 差 別 化 H27～ 31 2,500 比内地鶏研究部 23 技 術 の 開 発 － 飼 料 用 米 を 利 用 し た 官 能 特 性 を 向 上 す る 飼 料 技 術 の 開 発 － ② 事 業 一 覧 事業 当初予算 番号 事 業 名 期間 (千円) 分 担 頁 １ 自 給 飼 料 生 産 委 託 事 業 H14～ 6,000 飼料・家畜研究部 24 ２ 飼 料 需 給 等 対 策 （ 飼 料 検 査 事 業 ） S28～ 56 飼料・家畜研究部 25 ３ 飼 料 作 物 奨 励 品 種 選 定 事 業 S52～ 497 飼料・家畜研究部 26 ４ 草 地 改 良 調 査 計 画 事 業 （ 牧 野 土 壌 調 査 ） S38～ － 飼料・家畜研究部 27 ５ 飼 料 用 米 総 合 対 策 事 業 H26～ 4,537 飼料・家畜研究部 28 ６ 家 畜 生 産 技 術 活 用 型 種 雄 牛 造 成 H5～ 1,896 飼料・家畜研究部 29 ７ 総 合 対 策 事 業 Ｄ Ｎ Ａ 基 盤 整 備 H21～ 758 飼料・家畜研究部 30 ８ 家 畜 受 精 卵 移 植 推 進 事 業 H8～ 1,980 飼料・家畜研究部 31 ９ 大 規 模 モ デ ル 経 営 体 等 重 点 指 導 事 業 H20～ 1,140 飼料・家畜研究部 32 10 家 畜 人 工 授 精 用 精 液 生 産 事 業 （ 牛 ） S39～ 7,128 飼料・家畜研究部 33 11 乳 用 育 成 牛 預 託 牧 場 支 援 事 業 H26～ 27 525 飼料・家畜研究部 34 12 種 鶏 生 産 供 給 事 業 ・ 種 鶏 供 給 安 定 化 推 進 事 業 H4～ 21,278 比内地鶏研究部 35 13 比 内 地 鶏 ブ ラ ン ド 強 化 推 進 事 業 H24～ 29 224 比内地鶏研究部 36
③ 課 題 の 内 容 課 題 番 号 １ 課題名 地域内有機質資源の肥料成分のフル活用による持続的農業生産 技術の推進 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ４ ～ ２ ８ 当 初 予 算 ４ ４ ５ (千 円 ) 担 当 部 ： 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 )国 庫 共 同 研 究 ： 農 試 、 果 試 、 羽 後 町 一 般 ４ ４ ５ そ の 他 研 究 の 目 的 水 稲 、 野 菜 （ キ ャ ベ ツ 等 ）、 果 樹 （ リ ン ゴ 等 ）、 牧 草 等 で 地 域 内 有 機 質 資 源 を 化 学 肥 料 代 替 す る 資 材 と し て 最 大 限 活 用 し 、 農 地 の 生 産 力 の 維 持 ・ 増 進 を 図 り 、 生 産 物 の 量 や 質 を 低 下 さ せ ず 肥 料 コ ス ト を 低 減 し 、 か つ 環 境 負 荷 を 避 け る 持 続 的 農 業 生 産 技 術 を 確 立 す る 。 こ の た め 、 土 壌 診 断 を 前 提 と し 、 以 下 の と お り 試 験 を 実 施 す る 。 １ ） 堆 肥 の 肥 料 代 替 量 を 活 用 し 、 減 肥 と の 組 み 合 わ せ で 現 地 実 証 す る 。 ２ ） 堆 肥 施 用 に よ る 環 境 負 荷 量 を モ ニ タ リ ン グ し 、 土 壌 環 境 の 適 正 な 維 持 レ ベ ル を 明 ら か に す る 。 ３ ） 県 内 農 耕 地 別 ・ 作 物 別 で の 堆 肥 の 肥 料 代 替 量 の 検 討 を 行 い 、 施 用 量 を 明 ら か に す る 。 畜 試 で は 飼 料 作 物 に 関 す る 試 験 を 実 施 す る 。 試 験 計 画 １ ） 牛 ふ ん 堆 肥 と 窒 素 単 体 肥 料 の 組 み 合 わ せ で 、 施 肥 窒 素 の ５ ０ ％ を 堆 肥 で 代 替 し た 現 地 実 証 試 験 を 牧 草 地 で 実 施 す る （ 羽 後 町 と 横 手 市 の ２ カ 所 で 実 施 ）。 ２ ） 飼 料 用 ト ウ モ ロ コ シ に お け る 堆 肥 と 化 成 肥 料 の 組 み 合 わ せ 技 術 の 検 討 と ラ イ シ メ ー タ ー に よ る 環 境 負 荷 量 の 評 価 を 行 う 。 ３ ） リ ー ド カ ナ リ ー グ ラ ス 等 を 用 い た 土 壌 タ イ プ 別 の 堆 肥 と 化 成 肥 料 と の 組 み 合 わ せ 技 術 の 検 討 を 行 う 。 実 績 ・ 成 果 １ ） 牛 ふ ん 堆 肥 と 窒 素 単 体 肥 料 の 組 み 合 わ せ で 、 施 肥 窒 素 の ５ ０ ％ を 堆 肥 で 代 替 し た 現 地 実 証 試 験 （ 試 験 区 ： 堆 肥 代 替 区 、 慣 行 区 ： 化 成 肥 料 区 ） ① 羽 後 町 ： Ｈ ２ ４ か ら 実 証 開 始 ・ Ｈ ２ ５ は 終 了 ・ 粗 蛋 白 質 含 量 と も に 試 験 区 よ り 慣 行 区 の 方 が 高 く な っ た 。 ・ １ 番 草 ・ ２ 番 草 と も に 収 量 は 試 験 区 の 方 が 高 く な っ た 。 ・ 牧 草 中 の 蛋 白 質 含 量 は １ 番 草 ・ ２ 番 草 と も に 試 験 区 の 方 が 高 く な っ た 。 ・ 牧 草 中 の ミ ネ ラ ル 含 量 は １ 番 草 ・ ２ 番 草 と も に 試 験 区 の 方 が 高 か っ た が 、 ミ ネ ラ ル バ ラ ン ス に 差 は な か っ た 。 ② 大 森 町 ： Ｈ ２ ６ か ら 実 証 開 始 ・ １ 番 草 ・ ２ 番 草 ・ ３ 番 草 と も 試 験 区 よ り 慣 行 区 の 方 が 収 量 が 高 く な っ た 。 ・ 牧 草 中 の 蛋 白 質 含 量 は １ 番 草 で は 慣 行 区 が 最 も 高 く 、 ２ 番 草 ３ 番 草 で は 試 験 区 １ （ 堆 肥 の 春 ・ 秋 ２ 回 施 用 ） が 最 も 高 く な っ た 。
課 題 番 号 ２ 課題名 酪 農 場 に お け る 乳 酸 菌 バ ク テ リ オ シ ン を 利 用 し た 微 生 物 制 御 法 の 開 発 研 究 期 間 ： HＨ ２ ６ ～ ２ ８ 当 初 予 算 ８ ３ ６（ 千 円 ） 担 当 部 ： 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 （ 内 訳 ） 国 庫 共 同 研 究 ： 秋 田 県 総 合 食 品 研 究 セ ン タ ー 、 一 般 ８ ３ ６ 秋 田 十 條 化 成 株 式 会 社 そ の 他 研 究 の 目 的 乳 酸 菌 バ ク テ リ オ シ ン は 、 強 い 殺 菌 効 果 と 共 に 抗 生 物 質 に 比 べ て 耐 性 菌 を 誘 導 し に く い 特 徴 が あ り 、 ヒ ト や 家 畜 に 対 し て も 安 全 性 の 高 い 化 学 物 質 で あ る 。 一 方 、 乳 用 牛 の 死 廃 傷 病 事 故 の 中 で 最 大 の 問 題 と な っ て い る 乳 房 炎 は 、 酪 農 経 営 の 収 益 性 に 関 わ る 重 大 な 疾 病 で あ り 、 か つ 家 畜 の 最 難 治 疾 病 の 一 つ と さ れ て い る 。 こ の 研 究 で は 、 バ ク テ リ オ シ ン 等 の 天 然 由 来 抗 菌 物 質 を 利 用 し て 、 乳 頭 周 辺 の 乳 房 炎 起 因 菌 や 食 中 毒 菌 に 対 し て 殺 菌 効 果 を 評 価 し 、 乳 房 炎 予 防 対 策 へ の 応 用 効 果 に つ い て 検 証 す る 。 さ ら に 、 乳 頭 が 接 触 す る 時 間 の 長 い 敷 料 中 に そ れ ら の 乳 酸 菌 を 添 加 し 、 発 酵 さ せ る こ と で バ ク テ リ オ シ ン を 産 生 さ せ 、 乳 頭 の 微 生 物 汚 染 の 低 減 効 果 を 検 証 す る 。 試 験 計 画 １ ） 実 験 室 内 で の 各 種 乳 房 炎 起 因 菌 に 対 す る バ ク テ リ オ シ ン の 抗 菌 活 性 の 確 認 ２ ） バ ク テ リ オ シ ン の 乳 頭 浸 漬 に よ る 殺 菌 効 果 の 確 認 ３ ） 敷 料 中 へ 添 加 す る こ と に よ る 乳 房 炎 予 防 効 果 の 検 討 実 績 ・ 成 果 １ ） 乳 房 炎 原 因 菌 の 各 種 野 外 株 に 対 す る バ ク テ リ オ シ ン お よ び 天 然 由 来 抗 菌 物 質 に つ い て の 実 験 室 レ ベ ル で の 殺 菌 効 果 に つ い て 確 認 し た 。 ２ ） お が く ず に 乳 酸 菌 を 添 加 し 、 パ ウ チ テ ス ト に よ る pH低 下 の 有 無 を 検 討 し 、 お が く ず 単 品 か つ 低 水 分 で は 発 酵 し に く い こ と が 判 明 し た 。
課 題 番 号 ３ 課題名 東 北 日 本 海 側 に お け る 畜 産 と の 連 携 を 特 徴 と し た 低 コ ス ト 大 規 模 水 田 輪 作 体 系 の 実 証 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ６ ～ ２ ７ 当 初 予 算 ４ ， ０ ０ ０ (千 円 ) 担 当 部 ： 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 )国 庫 ４ ， ０ ０ ０ 共 同 研 究 ： 東 北 農 研 , 青 森 県 , 山 形 県 , 秋 田 農 試 , 一 般 弘 前 大 学 , 秋 田 県 立 大 , 山 形 大 学 , 地 域 そ の 他 振 興 局 , ほ か 民 間 多 数 研 究 の 目 的 生 産 コ ス ト の 削 減 を 図 る た め に 、 水 稲 湛 水 直 播 栽 培 等 の 省 力 技 術 を 導 入 実 証 す る と と も に 、 情 報 処 理 技 術 を 活 用 し て 数 名 の オ ペ レ ー タ で 効 率 的 に 管 理 作 業 が 行 え る よ う に す る 。 大 豆 、 飼 料 用 米 、 露 地 野 菜 に つ い て 、 新 品 種 や 新 技 術 を 用 い て 高 い 生 産 性 の 確 保 を 目 指 す 。 飼 料 米 と 稲 わ ら を 畜 産 農 家 に 提 供 す る と と も に 、 得 ら れ る 堆 肥 を 圃 場 に 投 入 し 持 続 的 な 作 物 生 産 を 実 証 す る 。 畜 試 で は 、 飼 料 米 等 を 活 用 し た 地 域 内 連 携 を 促 進 す る 地 域 営 農 シ ス テ ム の 実 証 を テ ー マ と し 、 青 森 県 は 養 鶏 , 山 形 県 は 黒 毛 和 種 , 秋 田 県 は 酪 農 と の 連 携 を 図 る 。 試 験 計 画 １ ） 籾 の 膨 軟 化 技 術 を 利 用 し た ソ フ ト グ レ イ ン サ イ レ ー ジ 調 製 ・ 技 術 ① -a： ソ フ ト グ レ イ ン サ イ レ ー ジ 調 製 技 術 現 地 実 証 ① -b： 搾 乳 牛 用 へ の ソ フ ト グ レ イ ン サ イ レ ー ジ 給 与 試 験 ① -c： Ｔ Ｍ Ｒ セ ン タ ー 流 通 体 系 を 想 定 し た 農 家 現 地 実 証 ２ ） 酪 農 （ 乳 牛 ） と の 連 携 を 目 的 と し た 稲 わ ら 迅 速 乾 燥 調 製 ・ 利 用 技 術 ② -a： 稲 わ ら 迅 速 乾 燥 調 製 技 術 ② -b： 搾 乳 牛 に お け る 稲 わ ら 給 与 技 術 実 績 ・ 成 果 ① -a： 能 代 市 常 盤 に 0.9haの 飼 料 用 米 生 産 圃 場 を 作 成 （ 秋 田 63号 ） 5/27移 植 , 7/15幼 穂 形 成 期 , 8/8出 穂 , 10/15収 獲 , 10/16加 工 11/11開 封 調 査 → pH4.1 ① -b： 飼 料 用 米 の 割 合 が 、全 飼 料 中 乾 物 0, 10, 20, 30%と な る よ う に 、乳 量 30kg（ ホ ル ス タ イ ン 種 , 体 重 650kg設 定 ） の 飼 料 設 計 。 嗜 好 性 試 験 を 実 施 し 、 20%を 適 正 上 限 値 と し た 。 ② -a： 能 代 市 常 盤 に 0.8haの 稲 ワ ラ 収 集 作 業 試 験 圃 場 を 作 成 （ あ き た こ ま ち ） 9/24稲 刈 り （ 自 脱 コ ン バ イ ン , 20cm裁 断 ） , 26-28反 転 , 9/30収 集 反 転 作 業 に お い て 、 1)レ ー キ → ス ワ ー ス コ ン デ ィ シ ョ ナ ー → ロ ー ル ベ ー ラ ー 体 系 2)テ ッ ダ ー → レ ー キ → ロ ー ル ベ ー ラ ー 体 系 の 2体 系 作 成 し 、 作 業 効 率 を 測 定 。 ② -b： ワ ラ の 飼 料 特 性 を 勘 案 し た 、 地 域 未 利 用 資 源 と の 組 み 合 わ せ に つ い て 、 飼 料 養 分 調 整 を 行 い 、 醤 油 粕 と の 組 合 せ が 、 水 分 , バ ラ ン ス と も 適 正 と 考 え ら れ た 。
課 題 番 号 ４ 課題名 飼料用米給与牛肉の食味特性の解明 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ５ ～ ２ ７ 当 初 予 算 ２ ,０ １ １ (千 円 ) 担 当 部 ： 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 )国 庫 共 同 研 究 ： 東 京 農 業 大 学 一 般 ２ ,０ １ １ そ の 他 研 究 の 目 的 飼 料 用 米 を 給 与 し た 牛 肉 の 食 味 特 性 を 味 覚 ・ 嗅 覚 セ ン サ ー に よ り 分 析 し 、 客 観 的 な 数 値 化 を 図 る と と も に 、 官 能 評 価 を 実 施 す る こ と に よ り 総 合 的 に 飼 料 用 米 給 与 の 効 果 を 解 明 す る 。 試 験 計 画 １ ） サ ン プ リ ン グ 由 利 地 域 の 肥 育 農 家 等 に よ り 飼 育 さ れ た 飼 料 用 米 給 与 及 び 非 給 与 の 牛 肉 に つ い て 、 サ ン プ ル と し て 収 集 す る 。 ２ ） 味 覚 ・ 嗅 覚 セ ン サ ー に よ る 分 析 牛 肉 サ ン プ ル を 味 覚 ・ 嗅 覚 セ ン サ ー に よ り 分 析 し 、 味 と 香 り の デ ー タ を 総 合 的 に 分 析 し 、 飼 料 用 米 給 与 牛 肉 と 非 給 与 牛 肉 の 違 い を 明 ら か に す る 。 ３ ） 脂 肪 酸 組 成 の 分 析 牛 肉 を 食 べ た 際 の 脂 の 「 口 溶 け 」 や 「 滑 ら か さ 」 等 に 影 響 す る と い わ れ る オ レ イ ン 酸 を は じ め と し た 脂 肪 酸 組 成 を 分 析 す る 。 ４ ） 官 能 評 価 飼 料 用 米 給 与 牛 肉 を 人 が 食 べ た 場 合 の 嗜 好 性 等 を 分 析 す る 。 実 績 ・ 成 果 １ ） サ ン プ リ ン グ こ れ ま で に試 験 区 と し て 膨 潤 米 区 １ ０ 検 体 、 膨 軟 米 区 １ ０ 検 体 、 米 粉 区 １ ７ 検 体 お よ び 対 照 区 と し て 飼 料 用 米 非 給 与 の 牛 肉 １ ６ 検 体 を サ ン プ リ ン グ し て い る 。 ２ ） 味 覚 ・ 嗅 覚 セ ン サ ー に よ る 分 析 多 変 量 解 析 の 結 果 、 味 覚 ・ 嗅 覚 的 な 特 徴 に お い て い く つ か の グ ル ー ピ ン グ が で き る 可 能 性 が あ る こ と が 示 唆 さ れ た 。 た だ し 、 そ れ ら の グ ル ー ピ ン グ は 必 ず し も 給 与 飼 料 の 違 い に よ る も の で は な い た め 、 今 後 そ の 要 因 を 調 査 す る 。 ３ ） 脂 肪 酸 組 成 等 の 分 析 Ｈ ２ ６ 年 度 実 施 し た 分 析 に お い て は 、 不 飽 和 脂 肪 酸 の 一 種 で あ る オ レ イ ン 酸 の 割 合 が 試 験 区 に お い て 高 く な る 傾 向 が 見 ら れ た 。 ４ ） 官 能 評 価 米 粉 区 ２ 頭 お よ び 対 照 区 ２ 頭 を 用 い て 、 分 析 型 パ ネ ル の 官 能 評 価 を 実 施 。 咀 嚼 時 の や わ ら か さ 、多 汁 性 等 の 項 目 で 試 験 区 に お い て 評 価 の 点 数 が 有 意 に 高 か っ た 。
課 題 番 号 ５ 課題名 ［新］飼 料 用 米 給 与 に よ る 早 期 若 齢 肥 育 技 術 の 開 発 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ７ ～ Ｈ ３ １ 当 初 予 算 １ ， ８ ７ ０ (千 円 ) 担 当 部 ： 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 )国 庫 一 般 １ ， ８ ７ ０ そ の 他 研 究 の 目 的 昭 和 ４ ５ 年 か ら 続 い た 水 田 減 反 政 策 が 縮 減 さ れ 、 全 国 的 に 家 畜 へ の 飼 料 用 米 給 与 が 進 行 す る 中 、 食 料 米 依 存 型 の 本 県 と し て も 稲 作 と 畜 産 の 有 機 結 合 、 連 携 強 化 を 図 る 必 要 が あ る 。 今 回 、 肥 育 牛 へ の 飼 料 用 米 給 与 を 前 提 に 、 現 行 の 肥 育 期 間 を ４ か ら ５ ヶ 月 間 短 縮 す る こ と に よ り 経 営 の 効 率 化 (繋 養 牛 の 回 転 率 ア ッ プ と 集 中 管 理 )を 意 図 し た 、 牛 肉 生 産 シ ス テ ム の 構 築 に よ り 、 秋 田 県 肉 用 牛 の 生 産 振 興 に 資 す る 。 試 験 計 画 １ ） 胎 生 期 の 増 給 （ 増 し 飼 い ） 方 法 の 解 明 (Ｈ ２ ７ ～ ２ ８ ） ① 子 牛 市 場 で 増 体 の 良 い 農 家 へ の 聞 き 取 り と 産 子 調 査 ② 父 牛 血 統 別 発 育 調 査 と Ｂ Ｌ Ｕ Ｐ 法 に よ る 母 牛 能 力 と の 関 連 性 調 査 ２ ） 日中母子分離による強化哺乳法の確立 (Ｈ ２ ７ ～ ２ ９ ） ① 母 牛 へ の 飼 料 米 給 与 と 泌 乳 性 の 推 定 ② 日 中 母 子 分 離 飼 育 に お け る 代 用 乳 給 与 法 の 検 討 ③ 出 生 体 重 と 哺 乳 量 ・ 発 育 性 の 検 討 ３ ） 離 乳 か ら 育 成 期 の 粗 飼 料 多 給 発 酵 Ｔ Ｍ Ｒ 給 与 技 術 の 確 立 (Ｈ ２ ８ ～ ３ ０ ） ① 飼 料 米 を 含 む 秋 田 型 高 蛋 白 ・ 高 品 質 Ｔ Ｍ Ｒ の 作 成 ② 肋 張 り の 良 い 素 牛 づ く り （ 腹 囲 － 胸 囲 ＝ ２ ６ ｃ ｍ 以 上 ） ４ ） 肥 育 実 証 試 験 (Ｈ ２ ９ ～ ３ １ ） ① 飼 料 米 多 給 と 適 正 ビ タ ミ ン Ａ 制 御 技 術 の 検 討 ② 超 音 波 診 断 装 置 に お け る 皮 下 脂 肪 沈 着 、 筋 肉 内 脂 肪 （ も も 抜 け ） の 推 定 ③ 枝 肉 調 査 と 肉 質 分 析 ・ 官 能 評 価 実 績 ・ 成 果 １ ） 生後４～１０ヶ月齢まで育成期においてイタリアンサイレージやトウモロコシサイレー ジの割合を高めた粗飼料主体の発 酵 TMRを給与し、良好な発育が得られた（2014 浅田ら 群馬畜試）。 ２ ） 広島県の「元気な広島子牛」や 岡 山 県 の 「 お か や ま 四 ツ ☆ 子 牛 」 な ど 、 腹 囲 － 胸 囲 の 測 定 値 が 大 き い 子 牛 を 差 別 化 し 販 売 価 格 の 高 騰 に 寄 与 さ せ て い る 。 ３ ） 肥 育 以 前 に お け る 人 為 的 な ウ シ へ の 肥 満 体 質 の 刷 り 込 み の 実 践 が 肥 育 以 降 の 効 率 的 な 成 長 に つ な が る （ 代 謝 ｲﾝﾌﾟﾘﾝﾃｨﾝｸﾞ： 九 州 大 学 後 藤 ）。
課 題 番 号 ６ 課題名 ［新］生 産 性 向 上 に 資 す る ウ シ 精 液 の 新 た な 超 低 温 保 存 方 法 の 開 発 (外 部 ： (独 )基 礎 生 物 学 研 究 所 Ｉ Ｂ Ｂ Ｐ セ ン タ ー ) 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ７ 当 初 予 算 １ ,８ ６ ０ (千 円 ) 担 当 部 ： 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 )国 庫 共 同 研 究 ： 東 北 大 学 一 般 そ の 他 １ ,８ ６ ０ 研 究 の 目 的 当 場 に お け る ウ シ 精 子 の 研 究 で 、 凍 結 融 解 後 の 運 動 性 が 著 し く 低 下 す る 個 体 に つ い て 、 凍 結 前 に 希 釈 液 で 平 衡 す る 時 間 を 、 従 来 の ５ 時 間 か ら ３ ０ 時 間 に 延 長 し 、 希 釈 液 へ の リ ノ ー ル 酸 ア ル ブ ミ ン （ Ｌ Ａ Ａ ） 添 加 で 耐 凍 性 が 改 善 さ れ る こ と を 明 ら か に し た 。 こ の 研 究 結 果 を 発 展 し 、 受 胎 率 ひ い て は 子 牛 生 産 性 を 向 上 さ せ る た め 、 不 凍 タ ン パ ク 質 （ Ａ Ｆ Ｐ ） や 抗 酸 化 物 質 な ど の 新 た な 凍 害 保 護 作 用 を 有 す る 物 質 を 用 い て 、 凍 結 時 の 障 害 を 緩 和 す る 超 低 温 保 存 に つ い て 検 討 し 、 従 来 よ り 融 解 後 の 生 存 性 の 高 い 新 方 法 を 開 発 す る 。 試 験 計 画 １ ） ウ シ 精 液 の 採 材 お よ び 採 取 直 後 ・ 凍 結 融 解 後 の 精 液 性 状 検 査 定 法 の 凍 結 方 法 を 対 照 と し 、 凍 結 用 希 釈 液 へ の Ａ Ｆ Ｔ 、 グ ル タ チ オ ン 、 Ｌ Ａ Ａ の 添 加 や 、 平 衡 時 間 に つ い て 試 験 区 を 設 定 し 、 研 究 を 進 め る 。 ま た 、 精 子 運 動 解 析 装 置 を 用 い て 、 採 取 直 後 お よ び 融 解 後 の 、 直 進 運 動 性 や 頭 部 振 動 性 な ど を 調 査 し 、 凍 結 処 理 の 違 い が ウ シ 精 子 に 与 え る 影 響 を 検 討 す る 。 ２ ） 本 研 究 で 得 ら れ た 凍 結 精 液 の 受 胎 な ど の 機 能 性 に つ い て の 検 討 本 研 究 で 作 製 し た 凍 結 精 液 を 融 解 し 、 体 外 受 精 を 利 用 し て 受 精 能 力 を 検 証 す る こ と で 、 精 子 の 凍 結 障 害 な ど の 影 響 を 検 討 す る 。 ３ ） ウ シ 精 子 の 凍 結 融 解 後 の 細 胞 膜 変 化 の 調 査 （ 担 当 ： 東 北 大 学 ） 精 子 頭 部 の 細 胞 膜 に 関 し て 、 ヨ ウ 化 プ ロ ピ ジ ウ ム （ Ｐ Ｉ ） に よ る 蛍 光 観 察 を 用 い て 、 膜 表 面 の 変 化 を 検 討 し 、 凍 結 保 存 が ウ シ 精 子 の 構 造 変 化 に 対 す る 影 響 に つ い て 検 討 す る 。 既 往 の 成 果 凍 結 融 解 後 の 運 動 性 が 著 し く 低 下 す る 個 体 で も 、 凍 結 前 の 希 釈 液 平 衡 時 間 を 、 従 来 よ り 延 長 し 、 希 釈 液 へ の Ｌ Ａ Ａ 添 加 で 耐 凍 性 が 改 善 さ れ た 。
課 題 番 号 ７ 課題名 比内地鶏の出荷率向上のための研究 ―圧死の原因解明と予防対策― 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ５ ～ ２ ９ 当 初 予 算 １ ，４ ６ ９ (千 円 ) 担 当 部 ： 比 内 地 鶏 研 究 部 (内 訳 )国 庫 共 同 研 究 ： 京 都 大 学 麻 布 大 学 総 合 研 究 大 学 院 大 学 一 般 １ ， ０ ３ ８ 広 島 大 学 そ の 他 ４ ３ １ 研 究 の 目 的 近 年 復 調 の 傾 向 が 見 ら れ る 比 内 地 鶏 生 産 を 今 後 さ ら に 盛 り 上 げ て い く た め に は 損 耗 を 予 防 し て 出 荷 率 を 向 上 さ せ 、 生 産 者 に お け る 収 益 性 を 向 上 さ せ る こ と が 必 要 で あ る 。 比 内 地 鶏 の 育 成 期 間 に お け る 損 耗 の 大 部 分 が 圧 死 で あ る た め 、 圧 死 発 生 の メ カ ニ ズ ム を 飼 養 環 境 お よ び 比 内 地 鶏 の 行 動 特 性 の 面 か ら 明 ら か に し 、 圧 死 を 予 防 す る た め の 飼 養 管 理 技 術 の 開 発 や 関 連 遺 伝 子 の 探 索 を 行 う 。 試 験 計 画 １ ） 現 地 調 査 現 地 調 査 及 び ア ン ケ ー ト 調 査 を 行 い 、 出 荷 成 績 と の 関 連 か ら 、 出 荷 率 あ る い は 生 産 性 向 上 に 有 効 な 飼 養 管 理 法 を 明 ら か に す る ２ ） 行 動 学 的 調 査 ① 行 動 観 察 に よ り 平 飼 い 条 件 下 に お け る 刺 激 の 種 類 及 び 強 度 と 逃 避 行 動 と の 関 連 性 を 調 査 す る ② モ デ ル 実 験 に よ り 個 体 の 行 動 的 ス ト レ ス 反 応 性 を 測 定 し 、 上 記 の 実 験 結 果 と の 関 連 を 調 査 す る ③ 昨 年 度 に 造 成 し た 資 源 家 系 の 雑 種 第 ２ 世 代 に つ い て 行 動 的 ス ト レ ス 反 応 性 の 強 弱 で 選 抜 を 行 う ３ ） マ ニ ュ ア ル 作 成 得 ら れ た 知 見 を も と に マ ニ ュ ア ル を 作 成 す る 実 績 ・ 成 果 １ ） 現 地 調 査 ・ 出 荷 成 績 と の 関 連 解 析 こ れ ま で に 比 内 地 鶏 生 産 者 ３ ３ 戸 へ の 現 地 視 察 お よ び 聴 き 取 り 調 査 を 行 っ た 。 出 荷 成 績 と の 関 連 解 析 に よ り 、 夜 間 の 点 灯 管 理 と 比 内 地 鶏 の 増 体 性 と の 間 に 有 意 な 関 連 が 見 つ か っ た 。 ２ ） 行 動 学 的 調 査
Tonicimmobility（ 緊 張 性 不 動 ） 試 験 な ら び に Manual restraint（ 手 動 拘 束 ） 試 験 に よ り 、 比 内 鶏 及 び 比 内 地 鶏 は 行 動 的 ス ト レ ス 反 応 を 表 出 し や す い こ と を 定 量 的 に 明 ら か に し た 。
課 題 番 号 ８ 課題名 比 内 地 鶏 母 系 原 種 鶏 の 系 統 造 成 と 利 用 系 統 の 組 合 せ 試 験 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ６ ～ ２ ８ 当 初 予 算 ２ ,５ １ ７ (千 円 ) 担 当 部 ：比 内 地 鶏 研 究 部 (内 訳 )国 庫 共 同 研 究 ：（ 独 ） 畜 産 草 地 研 究 所 一 般 １ ， １ ０ ７ そ の 他 １ ， ４ １ ０ 研 究 の 目 的 比 内 地 鶏 の 母 系 種 鶏 で あ る ロ ー ド 種 の 産 卵 性 能 を 改 良 す る た め 、 家 畜 改 良 セ ン タ ー の 兵 庫 系 統 、 岡 崎 系 統 を 利 用 し た 三 元 交 雑 ロ ー ド の 交 配 様 式 に つ い て 検 討 す る 。 ま た 、 産 卵 性 能 が 岡 崎 系 統 と 同 等 に 優 れ る 岡 畜 系 統 を 雌 系 に 利 用 し 、 当 場 の こ れ ま で の 研 究 で 明 ら か と な っ た 発 育 や お い し さ に 関 与 す る 遺 伝 子 情 報 も 活 用 し 効 率 的 な 選 抜 を 行 う 。 試 験 計 画 １ ） 母 系 原 種 鶏 の 系 統 造 成 （ Ｈ ２ ６ ～ ２ ８ ） ２ ） 系 統 組 み 合 わ せ の 検 討 （ Ｈ ２ ６ ～ ２ ７ ） ３ ） 比 内 地 鶏 の 能 力 調 査 （ Ｈ ２ ７ ～ ２ ８ ） （ ２ ６ 年 １ ２ 月 か ら １ 回 目 の 能 力 調 査 を 実 施 中 ） 実 績 ・ 成 果 １ ） 母 系 原 種 鶏 の 系 統 造 成 ２ ５ 年 に 生 ま れ た 選 抜 候 補 個 体 の 育 種 価 ・ 選 抜 指 数 に 加 え て 、発 育 (CCKAR) や お い し さ (EL5, D5D,D6D )に 関 わ る 遺 伝 子 を 調 査 し 、 遺 伝 子 型 を 考 慮 し 選 抜 を 行 っ た 。 ま た 選 抜 鶏 か ら ２ ６ 年 鶏 を 作 出 し 、 そ の 遺 伝 子 型 を 調 査 し た 。 ２ ） 系 統 組 合 せ の 検 討 ２ ６ 年 ４ 月 １ ８ 日 に １ 区 (兵 庫 × 岡 崎 )× 岡 畜 、 ２ 区 (兵 庫 × 岡 畜 )× 岡 畜 、 ３ 区 畜 試 の ３ 区 の ロ ー ド を 作 出 。 強 健 性 は 各 区 大 き な 差 は な く 、 １ ７ ５ 日 齢 時 の 体 重 は ３ 区 ＞ ２ 区 ＞ １ 区 、 ５ ０ 週 齢 時 の 飼 料 摂 取 量 は ３ 区 ＞ ２ 区 ＞ １ 区 、 ２ ０ ～ ４ ５ 週 齢 の 産 卵 率 は 平 飼 い で は ２ 区 ＞ １ 区 ＞ ３ 区 、 ケ ー ジ 飼 い で は １ 区 ＞ ２ 区 ＞ ３ 区 の 順 と な っ た 。 ３ ） 比 内 地 鶏 の 能 力 調 査 ２ ６ 年 １ ２ 月 １ ７ 日 に （ ２ ） の ３ 区 の ロ ー ド と 比 内 鶏 を そ れ ぞ れ 交 配 さ せ Ｆ 1 を 作 出 し 、 各 区 ６ ０ 羽 ず つ 餌 付 け し た 。 強 健 性 は ２ 区 ＝ ３ 区 ＞ １ 区 、 ９ ８ 日 齢 時 の 体 重 は ３ 区 ＞ ２ 区 ＞ １ 区 、 飼 料 摂 取 量 は ３ 区 ＞ １ 区 ＞ ２ 区 、 と な っ た 。
課 題 番 号 ９ 課題名 ［新］乳 酸 菌 加 熱 菌 体 に よ る 比 内 地 鶏 の 生 産 性 改 善 (特 定 外 部 資 金 ： ハ ウ ス ウ ェ ル ネ ス フ ー ズ 株 式 会 社 ) 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ７ ～ ２ ８ 当 初 予 算 ３ ０ ０ (千 円 ) 担 当 部 ： 比 内 地 鶏 研 究 部 (内 訳 )国 庫 一 般 そ の 他 ３ ０ ０ 研 究 の 目 的 近 年 、 配 合 飼 料 の 高 止 ま り に よ り 、 生 産 者 の 収 益 が 減 少 し て い る 。 生 産 コ ス ト を 削 減 す る た め に は 、 生 産 性 を 改 善 す る 必 要 が あ る 。 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 は 乳 酸 菌 を 過 熱 化 処 理 し た 菌 体 で あ り 、 鶏 に お い て は 免 疫 機 能 の 向 上 や 生 産 性 の 向 上 が 報 告 さ れ て い る 。 現 在 、 一 部 の 比 内 地 鶏 生 産 地 域 に お い て 、 生 産 性 向 上 を 目 的 と し て 育 雛 飼 料 へ 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 が 添 加 さ れ て い る が 、 そ の 効 果 は 明 ら か と な っ て い な い 。 そ こ で 、 本 研 究 で は 、 比 内 地 鶏 お よ び 種 鶏 （ ロ ー ド ア イ ラ ン ド レ ッ ド 種 ） へ 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 を 給 与 し 、 効 果 の 検 証 を 行 う 。 試 験 計 画 １ ） 比 内 地 鶏 へ の 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 添 加 試 験 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 を 添 加 し た 飼 料 を 比 内 地 鶏 へ 給 与 し 、 発 育 成 績 の 比 較 を 行 う 。 ２ ） 種 鶏 （ ロ ー ド ア イ ラ ン ド レ ッ ド 種 ） へ の 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 添 加 試 験 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 を 添 加 し た 飼 料 を ロ ー ド ア イ ラ ン ド レ ッ ド 種 へ 給 与 し 、 産 卵 成 績 の 比 較 を 行 う 。 既 往 の 成 果 １ ） ブ ロ イ ラ ー へ 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 を 給 与 し た 結 果 、 腸 の 絨 毛 部 位 に 変 化 が 認 め ら れ た （ Khonyoungら 、 2012）。 ２ ） ブ ロ イ ラ ー へ 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 を 給 与 し た 結 果 、 増 体 お よ び 生 産 指 数 が 向 上 し た （ ハ ウ ス ウ ェ ル ネ ス フ ィ ー ル ド テ ス ト ）。 ２ ） レ イ ヤ ー へ 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 を 給 与 し た 結 果 、 産 卵 率 の 向 上 、 飼 料 要 求 率 の 改 善 が 確 認 さ れ た （ ハ ウ ス ウ ェ ル ネ ス フ ィ ー ル ド テ ス ト ）。 ４ ） 比 内 地 鶏 へ 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 を 給 与 し た 結 果 、 出 荷 率 が 向 上 し た （ Ｊ Ａ あ き た 北 管 内 ）。 ５ ） 比 内 地 鶏 へ 初 生 か ら １ ６ 週 齢 ま で 乳 酸 菌 加 熱 菌 体 を 給 与 し た 結 果 、 試 験 終 了 時 （ １ ６ １ 日 齢 ） の 体 重 、 平 均 日 増 体 重 、 飼 料 要 求 率 が 配 合 飼 料 の み を 給 与 し た 鶏 よ り 優 れ る 傾 向 に あ っ た 。 ま た 、 生 産 指 数 が 改 善 さ れ 、 １ 羽 当 た り ６ ０ 円 収 益 が 増 加 し た 。
課 題 番 号 １ ０ 課題名 ［新］長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 代 謝 遺 伝 子 を 指 標 と し た 高 付 加 価 値 鶏 肉 生 産 の 検 証 (特 定 外 部 資 金 ： 財 団 法 人 旗 影 会 ) 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ７ 当 初 予 算 １ ，０ ０ ０ (千 円 ) 担 当 部 ： 比 内 地 鶏 研 究 部 (内 訳 )国 庫 一 般 そ の 他 １ ， ０ ０ ０ 研 究 の 目 的 鶏 肉 の 食 味 に 影 響 す る ア ラ キ ド ン 酸 の 生 合 成 経 路 に お い て 、 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 の 代 謝 に 関 わ る ３ つ の 遺 伝 子 の 遺 伝 子 発 現 領 域 に そ れ ぞ れ 一 塩 基 多 型 （ Ｓ Ｎ Ｐ ） の 存 在 を 確 認 し た 。 こ れ ら の Ｓ Ｎ Ｐ 情 報 を 用 い て 鶏 肉 中 の 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 含 量 を 高 め る こ と が 可 能 と な れ ば 、 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 代 謝 遺 伝 子 の 遺 伝 子 型 を 指 標 と し た 食 味 性 の 育 種 選 抜 へ の 道 が 開 け る 。 ま た 、 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 代 謝 遺 伝 子 は ア ラ キ ド ン 酸 だ け で な く 脳 や 神 経 組 織 の 機 能 を 高 め る 働 き が あ る ド コ サ ヘ キ サ エ ン 酸 の 合 成 に も 関 与 し て い る こ と か ら 、 食 味 性 の み な ら ず 、 機 能 性 の 高 い 鶏 肉 生 産 が 可 能 と な り 、 効 率 的 な 付 加 価 値 の 高 い 肉 用 鶏 生 産 へ の 応 用 が 期 待 さ れ る 。 そ こ で 、 本 研 究 で は 、 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 合 成 が 高 い と 想 定 さ れ る 遺 伝 子 型 に 固 定 し た 鶏 と 低 い 遺 伝 子 型 に 固 定 し た 鶏 に お け る 鶏 肉 中 の 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 含 量 を 比 較 し 、 そ の 効 果 を 検 証 す る 。 試 験 計 画 １ ） 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 代 謝 遺 伝 子 固 定 群 の 作 出 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 代 謝 遺 伝 子 の ３ つ の 遺 伝 子 （ デ ル タ ６ デ サ チ ュ ラ ー ゼ 、 エ ロ ン ガ ー ゼ ５ 、 デ ル タ ５ デ サ チ ュ ラ ー ゼ ） の 各 Ｓ Ｎ Ｐ 型 と 鶏 肉 中 の ア ラ キ ド ン 酸 含 量 の 関 連 性 か ら 、 同 日 孵 化 し た ロ ー ド ア イ ラ ン ド レ ッ ド 種 を 用 い て 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 合 成 が 高 い と 想 定 さ れ る 遺 伝 子 型 に 固 定 し た 群 （ T/T、 G/G、 G/G） と 低 い 遺 伝 子 型 に 固 定 し た 群 （ A/A、 A/A、 A/A） を 作 出 す る 。
２ ） 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 高 含 有 鶏 肉 生 産 の 検 証
長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 合 成 が 高 い と 想 定 さ れ る 遺 伝 子 型 に 固 定 し た 群 （ T/T、 G/G、 G/G） と 低 い 遺 伝 子 型 に 固 定 し た 群 （ A/A、 A/A、 A/A） を 同 一 環 境 で １ ６ ０ 日 齢 ま で 飼 育 後 、 肉 中 の 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 を 測 定 す る 。 既 往 の 成 果 １ ） ブ ロ イ ラ ー へ ア ラ キ ド ン 酸 高 含 有 油 を 給 与 す る こ と に よ っ て 、 ブ ロ イ ラ ー 鶏 肉 の ア ラ キ ド ン 酸 含 量 を 任 意 に 制 御 で き る こ と が 明 ら か と な っ た （ Takahashiら 20 14）。 ２ ） 比 内 地 鶏 へ ア ラ キ ド ン 酸 高 含 有 油 を 給 与 す る こ と に よ っ て 、 鶏 肉 中 の ア ラ キ ド ン 酸 含 量 を 増 強 で き る こ と が 明 ら か と な っ た （ Kiyoharaら 2014）。 ３ ） 比 内 地 鶏 と ブ ロ イ ラ ー を 同 一 環 境 下 で 同 じ 飼 料 を 与 え て 飼 育 し 、 肉 質 を 比 較 し た 結 果 、 長 鎖 不 飽 和 脂 肪 酸 の 一 つ で あ る ア ラ キ ド ン 酸 が 、 比 内 地 鶏 肉 に 多 く 含 ま れ て い る こ と が 明 ら か と な っ た （ Rikimaru and Takahashi 2009）。
課 題 番 号 １ １ 課題名 ［新］マ ン ノ ビ オ ー ス が 比 内 地 鶏 の 発 育 に 及 ぼ す 影 響 の 解 明 (外 部 資 金 ： 不 二 製 油 株 式 会 社 ) 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ７ 当 初 予 算 ５ ０ ０ (千 円 ) 担 当 部 ： 比 内 地 鶏 研 究 部 (内 訳 )国 庫 共 同 研 究 ： 神 戸 大 学 一 般 そ の 他 ５ ０ ０ 研 究 の 目 的 近 年 、 配 合 飼 料 の 高 止 ま り に よ り 、 生 産 者 の 収 益 が 減 少 し て い る 。 生 産 コ ス ト 削 減 の た め に は 、 生 産 性 を 改 善 す る 必 要 が あ る 。 マ ン ノ ビ オ ー ス は ヤ シ 粕 を 酵 素 処 理 し た 天 然 の 飼 料 機 能 材 で あ り 、 こ れ ま で ブ ロ イ ラ ー へ 給 与 す る こ と に よ っ て 、 筋 肉 タ ン パ ク 質 の 合 成 が 促 進 さ れ 、 筋 肉 重 量 が 増 加 す る こ と が 報 告 さ れ て い る 。 し か し な が ら 、 発 育 が 遅 い 地 鶏 へ の 効 果 は 明 ら か と な っ て い な い 。 そ こ で 、 本 研 究 で は 、 マ ン ノ ビ オ ー ス が 比 内 地 鶏 の 発 育 へ 及 ぼ す 影 響 を 明 ら か に す る 。 試 験 計 画 １ ） 発 育 試 験 マ ン ノ ビ オ ー ス を ０ ． ２ ％ 添 加 し た 飼 料 を 異 な る 期 間 給 与 し 、 発 育 等 へ の 効 果 を 調 査 す る 。 ２ ） 飼 料 摂 取 調 節 物 質 お よ び 筋 肉 分 析 視 床 下 部 お よ び 筋 肉 を 採 材 し 、 飼 料 摂 取 調 節 お よ び 筋 肉 重 量 に 及 ぼ す 影 響 を 解 明 す る 。 既 往 の 成 果 １ ） ブ ロ イ ラ ー へ マ ン ノ ビ オ ー ス を 給 与 し た 結 果 、 腸 管 組 織 が 活 性 化 し た 。 （ Ibukiら 2014） ２ ） ブ ロ イ ラ ー へ マ ン ノ ビ オ ー ス を 給 与 し た 結 果 、 筋 肉 蛋 白 合 成 が 活 性 化 し た 。 （ Ibukiら 2013,2014） ３ ） 商 用 鶏 へ マ ン ノ ビ オ ー ス を 給 与 し た 結 果 、 発 育 、 飼 料 要 求 率 の 改 善 が 確 認 さ れ た 。（ 日 本 家 禽 学 会 2009） ４ ） 比 内 地 鶏 へ マ ン ノ ビ オ ー ス を ２ ３ 週 齢 ま で 給 与 し た 結 果 、 １ ０ 週 齢 お よ び １ ４ 週 齢 の 体 重 が 対 照 区 よ り 有 意 に 優 れ て い た 。
課 題 番 号 １ ２ 課題名 ［新］飼 料 用 米 の 給 与 に よ る 畜 産 物 の 差 別 化 技 術 及 び 家 畜 の 健 全 性 向 上 技 術 の 開 発 (受 託 ：（ 独 ） 農 業 ・ 食 品 産 業 技 術 総 合 研 究 機 構 畜 産 草 地 研 究 所 ) 研 究 期 間 ： Ｈ ２ ７ ～ ３ １ 当 初 予 算 ２ ， ５ ０ ０ 千 円 担 当 部 ： 比 内 地 鶏 研 究 部 (内 訳 )国 庫 共 同 研 究 ： 畜 産 草 地 研 究 所 、 新 潟 大 学 、 徳 島 県 、 愛 知 一 般 県 そ の 他 ２ ， ５ ０ ０ 研 究 の 目 的 飼 料 用 米 を 給 与 し た 鶏 肉 は 添 加 割 合 の 増 加 に 伴 い 肉 中 の 脂 肪 酸 組 成 が 変 化 す る こ と が 報 告 さ れ て お り 、鶏 肉 の 官 能 特 性 に お い て 差 別 化 で き る 可 能 性 が 示 さ れ て い る 。 し か し な が ら 、 鶏 肉 の 官 能 特 性 を 効 果 的 に 向 上 さ せ る 技 術 は 確 立 さ れ て い な い 。 本 研 究 で は 、 給 与 期 間 お よ び 給 与 割 合 、 品 種 、 保 存 条 件 が 異 な る 飼 料 用 米 を 肉 用 鶏 に 給 与 し 、 生 産 性 に 及 ぼ す 影 響 を 調 査 検 討 す る と と も に 、 得 ら れ た 鶏 肉 の 理 化 学 特 性 及 び 官 能 特 性 を 調 査 し 、 鶏 肉 の 官 能 特 性 を 効 果 的 に 向 上 さ せ る 飼 料 用 米 給 与 技 術 を 開 発 す る 。 試 験 計 画 １ ） 鶏 肉 の 官 能 特 性 を 向 上 さ せ る 飼 料 用 米 の 給 与 期 間 お よ び 配 合 割 合 の 検 討 ２ ） 鶏 肉 の 官 能 特 性 を 向 上 さ せ る 飼 料 用 米 の 品 種 比 較 ３ ） 鶏 肉 の 官 能 特 性 を 向 上 さ せ る 飼 料 用 米 の 保 存 条 件 の 検 討 既 往 の 成 果 １ ） 市 販 配 合 飼 料 に 飼 料 用 米 （ 玄 米 ） を ３ 割 添 加 し た 飼 料 を 比 内 地 鶏 に ９ 週 齢 か ら ２ ２ 週 齢 ま で 給 与 し た 結 果 、 飼 育 成 績 、 産 肉 性 に 影 響 は 認 め ら れ な か っ た 。 飼 料 用 米 を 配 合 し た モ モ 肉 は オ レ イ ン 酸 割 合 が 高 い 傾 向 を 示 し 、 リ ノ ー ル 酸 割 合 が 有 意 に 低 か っ た 。 ２ ） 飼 料 用 米 （ 玄 米 ） と ト ウ モ ロ コ シ を ２ ５ 、 ５ ０ 、 ７ ５ 、 １ ０ ０ ％ 代 替 し た 飼 料 を ９ 週 齢 か ら ２ ２ 週 齢 ま で 給 与 し た 結 果 、 飼 料 用 米 を 配 合 し た モ モ 肉 の 脂 肪 酸 組 成 は ｎ － ６ ／ ｎ － ３ が 有 意 に 低 く 、 ７ ５ %以 上 代 替 で オ レ イ ン 酸 割 合 が 有 意 に 高 く 、 リ ノ ー ル 酸 割 合 が 有 意 に 低 か っ た 。
④ 事 業 の 内 容 事 業 番 号 １ 事業名 自 給 飼 料 生 産 委 託 事 業 事 業 期 間 ： 継 続 Ｈ １ ４ ～ 当 初 予 算 ６ ，０ ０ ０ (千 円 ) 担 当 部 ：飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 )国 庫 一 般 ６ ， ０ ０ ０ そ の 他 事 業 の 目 的 経 常 経 費 の 節 減 及 び 合 理 化 を 図 る た め 、 場 内 大 家 畜 の 自 給 飼 料 生 産 業 務 を 外 部 委 託 す る 。 事 業 計 画 １ ） 作 業 請 負 期 間 平 成 ２ ７ 年 ４ 月 ～ １ ０ 月 ２ ） 作 業 請 負 内 容 ・ 牧 乾 草 及 び 牧 草 ヘ イ レ ー ジ 調 製 等 の 草 地 管 理 ７ ２ ． ５ ｈ ａ ・ 飼 料 用 ト ウ モ ロ コ シ の 栽 培 ・ サ イ レ ー ジ 調 製 １ ３ ． ４ ｈ ａ ・ 草 地 修 理 実 績 ・ 成 果 １ ） 平 成 ２ ６ 年 度 牧 草 生 産 量 （ 個 ） 乾 草 ラ ッ プ 合 計 １ 番 草 425 (＋ 161) 366 (＋ 39) 791 (＋ 200) ２ 番 草 177 (＋ 18) 401 (＋ 127) 578 (＋ 145) ３ 番 草 0 ( 0) 85 (＋ 49) 85 (＋ 49) 計 602 (＋ 179) 852 (＋ 215) 1454 (＋ 394) ※ （ ） 対 平 成 ２ ５ 年 度 実 績 ２ ）飼 料 用 と う も ろ こ し 生 産 量 １ １ 区 ２ ７ ３ 個 （ － １ ４ ７ 個 ）
事 業 番 号 ２ 事業名 飼 料 需 給 等 対 策 事 業 （ 飼 料 検 査 事 業 ） 事 業 期 間 ： Ｓ ２ ８ ～ 当 初 予 算 ５ ６ (千 円 ) 担 当 部 ： 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 )国 庫 協 力 機 関 ： 農 林 水 産 部 畜 産 振 興 課 一 般 ５ ６ 各 地 域 振 興 局 そ の 他 事 業 の 目 的 流 通 飼 料 の 安 全 性 の 確 保 お よ び 品 質 改 善 を 図 る た め 、 調 査 お よ び 検 査 を 行 う 。 事 業 計 画 １ ） 農 林 水 産 部 農 畜 産 振 興 課 が 作 成 す る 収 去 計 画 に 基 づ き 、 地 域 振 興 局 と と も に 、 飼 料 販 売 店 等 で 流 通 飼 料 の 収 去 し た 分 析 飼 料 に つ い て 、 栄 養 成 分 検 査 及 び 安 全 性 検 査 を 実 施 し 、 そ の 結 果 を 農 林 水 産 部 農 畜 産 振 興 課 に 報 告 す る 。 結 果 は 、 秋 田 県 広 報 で 公 表 さ れ る 。 ① 栄 養 成 分 検 査 ア 一 般 成 分 ４ 項 目 （ 粗 タ ン パ ク 質 、 粗 脂 肪 、 粗 繊 維 、 粗 灰 分 ） イ 無 機 成 分 ２ 項 目 （ リ ン 、 カ ル シ ウ ム ） ② 安 全 性 検 査 ア 重 金 属 ２ 項 目 （ 鉛 、 カ ド ミ ウ ム ） イ Ｐ Ｃ Ｒ １ 項 目 (肉 骨 粉 ： 牛 用 Ａ 飼 料 の み ） ２ ） 収 去 計 画 収 去 点 数 ： ８ 点 （ 中 継 保 管 施 設 ２ 点 、 農 協 販 売 店 等 ６ 点 ） 実 績 ・ 成 果 １ ） 収 去 点 数 ６ 点 (農 協 お よ び 販 売 店 ６ 点 ） 内 訳 ： 牛 用 ４ ， 鶏 用 ２ ２ ） 検 査 結 果 ① 栄 養 成 分 ア 一 般 成 分 異 常 な し イ 無 機 成 分 異 常 な し ② 安 全 性 ア 重 金 属 異 常 な し イ Ｐ Ｃ Ｒ 異 常 な し
事 業 番 号 ３ 事業名 飼料作物奨励品種選定試験 （農林水産部畜産振興課事業） 事 業 期 間 ： 継 続 Ｓ ５ ２ ～ 当 初 予 算 ４ ９ ７ (千 円 ) 担 当 部 ： 飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 )国 庫 協 力 機 関 ： 東 北 ６ 県 一 般 ４ ９ ７ そ の 他 事 業 の 目 的 飼 料 作 物 の 特 性 を 品 種 ご と に 明 ら か に し 、 本 県 の 立 地 条 件 に 適 応 し た 奨 励 品 種 の 安 定 に 資 す る 。 事 業 計 画 １ ） 飼 料 用 ト ウ モ ロ コ シ １ ７ 品 種 ２ ） 飼 料 用 イ ネ ５ 品 種 ３ ） 調 査 項 目 初 期 生 育 、 生 育 特 性 、 収 量 特 性 実 績 ・ 成 果 １ ） 飼 料 用 ト ウ モ ロ コ シ ・ １ ７ 品 種 を 栽 培 調 査 し た 。 ・ 黄 熟 期 に 達 す る 日 数 は 、 ほ ぼ 平 年 並 み で 、 乾 物 収 量 も 平 年 並 で あ っ た 。 ・ 試 験 ２ 年 目 の Ａ ６ ３ ６ は 、 収 量 性 が 優 れ て い る こ と が 認 め ら れ た た め 、 奨 励 品 種 と し て 期 待 さ れ る 品 種 で あ る 。 ２ ） 飼 料 用 イ ネ ・ べ こ げ ん き 、 夢 あ お ば 、 た ち す が た 、 ク サ ノ ホ シ 、 た ち す ず か 、 タ チ ア オ バ の ６ 品 種 を 栽 培 調 査 し た 。 ・ 「 べ こ げ ん き 」 は 出 穂 が ７ 月 ２ ７ 日 、 黄 熟 期 に 達 す る の は ８ 月 ２ ８ 日 と 最 も 早 か っ た 。 収 量 は 夢 あ お ば と 同 等 程 度 で あ り 、 乾 物 穂 割 合 は 供 試 品 種 の 中 で 最 も 高 か っ た 。 ・ 今 年 度 か ら 試 験 を 始 め た 「 た ち す ず か 」 は 、 出 穂 が ９ 月 ２ ８ 日 と 最 も 遅 く 、 １ ０ 月 ２ ３ 日 の 調 査 時 点 で 黄 熟 期 に 達 し て い な か っ た 。 乾 物 収 量 は ６ 品 種 中 最 も 多 く 、 乾 物 穂 割 合 は ４ ． ２ ％ と ６ 品 種 中 で 最 も 低 く な っ た 。 こ れ は 穂 長 が ６ 品 種 中 最 も 低 か っ た こ と に 加 え 、 熟 期 が 乳 熟 か ら 糊 熟 で あ っ た た め と 考 え ら れ る 。 「 た ち す ず か 」 は 茎 葉 中 の 糖 分 含 量 が 高 い と 言 わ れ て お り 、 高 水 分 で の 刈 取 り に 対 し て 発 酵 品 質 の 改 善 が 期 待 で き る 。
事業番号 ４ 草地改良調査計画事業：牧野土壌調査 （農林水産部農畜産振興課事業） 事 業 期 間 ： 継 続 Ｓ ３ ８ ～ 当 初 予 算 － (千 円 ) 担 当 部 ：飼 料 ・ 家 畜 研 究 部 (内 訳 ) 国 庫 一 般 そ の 他 事 業 の 目 的 草 地 等 の 造 成 改 良 及 び 整 備 改 良 計 画 地 に お い て 、現 地 調 査 及 び 分 析 調 査 を 実 施 し 、 土 壌 改 良 資 材 の 適 正 な 施 用 量 の 算 定 等 に 資 す る 。 事 業 計 画 １ ） 土 壌 調 査 原 則 と し て 、 団 地 規 模 別 試 抗 調 査 点 数 は 、 次 の 基 準 に よ る 。 ０ .０ ～ １ ０ .０ ｈ ａ 未 満 試 抗 地 点 数 １ 点 以 上 採 取 点 数 ２ 点 以 上 １ ０ .０ ～ ３ ０ .０ ｈ ａ 〃 〃 ２ 〃 〃 ４ 〃 ３ ０ .０ ～ ５ ０ .０ ｈ ａ 〃 〃 ３ 〃 〃 ６ 〃 ５ ０ .０ ｈ ａ 以 上 の 場 合 は 、 １ ０ .０ ｈ ａ 増 す ご と に １ 点 追 加 す る も の と す る 。 ２ ） 土 壌 調 査 項 目 土 性 、 腐 植 、 れ き 、 土 色 、 構 造 、 密 度 、 粘 性 、 湿 り 、 植 物 根 、 標 高 、 傾 斜 度 、 地 形 、 地 質 、 母 材 、 現 植 生 等 ３ ） 土 壌 分 析 基 準 原 則 と し て 、 試 抗 地 点 の 地 表 か ら １ ５ ｃ ｍ の 土 壌 に つ い て 分 析 を 行 う 。 ま た 、 修 正 山 成 工 に つ い て は 、 原 則 と し て 土 壌 移 動 完 了 後 調 査 す る 。 ４ ） 土 壌 分 析 項 目 ｐ H（ H20、 KCl）、 置 換 酸 度 、 有 効 態 リ ン 酸 、 リ ン 酸 吸 収 係 数 、 置 換 性 塩 基 、 中 和 石 灰 量 実 績 ・ 成 果 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 調 査 対 象 面 積 （ ｈ ａ ） 63.3 － 97.7 105.1 55.0 49.1 78.0 50.0 － 試 抗 （ カ 所 ） 17 － 30 9 4 2 8 1 － 試 料 採 取 （ 点 ） 35 － 72 22 22 18 27 12 1 試 坑 調 査 に つ い て は 、 過 去 に 調 査 し た 場 所 は 既 存 の デ ー タ を 利 用 。
