全 国波 浪観 測 デ ー タを活 用 した うね り性波 浪 の伝播 特 性 につ いて
全文
(2) 172. 海. 岸. 工. 学. 論. 文. 集. 第55巻(2008) 表‑1. 解析 対象擾 乱 お よび台風 経路 パ ター ン. (a) う ね り観 測 時 刻 の 概 念 図. 3. 解 析 結 果 2004年 以 降 に 日本 沿 岸 に来 襲 した代 表 的 な台 風 につ いて, 各 観 測 地 点 で 得 られ た うね り成 分 波 高 の相 互 相 関 解 析 を行 い,う ね り観 測 時 刻 の タイ ム ラ グを算 定 し,う ね り性 波 浪 の 伝 播 特 性 お よ び うね り性 波 浪 と台 風 の 関 係 性 につ い て考 (b) タ イ ム ラ グ の 概 念 図(相 図‑1. 互 相 関 係 数 がMAX時). うね り性 波浪 の 諸要 素 概 念図(○:基 高 デー タ,■:対. 察 を 行 った.. 準 観測 地 点 の波. 象 観測 地点 の波 高 デー タ). (1) 解 析対 象 擾 乱 の 選 定 台 風 の 来 襲 に伴 ううね り性 波 浪 の伝 播 特 性 を把 握 す るた め,各 地 の港 湾 に被 害 を もた らした近 年 の 代 表 的 な台 風 を. 3〜5日. 間 の期 間 に設 定 した.ま た,う ね り成 分 波 高 が最. 大 とな る時 刻 を うね り観 測 時 刻 と定 義 した(図‑1(a)参 つ い で,式(1)で. 照).. 算 出 され た2観 測 地 点 間 の 波 高 デ ー タ. 対 象 擾 乱 と して取 り上 げ た.台 風 の 通 過 す る経 路 によ り, うね り性 波 浪 が来 襲 す る様 子 は異 な る と考 え られ るた め, 本 解 析 で は3パ ター ンの 台風 経 路(Case1:日. 本 海 通 過 型,. の時 間 軸 をず らす こ とに よ って うね り成 分 波 高 の相 互 相 関. Case2:太 平 洋 通 過 型,Case3:台. を とる.本 研 究 で は うね り性 波 浪 の伝 播 に着 眼 点 を置 い て. さ らに,太 平 洋 通 過 型 につ いて は,日 本 に上 陸 しな い場 合. 風 縦 横 断 型)を 設定 した.. い るため,台 風 ごと に基 準 観 測 地 点 を設 定 し,う ね り成 分. (Case2‑1)と. 波 高 に関 して各 観 測 地 点 との相 互 相 関 を解 析 した.す な わ. 表‑1に 解 析 対 象擾 乱 お よ び台 風 経 路 パ タ ー ンを,図‑2に. ち,以 下 の算 定 式(式(2),式(3))に. 各 台 風 経 路パ タ ー ンに属 す る代 表 的 な 台風 の 中心 経 路 図 を. よ り,2観. 測地点間. の うね り成 分 波 高 の 相 互 相 関 係 数 を算 出 した.. 示 す.紙. 上 陸 す る場 合(Case2‑2)の2つ. 面 の 都 合 上,代. TO416,Case2‑1で. (2). に分 類 した.. 表 的 な 台 風 と してCase1で. はTO612,Case2‑2で. は. はT0511,Case3. で はT0709を 取 り上 げ た.な お,台 風 の表 示 方 法 と して, た とえ ば'T0416'は2004年 に発 生 した 台風16号 を意 味 す る.. (3). (1) うね り性 波浪 の観 測 時 刻 と台 風 経 路 の関 係 図‑3は 各 代 表 擾 乱 に対 し,相 互 相 関 解 析 を 行 った結 果. こ こで,x,yは. 各 観 測 地 点 の うね り成 分 波 高 デ ー タ,. Cxy(m)はx,yに. 対 す る共 分 散,xm,ymは2x,yの. 値,σx,σyはx,yの. 標 準 偏 差,Cnormxy(m)はx,yに. る相 互 相 関 係 数,Nは. 解 析 区 間 の全 デ ー タ数,mは. 軸 のず れ で あ る.2004年. 当 時 まで のNOWPHAS波. 得 られ た,基 準 観 測 地 点 に対 す る各 観 測 地 点 の うね り観 測. 平均. 時刻 の タイ ム ラ グで あ る.横 軸 は タイ ム ラグ(h),縦. 対す. 観 測 地 点 名 で あ る.タ イ ム ラグが正 の値 を と る場 合 は,基. 時間. 準 観 測 地 点 よ りその タ イ ム ラグ分 だ け遅 れて うね り性 波 浪. 浪観 測. が 観 測 され る こ とを意 味 す る.う ね り性 波 浪 の 伝 播 を見 る. で は,多 くの地 点 で2時 間 ごと に20分 間 水 位 観 測 が行 われ,. ため,基 準 観 測 地 点 は解 析 対 象 とな る観 測 地 点 の ほぼ 中央. その 水 面 波 形 デ ー タか ら有 義 波 等 の統 計 量 が 算 出 され るた. に位 置 す る地 点 に設 定 し,TO416で. め,時 間 軸 の1つ の ずれ(m=1)は2時. で は波 浮 港(大. 最 後 に,式(3)に. 間 に相 当す る.. よ り算 出 さ れ た相 互 相 関係 数 が最 大 と. 軸は. 島),T0511で. は石 川 県 輪 島 港,TO612. は ア シ カ 島(横. 須 賀),. T0709で は茨 城 県 常 陸那 珂 港 に設 定 した.図 中 のバ ー の な. な る時 間 軸 の ずれ(以 下 で は,タ イ ム ラグ と表 記)を 調 べ. い箇 所 は タイ ム ラグが 少 な く とも2時 間以 内 で あ る こ とを. る図‑1(b)参 照).言. 表 して い る.ま た,図‑4に. い換 え る と,こ の タイ ム ラグを調 べ る. 示 す の は,基 準 観 測 地 点 の う. こ とによ り,基 準 観 測 地 点 と各 観 測 地 点 の うね り観 測 時 刻. ね り観 測 時 刻 に タイ ム ラグ を加 算 して求 めた,各 観 測 地 点. の時 間 差 が表 現 され る ことに な る.以 上 よ り,相 互 相 関 解. の うね り観 測 時 刻 にお け る台 風 の 中心 位 置 と観 測 地 点 の 位. 析 で はNOWPHAS波. 置 関 係 で あ る.□ は 観 測 地 点,○. 浪 観 測 デ ー タの 周 期 帯 別 波 高 よ り観. 測 地 点 間 の うね り観 測 時 刻 の 時 間 差が 算 出 され る.. 置 と経 路,□. と実 線 は台 風 の中 心 位. と○ を結 ぶ 破 線 は,観 測 地 点 と,そ の地 点 で.
(3) 全 国波 浪観 測 デ ー タを活用 した うね り性 波 浪 の伝播 特 性 につ いて. (a) Case1:T0416. (b) Case2‑1:T0612 (a). (c) Case2‑2:T0511 図‑2. 173. Case1:T0416(石. 川 県 輪 島 港). (d) Case3:T0709. 代表 的 な台風 の中心 経路 図(白 線:台 風 の 中心 経路) (b). Case2‑1:T0612(波. 浮 港:大. 島). うね り性 波 浪 を観 測 した時 刻 にお け る台 風 の 中 心 位 置 との 対 応 を 示 した もので あ る.な お,台 風 と観 測 地 点 の位 置 関 係 を表 現 す る際 に 「 通 過 」 とい う言 葉 を用 い るが,一 般 的 に 日本 に接 近 す る台風 は南 か ら北 へ移 動 す るた め,観 測 地 点 の緯 度 に対 して台 風 の 中 心 位 置 の緯 度 が高 い場 合 を 「通 過 後 」,低 い場 合 を 「通 過 前 」 と表 現 す る. まず,台. 風 が 日本 海 を通 過 す る場 合(図‑2(a))に. つい. てみ る と,基 準 観 測地 点 の輪 島 港 と福 岡 県 玄 界 灘 で は うね り観 測 時 刻 に1日 の タ イム ラグが あ り,玄 界 灘 か ら石 川 県 (c). 金 沢港 にか けて の各 代 表 港 湾 で は,輪 島 港 に対 す る タイ ム ラグ は6〜8時. 間 ず つ減 少 して い る(図‑3(a)).ま. 潟 県 直 江 津 港 や 富 山 港,伏. Case2‑2:T0511(ア. シ カ 島:横. 須 賀). た,新. 木 富 山 港 で は輪 島 港 に対 す る. タイ ム ラグ は0で あ る こ とか ら,こ れ らの 港 湾 で は輪 島 港 で の観 測 後少 な くと も前 後2時. 間以 内 に うね り性 波 浪 が観. 測 さ れて い る.同 ケ ース のT0415やT0514で. も同 様 の傾 向. が見 られ,長 崎 県 伊 王 島か ら金 沢港 にか けて の各 代 表 港 湾 の 間 で6〜8時. 間 の 遅 れ を 伴 いな が ら 日本 海 沿 岸 に うね り. 性 波 浪 が来 襲 して い る.ま た,図‑4(a)に. お いて,各 地 点 で. の うね り観 測 時 刻 にお け る台 風 の 中心 位 置 が観 測 地 点 の緯 (d) Case3:T0709(茨. 度 に対 して 高 緯 度 に位 置 して い る こ とか ら,各 観 測 地 点 で は台 風 の通 過 後 に うね り性 波 浪 が来 襲 して い る こ とが わ か. 図‑3. 城 県 常 陸 那 港). 観 測 地 点 に お け る うね り観 測 時 刻 の タイ ム ラ グ(括 弧 内 は基 準観 測 地点). る. 一 方 ,台 風 が 太 平 洋 を 通 過 す る場 合 は,各 観 測 地 点 に よ る うね り観 測 時 刻 の 差 違 はほ とん どな く,タ イ ム ラ グ は. ラグ は徳 島県 小 松 島 港 か ら静 岡県 清 水 港 にか けて は8〜14. おお む ね一 定 で あ る.台 風 が 上 陸 しな い場 合(図‑2(b)). 時 間,茨. は,波 浮 港 を基 準 観 測 地 点 と した うね り観 測 時 刻 の タイ ム. 間 で あ る(図‑3(b)).図‑4(b)よ. 城 県 鹿 島 港 か ら宮 城 県 石 巻 港 にか け て は0〜2時 り,四 国 か ら北 海 道 に か け.
(4) 174. 海. (a) Case1:T0416 図‑4. 岸. 工. 学. 論. 文. (b) Case2‑1:T0612. 集. 第55巻(2008). (c) Case2‑2:T0511. うね り観 測時 刻 の台風 の中心 位 置 と観 測地 点 の関 係(□:観. 測地 点,●:う. (d) Case3:T0709. ね り観 測 時刻 にお け る中心 位 置,実 線:台. 風 の中心経 路,□ と●を結 ぶ破 線:う ね り性 波浪 を観 測 した時刻 にお け る台 風 の中 心位 置 と観 測地 点 の対 応 関係). て の ほ とん どの 観 測 地 点 にお いて 台 風 が 通 過 す る前 に うね. 0km以. り性 波 浪が 来 襲 して お り,小 松 島 港 と北 海 道 十 勝 港 で は約. 日本 列 島 を縦 横 断 す る場 合(Case2‑2,Case3)は,台. 1日 の時 間 差 が あ る.ま た,台 風 が 一 旦 上 陸 して 再 度 太 平. 位 置 と観 測 地 点 の距 離 が 平 均 して400km未. 洋 に抜 け る場 合(図‑2(c))は,ア. シカ 島 を 基 準 観 測 地 点. 3の 観 測 地 点 ご との うね り観 測 時 刻 の タ イ ム ラ グの 分 布 を. と した うね り観 測 時 刻 の タイ ム ラグ は高 知 港 か ら和 歌 山県. 合 わせ て 考 え る と,台 風 位 置 と観 測 地 点 の 距 離 が 比 較 的 短. 潮 岬港 にか けて14時 間で 一 定 で あ り,潮 岬 港 か ら台風 の上. い場 合(400km以. 陸地 点 で あ る清 水 港 にか けて は4〜6時. ラグ は単 調 に増 減 し,長 い場 合(600km以. る(図‑3(c)).こ. 間 ずっ 減 少 して い. れ らの傾 向 と図‑4(c)よ り,台 風 が 観 測 地. 点 に接 近 す る につ れ て台 風 の来 襲 時 刻 と うね り性 波 浪 が観. 上(特. にCase2‑1で は600km以. 下;Case2‑2お. 上)で. あ り,台 風 が 風. 満 で あ る.図‑. よ びCase3)で. は タイ ム. 上;Case2‑1). で は タイ ム ラグ は一 定 値 を と る傾 向 に あ る こ とが わ か る. この よ うに,台 風 の 中 心 位 置 と観 測 地 点 の 距 離 によ り う ね り性 波 浪 の観 測 時 刻 の 現 れ方 が異 な り,う ね り性 波 浪 の. 測 され る時 刻 の差 が小 さ くな る ことが わか る. 最 後 に,台 風 が 日本 列 島 を 縦 横 断 す る場 合(図‑2(d)). 来 襲 予 測 をす る上 で は,観 測 時 刻 だ けで は な く観 測 地 点 と. は,う ね り観 測 時 刻 の タイ ム ラグ は北 関 東(福 島 県 小 名 浜 港)か ら北 海 道 南 部(十 勝 港)に か けて単 調 に増 加 して い る.常 陸 那 珂 港 で観 測 され た うね り性 波 浪 は台 風 の 進 行 の. 台 風 の距 離 も重 要 な要 素 に な り うる と言 え る. (4) うね り性 波 浪 の発 生 波 源 の 推 定 検 証 前 節 まで にNOWPHAS観. 測 地 点 で 観 測 さ れ た うね り成. 後 を追 うよ うに時 間 遅 れ を伴 って 東 北 各 地 で 観 測 され,仙. 分 波 高 を もと に うね り観 測 時 刻 の タイ ム ラグ や うね り性 波. 台 港 や石 巻 港 で 半 日,む っ小 川 原 港 や苫 小 牧 港 で 約1日. 浪 観 測 時 の 台 風 と観 測 地 点 の位 置 関係 を 明 らか に した.し. 経 過 した後 に うね り性 波 浪 が 来 襲 して い る こ と が わ か る. か しなが ら,う ね り性 波 浪 が ど こで 発 生 して 日本 沿 岸 に ど. (図‑3(d)).図‑4(d)で. の よ う に伝 播 す るか は依 然 と して 不 明 で あ る.そ こで,簡. は,こ れ らの傾 向 を 裏 付 け る よ う に. 台 風 の進 行 とと もに台 風 が 観 測 地 点 に 最 も接 近 した時 に う. 易 的 に うね り性 波 浪 の発 生 波 源 お よ び伝 播 方 向 を推 定 す る. ね り性 波 浪 を 観 測 して い る.. た め,う ね り観 測 時 刻 にお け る波 形 デ ー タよ り方 向 ス ペ ク. この よ うに,う ね り性 波 浪 の 日本 沿 岸 へ の 来 襲 の 様 子 は 台 風 の 通 過 経 路 に よ り異 な り,NOWPHASで. 観 測 され た. トル解 析 を行 って うね り性 波 浪 の 波 向 を推 定 し,う ね り性 波 浪 の 発 生 波 源 の 推 定 を試 み た.本 推 定 で は台 風 と観 測 地. うね り性 波 浪 デー タの相 互 相 関 解 析 結 果 を活 用 す る こと に. 点 の 距離 が比 較 的 長 く,う ね り性 波 浪 の伝 播 過 程 の推 定 が. よ り,台 風 が どの 経 路 を通 過 す る と,ど の 地 点 で ど の くら. 重 要 にな る と思 わ れ る ケ ース(Case1とCase2‑1)を. い の時 間 差 を もって うね り性 波 浪 が 来 襲 して くる のか を 予. げ た.た だ し,台 風 の 規 模(風 速 半 径)を 考 慮 して いな い. 測 す るこ とが,あ る程 度 可 能 に な ると考 え られ る.. た め,う ね り性 波 浪 の 発 生 波 源 は うね り性 波 浪 の波 向線 と. 取 り上. 台 風 の 中 心 経 路 の 交 点 と定 義 した.. (3) うね り性 波 浪 来 襲 時 の台 風 と観 測 地 点 の 位 置 関 係 図‑5に 示 す の は,前 節 の うね り性 波 浪 を 観 測 した時 刻. 図‑6に. 示 す の は,T0514(Case1:日. におけ る台 風位 置 と観 測 地 点 の位 置 関係 を全 対 象 擾 乱 につ. T0402(Case2‑1:太. い て ま とめ た も ので あ る.横 軸 は対 象 擾 乱 をCaseご. とに. り性 波 浪 の 波 向 線 と台 風 の 中 心 経 路 の関 係 を表 した もので. 並 べ,縦 軸 は台 風 の 中心 位 置 と各 観 測 地 点 の 平 均 距 離 で. あ る.図 中 の実 線 が うね り性 波 浪 の 波 向 線,○ 付 き実 線 が. あ る.図 中の ○ はCaseご. 台 風 の 中 心 経 路 で あ る.日 本 海 を 通 過 す る場 合(図‑6(a)). との平 均 距 離 で あ る.図‑5よ. り. わ か るよ うに,台 風 が 上 陸 せ ず 日本 海 お よび太 平 洋 上 を 通 過 す る場 合(Casel,Case2‑1)は,そ. の距 離 は平 均 して40. で は,隠. 平 洋 通 過 型(非. 本 海 通 過 型), 上 陸))に. 対 して うね. 岐 諸 島 周 辺 が う ね り性 波 浪 の 発 生 波 源 と な.
(5) 全 国 波浪観 測 デ ータを活 用 した うね り性 波 浪の伝 播特 性 につ いて. 175. (a) Case1:T0514 図‑5. う ね り観 測 時 刻 に お け る 台 風 位 置 と観 測 地 点 の 距 離. (バ ー:距. 離,○:平. 均 値,左. か らT0415,T0416,T0514,. T0402,T0612,T0422,T0511,T0404,T0423,T0709). り,そ こか ら日本 海 沿 岸 の各 港 湾 に伝 播 して い る.一 方, 太 平 洋 を通 過 す る場 合(図‑6(b))で. は,う. ね り性 波 浪. は台 風 の進 行 と と もに発 生 し,そ れ らが各 地 の港 湾 に来 襲 して い る ことが わ か る.こ の よ うに,う ね り性 波 浪 の 波 形 デ ー タか らうね り性 波 浪 の発 生 波 源 や伝 播 方 向 を簡 易 的 に. (b) Case2‑2:T0402. あ る程 度 推 定 す る こ とが可 能 で あ る こ とがわ か った.し か しなが ら,こ の 推 定 方 法 で はNOWPHAS波. 浪観 測地点が. うね り性 波 浪 に対 して浅 海 域 に属 して い る こ とに よ る屈 折. 図‑6. うね り性 波浪 の波 向線 と台風 中心 経路 の関係(実 践:. うね り性波 浪 の波 向線,○ 付 き実 践:台 風 の中心 経路). の影 響 や台 風 の規 模 や 風 波情 報 等 を考 慮 して い ない た め, そ の推 定 精 度 は決 して 高 くな く,多. くの課 題 が残 って い る. 等 を考 慮 して い な いた め,現 時点 に お いて その 推 定 精 度 は. 3. 結 論. 決 して 高 くな い.今 後 は,各 観 測 地 点 周 辺 の波 浪 変 形 計 本 研 究 で は,現 地 で 観 測 され た うね り性 波 浪 の伝 播 特 性 を 把 握 す るた め,NOWPHAS波. 浪 観 測 デ ー タ の周 期 帯 別. 波 高 に注 目 し,う ね り成 分 波高 の相 互 相 関 解 析 を行 った.. 算 や台 風 の規 模 や風 波場 を考 慮 した波 浪 推 算 を行 う こと に よ り,う ね り性 波 浪 の 発生 波 源 や その伝 播 特 性 に 関す る推 定 精度 の向 上 を行 い たい と考 えて い る.. そ の結 果,台 風 が 日本 海 を通 過 す る場 合,台 風 が 通 過 して 半 日か ら一 日経 って うね り性 波 浪 が 日本 沿 岸 に到 達 し,太 平 洋 岸 のは るか 沖 を通 過 す る場 合 で は各 観 測 地 点 で うね り 性 波 浪 が観 測 され る時 刻 の差(タ イ ム ラ グ)は 小 さ い こ と が わ か った.ま た,台 風 が 日本 列 島 を縦 横 断す る場 合 で は 台 風 の進 行 の後 を追 うよ うに うね り性 波 浪が 時 間遅 れ を伴 っ て 観 測 され る こ とが わか った.こ の よ うに,台 風 の通 過 経 路 に よ り うね り性 波 浪 の伝 播 特 性 に 違 いが 見 られ る こ とか ら,台 風 経 路 ご とに うね り性 波 浪 の来 襲 予 測 を 行 うこ とは あ る程 度 可 能 で あ る と思 われ る. 一方 ,う ね り性 波 浪 の 波 高 線 と台 風 の中 心 経 路 か らうね り性 波 浪 の発 生 波 源 の推 定 を試 みた が,今 回 は各 観 測 地 点 にお け るうね り性 波 浪 の 屈折 の影響 や台 風規 模(風 速 半 径). 参. 考. 文. 献. 清水勝義 ・佐 々木 誠 ・永 井紀彦(2007): 全国港 湾海洋 波浪観測 年 報(NOWPHAS2005), 港湾 空 港 技術 研 究所 資 料, No. 1161, 92p.(波 浪観測年報 は, 1970年 版以 降毎年刊行) 永 井 紀 彦 ・里 見 茂(2006): 全 国 港 湾 海 洋 波 浪 観 測 年 報 (NOWPHAS2004), 港湾空港 技術研 究所 資料, No.1118, 15p. 平石哲 也 ・平 山克也 ・加 島寛章 ・春尾和 人 ・宮里 一郎(2008): 偶 発波浪 荷重 による被 害例 とその特性, 海岸工 学論 文集, 第55巻(印 刷 中). Hiraishi, T., K. Haruo, K. Hirayama, and K. Tanaka(2008) Application of new wave transformation model to harbor design, Submission to 2nd International Symposium on Shallow Flows(印. 刷 中)..
(6)
関連したドキュメント
しかしながら、提供している出前講座に対しての要請 はそれほど多くはなく、教材についてもそれほど活用さ
We study the evaluation of space grid size and the computing time necessary for the calculation of the run-up tsunami with a soliton fission waves in the river.. In this
The amplitude modulation in the reflecting wave field tends to be pronounced for incident waves having large wave steepness.. In the modulation process
On the basis of cross-shore sand transport under the action of long period waves and standing waves reflecting from the seabed slope given by Bowen 1980 and Katoh 1984, a model
In this study, numerical calculation of long-period oscillation has been performed by applying the nonlinear shallow-water equations to simulate the oscillation characteristics
Accuracy of numerical simulations by Boussinesq model for long waves in harbors was investigated through a comparison between numerical and observed long wave spectra at two stations
We present a theoretical model for the long wave evolution on the basis of the linear long wave equation with forced term and the model of breakpoint forced long waves.. The
The distribution of directional spectrum of ship waves estimated by MUSIC presented a sharper monotone peak, and the estimated results were supported by field results obtained from