低透水性岩盤における動的注入工法の適用
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(2) VI-321. 160.0. (2)注入試験の結果. 140.0. 静的. 合計2ケースの原位置注入結果をまとめたものである。. 120.0. 動的. 横軸はルジオン値,縦軸は注入流量ではなく単位長さ あたりに注入されたセメント量(以下、単位セメント 量とする)を示している。同図から、動的注入工法は. 単位セメント量(kg/m). 図−2は、表−1に示す材料と工法を組み合わせた. 動的. 100.0 80.0 60.0. 静的. 静的注入工法に比べて、同程度のルジオン値でも非常. 40.0. に単位セメント量が多く、高濃度のグラウト材が効果. 20.0. 的に注入されていたことがわかる。たとえば、5 ルジ. 0.0 0.0. オン程度の岩盤では、約2倍のセメントを注入するこ とが可能であった。また、今回の注入では岩盤強度の. 5.0. 図−2. 10.0 ルジオン値. 15.0. 20.0. ルジオン値と単位セメント量の関係. わりに比較的低圧力の注入しか行っていないが、より 大深度で高強度の岩盤部で高圧力の注入が可能な場. 動的. 30.0. W/C=4/1,Lu=5.63,単位注入流量28.9kg/m,注入 ミルク635㍑,注入時間190分. 図−3は、5 ルジオン程度の岩盤で実施したチャ ートの一例である。動的注入時は静的注入の場合に 比較して、若干ルジオン値が低い岩盤を対象として いたにもかかわらず、総注入量が大きく、また注入 時間は短くなっている。これはすなわち、動的注入. 注入流量(㍑/min). 合は、その効果がさらに増大するものと考えられる。. 25.0 20.0. 静的. 15.0. W/C=4/1,Lu=7.76,単位注入流量 21.7kg/m,注入ミルク478㍑,注入時間270分. 10.0 5.0. は静的注入に比べて、同程度の亀裂であれば、より 多いグラウト量をより早く注入できることを示して. 0.0. いる。. 0. 100 200 経過時間(min). 図−4は、4 ルジオン程度の岩盤において、当初 静的工法で注入を実施し、注入量が落ちてきた段階. 図−3. 300. 注入流量の経時変化. で、動的注入に切り替えた例である。これは、目詰 まりなどで閉塞した亀裂中のセメント粒子が脈動効. 10.0. われる。 4.まとめ 高濃度のグラウト材料を効果的に注入するために、 動的注入工法を開発し、透水性の異なる複数の岩盤. 注入流量(㍑/min). 果により再び移動し、注入が促進された結果だと思. 静的. 動的. 8.0 6.0 4.0 2.0. 状況において、静的注入工法と動的注入工法の注入 0.0. 効率の違い等を実現場での注入試験により確認した。. 0. 50. その結果、動的注入工法は、静的注入工法と比較. 100 経過時間(min). 150. して同ルジオン値の岩盤でも単位セメント量を多く 注入できること、また 5 ルジオン程度の岩盤におけ. 図−4. 動的注入による再注入効果. る比較ではより多いグラウト量をより短時間で注入 できること、さらに静的注入で注入不可能となった岩盤に対しての再注入効果があること、などがわかった。今 後、注入対象岩盤に応じた最適な注入仕様(注入材料,注入圧,周波数)などについて検討していく予定である。. 参考文献 山本,日比谷,伊達,大場:低透水性岩盤における効果的注入工法の開発,第 31 回岩盤力学に関するシンポジウム,平成 13 年 1 月. -643-. 土木学会第56回年次学術講演会(平成13年10月).
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