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地下構造物埋め戻し後の堆積岩盤内再冠水時における地下水挙動 ー長期観測結果とその結果を用いた地下水数値シミュレーションー

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(1)

束急世設技術つF究所・寸(Nり26 【I D c 556 34

地下構造物埋 め戻 し後の堆積岩盤内再冠水時における地下水挙動

― 長期観測結果 とその結果 を用 いた地下水数値 シ ミュ レーシ

高倉

伊藤

*

石 川

雅美

* 要 約

:大

深度地軒ll用の実現に際しては、長期間の地下水翻 いこより信頼性のある情報を得て設計・施工に反映することが重 要である。 これまで、筆者 らは堆嶺軟岩中の Gじ50m∼

825mに

地下構造物 (以下ミニ ドームと呼か を構築 した際の ミニ ドーム周辺の地下水環境変化について多くの知見を得ている。 本研究では、その ミニ ドームを流動化処理上で埋め戻 した後の地下水位回復現象 (以下、この現象を『再冠水』 と呼 ぶ)による地下水環境変化を2年間にわたつてモニタノングした。その結果、下般1●難透渕冒と考えられる堆嶺軟岩 とし ては非常に早い水位回復が観瀬」される、など今後の地下開発を推進 していくための貴重なデータが得 られた。 さらに、そ れ らの地下水モニタリング結果を用いた数値シミュレーションを実施 し、 ミニ ドーム周辺の地下水挙動の評価を試み滝 その結果、既存の解析コー ドを用いて再冠水現象をシミュレーシ ョンする場合の課題・F口鼈 点等が明ら力ヽこなつたので報 争 る。 ■ワード

:

大深度地下開発、堆嶺軟岩、地下水挙動観測、数値シミュレーション、再影K現象 埋め戻 し ョ ン 目 次 11まじめに 2言局塗醇也栂座零 3地下水挙動観測 4ミ‐ ドーム壁面周辺の屁 難触J

1

は じめに 大深度地下利用の実現 に際 しては、長期間の地下水観測 により信頼性のある情報 を得 て設計・施工に反映す ること が重要である。 これまで、筆者 らは堆積軟岩 中のGL‐

50m

∼GL‐

82.5mに

地下構造物 (以下 ミニ ドーム と呼ぶ

)を

構 築 した際の ミニ ドーム周辺の地下水環境変化 について多 く の知見を得ている。 本研究では、その ミニ ドームを1999年 3月に流動化処 理上で埋め戻 した後の地下水位 回復現象 (以下、この現象 を『 再冠氷』 と呼ぶ

)の

地下水環境変化 を2年間にわたつ てモニタ リング した。 さらに、それ らの地下水モニタ リン グ結果 をもとに、数値 シ ミュ レーシ ョンを実施 し、 ミニ ド ーム周辺の地下水挙動の評価を試みた。

2

調査地概要 調査地 は、神奈川県相模原 市郊外 を流れ る相模llの河岸 段丘地帯である。調査地周辺の地層構造 を図1に示す。 下 位 よ り上総層群 の泥岩 (GL‐

21m以

)で

あ り、破砕帯 (次ページ :写真

1)や

未 固結 なI隆石層 などの狭み層 (次ぺ ―ジ :写真

2)を

含んでい る。 この泥岩の上位には、粘土化 した風化礫 を主 とす る座 間丘防礫層 (層厚

9m)が

あ り、 さらにその上には、最大粒径

50 cm以

上の新鮮な巨礫 を含 む田名原礫層 (層厚

5m)が

分布 し、その上位 に切 │ロー ム層 と地表近くの腐′値土層 (層厚

7m)が

堆積 している。 5.再冠水現象の数値シミュレーション 6数値シミュレーションの課題・問題点 7おわりに 再冠水前の地下水面は浅層地下水 (水位 GL‐7 nllと 泥 岩層 内の深層地下水 (水位

GL-82m)に

ある。浅層地下 水 が流れ る方 向は、おお よそ北西∼南東方 向であることが 既存 の資料等でわかつている。 この地盤のGL‐

82mま

でに大深度地下開発の実験 目的で、 図 1に 示 した地下構造物 を構築 した。地下構造物 は、GL‐50

mま

での立坑 と横坑で構成 された地下実験施設 と、その下 のGL‐

82mに

構築 されたスパイラル状の トンネルで補強 さ れた ドーム空間である ドームで構成 されている。 GL―m 野層と宰宗住に '● ▽T ム 層 鏃G.B烏B′s′。.セ 田名 原映層 座 間 丘陵礫眉 哉層地 下水 の流向 GL Om (1尼岩) β   Γ 口 ﹃ W 上総 層群 TP A孔 (住66 (1,‐60 (壁-90 ♂l 耐 け n E い 斜 ︹ 一 排 水ポ A→(住-92日) D3(に -92ω

*生

産技術本部土木技術設計部 図 対 調査地の地下構造物概要と地質概要

(2)

写真

1

泥岩層内の破砕帯 (開口巾が広し確興が目立つ) 写真

2

泥岩層内の挟み層

3

地下水挙動観測

3.1観

測概要 再冠水の観測 は ミニ ドームを構築 して約

3年

間経過 した 後 、 ミユ ドームを流動化処理土で埋 め戻 し、GL‐

84mの

位 置 に設置 した排水ポンプを停止 させたのち開始 した 図

2に

「再冠水現象」の模式図を示す。 //Ⅳ/ 排水ポンプ st甲

1.弾

前 //Ⅳ/ 排水ポンプ 嘲 2.ミニ ドームを埋め戻 し 弾 排水ポンプ stcp 3.排水ポンプを止めたことで再冠水現象が発生 図

2

再冠水現象の模式 図 以下に観測の概要を甫 、 1)観測期間 :平成 10年 2月 27日 ∼平成 12年 二月 25日 観測期間中に再冠水を2回実施 した。1回 目は平成10年 3月 19日、2回目は平成 10年10月 6日 である 2)観測位置 :水質センサーの位置を図 1に示す。試釘上子しは、 GL‐

50mの

横抗内から

6本

削孔 した。その配置は、図1 に示すように、ミニ ドーム中心から北西方向に

19m離

れ た位置に

3本

(B ttDと

21m離

れた位置に

3本

lA ttD である。センサー位置は 1孔 1地点に設け、破砕帯 lA‐1、 B‐

1)や

未固結な軽石層 lA 2、 A‐3、 B‐2、 B‐3)といつた 水みち部分 とした。そのため試錐孔の構造は、センサー 位置以外の地下水が混入 しないようにパ ッカーを設けて いる。 (図3参照) RS232Cケ_フ・ル 吊具 ‐フ・ル 塩ヒ・管ケーツシク・ ホ・―リンク朽乱 ・キャッフ ° す 之 ´ ﹀ ″ 中 ︲′ ナ ー

0-/7111■

0 ストレサ部拡 大図 図

3

水質センサーの埋設形態 3)観測項 目と計測方法 :観測項 目を表1に示す。表 1に 示 す項 目に対 して、地下水モニタ ノングは水質センサーを 用いて

20分

間隔で自動計測 した。また、ベーラ採水器で 採取 した試料は

,Hと

電気伝導率、水温 ともポータブル計 測器 (東亜電波工業製

)で

測定 した。 表

1

観測項 目一覧表

3.3翻

陪 果 と考察 埋 め戻 し材 として用いた 「流動化処理土」は、ロームに 生石灰 を混ぜ た改良上にセ メン トと泥水を混合 して所定の 流動性 と強度 を持 たせ た材 料である。 この流動化処理土が 再冠水に影響する要因 として、アルカ リ成分の漏 出による p Hの上昇 と固化熱 よる周辺地盤の温度上昇が考えられ る。図

4に

試錐孔 内の水位変化 を経 日変化で示す。

1回

目の再冠水 前lま試錐子し内に貯まっている井戸の洗浄水が破砕帯お よび ミニドーム (1)地下水モニタリング (自動諦測) ・ 孔内水位 ・ 水温 (2)採水試料による計測 ・ 水温 ・

pH

・ 電 技 ミ鱒

(3)

軽石層 か ら抜 けきれず孔内水位が定常状態に達 しきってい ないこ とが想 定 され る。そのよ うな状態で再冠水 を開始 し た結果、孔内の水位が、破砕帯は2∼3日 、軽石層 は 1日 で 定常状態 に達 した。 これ らの挙動 は難透水層 と考 えられ る 泥岩層 としては非常に早い水位回復 と言える。 この原因は、 泥岩層 内の破 砕帯や軽石層 といつた特異 な水 み ちの影響 と 考 える。また 1回 日と2回 目を比べると、2回目は破砕帯で 1回 目とほぼ同 じ時間、軽石層で 1回 目のほば半分の時間で 定常状態に達 した。軽石層の回復速度が速 くなった原因は、 再冠水前の軽石層の状態が

1回

目に比べ

2回

目のほ うが飽 和 していた影響 と考える。軽石層 だけ回復速度 が速い原因 は、軽 石層 と破砕帯の飽和・不飽和特性の違 いによるもの と考える。 図

5に

水温の経 日変化を示す

9全

体の傾 向はゆるやかな 増加傾 向にあ り、観測 終了時点でA‐

2を

除いた観測位置で 定常状態 に達 した。 この挙動 は、埋 め戻 し材 の固化熱の影 響 と考 える。観測位置で観 ると、破砕体 の水温変化 で特異 な挙動 を示 した。 その挙動 とは、軽石層 の水温 が埋め戻 し 材 に近 い

B孔

で高い、 とい う一般的な傾向を示 しているの に対 し、破 砕帝はその傾 向が逆転 している。 この原因は、 埋 め戻 し材 か ら破 砕帯までの複布雑 な水みち経 路や破砕帯 内 部の飽和状態の違い と考える。 図6に,Hの 経 日変化を示す。1回 目の再冠水後 3ヶ 月間 l占緩ぺつかな減少傾向を示 し、その後緩やかな増力Π傾向を示 した。下般的に中性付近の

pHは

、空気 と ― ることによ り低下す る。 よつて、再冠水前の ミニ ドーム周辺 の地下水 は(ミユ ドーム掘削にともな う深層地下水面の低下により、 その水面 よ り上は不飽和状態へ移行 し、その過程で地下水 と空気が接触 した ことで、初期の 3ヶ 月間は

pHが

低下 した 不飽和状態の地下水が流れ込み、その後、

PH85前

後の深層 地下水 の流れ込み に移行 した と考える。 図7に電気伝導率の経 日変化を示す。1回 目の再冠水以 後 は、全体的に緩やかな減少傾 向を示 した。 この電気伝導 率が減少す る要因は地下水の流れ込みによる希釈 と考 える。

4

ミニ ドーム壁面周辺の温度観測

4.1衝

願Jの目的 本章では、大深度 地下利用の熱 に対す る予測手法の検討 を 目的 としている。観測は、 ミニ ドームを埋 め戻 した際に 発 生 した流動化処理上の国化熱 を熱源 として、その後、実 施 した再冠水現象 に ともな うミ‐ ドーム周辺 の温度変化 を 長期モニタ ノング した。 図

6 pHの

経 日変化 01れ5/98 08/09/98 02/19/99 09/07/99 03/25/00 10/1ツ 00 図

4

訊錐孔内水位の経 日変化 束急匙設オ文術研究所報ゝ,26 ︵E に 日 ν O 榊 E Ξ ち g J X t ヾ u 冨 ・,O ・20 細 ・40 却 p180 開 k G 装 票 F ︵ p ︶ 出 夷 G 毎 O H く 郵 飩     40     飩     29     Ю 君 B00 図

5

水温の経日変化 蜘 m 洵 m m 軸 卿 削 剛 ^ε め ミ ︶ 台 Б じ 斗 舜 ︺ i V ′oa g/91/99 9/2,/99 3/2 \ ゴ 詢     W 目Al●ク,―laI 肘J 号 Aヱtレ '― tlエ '目 A〔it"れ 日

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4距

π / A   ト □B-2 0 再冠水 前の浜層地 ドム のPH g s I 買

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989

ふ 写 つ :令 ‐‐‐ 耳 霧末市δ霞属ほ 卜水のPH d∼ 『 いい‐ ‐J

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7

電気1云導率の経日変化

(4)

42

観測概要 熱源 は埋 め戻 し材の固化熱である。観測範囲は埋 め戻 し 材お よび ミニ ドーム壁面の

5箇

所である。以下に観涙1の概 要 を示丸 1)観測期間 :平成 10年2月 27日 ∼平成 12年 1月 25日 2)観測位置:図

8に

埋め戻 し材 中の観測`くを示す。観淑」′く は、 ミニ ドーム底盤 か ら

6m上

部 の ミニ ドームのセ ン ターlTl)と壁面 (「 3)、 お よびその中心cT2)である。図9 に ミニ ドーム壁面周辺の観測 点を示す。図中の

Dlと

D

2は

、埋 め戻 し前に壁面の一部を削つて軽石層 を露出 さ せ、その層を掘削 してセンサーを埋設 し、掘削時の発生 土で埋め戻 して養生 した。 3)計測方法 :埋 め戻 し材 中お よび ミニ ドーム壁 面周辺の温 度計測のセンサーは熱電対 (東京測器研究所製

)を

用い た。計測方法は熱電姑ケープル をデータロガーに接続 し 20分間隔で 自動計測 した。

43

観測結果 と考慕

3章

の地下水 挙動観測 で述べた よ うに、再冠水開始 直後 の ミニ ドー ム近傍 の観測点 の水圧 は、1∼3日の間 でCL‐

50mで

定常状態 にな る ことが確認 され てい る。 この よ うな短期 間の水圧 変化 の も と、 ミニ ドームの埋 め戻 し材 お よび壁面周辺 の温度観 測 を行 つた。 図

10に

埋め戻 し材お よび ミニ ドーム居上辛面周辺の温度変 化 を示坑 埋め戻 し材の温度はTlと T,2で最大値 (55℃) を示 し、その後、緩やかな減少傾 向にある。 ミニ ドーム壁 面の温度 も埋 め戻 し材 の温度変化 に追従 して一旦温度 が上 昇 し、その後ゆるやかな減少傾 向を示 し、観 測終了時点で はほぼ定常状態に達 している。再冠水 の影響 については、1 回 目直後に

D2で 17℃

Dlで

1.5℃ 低茸 した。またT3で も微少であるが温度が低下 した。但 し、

Tlと

つ の変化は 無い。

2回

日以後は、

Dlと

D2で

若千のデータの変動が計 測 され てい る。その他 の観演」点への影響 は観 演」されていな ヤヽ。

5

再冠水現象の数値 シミュ レーシ ョン 本 章 で は 、

3章

の地 下 水 モ ニ タ ノン グ結 果 を用 い た浸 透 流 解 析 を実施 し、 地 下 空 間 実 験 場 周 辺 の 地 下 水 挙 動 の評 価 を試 み た 結 果 を報 告 す る。

5.1解

析方法 解析は、有限差分法でコーデ ィングされた

3次

元数値シ ミュレータ (GEO‐FLOヽVS V3)を 使用 した。 これは、マニン グ型 の地表流 を多相ダル シー型非線型流れ の枠組みの中に 同一の形式 で取 り込んだ ものであ り、地表流 と地下浸透流 を同時に扱 うことができる。

5.2解

析モデル 解析モデルは、地下空間実験場を中心 として、図 11の ような範囲を対象 とし、格子状に(x,y,z)=(37,56,53)の 分 割 した。地下空間実験場周辺の各地層の間隙率・透水係数 を表

2に

示す。ここで、泥岩中には鉛直方向に破砕帯、水 平方向に挟み層が介在 してお り、それ らは泥岩層内の地下 水 の流れ を支配 してい る水み ちであることが観測結果か ら 確認 されている。 よつて解 析モデル には、この水みちを考 慮 して作成 した (図12参照)。 また、地表面には、土地利 用状況や降雨 (涵養量

lも

モデル化 した。 北側 (鳩 )ID 地下空間実験場 125m

25m

8

埋め戻 し材の温度観測位置 ニ ドーム壁 面 2.5m 図

9

ミニ ドーム壁面の温度観測位置 (D点拡大図) 図

10

埋め戻 し材 および ミニ ドーム壁面周辺 の温度変化 約 ワ000m A,B孔方向 ○ - ω 詢 40 m 知 iO ^ 已 〓 ト 〒 図11 解析 モデル 南側 (本目キ臭サID

(5)

東急'こ■設技術研究所報No 26 れているが、定量的には解析結果 と観測データには隔た り がある。 しか し、疋′ 性的にみれば今回イ吏用 した3次元数値 シュミレータによる解析は再冠水現象を再現 していると言 える。 (176 dBy) (182 dBッ) 初 期 状 態 涵・ 量を一定とし よむ量の初期状態 を再現する → 図

12

破砕帯の解析モデル 表

2

各地層の間隙率・透水係数 H疎率(■ ローム 層 境界条件 は、地表面お よび泥岩層 面が南側か ら東側に傾斜 してい ること、泥岩層の地下水挙動は大きくない ことを考 慮 して、南側・東側の境界 については ローム層・礫層 まで は透水境界 とし、泥岩層は不透水境界 とした。北側・西側 お よび底面はすべて不透水境界 とした。掘削時の内部境界 条件 としては、掘削面すべてを透水境界 とし、埋め戻 し時 の境界条件は不透水境 として模擬 している。 初期状態は、 ミニ ドーム掘削前 の礫層 の水位 をもとに静 水圧状態で解析 を行なった。

53解

析STEP 掘削s‐

Pは

図13のよ うに分 け られ る。初期状態につい ては、橿養量を一定 (3mnVday)に した解析を行 ない、水位 が定常状態になった時を初期状態 とみな した。

5.4解

析結果 と督椒」結果の比聴 'こ 図 14に 洋 1と Aつ の解析結果 と観測結果の水圧変化を比 較す る。 なお、本章で述べ る水圧 とは

,omを

基準面 と した全水頭 を圧力に換算 した値である。 ここで、再冠水現 象以前 の観測データが無いため、それ以降の観測データを 用 いて解析結果 と比較検討 した。 また、観測で実施 した 2 回 目の再冠水現象 については、解析では再現 していない。 観測結果では、埋め戻 しによって水圧 が (FTL 50 mの レベ ル まで急激 に回復 していることを示 している。解析結果 を み ると、各観測′点において、GL‐

50mま

での立坑掘削開始 に伴 い水圧 が緩や かに低下 し、横坑掘削で水圧が さらに低 下 し、その変化量 も大きくなっている。CL‐

50m以

深では、 先行立坑掘削によつて水圧が急激 に下がつている。 これは、 先行掘削によって破砕帯を掘削 した瞬間に異常湧水が発生 したことによ り水圧が急激に下がつたためと考えられる。 以上よ り、埋め戻 し後の再冠水現象 も解析結果で再現 さ (704強y) 図

13

解析STEP Ч ー ↓ ミニドーム抱 肖」 (■15 day) ミ=ドム埋戻 し (17芭y) 立坂 理 戻 し (616 day) (r琴 ④

↓ 

朗]

こOS ミ04 ヽⅢ ― ゛ 図

14

解析結果 と観測結果の比較

6

数値シミュ レーシ ョンの課題点 本解析 を実施 した過程 で再冠水 現象の解析 を行な う上で の課題点が明 ら力ヽこなった。以下にそれ らを示す。

1)地

質構造のモデル化 地盤のモデル化 に際 しては、調査か ら得 られた地質構造 が姑象範囲 を一様 に広 がっていると仮定 した。 ここで、 よ り精度 の高い解析結果 を期待す るためには、調査範囲を広 範囲に して解析対象範囲の地質構造 を詳 しく知 る必要があ る。 また、水み ち として考えられ る破砕帯・挟み層につい て も、その特`性や分布 をよ り正確 に把握することが必要で ある。

(6)

2)各

地層の特 性 破砕帯 についてはモデル分害1上、幅

25mと

して取 り扱っ てい る。 しか し、実際 の破 砕帯の幅は確認 されているとこ ろで

30 cm程

度である。今回の解析では、破砕帯の透水係 数や間隙率は試験か ら得 られた値や一般的な値 を使用 して い るが 、それ らの値は確認 されたね皮石九十帯 に対す るものであ るにもかかわ らず、幅 2.5mの破砕帯が存在 しているモデル で解析 を行 なつていることになつてい る。 したがつて、ブ ロックで幅30cmの破砕帯が表現できるように透水係数や間 隙率 を修正 して解析 を行 な う方 が よ り上Eれ雀なモデルでの解 析 であると考えられ る。

3)初

期状態 今回の解析では、地下空間実験場 を掘 削す る前か らシ ミ ュ レー トしているが、GL‐

50m以

浅の地下水位や地盤 の飽 和・不飽和特 性については観測 していない。それ ゆえ、精 度 良 く解析結果 を評価す るためには、解析で求 める初期状 態 を把握 してお くことが大切である。

4)境

界条件 ①地盤モデルの側面 今回の解析では、地下空間実験場周辺 の地下水挙動 に影 響 を与 えない よ うに、解析対象範 囲を広範囲に設定 し、地 下空間実験場 と地盤モデルの側面 に大 きな距離 を設 けた。 地盤モデルの側面 にお ける境界条件 は、 ローム層・礫嬉 を 定圧境界 とし、地下水 が浸透す る境界 とした。泥岩層は透 水係数 が非常に小 さいため不透水境界 と仮定 した。 しか し、 泥岩層 であつて も実際 は地下水が流動 してい るので不透水 境界は正確ではない。長期間にわた る解析を行なつた場合、 この境界条件 を用いる と、境界付近の泥岩層が被圧 されて くるこ とが考 えられ る。そのため、泥岩層 に観 測′点を設置 し、地 下水の流向・流速 を観測 して得 られた結果 を基に泥 岩層側面の境界条件を設定す ることが望 ま しい。 ②地下空間実験場の掘削面 今回の解析 では、ローム層・ 礫層では掘削前 に止水工事 を行なつているので掘 削面 は不透水境 界 としている。泥岩 層 は、定圧・開放境界 としてい る。 しか し、実際の泥岩層 の掘削面は、吹付 コンク リー トが施工 されてお り、そ こか らい く らか漏水が観測 されてい るものの、定圧・解放境界 とした解析では、流出量が実際 よ り多 めに算 出 され る。 し たがつて掘削の境界面では、流 出量の観測か ら同定 し解析 を行憲 うべ きである。 埋 め戻 しの境界条件は掘削境界面 を不透水境界 としてい る。 しか し、実際 には境界面 を通 して埋め戻 し土への地下 水の浸透 も考え られ るので埋め戻 し土の物性 も重要である。

5)涵

養量 降雨量は気象庁の観測 データを用いることができるので、 実際の情報 を入力 す ることができる。 しか し、集 中豪雨の よ うに涵養 量が急激 に増加す る場合、計算が収束 しない。 そのため、今 回の解析では年 間降水量 を 日平均 にす るこ と で、酒養量の変化量をなくして計算を行なつた。

6)解

析結果 と観測データの比較 解析か らは、①地下水位・水圧、②飽和度、③地下水流 速・流 向、④掘削空洞 内への水の流出量が結果 として得 ら れ る。 しか し、今 回得 られてい る観測 データは① と④ のみ で、① については再冠水現象以後の観測データのみ得 られ ている。 よつて、本研究では再冠水現象以後 の比較 に とど まつた。 ここで、地下空間実験場掘削前か らの地下水位・ 水圧 の観 測デ ータがあれば、初期状態 の検証や掘削に伴 う 水圧 の変化 を解析結果 と比較でき、精度の高い解析検証 が できた と考 える。 また、今回の観測では観測点が破砕帯お よび挟み層 にのみ設置 されてお り、泥岩層部 には設置 され ていない。 ここで、泥岩部にも観測′点をあれ ば堆積軟岩 の 地下水挙動 を解析によつて検証できた。

7

おわ りに GL‐

50m∼-100mの

堆積軟岩 を姑象 として、 ミニ ドーム を埋 め戻 した後の再冠水現象 が周辺の地下水環境 に与 える 影管 を

2年

間にわたつて観測 した。その結果、一般 に難透 水層 と考 え られ る堆積軟岩 としては非常に早 い水位 回復 が 観演Jされ る、な ど今後 の地下開発 を推進 してい くための貴 重なデ ータが得 られた。 さらに、それ らの地下水 モニタ リ ング結果 をもとに数値 シ ミュ レーシ ョンを実施 し、 ミニ ド ーム周辺 の地下水挙動 の評価 を試みた。その結果、既存 の 解析 コー ドを用いて再冠水現象 をシ ミュ レーシ ョンす る場 合の課題が明 ら力ヽこなつた。 最後に、本研究に対 し貴重なご意見を頂いた小島東京大 学名誉教授 、鳴 田熊本大学教授 、な らびに登坂東京大学助 教授 をは じめ関係各位の皆様に敬意 を表 します。

ObseⅣ

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1lus repott di配面税s he rcsuls of dttc pro」∝t “h―sh tcst of r∝ overing water aner reclmion of undergrould sttructte'' 色nd

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参照

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