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学会参加レポート
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thGerman-Japanese Symposium
(日独スポーツ科学会議)に参加して
鈴石 直樹
11 同志社大学スポーツ健康科学研究科(Graduate School of Health and Sports Science, Doshisha University)
2018年3月13日から15日の3日間,ドイツ・ミュ ンスターのWestfälische Wilhelms-Universität Münster で開催された10th German-Japanese Symposium(日独 スポーツ科学会議)において,自身の研究成果を発表 した.
この会議は,日本体育学会(The Japan Society of Physical Education, Health and Sport Science ; JSPEHSS) とドイツスポーツ科 学 学 会(The German Society of Sport Science ; dvs)の学術交流協定に基づいて開催さ れる.会議参加前,私の指導教員である田附俊一教授 より,分野を問わず,各々の参加者が各々の見地から スポーツに関する多様な研究成果の発表をし,その後,
発表についての意見交流を通し,自身の研究を深化さ せる多くの示唆を得ることができる会議であると伺っ ていた.
ちなみに,ドイツには,学部生時代に学部設置科目 である特殊講義Sへの参加を含め,2度訪れ,現地の 生活に触れた経験があった.そのため,フライトや現 地の電車,宿泊施設の下調べと予約に始まり,現地で の移動や生活,帰国に至るまで,戸惑うことはなかっ
た.しかしながら,それらを自身の力でこなすことは,
会議で得られる自身の研究への重要な示唆に勝らずと も劣らず,今後の人生の糧となるだろうと考える.ま た,会議の場のみならず,現地の方々とコミュニケー ションをとることや日本と外国の違いを肌で感じるこ とができる国際会議への参加は,研究のみならず,国 際感覚を養う数少ない機会のひとつにもなろう.
さて,私は会議2日目の朝に発表した.発表題目は,
「Applying “Kata” to the Sports Coaching with Focus on
“Fushikaden”」であった.発表内容の要旨は,日本伝
統芸能の一つである能の「型」の概念やその伝承方法 を,スポーツコーチングに応用することを試みるとい うものであった.人生で初めて公の場で,そして英語 による発表であったことのみならず,日本特有の「型」
の概念を外国の方々に理解していただきつつ,発表す ることができるか不安であった.
発表において,発音やイントネーションに不安を抱 いていたが,大きな声で,はっきりと発話することを 心がけた結果,英語自体は参加者に通じたようで安心 した.しかしながら,発表内容が私の意図したとおり Doshisha Journal of Health & Sports Science, 10, 24-25(2018)
学会参加者の集合写真
25 10th German-Japanese Symposium(日独スポーツ科学会議)に参加して
に伝わったか,定かではない.また,質疑応答は苦い 思い出となった.質疑応答は,単に質問を聞き取るリ スニング力だけでなく,質問の要点を把握すると同時 に,適切に英語で応答することを要求される.質問の 大まかな意味内容は捉えることはできたが,英語によ る対話が不十分なことに加え,自身の研究不足により 十分な応答ができなかった.
発表及び質疑応答を終え,ほっとする一方,不甲斐 なさを抱きつつも,質問者の元へ質問へのお礼に向 かった.しかし,質問者と会話を重ねるうちに,自然 とネガティヴな感情は薄れ,気がつけばワクワクした 心持ちでディスカッションに取り組んでいた.質問者 は,質問の内容や意図,私の研究に対する助言を改め て分かりやすく説明してくださり,また,それに対す る私の辿々しい英語による説明も熱心に聞き入れ,私 の考えを理解してくださった.加えて,その周囲にい らした方々もディスカッションに参加してくださり,
自身の研究について多くの示唆を得ることができた.
殊に,私の研究における大きな課題の一つである,ス ポーツにおける「型」の形成に関するディスカッショ ンは,非常に有意義であった.それらの示唆を吟味し,
修士論文執筆に向けて,私の研究に弾みをつけたい.
凡才である私にとって,また,研究内容も充実しな
いまま,今回参加した会議も含め,公の場で発表する ことは非常におこがましいことである.しかしながら,
私に発表の機会を与えてくださった田附俊一教授,英 語や発表について懇切丁寧なご指導をしてくださった 志賀恭子様,私を受け入れ,有意義な時間を過ごさせ てくださった会議参加者の皆様,会議参加に伴う奨励 金給付を認めてくださった同志社大学スポーツ健康科 学会の皆様並びに先生方に感謝を申し上げると同時 に,今後,一層研究活動に精進する誓いを立て,結び とする.
ミュンスターの街並み