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長唄「勧進帳」 音楽 第2学年 小松市立中海中学校・教諭

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Academic year: 2021

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事例20 題材「日本の伝統音楽に親しもう」

長唄「勧進帳」

音楽 第2学年

小松市立中海中学校・教諭

1 事例の概要

日本の伝統音楽や、和楽器の学習はCDやビデオ鑑賞だけに終わる場合が多く、実際に楽器を演 奏する表現活動がなかなか難しいのが現状である。しかし、本校では計画的に三味線をそろえるこ とによって、グループで演奏することが可能になってきた。そこで、鑑賞と表現を組み合わせた題 材を構成することによって、あまりなじみのない伝統音楽を身近に感じることができるようにこの 事例に取り組んだ。

2 実践内容 (1) 題材の目標

三味線の独特な音色を感じ取り「寄せの合方」の表現を工夫する。

(2) 指導上の工夫点

① 和楽器を取り入れた学習の工夫

、 、

音楽の授業に和楽器を取り入れることが求められて数年経つが 指導者に演奏の技術がない 値段が高いなどいろいろな問題があり、なかなか簡単には進まないのが現状である。本校では 数年前から1年生で箏、2年生で三味線を扱っている。箏は2面しかないので全員の生徒が楽 器に触れることは難しい。三味線は4年計画で12棹そろえ、3人グループで練習することが可 能である。そこで、三味線を実際にさわってみて音を出し、簡単な曲を演奏することで、

日本の伝統音楽や和楽器に親しむことができるのではないかと考え、2年生で三味線の実技を 取り入れた授業に取り組んでいる。

教材の長唄「勧進帳」は地元ということで生徒達の関心が高く、さらに小松市では毎年当番 校が歌舞伎「勧進帳」を上演するということもあり、大変親しみやすい教材である。使わ れている楽器の中でも特に重要な三味線を取り上げ、聴くだけでなく実際に演奏してみること で、日本の伝統音楽や和楽器への関心意欲が高まるよう配慮した。

② 意欲を向上させる工夫

・簡単な練習曲を演奏した後、習熟度によるグループ分けをし、個に応じて指導する。

・ゲストティーチャーを招き、実際に演奏してもらったり、演奏の仕方についてアドバイス をもらったりして、楽器に対する抵抗感を少なくする。

「 」 「 」 、

・小松市の 古典教室 で毎年2年生が歌舞伎 勧進帳 を鑑賞することになっているので その事前学習という意識をもたせる。

・これまでの学習の総まとめとして歌舞伎「勧進帳」をビデオで鑑賞することにより、日本 の伝統音楽をより身近に感じさせる。

・グループ活動を本校の研究で取り上げている「キャリア教育」の視点で捉え、互いに助け 合いながら演奏に取り組む場を設定する。

③ 評価の工夫

ワークシートに1時間ごとに自己評価を書き込むことで、目標の確認と評価ができるように した。

B-1 自己評価カード

(2)

3 指導の実際

配時 学習内容 生徒の学習活動 支援(・)と評価(○) キャリア教育の視点 導入 学習への導入 ・既習曲を合唱する。 ・音楽の学習への雰囲気

5分 をつくる。

前時の振り返り ・前時の学習を確認し、 ・前時の自己評価カード 感想を発表する。 の感想を紹介し意欲を

持たせる。

今日の目標の確認 「寄せの合方」を演奏 ・自己評価カードの項目

しよう も合わせて確認するよ

展開 う、声をかける。

「寄せの合方」の ・ゲ ス ト テ ィ ー チ ャ ー ・集中して聴ける雰囲気

演奏 (GT)による模範演奏 をつくる。

奏法による音色の違い

スクイバチ、ウチ、

スリ

三味線のグループ ・3人グループで練習 ○三味線の独特な音色を ・グループでお互い

練習 感じ取り、表現を工夫 に助け合って練習

習熟度でグループ分け している。 を進めることがで

40 互いにアドバイス (観点2ー②) きる。

( )

分 GTに聞こう 人間関係形成能力

まとめ ・自己評価カードに今日 ・今日の学習活動を振り

まとめ

5分 の評価と感想を記入。 返らせる。

C-1 指導案 C-2 楽譜

4 成果と課題 (1) 成果

・表現と鑑賞を組み合わせることで、あまりなじみのない日本の伝統芸能をより身近なものに感 じることができた。

・表現と鑑賞を組み合わせることで、少ない時数で二つの活動ができる。

・三味線の表現活動のあとで「勧進帳」を鑑賞することにより、授業に対する集中度が増した。

・ゲストティーチャーを活用することで、さらに生徒の関心意欲が高まった。

・実際に演奏することによって三味線などの和楽器が身近に感じられるようになった。

・簡単な曲では物足りなく、本当の歌舞伎の曲を演奏したいという意欲が高まった。

・グループで互いに助け合いながら和やかな雰囲気で活動することができた。

(2) 課題

・3人に1棹ではやはり楽器に触れる機会が少ないので、できれば2人に1棹が望ましい。

・糸が切れたり、調弦が狂うなどのトラブルが起きると教師が対応に追われ、十分に指導したり 生徒を見取ったりすることができない。

・適切なゲストティーチャーを必要な時に招くことが難しい。

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