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畜 産 技 術 協 会 社 団 法 人

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Academic year: 2021

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「畜産の視点から見た野生鳥獣の被害対策と 捕獲鳥獣肉の有効活用」シンポジウム

平成 23 年 9 月 22 日(木) 13:00 ~ 17:00 東京大学 弥生講堂アネックス

畜 産 技 術 協 会 社 団 法 人

(2)

プログラム

(1)

開 会

(13:00~13:10)

開会挨拶

(2)

講 演

13:10~15:00

「野生鳥獣被害の実態と畜産に及ぼす影響」

-野生鳥獣の行動特性を考えた被害対策-

(独)農研機構 近畿中国四国農業研究センター

鳥獣害研究チーム 上席研究員

江口 祐輔

15:00~15:10

休憩

15:10~16:10

「地域資源としての捕獲鳥獣の有効活用と地域連携」

-地域ブランド「おおち山くじら」の誕生-

島根県邑智郡 美郷町 産業振興課

安田 亮

(3)

意見交換 (質疑応答)

16:15~16:55

座長 財団法人 競馬・農林水産情報衛星通信機構

常務理事 木下 良智

(4)

閉 会

(17:00)

(3)

- 2 -

要旨

野生鳥獣被害の実態と畜産に及ぼす影響

-野生鳥獣の行動特性を考えた被害対策-

(独)農研機構 近畿中国四国農業研究センター 鳥獣害研究チーム 上席研究員 江口祐輔

我が国において野生鳥獣による農作物被害が全国各地で発生しており、被害金額は年 間約200億円以上にのぼる。農業分野では過去10年以上、鳥獣害が大きな問題として 扱われているが、近年、さらに被害の拡大が認められるようになり、畜産分野における 被害も多く認められるようになった(注1)。タヌキ、アライグマ、ハクビシン、アナグ マなどによる畜舎内における配合飼料の盗食や、これらの動物を含め、さらに大型のク マやイノシシ、シカ、サルによってデントコーンなどの飼料作物の摂食・倒伏被害が発 生している(注2・3)。放牧地では北海道のエゾシカによる被害がよく知られているが、

近年は本州においてもニホンジカによる放牧地や採草地の被害も増加している。また、

牧草の収穫後、牧草ラップをシカやキツネ、アライグマなどが食い破ってしまい、盗食 だけでなく、草の品質まで低下させてしまうこともある(注4・5)

また、気づかない被害も多く存在する。イノシシが牧草を積極的に摂食するようにな ったが、生産者はそれに気づかず、地力低下による牧草の生育不良と勘違いしていた例 がある。

食害だけでなく、衛生面での問題も多く抱える。野生鳥獣は畜舎内への侵入・盗食を 行うと、その場所で排泄をするようになる。これは外部からの病原菌を畜舎内にまき散 らすことにもなり、家畜の健康にまで影響を及ぼすことになる。

冬場は野生動物が過ごしやすい環境を求めて堆肥舎にも侵入するので注意が必要であ る(注6・7)

農作物に限らず、配合飼料や飼料作物(とくに寒地型牧草)は野生動物にとって,非 常に魅力的な餌であるばかりか、冬場の餌のない時期には命をつなぐ最も重要な栄養源 となる(注8)。本来なら餌不足により自ら個体数が減少するこの時期に畜産現場におけ る豊富な栄養持つ餌を与えることは、野生動物の死亡率を低下させ、その結果、個体数 を増加させることにつながります。

本講演では被害を防ぐために被害の発生要因や対象となる動物の行動特性、被害対策 技術および考え方を紹介する(注9)

(4)

1:配合飼料を盗食するタヌキ

2:家畜のえさを狙うイノシシの群れ

3:飼料用トウモロコシの被害

(5)

- 4 -

4:放牧地に侵入するタヌキ

5:電気柵の設置ミス

6:どこにでも忍び込むテン

(6)

7:畜舎から逃げ出すアナグマ

8:真冬に牧草を食べるイノシシ

9

:対策をすれば守れる(左側)

(7)

- 6 -

要 旨

『 地 域 資 源 と し て の 捕 獲 鳥 獣 の 有 効 活 用 と 地 域 連 携

- 地 域 ブ ラ ン ド 「 お お ち 山 く じ ら ブ ラ ン ド 」 の 誕 生 』

島 根 県 美 郷 町 役 場 安 田 亮

田 舎 で は 子 供 か ら お 年 寄 り ま で 異 口 同 音 に イ ノ シ シ や サ ル 、 ク マ な ど の 会 話 が 良 く も 悪 く も 弾 む 。 こ の 関 心 度 は 裏 を 返 せ ば 全 国 共 通 の 問 題 で あ る 鳥 獣 害 の 問 題 に 住 民 活 力 が 眠 っ て い る こ と を 気 づ か せ て く れ る 。 そ こ で 鳥 獣 害 対 策 か ら 住 民 活 力 を 引 き 出 し 、 害 獣 イ ノ シ シ を 人 々 の 暮 ら し の 息 遣 い が 聞 こ え る 地 域 資 源 “ 山 く じ ら ” に 生 ま れ 変 わ ら せ て い く 過 程 の 中 で 鳥 獣 で は な く 人 を 中 心 と し た 地 域 づ く り の 数 々 の 花 が 島 根 県 の 小 さ な 山 間 の 町 の 中 で 咲 き 始 め て い る 。「 全 て の 答 え は 現 場 に 落 ち て い る 」「 依 存 体 質 を 有 し て い る 自 治 体 や 被 害 対 策 か ら は 何 も 生 ま れ な い 、 継 続 し な い 、 発 展 し な い 」「 チ ャ ン ス は 寝 て 待 て ? ・ ・ ・ 練 っ て 待 て 」 を モ ッ ト ー に 10 数 年 の 過 程 で の 実 践 論 を 通 じ て 地 域 資 源 と し て の 捕 獲 鳥 獣 の 有 効 活 用 す る こ と の 本 来 の 目 的 や 意 義 、 そ し て 全 国 各 地 で 有 効 活 用 が 模 索 さ れ な が ら も 上 手 く い か な い 、 続 か な い 理 由 が 実 は 現 在 の 鳥 獣 対 策 そ の も の に あ る こ と を 明 示 し 、 10 年 も 続 い て い る 技 術 や 補 助 金 優 先 の 対 策 か ら 住 民 に 主 体 性 を 持 た せ た 人 を 中 心 と し た 環 境 シ ス テ ム の 対 策 と い う 「 モ ノ で 捉 え る 鳥 獣 害 対 策 」 か ら

「 コ ト で 捉 え る 鳥 獣 対 策 」 へ 環 境 を 浄 化 さ せ て い く 必 要 性 を 問 う 。

■ 被 害 対 策 特 に 捕 獲 班 の 編 成 体 制 ・ ・ ・ 肉 質 の 均 一 化 と 安 定 集 積 、 高 齢 化 地 域 ほ ど 機 能 す る 仕 組 み

■ 尻 尾 確 認 か ら 現 地 確 認 へ 捕 獲 確 認 方 法 ・ ・ ・ 個 体 履 歴 と 安 定 供 給

■ ゼ ロ か ら の 出 発 ・ 自 立 ・ 主 体 性 ・ ・ ・ 施 設 は 全 て 再 利 用 施 設

■ 夏 イ ノ シ シ の 資 源 有 効 利 用 は 小 さ な 町 が 全 国 区 に な れ る 地 域 お こ し の 原 石 ・ ・ ・ な ぜ か ? 野 生 鳥 獣 の 市 場 動 向

■ 地 域 資 源 と し て の 捕 獲 鳥 獣 の 有 効 活 用 の 出 口 と は ? ・ ・ ・ 地 域 お こ し か ら フ ィ ー ド バ ッ ク

■ 捕 獲 鳥 獣 の 有 効 活 用 が 上 手 く い か な い 理 由 ・ ・ ・ 全 国 の 有 効 活 用 の 実 態

■ 「 モ ノ で 捉 え る 鳥 獣 害 対 策 」 か ら 「 コ ト で 捉 え る 鳥 獣 対 策 」 へ

(8)

商 標 登 録 証 登 録 第 4906334 号 平 成 17114 日 美 郷 町

囲 い わ な

箱 わ な に 捕 え ら れ た イ ノ シ シ

(9)

- 8 -

捕 獲 し た イ ノ シ シ

生 体 搬 送 さ れ た イ ノ シ シ

加 工 場 の 内 部

( 加 工 場 の 外 で 放 血 さ せ た イ ノ シ シ を ウ イ ン チ で 運 び 解 体 用 の 台 へ 運 ぶ )

(10)

履 歴 表 示 の 例

山 く じ ら 加 工 品 ( 左 か ら )

「 鍋 の 素 」、「 佃 煮 」、「 そ ぼ ろ 」

陳 列 さ れ て い る 山 く じ ら の ス ラ イ ス 肉

山 く じ ら 角 煮 ラ ー メ ン

参照

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