はじめに―問題提起
社会科学などの諸領域を幅広く学ぶことによって時代の変化に対応する能 力を身につけ,自らの人生を豊かで実りあるものにするだけでなく,より多 くの人々が真の豊かさを実感できる社会の構築に取り組む.そのような未来 志向の人材を育成することこそが本学部の教育目標であると考えられる
1). それでは,本学部に学ぶ学生たちが修得すべき未来社会を生きるために求め られる理念とはいったい何だろうか.本稿では,ソロー
2)の『森の生活
( Walden; or Life in the Woods )』に基づきながら,かかる理念について考察す る.
社会問題の解決には問題の客観的認識だけではなくある種の感情の共有が
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