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令和 2 年度 第 1 回埼玉県みどりの再生県民会議の概要

1 日時 令和 2 年 8 月 6 日(木) 14:00~16:15 2 場所 埼玉会館3C 会議室

3 出席 埼玉県みどりの再生県民会議委員 12 名

太田座⾧、深堀副座⾧、牧野委員、金井委員、奥村委員、坂本委員、上原委員、

内田委員、田代委員、渡邉委員、宮下委員、小松委員 埼玉県

環境部 安藤環境未来局⾧

島田みどり自然課⾧

農林部 森づくり課鈴木副課⾧

事務局 4 会議の概要

(1)座⾧及び副座⾧の選任について

第 6 期委員から、満場一致で座⾧に太田委員、副座⾧に深堀委員を選任した。

(2)報告事項

ア 埼玉県における「みどりの再生」の取組について

みどり自然課から、「平成 20 年度から令和元年度までの成果」及び「今年度の施 策の概要」について説明。

イ 令和元年度身近な緑現況調査及び分析業務委託、令和 2 年度第3次埼玉県広域緑 地計画策定に向けた調査業務委託について

みどり自然課から、調査の概要について説明。

(3)検討事項

各委員の発言の要旨は以下のとおり。

ア 埼玉県のみどりの施策について

○緑化の普及については、防災、市民生活向上、そして SDGsという3つの観点か ら考えることが妥当ではないか。(金井委員)

○SDGsやESGが盛り上がってくると、企業も何かやらなければいけないという 危機感を持ち始めている。埼玉県内でも地域によってみどりの求められている機 能も違う。特徴をつかんで強みを生かせるような形で顕在化し、埼玉らしいみどり の施策ができるとよい。 (田代委員)

○みどりの保全については、もう少し強い力でコントロールをしていく必要がある。

街中の貴重なみどりが減っている。みどりの価値を共有し、どのようにしていきた いかについて多くの人の合意形成があると、公共の財産として質のよいみどりを

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- 2 -

残していくことができるのでは。 (小松委員)

○都市環境の中で、みどりがありよい雰囲気であることは、その場所の価値を上げる ことにつながる。みどりの価値がもう少し見える化されると、みどり、雑木林など が経済的評価につながっていく。 (宮下委員)

○いくら高邁な理念を掲げても県民は保全などの活動に参加しない。実質的にみど りと生活の場がつながる場面を作ることが必要なのではないか。テレワークでマ ンションの緑地で仕事をするという風にもなってきているが、人間の生きる様々 な過程で、みどりとつながっていることを実感できるようにすることで、保全の必 要性が浸透するのでは。(深堀委員)

○生活と地域の森、みどりをつなげ、世代を超えて考えていくということなのかと感 じた。次代の担い手の育成について所見をいただければ。(太田座⾧)

○担い手育成には体験が重要。体験を通じて日々の営みの中に、森やみどりが必要と いう意識づけもできればよい。この会議も PR していくとよい。(宮下委員)

○個人での平地林の整備・保全は負担が大きい。自治体などと共同で管理して、地区 の人が自由に出入りできるオープンガーデンならぬオープン林のような制度がで きるとよい。税優遇も維持管理には有効と考える。(内田委員)

○小学校の現場では、一時期は環境教育に非常に力をいれたが、あまりにも「何々教 育」というのが増えすぎて、対応しきれない。そのような状況がずっと続いており、

なかなか新たなことに取り組めないということはご理解いただきたい。埼玉県内 の各地域の利点を活かしながら、学校が取り組みやすいプログラムを創出してい ただけたらと考えている。学校がアクションを起こしやすい提案を、多く示してい ただけるとありがたい。(上原委員)

○小学生という非常に多感な時期の子供たちに、いろいろなことを体験できるメニ ューがあるとよい。県産業労働部の「埼玉クイズ王決定戦」の環境版をやって、環

境博士やみどり博士といった、楽しみながら学べる機会があるといい。遊びから参 加させることが肝要。それから、生命と財産を守るための防災という観点からのみ どり、あるいは、市民の憩いの場となるみどりなど、機能での目標を行政が示せば、

企業も賛同すると思う。(金井委員)

○愛知県の知多半島では、企業が作ったグリーンベルトという森での活動に、学生が 自主的に参加している。今は、社会の役に立ちたいという意識がとても強い若者た ちが多い。学生が会議を主体的に運営し、森づくりを動かしている。企業にとって ESG投資はマストなので、森林の整備に取り組まざるを得ないという点、またい い人材を獲得したいという点と、学生が社会に役立ちたいというニーズがマッチ してうまく機能している。埼玉県も同じような形で学生と、企業緑地や街中の緑地 をうまくマッチングできる仕組みができるとよい。(田代委員)

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- 3 - イ 平地林の保全の在り方について

○気候変動を緩和するインフラとして平地林を活用できないかという観点で、炭焼 きを提案した。札幌に住んでいた時には、各家庭に暖炉やペレットストーブが当た り前にあった。平地林の昔の暮らしでも木材を暖房に使っていて、材木を暮らしの 中で使うという循環ができていた気がする。今は化石燃料を使うことが当たり前 になってしまっているが、もう一度、ペレットストーブや暖炉がある暮らしを取り 戻してはどうか。補助制度があってもよい。その地域だけでも資源が循環するとい い。(田代委員)

○平地林に経済的な価値を見出しながら、持続的に活用していくことはなかなか難 しい。収益が出るまでには時間がかかる、あるいは、出ないということも考えられ る。平地林で木材を育てて、製材し製品を作って販売し、保全に還元するという一 連の流れを成り立たせるために、補助金など行政のお金をどこに入れるべきなの かについても考える必要がある。(宮下委員)

○植木の本場である川口の安行村で生まれ育った。東京から帰ってくると頭が痛い のが治るほどの環境のいいところで育ったので、みどりが大切だというのは実感 している。平地や平地林で、駆け回って遊んだ昔の面影が記憶に残っているので、

アウトドアブーム等の新たな視点で昔ながらのスタイルを関連付けて県民に興味 を持ってもらい、平地林の維持につなげるという提案をした。(渡邉委員)

○平地林の運営に民間企業が参入しないのは、何らかの課題があり、ビジネスになる 要件が欠けているからである。ここは県の会議なので、プラットホームを作って、

どうマッチングをしていくか考えるというのはどうか。ただ、平地林から生み出さ れるものが収益を生むのかというと非常に難しいと思う。行政としては、価値のあ る平地林を保全するというベースは変えずに、維持管理のために、新しく活用でき るような技術開発等を推進する、あるいは農業の中で平地林の有効活用を推進す るなどに取り組んではどうか。少なくとも維持できるように支援し、マッチングの 中で活動に参加できる企業などを見つけること、組織や体制をつくること、それら が機能するように開発研究も行っていく。少し先のことを見据えて取り組まない と、民間企業は参加しない。(深堀委員)

○所沢市は里山、平地林、市街化調整区域、市街化区域内の緑地の保全について、規 制の網をかける、土地を購入する、土地を借り上げるなど、様々な手段を講じて対 策を行っている。また、市街化区域の空き地等を活用して、創るみどりにも挑戦し ようとしているところである。所沢市は、市民、議員、市⾧それぞれのみどりの重 要性に対する認識、意識が非常に高いので、考えつく施策について、賛同を得なが ら徐々に進めている状況である。(奥村委員)

○関口委員の意見の中に平地林の一部を県有地化して保全するという意見が出てい るが、私もこれはよいと思う。高齢化に伴って、代々持っていた山林や田畑を誰か にあげたいという動きがかなりあるので、県は目を向けたほうがいい。(牧野委員)

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- 4 - ウ 緑の活動への参加促進について

○ポータルサイトは、コンテンツが充実してないと見てもらえない。大学生とか若い 人向けということであれば、やはり動画の情報があった方がよい。今コロナでズー ムなど遠隔での会議が進んでいるが、シンポジウムなども、リアルタイムや録画で 誰でも見られるようにすると、インパクトが出てくると思う。また、県の様々な会 議の中で、公開できるものをサイトで紹介してはどうか。みどりについて勉強した い人に役に立つ動画の資料がたくさんあるとよいし、ドローンで緑地を空撮した 動画も掲載するとよい。公開する際は、発言をテキストにしたり、キーワードを設 定するなどして、検索できるようにするとよい。一般の人が勉強したいこと、民間 企業が知りたいこととうまくマッチしないと、有効な情報を提供したことになら ないと思う。(深堀委員)

○小中学校は、こういう環境・みどりの問題に関して積極的に関わりたいと思ってい る。しかし、働き方改革などで取り組むのが難しい。太陽光パネル、ビオトープ、

屋上緑化などの維持管理の点で、今、学校が非常に苦労している実態をご理解いた だきたい。市町村の教育委員会でもみどりや環境の取組への意欲はあるので、県が 施策を打ち出し、市町村と連携していただけたらと思う。SDGsは本当に取り組ま なければならないことだと思う。SDGsのバッジを作るなどの取組は学校でも 取り入れやすく、それだけでも意識が変わると思うのでぜひ検討をお願いしたい。

(上原委員)

○市⾧から話があり、昔の江戸時代の田んぼを作った。赤米、黒米、みどり米を栽培 し、川口の小中学生を呼んで食べさせたり、収穫させたりしている。また、トンボ 池を作ったり、蛍をみせたり、夜の観察会をしたり、いろいろな体験の機会を設け ている。学校でも授業として、平日に子供たちが来てくれる。実際に色々経験して、

苦しみ、喜びを感じることで次の世代につながると思う。(渡邉委員)

○ときがわ町は林野率が70%で、町として100ヘクタールの山林を所有してい る。しかし、木材価格の低迷から活用は図られていない。彩の国みどりの基金につ いては、平地林にも使わせてもらっている。ときがわ町職員で団体を作り、県の補 助金で、山林の整備を定期的に職員が自らやっている。また、みどりの少年団では、

年間を通じて小学生にみどりに携わってもらえるよう、枝打ち、間伐の体験などの 活動を実施している。(坂本委員)

○みどり自然課と森づくり課でうまくタイアップできているところは、平地と山と のつながりが出来ているので、山、平地林のある市町村双方の理解を深めていくと いうことも重要ではないか。ぜひそのような連携をこの会議でも推進していけれ ばよいと感じている。(太田座⾧)

○河川や森など、広域で考えなければならないものについて、県がきちんとSDGs の視点で対応している姿勢を示さないと、各自治体の取扱いがまちまちになって しまうのではないか。県が、防災、生物多様性、歴史というような観点からそれぞ

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れの場所の重要度を示す必要がある。早めにSDGsの多面的な機能を調査して、

公益的に優先度の高い場所を示していくことがとても重要だと思う。(深堀委員)

参照

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