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第2節 「空間的思考カ」を培うための教材とその指導

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(1)

第2節 「空間的思考カ」を培うための教材とその指導

 第2節では,「空間的思考力」を培うための教材例を挙げ,小学校算数科において,どの ような指導を行うことができるかを提案する。

1 「ボールを入れるぴったりの箱をつくろう」(3年生)

本章第1節1.教材「ボールを入れるぴったりの箱をつくろう」

(図4.2.1)の指導例を示す。

◎教材を通して培う「空間的思考力」

[図4.2.1 球を入れる箱コ

I一②立体を構成するカ

・展開図を作成し,立体を構成することができる。

I一②立体を図で表現したり,図から立体をイメージしたりするカ

・立体の面の構成をとらえ,図に表すことができる。

(1)教材の位置づけ

ア.本教材を扱う単元 「まるい形を調べよう(円と球)」

○球の指導について

 平面において,ある点から等距離にある点の集まりを円といい,また,空間において,

ある点から等距離にある点の集まりを球という。円については,コンパスという製図用具 によって一つの点から等距離になるようにかくことができるため,その意味を理解するこ とはできる。しかし,球については,具体的操作したり球の中から見たりするなどの操作 や活動をしながら学習を進めることが困難であるため,その意味を直観的にとらえること が難しい。例えば,球体の回転遊具のようなものがあるとすれぱ,それを球に見立てて学 習する機会を設定することができるが,それをすべての児童に保障することもままならな い。したがって,球の図をもとに学習することになるところが、球の学習における困難点 であろう。

 筆者は,内部の構造が透けて見えるスケルトンタイプの球(カプセルのように分割でき るようなタイプ)や,発泡スチロール素材でできた球を活用して,学習を進めることがで きないかと考えている。

79

(2)

イ 単元での位置づけ  ○単元日標

  円についての観察,分類,構成,作図などの活動や,球についての観察を通して,そ  れらの構成要素に着目し,円や球についての理解ができるようにする。

 ○単元構成(全7時間 本教材7/7)(表4−1)

[表4−1単元構成案]

目標 主な学習活動例

・用語(円,中心,半径,直径)を知 ・まるい形さがし(円と球の分類)

円をかく方法(正方形の折り紙の活用)

1

・円の意味,性質について理解する →折り紙の交点から等距離にある点をたくさん見つけ

3 でかく

・円の中心の見つけ方(円の直径と中心との関係)

・コンパスを使って円をかく ・指定された半径や直径の円の作図 4 ・コンパスのディバイダーとしての使 ・模様づくり

5 い方を知る一 ・コンパスの活用→等しい長さの測定,長さの比較

・用語(球,中心,半径,直径)を知 ・球である具体物(ボール,ビー玉など)と球によく似た

具体物の分類(球の見え方に着目)

第一 6

・球の意味,性質について理解する ・球の切り口に着目(発泡スチロールなどの学習材の活用)

一次

7 ・本教材「ボールを入れるぴったりの箱をつくろう」

 球を入れる箱づくりの活動を通して,正方形とそれに内接する円,立方体とそれに内接 する球について考えさせることにより,円と球を関連づけた学習に展開できると考える。

「どこから見ても円に見える形である」という球の定義から,面の形が円をぴったり包む 正方形であると考えることができる。また,円の学習での「正方形の折り紙に最も大きな 円をかく」という活動からの関連も考えることができる。

80

(3)

(2)本教材の指韓例

○展開例

学習活動 予想される児童の反応     指導上の留意点

噤F『空間的恩考力」を促すための工夫 1.学習課題をつかむ

@   ボール 箱  1   =

・  . ・

・転がるという球の性質に基づき,

痰ヲば「教室などでの保管のために

? つくる」というような箱をつく 髢レ的を明らかにし,児童への動機 テけを行う。

ボールを入れる ぴったりの箱を つくろう

2.ボールがぴったり

?髞?ヘどんな形なの ゥを考える

・ぴったりってどういうことかな。

E転がらないようにするのだから,

コ(底面)がまるく(曲面で)な

「ほうがいいな。

E球は,どこから見ても円だから,

がぴったり入る面をつくればい

「な。

E折り紙でかいた円のようにした 轤ヌうかな。

E面の形は,正方

̀かな?

E上から見たら,円になっている 諱B底はどんな形にするといいか

ネ。

E面は,何枚かな。ふたをするな 轣C6枚だね。

・「ぴったり」の箱にすることや転 ェらないようにすること,面の形と 狽ノついて考えるように示唆する。

噬{ールを提示し,箱がどのような

̀になるかをイメージさせる。立体 フイメージは,手振り,言葉に限定 オて表現させることにより,それぞ 黷フイメージを構築させる。

E円での学習の想起を促す。

81

(4)

学習活動

3.箱の大きさを決め るにはどうすれぱいい かを考える

4.設計図をかく

5.工作用紙に各面を かいて切り取る(形,

大きさの確認)

6.組み立ててボール を入れる

予想される児童の反応

・ボールの直径の長さが分かると いいんだけど。どうすればいいか

な。

・上から見た円の直径を倒れぱい いんじゃないかな。

・手で挟んで測る?

・ものさしをあてるといいね。

・ふたをつけたいから,面は6枚。

正方形の面を6枚作ればいいな。

・ふたはない方が出し入れしやす いよ。面は5枚。

・どう並べたら,箱になるかな。

2年の時にしたよ。どうだったか

㌧ド市

 ・面の切り取り(5〜6枚)

「.一.一一.. .一一一.■ i 一一一

!・組み立てる前に,ボールに合1

1わせてみよ九  1

1・あれ,1まく合わない紙1

!もう一度作り直してみよう。 !

!      1

L.二合図主注qン主ム....、」

    指導上の留意点

★:「空間的思考力」を促すための工夫

・球の直径の測定方法を考えさせ

る。

・どのように測ればよいのかをおさ

える。

・測定する際には,球を固定してい るものとものさしが垂直になって いることをおさえる。垂直について は未習だが,固定しているものをも のさしに沿わせて置いてあるかを

確認させる。

★ノートにラフスケッチをさせて,

できあがりの立体のイメージを展 開図に移行させる。

★それぞれの面を切り取った後に 並べて展開図をする児童がほとん どであると考えられるが,展開図を 習っていない段階の児童の豊かな 発想を促したい。

★ボールに展開図(切り取った面)

を合わせながら,確認する活動を大 切にする。

82

(5)

21「サイコロを転がすと?」(4年生)

本章第1節2.教材「サイコロを転がすと?」(図4.2.2)の指導例を示す。

スタートの位置にあるサイコロを回転させて,ゴールまで動かします。

 ゴールの位置にあるサイコロと同じ目になるには,どの道を通るとよいでし ょう。右の図に→をかいて答えましょう。

コ。百 。・oo 団口。

ゴール

ヌタート

答え

[図4.2.2教材2]

◎教材を通して培うr空間的思考力」

I一③空間イメージを操作するカ

・サイコロが回転するイメージをつくり,それを操作することができる。

(1)教材の位置づけ

ア.本教材を扱う単元  「直方体と立方体」

○直方体と立方体の指導について

 現在の学習指導要領では,小学校4牛生の本単元で初めて立体の見取図と展開図を学習 することになっている。本教材では,まず,立方体の見取図に示された目を読み取ること が求められる。見取図によって示された情報からイメージを操作する活動を意図的に取り 入れることによって,見取図に示された立体を念頭で動かし,操作する「空間的思考力」

を培うことが可能になると考える。

 また,面と面の垂直・平行の関係についても,学習したことをすぐに活用することがで きる。それについて,図4.2.3,図4.2.4に示した図で説明する。

 左右方向(②③方向)に90。回転させた場合,正面に見える面(4の目)とそれに相

83

(6)

対する面(3の目)は回転しながらも平行移動する。また,前後方向(①④方向)に回転 させた場合,左右の面(2の日と5の目)は回転しつつ平行移動する。

①興

[図4.2.3 面と面の平行の関係]

 さらに,直角方向転換(①方向から②方向への回転)については,図4.2.4に示した図 で説明すると,上の面(1の目)が垂直方向に移動している。このように,サイコロの回 転をイメージする,つまり,面の動きを読み取る上で,面と面の垂直・平行の関係の学習 が活かされることが分かる。

       貝

敏醐

[図4.2.4 面と面の垂直の関係]

84

(7)

イ、単元での位置づけ  ○単元目標

 図形についての観察や構成などの活動を通して,直方体や立方体,平面上や空間のもの の位置の表し方について理解し,図形についての見方や感覚を豊かにする。

 ○単元構成(全7時間 本教材10/10)(表4−2)

[表4−2単元構成案]

目標 主な学習活動例

・用語(直方体,立方体,平面,展開 ・身の回りの箱の分類(直方体と立方体)

と⊥ 図,見取図)を知る 直方体と立方体の特徴

1

・直方体と立方体の性質について理解 ・直方体と立方体の展開図と見取囲 5

する

・展開図と見取図をかく

垂 面 ・面と面,辺と辺の垂直・平行の関係 ・直方体の面と面,辺と辺,面と辺の交わり方 直 や

第一 6 ・ 辺

平 の を理解する ・身の回りのものの中から垂直や平行になってい

」次

7

・面と辺の垂直の関係を理解する る面や辺さがし

表 も ・平面上や空間にある点の位置の表し ・平面上の点の位置の表し方

第一 8

し  の

方 の

方について理解する ・空間にある点の位置の表し方

9

  ⊥フ  ⊥ム ・立方体の回転をイメージする ・本教材「サイコロを転がすと?」

10 回 方

転 体

85

(8)

(2)本教材の指導例

○展開例 学習活動

1.学習課題をつかむ

予想される児童の反応     指導上の留意点

★:r空間的思考力」を促すための工夫

・サイコロが回転する問題を提示す

る。

サイコロが移動した道を考えよう 2.念頭でサイコロを

操作して,考えをつく

ココ百

スタート

=.一 一.■I一.一.一I一一一 一一・.一 ・ ・.一 ・.一 1

!・サイコロが一っ回転すると,ど;

1      :

…うなるのかな。        …

1       !

1・右に回転すると,2の面が下に!

!       !

…移動して…4の面はそのまま。 …

1国ム醐1

1       1

!・向こうに回転すると,1の面が:

1      !

1兄えなくなって…4の面が上にく1

1・何か,きまりはないのかな。 1

!      

!・向こうに回転して,右に回転す1

!       !

1ると,4の面が初めの位置から右1

!      !

;の位置にくる…。       !

田野甲1

・サイコロの目の配置について確認

する。

・サイコロが回転することとはどう いうことなのかを,言葉で説明す

る。

★回転のイメージを操作させるた めに,具体物は用意しない。

★回転のイメージ操作から気づい たことがらは,自分なりの表現で記 録するように示唆する。

86

(9)

学習活動

3.考えを発表する

○コ螂 口。コ

団。o

スタ]ト

予想される児童の反応

旦。  .

      3

   1.・:1:0

管蝿。

・まず,スタートから向こう(①)

へ動くのか,右(*)へ動くのか が分からなかったので,頭の申で サイコロを転がしてみました。そ こで,サイコロの目をかいて,次 の道へ行くときも,頭の中で動か して,サイコロの目をかきました。

それで,①〜④のように動いたと 考えました。

        螂        ○

百コ。

・2回,向こうに回転(①②)し て,右に向いて回転する(③)と,

ゴールと同じ面になってしまいま した。何度もやったけど,分かり ませんでした。

・S2さんの考えについて,私は,

②〜③のところで間違えていると 思います。S2さんは,サイコロ をごろごろ転がさずに.向きを変 えているからちがうと思います。

    指導上の留意点

★:「空間的思考力」を促すための工夫

・イメージを操作した結果を発表さ せながら,考えたときに気づいたこ とについても発言するように促す。

★S2の②〜③の方向転換の例の

ように,直角方向転換をさせずに向 きだけを変えて考える児童も考え られる。その場合は,考えを発言さ せ,全員に問題提起させる。

87

(10)

学習活動 予想される児童の反応 指導上の留意点

★:「空間的思考力」を促すための工夫

3.考えを発表する ・初め,私もS2さんのようにし ていたけれど,何度やってもゴー

○口竈

ルにたどり着かないので,回転の 仕方が違っていると気がつきまし

○口。

た。サイコロの道が直角に曲がっ

固。o

ているところを動かすときは,進 む方向に,倒れるみたいに転がす

スタート とうまくいくと思います。

把口亟

「l o1   一 言二=・.^ 一

P.....1口0

・向こうに回転(①)して,右に

回転(②)すると,4の面が初め ・回転と面の位置についての児童の の位置から右の位置に移動する, 気づき(S3)をサイコロで確認す

ということが分かりました。 る。

88

●●●

■◆●●●

● ●

● ●

だから,ゴールの位置のとき、右 に見えている面が6なので,図の ように1回目の動きと同じ動きを して,サイコロがゴ]ルに移動し たと予想しました。

4.サイコロの移動し ・移動した道は,考えた通りたつ ・他にも解答の可能性がないかを考

た道を確認する た。 えさせる。実際にサイコロを動かし

・他にも道はないのかな。 て,確認させる。

・一ハりしかないのかな。

88

(11)

第5章 本研究のまとめと今後の課題

第1節 本研究のまとめ

1 研究目的に即した本研究の総括

 本研究の目的は,以下の三つであった(第1章第2節)。

①「空間的思考力」の概念規定とその能力を明らかにすること。

②「空間的思考力」に関する児童の実態と課題を把握すること。

③「空間的思考力」を培うための新たな学習教材の提案をすること。

 研究目的①立体・空間図形に関わる「空間的思考力」について明らかにすること,につ いては,第2章で検討した。この員的を達成するために,本研究の主題である「空間的思 考カ」の概念規定とその明確化をねらいとして,数学教育における先行研究を概観し,そ こで明らかになった立体・空間図形の学習に関する児童・生徒の課題や「空間的思考力」

のとらえ方を整理した。「空間的思考カ」とは,「直観的思考カ,空間的関係をとらえる力,

空間的位置をとらえる力の三つの力から構成されるカである。」と概念規定し,その構成要 素を三つのカテゴリーに分類して明確化を図った。.

 研究目的②「空間的思考力」に関する児童の実態と課題を把握すること,については,

第3章で検討した。「空間的思考カ」に関する調査及び授業を通して見られた児童の実態を 明らかにした。

 調査により児童の実態として,次の6点が明らかになった。

   ・2次元の情報から空間イメージをつくることが難しい。

   ・空間イメージを2次元に表現することが難しい。

   ・念頭操作で立体を回転させることが難しい。

   ・対象に対する視点の方向があいまいであること。

   ・学年間の変化が見られない問題があること。

   ・有意差が認められた問題は,4〜5年の間に多く見られること。

89

(12)

「立体と投影図」に関する授業においては,次の6点が明らかになった。

 ・立体の正面を固定し,それに対応した図をかくことが難しいこと。

 ・複合的な立体を一つの図に表すとき,相対的な大きさに調整することが難しいこ   と。

 ・左右を逆にしてかく児童がいること。

 ・視点を斜めにした図をかく児童がいること。

 ・投影図から立体をつくるとき,複数の図をもとに,総合的に考えることができな   い児童がいること。

 ・図から一つの立体がっくれると,まだ他にも立体がっくれるかもしれないという   可能性があることに気がつかないこと。

 研究目的③「空間的思考カ」を培うための新たな学習教材の提案をすること,について は,第4章で検討した。第3章で明らかにした実態に基づき,第2章で明確化した「空間 的思考力」の能力を培うための教材づくりを行った。新たな教材,及び,その教材を通し て培う「空間的思考力」を提示し,そのうちの2教材についての指導例を挙げた。

2 本研究の成果

本研究の成果は,次の3点である。

(1)「空間的思考カ」とは,「直観的思考力,空間的関係をとらえるカ,空間的位置をとら える力の三つの力から構成される力である。」と概念規定し,その構成要素を三つのカテゴ リ」に分類して明確化を図った。立体・空間図形に関わる「空間的思考カ」を明確に示す ことができた。

(2)小学校4〜6年生を対象とした「空間的思考カ」に関する調査,及び,小学校6年生を 対象とした「立体と投影図」に関する授業を通して,「空間的思考カ」に関する児童の実態

と課題を把握することができた。

(3)「空間的思考力」に関する児童の実態に基づき,「空間的思考カ」を培うための新たな 学習教材とその指導例を提案することができた。

90

(13)

第2節今後の課題

1.児童の実態と課題の把握

 本研究の調査及び授業から得られた児童の実態及び課題(第3章)によって,「空間的思 考力」を培うための教材やその指導例を提案することができ,筆者にとっては大変有効な 資料となった。しかし,筆者が作成した調査間題及び授業に限っての反応,あるいは,実 施時の状況に応じた反応である可能性もある。今後は,「空間的思考力」に関する児童の実 態に基づいた授業実践を行い,児童の変容を探りながら,より質の高い教材へと発展させ ていきたいと考えている。

2.教材の有効性の検証

 「空間的思考力」を培うための教材例(第4章第1節)とその指導例(第4章第2節)

を提案した。これらは,調査や授業から得た児童の実態に基づき,「空間的思考力」を培う ための教材,及び,指導例として提案したものであるが,まだ,仮説の段階にある。まず は,次の2点について考えた上で,授業を通しての検証を行うことが必要である。

 (1)教材例(第4章第1節)=対象学牛,実施時期(単元との関連),指導方法の検討  (2)指導例(第4章第2節)=目の前にいる児童の二一ズに即した指導に調整すること

さらに,提案した教材を用いた授業実践を通して,児童の「空間的思考力」がどのように 培われていくのかを追究し,小学校算数における教材としての有効性を検証することが,

今後の課題である。

3.教材の展開と指導の充実

 本論文では,教材の提案と,小学校3,4年生を対象とした指導例を提示しただけにと どまっている。「空間的思考力」は,一つの教材を用いたから増えるというものではなく,

継続的に学習することによって増えるものであると考える。そのため,小学校1年生〜6 年生にわたっての系統的な教材と指導例を考えていくことが求められる。今後も継続して,

「空間的思考力」を培うための教材づくりを行い,指導の充実を図ることが課題である。

91

(14)

おわりに

 小学校算数におけるr空間的思考力」に関する研究。

 この2年間の研究を経て,ようやくスタート地点に立てたと感じている。本論文にまと めたことを学校現場で実践し,さらに追究していく「本番」への扉を開けたのだと思う。

 中学校にっなぐために小学校で高めたい力として「空間的思考力」の研究を始めたが,

第5章第2節で述べたように,児童の実態や課題の把握,教材の有効性,教材の展開と指 導の充実といった今後の課題は,山積している。これらの課題解決に向けて真撃に実践し,

日々研鎖を積んでいきたいと思う。

 本研究を進めるにあたり,常に私を励まし,細部にわたり懇切なご指導をいただきまし た國岡高宏先生に心から感謝の意を表し,お礼を申し上げます。また,様々な機会を通し て貴重なご助言をいただきました暗谷眞也先生,加藤久恵先生,濱中裕明先生をはじめ,

数学教室の諸先生方に深く感謝申し上げます。

 そして,研究について共に学んだゼミのみなさん,院生のみなさんに感謝申し上げます。

 末筆になりましたが,この大学院での研究の機会をいただきました兵庫県教育委員会,

加東市教育委員会に深く感謝申し上げます。

 加えて,加東市立東条西小学校の校長先生をはじめ教職員のみなさん,そして,調査,

授業にご協力いただきました先生方,児童のみなさんに心からお礼申し上げます。

2011年12月20目

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 誌2010第92巻第10号算数教育59−5.

教科書など

澤因利夫他(20!1),『小学算数』1〜6年,教育出版.

塩野直道化(1973),『改訂さんすう』1年,啓林館、

塩野直道化(1974),『改訂さんすう』2年上,啓林館.

塩野直道化(1975),『改訂算数』6年上,啓林館、

清水静海他(2004),『わくわく算数』1〜6年,啓林館.

清水静海他(2010),『わくわく算数』1〜6年,啓林館.

清水静海編著(2009),『平成20年改訂 中学校教育課程講座 数学』,ぎょうせい、

橋本純次他(!977),『新訂算数』4年,啓林館.

橋本吉彦他(20!1),『たのしい算数』1〜6年,大日本図書.

一松信也(2011),『みんなと学ぶ 小学校算数』1〜6,学校図書.

(19)

巻末資料

資料1 「空間的思考カ」に関する調査(第3章第1節詳細資料)・・1

 1.調査に関する説明・・・・・・・・・・・・・…  1

 2.第一次調査問題・・・・・・・・・・・・・・…  4

 3.第二次調査問題・・・・・・・・・・・・・・…  15  4.第二次調査における児童の解答サンプル・・・…  26  5.調査結果・・・・・…  .…  .. . 39

資料2 「立体と投影図」の授業(第3章第2節詳細資料)…  149

 1.指導略案(実験授業1)・・・・・・・・・・…   50

 2.指導略案(実験授業2)・・・・・・・・・・…   51

資料3 r立体・空間図形」に関する学習内容・・・・・・…  52

 1.学習指導要領(2008)・・・・・・・・…   ・ 53

 2.教科書の単元配置(2011)・ .  55

(20)

資料1

  「空間的思考カ」に関する調査 第3章第1節 詳細資料 )

1

(21)

「空間的思考カ」調査に関する説明

兵庫教育大学大学院 上月幸代

調査にご協力いただき,ありがとうございます。

調査に関しての方法と留意事項は以下の通りです。

調査の公平性を期すため,事前にご確認の上,調査していただきますようお願いいたします。

1 調査方法

(ユ)調査目的

 ◎子どもたちへの説明内容(例)

  今から,形についての問題を出します。これは,テストではありません。小学生のみなさんに   とって,どんなところが分かりやすく,どんなところが分かりにくいのかを調べるためのもので  す。今から解く問題は8問です。今までに解いたことがないような問題だと思いますが,楽しん   でチャレンジしてみましょう。

(2)実施方法

 全部で8間あります。学校・学級の状況に応じて,どちらかの方法で実施して下さい。

  ①全問実施(1回で実施する方法)

  ②分割実施(分けて実施する方法)

 問題は3つのタイプに分けて作成しています。②の場合は,タイプごとにまとめて実施して下さ  い。

タイプ1 問題1・2・3 タイプ2 問題4・5・6 タイプ3 問題7・8

(3)実施時間

  ① 全問実施 めやす実施時間  20分/8間   ② 分割実施 めやす実施時間   8分/1タイプ

  * めやす実施時間が経過したときに,すべての問題に目を通せていない児童がいた場合は,

    状況に応じて延長してください。(解ける問題であるのにもかカ)わらずできなかった,とい     う状況を避けたいと考えます。)

  * 全員が時間内に解けた場合は,早めに終了して下さい。

(4)その他

 ・学校名,名前の記入をお願いします。学校名,個人名は一切公表いたしません。

 ・質問に対しては,r2.留意事項」で示す通りの対応をお願いします。

 ・調査結果については,分析ができた後,学校宛にご報告いたします。

 ・調査中の子どもたちの様子で気づかれたことをメモ書きしていただけると,助かります。調査   分析の参考にさせていただきたいと考えています。

(22)

2.留意事項

 *調査問題に関する「説明」の公平性

   調査問題を説明する内容を以下に記します。ご配慮いただきますよう,よろしくお願いいたし

  ます。

   ①調査前に,問題に関する説明はしない

   ②調査中に質問があった場合は,個別に対応する

 *問題が把握できないときは,意味がわかるように説明をお願いします。

       (答えのヒントにならないようにご配慮ください。)

3.調査1=立ち会ってくださった先生へ

   子どもたちの様子で気づかれた点について,教えてください。

(1)子どもたちの質問内容と それへの対応

(2)その他,気づかれたこと

お忙しい中, ご協力ありがとうございました。

(23)

《 第一次調査問題 》

4

(24)

「形」についての問題

①考えを書いたり,図をかいたりしたいときは,紙のあいているところを使いましょ

       ひつよう

  う。 C当す必要はありません。)

  しつもん      しず         あ

② 質問したいことがあったら,静かに手を挙げて,先生に聞きましょう。

③ これは,テストではありません。

      と

④はじめて解く問題ばかgだと思います。楽しんでチャレィジしてみましょう。

小学校    年  組

5

(25)

例)    着方律

      ちtく 王つプ三し、

ある方向から直方体を見ると,

       やじるし

正方形に見えました。どこから見たのでしょう。矢印をかきましょう.

答え

①〔コ

         えんちゅう

         円柱    ある方向から円柱を見ると,

       やじるし

円に見えました。どこから見たのでしょう。矢印をかきましょう。

答え

②〔コ

         えんちゅう

         円柱   ある方向から円柱を見ると,

       やじるし

蝿に見えました。どこから見たのでしょう。矢印をかきましょう。

答え

6

(26)

罰題2. Pの でしょ一?

      かlf

よく晴れた日、外で、こんな影を見つけました。

何の影で!よ1か。下の口か1蓬憎で蓄えま1よ1。答えは、1っ1はかぎ1ません。

(1)

《答え》

(2)

《答え》

(3)

《答え》

(ア)ボール

.ノ \

(イ)ばこ

(オ)とんがりぼうし

(ウ)半分に切った

(カ)野球の

   べ一ス

(工)かんづめ

(キ)うきわ

7

(27)

蜀題3−1. どのカメラでとったのでしょ一?

一〇⑤

次の写真は,どのカメラでとったのでしょう。

    きごう  =た

⑤〜⑤の記号で答えましょう。

(1) (2) (3)

答え( 答え( )   答え(

8

(28)

⑤♂一一

1甲

次の写真は,どのカメラでとったのでしょう。

   きごう こた⑤〜㊥の記号で答えましょう。

(1)        (2)

(3)

一♂⑤

答え( )  答え( )  答え(  )

9

(29)

右の図を組み立てて,

サイコロをつくります。

●●

●● ●●

●● ●●

●●

●●

どのサイコロ1こなりますか。

きごう こた

記号で答えましょう。

 ○ ●  ●

●.

●●.

○●●   ●

 ●

答え(

10

(30)

問題5.組み立てられるのは どれかな?

組み立てたとき,右のような形が作れるものにOをつけましょう。

できた形

(  )ア (  )イ

(  )ウ

(  )工

(  )オ

(  )カ

(  )キ

11

(31)

ゴール

       ころ

サイコロをゴールまで転がします。

①★にきたとき,●は,どこにありますか。 答え (  )

上   後ろ

左 ・一一〉

前  下

②ゴールにきたとき,●は,どこにありますか。 答え (  )

上   後ろ

左 一一一〉

前  下

12

(32)

[図①]のよう1こ,アリが.AからPを通って,Bへ行きました。

スタートA

が.AからPを通って,Bへ行きました。 ゴ_ルB

P

●=.

・・・・・・… I・・・・・… ^・・・… ■・・・・… ■ ・●・・■■■・・ ●●■●●●●●

●         ●

=.・  =

・     .● ●●      ●  ・

怐@   .  ● ●・   ●   ・

怐@  .     ●。:..  =

が・・・・…・・・・・・・…1・… ........9:....... ...............

●●・■■■■・・

●・

 .   ●■●    ・ E     ●●●     ・

 ・● ●● ・

・    ・■●       ・

D       ・

…  1

・・・・・・…@さ・・・・・… ・・・・・・・・・・・・… ●●●■■■■■■ ■■■■■■■■■

  ●■ ●・      ■

怐@   ・ ■・    ■

怐@  .

  ●

E・・・・… ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

@・.@..

●●●●●■■●●

[図① ]

[図②]のアリは、[図①]とはち雌 AからBへ行こうと思います。

ただし,点Pを通り、[図①]と且幽連にしなければなりません。

下の図…通る道を1つだけでかきまはう

     ②

スタートA

■・     ■

・     ■

●     ■

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■ ●   ■ ■ 怐@●   ■ ■

● ●   ■ ■ 怐@●   ■ ・

・ ●   ■ ・

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●■ ・

か・・・・… ・・・・・・・・・・・・…●● ・ ........占:.......二..............

●●●●●●●・

・● ●●■・ ・ E.・・・■ ●

E ・・

・● ● ■● ・

E.・・

■● ・

■■ ・

・・●■● ■ ・ .● ●■●● ・

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● ■

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● ・

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● ・

怐@・

● ・

怐@・

● ■

怐@・

● ・

怐@■●●■●●■●●●●●■●■■ ・・・・・・… ● ・C・・・・・…■・・・・・・・・・・・… ●・・…■・・ ●●●●●●●●

・・

■・

■・

■.

E・■■

1.

■●●・・・・・…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

■■■●●●●●

[図② コ

13

(33)

ジョンさんは,初めて,N小学校に来ました。歩きながら,次の写真をとりました。

……

ジョンさんがとった写真

パソコン

教室

ノ漆

!:1/C「∪〃 4クレ 一ム旦 ζ,

@     

@    コール

I )!麗I一■I.■7 J cd、し{ノ。

【3かい】

ハ コン教室

エレベーター 身晴者用トイレ    トイレ配膳室   女

音楽室 準備室 局子 子一

6年 5年 4年

準備室

図工室

ジョンさんが多し、た道を,下の図に一.>でかきましょう。

【2かい】

多目的室

   身障者用    トイレエレベーター

@トイレ 配膳室 女男

家庭科室 かいぎ室

準備室

3年 2年 1年 生活科室

続材

ワールド ルーム

準備

中学年学習 児童会

図書室

議室

【1がい】 エレベーター身@用配膳室トイレ      女男

理科室 重衣 談話室

準備室 スクールアフター

たんぽぽ

教育相談1 教育相胃炎2 保健室 保健室1引立んしつ 1{lfんしつ

スタード

げた

トイ

MT 更衣室

ルーム

記I■ げん 校長室

14 印刷室 しょくいん室

日岨, かん

(34)

《 第二次調査問題 》

15

(35)

「形」についての問題

①考えを書いたり,図をかし、たりしたいときは,紙のあいているところを使いましょ

       ひつよう

  う。 (消す必要はありません。)

  しつもん       しず        あ

②質問したいことがあったら,静かに手を挙げて,先生に聞きましょう。

③これは,テストではありません。

       と

④はじめて解く問題ばかりだと思います。楽しんでチャレンジしてみましょう。

小学校    年  組

16

(36)

問題1. どこから見たのでしょ一?

例)    着方律

      ち亡く』三つだし・

ある方向から直方体を見ると,

       やじるし

正方形に見えました。どこから見たのでしょう。矢印をかきましょう

答え

①1=竃

         えんちゅう

         円柱

      ある方向から円柱を見ると,

       やじるし

日に見えました。どこから見たのでしょう。矢印をかきましょう。

答え

②〔コ

         えんち巾う

         円柱

      ある方向から円柱を見ると,

       やじるし

蝿に見えました。どこから見たのでしょう。矢印をかきましょう。

答え

17

(37)

問題2. ○の でしょ一?

      かげ

よく晴れた日,外で、こんな影を見つけました。

何の鰺で!よ1か。下の口か1蓬ぴ,鏡で蓄えま1よ1。答えは,1っ1はかぎ1ません。

(1)

《答え》

(2)

《答え》

(3)

《答え》

(ア)ボール

ノ 、

(イ)ばこ

(オ)とんがりぼうし

(ウ)半分に切った

(カ)野球の

   べ一ス

(工)かんづめ

(キ)うきわ

18

(38)

⑧♂

一θ⑤

次の写真は,どのカメラでとったのでしょう。

   きごう 二た

㊨〜⑤の記号で答えましょう。

(1) (2) (3)

答え( )  答え( )  答え(  )

19

(39)

題32.どのカメラでとったのでしよ一?

⑤♂一一

/甲

次の写真は,どのカメラでとったのでしょう。

    きごう  こた

⑤〜㊥の記号で答えましょう。

(1)      (2)

(3)

一♂⑤

答え( )   答え( )   答え(

20

(40)

右の図を組み立てて,

サイコロをつくります。

●● ●●  ● ●●●

  ●   ●

   ●   ●●

  ●   ●●

どのサイコロになりますか。

きごう こた

記号で答えましょう。

●●●   ●

 ●

 ○ ○●

答え(

21

(41)

問題5.組み立てられるのは どれかな?

組み立てたとき,右のような形が作れるものにOをつけましょう。

できた形

(  )ア (  )イ

(  )ウ

(  )工

(  )オ

(  )カ

(  )キ

22

(42)

/ /

ゴーノレ

        ころ

サイコロをゴールまで威しま玄。

①★にきたとき,.●は,どこにありますか。 答え (  )

上   後ろ

左 一一一〉

前   下

②ゴール1こきたとき、●は、どこにありますか。 答え (  )

上   後ろ

左 一一→■

前   下

23

(43)

[図①]のように、アリが,AからPを通って,Bへ行きました。

スタートA

が,AからPを通って,Bへ行きました。 ゴ_ルB

P

●=. …■ ■・.

・・・・・・… ,・・・… ■・ 一・・・・・・・・・・・・…

●●●■●■●●● ■■■■■●■●

●        ■ ・ E    ・ ● ■●     ●   ・

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・     .・ ■・      ■  ・

怐@   ■  ● ■・   ●   ・

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 ・●■● ・

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・     ■ 黶@   . ●

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  ■ ●E..

E・・・・…、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

@..

@■

●●●・■■・■●

[図① ]

[図②]のアリは,[図①1とはち雌 AからBへ行こうと思います。

ただし、点Pを通り,[図①]と回幽連にしなければなりません。

下の図…通る道を1つだけでかきましょ

     ②

スタートA

■●     ・

■     ・

●      ■

● ●    ・ ■ 怐@■    ・ ■

■ ■    ・ ■

。 ■    ■ ■

● ■    ■ ■ 怐@■    ■ ■

■ ■    ■ ■

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● ■

怐@・ ■  ■

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●●●●■■■■

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D.・・

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● ・

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● ・

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● ・

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…・ ■

■.■■●

・・

■・

●●E. ●■

●■●・・・・・…・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・…

■■■●■■●●

[図② コ

24

(44)

…妻

ジョンさんは,初めて,ある小学校1こ行きました。歩きながら,次の写真をとりました。

        要量ン

      ご翻

  (たんぽぽ学級)     (2年生教室)

ジョンさんが多し、た道を,下の図に■一>でかきましょう。

(4年生教室)

!コノC7)〃 少∪■ こ1旦ζ1

@     

@    コール

1、∪ノ図1一■一一7 ㌧〃 eホし{一

m。

【3かい】

ハ コン教室

エレベーター 身障者用トイレ    トイレ配膳室   女

音楽室 高子 子1

6年 5年 4年 図工室

準備室 準備室

【2かい】

多目的室

エレベーター 身障者用    トイレ

gイレ配膳室女

家庭科室 かいぎ室

準備室

3年 2年 1年 生活科室

統材

ワールド ルーム

準備

中学年学習 児童会

図書室

議室

【1かい】 身障者用    トイレトイレ 配膳室      女男

エレベーター

理科室 談話室

アフター 重衣

準備室 スクール

たんぽぽ

教育相談 教育相談1 2 保健室 保健室1−lfんしつ ほ1寸んしつ

スター

げた

トイ

MT 更衣室 ルーム

■■ げん 校長室

25 印刷室 舳由重 しょくいん室 かん

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