乳幼児期初期における子ども同士の交渉(その1) : 0歳から3歳までの子どもたちによるあそび場面における1歳児の場合
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(2) . 乳幼児期初期 における子 ども同士の交渉 (その1). -- 0歳から3歳ま での子 どもたちによる あそび場面における1歳児の場合 --. 江. 口. 純. 問. 題. 代. ) 筆者は 保育園 生後2年目は同輩との交渉において大きな発達的変化を遂げる時期である3ぞ8 , の主に1歳児からなるあそび場面で生じる子ども同士の相互交渉を, 1歳男児1名に焦 点をあて縦 )しかし 発達年齢でみると1歳5か月から1歳9か月頃の年齢時期に関する観察 断的に 観察した4 , . 結果であり, 1歳代全体を網羅したもの ではなかった. 保育園は, 早い年齢時期から複数の異年齢. およ び同年齢の子どもとの長く豊かな接触経験を, 自然な形において, 子どもに提供している場所 であると考えられる. 近年, 日常生活場面で子どもに生じていることを解明する研究の必要性が発 達研究のさま ざまな分野で指摘されているが, 乳幼児期初期における子ども同士の交渉の発達の問 題に関して, 自然的状況下での資料のもつ意義は大きいといえる, また, この発達における交渉相 ) 本研究は 保育園の1歳児が 手の年齢要因の機能については, ほとん ど解明がなされていない5 , , .. さま ざまな年齢の子どもたちから構成されている自由あそび場面でおこなう子 どもの交渉を横断法 によっ て観察し, ①この年齢時期における子どもの交渉の特徴と年齢発達的変化を把握すること, ②この交渉の発達において交渉相手の年齢の要因がもつ効果に関して示唆を得ること, の2点を目 的としておこなわれた.. 方. 法. ( 1 ) 観察対象 .から1歳11か月のもの21名 (男児1 3名, 女 函館市内の保育園(4か所) 園児で CA I歳1か月. 児8名) を観察対象とした。 観察実施前後に津守・稲毛式の乳幼児精神発達質問紙を各対象児の担 任保母と母親に実施し(家庭での行動観察によらないと回答不能な項目は母親に回答を依頼した) , その結果算出した DA にもとづき,おのおの7名からなる次の3群に分けた.A群:DA I歳0か月. ~1歳3か月(男5名, 女2名) , B群:DA I歳4か月~1歳7か月(男4名, 女3名) , C群:DA I歳8か月~1歳1 1か月 (男4名, 女3名) . 対象児の入園時期については, A群では生後43日時. 入園児3名, 生後5か月・ ・6か月・8か月・12か月時入園児が各1名 で, B群では, 生後43日時入 園児5名, 1 1か月・1 2か月時入園が各1名, C群では, 生後43日時入園児が4名, 5か月・1歳 1か月ol歳4か月時入園児が各1名 であった. ( 2 ) 観察期間および観察場面. 観察は1 97 6年9月から1977年8月ま での間に実施した。 保育園 (主に0歳から3歳ま での乳幼 161.
(3) . 江. 表1. ≦装 人 数(平均 ※ 名 ) 範囲 年 齢 平均 ( 月 範囲. 口. 純. 代. 観察場面に同席した子 どもの年 齢差 グルー プ別 人数と年 齢. A. B. 群. C. 群. 群. I. 1 1. 1 1 1. I. 1 1. 1 1 1. I. 工 I. 1 1 1. 2.2 ( ) 1 9. 1.7 ( ) 1 5. 7.5 ( ) 6 6. 3.7 ( ) 3 6. 2.2 ‐ ( ) 2 1. 4.4 ( 4 3 ). 3.3 ( 2 6 ). 3.4 ( 2 7 ). 5.9 ( 4 ) 7. 1~3. 1~. 2. 6~11. 3~4. 1~ 3. 3~ 7. 2~6. 1~5. 4~8. 7,I. 13.4. 25.O. 7.4. 16.O. 29.8. 10,8. 21.9. 31,9. 2~10. 10~16. 17~42. 2~15. 13~22. 25~42. 7~14. 21~25. 26~39. ※ ( ) 内の数字は、 各年齢群での子ども全体の平均 人数における百分率を表わす。. 児を保育 している) における自由あそび場面を観察した. 遊び場面に参加した子どもの人数は園お 2 2, 4名 (範囲は10~15名) よ び日によって異なる, A群では平均1 .3名 (9~1 , B群では平均11. 2~1 6名) であった. 対象児と同席した子どもの人数 (対象児を除く 3. 6名 (1 名) , C群では平均1 人数)を, 対象児との年齢差の大き さ別に表 目こ示す. おのおのの子どもの年齢は, DA が算出され ている場合は DA により, 発達質問紙を実施していず DA が算出されてい ない場合には CA によっ た.年齢差の第1 グループとは対象児より4か月以上年少である子 どもたち(以下年少児とも呼ぶ) , 1 1グ 第1 1グルー プとは対象児との年齢差が±3か月以内の子 どもたち(以下同年齢児とも呼ぶ) , 第1 ルー プとは対象児より4か月以上年長である子どもたち (以下, 年長児とも呼ぶ) のこと である. なお, 同席した保育者の人数は 2~4名 であった. 観察場所は保育室に 限定した. 屋内に 限ったのは, 季節や園によって 屋外を使用 できない場合が あったことが主な理由である. 使用遊具は日により異なるが, ブランコ, すべり台, トンネル (ビ る 保 育 室 の 広さ は, 26.4 ニ ー ル製) , 各 種 ブロ ッ ク, 人 形, 車, ボー ル, ま ま ごと 道 具, そ の 他 であ . 2 2 ~33.o m (平 均 28.9 m ) であ っ た.. ( 3 ) 観察実施手続き:午前の保育中の 自由遊びの時間に観察を実施した. 自由遊びの時間帯は園 により異なるが, 8時から10時頃までの間に 位置し, 園児が登園する時間でもある. 登園した子ど もの人数 がある程度そろってから観察を開 始するよう留意した. 1日に1回観察を実施し, 1回の 0分とした. 観察時間内に1人当り連続10分余の記録をとっ た. 従って, 1回最 観察時間は最大3 大3名分の資料を収集したことになる. また, 対象児1名につき2日間にわたり2個の10分の記録 をと っ た.. 記録は室内に設置した VTR I 台によった‐ 音声は室内2か所に取りつけたマイクからも集音 し た. カメラマンは教育心理学専攻の大学生が担当した. その他, 観察者として筆者が同席し, 合わ せ筆記記録 (自由記述式) をとった. 観察は, 1 0分間に生起した対象児の行動および言語に 焦点をあて, これらを 可能な限り記録する よう留意した. 特に, 対人行動やそのきっ かけとなりうる行動が生起した時には, 対人行動が向け られる相手や周囲の状況をも記録するように 注意した. 観察中は, 子どもたち, 特に対象児に対する保育 者からの働きかけをなるべく控えること, 子ど もからの働きかけには最小 限に受容的に応待すること を原則とした.観察者について も同様にした. その他, 観察者は対象児となるべく視 線を合わないようにした. カメラは, 保育室全体を画面に収めうる位置で, なおかつ, 子どもの動きをなるべく妨げない位 162.
(4) . 乳幼児期初期における子ども同士の交渉 (その1). 置に固定して設置したが, 場合によりケーブルを用い若干の移動を伴いながら撮影した . なお, 本観察に 入る前に予備観 察として数日の期間を設け て 子 ども が観察者 カメ ラマンお , ,. 、よ びカ メ ラ に 慣 れ る よ う に し た ま た カ メ ラ の 位 置 の 決 定 な どの 準 備 を お こ な た っ . , 。. ( 4 ) 結果の整理方法. 各対象児の2個の1 0分の記録のうち, 1個について分析した。21個の10分の各記録の中で, 対 象児と他の子どもとの間に社会的行動が生じた個 所, および, 以下に述べるような物中心の コンタ クトと平行あそ びが生じた個所の VTR 記録を反復視聴し,更に筆記記録を参照して, それらの個所 に関する文字化した逐次的行動記録を作成した. ここで述べる社会的行動 (SB) とは次のような行動 である.( a ) 注視のみの生起,( b ) 社会的な. 方向性をもつことが明白である行動 (相手に向けられていることが明らかな行動 相手を 「みる」 . 行為が同時に生起しているか, または 「みる」 を前後に随伴している行動 働きかけと反応の どち . らもここに含まれうる) ) 社会的に方向づいているかは 明確 でない (「みる」 の随伴ないし同 時 c .( 生起がない) が, 社会的性格をもっと考えられる行動 (たとえば, ぶたれて顔をしかめ泣き出すな d b ど) )( )の性格をもつ働きかけ行動に 対し受容的に生起しているが, 「みる」 行為を伴わず, 物 ,( に対する関心の優位が予想される行動 (たとえば, 目の前にさし出された ブロッ クだけをみて手を のばしふれようとする. 相手をみる行為は前後に生じていない.)( e ) 相手の領分に属する事物に対 する働きかけで 「みる」 行為の随伴が判然とせず, 物への関心が相手への関心よりも優位 であるこ. とが予想される行動 (たとえば, 相手に近づき, 相手が手にしている人形にふれ, つかむ) 以上の , 定義に従い SB を決定した。. 次に,SB の相互的連続が対象児と他の子どもとの間に生起したかについて, 以下のカテ ゴリーに もとづき分類した. インタラクショ ン(1):2名以上のメンバー相互間に最低1回以上の SB の相 互的連続 があるもの. たとえば, A, Bの2者間とすれば, 少なくともA→B, B→Aの連続があ る SB のまとまり. 前インクラクショ ン(PI ):相手からの SB との相互的連続が前後に存在しない SB のことである なお, SB( P 1 a ) は と1の構成要素とは みなさなかった. また, 1を構成する SB . をユニッ トとした. 個々のSB の区分は, 意味的まとまりと時間的ま とまりの両方を考慮しておこ な っ た.. 子ども同士の交渉, 社会的影響状態を更により大きな単位で把握するために, コンクタト等の概 念を用いた. コンタクトとは 「2人以上の子ども が同一物に対して, または/および, お互いに対 ・る時期」と定義した 更に, コンタクトを次の4つの下位カテ ゴリーに分けた して行動を向けてい 。 . ( 1 ) 物中心のコンタクト(ob tcentered contacts j ec .○ と 略 す): 子 ども た ち の 関 心 と 行 動 は 共 通. の事物に向けられているが, 子ども相互間には関心を向け合っ ている明確な証拠がない (相手に対 する注視がない)コンタクト。P1や 目ま存在せず, せいぜい,SB( a )が時折一方向的に散在するだけ である. 例としては, すべり台ですべり合う場面などがあげられる. l dcenteredcontact ( 2 ) 物-子 ども中心の コ ン タクト(object ‐chi s .○ - C と 略 す): 共 通 の 物 に 対. して向けられた関心が優先して開始されたと考えられるが, メンバー間に相互に向けられた行動の や り と り が な さ れ る コ ン タ ク ト。 あ る い は, メ ン バ ー の 一 方 は 物 へ の 関 心 が優 位 した 行動 を 示 す が,. 他方の行動は相手に対する関心を付随していることが明らかなコンタクト. 少なくとも1個の1を 含むが, 更に PIを含む場合もある, 具体的には, 相手の使用している物をとろうとして相手の反撃 に会ったりする物をめ ぐる争い, および, 相手に物を渡そうとしてさし出すが, 相手の方はさし出 された物だけに注目してさし出した当人には視覚的注意を与えない(相手側の行動はSB( d ) )場合な ど であ る. 163.
(5) . 純 代. 江 口. 表2 対. 等 孝. Mh. 平行あそびと物-子 ども中心のコン タクトの例 象. ( 1 ; 7.. 男児 ). T t ( 2 ; 6. 男 児 ). SB. 賀 警 筆 鐘翫 槻} 写 資 参 { 誓 学. ブロックをはめ合わせて作ったもの 〔作品 と称す〕 を床上に置き、 いじっている 作品を床上からもちあがる 手の中で動かしながら、 ながめる 作品を床の上におき、 上から両手で押す PI. を ドぢ猶 雛品 - “ ” ‐ 情 - ←” ′. T t の作品に手をのばしふれる. 作品を体のうしろにやる. → i. 体を傾けて作品をTtから遠ざける 0 - C 工6. 作品をもつ手をTtから遠ざける 作品から手をはなす. 1の. Mhのもつ作品に手をのばす 「ガン バ レ ガン バ レ」 と いい な がら M h 、. の作品を手で追う. 「ガン バ レ」 と い い な がらM h の 作品 を つ か み、 ひ っ ぱる. Mhの前の床上にMh作品をおき. PI. 開始. Mh を み る. 作品をもったまま 「ウーン…え, 一と い い な がら い ざ って Mhに近 づく. T t のもつ作品をみる 12. 手. 相. 児. 亭 友 嘗嚇出 こ 書 学 そ } {漉高. P -P. ダイヤブロック. T t み な がらアー と いう. 、. とられた作品 (Tt の手の) に手をの ばし、 ふれる (以下略). 、. Mh 作 品 をみ な がら い じる. i. 似 禰 1の右下の数字はユニット数. 表3. 物中心のコン タクトと 子 ども中心のコン タクトの侍り. 等 孝. kn (1;1 0. 女児). O. )台の階段の下にいる) (すべ1 すべり台の階段をのぼる. メンバー. ‐g. iu (2 ; 2. 男児). SB. (すべり台の上部にいる) 後向きの格好ですべる 下に着く. 登り な が ら 「ア -」 と いう. 上部に着く すべる 偶然触 下に着く (Juとぶつかる) 接 p 1. C 1 4. 相. J u をみ る. }そのままでいる. ‘. Kr 1をみ る. 両足をKnの顔にのばす. すべり台の右横へ 歩いていく 階段前に行く. ・階段を登る. 「フ ヤ フヤ」 と い い な が ら. Knの顔を両足で押す. J uに背を向ける 、. 「フ ヤ フ ヤ」 と い い な が ら K n の 背に 足をつ け る. 上に着く. Chとぶつかる. J u と ぶつ かる. (略). 手. C h (2 ; 4. 男児). }そのままで 喝 ー ー - - - - ←- ‘ 二 - - - - う ー - - -. 両手をつき上体を起こしな がらJ uから体を離す 立ち上がる (略). 手. 相. 対 象 児. すべり台にて.
(6) . 乳幼児期初期における子ども同士の交渉 (その1). i恩‐ ts 6) 子 ども 中 心 の コ ン タ ク ト (ch cente redcontac .C と 略 す) : メ ン バ ー 間に 相 互 的関 心 が. 存在することが明らかであり, かつ, 相互に向け合った行動が存在するコンタクト. ○-Cと同様 に, 少なくとも1個の1が存在し, また PIも存在しうる. これにはさま ざまな場合がある.. l ( 4 ) 潜在 的コンタクト ( a )を 除く SB を相 atentcontacts .L - C と 略 す) : メ ン バ ー の 一 方 が, (. 手に向けたのに対して, 相手の側 では「みる」のみによって応えることにより成立するコンタクト. 相手側の 「みる」 反応を伴っ た PIが1個以上含まれる. たとえば次のような場合である: ブランコ に 向 っ て 歩 い て い き ブ ラ ン コ か ら l mほ どの と こ ろ で 立 ち 止 ま っ た A 児が, ブラ ン コ に の っ て こ い でいる B 児 を み て ア ー と い う. B は こ ぎな が ら ふ り か え っ て A を み る. A は B を みて ア ー と い う.. BはそのままAをみながらこぎ続ける. これらのコンタクトの他, 子ども同士の社会的影響状態を表わすカテ ゴリーとして, 平行あそび と一方的作用の2つを設けた. l l lp l 平 行 あ そ び(pa ra e ay .P-Pと略す):互いに近接した位置にて, 同種類の事物に対し同一な いしは類似した活動形式でもって働きかけているが, メンバー相互間には関心と行動を向け合って 1 1 ) ten いる 明 確 な 証 拠 がな い 状 態 の こ と であ る,こ れは,Par , M.B, の い わ ゆる 平 行 あ そ びと 等 し い.. P工 , 1のいずれも含まない. 近接 した距離とは, 約2m以内とした. 一方的作用:メンバーの一方が a )以外の SB を他方に向けたのに対して, 相手の側 では SB を生. じない状態. PIが1個以上含まれうる. 例:Aは歩行器にいるBをみてBの右ほおを人さし指でふ れるが, BはAに横顔を向けたまま で無反応. AはBをみてほほえみ, 更に, のぞきこむが, Bは そ の ま ま の 姿 勢 でいる,. a )以外の SB 保育者( ①)の働きかけによっ て生じていると思われる, 他の子どもに向けられた( (①喚起のSB)は, 1と PIの構成要素から除いた. ただし, ① の働きかけによって子ども間の SB a )以外の SB(① 中断の SB)は, P工および1の構成要素と の可能な相互的連続に中断を受けている( みなした ( ① 中断の SB は争い, 攻撃などに多くみられたため, これらを除外することは子ども間. の交渉の特徴を把握する上でマイナスとなると考えられたからである) .. コ ン タ ク ト 等 の カ テ ゴリ ー の 中 で, P - P と ○ - C は 表 2 に, 0 - C と C は 表 3に そ れ ぞれ 具 体. 例を示す.. 結. 果. ( 1 ) コ ン タ ク ト 等 のメ ン バ ー 数 21個 の 10 分 の 観 察 の 中 で生 起 し た P - P は 7 例 であ り 少 な い が, そ の う ち 2名 の メ ン バ ー か ら. 構成されているのは3例, 3名構成は ”ダ リ リである. 平均3,4名 , 4名構成は2例, 5名構成は 月タ であ る. 0 では, 2名 :11例 (69%) , 3名 : 3 例, 4名 : 1例, 5名 : 1 例 であ り, 平 均 メ ン バ ー. 数 は 2,5名 であ る. なお, A, B 両 群 でみ ら れ た 0は す べ て 2名 の 構 成メ ン バ ー に よ る も の で あ っ た. 0- C と C は す べ て メ ン バ ー 数 が 2名 の コ ン タ ク ト であ っ た.. ( ) コンタクト等の生起数 2. 各年齢 (月齢) 群におけるコンタクト等の生起数を表4に示す.. コンタクト等の相手の年齢を無視した場合における年齢群によるちがいについて述べ る.. 平均数 でみると, コンタクト等の総計および各種ゴンタクト全体において, A群とB群とはあま り差がみられないが, C群は両群の約1 ,5倍の値を示す. 一方的作用は年齢増加に伴いやや増すよ 165.
(7) . 表4. N恭に. 一方的 作 用. 総 0.71. 全. 体. 計. 0.43. 0.29. 0.14. O. 0.14. 0.43. 0.14. 0.71. 0.14. ( ) 16. ( 1 8 ). O. 0.29 ( 100 ). 1.43. 1.29. 0.43. 3.43. 0.43. 3.86. 混合. 0.29. O. O. O. O. O. O. 0,29. 全体. 留. I 1 1 1 1 1. ( 33 ). ( 67 ). (8 ) ) (8 ( ) 84. ‐ g 2 ヨ. ) (8 ) ( 23. ( ) 6 9. ( ) 7 5. ( 5 0 ). 〔 10 0 〕 2.00. 0.86. 0.71. O. 1.57. 0.43. O. 0.14. 字 題. 0.14. O. 棚. 0.57. 古 宇 ? ら. 0.71. 1.14. 0.43 O. ( ) 4 6. ) ( 38 O. ) ( 3 6. (7 ) ( ) 5 7. O. 離. 8 琴 9 与 も 離 も. O. O. 0.43. ( ) 3 3. ) ( 1 7. O. 0.57. 0.86. 1.86. O. 0.86. O. 混合. O. 0.29. 全体. O. 多 も. ) ( 40 ) ( 6 0. ( ) 6 9. 憲. O. 0.43 100 ) (. 1.00. 総. O. 5 0 ) (. ( 1 3 ). 濁. 全体. 群. ( 0 ) 6. ( 1 ) 6. ( 34 ). 〔 〕 2 3. O. 1 1 1. ( 2 ) 0. (9 ). ’1 86 .. 0,14. 1 1. ( 20 ). 渦. 混合. I. 姥. コンタクト. 0.14. 群. c. L- C. 0.14. 1 1 1. 姥. C. 0.14. 1 1. 群. 0-C. O. A. B. 0. 0分間における平均数 対象児1人当りの1. O. 工. %. P-P. コンタクト 等の生起数. ) (10 0. ( 34 ). ( 5 ) 2. 5.86. ( 3 0 ). 1.14. ) ( 3 3. ( ) 1 7. 2.42. ) ( 5 3. 濁. 漉 す. O. O. 0.14. 亮 遼 雪 ≧ き. 〔 1 0 0 〕. 1.29. 0.29. 1.57. O. 3,29. 1.43. 4.72. 1.71. O. 2.57. 0.86. き き デ. O. O. O. 0.29. O. 綴. 総. 離. 謝. 認. ( ) 6 7. 0.71. ) ( 4 3 4 ) ( 0. ‐ 善 三 0.14 ( 100 ). ( 1 8 ) ( 4 ) 6 ( 3 6 ). ( 11 ). ( 56 ). ( ) 33. 6,85. ( ) 1 6. ( 49 ). 0.29 10.00. 0 〔 10 〕. (註) ( 1 ) 混合とは、 2つ以上の年齢差グループにまたがる子ども たちから構成されているコンタクト等の平均数 ( 2 ) () 内の数字は、 1~mまでの年齢差 グループの平均数 の合計における各年齢差 グループの平均数の百分率. う であるが, コンタクト等の総計における百分率でみるとそれぼどでもない. コンタクトの種類別 に み る と, A, B 両 群 では, 0, 0 - C, C は ほ ぼ 等 しく, 共に 似 た 傾 向 を 示 す. こ れに 対 して C. 群では, A群およ びB群と比較するとCと○が多く, 0-Cが少ない. L-Cは年齢増加に伴い減 少する傾向がうかがわれるが, 各群 での生起例数そのものが少ないためこの比較は適切とはいえな い. ま た, P - P 十 0 の 値 でみ る と, 平 均 数 では A, B 両 群 に 比 べ C 群 は 多い 傾 向 があ る が, 百 分. 率でみると3群ともあまり変わらない.. 次に年齢差 グループ別に検討する. A群では, 第1 グループとの間に生起したコンタクト等の総 1グループとの間ではCが多く,第m グループとの間では0- 計の中 では一方的作用が最も多く,第1. CとCとが多く生起している. B群 では, 年少児との間 では○- cとCが多く, 同年齢児との間で.
(8) . 乳幼児期初期における子 ども同士の交渉 (その1). は一方的作用 が多く, 年長児との間ではCが最も多く 次いで0-Cと一方的作用が続いている , 。 C群では, 年少児との間 ではCが最も多く 同年齢児との間ではCと一方的作用が多く 年長児と , , の間ではCが約 半数を占め, 残りの半分を○と一方的作用とで分け 合っている なお0-Cは ゼロ . であ る.. 次に, コ ン タ ク ト 等の 各 カ テ ゴリ ー 内 に お い て み ら れ る年 齢 差 グ ルー プ に よ る 分布 の ち が いに つ. いてみる. この点‘ こついては各年齢差 グループに属する子どもの人数の分布を考慮しながら検討す る必要がある. 表1に示さ れているように 各年齢差 グループに属する子どもの数の分布は年齢群 , によっ て異なっ ている, それぞれの年齢群でコンタクト等の各カテ ゴリー内に おける年齢差 グルー プによる分布を考えてみる なお 平均生起数 がかなり小さ い値(10未満) を示すカテ ゴリーは検 . , . 討の対象からはずす.. まず, A群について述べる コンタクト等の総計でみると年少児との間の生起数は年少児の人数 。 が同席者全体の人数に占める割合 (人数率と称する) と比べると ほんのわずか ばかり低い値を示 , すが, 同年齢児およ び年長児との間の各生起数の割合はおのおのの人数率と比べると大きなちがい を示さない. 一方的 作用においては 年少児との間に生じた度合は 人数率に比べ大きい コンタク , 。 ト全体においては年長 児との間に生じた割合 がやや大きく 年少児との 間に生じた割合は低い , , C では年少児との間の生起が少なく, ○-Cは年少児およ び同年齢児との間の生起 が少なく 年長児 , との間の生起 が多い傾向がある . B群では, Cにおいては同年齢児との間に生起した 割合がより少なく 年長児間の生起率がやや , 高い傾向がある。 B群でみられる人数率と比較 した場 合のその他の偏りの度合はあまり大きくはな. し、.. C 群 では, コ ン タ ク ト 等の 総 計 一 方 的 作 用 コ ン タ ク ト全 体 C 0 - C の い ず れに お い て も, , , , ,. 同年齢児との間の生起が人数率と比べると多い また一方的作用は年少児との間に少なく 0-C . , は年長児との間では少ない . ( 3 ) コンタクト等のムー ド. P-Pと0は構成要素として SB を 含 ま な い の でこ の 2 つ を 除 外 した 残 り の コ ン タ ク ト 等 の カ テ ゴリーについて, それらがどのような感情的色 彩を帯びているかに関する結果を 3年齢群を こみ , にした形 で表5に示した ネガティ ブなムー ドとは争い 攻撃 抗議 拒否などのような 非友好 . , , , , 表5. コン タクト等 のムー ド. 出現例数. ムー ム -ト ド \\ ヵ テ ゴ育\ -. P. N. P- N. N-P. P→N. N→P. 0-C. 計. 4. 26. I. I. O. 2. 34. C. 31. 15. 10. O. I. O. 57. L- C. 8. I. O. O. O. O. 9. 6. O. O. I. O. 36. 一方的作用. 計. 29 , 72 (52,9). (%) (註). 48 ( 35.3). 11. ( 8 .1). P: ポジティ ブ なムー ド N: ネ ガティ ブ なムー ド. I. ( 0. 7). 2. ( 1 5) .. 2. ( 1. 5). 136. (1 00 0) ,. P-N: 主導的な側がPで働きかけ 相手がNで応じる 、 N-P: 主導的な側がN で働きかけ 相手がPで応じる 、 P→ N: ムー ドがPからNへと変化 N→ P: ムー ドがNからPへ変化 167.
(9) . 江 口 純. 代. 的な雰囲気で全体が構成されている ものを指す. ポジティ ブなムー ドとは, 友好的な 雰囲気から構. 成されているのをさ す わ け であ る が, ネ ガテ ィ ブ ム ー ドに も ポ ジ テ ィ ブ ム ー ドに も 決 め が た い も の (少数例 だがみられた) -- たとえば 「手をの ばす」 には, ポジティ ブともネ ガティ ブとも判定し に く い 場 合 が あ る - - も, こ こ に 含 め た. 従 っ て,こ こ での ポジ テ ィ ブ ム ー ドと は,明 確 に ネ ガテ ィ ブと 判 定さ れ な い も の の こ と で あ る と い っ た 方 が 正 確 であ る.. 全体としては, ポジティ ブなムー ドのものの方がネ ガティ ブなムー ドのものより多くの比率を占 める. ポジテイ ブなムー ドのコン タクト等の全体の中ではCが最も多いが, 一方的作用もCとほと ん ど変わらない数 である. ネガティ ブなムー ドを示すものの中 では, 0-Cが最も多く, 次いでC であり, 一方的作用とL-Cは 少ない. ○-C+Cの数 とL-C十一方的作用の数を 比較すると, 1: 前 者 が 後 者 に 対 し示 す 比 は, ポ ジ テ ィ ブ な ム ー ドの も の では 1:0.95 ,ネ ガテ ィ ブ な ム ー ドでは. 5. 86となる. このことは, ネ ガティ ブな感情的色彩を帯びている働きかけはイ ンタラクショ ンを含 むコンタクトに発展しやすいことを示す.. 耐寒 \. 表6. 年齢群. 計. I. 1 1. 1 1 1. 計. I. 1 1. 1 1 1. 計. 触. O. 2. I. 3. 2 (2). O. O. 2. O. O. 3 (1). 3. 8. 物の提示・譲渡. O. O. O. O. 2 (2). O. O. O. 2. 7. 模 倣 ・ 同 調. O. I ) ( 1+1. I. 2. O. O. O. O. 4 10 5 I ) (十3 ) )(2+1 (十1. 12. O. O. O. O. O. O. 2. 2. O. 3 ( 1+1 ). 2. O. O. I. O. O. O. O. 体. 接. 他. の. 計 攻 撃. 偶然的原因による そ. 他. の 止. 喪 禁. 31 〔 5 5 〕. 2 (1). O. 2. I (1). 3. 6. 3 (2). 3. O. O. I. I. O. 2 (1). I. 3. 7. I. I. O. O. O. O. O. O. I. I. O. O. 2. 3 〔 〕 2 2. O. O. I. I. 2. O. I. O. I. O. O. O. O. O. O. O. O. 2 (1). 3 〔 4 〕 2. O. I. I. 5 I 〔 〕 (1) 3 8. I (1). I. N. I. O. I. P→N(譲渡→拒否). O. O. 計. I (1). O. 168. 17 6 8 9 3 5 〕 5 7 )( )( 1+3 ) 〔 ) 〔 6 4 〕 (2+1 2+1 (十1. 4. I. O. (註). 2. O. O. 計. I. I (1). P P 身体接触-拒否. 総. O. I. 5 (2). その他行動-拒否 (1). O. O. O. ・ ー N. 2 5 3 2+1 ) (2) )( (十1. 4 5 〕 (4) 〔 3 8. O. 計. 合. 計. 1 1 1. そ. 混. 群. C. 群. 1 1. 身. N. B. 群. A. 出現例数 〔%〕 総. I. 内容. P. 子 ども中 心のコンタクトの 内容. 5 9 13 I 3 1 0 0 〕 (5) ) (3) 〔 (1) ( 1+1. I. 4 (1). 7 3 〕 2 3 (1) 〔. 2 15 〔 〕 2 6. I. 5\. 7. O. O. O. 3. I. O. I. I. I. 6 〔 〕 2 0. 11 〔 〕 1 9. 2 2 (2) (2). 3 2 2 〔 〕 (2) (2) 1 4. 57 30 12 13 14 5 8 〕 〕 〔 0 4+1 5+1 )(2+3 0 1 0 )( 1 0 ) 〔 ) 〔 0 〕( (十1 1 0. ( )の数字で、 プラス符号の後の数字は主導関係を決めにくい例数、 プラスの符 号の前の、 あるいは符合のつかない数字は、 対象児の方が主導的である例数を示す。.
(10) . 乳幼児期初期における子ども同士の交渉 (その1). ( 4 ) コンタクト等の内容 コンタクト等の内容を概観する。 平行あそびは, 車に乗る・ブロ ックであそ ぶの2種類がみられた (A群に各1例, B群に各2例 ずつみられた) ,. 物中心のコンタクトで使用された事物は, 乳児用たらい, ブランコ, すべり台, 乳児用敷布団, 汽車 (対象児たちのほぼ頭身大の大きさ) ocm ほ どの立方体) であり, , ブロッ ク(最小片は1辺1 全体に大きいものが多い.. 物 - 子 ども 中 心 の コ ン タ ク ト でネ ガテ ィ ブ な ム ー ドの も のは, 物 の とり 合 い をき っ か け と し て 生. じる コ ン タ ク ト で, ポジ テ ィ ブ な ム ー ドの も の は 物 の 提 示 ・ 譲 渡 な どの 働 き か け に 対 し 物 へ の み 関. 心を向けて反応する1を含む コンタクトである. 後者はすべて対象児から乳児に対してなされた働. きかけ であった. 子ども中心のコンタクトの内容は表6に示す. そのほとんどは事物が何らかの形 で関与しており, 事物が全く関与していないコンタクトは全体の1 4%にすぎなかった. Cのコンタ クトの中 で模倣・同調とは, 模倣・同調を内容として含ん でいるコンタクトを指すが, その半数近. くは相互模倣であった. 身体接触のコンタクトには接触への志向 (手をのばすが相手にふれていな い行為など) や物を介しての接触も含まれる. ポジティ ブムー ドのコンタクトのその他は, 勧誘- 受容, 援助・慰め-受容などである. 攻撃における偶然的原因とは, ①偶然的身体接触と, ②意図 せずに相手の領域に関与するの2つであった. ポジティ ブなムー ドの一方的作用を多い順に3位ま. で記すと, 接近・追従, 身体接触, 模倣であった. ネガティ ブなムー ドの一方的作用のほとん どは 攻撃であったが, その中では偶然的接触に起因するものが過半数を占めていた. 潜在的相互作用の 半数は身体接触であった. ( 5 ) 各年齢における交渉に関するその他の結果 A群 〔年少児との交渉〕 コンタクト等の交渉において主導的 (P-Pと○を除く残りのコンタクトおよ び一方的作用にお いてメン バーのいずれがより積極的であるかを表わし,P1や1を開始する割合がより大きい側を主 導的とした) なのは, 対象児であった (全5例中4例は対象児が主導的) . 一方的作用が多く, 対象 児側からの働きかけに対し反応がかえっ てくる割合は小さ い(PIに含まれる SB, お よ び, 1 の 最 初. の働きかけの SB , を初頭働きかけとし, この初頭働きかけに対する反応の生起率を求めたところ,. その値は1 5% であっ た) . しかし, 反応が得られなくても何回も働きかけを繰り返し, 相手に対する 関心の持続を示すと思われる場合もあっ た. 〔同年齢児との交渉〕. 主導関係は対等的である. 0-Cは1例しかみられなかったが, 1の個数が多く (6個) , ユニッ. ト数 の 多い 1 も 含 ま れて い る (ユ ニ ッ ト 数 7) . こ の こ と は, こ の 年 齢 に お い て も 物 を め ぐる 争 い で. は相互的に行動が長く展開され, 物の確保に対する要求は接続的であることを示唆する. ここ でみ ら れた C (3例) は す べ て ポジ テ ィ ブ な ム ー ドの も の であ っ た が, そ こに 含 ま れる P 1と1の個数は 少なく (平均数は PI:0,7 8) , 1:0. , 相互的な関心の持続は短いことを示す. 〔年長児との交渉〕 既にみたように○-CとCが多く生起している. まず0-C (全10例)については次の結果であ る. ①対象児の方が主導的なのは50%, いずれが主導的とも決め難いものは40%である. ②対象児 側から相手の物をとる, あるいはとろうとする行為が開始されているのは7割 である. ③半数は3 個 以 上 の 1 を 含 む. 1 の ユ ニ ッ ト 数 は 平 均 3,7 であ り, ユ ニ ッ ト数 5 以 上 の 1 を 含む も の は 全 体 の 169.
(11) . 江 口. 純. 代. 4割存在する. これらのことは, 年長児を相手とした物をめ ぐる争いでは, 自ら積極的に, また持 続的にかかわることを示唆する. C (9例) で本人の方に主導性がみられるのは33%であるが, そ. の主導的なものの中 ではネ ガティ ブなムー ドをもつコンタクトが多くを占めている. その内容は相. 手側の偶然的接触およ び場所の確保要求に起因した攻撃-抵抗であることが多い (攻撃全4例中3 例がこれに相当した) . また一方的作用はすべて 対象児の方から働きかけているが, 「相手の物にふ れる」という内容のものが多い. L-Cはすべて相手側から開始されている. このようなことから, 対象児の方から, 相手に対する直接的関心の下で働きかけを開始する割合は少ないことがわかる.. ポ ジ テ ィ ブ な ム ー ドの C の例 数 は 少 な か っ た が, そ こ での 1 ユ ニ ッ ト数 は 少 な い (平均 2.0) . 「 方,. ネ ガテ ィ ブな ム ー ドの C (. 5例) に お け る 1 の 平 均 ユ ニ ッ ト 数 は 4.2 であ る.. B群. 〔年少児との交渉〕 対象児の方が主導的である (0-C, C, L-C, 一方的作用を合わせた中 で対象児が主導的な ものは全141 ダ 3例) リ中1 . ○-C では, 対象児側の渡そうとする行動に対し年少児の側 では物のみに 注目し, 受けとる (または受けとろうとする) という場合が大部分を占める (6例中4例) . これ以 外 の ○ - C, す な わ ち, 物 の と り 合 い の コ ン タ ク ト に 含 ま れ る 1 の 個 数 は 多い. C, 0 - C, 一 方. 的作用を合わせた中で物の譲渡・提示は半数近く(6/13)みられた.Cにおいてはポジティ ブなムー ドのものが占める割合は多いが (表6) , それらの1の平均ユニッ ト数は2.0である. 同年齢児との交渉 〕 〔 生 じた ○ - C は 2 例 で, そ の う ち 1 例 は 1 の 数 が 3 であっ た. 一方的作用は4例 でその半数は追. 従・接近 であった. Cは生じる割合が小さい. 全体に例数が少なく, 特徴を把握しにくい. 〔年長児との交渉〕. 対象児側に主導性がみられたものは30%弱 (6/21) である. ○-C では対象児の方が主導的なも. のは全5例中3例 である.他方,C で対象児の方が主導的なのはゼロ である(表6) .Cの中 でポジテ. イ ブ な ム ー ドの も の の 占め る 割 合は 高 い. こ の ポ ジテイ ブ な ム ー ドの 子 ども 中 心 の コ ン タ ク トに お. ける1(10個)の平均ユニ ッ ト数は2.9である, ここから年長児が積極的に働きかける場合にはポジ ブィ ブなムー ドのCにおいて相互連続的に行動が展開される可能性が高くなる傾向がうかがわれる. C群. 〔年少児との交渉〕 11 ) 対象児の方が主導的であり(8/ , 年少児に対し積極的に働きかけることによっ て交渉が開始さ. れ た り 維 持 さ れ る こ と が 多 い. C の 中 で ポ ジ テ ィ ブ な ム ー ドの 働 き か け に 対 し て ネ ガテイ ブな ム ー. ドで 応 え る P - N 型 の コ ン タ ク ト (2例) に お け る 1 の ユ ニ ッ ト数 は そ れ ぞ れ 3 と 6 であ っ た. 他. 方, ポジティ ブなム ー ドの コ ン タ ク ト 全 3例 に お け る 1 の ユ ニ ッ ト数 は す べ て 2 であ っ た.こ こ か ら,. 全体に例数は少ないのだが, ポジティ ブなムー ドのみで構成されているコンタクトは行動の相互連 続 が 短 い こ と が 示 唆 さ れる. ○ - C (3例) に お い て は, 1 の ユ ニ ッ ト数 が 多い か, 1 の 個 数 が 多. い か の どち ら か の 特 徴 を も っ て い た.. 〔同年齢児との交渉〕. ポジティ ブな 子ども中心のコンタクト (6例) では, そこに含まれる1の数は多くは ない (平均. 1.5) が, 1 の ユ ニ ッ ト数 は 多 い (ユ ニ ッ ト 数 7 の 1 を 含 む も の も 2例 み ら れ た. 平 均 ユ ニ ッ ト数 は. 3. 9) . ポジティ ブな子ども中心のコンタクトでは行動の 相互的連続が展開されることを示す. また C の ほ と ん どは 模倣・同調のコンタクトである (表6) .3 . 0-C (6例) における1の平均数は1 であ る が, 工 の ユ ニ ッ ト数 は 平 均 3.5 であ る.. 170.
(12) . 乳幼児期初期における子ども同士の交渉 (その1). 〔年長児との交渉〕 対象児が主導的な場合は全1 ダ 8T リ中の8例, 主導的な側を決めにく い場合は3例 であり, 対象児自 ら積極的にかかわることを示す. 相手の物にふれたり, とろうとする行動はみられなかっ た (0- Cはゼロ である. また, 一方的作用の中 でもこの種の行動が対象児側から開始された場合はなかっ た) , C の 中 では ポ ジ テイ ブ な ム ー ドの も の が 多い (8月2) 。 ポジ テ ィ ブな ム ー ドの 子 ども 中 心 の コ. ンタクトにおいて, 模倣・同調のコンタクトは半数を占めており, またその模倣・同調の コンタク トの 中に は 相 互 模 倣 は な か っ た ポジ テ ィ ブな ム ー ドの C I個当りにおける1の数は平均16であ . .. り, 1の ユニ ッ ト 数 は 平均 2.5 であ っ て, 同 年 齢 児と の 交 渉に お け る ポ ジテ ィ ブな ム ー ドの C と 比 べ ると, 1 の ユ ニ ッ ト数 が 少 な い 傾 向 を 示 す .. 考. 察. ( 1 ) 1歳児の交渉の年齢発達的変化およ び交渉相手の年齢の要因の効果 以上の結果は, 例数が少ないた め, 一般 的な傾向を示していると即断することはできないが 1 , 歳児が保育園の自由あそび場面 で0~3歳の子どもとの間におこなう交渉の年齢発達的変化を一応 まとめると, 次のようになる. 生後1 2~1 5か月:事物の争奪・確保を主な内容とする交渉が, 一つの重要な位置を占めている . 物を確保したい要求は時間的に持続し,物のとり合いやその中で生じた攻撃・反撃は長く継続する . それは, 年長児を相手にした場面 でも同様にみられる. 年下の乳児に対しては, 対象児の側から働 きかけを開始する場合がほとん どを占めるが, 乳児からの反応は少なく, 相互交渉に発展すること. はとてもわずかである。 物をめぐる争い以外のネガティ ブな感情を帯びた相互交渉は年長児との間 に多く生じ, 交渉開始は対象児の側からもなされる, 行動の相互的連続は短かくはない しかし , . そこにおいては, 相手に対する直接的な関心によっ て交渉が開始される割合は小さい ポジティ ブ . な感情を帯びた相互 交渉は, 同年齢あるいは年上の子どもを相手とした場合においてすら 短く終 , ることが多く, お互いに関心を向け合う時間は短い傾向がある. 全般に, ネガティ ブな相互交渉が ポジティ ブな相互交渉よりもやや多く生 じ, また長く持続するといえよう . 生後1 6~1 9か月:物のとり合いに関係した相互交渉の生じる割合は, 生後12~1 5か月の時期と. ほとんど変わらない. とり合いが生じる時には, 年下, 同年齢, 年上, いずれの年齢児を相手にし た場合でも, 積極的か つ持続的な形で相互交渉が展開される 他方, ポジティ ブなムー ドの相互交 . 渉が増加し, 年長児との間 では年長児側からの積極的な働きかけ があった場合には 相互交渉を長 , くおこなえる可能性が生 じる. 年齢の離れた子どもとの交渉においては, 年長であることが交渉に おける積極性を決定す る.. 生後2 0~2 3か月:物をめぐる争いの相互交渉は生起はするものの,それ以外の相互交渉がより多. く生じるため, 物をめ ぐる争いが生起する割合は, 相対的には大きく 減少する 減少傾向は年長児 . との間で最も多く みられ, 次いで同年齢児との間 でみられる しかし, 物のとり合いが生じる場合 , には持続的に, また積極的になされ, 事物に対する関心の強さがう かがわれる 同年齢児との交渉 . に対する好みが認められる。 同年齢児との間で, ポジティ ブな, 以前と比べるとより持続的な相互 交渉をお こなえるようになる. 年少児との交渉では, これ以前の時期と同様に 本人の方が年少児 ,. に対し働きかける場合がはるかに 多いが, 年長児との交渉においては, 自ら積極的にかかわる度合 が増す. ポジティ ブな相互交渉の生起および持続に関しては, 相手の行動の模倣 が大きくかかわっ て いる.. 171.
(13) . 江 口. 純 代. この結果は, 1歳代にみられる同輩 (同年輩のもの) との交渉の年齢発達に伴う変化に関しいく 2 4 7 8 )で指摘されてきたことと基本的には一致する部分を有する すなわち 事物に対す ’ ’ ’ ’ つかの研究1 , . る直接的な関心をき っかけとして生じる偶然的あるいは結果的な交渉が優位を 、占める段階から相手 に対する直接的関心にもとづいた目的的交渉, あるいは, 相手への関心の下に事物への関心を統一. させた交渉が優位を占める段階へと変化するということである. そして, その変化が大きく生じる )の指摘する年齢時期にほぼ一致し 時期は本結果 では生後約20か月以降であり, これは, Maud ryら7 て い る.. この年齢時期にみられる目的的・統一的交渉において重要な役割を演じているものは, ひとつに は, 模倣である. その他の重要なものとしては, 自己の行為の反復性があると 思われる. たとえば 模倣コンタクトにおいても, メンバーの一方がある行為 でもって他方に働きかける→働きかけられ た側はその行為を真似る→双方がその同一行為を相互に繰り返し合う,といっ た相互模倣が,ユニッ ト数 の 多 いイ ン タラ ク シ ョ ン の ほ と ん どを 占 め て い た, ま た, 模 倣 コ ン タ ク ト 以 外 に お い て も, 自. 己の行為の反復傾向があることがうかがわれた. 相手側の行動と自己の行動との関係, および, 自 己の行動の時間的な前後関係という2つの関係においてみられるこの同一性, 反復性の特徴は, こ. の時期の子どもたちの相互交渉が プリ ミティ ブな内容を基礎として成立している ことを示してい る. これらの特徴は, 生後ほぼ20か月以降にみられる, 相手の年齢要因に関係した1つの変化 -- 月齢が近い子どもとの交渉を好む傾向の発生. と関連していると 思われる, 一般に, 交渉に参加. するメンバー各自の交渉能力は, 交渉自体の質に影響する-重大要因と考えられる. 子どもとのポ ジティ ブな交渉をおこなう能力の発達は, 交渉相手を求める傾向を生じさせるが, それは, 当人の. もつ交渉能力と相応じ, いわば共鳴し合うような交渉能力を有する相手を求める形でなされるの で はないだろうか. なお, 生後16~19か月においては逆に, 同年齢児との交渉が少ない傾向がうかが われた. これが, 普遍的な特徴であるのか, また, 何らかの重要な発達的変化を反映しているかど. うかに関しては, 今後考えてゆきたい, 全般に, 交渉をおこなう相手の年齢によって, 交渉の量およ び質には異なる側面とそう でない側. 面とがある. 物のとり合いや攻撃に関係した交渉には, 相手の年齢による大きなちがいはみられな い. 他 方, ポ ジ テ ィ ブな 交 渉 に お いて は, こ れ ま でも 指 摘 して き た よ う に ち が い が あ る. こ の こ と. は, 一般的にいえば, 行動の種類によ ってそれぞれの行動のもつ機能は 異なっていることを示唆す る.. いずれの年齢群においても年少の相手には自分の方から働きかけを開始したり積極的に関与した. りすることが多かった. これは, 年少児の大部分は0歳児であることを考えると, 0歳児において は子 どもとの交渉能力が未発達なことを示していると思われる. また,平行あそ びと物中心のコンタクトはあまり多く生じなかっ たが,そのあとに SB を含む何ら か の 交 渉 を ひ き 続 き 生 じて い る ケ ー スは そう でな い ケ ー スの 2 倍 以 上 も の 数 を 示 し た. こ の こ と か. ら, 平 行 あ そ びや 物 中 心 の コ◆ン タ ク トは, 社 会 的 行 動 の 発 生 に と っ て 1 つ の 基盤 と な っ て い る と 思 わ れ る.. ( 2 ) 交渉の相手数について. より社会的な方向性をもつ行動によ っ て 構成されている相互交渉 (0-CとC) のメン バーはす べ て 2名 であ る と い う 結 果 を 得 た が, こ の こ と に つ い て 考 え て み た い.. 本 研 究 に お い て は, 0 - C と C では メ ン バ ー 相 互 間に イ ン タ ラ ク シ ョ ン が存 在す る こ と が 必 要 と 定 義 さ れ て い る. こ れは, 仮 に A, B, C の 3名 に よ る コ ン タ ク ト を 考 え れ ば, そ こ に は A - B,. B - C, C - A の い ず れ の 間 に お い て もイ ン タ ラ ク シ ョ ン が 生 起 した こ と に な り, あ る 意 味 では 大 172.
(14) . 乳幼 児期初期における子ども同士の交渉 (その1). 変厳しい基準をもつ定義であるといえる. そこで, より緩やかに考えて, 3名以上のメンバー間に 何らかのかかわりをもって生起している SB の連続形態をさがしてみたところ, 全部 で5例みられ た. それは, 次のような内容 である. ①Bに対して働きかけている対象児Aの行動をCが模倣し , Bに働きかける (乳児Bに対し, のぞきこむ, 名前を呼ぶ, なでる, 物を与えようとするなどの行 動を遂行しているAを同年齢児Cがみて, 真似てBに働きかける)(2例) ②相互交渉をおこなっ , てい る 2名の子どもBとCの一方 が対象児Aに働きかけ それに応えるようにAが2名に同時に働 , きかけることによ ってインタラクションに参加しようとする (トンネルの上に寝そべり笑い合って い る 2名 の 年 長 児 の 一 方 が A に 笑 い か け る. A は 2 人 を み て 笑 い な が ら 2 人 の そ ばの ト ンネ ル 上 ,. にねる(1例) .③対象児Aと他の子どもBとが相互交渉をおこなっ ているところへ,Cが来て,B- C間にインタラクショ ンが発生する, それを注視しているAがBに対し働きかけるが, Bは応えな い (ブランコでAは年長児Bと向い 合っ て立ち, 上の横棒につかまり, お互いに代りばんこに両足. を前に出している. Bに近づいた 年少児CとBとが押し合いになる。 Aはみていて, Bの顔を押し ながら 「ダメー」 というが, BはCの肩に手をのばしふれ, Aに対しては反応しない)(1例) ④ . 対象児AがBに働きかけるが, 別の子どもCが代りにそれに応じる. AはCの反応に応える(Aは , そ ばの 歩 行 器 に 入 っ て い る 乳 児B を み て, 手に して い た 本 を 歩 行 器 の テ ー ブ ルに の せ 「ノ・イ」 と い. う. 脇にいた年長児Cは本をつかみ, Aをみて 「「 ノ・イ, ドウモアリガトウ」 という. BはCをみて 顔をほころばせ,〔もじもじするように -- 筆者解釈〕 1歩さがりながら両手をう しろに組む)(1 例) ・. いずれも3名の人間が関与している. メンバー間の結合状態を 作り出す役割を荷っている SB の 送り手 (下線の部分) は, ① では対象児と同年齢児, ②と③では対象児自身, ④は年長児 (3;7) であった. ①~③における送り手の年齢はすべてC群に該当していた.. 2名によるかかわりに別の第3者 が参加する形式について考えてみると, ① では, かかわっ てい る2名のうちの一方の行動を模倣することが同時に他方に対する働きかけとなっ ている ②では, . か か わ り 合 っ て い る 2名は同一行動 をとっ ており その行動を模倣しつつ かつ 両2名に働きか , , , けるという参加形態 である, どちらの場合においても, 相手の行動と同一である行動の再生 -- 模 倣 -- という行動内容 であり,3名のコンタクトの発生においても模倣が重要な役割を演ずること が示唆さ れる. ③と④では, 全く別の行動形態によ っ て参加がなされている。 また, ③におけるA-. C間, ④におけるB-C間にはそれぞれ社会的行動は発生していないが, ③におけるAはCの ④ , におけるCはBの, それぞれの心理的な内的状態を推測した 後にはじめて可能となる行動を遂行し て い る と み な す こ と が でき る. こ こ か ら, 3者関係のコンタクトの発生およ び維持に ,おいて役割取 得能力の発達が意義をもつことが示唆される. このような角度からも今後問題を深めてゆきたい .. 文. 献. i f io ingt hes l i ′ thage t S rWi -ma rofl e op ー ば l ent sinbehav esdur econdyea ( 1 ) Bronson 戸 . 1nLewI , .C. 1975 Deve l i i l & S 1 1 1 5 2 F i d h i d h W 3 t Ed J M,& Rosenblum,L.A.( 一 n ) n a n e e rr e a o s o n e o n s s y p . , , ,, re s p. ingthes l ia lp l t th pee ( 2 econd ) Eckerman ey z owthofsoc ay Wi r sdur .L.& Kut ,C.0, ,vvha ,J ,S.L. 1975 Gr i f あ 上 ) ‘ 肋わ 1 1 加 1 9 ( ) 4 2一4 rofl 災 e 8 の “ 彩 れ 燐 yea 光 g 芳 , , . 9 76 保育園の1歳児の相互交渉について 北海道教育大学紀要(第1部C) 第27 巻 1号 23- ( 3 ) 江口純代 1 33 , 173.
(15) . 江 口. 純. 代. 4 8 乳幼児期初期における同輩関係の発達 ( ) 江口純代 197. 北海道教育大学紀要 (第1部C). 第2 9巻第1号. 221一233 .. 97 7 家族なき乳幼児 -- その発達と戦時下の保育 ■-. 川 ( 5 ) フロイト, A. ,バーリン グハム, D. 久米稔訳 1 島書店.. l i ic i l ica t i ionandi t fa f f t hes i t t ru l ISynt ora s onsf f fman t simp ectandCogn so 6 a ( ) 日o opmen , M.C. 1975 Deve 2 2 1 1 6 0 7一 6 め ZA 物〆 5 i i D ) 如 ( ton motva y 昭y . . B僻 め創靴 , , i ingthef i l ttwo dr lr l i ipbe ia r s l tweench enofthesameagedur e at onsh ( 7 ) Maudry a ,M. 1939 Soc ,M.& Neku 1 吻〆 4 1 9 5 G勿勿 F 5 3-2 i f ノ s e γ yearofl . . . , , l i lana l i l t nLewi s odd e r s l ri nt e rac onamongt sofpee opmenta s r ( 8 ) Muel e ys . l ,M. .& Luca ,T. 1975 Adeve ,E 2 2 3 2 5 8 i l & S l i ipandpee - . i l t & Ros ons Bd rre ons a ) Fr endsh enb um,L s . . John W ey . A.( . l dboys fl i l i i l lrd ingandsoc ‐ o tedbehav -yr t aygroupo l l r or sinap ec 9 us er a ( ) Mue ch , Z er ,A, 1976 C1 ,E,& Ri 2 2 力 Z 1 3 1 5-3 カ メ & F 7 Cカメ溺 Fs の じ 二 s c り , y y . l l i i l l fs ia lsk t s ig inso oupt odd er aygr rac onamong p l l nt e oc sandi r . qの Mue enne er . 1977 The or ,J , E. &. Br 1 8 5 4‐8 6 C力”〆 D勿e砂粥 48 . , ・ lch i l dr ipa i lpa i cね〆. t t en onamongpreschoo y rc ( 1 1 ) Parten,M.B. 1933 Socia . .WC ,Ds . / ”b” ,27 ,243一269. 〈付 記〉. 本研究をおこなうにあたり, 昭和子どもの家, たんぽぽ共同保育所, の びる共同保育所, ポッ ポ の家の先生方と園児の父兄の方々には大変お世話になりました. ここに厚くお礼を申し上げます.. また, 教育心理学専攻の学生の皆さんにはカメラマンとして協力いただきました. 感謝申し上げま す.. (本学 講師・ 函館 分校). 174.
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