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論文の内容の要旨及び論文審査の結果の要旨の公表

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論文の内容の要旨及び論文審査の結果の要旨の公表

学位規則第 8 条に基づき、論文の内容の要旨及び論文審査の結果の要旨を公表する。

○氏名 五十嵐 崇訓(いがらし たかのり)

○学位の種類 博士(工学)

○授与番号 甲 第 1028 号

○授与年月日 2015 年 3 月 31 日

○学位授与の要件 本学学位規程第 18 条第 1 項 学位規則第 4 条第 1 項

○学位論文の題名 化粧品開発のための統計的画像解析による顔アピアランス評価

○審査委員 (主査)陳 延偉(立命館大学情報理工学部教授)

徐 剛 (立命館大学情報理工学部教授)

田中 覚(立命館大学情報理工学部教授)

<論文の内容の要旨>

ベースメイクアップ製品やスキンケア製品の開発、カウンセリング等において、顔や その肌のアピアランス評価は重要な役割を担っている。本研究では、顔画像の特徴量解析 に適した統計的画像解析をベースとして、顔画像をダイレクトに扱うことのできる顔アピ アランス評価法の開発を行った。

統計解析の準備として、顔画像を取得するための独自撮影システムを開発し、化粧前後 の顔画像から構成された化粧評価用の独自データベースである「多視点・多照明化粧顔画 像データベース(MaVIC)」を構築した。

形状が正規化された MaVIC を用いて(1)製品の性能把握やカウンセリング等の診断、

及び(2)製品設計支援を目的とした評価法を提案した。まず(1)について 3 つの評価法 を開発した。第1の手法として、主成分分析(Principal Component Analysis: PCA)をベース

としたEigen Dual-Subspace法を開発し、ベースメイクアップ製品の最重要性能である化粧

仕上がりの自然さの演出効果と、毛穴や色むら等の肌の欠点のカバー効果の両機能を同時 定量化した。第2 の手法として、化粧において重要な質感である透明感を定量化するPCA をベースとした固有差分累積法を開発した。第3の手法として、独立成分分析(Independent Component Analysis: ICA)の特性を用いて、化粧仕上がりの目標達成度を定量化するための 評価法を開発した。一方(2)について、肌の欠点に由来するテクスチャを顔画像から除去 し、理想的な顔アピアランス画像を生成(美顔化)する固有空間フィルタリング法を開発 した。次に、これを用いて目標化粧仕上がり(美顔)と試作品の作る仕上がりとの差異を 定量化し、試作品の改善点を可視化する手法を提案した。

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<論文審査の結果の要旨>

本論文では、化粧品分野への応用を想定した、統計画像解析による顔アピアランス評価 手法の開発を行った。以下の成果が評価に値する。

1. 顔画像を取得するための独自撮影システムを開発し、化粧前後の顔画像から構成 された化粧評価用の独自データベースである「多視点・多照明化粧顔画像データ ベース(MaVIC)」を構築した。世界でも類をみない、化粧品開発での利用を目的 としたデータベースである。

2. 化粧品の性能把握やカウンセリング等の診断用に、3つの評価法を開発した。第1 の手法として、主成分分析(Principal Component Analysis: PCA)をベースとした

Eigen Dual-Subspace法を開発し、ベースメイクアップ製品の最重要性能である化粧

仕上がりの自然さの演出効果と、毛穴や色むら等の肌の欠点のカバー効果の両機 能を同時定量化した。第 2 の手法として、化粧において重要な質感である透明感 を定量化するPCAをベースとした固有差分累積法を開発した。第3の手法として、

独立成分分析(Independent Component Analysis: ICA)の特性を用いて、化粧仕上が りの目標達成度を定量化するための評価法を開発した。これらの手法は、化粧品 の性能や化粧効果の評価に有効であることを示した。化粧品分野における統計画 像解析法を確立したことと、実化粧品の評価に適用したことが評価に値する。

製品設計支援を目的とした評価法として、肌の欠点に由来するテクスチャを顔画像から除 去し、理想的な顔アピアランス画像を生成(美顔化)する固有空間フィルタリング法を開 発した。本手法を用いることによって目標化粧仕上がり(美顔)と試作品の作る仕上がり との差異を定量化することができ、試作品の改善点を可視化できることが評価できる。

本論文の審査に関して、2015 年 2 月 5 日(木)11 時 00 分~12 時 00 分クリエーションコア CC204 において公聴会を開催し、学位申請者による論文要旨の説明の後、審査委員は学位申 請者五十嵐崇訓に対する口頭試問を行った。各審査委員および公聴会参加者より、学習デ ータの数、光学手法との関連、今後の展開などの質問がなされたが、いずれの質問に対し ても学位申請者の回答は適切なものであった。よって、以上の論文審査と公聴会での口頭 試問結果を踏まえ、本論文は博士の学位に値する論文であると判断した。

<試験または学力確認の結果の要旨>

本論文の主査は、学位申請者と本学大学院情報理工学研究科情報理工学専攻博士課程後 期課程在学期間中に、研究指導を通じ、日常的に研究討論を行ってきた。また、本論文提 出後、主査および副査はそれぞれの立場から論文の内容について評価を行った。

学位申請者は、本学学位規程第18条第1項該当者であり、論文内容および公聴会での質 疑応答を通して、学位申請者が十分な学識を有し、博士学位に相応しい学力を有している と確認し、本学学位規程第25条第1項によりこれに関わる試験の全部を免除した。

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以上の諸点を総合し、学位申請者に対し、本学学位規程第18条第1項に基づいて、「博 士(工学 立命館大学)」の学位を授与することが適当であると判断する。

参照

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