線・色面 ・ 惨みに よ る油彩画の制作
教科 ・ 領域教育専攻
芸術 系 (美術)コース 山 道 路I はじめに
継続しているテーマは、大地や海から受ける 自然の息吹を抽象的に表現することである。
画面は、線と色面と穆みがいくつも重なるこ とにより、深い空間が構築される。先ず、線描 は、鉛筆、木炭、チョー夕、パステル、オイル パーを用い、他の色面と対比するようなラフな タッチの線の集合体になっている。色面は、
塁、顔料(自然から採取した土 ・砂を含む)と 油彩のペインティングによるもので、自然な暖 かさを感じさせるような微妙な色で構成を試み ている。また、水性キャンパスに和紙をコラー ジュし、油彩をのせることで惨みが生まれ効果 的な画面を作り出している。
線 ・色面 ・惨みによる研究と、これまでの制 作をふまえて、テーマの実現にせまれるように 追求していきたい。
「海に咲く花」
2001年 162.1X 162.1cm
指 導 教官
鈴 木 久 人
'¥:
¥ j ¥ ¥ ¥ J
i ¥ = ←
i‑uに
.
•
「大地と海のリズム」
2001年 227.3X 181.8cm
作
nu
1 題材について
大地や海を目の前にした時、聴覚 ・臭覚 ・味 覚 ・触覚 ・視覚との密接な関係によって、自然 の息吹を感じる。そこから受けたイメージを大 切にし表現していく。
2 ドローイング
3 本制作の下描き
4 イメージの強調
5 コラージュ
大まかなイメージと量感がついてきたのでコ ラージュを行う。コラージュには、渉みの効果 がでやすい和紙を使用する。また、和紙は下地 の色が透けておもしろい効果がでる。和紙は、
麻紙を使用する。
形態に対する流れを表現するため重なりや鍛 を作りながらコラージュを進めていく。また、
和紙特有のちぎりのおもしろさをいかすコラー ジュを行う。制作を行っていく過程で、油彩を 使用するため、水性の作業段階で和紙をコラー ジュする必要性がある。
6 マチエール
7 ドリッピング
8 色面と線描
9 油彩による色面と線描
油彩では、土の顔料と蜜蝋を使用することに よって暖かみのある色を心がける。薄く溶いた 油絵具を何度も重ねて作られた比較的平滑な色
面と厚塗りして強い物質感のある色面との対比 を出す。
1 0 新たな形態を描く
1 1 油彩による色面と線描 (2)
皿 終わりに
制作の結果、線と色面と渉みがいくつも重な ることにより、
E
聴い空間が構築された。色面は、顔料(自然から採取した士、砂を含 む)と油彩のぺインティングによるもので、ま た。蜜蝋を混ぜることにより、より自然な暖か
さを感じさせるように構成した。
ドローイングからの貝殻の形態は外に流れる 印象が強かったが、制作途中で新たな形態を描
くことによって、深い空間が構築された。
今後も多種多様な描画材料を用いて、大地や 海から受ける自然の息吹を抽象的に表現するこ とをテーマに制作を進めていきたい。形態につ いては、貝殻以外の多様な形態についても研究 を重ねていく事が課題である。
修了制作品 「海のブルース # 1 # 2 J 2002年 各193.9X130.3田