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No.1 JSPS Strasbourg Office Quarterly April - June 2016 日本学術振興会 ストラスブール研究連絡センター 活動報告 ストラスブール大聖堂 2016 年 4 月 ~6 月 目次 JSPS ストラスブール研究連絡センター開設 15

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2016-2017 No.1

目次

イベント ストラスブール研究連絡センター 開設15周年講演会 2 JSPS フランス語圏同窓会総会 3 JSPS サマープログラム プレ・オリエンテーション 4 欧米短期選考会 5 事業説明会・研究所訪問 ストラスブール大学 5 パリ第6大学 5 学術セミナー 日本と数学 8 《混沌》の建築 -不安定がもたらす 安定- 8 フランス語、英語、日本語における ジップの法則・単語の出現頻度 9 癌抑制タンパク質 p53の四量体 形成:変異、進化、そして応用 9 折紙モデルで考える高歪み有機 分子の構造 10 2011年東北地方太平洋沖地震の 震源断層の掘削 10 その他の活動 来会・訪問 11

JSPS ストラスブール研究連絡センター開設

15 周年記念講演会を開催

6 月 1 日(水)、JSPS ストラスブール研究連絡センターおよび日仏 大学会館は、開設 15 周年記念講演会をストラスブール大学で開催し ました。

JSPS サマープログラム プレ・オリエンテーション

実施

6 月 6 日(月)、JSPS サマープログラムに今年参加するフェローを 対象としたプレ・オリエンテーションを CNRS パリ(Michel - Ange キャンパス)で実施しました。

パリ第

6 大学(UPMC)にて事業説明会を開催

6 月 7 日(火)、パリ第 6 大学を訪問し、JSPS 事業説明会を開催し ました。

学術セミナーを開催

日仏大学会館との共催により、2016 年 4 月から 6 月まで、6 回の 学術セミナーを開催しました。

JSPS Strasbourg Office Quarterly

April - June

2016

日本学術振興会

ストラスブール研究連絡センター

活動報告

2016 年 4 月~6 月

【ストラスブール大聖堂】

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【Marie-Claire Lett 日仏大学会館長】

イベント

ストラスブール研究連絡センター開設 15 周年記念講演会を開催

2016 年 6 月 1 日(水)、JSPS ストラスブール研究連絡センターおよび日仏大学会館は、開設 15 周年記念講 演会をストラスブール大学で開催しました。 同窓会員、在仏日本人研究者や日仏の政府・学術機関関 係者 70 名近くが参加し、Marie-Claire Lett 日仏大学会館長 の開会の辞につづき、Alain Beretz ストラスブール大学長お よび清水信介在ストラスブール日本国総領事から、お祝い の言葉と共に、JSPS 事業等による今後の日仏学術交流の発 展を期待する旨の挨拶がありました。 また、加藤久 JSPS 東京本部研究者国際交流センター参 与は、祝福の言葉と共に、ストラスブールと日本との学術 交流の歴史に言及し、関係諸機関への御礼とともに、日仏 の学術交流の拠点の更なる発展と両施設への支援と協力の 依頼が述べられました。 この後、Marie-Claire Lett 日仏大学会館長が、JSPS スト ラスブール研究連絡センターおよび日仏大学会館開設の頃 の懐かしい写真・ビデオを使って、15 年の歩みを振り返り ました。

Jean-Pierre Bourguignon 教授・数学者・European Research Council 理事長(JSPS フェロー)から、「A la rencontre de Japonais d’exception grâce aux mathématiques」と 題して、自身がこれまでに出会った数多くの類希な日本人との関わりや携わったこ となどについて講演いただきました。そこでは、同じ分野の研究者に留まらず、音 楽家、建築家、写真家、実業家や映画監督に至る 40 名近くもの著名な日本人が紹 介されました。数学がとりもつ以上に非常に幅広い交友関係と、それを生み出すご 自身の魅力を十分に伺い知ることができました。出席者は大変熱心に耳を傾け、宮 本センター長の司会の下に行われた討論でも、活発な質疑応答が行われました。 【清水信介在ストラスブール日本国総領事】 【Jean-Pierre Bourguignon 教授】

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この後、在ストラスブール日本国総領事公邸に場所を移 し、総領事館主催による記念レセプションが開かれました。 宮本センター長の乾杯の発声により、およそ 40 名の招待者 は和やかな雰囲気の中、旧友を温め、また新たに出会い、 歓談を楽しみました。 本記念行事の実施に際して尽力いただいた関係各方面の ご協力に御礼申し上げます。

JSPS フランス語圏同窓会総会

2016 年 6 月 1 日(水)、JSPS フランス語圏同窓会 の総会が行われました。 はじめに、会員数が 600 名を超えたこと、JSPS 事 業説明会の実施状況、同窓会の活動、今後の予定な どについて報告がありました。その後、会費の徴収 について議論され、年会費 40 ユーロを納める「正会 員」とそれ以上の金額を納める「特別会員」の設定 を決定しました。最後に、任期満了交替 4 名の幹部 を決める選挙が行われ、新体制となりました。 【同窓会幹部 2016 年 6 月~】 会長: Dr. Isabelle Sasaki

副会長: Prof. Marie-Aleth Lacaille-Dubois Dr. Anne-Lise Poquet-Dhimane 書記: Dr. Lucile Joly-Pottuz

会計: Prof. Marie-Claire Lett 会計副担当: Dr. Jacques Fattaccioli メンバー: Dr. Bernard Chenevier

Prof. Brigitte Senut Dr. Delphine Talbot Dr. Norbert Maionchi-Pino

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JSPS サマープログラム プレ・オリエンテーション

2016 年 6 月 6 日(月)、サマープログラム プレ・オリエンテーションを CNRS パリ(Michel - Ange キャン

パス)において開催しました。今年のプログラム採択された 13 名の内 10 名の参加者が出席し、CNRS および JSPS 関係者から出発前に必要な情報を得るとともに、参加者相互が知り合って情報交換を行う機会となりま した。

CNRS Asia の Arnaud Lalo 氏(Deputy Director)から、開会と 歓迎の挨拶の後、CNRS の事業に関する説明がありました。 続けて、須藤副センター長から、サマープログラムの説明、 出国から成田到着、総研大でのオリエンテーションを含む全体 スケジュールと諸手続きの確認、日本での生活に関する説明が ありました。 また、昨年のサマープログラム参加者の Estelle Degouys 氏、 Pierre Favier 氏から、体験談を語っていただきました。サマー プログラム経験者の情報は貴重で、お土産や鉄道の利用法をは じめとする生活情報に至るまでの説明やアドバイスもあり、参 加者にとって非常に興味深い内容で、質疑応答も活発に行われ ました。 引き続き、宮本センター長が JSPS の事業全 般に関する説明を行いました。 最後に、CNRS International Relations の Sinnou David 氏(Deputy Director / JSPS OB) から、CNRS International に関する説明があり ました。日本での経験を踏まえ、出発を控え た参加者へのアドバイスも語っていただき、 質疑応答も含めて活発な意見交換が行われま した。 【左から順に:Pierre Favier 氏 / Estelle Degouys 氏】

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欧米短期選考会

2016 年 6 月 6 日(月)、サマープログラム プレ・オリエンテーションの開催と合わせて、CNRS パリ本部 において、欧米短期選考会を実施しました。

CNRS からは Arnaud Lalo 氏(Deputy Director /ヨーロッパ研究・国際協力部門 アジア担当)と Caroline Danilovic 氏(International Program Manager / ヨーロッパ研究・国際協力部門 日本・韓国・台湾担当)が同席 し、同事業の平成 28 年度第 2 回外国人特別研究員(欧米短期)選考会を開催、終了後に、Patrick Nédellec 氏 (Director / ヨーロッパ研究・国際協力部門)とも懇談し、引き続き、JSPS と CNRS との国際共同事業を推進 していくことを確認しました。

事業説明会

ストラスブール大学

2016 年 4 月 28 日(木)、ストラスブール大学イルキルシュキャン パスにおいて JSPS 事業説明会を実施しました。

ストラスブール大学 Associate Professor の Dr. Said Ennahar 氏 (JSPS フェロー)の挨拶の後、須藤副センター長が JSPS 国際交流 事業についてプレゼンテーションを行いました。その後、参加者と の質疑応答も活発に行われました。

パリ第 6 大学

2016 年 6 月 7 日(火)、パリ第 6 大学(ピエール・エ・マリ・キュリー大学) において JSPS 事業説明会を実施しました。 最初に訪問した国際部のある場所は、2009 年に建て直された Tour Zamansky という新しい建物内の16 階であり、24 階の最上階の部屋からはパリ市街が一望 することができ、世界遺産のノートルダム大聖堂を間近に見下ろす場所にあり ます。 パリ第6 大学は国内に 13 校あるパリ大学の一つであり、ピエール・エ・マリ・ キュリー大学とも呼ばれ、その名の通りノーベル物理学賞を受賞したキュリー 夫妻に由来しており、これまで数多くの受賞者を輩出しています。 【後ろの建物:Tour Zamansky】

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特に科学・医療系の分野においては、フランス最大の医療複合施設を有しており、フランス国内トップクラ スです。また、学内にはおよそ100 以上の研究所があり、パリ第 4 大学(ソルボンヌ大学)と緊密に連携して います。 国際部では、Hanna HERTWIG 氏から、パリ第 6 大学の概要について次のような説明がありました。 ・学生数が約 33,000 人。そのうち留学生数は 20%、約 6,900 人である。 ・マスタープログラムでは、研究に留まらず、実践指導およ び職業指導にも力を入れている。 ・EU の政策を進めるのに積極的に活動している。 ・世界の各機関との協力関係構築を推進しており、在学生 の海外への流動性を高めている。

・「Erasmus Mundus Action 2」の「TEAM」プログラムでは、 欧州および東アジア(日本では東京大学、慶応義塾大学 および奈良先端科学技術大学院大学および韓国)のパート ナー機関との相互交流を促進する計画を進めており、2014 年から 2018 年までの間、情報や通信技術の分野を対象に、 欧州委員会からのファンドによって 110 人に奨学金を支給 する予定であるなど、国際化を進めている。 この説明を受けた後、宮本センター長からJSPS 事業に関する概要説明を行いました。 この後、会場を移し、JSPS 事業説明会を実施しました。今回はパリ第 6 大学とパリ第 9 大学(パリ・ドフ ィーヌ大学)による合同での説明会で、各大学から教員や国際交流担当をはじめ、ポスドクおよびドクター学 生等、28 名の来場がありました。 須藤副センター長が、JSPS 国際交流事業についてプレゼンテーションを行い、続く Q&A セッションでは、 主に次のような質問がありました。 ・サマープログラムはフランス国籍がないと申請できないか ・フランスと日本両方で申請できるか ・期間は自分で設定できるか サマープログラムはフランス国籍であることが条件であるこ と、日仏両国で申請可能なプログラムは並行申請可能であること、 滞在期間はサマープログラム以外では一定の条件下で自由に設 定可能であること、を回答しました。これらに加えて、申請にあ たっては受入機関の研究者と事前によく連絡をとるように伝え ました。 この後、在フランス日本国大使館広報文化部の大川晃平一等書記官から、博士課程、修士課程での学位取得・ 研修等を目的とした学生に対する国費外国人留学生制度を中心に、大学や奨学金検索情報、留学プログラムに ついての説明がありました。 【左から順に:Anne-Lise Poquet-Dhimane氏 / Brigitte Senut氏】

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また、3 名の JSPS 事業経験者(Dr. Hugues Richard:外国人招聘プログラム(欧米短期)で産業技術総合 研究所へ派遣、Dr. Salvatore Anzalone:外国人招聘プログラム(欧米短期)で大阪大学へ派遣, Dr. Florian Yger:外国人招聘プログラム(一般)で東京工業大学および東京大学へ派遣)から、それぞれ日本での研究や 生活等について説明がありました。 なお、会場内には、過去のQuarterly 表紙やサマープログラムのポスターが張られ、日本のお菓子やお茶も 用意され、休憩時間等にも関係者を含む参加者同士が質問や情報交換など、歓談を楽しみました。 事業説明会終了後、「ル・シャトリエの原理(法則)」で知られる化学者アンリ・ル・シャトリエが使用した 机、書棚が置かれた現化学部長室を案内していただきました。 同説明会実施にあたり、広報や準備等に大変ご尽力くださった JSPS フェローで、UPMC の Dr. Anne-Lise Poquet-Dhimane 氏、Muséum national d'histoire naturelle の Prof. Brigitte Senut 氏にお礼申し上げます。

【大川晃平一等書記官】 【Florian Yger 氏】

パリ第 6 大学(ピエール・エ・マリ・キュリー大学)

パリ第 6 大学はピエール・エ・マリ・キュリー大学とも呼ばれており、ノーベル賞受賞者である キュリー夫妻からその名が付けられています。妻のマリ・スクウォドフスカ=キュリーは女性初の ノーベル賞受賞者で、また、ノーベル賞を 2 度受賞した最初の人物でもあり、日本では、キュリー 夫人としてもよく知られています。 1903 年 ノーベル物理学賞(ピエール・キュリー、マリ・キュリー、アンリ・ベクレル) 1911 年 ノーベル化学賞(マリ・キュリー) 1903 年、フランスの物理学者・化学者であるアンリ・ベクレルは自然放射線現象の発見によって、 キュリー夫妻はベクレルにより発見された放射現象に関する共同研究によって、ノーベル物理学賞を 受賞(3 人とも受賞)。 1911 年、マリ・キュリーは、ラジウムとポロニウムの発見、ラジウムの性質とその化合物の研究に よって、ノーベル化学賞を受賞している。

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学術セミナー

2016 年 4 月 4 日(月) 第 167 回学術セミナー

Fabien TRIHAN(上智大学准教授)

日本と数学」

“ Le Japon et les mathématiques ”

江戸時代から今日に至る、日本における数学の歴史を紐解いてみ る。とりわけ、数論が日本においてどのように発達したか例を挙げ て説明し、西洋から隔絶した世界にあって、日本では独自に数学が 発達したが、そのレベルはきわめて高いものであったことを示した。 また、近代から現代に活躍した日本の数学者を紹介し、その業績を 説明した。

2016 年 4 月 27 日(水) 第 168 回学術セミナー

Pierre LITZLER (ストラスブール大学教授) 「《混沌》の建築 -不安定がもたらす安定-“ Architecture de l’intranquillité ” 講師は2016年3月に急逝したZaha Hadidの建築空間上の新たな探究 について述べた。設計は行うものの、実際に作品が具現化されるこ とが少ないといわれる建築家であったが、作品例として、スイスの Weil am RheinにあるVitra社の「消防署」とストラスブール・Hoenheim トラム終着駅について説明した。Vitra社の消防署はその機能から、 柱の無い大きな構造物となっており、機能性を確保しつつ、斬新なデザインを追求している。 パーク&ライド用 Hoenheim駅は、ストラスブール市内と郊外を結ぶ連結点であり、郊外から市中心部に向 かうトラム利用者はここまで自家用車で来て、降りてトラムに乗り換えることになる。その際、自然にトラム 乗り場に向かうように、駐車場の地面には傾斜が設けられている。駐車スペースもゆるやかな曲線に沿って並 んでおり、直線を排除している。また、トラムの屋根も傾斜しており、作品は全体として、ひとつの「流れ」 を形作っている。

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2016 年 5 月 9 日(月) 第 169 回学術セミナー

藤村 逸子(名古屋大学教授)

「フランス語、英語、日本語におけるジップの法則・単語の出現頻度」

“ La loi de Zipf ou la fréquence des mots en français, en anglais et en japonais ” 出現頻度がn番目に大きい要素が全体に占める割合は1/nに比例す るという経験則がある。これをフランス語、英語そして日本語の身 近にあるテキストにあてはめてみた結果を講師は示した。フランス 語と英語は単語が独立しているので勘定しやすいが、日本語では、 品詞毎に分解して単語と見なして処理をする。これら3つの言葉では いずれもジップの法則がなりたっており、横軸に頻度の順番を、縦軸に出現頻度の対数をとってグラフを描く と、右下がりの直線にのる。いずれの言語も、頻度順で20,000語を修得すれば、日常使われるほとんどの単語 を網羅することになる。頻度が高い単語を修得すれば、効率よく外国語を学ぶことができそうだが、実際はそ う簡単ではない。会場からは、日本語に特有の漢字を始めとした文字の多さと複雑さ、発音や同音語、語尾変 化など言語毎のバリアについて質問が出た。

2016 年 5 月 12 日(木) 第 170 回学術セミナー

坂口 和靖(北海道大学教授) 「癌抑制タンパク質p53の四量体形成:変異、進化、そして応用」 “ Tetramer Formation of Tumor Suppressor Protein p53: Mutation, Evolution and Application ”

癌抑制タンパク質p53は、細胞毒性ストレスに応答した細胞周期 の調節やアポトーシスの誘導によってゲノムの完全性を維持して いる。p53遺伝子は悪性腫瘍において最も高頻度に突然変異してお り、全悪性腫瘍の50%に変異がみられる。一方、進化過程において、 p53はヤツメウナギにおいて初めて出現したと考えられている。 p53の四量体形成は、癌抑制タンパク質としての機能に必須であり、非常にユニークでシンプルながら美しい 立体構造を形成する。また、癌に見られる突然変異や進化での変化における四量体構造の安定と機能の説明に 加え、ナノテクノロジーにおけるバイオミネラリゼーションのナノ構造体形成への応用についても解説した。

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2016 年 6 月 9 日(木) 第 171 回学術セミナー

河合 英敏(東京理科大学准教授)

「折紙モデルで考える高歪み有機分子の構造」

ORIGAMI Models for understanding Highly Strained World-Record Compounds ” 炭素 - 炭素単結合は、長さ 1.54Å で、ベンゼン環は正六角形の剛 直な平面構造をもつ。このような標準的パラメーターから逸脱した 有機化合物を作ることは可能なのか、また、そのような化合物では、 普通とは違う何かが起こるのかについて解説した。一般的な炭化水 素の構造と歪んだ分子の構造を折紙モデル(桃谷モデル1)ととも に考える。講演では、実際に折り紙を折ることにより、分子構造の 理解を深めた。

2016 年 6 月 20 日(月) 第 172 回学術セミナー

モリ・ジェームズ・ジロウ(京都大学教授) 「2011 年東北地方太平洋沖地震の震源断層の掘削」

“ Drilling to the Fault of the 2011 Tohoku-oki Earthquake ”

2011 年東日本大震災は M9.0 という未曽有の大地震であったが、その 地震を引き起こした東北沖の断層まで、海洋科学研究機構の地球深部 探査船「ちきゅう」(海底下 7,000m までの採掘能力)を使い、国際混成 チームが掘削を行った。地層サンプルを採取することにより断層部分で は摩擦が極めて小さかったことが明らかとなった。今後、同様の調査を 行うことで、地震発生メカニズムのよりよい理解が進むと考えられる。

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その他の活動(来訪・訪問)

2016 年 4 月 1 日(金)

須藤嘉裕副センター長(筑波大学)着任

2016 年 5 月 6 日(金)

宮本センター長が、スペイン・バルセロナで開 催された「The Japanese Research and Innovation System - Opportunities of EU - Japan Collaboration」で JSPS 事業説明を行い ました。 2016 年 5 月 13 日(金) 須藤副センター長が、在ストラスブール日本国 総領事館で開催された安全対策連絡協議会出席 2016 年 6 月 10 日(金) 名古屋大学医学部精神健康医学学生相談総合 センター 古橋忠晃准教授来会 2016 年 6 月 14 日(火) 宮本センター長が、在仏日本国大使館にて、池 田一郎一等書記官とフランスの科学技術・学術 および10 月開催予定のシンポジウムについて 意見交換しました。また、樋口義広公使とフラ ンスにおける学術文化全般に関する情報交換を 行いました。 2016 年 6 月 15 日(水) 宮本センター長が、在仏日本国大使館にて、大 川晃平一等書記官、石井暁子アシスタント、Emi Murayama パスツール研究所研究員および Damien Baigl パリ高等師範学校教授(JSPS OB) と、日本向けスカラーシップ・フェローシップ 案内のためのインターネットポータルサイト構 築に関する打合せを行いました。 2016 年 6 月 21 日(火) 宮本センター長が、パリ日本文化会館で開催さ れた日仏イノベーション・セミナーに出席しま した。

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行事予定

・2016年10月13日(木)と14日(金)の2日間、トゥールーズ(ジョルジュ・ラビ美術館)において日仏 学術フォーラム「Ethno - Poïetics of Colors - from the experience of the tint to the poetics of the shade -」(「色の 民族詩学的分析 - 染色の実体験から色の創作まで - 」)を開催します。

日本学術振興会ストラスブール

研究連絡センター

42a, avenue de la Forêt Noire 67000 Strasbourg France TEL: +33 (0)3 68 85 20 17 FAX: +33 (0)3 68 85 20 14 jsps@unistra.fr http://www.jsps.unistra.fr センター長 宮本 博幸 副センター長 須藤 嘉裕 国際協力員 湊 涼子

表紙の写真

「ストラスブール大聖堂」

1015 年に着工、1439 年に完成したノートルダム大聖 堂(イエスの母マリアに捧げられたカトリックの教会 堂)。ゴシック建築の傑作であり、ロマネスク様式の 建築も一部に見られます。 1988 年、このストラスブール大聖堂が位置するイル川 に挟まれたグランディル(意味:大きな島)は、世界 遺産に登録されました。 赤色砂岩で作られた大聖堂の表面を覆う色は、季節や 天候、時間帯によっても見え方が違います。142m ある 尖塔は遠くからも目立ち、ストラスブールへ来て間も ない頃、道に迷った時や方向を確認するのに大聖堂を よく目印にしていました。 グランディルの街中の通りを抜けて大聖堂へ向かう 途中、周囲の建物に遮られて、その姿が確認できなく なる間がありますが、間近になって視界が開けた瞬間 目に入ってくる姿は何度見ても圧倒されます。 また、332 段あるらせん階段を上って展望台まで行く こともできて、息を切らせて上りきると、そこからは 街を一望でき、天気が良い日にはドイツの黒い森まで 見渡すこともできます。 (須藤嘉裕)

参照

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