1 (会 社) 前回の交渉で申し述べたとおり、次期中期経営計画期間中における関係諸協定につ いて、以下のとおり提案する。 1.「関係会社等転出支援制度に関する協定」について 関係会社等への出向・転出(移籍)に関しては、現在出向されている方々や、既に 転出された方々のご活躍により、出向先企業から、名実ともに当該企業の社員として 精励頂きたいとの引き続き強い要請がある。 次期中期経営計画においても、直協トータルでの戦力強化に取り組む中にあって、 残勤務年数が5年以下となった出向者が、先方会社からの要請にもとづき、会社を退 職の上、当該関係会社に転出することを本人が希望し、会社がこれを必要と認めた場 合については、現行制度内容を継続する。 2.「早期退職者に対する援助措置に関する協定」および「転職援助のための特別休職 に関する協定」について 早期退職援助措置ならびに転職援助のための特別休職措置については、社員個々人 が、自らの人生設計の見直しを行い、個々の事情に応じて転進されるうえでの補完的 な援助施策として設定したものであり、社員個々人の人生設計における 多様な選択肢 との位置づけである。次期中期経営計画期間中においても、こうした考え方に基づき、 現行制度内容を継続する。 3.「業務効率一時金に関する協定」「業務効率一時金に関する覚書」について 業務効率一時金の取扱いについて、次期中期経営計画期間中についても継続し、要 員協議対象範囲における要員合理化について、配置合理化、機械化による合理化、設 中期関連制度案
2 備関連減および請負化による減を対象として支給する。支給対象者は、合理化の時点 で当該職場に所属していた者のうち、当該合理化により作業分担に変更がある者とし、 要員協議対象範囲については箇所毎に定める。 4.「代休の特別取扱いに関する協定」の廃止について 2013年5月21日より実施してきた代休の特別取扱いを終了し、代休の付与要 件については、労働協約別冊第27条に基づく制度運用に戻す。 5.関係諸協定の適用期間について 上記1から3に関わる諸協定の適用期間については、妥結日より2018年3月3 1日までとする。 なお、現行中期経営計画における関係諸協定の適用期間は、2013年5月21日 から2016年3月31日までとしてきた。しかしながら今般、次期中期経営計画の 期間を2015年度から2017年度としたことを踏まえ、関係諸協定の適用期間を 中期経営計画の期間に対応させる観点から、現行の諸協定の適用期間については、2 015年3月31日までとすることに改める。 (組 合) 連合会は、去る3月3日の労使協議会において、会社より提案を受けた2017年 中期経営計画における人事施策について、これまで各単組と連携のもと組織対応を行 ってきたところであり、こうした経過を踏まえ、本日提案を受けた次期中期経営計画 期間中における関係諸協定も含め、以下の点について会社の考え方を質すこととする。 1.採用について (組 合) 会社は、次期中期経営計画期間における採用数を約 1,300 人/年としているが、大 幅な採用増に至った背景やその採用方法について今少し詳しく聞きたい。
3 (会 社) 会社は、競争力の源泉たる人材の育成や人事施策については、中長期的な視点から 実行していくことが重要との認識のもと、今後の要人員見通し等を踏まえつつ、安定 的な採用を継続していく考えである。また、こうした点に加え、次期中期経営計画に おける各種施策を着実に推進していくため必要な人員を確保していく観点から、採用 数を 1,300 人/年としたところである。 とりわけ操業・整備職場においては、先にも述べた通り、次期中期経営計画の期間 をピークとして、ベテラン層が一斉に退職時期を迎える状況にある。こうした中、会 社としては、円滑な世代交代を確実に実行していくことが極めて重要と考えており、 職場毎の要人員事情等を踏まえた上で、採用を実施していく。 なお、各年の採用数については、退職者数のピーク、および新入社員の育成に必要 な期間等を踏まえ、極力前倒しで実行していく所存である。また、その採用方法につ いては、その大半を新卒者で予定しているが、所別・職場別の年令構 成等を勘案し、 一部中途採用も実施していく考えである。 2.「現場力・人の力」再構築に向けた育成施策について (組 合) 会社は、重点施策の中で「現場力・人の力」再構築に向けた育成施策の考え方につ いて述べられたところであるが、改めて、新日鐵住金全体としての育成施策の考え方 について聞いておきたい。また、具体的な人材育成施策として、「新日鐵住金学園」を 強化・拡充し、これまでの新入社員に加え、新たに中堅層までを対象としているが、 OJTプログラムの内容や育成のための専任配置の考え方について聞きたい。 (会 社) 人材の育成については、上司・部下の対話を基軸とし、業務運営と一体となった施 策を実行していくことを通じて、新人からベテランまで自律的に研鑽し、共に働くな かで先輩から後輩へ技と心を伝承していくことが基本と考えている。 こうしたOJTによる取組みを補完する施策として、世代毎のステージに応じた教 育や各役職に必要とされる知識・スキルを習得するためのOff-JT研修について、 統合以降、全社共通の体系をつくり、実行してきたところである。
4 足下、操業・整備職場においては、 次期中期経営計画の期間をピークとして、ベテ ラン層が一斉に退職時期を迎える一方、40 代前半から 50 代中盤にかけては在籍人数が 極端に少ない状況であり、ベテラン層から職場の中核を担う中堅層以下への円滑な世 代交代と技術・技能の伝承・高度化を早期かつ確実に実行していくことが極めて重要 な局面となっている。このような状況を踏まえ、先にも述べた通り「新日鐵住金学園」 の強化・拡充等の施策を推進していく。 具体的には、新たなOJT施策として、自職場の設備構造や日常点検に関する知識 の習得、また非定常対応力の向上等を目的とし、各職 場の中堅層が整備部門で一定期 間の経験を積む「操業設備習熟研修」を実施する。併せて、再雇用者を含めたベテラ ン層の中から育成のための専任者を任命し、職場の中核を担う中堅層(班長を含む) とペアリングすることで、技能を伝承する側・受け継ぐ側を明確にしてトラブル・非 定常対応や設備・操業仕様変更等を中心にOJTで技能伝承を行う「現場力伝承研修」 を実施する。これらの研修を全社共通の育成体系の中に位置付けるとともに、職場毎 の実態を踏まえながら個別に専任者を配置するなど、必要な人員を確保しつつ、着実 に実行していく所存である。 会社としては、今回説明した取組みを含め、世代毎・課題毎にきめ細かに対応を図 ることを通じ、経験と技能を次世代に引き継いでいくことができる逞しい人材を育て る仕組みを一層充実させ、「現場力・人の力」の再構築を図っていく所存である。 3.女性の活躍推進に向けた取組みについて (組 合) 連合会は、わが国の労働力人口が減少するもとで、近年、新日鐵住金においても女 性の操業・整備職場への配置が進む中、仕事と生活を両立するための取組みは、女性 が安心して働き続けるうえにおいて極めて重要であると考える。 会社は、女性の活躍推進に向けて、配置職務の拡大やライフイベントに応じた施策 の充実について取組む考えを述べたところであるが、その具体的な取組みについて聞 きたい。 (会 社) 近年、操業・整備職場においても、多くの職場で女性社員に活躍いただいており、
5 会社としては引き続き男女問わず多様な人材が活躍できる職場づくりを目指しつつ、 配置職務の拡大や出産・育児等のライフイベントに応じた施策の充実について取り組 む考えである。 具体的には、法令および職場毎の作業環境等の実態を踏まえ、現状の配置可能職務 を改めて検証し、女性の配置拡大を図ってい く所存である。また、女性の配置職務を 更に拡大するための設備・環境対策を検討するなど、中長期的な視点で女性の配置拡 大に取り組んでいく考えである。更に、女性社員が出産・育児等のライフイベントを 迎えた際にも安心して職務に専念できるよう、例えば箇所における託児所等の整備と いったインフラ面での支援策等についても検討していく。また、女性社員の増加に伴 い、今後各職場で育児等に伴い休業する者が増えてくることも考えられるが、こうし た点も踏まえ、採用等により必要な人員の確保をしていくなど、女性の活躍推進に向 けた諸施策を検討・実行していく。 4.直協の連携強化について (組 合) 会社は、「直協トータル」の観点からの取組みに関して、次期中期経営計画において も取組みを深化させつつ、採用や人材育成といった面においても連携を一層強化して いく旨を述べているが、連携強化の具体的な取組みについて聞きたい。 (会 社) 当社が熾烈な国際競争を勝ち抜くためには、同じ製造現場で鉄づくりを行うパートナ ーである協力会社と戦略を共有し、直協一体で体質強化策を実行していくことが極め て重要である。こうした認識のもと、統合以降、協力会社における採用や人材育 成と いった面においても各社の課題、要望等を踏まえ適切な支援を行ってきたところであ る。今後、直協一丸となって製造実力を一層向上させていくためにも、それを支える 人材の確保・育成に関しては更なる直協での取組みの強化が必要と考えている。その 具体的な取組みとして、採用面においては、例えば直協合同による採用説明会の開催 や学校訪問・工場見学会を実施するなど、協力会社と一体となって鉄づくりに関わる 仕事の魅力を伝えていく場を増やしていく。また、育成面においては、直協双方向の 人材交流の更なる促進等により、相互の作業内容について の理解を深め、直協作業間
6 における連携の一層のレベルアップを図るなど、直協トータルでの取組みを強化して いく所存である。 5.「代休の特別取扱いに関する協定」の廃止について (組 合) 代休の特別取扱いは、提案当時の厳しい経営環境等を踏まえ、当面の間、実施する ことについて、受け止めてきたところである。 会社は代休の特別取扱いについて、2015 年3月 31 日をもって終了するとしているが、 終了するに至った背景と考え方について聞いておきたい。 (会 社) 本特別取扱いについては、現行中期経営計画策定当時の厳しい経 営環境において、 職場間の繁閑のばらつきも大きい状況を踏まえ、工場の一斉休止や大規模修繕対応等 での付与を念頭に、1勤務相当分以上の所定就業時間外の就業を行った場合に、代休 を付与し得ることとしてきたものである。 本特別取扱いに関し、連合会は、前回の話し合いの場において、採用数の増をはじ め取巻く環境の変化等を踏まえた見直しが必要ではないかと考えていることを述べら れた。会社としても、次期中期経営計画の前提となっている今後の経営環境に対する 認識や、各箇所における足もとの生産・過勤務の実態等を総合的に勘案した結果、 代 休の特別取扱いについては2015年3月31日をもって終了とし、労働協約別冊第 27条に定める代休制度運用に戻すこととしたものである。 本施策に対するこれまでの組合ならびに従業員の皆さんのご理解とご協力に対し、 改めて深く感謝申し上げる。 (組 合) ただ今、2017 年中期経営計画における人事施策や関係諸協定について会社見解を質 したところである。 連合会としては、本人事施策の内容や考え方について、これまでの質疑を通じて、 概ね明らかになったものと考えている。 また、次期中期経営計画における関係諸協定や「代休の特別取 扱いに関する協定」
7 の廃止も含め、その趣旨や内容については、取巻く環境等を踏まえ提案したものであ ると考える。 いずれにしても、本日の話し合い内容をもって、再度、組織対応を行ったうえで、 後日、改めて会社との話し合いを持つこととする。 以 上