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自律分散工場を中心とした生産システムの教育と実習

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Academic year: 2021

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論 文

自律 分 散 工 場 を 中心 と した

生 産 シス テ ム の教 育 と実 習

Education

and Practice

on Production

Systems

Featuring

Autonomous

Distributed

Factory

HiroyukiHIRAOKA TohruIHARA 生 産 シス テ ム につ い て の 体 系 的,実 際 的 な 教 育 の 欠 如 は,将 来 の 日本 の 産 業 の 人 的 基 盤 を 損 な うお そ れ が あ る。 生 産 技 術 者 に よ って 支 え られ,急 速 な 発 展 を とげ て い る生 産 シ ス テ ム に つ い て,基 本 的 概 念,そ の実 態,先 端 的 技 術 な ど を 学 び,ま た 体 験 的 に 触 れ る 教 育 が 重 要 で あ る 。 中央 大 学 で は}NCマ シ ニ ン グセ ン タ,NC旋 盤 産 業 用 ロ ボ ッ ト,AGVな ど を ネ ッ トワ ー クで 統 合 した 自律 分 散 型 工 場 シ ス テ ム 実 験 装 置 を 開 発 し, こ れ を 用 い て 集 中 管 理 生 産 方 式,デ ー タ キ ャ リア を 用 い た 自 律 分 散 生 産 方 式,プ ロ グ ラ マ ブル 操 作 盤 を 介 した 人 間 主 体 生 産 方 式,な ど の 生 産 手 法 に つ い て の 体 験 的 学 習 を 試 み て い る 。7. キ ー ワ ー ド:生 産 シス テ ム,NC,自 律 分 散 生 産,人 間 主 体 生 産,デ ー タ キ ャ リア 。

Lack of systematic education on production systems might undermine human infrastructures of Japanese industries. As production engineers support the current production systems and their development, the education is indispensable that gives students the knowledge and practices on the fundamentals of production systems, their reality and their leading technologies. We developed in our campus of Chuo University an autonomous distributed type factory system that consists of an NC machining center, an NC lathe, an industrial robot, an AGV and other equipments. Using the system, education and practices are performed not only on the basic components of production systems but also on the methodologies such as centralized production, autonomous distributed production using data carrier, and anthropocentric production based on programmable control panels.

Keywords : Production System, NC, Autonomous Distributed Production, Anthropocentric Production, Data Carrier.

1.は じ め に 日本の加 工組立 の生産技 術 はその経済 の興 隆を支え る ものであ るといわ れなが ら,生 産 システムの教育 につ い ては体系的,実 際的 に行 われて いる例が 少な い。企業活 動 の中で 日々の問題 に対処 しなが ら得 られ る知見は必ず しも大 き くないで あろ う し,よ り効率的 な生産 を求 める 自動化の推進 と熟練技術者 の減少 も考え る と,技 術の継 承 問題,教 育 問題 は座視 すべ き問題で はない と思 われ る。 この よ うな観 点か ら中央大学 理工学部で は近年 生産 シ ステムの教育 に注 目 してお り,文 部省私立学校施 設設備 等 補助 金 を得 て,自 律分散型生 産 システ ム実験装 置を構 日本 工 業 教 育 協 会 誌 第42巻 第6号1994,11 26

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築 した 。 本 報 告 で は,ま ず 生 産 シス テ ム の 発 展 につ い て 概 観 し,つ ぎ に生 産 シス テ ム に関 す る教 育 の 問 題 点 を考 え,本 学 で は そ の よ うな 問 題 に どの よ うに 対 処 して い る か を上 記 装 置 と関 連 して報 告 す る。 最 後 に 効 果 と問 題 点 に つ い て述 べ,ま と め を述 べ る。 2.生 産 シ ス テ ム の 発 展 まず,生 産 シス テ ム の 発 展 と現 状 に つ いて 概 観 して お く(1)。 大 き な発 展 の 形 態 は つ ぎの4段 階 に整 理 で き る で あ ろ う。 (1)自 動 化:工 作 機 械 の 発 展 は,数 値 制 御 によ る 自動 化 の実 現 か ら始 ま っ た 。 これ に よ り一 定 の 品 質 の 製 品 が 大 量 に 生 産 で き る よ う に な っ た 。NC工 作 機 械 だ け で な く産 業 用 ロ ボ ッ トも同様 な技 術 に も とつ い て 開 発 さ れ た 。 (2)多 機 能 化:自 動 化 が 進 む と,工 作 機 械 間 の 搬 送 や 段 取 りが 工 作 精 度 の 向 上 や 生 産 の 効 率 化 の 阻 害 要 因 と な って き た。1つ の工 作 機 械 で 複 数 の 種 類 の 作 業 を段 取 り替 え な し に実 行 す る,マ シニ ン グセ ンタ(MC)や ターニ ン グセ ン タ(TC)が,そ の 解 決 策 と して 開 発 さ れ た 。 (3)グ ル ー プ化1大 量 生 産 か ら多 品 種 少 量 生 産 の 時 代 に な る と,生 産 シス テ ム が 多 様 な 加 工 作 業 に柔 軟 に 対 応 す る こ とが 要 求 さ れ る。 そ の た め,複 数 の異 な る機 械 で セ ル と呼 ば れ る1つ の グル ー プ を構 成 し,そ の セ ル を ラ イ ンに 並 べ る こと で 多 様 な 製 品 の加 工 に 対 応 す る 生 産 シス テ ム が 開 発 さ れ,フ レキ シブ ル生 産 シス テ ム (FMS)と 呼 ば れ て い る 。 (4)統 合 化1よ り生 産 効 率 を上 げ,生 産 期 間 を短 縮 す る には,工 場 の個 々 の プ ロ セ ス を 個 別 に効 率 化 す る よ う な 方 法 に は限 界 が あ る。 工 場 全 体,ひ いて は会 社 全 体 を 見 通 して 生 産 に か か わ る冗 長 性 を 省 き,効 率 化 を す す め る こ とが 必 要 で あ る。 と くに計 算 機 を 用 いて 生 産 シス テ ム 内 の 情 報 を 統 合 的 に管 理 し活 用 す る手 法 を計 算 機 統 合 生 産 シ ス テ ム(CIM)と 呼 ぶ 。 最 近 で は さ らに,製 品 の 企 画 か ら出荷 ま で の 期 間 を 短 縮 化 す る た め に,生 産 にか か わ る各 プ ロ セ ス を で き るだ け 並 列 化 し 繰 り 返 し を 防 ぐ 技 術 形 態(Concurrbnt Engineering)の 研 究 ・開 発 が 盛 ん で あ る。 3.生 産 シ ス テ ム の 教 育 の 要 件 . 生 産 シス テ ム は,2で 述 べ た よ うに加 速 度 的 に進 展 し て き て い る。 に もか か わ らず,大 学 で は 生 産 シ ステ ム に ついて 系 統 的 か つ 体 験 的 に 学 さ磯 会 が 多 い とは いえ な い 。 こ の こ と は,以 下 の よ うな 問 題 を ひ きお こ して い ると思 わ れ る 。 α)次 世 代 技 術 者 の不 足1大 学 出 身 の 技 術 者 に 望 まれ て い る の は,生 産 シス テ ム を構 築,運 営,発 展 させ て い くこ とで あ る と思 わ れ るが,そ の よ う な教 育 が 行 わ れ て い な い た め に,生 産 シ ス テ ム の 次 世 代 を 担 うべ き技 術 者 が 育 成 さ れ な い 。 (2)生 産 シ ス テ ム の実 態 の理 解 の 不 足:現 在 の 生 産 シス テ ム は,現 実 に は本 来 あ るべ き姿 と は異 な って い る場 合 が 多 い 。 そ の ギ ャ ップ を生 産 技 術 者 の努 力 で 埋 あ て い る のが 現 状 で あ ろ う。 学 生 は そ う した問 題 に は どの よ う な ものが あ るか,な ぜ そ の よ うな 問 題 が 生 じるの か,に つ いて 体験 や理 解 が 乏 しい た あ,生 産 シス テ ム に 過 度 の 期 待 や 幻滅 を抱 くこ とが 多 い 。 (3)生 産 シ ステ ム にか か わ る最 新 技 術 の理 解 の 不 足:生 産 シス テ ム に関 す るつ ぎ つ ぎに 開 発 さ れ る さ ま ざ ま な 新 技 術 に つ い て,そ れ を 広 く知 った り具 体 的 に体 験 す る機 会 が な い 。 この こ と は,多 様 な 技 術 を取 り込 ん で 生 産 シス テ ム を 組 み 上 げ て い く生 産 シス テ ム技 術 者 と して の 基 礎 的 な 能 力 に 影 響 す る 。 す なわ ち,次 世 代 の 生産 シ ステ ム技 術者 を 育 て るに は, 生 産 シ ス テム に つ い て そ の 基 礎 技 術 実 態 お よ び最 新 の技 術 動 向を 系 統 的 に ま た 体験 的 に学 習 す る機 会 を 与 え る必 要 が あ る。 4.中 央 大 学 で の 生 産 シ ス テ ム 教 育 3の よ うな 要 件 に対 して 中央 大学 で は,1993年 度 よ り 大 学 院 の 半 期 に 「計 算 機統 合 生 産 演 習 」 の 科 目 を設 け, 生 産 シ ス テム の実 態 の 理解 と技 術 動 向 の 体 系 的 学 習 を め ざ して つ ぎの よ うな教 育 を 試 み て い る。 4.1実 習 シス テ ム 計 算 機 統 合 生 産 演 習 は,本 学 に1993年7月 に 導 入 され た 自律 分 散 型 工 場 シス テ ム 実験 装 置(写 真1)を 利 用 して 実 施 して い る。 まず,こ こ で そ の シ ステ ムの 概 要 を 説 明 す る。 (1)導 入 の 目 的 2で 述 べ た生 産 シ ステ ムの 発 展 の次 の 段 階 と して, わ れ わ れ は2つ の 概 念 を 提 案 して い る{2)一[5)。 す な わ ち,知 的 機 能 を付 与 した加 工 物 が 工 作 機 械 と協 同 し て 自律 的 に 作 業 を行 う こ とで,多 品 種 少 量 生 産 を さ ら に進 め た一 品 生 産 に も対 応 す る,加 工 物 中心 の 自律 分 散 型 生 産,お よ び,予 測 で きな い事 態 に対 応 す るの に 不 可 欠 な 作 業 者 の能 力 を 十 分 に 引 き出 す こ との で き る 人 間 中 心型 生 産 環 境 で あ る。 本 シ ステ ム は これ らの概 日本工業教育協 会誌 第42巻 第6号1994.11 27

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写 真1.自 律 分 散 型 工 場 シ ス テ ム 実 験 装 置 の概 観 図1.自 律 分 散 型 工 場 シ ス テム 実 験 装 置 の レイ ア ウ ト 念 を 研 究 ・実 現 す る こ とを 目的 に開 発,構 成 され た 。 さ らに 教 育 上 の 配 慮 と して,従 来 の集 中 型 生 産 を も実 行 で き る構 成 に な っ て い る。 (2)全体 構 成 本実 験 装 置 は,図1に 示 す よ う に,マ シニ ング セ ン タ1台,CNC旋 盤1台,CNCド リル2台,組 立 用 ロ ボ ッ ト1台 お よ び 自動 搬 送 車(AGV)1台 か ら構 成 さ れ て い る。 これ らの 機 器 は,図2に 示 す よ うにRS232 C,DNC1あ るい は10リ ンク に よ りセ ル 計 算 機 と接 続 図2.自 律 分散 型 工 場 シス テ ム 実 験 装 置 の 機 器 接 続 さ れ て お り,セ ル計 算 機 は工 場 内 ま た は学 科 内 の ワー ク ス テ ー シ ョ ン とネ ッ トワ ー クで 接 続 され て い る 。 (3)デ ー タキ ャ リア 搬 送 品 を 載 せ るパ レ ッ トに は,そ の 載 せ て い る材 料 や 半 加 工 品 の 情 報 を 記 憶 す る デ ー タ キ ャ リア(DAC) が 付 け られ て い る。 工 作 機 械 がAGVの 搬 送 品 を 授 受 日本工 業教育協 会誌 第42巻 第6号1994.11 28

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す る パ レ ッ トス テ ー シ ョ ン(PS)に は,こ の デ ー タ キ ャ リア の記 憶 内容 を 非 接 触 で 読 み 書 きで き る デー タ タ ー ミナ ル(DAT)が 付 属 して い る 。 こ れ に よ り,セ ル 計 算 機 か らの 指 示 な しで も,各 工 作 機 械 は加 工 対 象 物 の もつ 情 報 に従 って 必 要 な 加 工 を 自律 的 に 実 行 で き る。 (4)プ ログ ラマ ブル操 作 表 示 盤 パ レ ッ トス テ ー シ ョ ンに は,さ らにプログ ラマ ブル 操 作 表 示 盤(POD)が 備 え られ て お り,作 業 者 へ の 状 況 表 示,作 業 者 か らの 指 示 の 受 付 け を 行 う こ とが で き る 。 これ に よ り作 業 者 は,随 時 作 業 に割 り込 む こ とが で き,自 分 の判 断 で 主 体 的 に作 業 を進 め る こ とが で き る。 パ レ ッ トス テ ー シ ョンは ,こ の ように単 純な搬送品受 け渡 し口で は な いた め,プ ロ グラ マ ブ ル ロ ジ ック コ ン ト ロ ー ラ(PLC)を 備 え て お り,状 況 に従 っ て 動 作 を 変 え, 各 種 の情 報 の受 け渡 しを も 司 る セ ル 制 御 装 置 と して 働 く。 4.2演 習 の 内容 計 算 機 統 合 生 産 演 習 は,学 生 の 生 産 シス テ ム に対 す る 関 心 を 喚 起 し,そ の 基 本 的 な 概 念 と最 新 技 術 動 向 と を 実 感 させ る こ とを 基 本 的 な 目的 と して い る。 まず 設 計 か ら 生 産 へ 至 る各 段 階 で 用 い られ る生 産 シ ス テ ム の 各 要 素 に つ い て 基 本 的 な 概 念 を 示 し,関 連 す る ソ ブ トウ ェ ア ノ ハ ー ドウ ェア の 簡 単 な 操 作 を行 わ せ る。 こ の過 程 で 学 生 は,3の(2)で 述 べ た生 産 シ ス テ ム の 実 際 を体 感 す る こ と が で きる 。 こ こで は そ の 具 体 的 な 内容 に つ い て詳 細 に は 触 れ な いが,簡 単 な部 品3個 か らな る組 立 品 を 作 成 す る と い う例 題 を 想 定 して,つ ぎの よ う な項 目を 設 定 して い る。 ・生 産 スケ ジ ュ ー リ ング ソ フ トウ ェ ア に よ る生 産 計 画 ・CAD・CAMシ ス テ ム に よ る2次 元 図 面 の 作 成 と NC工 作 機 械 の 自動 プ ロ グ ラ ミ ング ・FAプ ロ グ ラ ム に よ る生 産 シス テ ム の 制 御 ・NC旋 盤,ド リ リ ング セ ンタ ,ロ ボ ッ ト ・AGVと パ レ ッ トス テ ー シ ョンか らな る搬 送 シス テ ム ・DACとPLC また,生 産 方 式 の 学 習 に は,本 自律 分 散 型 生 産 シス テ ム の 機 能 を 利 用 す る 。 す な わ ち4.1で 示 した し くみ に よ り,本 シス テ ム で は つ ぎ の各 生 産 方 式 が 実 行 で き る。 (a)セ ル 計 算 機 に よ る集 中 管理 型 生 産 従 来 のFMSで 行 わ れ る生 産 方 式 で,す べ て の 情 報 を セ ル計 算機 で 一 括 管 理 し,大 量 生 産 の た め の 効 率 的 な生 産 が で き る。 (b)DACに も とづ く 自律 分 散 型 生 産 各 工 作 機 械 が,セ ル 計 算 機 の 指 示 に よ らず, DACに 書 き込 まれ た 各 種 の 工 作 情 報 を 読 み と って そ れ に応 じた加 工 を 行 う方 式 。 多 品 種 少 量 生 産 に適 して い る。 (c)PODを 活 用 した 人 間 中心 型 生 産 トラ ブ ル の 対 応,複 雑 な 状 況 判 断 な ど人 間 で な け れ ば で き な い 問 題 に対 応 す る に は,現 場 技 術 者 の能 力 を 十 分 活 用 で き る シ ス テ ム 構 成 が 必 要 で あ る。 本 シ ス テ ム で は現 場 の 技 術 者 はPODを 介 して 自 由 に 生 産 に介 入 で き る。 学 生 は,こ れ らの各 生 産 方 式 に ど の よ う な意 味 が あ る か,ど の よ う に して 実 現 さ れ るか を実 地 に 学 ぶ こ とで, 3の(3)の 高 度 な生 産 シ ステ ム の あ り方 に つ い て 考 え る こ とが で き る。 5.効 果 と 問 題 点 「計 算 機 統 合 生 産 演 習」 は 開 講 され て まだ 間が 無 い た め,あ き らか な 成 果 や知 見 が 得 られ て い るわ けで は な い が,学 生 は興 味 を もって 積 極 的 に授 業 に参 加 して お り, つ ぎの よ うな 効 果 が あ った と認 識 して い る。 ・生 産 シス テ ム に 対 して 本 科 目開 講 以 前 に 持 た れ て い た,「 き つ い 」 「き た な い」 「危 険 」 の い わ ゆ る3 Kの イ メ ー ジが 払 しょ くで き た 。 ・生 産 シ ス テ ム に つ い て その 実 態 を 体 感 さ せ る こ とが で き,将 来 の 生 産 シス テ ム に関 す る展 望 を 持 た せ る こ とが で き た。 一 方,つ ぎの よ う な問 題 点 ・課 題 も指 摘 で き る 。 ・本 シス テ ム で は ,各 応用 に固有 な表現 を応用 間で変 換 して 作 業 を 行 って お り,製 品 の す べ て の情 報 を統 一 的 に表 現 し各 応 用 か ら利 用 す るCIMの 形 態 が 実 現 され て い な い 。 ・現 状 で は比 較 的 新 しい技 術 が 取 り入 れ られ た 構 成 に な って い る もの の,急 速 な陳 腐 化 の 危 険 に さ らされ て い る。 ・大 学 の現 状 で は,こ の よ うな 複 雑 な シス テ ム を運 用 ・保 守 ・管 理 して い く技 術 的,'人 的,財 政 的 な基 盤 が ぜ い弱 で あ り,将 来 の 問題 の 発 生 が 懸 念 され る。 .・学 問 と して の生 産 シス テ ム は まだ 未 発 達 な 状 態 で あ り,そ の基 礎 的 な考 え 方,体 系 の 構 成 な どに つ いて の 概 念 が 確 立 して いな い 。 6.結 論 生 産 技 術 者 の 育 成 の た め に は生 産 シス テ ム の体 系 的 か 日本 工 業 教 育協 会 誌 第42巻 第6号1894.11 29

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つ 体 験 的 学 習 が 必 要 で あ る。 この 考 え に した が い,新 た に 開 発 した 自律 分 散 型 工 場 シ ス テ ム 実 験 装 置 を 中 心 に, 生 産 シス テ ム の 教 育 お よ び 演 習 の科 目を 構 成 し,実 施 し た 。 幾 つ か の 課 題 を 残 す もの の,学 生 に 生 産 シス テ ム の 基 礎 を 学 習 させ,実 態 を体 験 させ る と と もに,将 来 の 展 望 を 考 え させ る こ とが で き,そ の 効 果 が 認 識 され た 。

本 シス テ ム お よ び 演 習 の 実 現 に あ た っ て は,文 部 省, 中央 大 学,納 入 業 者 を は じめ,本 学 内 外 の 多 くの 方 の ご 尽 力 を い た だ い た。

参 考 文 献

(1)藤 本:VRと 次 世 代 型 生 産 一仮 想 生 産,遠 隔 生 産 と 調 和 型 生 産 一,日 本 機 械 学 会 関 西 支 部 第197回 講 習 会, 9,(1993) (2)平 岡 ・井 原:FAの 自 律 化 の た め の 製 品 モ デ ル を持 つ 加 工 対 象 物 の 開 発,1991年 度 精 密 工 学 会 春 季 大 会 学 術 講 演 会 講 演 論 文 集,629,(1991) (3)井 原 ・桜 庭 ・平 岡:機 械 加 工 シス テ ム に お け る セ ン サ 帯 同型 デ ー タ キ ャ リア の 運 用 に 関 す る実 験,日 本 機 械 学 会71期 全 国 講 演 論 文 集,99,(1993) (4)武 藤 ・井 原:機 械 加 工 時 に お け る 自律 分 散 型 目標 管 理 シス テ ム,日 本 機 械 学 会71期 通 常 講 演 論 文 集,518,

(1994)

(5) H. Hiraoka,

T. Ihara: Workpiece-Centered

Distributed

System

in the Shop Floors for

Machining

and

Assembly,

Advancement

of

Intelligent

Production(ed:

E. Usui),

Elsevire

Science B. V, 87-92, (1994)

平岡 弘之 1978年 東 京大 学工 学部 機械 工学 科 卒業 1983年 同博 士 課程 修了,工 学博 士 〃 東 京大学 工学 部助 手 1986年 東京 大学生 産 技術 研究 所 講 師 1988年 中央大 学理 工学部 助教 授 井原 透 1974年 東 京工 業大 学工 学部 機械 物 理工 学科 卒業 1980年 同 博士 課程 修了,工 学 博 士 "東 京工 業大 学工学 部助 手 1987年 中央大 学理 工学 部助 教授 1992年 同理工 学部 教授 東 南 ア ジア 太 平 洋 工 学 教 育 協 会 1994年 度 総 会 ・研 究 集 会 開 催 パ プ ア ニ ュー ギ ニ ア で 1973年 に 設 立 総 会 が 開 催 さ れ た 東 南 ア ジ ア 工 学 教 育 協 会 (Association for Engineering Education South East Asia -AEESEA)は ,1989年 に 東 南 ア ジ ア 太 平 洋 工 学 教 育 協 会 (AEESEAP)と 改 名,現 在14力 国 が 会 員 国 で あ り,創 設 以 来3年 ご と に会 員 国 持 ち ま わ りで,研 究 集 会 と総 会 を 開 催 し て きた 。 1994年 度 の 工 学 教 育 研 究 集 会 は,パ プ ア ニ ュ ー ギ ニ ア ラ エ のPNGUniversity of Technologyで,11月13日 よ り16日 の 間 開 催 さ れ,会 員 各 国 の 発 表 総 数 は103件(マ レ ー シ ア38, オ ー ス トラ リ ア26,中 国:台 湾 を 含 むis,PNG8,日 本4, シ ンガ ポ ー ル3,イ ン ドネ シ ア3,韓 国1,フ ィ リ ッ ピ ン1, タ イ 国1,ニ ュ ー ジ ー ラ ン ド1),域 外 各 国 の 発 表 総 数 は73 件(ナ イ ゼ リア17,英 国16,印 度14,ジ ンパ ブ ェ7,カ ナ ダ 3,ス リラ ン カ3,マ ウ リタ ス3,バ ング ラ デ ィ シ ュ2,そ の他5)と な っ て い る。 今 回 の 研 究 集 会 は 上 述 の よ う に,AEESEAPの 会 員 国 以 外 の ア フ リカ ・中 東 ア ジ ア ・英 国 等 か ら の 発 表 も非 常 に 多 い。 発 表 項 目 別 に み る と,工 学 教 育 に 関 す るCaseStudyが 最 も 多 く24件.Teaching Method/Strategieが16件, Continuing EducationとCurriculum,Developing

Countriesが と も に14件,Computer Aided Teachingと Environmental Engineeringが と も に13件,Evaluation and Assessrpentが12件,Curriculum,Internationalが11

件,Engineering Managementが10件,Education and Industryが9件,Technology Transfer,Exportが8件,そ の 他 と な って い る。 全 般 的 に み る と わ が 国 の 発 表 数 は9番 目 で あ り,4名 の 方 が 参 加 発 表 さ れ る が,会 員 各 国 か ら当 該 地 域 に お け る 工 学 教 育 研 究 集 会 参 加 の 関心 の 薄 さが 指 摘 さ れ る と こ ろ で あ ろ う。 本 研 究 集 会 で は14日 の 開 会 式 後,会 員 各 国 の ポ ー テ ィ ン グ メ ン バ ー 代 表 者 に よ る カ ン ト リ ー リポ ー トの 発 表 が 行 わ れ る。 わ が 国 の ボ ー テ ィ ン グ メ ンバ ー で あ る 日工 教 を 代 表 して,明 治 大 学 理 工 学 部 工 業 化 学 科 竹 内 教 授 が,わ が 国 の 工 学 教 育 状 況 に つ い て 報 告 され る。 ま た,17日 に は総 会 が 開 催 さ れ,1991年 に 行 わ れ た 総 会 以 後 のAEESEAPの 事 業 報 告,研 究 集 会 報 告,次 期 会 長 お よ び 第1.第2副 会 長 の 選 挙 等 が あ っ て,次 回1997年 ま で の 間 に 開 催 予 定 の 研 究 集 会 等 の 事 業 計 画 が 審 議 ・決 定 さ れ るが, 日工 教 か ら原 田耕 作 専 務 理 事 が 参 加 す る。 日本工 業教育 塊会誌 第42巻 第6号1994.11 30

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