『小学校における攻防相乱型シュートゲームの「課題ゲーム」開発とその有効性の検討』-戦術的認識及び集団的技能の観点から-
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(2) 皿.授業実践と学習成果の測定. 意な差は認められなかった。. 対象は、兵庫県内E小学校4年生30名(男子16名、. 作戦成功の指標となる攻撃完了率は、両学年ともに. 女子14名)と5年生38名(男子19名、女子19名)。. 単元前半に向上したが、単元後半は低下した。これは、. 学習成果の測定は、事前、中、事後に実施した『戦術. 単元前半においては、守備カがそれ程向上しておらず、. 用語テスト」r戦術認識度テスト」、毎時閥ごとのr体育ノ. 単元後半になって守備カが向上したことによって、相対. ートの記述j,rチーム作戦ノート」、全試合を収録したWR. 的に攻撃完了率が下がったと考えられた。フリーな状. を用いて行った。. 態でシュートができたかの指標となるノーマークシュー. w.結果と考察. ト率は、両学年とも単元経過に伴い向上していた。フリ. 1、戦術的認識の側面. ーな状態でのシュートに至る過程で味方とのパス交換. 戦術用語テスト及び戦術認識度テストの成績は、両 学年とも単元経過に伴い有意に向上し、5年生がいず. があったかの指標となる連携ノーマークシュート率は、. 両学年ともに単元経過に伴い向上していた。 以上のことから、ディフェンスカが向上したにもかか. れの時期においても高値を示した。. 体育ノートに記述されていた戦術行動の出現数は、. わらず、パス交換によるフリーな状態でのシュートの割. 両学年ともに単元経過に伴い増加した。種類別では、. 合が増えており、チームとして戦術行動をもとにした組. rスペースヘの走り込み」の増加が顕著であったが、そ. 織的な攻撃ができるようになったと推察された。. の記述内容は、rスペースをみつける作戦」からrスペー. 3.個々のr課題ゲーム』の有効性及ぴ順序性について. スを創る作戦」へと変化していた。したがって、両学年と. 両学年ともに、児童の作戦にみられた戦術行動は、ビック. も単元経過に伴い、より積極的で高度な戦術行動を思. コールドリブルゲームでは、『ピボット、ドリブルの方向、. 考する児童が増えていると評価された。. スピードの変化でズレを創る』、ゾーンパスゲームは、. また、rスペースを創る作戦」の内実をみると、4年生. 『ポジション取りとパスワークにフェイントを織り交ぜて. では、rボール保持者がスペースを創る作戦」の記述が. ズレを創る』、ランゾーンゲームは、『相手の背後のスペ. 『ボール非保持者がスペースを創る作戦」の記述よりも. ースに走り込んでズレを創る』、サイドゾーン付きハンド. 多い傾向にあった。しかし、5年生では、ほぼ同数であ. ボールは、『前方のスペースヘの走り込み、ワンツーリ. った。これは、4年生は、rボール保持者が相手を引き. ターンパス、逆サイドヘのパスでズレを創る』にまとめら. 付けて、ボール非保持者を生かすという視点」で作戦を. れた。つまり、個々の「課題ゲーム」は、ねらった戦術行. 考える傾向にあり、5年生は、rボール非保持者が相手. 動が出現しているとともに、rポジション取りとパスワー. を引き付けて、ボール保持者を生かす」というボール非. ク」『逆サイドヘのパス」など、新たな気づきに基づく戦. 保持者がボール保持者の視点に立ち、自分の戦術行. 術行動もみられ、r課題ゲーム」配列のl11頁序性は妥当で. 動を思考できるようになってきていることを示していると. あったと考えられた。. 考えられた。. また、5年生は4年生に比べ、単元はじめから、サイド. チームの作戦は、両学年ともに、単元はじめのrスロ. ゾーンヘのパス率が高く、サイドゾーンヘの横パスとゴ. ーガン的な作戦」から、単元中のr戦術行動に基づいた. ールゾーンヘの縦パスを織り交ぜた攻撃がみられ、バ. 作戦」を経て、単元終わりのr戦術行動を基にして、チー. ランスよくスペースを活用できていた。. ムそれぞれの特徴に応じて工夫された作戦」へと変化. w.まとめ. していた。また、5年生では、4年生よりも「スペースを創. 開発した4つのr課題ゲーム」を段階的・発展的に配. るためのチーム全員の動き方」を明確に示す傾向がみ. 列した学習過程は、4年、5年生ともに戦術的認識の深. られた。. まり及び集団的技能の高まりを促したことが認められ. 以上のことから、4年、5年生ともに戦術的認識の深. たが、5年生の方により有効であったと考えられた。. まりが推察された。. 2集団的技能の側面. 修学指導教員 大根哲治・永田智子. ゲームパフォーマンスレベル(GPL)は、両学年とも単. 指導教員 増澤康男. 元経過に伴い有意に向上した。また、学年問には、有. 一39一.
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