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幼児の和太鼓における表現活動の研究-5歳児の和太鼓をめぐる行動に着目して-

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Academic year: 2021

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(1)幼児の和太鼓における表現活動の研究  一5歳児の和太鼓をめぐる行動に着目して一 学校教育学専攻 幼年教育コース.    野口 操. M06071E ○問題と目的.  本研究は、筆者がr和太鼓の指導者」とい  保育現場の現状は、①子どもの内面に視点. う立場で子どもと関わってきた中での疑問. をあてた所謂『子どもの側に主体性のある和. から出発している。和太鼓の大きな特徴は、. 太鼓の指導」を要望する国と、②園や保育者. リズムとパフォーマンスが一体となった音 の側の思いが中心で、保育者の目標とする形 楽的な身体表現ができる楽器である。 に子どもを合わせようとする「保育者主体」.  多くの保育者の和太鼓に対する見方は、 の取り組みの二極化の方向性になっていると.  rからだを動かして自分の気持ちを表す幼 推察する。本研究では、子どもが和太鼓を媒 児には適した楽器ではないか」と見ていると 体とした表現活動でのぴのぴと自身を表現し、. 推察する。しかし、和太鼓が同本の伝統楽. 豊かな創造性を養うという視点に立ったとき、. 器・民族楽器でありながら、保育の中での活 「表現」の意味を今一度捉え直し、子どもそ 用の仕方について、未だ試行錯誤が続いてい. のものの和太鼓における表現について、検討 る現状があるため、その扱いや導入の方法は. をしたい。ひいては幼児の和太鼓における表 確立していないと推察する。保育者も、楽器 現活動の目指すものに迫るものとしたい。. の取り扱いについて特に学習する機会のな ○目次. いまま、現場に導入され、さらなる模索をし. ・序章. ている実態が考えられる。.   第1節  教育における「和太鼓を使った  音楽表現活動」の位置.  和太鼓の楽器のもつr自由性」やr身体全 体を使って表現する楽器」という特殊性と幼.  第2節  和太鼓が保育にもたらす有効性  第3節  5歳児で和太鼓に取り組む意味. 児期の保育教育を考えたとき、どういった使. ・第1章. 和太鼓に関わる行為の中でのr子 どもそのものの表現を観る」こと. い方が表現活動に貢献できるかの研究が求. 第1節  子どもの中にr見えないものを. められていると考える。.  観る」. 一68一.

(2)  第2節  二分割に向かう大人の目  第3節  あらわしの芯を概る ・第2章. 子ども本来の表現を大切にするならば、保育.  和太鼓に関わる行為の中で観る. 者自身の感性や人間性が重要であることにつ.  「子どもそのものの表現」とは. いて論じた。第2章では、和太鼓に関わる行.   第1節  感じる手   第2節  音が見える   第3節  音は呼びかけリズムは語る ・第3章. 為として子どもそのものが見せる表現につい て、事例をもとに考察をした。子どもは身体. 和太鼓に関わる行為から観るr子 全体で和太鼓を感じて素朴な形であらわして.  どもの内的世界」とは.  第1節  講に向かう行為か  第2節  開いて出てくるもの  第3節  没頭と没入 ・第4章. いることに注目して子どもそのものの表現と. 和太鼓の関わりを述べた。第3章では、和太.  子ども自身の「生命の脈動」と. 鼓に関わる子どもの内的世界を筆者の事例を.  しての和太鼓. もとに考察した。子どもが和太鼓という楽器. 第1節  運ばれている体験 第2節  拍子が邪魔をする 第3節  身体が躍る「感動のこころのリ. から受け取る感動は、子どものからだの様々 な部分の動きや姿勢であわらされており、和.  ズム」. ・終章. 太鼓という楽器の特性も大きく関わっている.  幼児の和太鼓における表現のめ ざす方向性. ことについて考察をした。第4章は、それま. ・引用文献・参考文献. での章を踏まえ、さらにリズムを切り口に和 ○論文の概要. 太鼓の民族性と合わせて、子どもにとってど.  序章において、幼児教育における和太鼓を. のような意味をもつ活動になるのかを先行研. 使った音楽表現活動の捉え方と筆者が課題と. 究と事例をもとに考察した。. して考える点を整理した。民族楽器の観点か.  最後に終章として、今後のr幼児の和太鼓. ら、また5歳児の実践から論じる上での面か. における表現活動」のめざす方向に迫るもの. らも整理をし、幼児教育における和太鼓を使. をまとめた。. った音楽表現活動のあり方を検討する必要性. があることを明らかにした。第1章では、保. 主任指導教員 名須川知子. 育者である大人の側の視点を考察した。子ど. 指導教員 名須川知子. もが和太鼓という表現媒体を使って、自由に 自分を表現し、創造性豊かな経験をするため には、和太鼓に関わる子どもを見る保育者の 視点や視座は重要である。表現活動において、. 一69一.

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