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飯田の地震記象からみた地震活動域について

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Academic year: 2021

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(1)

飯田の地震記象からみた地震活動域について勢

所長持

550.340.1

~ 1 はじめに この調査は先に気象庁地震課により報告されている 「地震予知のための予備調査」の趣旨にしたがい,飯田 測候所における資料から地震の活動をしらべたものであ る. 調査の方法は測候時報第26巻(1)に掲載されている要領 に従いおこなった. ~ 2 地震記象型からみた地震活動域 ( 1 ) 調査対象の地震計 第1表 使 用 地 震 計 常 数 表 レ

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直.IJlJ.L'--_--.. . --~ .... I~,'I"!T"''''''''''''''一.~.ー

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倍率│捜)糟│制振度

B型 1963年1月25日13時32分大井川 35. 10 N, 138. 10 E 震 度1h Okm

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中央気象

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会 r 者 f e 苔 4 ' e , 、 , C型 1961年11月15日16時19分北海道南東沖 42.60 N, 145.60 E震度

o

h60km

哨仲い

(2) 調査対象の地震 対象とした地震は,飯田測候所保管の地震原簿中1926 年~1963年の聞の iP 又は P を記録しているものを使 用し更に記象紙からみて調査に適当とおもはれるものを 選びだした.

引 伸 一

Lt,WlD,d....ιd‘ ~rr"" ぃ・ D型 1963年7月24日20時50分岐阜県東部 35.90N, 137.00

E

震 度1h Okm A型 1954年2月25日02時28分千葉県北部 36. 00 N, 139. 90

E

震 度

o

h40~50km (3) 各記象型の分類 各記象型を夫々 Aから Gの 7個の型に分類し,第 1図 にその記象型の実例を第2図に震央分布図を示す.また Iida Weather Station: Investigations of Seismic

Activity from Seismograms Obtained atIida

CReceived September 2, 1969) 料 担 当 者 : 福 沢 唯 一

(2)

3

8

験 震 時 報 第

3

4

巻 第

1

2

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1

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6

9

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分長野県西部

3

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70

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震度

1h

Okm

第2表に各型の震央地名,特徴を示す. 震央分布図より見ると, A型は内陸で、は茨城県から福島県にかけて出現し又茨 城県沖から三陸はるか北方沖にかけ?て出現している. B型は東京γ埼玉を結ぶ線から西は岡山,鳥取の線迄 の内陸・及び日本海がわに出現している. C型は三陸はるか東方沖と北海道南東沖に出現してい 主 白 A B C D 芭 F 品 H Z J O @ A -e A @ u T @ D~ 壬 100 K" e

~附W仲川付山川叫…ト

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1

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震度

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h600km

第1図 記 象 型 の 実 例 る. D型lは北関東から静岡付近にかげて内陸に多くでてい ~. 第2図

(3)

飯田の地震記象からみた地震活動域についてー一一飯田測,侯所 39 第 2表 各 記 象 型 分 類 表 分 類 型 │ 震 央 地 名

I

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ぷ │ 深

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記 象 型 の 特 徴 { 陸 沖 且 ー一・-. 一 凶 日 目 白 骨

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とも明りような型 A 福 島 県 沖 20~80 0~50 S 相の J辰幅は P~Svこ至る振幅にくらべてきわめて大きく減衰 茨 城 県 沖 ー一-- も早い 茨 城 ・ 千 葉 県 埼 玉 県 一 一ー 一ー・

P

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とも明りょうで簡明な型 東 海 道

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相の振幅は

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とも比較的明りょう 、 陸 押l

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波が出現してからやや長い周期の波がつづき減衰がおそい C 福 島 県 , 沖 20~60 0~50 茨城県沖房総沖 伊 豆 諸 島 -次K←

P

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S

ともに比較的明りょう D 埼 玉 ノl旦h 紡錘型に近く振動の減衰はおそい

S

波近くの部分が複雑にな 伊 豆 半 、 島 三三40 0~50 っている

S

波の振幅はそれほど大きく、ない

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波の振幅が大き 岐 阜 ・ 滋 賀 県 、し 主 城 県 東 方 沖

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とも比較的明りょう 福 島 県

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紡錘型で振動の減表は早川

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波の振幅は比較的大きい E 利 根 川 下 流 域 10;...50 0'---50 房 総

1

中 伊 良 湖 付 近 ー 福 島 県 沖 ←

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ともに比較的明り、ょう F 利 根 川 下 流 1O~50 0~50

S

波が出現してから減衰がおそくなっている 三 宅 島 付 近 茨 城 県 沖 G .1 茨 城 県 東 方 沖 │ 房 総 南 東 沖 三三50 I 0-50 0~50 I恥 う

S

波の振幅はそれほど大きく、なくしたがって減衰もおそい 遠方でしかも旬数も少ないので切りすてる H E型は房総半島及びその沖近くに多く叉三陸沖あいに 県から鹿島灘,三陸沖にB型 は そ れ よ り 以 西 に わ け ら も 一 群 を な し て い る 、 れ D型がA,B両型の接線をまたし、で現わた E型 は B F型は茨城県から三陸沖に多い. の内部に2つの群を形成し Cは Aの外側海域に現われて G型は三陸沖から北海道付近に現われているが共にそ いる. の 回 数 は 少 い F,G についても大きくまとまったものは見られず、 A (4) まとめ. 型群のなかに散発している程度である. したが?て飯田での資料によると大別してA型 は 茨 城 ~ 3 初動の押し引き分布

(4)

1 川(悶阿飛鯛糊μ騨l山1幻鞠j叩

2

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地震活動の単位 震 央 地 名 第 1

2

3号 第3表 範 第

4

3

巻 ( 1) 調査資料 1962年~1964年までの 3 か年間の資料を用い,飯田で 観測された地震で初動が験測されているので,、かつ震 央,深さ等の判明しているものについて調べたものであ 幸良 時 買 手 主 辰 験

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ち 一、, 、 る. (2) 初動の押し,引き平面分布 第 3図はこれらの地震の押し引きにしたがった震央 分布図である. なお慣例にしたがし、押し,引きをそれぞれ

(8)

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印で示し,また震源の深さ100km以上のものは (x)印 を付し浅いものと区別した.したがって浅いものには (浅〉とか(極浅〉とL、う地震も含まれている.以上は 飯田の地震観測原簿に記載しであるもので震源の位置は すべて地震月報を用いた. この図でみると伊豆半島から三宅島付近は深さに関係 なく引きが多い.即ち

3

1

回のうち押しは

1

回記録がある のみである. 又宮城県沖では押しが現われており鹿島灘では逆に 146'146 f4.'T 148 149 I!;官

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O 九 4 陣 。 色 、 d一個

O 初動の押し,引きの平面分布図 第 3図 144 -00

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14畠 143 司F 140 141 13マ138 139 132. 133 134-135' 136 130 131 20 40 {,o 80 同S 140 ・a--一一

宅ぎ , ョ5 100 20

40 6。 以北,下は

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0N 以南 上は

3

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-押し,引き鉛直分布図 第4図 80

(5)

41 北緯350以南になると20~40kmで、は押しが多いがそれ より浅t、処,又深い処になると両者がちらばっている. (4) まとめ 以上初動の押し引きの調査について当所で、は電磁式地 震計の設置しのもおそく,したがって資料も少くこれと いう結論も得られないが今後の課題としてとりあえず現 段階の報告にとどめておく. ~ 4 走時曲線からみた地下構造 ( 1 ) 調査資料 この資料は1953年から1960年までの初動Pを観測され 飯田の地震記象からみた地震活動域について一一飯田測候所 引きが多い. 内陸でも茨城県南西部では押し引きが半々に現われ飛 騨山脈西方は引きが多くなっている. (3) 初動の押し引きの鉛直分布 次にこれら平面分布図を鉛直的に示したのが第 4図で ある. 北緯350 以上の分布をみると深さ 0~20km の間では 押しがだんぜ、ん多く引きはわずか1回のみである.これ が深さ40km付近からぽつぽつ押し引きが半々となり 60 km以上になると引きが多くなっている.

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D 発現地域区分図 第6図

(6)

4

2

験 震 時 報 第 34巻 第 123号 ている地震で飯田を中心とする半径500km以内のものに 前述の調査結果を参考にして 5地域に分けそれぞれ記 かぎった.震央発震時はすべて地震月報によった. 号で第6図に示しである. 即ちA地区としては中央構造線以西とし B地区として は富士火山帯付近

c

地区として関東一円 D地区とし ては房総沖 F地区としては三陸及び三陸沖とした. (2) 走時曲線図 走時曲線図の縦軸には飯田に於いて観測された発震時 10 . s ,6 ー 主0 -.jI) _3

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(7)

飯田の地震記象からみた地震活動域について一一飯田測候所 43 から震源における発震時を差しヲ

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¥,、た走時をとり,横軸 には震央距離をとった.また走時曲線図は各震源、の深さ ,'3JIにO<h豆20km, 20<h ~30krñ , 30< h豆40km 40< h豆50km,55< h豆60km,60< h豆70km,70< h壬80kmの7種類を作った.図中実線で示したものは 80 s ' 10 60 5'0 ~ 3

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'00 :100 同 4 < > 0 5加K爪 (g) 第7図 走 時 曲 線 図 和達・益田の標準走時曲線である.(第 7 図 a~g) (3) まとめ この調査についての時刻精度に関する誤差などの疑問 もあるし,又これだけの資料で地下構造の考察をするこ とは無理と思われ差し控えたが唯一つ,深さO<h豆20 kmの走時曲線図において飯田より西に震源をもついく つかがおくれて出ていることである. この事があるいは中央構造線による反射波となってで できているものであるか,いなかは今後いくつかの資料 によって検討してみる課題ではないかと思われる. ~ 5 おわりに 以上は主として調査の事実について述べたものである が,筆者の主観的判断も加っているので多少無理な点が あったで、あろう. しかしこの調査が綜合的な地震活動の調査にいくぶん なりとも参考になれば望外である. / 参 芳 文 献 1) 気象庁地震課:地震予知のための予備調査,測候時報26 (1959) 261--....266

368--....375

419--....424 2) 小池清二:寿都における地震記象型の調査, 験震時報 28 (1963) 65"'-'73 3) 谷口外春:森の地震記象紙からみた地震活動域,験震時報 28(1963) 55--....64

参照

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