[意思表⽰]
[代理]
問1
正解
4錯誤とは、「甲⼟地」を売るつもりだった売主が、その意思に反して「⼄⼟地」を売ると買主に表⽰し てしまった場合、⾦銭の単位を書き間違えてしまった場合のように、表意者の意思表⽰に無意識的な誤 りがあったことを⾔います。錯誤には「要素の錯誤」と「動機の錯誤」があり、契約内容のような「要 素の錯誤」では表意者は重⼤な過失がない限り取消しを主張できますが、「動機の錯誤」の場合にはそ の動機が相⼿⽅に明⽰されていた場合に限り取消しを主張できます。
したがって誤っている記述は[4]です。
問2 正解
2正しい。表意者に重⼤な過失があるときは、相⼿⽅が悪意または重過失のときを除いて、表意者は意 思表⽰の取消しをできません(⺠法95条3項)。
1)
正しい。錯誤による取消しは表意者を保護するための規定ですから、表意者⾃⾝が意思表⽰の瑕疵を 認めていない場合、第三者が取消しを主張することはできないとされています(最判昭40.9.10※無効
→取消し)。
2)
正しい。動機の錯誤は、表意者が動機を意思表⽰の内容とし、かつ明⽰的⼜は黙⽰的に表⽰した場合 に限り、法律⾏為の要素となります(⺠法95条2項)。
本肢は、表意者が相⼿⽅に明⽰的に表⽰しているので法律⾏為の要素となります。
3)
[誤り]。動機の表⽰が、しぐさなどの黙⽰的な性質であったとしても、事実関係によっては法律⾏為 の要素となることがあります(最判平1.9.14)。
4)
誤り。代理⾏為が成⽴するためには、代理⼈が本⼈のためにすることを⽰す必要があります。代理⼈
が本⼈のためにすることを⽰さないで意思表⽰をした場合は、代理⼈⾃⾝のためにしたものとなりま す。ただし、相⼿⽅が、代理⼈が本⼈のためにすることを知り、⼜は知ることができたときは、この 限りではありません(⺠法100条)。
したがって、買主Cが、Bが売主Aの代理⼈と知っていた場合には有効な代理⾏為となり、売買契約は AC間で成⽴します。
1)
[正しい]。未成年者などの制限⾏為能⼒者であっても、代理⼈になることは可能です(⺠法102条)。
よって、Bが未成年であること理由に取り消すことはできません。
2)
誤り。任意代理⼈の場合、復代理⼈を選任できるのは、本⼈の許諾があるとき、またはやむを得ない 事由があるときに限定されています(⺠法104条)。
3)
[条件・期間・時効]
[所有権・共有・占有権・⽤益物権]
したがって正しい記述は[2]です。
問3 正解
3したがって誤っている記述は[3]です。
問4 正解
2本肢は「Aの意向にかかわらず」としているため誤りです。
誤り。本⼈の許諾がある場合と債務の履⾏をする場合を除き、損失の発⽣に関係なく、原則として双
⽅代理はできません(⺠法108条1項)。
本肢は「Aの意向にかかわらず」としているため誤りです。
4)
正しい。裁判所に⽀払督促の申⽴てを⾏うと、その事由が終了するまで時効の完成が猶予されます
(⺠法147条1項2号)。その後、確定判決等により権利が確定した場合、時効はその時から新たに進⾏
を始めることになります(時効の更新)。
1)
正しい。時効の利益はあらかじめ放棄することができません(⺠法146条)。本規定は強⾏規定と解さ れているので、これに反する本肢のような特約はできません。
2)
[誤り]。内容証明郵便による⽀払の請求は催告に該当します。催告は時効の完成猶予事由ですが、そ の後何もしなければ時効が更新されることはありません(⺠法150条1項)。よって、時効消滅を更新す るためには、その催告と合わせて6ヶ⽉以内に裁判上の請求等をする必要があります(⺠法147条)。
内容証明郵便の送付のみでは消滅時効は更新しません。
3)
正しい。消滅時効完成後に債務の承認を⾏った場合、当該債務者が消滅時効の完成について善意であ ったとしても、消滅時効の援⽤権がなくなります(最判昭41.4.20)。
4)
正しい。⼟地の所有者は、境界において障壁を修繕するために必要であれば、その範囲内で隣地の使
⽤を請求することができます(⺠法209条1項)。
1)
[誤り]。複数の筆の他の⼟地に囲まれて公道に通じない⼟地の所有者は、公道に⾄るため、その⼟地 を囲んでいる他の⼟地を通⾏することができます(⺠法210条1項)。ただし、通⾏する⼟地は、最も損 害が少ない場所を選ぶ必要があります(⺠法211条1項)。
本肢は「⾃由に選んで」としているため誤りです。
2)
[担保物権]
[担保物権]
したがって誤っている記述は[2]です。
問5 正解
1したがって正しい記述は[1]です。
問6 正解
3正しい。隣地の⽵⽊の根が境界線を越えるときは、⾃ら切り取ることができます。ただし、枝の場合 はできません(⺠法233条)。
3)
正しい。原則として、境界線から1m未満の範囲の距離において他⼈の宅地を⾒通すことができる窓を 設ける者は、⽬隠しを付ける必要があります(⺠法235条1項)。ただし、特別の慣習がある地域はこの 限りではありません(⺠法236条)。
4)
[正しい]。抵当権や先取特権には物上代位性があり、その⽬的物が譲渡されまたは災害等により滅失 し、財産的価値が売買代⾦、賠償⾦および損害保険⾦に移った場合、その請求権に対しても効⼒が及 びます(⺠法304条⺠法372条)。よって、債務者が⽕災保険請求権を取得した場合、抵当権者と先取特 権者はその⽕災保険請求権に物上代位することができます。
1)
誤り。質権は債権者と債務者との間の契約により成⽴する約定担保物権ですが、先取特権は法律の規 定に従って⽣じる法定担保物権です(⺠法303条)。
2)
誤り。先取特権は不動産についても成⽴します(⺠法325条)。留置権は記述通り動産についても不動 産についても成⽴します。
3)
誤り。留置権者・質権者ともに、「善良な管理者の注意」をもって占有する必要があります(⺠法298 条1項⺠法350条)。
4)
誤り。抵当権消滅請求は、抵当不動産を取得した第三取得者が、抵当権者に対し、提⽰した価額で抵 当権を抹消するか2カ⽉以内に抵当権を実⾏するかの選択を迫る制度です。主たる債務者・保証⼈およ び承継⼈は、第三取得者になったとしても抵当権の消滅請求をすることはできません(⺠法380条)。
1)
誤り。抵当権消滅請求は、差押えの効⼒が発⽣する前に⾏う必要があります(⺠法382条)。
2)
[正しい]。抵当不動産の第三取得者が抵当権の消滅請求をするときは、登記をした各債権者に⺠法第 383条所定の書⾯を送付する必要があります(⺠法383条)。裁判所の許可は不要です。
3)
[担保物権]
[売買契約]
したがって正しい記述は[3]です。
問7
正解
3法定地上権は以下の要件をすべて満たしたときに成⽴します(⺠法388条)。
したがって誤っている記述は[3]です。
問8 正解
1⺠法第383条所定の書⾯とは、取得原因、取得年⽉⽇、譲渡⼈と取得者の⽒名・住所、対価、登記事 項証明書等を含む書⾯です。
誤り。抵当権消滅請求の書⾯の送付を受けた債権者が、それを承諾しない場合には、書⾯を受け取っ てから2⽉以内に抵当権を実⾏し、競売の申⽴てを⾏う必要があります。「承諾できない旨を確定⽇付 のある書⾯にて第三者に通知」しただけでは、書⾯通知から2⽉経過時点で抵当権消滅請求の効果を失 わせることはできません(⺠法384条1号)。
4)
第1順位の抵当権設定当時、⼟地上に建物があること 1
第1順位の抵当権設定当時、⼟地の所有者と建物の所有者が同⼀であること 2
⼟地⼜は建物のどちらか⼀⽅に抵当権が設定されていること 3
抵当権の実⾏により、⼟地の所有者と建物の所有者が別⼈になったこと 4
正しい。第1順位の抵当権設定時に⼟地および建物の所有者が同じです。よって、法定地上権が成⽴し ます。
1)
正しい。本肢の場合、更地に抵当権が設定されているだけなので①の要件を満たしません。よって、
法定地上権は成⽴しません(最判昭36.2.10)。
2)
[誤り]。判例では「1番抵当権の設定後に、⼟地と建物の所有者が同⼀⼈物になったケースでは法定地 上権は成⽴しない」としています(最判平2.1.22)。
3)
正しい。判決⽂には、⼟地と地上建物の所有者が同⼀⼈であることを要する旨記載されていますが、
登記までは記載されていません。1番抵当権時に⼟地と建物が同⼀所有者であるため、法定地上権が成
⽴します(最判昭48.9.18)。
4)
[正しい]。契約解除前に取引関係に関し利害関係をもつに⾄った⼈(解除前の第三者)がいる場合、
契約解除に伴う原状回復によってその⼈の権利を害することはできません(⺠法545条1項)。この"契 約解除の第三者"として保護されるための要件は、善意・悪意を問わず登記をしていることです(最判 1)
[その他の契約]
[売買契約]
したがって正しい記述は[1]です。
問9 正解
3したがって正しい記述は[3]です。
問10 正解
4昭33.6.14)。
本肢では、AからBに、BからCに甲⼟地が売却されていて、Aの解除前にCは所有権移転登記をしてい ます。したがって、AがBとの契約を合意解除したとしても、Cの所有権取得を否定することはできま せん。
誤り。契約解除前に⽬的物を使⽤して得た収⼊がある場合には、契約解除に伴う原状回復義務の⼀環 として、それを売主に返還しなければなりません(⺠法545条3項最判昭51.2.13)。
2)
誤り。代⾦返還義務と原状回復義務とは同時履⾏の関係にあるため、同時履⾏の抗弁権の主張が可能 です(⺠法533条⺠法546条)。
3)
誤り。解除権を⾏使すると契約はなかったことになりますが、解除権の⾏使と損害賠償請求は別個の 権利ですから、損害が⽣じている場合には損害賠償の請求をすることができます(⺠法545条4項)。
本肢のケースでは、契約締結後、原状回復義務履⾏時までの間に⽬的物の価格が下落したとすると、
AはBに売ったよりも低い価格で甲⼟地を売らなくてはなりません。したがって、契約が履⾏されてい たならば得られたはずの利益(履⾏利益)に相当する額を、Bに対して損害賠償請求することが可能 です。
4)
誤り。贈与契約のうち撤回可能なのは、書⾯によらない贈与のうち未履⾏の部分のみです。書⾯によ る贈与は、履⾏済・履⾏前に関係なく撤回できません(⺠法550条)。
1)
誤り。贈与契約は、当事者同⼠の合意によって成⽴する諾成契約です。書⾯によらないものであって も法的な効⼒を⽣じるため、Aは当該贈与契約を履⾏する義務を負います(⺠法549条)。
2)
[正しい]。負担付贈与の場合、贈与者は、⽬的物の契約不適合について、売主と同じく担保責任を負 います。ただし、この責任は負担の限度に限られます(⺠法551条2項)。
3)
誤り。⺠法では、負担付贈与には双務契約の規定を準⽤するとしています(⺠法553条)。受贈者が契 約に定める負担を本旨に従って履⾏しないときは、債務不履⾏となり、贈与者は所定の⼿続きをとる ことで解除することができます(⺠法541条)。
4)
[借地借家法(⼟地)]
したがって正しい記述は[4]です。
問11 正解
4誤り。売買の⽬的物に契約不適合があった場合、売主は契約に基づき、買主からの追完請求(563 条)、代⾦減額請求(564条)、契約解除(541条、542条)、損害賠償請求(415条)の担保責任を 負います。
1)
誤り。解約⼿付を交付している場合、相⼿⽅が履⾏に着⼿するまでは、買主は⼿付を放棄して、売主 は⼿付の倍額を買主に現実に提供することで契約を解除できます(⺠法557条)。
「相⼿⽅が契約の履⾏に着⼿するまでは」ですので、たとえ買主Bが契約の履⾏に着⼿していたとし ても、相⼿⽅である売主Aが着⼿していなければ、買主Bは⼿付放棄による契約解除を申し出ることが できます。
2)
誤り。他⼈物売買であっても売買契約は有効です。その場合、売主は⽬的物の権利を取得して買主に 引き渡さなければなりません(⺠法561条)。
3)
[正しい]。⽬的物に抵当権の登記があり、当該抵当権の消滅請求をした場合、抵当権消滅の⼿続きが 終わるまでは、代⾦⽀払債務の履⾏を拒否することができます(⺠法577条)。
4)
誤り。借地権者が借地権設定者の承諾を得ずに、残存期間を超えて存続すべき建物を築造したときで も、借地権は当初の期間までは存続します。未承諾による築造を理由として地上権の消滅の請求⼜は
⼟地の賃貸借契約の解約の申⼊れが許されるのは、契約の更新後に建物の滅失があった場合に限られ るので、本肢のケースでは解約等を申し出ることはできません(借地借家法8条2項)。
なお、借地権設定者の承諾があるときには、承諾があった⽇または築造された⽇のいずれか早い⽇か ら最低20年間は借地権が存続します(借地借家法7条1項)。
1)
誤り。借地権の期間が満了する場合、借地権者が更新の請求したときは、従前と同⼀の条件で更新し たものとみなされます。ただし、借地権設定者が遅滞なく異議を述べ、正当事由と認められた場合に は更新請求を拒むことができます(借地借家法6条)。
本肢は「異議の理由にかかわりなく」としているため誤りです。
2)
誤り。肢1は借地権設定者側からの請求でしたが、本肢は借地権者側からの請求についての記述です。
借地権の当初の存続期間中に借地上の建物の滅失があった場合でも、借地権者は、地上権の放棄⼜は
⼟地の賃貸借の解約の申⼊れをすることはできません。ただし、契約更新後に滅失した場合は請求可 能です(借地借家法8条1項)。
3)
[正しい]。普通借地権の更新は、1回⽬は20年以上、2回⽬以降は10年以上とされています。この期 間を短縮することはできないため、1回⽬の更新で10年と定めた場合、その定めは無効となり期間20 4)
[借地借家法(建物)]
問12
正解
2AB間の賃貸借には借地借家法が適⽤されますが、AC間の無償貸借契約には借地借家法が適⽤されない ため、⺠法の規定に従い判断します。
年となります(借地借家法4条)。
正しい。
[AB間の賃貸借]
原則的に、賃借⼈は賃貸⼈の承諾なしに第三者に転貸することはできず、この規定に違反して転貸等 が⾏われた場合には賃貸⼈は契約解除できます(⺠法612条)。
ただし、判例では、賃借⼈が賃貸⼈に無断で建物を転貸した場合であっても、賃貸⼈に対する背信的
⾏為と認めるに⾜らない特段の事情があるときは、賃貸⼈は賃貸借契約を解除できないとしています
(最判昭28.9.25)。
[AC間の使⽤貸借]
使⽤貸借の場合でも貸主の承諾なくして、第三者に使⽤収益させることはできません(⺠法594条2 項)。これに違反したときは貸主は使⽤貸借契約の解除をすることができます(⺠法594条3項)。
1)
[誤り]。
[AB間の賃貸借]
期間の定めのない建物賃貸借ではいつでも解約の申⼊れをすることができますが、賃貸⼈からの解約 申⼊れには正当事由が必要です(借地借家法28条)。
[AC間の使⽤貸借]
⺠法の規定によれば、返還時期の定めがある使⽤貸借の場合、使⽤⽬的や収益を終えたときに返還す ることを要します。また、貸主は⽬的の使⽤収益をするのに⾜りる期間を経過したと認められる場合 には返還請求をすることができます。なお、返還時期も⽬的も定めていなかった場合、貸主はいつで も返還請求できます(⺠法597条)。
2)
[区分所有法]
したがって誤っている記述は[2]です。
問13 正解
4AC間の貸借契約には「適当な家屋に移るまでの⼀時的な居住」という⽬的があるため、貸主Aは、そ の⽬的を達するのに⾜りる期間を経過した後でなければ返還請求をできません。本肢は「いつでも返 還を請求できる」としているため誤りです。
正しい。
[AB間の賃貸借]
建物賃貸借の場合、建物の引渡しがあったときは、登記がなくとも賃借権を第三者に対抗できます
(借地借家法31条)。
[AC間の使⽤貸借]
上記の規定は、賃貸借のみに適⽤されるため、使⽤貸借の場合には使⽤借権を主張することができま せん。
3)
正しい。
[AB間の賃貸借]
賃借⼈が死亡した場合、その賃借権は相続⼈に相続されます(⺠法896条)。
[AC間の使⽤貸借]
使⽤貸借は借主の死亡により終了します(⺠法597条3項)。
4)
正しい。管理者は、少なくとも毎年1回集会を招集する必要があります。また、集会の招集の通知 は、会⽇より少なくとも1週間前に、会議の⽬的たる事項を⽰し、各区分所有者に発しなければなり ません。なお、この期間は規約で変更が可能です(区分所有法34条2項区分所有法35条1項)。
1)
正しい。集会において決議をすべき場合において、区分所有者全員の承諾があるときは、書⾯等によ り決議をすることができます。よって、1⼈でも区分所有者が反対している場合は書⾯による決議をす ることはできません(区分所有法45条1項)。
2)
[不動産登記法]
[国⼟利⽤計画法]
したがって誤っている記述は[4]です。
問14 正解
2したがって誤っている記述は[2]です。
問15 正解
3正しい。建替えを会議の⽬的とする集会の招集をする旨の通知は、集会の⽇より少なくとも2⽉前に する必要があります。ただし、この期間は、規約で伸⻑することができます(短縮は不可、区分所有法 62条4項)。
3)
[誤り]。公正証書による規約の設定を⾏うことができるのは、最初に専有部分の全部を所有する者に 限定されています(区分所有法32条)。
本肢は「他の区分所有者から区分所有権を譲り受け」、全部を所有することになったので公正証書に よる規約の設定を⾏うことはできません。
4)
正しい。⼟地の地⽬⼜は地積について変更があった場合、所有者等は、変更⽇から1⽉以内に、当該 地⽬⼜は地積に関する変更の登記を申請しなければなりません(不動産登記法37条1項)。
1)
[誤り]。⼟地でも建物でも表題部所有者の住所変更については変更の登記をする義務はありません
(不動産登記法37条、不動産登記法51条)。
2)
正しい。新築した建物⼜は表題登記がない建物の所有権を取得した者は、取得の⽇から1⽉以内に、
表題登記を申請しなければなりません(不動産登記法47条1項)。
3)
正しい。建物が滅失した場合、所有者等は、滅失の⽇から1⽉以内に、滅失の登記をしなければなり ません(不動産登記法57条)。
4)
誤り。国⼟利⽤計画法における「⼟地売買等の契約」とは、権利性・契約性・対価性を備えるもので す(国⼟利⽤計画法14条)。
時効取得の場合には契約性がないため、事後届出は不要です。
1)
誤り。都道府県知事が適正かつ合理的な⼟地利⽤を図るために必要な助⾔をすることができますが、
その助⾔が公表されることはありません(国⼟利⽤計画法27条の2)。ただし、勧告の場合は公表される ことがあります。
2)
[都市計画法]
[都市計画法]
したがって正しい記述は[3]です。
問16 正解
2したがって正しい記述は[2]です。
問17 正解
3[正しい]。国⼟利⽤計画法における「⼟地売買等の契約」には、契約の予約も含みます。市街化調整 区域では5,000㎡以上の場合に事後届出が必要となるので、本肢の場合には予約の⽇から2週間以内 に事後届出をしなければなりません(国⼟利⽤計画法14条)。
3)
誤り。事後届出が必要な⾯積か否かの判断は取得者を基準とします。都市計画区域外では10,000㎡ 以上の場合に事後届出が必要ですが、本肢の場合、両買主が取得する⾯積はそれぞれ基準未満である ため、事後届出は不要です。
4)
誤り。⾮常災害のため必要な応急処置として⾏う⾏為のほか、都市計画事業の施⾏として⾏う⾏為・
軽易な⾏為は都道府県知事の許可を受ける必要はありません(都市計画法53条1項2号)。
1)
[正しい]。都市の⾵致を維持するためであれば、条例により、⾵致地区内における建築物の建築等を 規制をすることができます(都市計画法58条1項)。
2)
誤り。地区計画の区域内において、⼟地の区画形質の変更、建築物の建築等を⾏おうとする者は、⼀
定の事項を市町村⻑に届け出る必要があります(都市計画法58条の2第1項、都市計画法令38条の4)。
3)
誤り。都市計画事業については、都市計画事業の認可⼜は承認の告⽰をもって、⼟地収⽤法における 事業の認定に代えることができます(都市計画法70条1項)。
4)
正しい。ゴルフコースは⾯積を問わず第⼆種特定⼯作物に分類されるので、開発⾏為に該当します。
区域区分の定められていない都市計画区域内(⾮線引き区域)における開発⾏為は、開発規模3,000
㎡以上の場合に開発許可が必要となるので、本肢のように10,000㎡の開発⾏為を⾏う際には都道府県 知事の許可を受けなければなりません。
1)
正しい。原則として、市街化区域における1,000㎡未満の開発⾏為は許可申請不要です。ただし、条 例により、⼀定の地域では300㎡以上1,000㎡の範囲内で別に定めることができます。よって、必要 となる場合もあります(都市計画法令19条1項)。
2)
[建築基準法]
したがって誤っている記述は[3]です。
問18 正解
1したがって正しいものは「⼀つ」です。
[誤り]。開発⾏為により公共施設が設置された場合、その公共施設は原則として市町村の管理に属す ることとなります(都市計画法39条)。
本肢は「開発許可を受けた者が」としているため誤りです。
3)
正しい。原則として、開発許可を受けた開発区域内において、⼯事完了の公告以後は、許可を受けた 建築物以外を新築してはいけません。ただし、都道府県知事が許可した場合や⽤途地域が定められて いるときは新築することができます(都市計画法42条1項)。
4)
誤り。都市計画区域・準都市計画区域内に建築する建築物は、原則として建物の規模にかかわらず 建築確認が必要です(建築基準法6条1項4号)。
ア.
誤り。防⽕地域及び準防⽕地域は都市計画区域内でのみ指定できるので、防⽕地域内→都市計画区 域内という図式が成⽴します。都市計画区域内で建築物の建築をする際には、原則として建物の規模 にかかわらず建築確認が必要です(建築基準法6条1項4号)。
防⽕地域及び準防⽕地域以外の区域で⾏われる床⾯積10㎡以下の増改築と移転については建築確認を 要しませんが、本肢は防⽕地域内・100㎡以内という条件なのでこの例外の適⽤はありません。
イ.
誤り。都道府県知事は、建築主から構造計算適合性判定を求められた場合、原則として、判定を求 められた⽇から14⽇以内に結果を記載した通知書を建築主に交付しなければなりません(建築基準法6 条の3第4項)。
ウ.
正しい。指定確認検査機関は、確認済証の交付をした場合、⼀定の期間内に、確認審査報告書を作 成し、当該確認済証の交付に係る建築物の計画に関する⼀定の書類を添えて、これを特定⾏政庁に提 出しなければなりません(建築基準法6条の2第5項)。
エ.
[建築基準法]
[宅地造成等規制法]
問19 正解
1したがって誤っている記述は[1]です。
問20 正解
2[誤り]。⾼度地区内の場合、建築物の⾼さは⾼度地区に関する都市計画の内容に適合する必要があり ます(建築基準法58条)。
本肢は「地⽅公共団体の条例において定められた内容」としているため誤りです。
1)
正しい。認可の公告のあった建築協定は、公告⽇以後に⽬的物の所有権を取得した者に対しても効⼒
を有します(建築基準法75条)。
2)
正しい。原則として、商業地域・⼯業地域・⼯業専⽤地域内にある建築物については、⽇影規制の適
⽤はありません。ただし、冬⾄⽇において⽇影規制の対象区域内の⼟地に⽇影を⽣じさせる、⾼さ10 mを超える建築物については⽇影規制が適⽤されます(建築基準法56条の2第4項)。
3)
正しい。地⽅公共団体は、特別⽤途地区内において、その地区の指定の⽬的のために必要と認める場 合、国⼟交通⼤⾂の承認を得た上で、条例により⽤途制限を緩和することができます(建築基準法49条 2項)。
4)
正しい。都道府県知事は、宅地造成⼯事規制区域内の宅地で宅地造成に伴う災害の防⽌のため必要な 擁壁が設置されておらず、これを放置するときは宅地造成に伴う災害の発⽣の恐れが⼤きいと認めら れるものがある場合、所有者等に対して、擁壁の設置等を命ずることができます(宅造法17条1項)。
1)
[誤り]。許可が必要となる宅地造成は次の4種類です(宅造法令3条)。
切⼟で2m超の崖を⽣じるもの 盛⼟で1m超の崖を⽣じるもの
切⼟盛⼟を合わせて2m超の崖を⽣じるもの 切⼟盛⼟する⼟地⾯積が500㎡超
本肢の場合、⾯積が500㎡以下、かつ、切⼟の⾼さが2m以下ですので原則として許可は不要です。
2)
正しい。都道府県は、宅地造成⼯事規制区域の指定のため他⼈の占有する⼟地に⽴ち⼊って測量⼜は 調査を⾏ったことにより他⼈に損失を与えた場合、所有者等に対して、その損失を補償しなければな りません(宅造法7条1項)。
3)
[⼟地区画整理法]
[農地法]
したがって誤っている記述は[2]です。
問21 正解
3したがって誤っている記述は[3]です。
問22 正解
4正しい。都道府県知事は、宅地造成⼯事規制区域内において⾏われる宅地造成に関する⼯事について の許可を出す際に、⼯事の施⾏に伴う災害を防⽌するため必要な条件を付することができます(宅造法 8条3項)。
4)
正しい。⼟地区画整理事業の施⾏者が換地処分を⾏う前において、換地計画に基づき換地処分を⾏う ため必要がある場合には、施⾏地区内の宅地について仮換地を指定することができます(⼟地区画整理 法98条1項)。
1)
正しい。仮換地が指定され、その効⼒が発⽣した場合、従前の宅地については使⽤⼜は収益できなく なりますが、その後換地処分の公告がある⽇までは、従前の宅地の権限に基づき仮換地を使⽤⼜は収 益をすることができます(⼟地区画整理法99条1項)。
2)
[誤り]。⼟地区画整理事業の施⾏者は、施⾏地区内の宅地について換地処分を⾏うため、換地計画を 定める必要があります。なお、その場合は換地計画について都道府県知事の認可を受ける必要があり ます。市町村⻑の認可は不要です(⼟地区画整理法86条1項)。
3)
正しい。換地計画において定められた換地は、公告の翌⽇から従前の宅地とみなされます。換地計画 を定めなかった従前の⼟地について存する権利は、公告があった⽇が終了する時に消滅します(⼟地区 画整理法104条1項)。
4)
誤り。⼟地区画整理法に基づく⼟地区画整理事業により道路を建設するため農地を転⽤しようとする 場合、農地法4条の許可は不要です(農地法規則29条5号)。
1)
誤り。農地法における権利移動に該当するのは、所有権の移転のほか、地上権、永⼩作権、質権、使
⽤貸借、賃借権等の使⽤収益権の設定がある場合です。使⽤収益権が抵当権設定者に残る抵当権の設 定は、権利移動に該当しないので3条許可は不要です(農地法3条1項)。
2)
誤り。市街化区域内の農地を転⽤のために取得する場合は、⾯積にかかわらず、あらかじめ農業委員 会に届け出ることにより農地法5条の許可が不要となります(農地法5条1項6号)。
3)
[登録免許税]
したがって正しい記述は[4]です。
問23
正解
2本特例は、下記適⽤要件をみたす登記について登録免許税を軽減する措置です。軽減される対象は、所 有権保存登記、所有権移転登記(売買・競落に限る)、抵当権設定登記の3種類です。
したがって正しい記述は[2]です。
[正しい]。許可を受けずに転⽤する等の違反転⽤があった場合、都道府県知事等は、必要の限度にお いて原状回復措置等を命ずることができます(農地法51条第1号)。
4)
個⼈の住宅⽤家屋についての登記であること 1
家屋の床⾯積が50㎡以上であること 2
新築⼜は取得後1年以内に登記を受けること 3
中古住宅の場合、⼀定の耐震基準に適合していること⼜は昭和57年1⽉1⽇以後に建築されたものであ ること
4
誤り。軽減措置の適⽤対象となる住宅⽤家屋と認められるためには、床⾯積が50㎡以上であり、か つ、個⼈の居住⽤であることが必要です(租税特措法令41条1号・42条1項1号)。
1)
[正しい]。税率の軽減措置を受けるためには、売買⼜は競売による取得に限られています。よって、
贈与により取得した場合は適⽤を受けることができません(租税特措法令42条3項)。
2)
誤り。登録免許税の課税標準は、固定資産課税台帳に登録されている価格となります。実際の取引価 格ではありません(登録免許税法附則7条)。
3)
誤り。軽減措置の適⽤を受けるためには、その住宅⽤家屋の取得後1年以内に所有権の移転登記をし なければなりません。6ヶ⽉以内ではありません(租税特措法73条)。
4)
[印紙税]
[地価公⽰法]
問24 正解
1したがって正しい記述は[1]です。
問25 正解
2したがって正しい記述は[2]です。
[正しい]。⾦額を増加する旨を記載した変更契約書の場合、増加⾦額が記載⾦額となります(印紙税法 基本通達30条2項(1))。よって、本肢の記載⾦額は増額分の2,000万円です。
1)
誤り。贈与契約書は契約⾦額がないものとして扱われるため、「契約⾦額の記載のない契約書」とし て課税されます(印紙税法基本通達23条(1)ホ)。契約⾦額の記載のない契約書の印紙税額は⼀通につき 200円です。
2)
誤り。納税義務者は領収書の作成者となります。よって、領収書を代理⼈名義で作成した場合は、代 理⼈が納税義務者となります(印紙税法基本通達43条1項)。
3)
誤り。印紙税を納付していないことが発覚した場合は、本来納付すべき印紙税額に加えて、その2倍の 過怠税を合わせた3倍相当額が徴収されることとなります(印紙税法20条1項)。なお、⾃ら申告した場 合は1.1倍の徴収となります。
4)
誤り。公⽰価格を規準するとは、対象地を類似する利⽤価値を有する標準地と⽐較して、公⽰価格 と対象地の価格の間に均衡を持たせることをいいます(地価公⽰法11条)。本肢は「最も近接する標準 地」としているため誤りです。
1)
[正しい]。不動産鑑定⼠が標準地の鑑定評価を⾏う際は、近傍類地の取引価格から算定される推定の 価格、近傍類地の地代等から算定される推定の価格及び同等の効⽤を有する⼟地の造成に要する推定 の費⽤の額を勘案して⾏います(地価公⽰法4条)。
2)
誤り。⼟地収益を制限する権利が存する場合、その権利が存しないものとして計算します(地価公⽰法 2条2項)。本肢は「権利が存するものとして」としているため誤りです。
3)
誤り。地価公⽰の標準地は、⾃然的及び社会的条件からみて類似の利⽤価値を有すると認められる地 域において、⼟地の利⽤状況、環境等が通常と認められる⼀団の⼟地について選定されます(地価公
⽰法3条)。本肢は「最も優れている⼟地」としているため誤りです。
4)
[宅地建物取引業・免許]
[宅地建物取引業・免許]
問26 正解
3したがって正しい記述は[3]です。
問27 正解
1誤り。⽀店のみで宅地建物取引業を⾏う場合であっても、本店は事務所とみなされます。本肢では、2 以上の都道府県に事務所を有することになるので、Aは国⼟交通⼤⾂の免許を受ける必要があります
(宅建業法3条1項)。
1)
誤り。免許の更新を受ける場合、免許の有効期間満了⽇の90⽇前から30⽇前までの間に申請する必 要があります(宅建業法規則3条)。
2)
[正しい]。免許更新の申請をしたにもかかわらず満了の⽇までに処分がなされない場合、免許の更新 処分がなされるまでの間は、従前の免許も有効となります(宅建業法3条4項)。
3)
誤り。案内所は事務所に該当しませんので、その設置が他の都道府県であったとしても免許換えをす る必要はありません(宅建業法7条1項)。
4)
誤り。破産者の場合、復権を得れば直ちに免許を受けることができます。経過期間の定めはありま せん(宅建業法5条1項1号)。
ア.
正しい。役員に、宅建業法に違反し罰⾦刑に処せられた者がいる法⼈は、刑の執⾏終了から5年を 経過するまで免許を受けることができません(宅建業法5条1項6号宅建業法5条1項12号)。
イ.
誤り。聴聞の公⽰⽇から処分決定までの間に廃業を⾏なった場合に、5年の免許取得制限が課される のは「免許取消処分」の場合です(宅建業法5条1項3号)。本肢は「業務停⽌処分」に係る聴聞ですの で、Cは5年を経過することなく免許を受けられます。
ウ.
誤り。法定代理⼈が⽋格要件に該当することによって免許が受けられないのは、免許を受けようと する者が、営業に関し成年と同⼀の⾏為能⼒を有しない未成年者の場合のみです。Dは「成年者と同 エ.
[宅地建物取引業・免許]
[宅地建物取引⼠]
したがって正しいものは「⼀つ」です。
問28 正解
2したがって正しい記述は[2]です。
問29 正解
2⼀の⾏為能⼒を有する」ので、法定代理⼈に関係なく免許を受けることができます(宅建業法5条1項11 号)。
誤り。宅地建物取引業者名簿の記載事項として役員の⽒名はありますが、住所はありません(宅建業法 8条2項3号)。よって、住所変更の届出は必要ありません。
1)
[正しい]。法⼈の合併により消滅した場合、消滅した法⼈を代表する役員は、30⽇以内にその旨を 免許権者へ届け出なければいけません(宅建業法11条1項2号)。よって、合併により消滅したB社の代 表役員であった者が届け出ることになります。
2)
誤り。国⼟交通⼤⾂免許を保有する宅地建物取引業者の場合、国⼟交通⼤⾂への届出は、その所在地 を管轄する都道府県知事を経由して⾏う必要があります(宅建業法78条の3第2項)。直接国⼟交通⼤⾂
へ届け出ることはできません。
3)
誤り。宅地建物取引業者が他の事業を⾏なっている場合、その事業の種類は宅地建物取引業者名簿の 記載事項です(宅建業法8条2項8号宅建業法規則5条2号)。ただし、変更した場合でもその届出は任意 です(宅建業法9条)。
4)
[営業保証⾦]
[業務上の規制]
したがって正しい記述は[2]です。
問30 正解
4したがって正しい記述は[4]です。
問31
正解
1宅地建物取引業者である売主が、宅地建物取引業者ではない買主と他⼈所有の⼟地建物の売買契約をす ることは、以下のいずれかに該当する場合を除いて禁⽌されています(宅建業法33条の2)。
売買⽬的物の⼟地や建物を取得する契約をしているなど、取得できることが明らかな場合 未完成物件の売買契約で保全措置が講じられている場合
誤り。不正の⼿段によって受験をした場合、受験禁⽌処分を受ける場合があります。その際の上限は 3年間となります(宅建業法17条)。
1)
[正しい]。本籍は宅地建物取引⼠登録簿の記載事項です。よって、本籍に変更があった場合は遅滞な く変更を申請する必要があります(宅建業法規則14条の2の2第1項1号宅建業法20条)。
2)
誤り。宅地建物取引⼠登録をしている者が死亡した場合、相続⼈は、死亡を知った⽇から30⽇以内に 免許権者へ届け出なければなりません(宅建業法21条1号)。死亡の⽇ではないことに注意してくださ い。
3)
誤り。登録の移転をすることができるのは、従事する事務所が他の都道府県に変わった場合に限定さ れています(宅建業法19条の2)。本肢のように、従事する事務所の変更を伴わない転居では登録移転 の申請はできません。
4)
誤り。営業保証⾦は、本店最寄りの供託所へ供託する必要があります(宅建業法25条1項)。よって、
供託先としてその他の事務所の最寄りの供託所を選択することはできません。
1)
誤り。免許権者への届出は、供託をした宅地建物取引業者が⾃分で⾏う必要があります(宅建業法25条 4項)。
2)
誤り。弁済を受ける権利を有するのは、宅地建物取引業者と宅地建物取引業に関し取引をした者だけ です(宅建業法27条1項)。電気⼯事業者の⼯事代⾦については弁済の対象外です。
3)
[正しい]。還付等により営業保証⾦の額が政令で定める額より不⾜した場合、通知書を受け取った⽇
から2週間以内に不⾜額を供託する必要があります(宅建業法28条1項)。
4)
[媒介契約]
[35条書⾯]
したがって誤っているものの組合せは「ア、イ」です。
問32 正解
2したがって正しい記述は[2]です。
問33 正解
2誤り。他⼈から取得する契約等がなければ他⼈物売買をしてはいけません。本肢は「取得する契約 の有無にかかわらず」としているため誤りです。
ア.
誤り。宅建業法で求められていることは「取得する契約の締結」であり、代⾦の⽀払いまでは求め られていません。よって、AがBと甲宅地を取得する契約を締結していれば、代⾦⽀払い前であっても 買主Cと売買契約することが可能です。
イ.
正しい。原則として、他⼈所有の宅地建物を売買する契約を締結することはできません。しかし、
未完成物件で⼿付⾦等の保全措置が講じられている場合は可能です。宅地建物取引業法第41条第1項 というのが未完成物件についての保全措置を規定している条⽂です。
ウ.
誤り。指定流通機構に登録すべき事項に、「登記された権利の種類および内容」は含まれません(宅 建業法規則15条の9)。
1)
[正しい]。指定流通機構へ登録した場合、登録を証する書⾯を遅滞なく依頼者に引き渡さなければい けません(宅建業法34条の2第6項)。これに反した場合は指⽰処分を受けることがあります。
2)
誤り。専任媒介契約の場合、当該業務の処理状況を2週間に1回以上報告する必要があります。この⽇
数には休業⽇を含みますので、休業⽇を含まず2週間に1回とする本契約は無効です(宅建業法34条の2 第9項)。
3)
誤り。指定流通機構への通知は、売買契約成⽴後遅滞なく⾏う必要があります(宅建業法34条の2第7 項)。引き渡し完了後では遅すぎます。
4)
正しい。「歴史的⾵致形成建造物」とは、重要無形⽂化財や重要無形⺠俗⽂化財のために使われてい る建造物や歴史上価値の⾼い建造物のことで、市町村⻑が指定します。歴史的⾵致形成建造物の増 築、改築、移転または除却、ならびに歴史的⾵致維持向上地区計画の区域内において⼟地の区画形質 の変更、建築物等の新築、改築⼜は増築等をしようとする者は、原則としてその⾏為に着⼿する⽇の 30⽇前までに市町村⻑に所定事項を届け出なければなりません。
1)
[業務上の規制]
したがって誤っている記述は[2]です。
問34 正解
4建物の売買・交換において、取引対象が歴史的⾵致形成建造物であるの指定を受けている場合には、
法令上の制限の1つとして上記の制限の内容を説明しなくてはなりません(宅建業法令3条1項12号の 5)。
[誤り]。建物の売買・交換においては、⽯綿の使⽤有無について調査がされている場合はその内容を 説明する必要があります。ただし、調査を⾏ってない場合や記録がない場合には新たに調査を⾏うこ とまでは求められていません(宅建業法規則16条の4の3第3号)
2)
正しい。建物賃借においては、当該賃貸借が定期建物賃貸借契約であればその旨を説明しなければい けません(宅建業法規則16条の4の3第8号)。
3)
正しい。建物賃借においては、契約終了時において精算することとされている⾦銭(敷⾦等)がある 場合には、その精算に関する事項について説明しなければいけません(宅建業法規則16条の4の3第 11号)。
4)
誤り。クーリング・オフの効果は、書⾯到着時ではなく書⾯を発したときに⽣じます(宅建業法37条の 2第2項)。本肢は「到達した時点で」としているため誤りです。
1)
[37条書⾯]
したがって正しい記述は[4]です。
問35 正解
4誤り。契約の有効期間に関する事項は、媒介契約書の記載事項です。よって、省略はできません(宅 建業法34条の2第1項4号)。
2)
誤り。宅地建物取引業者は、売買・交換・貸借の契約が成⽴するまでに、営業保証⾦を供託している ときは供託所の名称と所在地、保証協会の社員であるときはその旨と保証協会及び供託所の名称・所 在地について相⼿⽅(宅建業者を除く)に説明しなくてはなりません(宅建業法35条の2)。
供託所及びその所在地に関する説明は、契約成⽴前に⾏う必要があります。本肢は「37条書⾯交付 後」としていて契約成⽴後の説明となっているため誤りです。
3)
[正しい]。宅建業法35条規定の重要事項説明について、説明場所の制限はありません。よって、事務 所のみならず、相⼿⽅の⾃宅⼜は勤務する場所等、それ以外の場所で⾏うことも可能です(宅建業法 35条)。
4)
誤り。37条書⾯には代表者の記名押印ではなく、宅地建物取引⼠の記名押印が必要となります(宅建 業法37条3項)。もちろん、代表者が宅地建物取引⼠であれば問題ありません。
1)
誤り。37条書⾯は、契約書類であるため買主・売主双⽅に交付する必要があります。買主のみの交付 では⾜りません(宅建業法37条1項)。
2)
誤り。当該法⼈の名称および住所は記載する必要がありますが、当該契約の任に当たっている者の⽒
名は37条書⾯の記載事項ではありません(宅建業法37条1項1号)。
3)
[37条書⾯]
[8種制限]
したがって正しい記述は[4]です。
問36 正解
1したがって違反しないものは[1]です。
問37 正解
3[正しい]。契約解除に関する規定は、売買のみならず賃貸借においても記載しなければいけません
(宅建業法37条1項7号宅建業法37条2項1号)。
4)
[違反しない]。37条書⾯の記名押印は宅地建物取引⼠によって⾏われる必要があります。しかし、交 付は宅建業者に課された義務であるため、免許を持たない者が⾏っても問題ありません(宅建業法37条 1項宅建業法37条3項)。
1)
違反する。宅地建物取引業者間の取引であっても、37条書⾯の交付は省略できません。
2)
違反する。代⾦の額及び引渡しの時期に加え、移転登記の申請の時期も37条書⾯の必要記載事項です
(宅建業法37条1項3号・4号・5号)。よって、記載をする必要があります。
3)
違反する。相⼿⽅からの承諾があった場合でも、37条書⾯の交付を省略することはできません。
4)
[8種制限]
したがって正しい記述は[3]です。
問38 正解
2誤り。宅建業者が⾃ら売主となる場合には、⼿付とは別枠で、代⾦の2割を限度として損害賠償の予 定額や違約⾦を定めることが可能です。本件の売買代⾦は2,000万円なので、⼿付400万円、損害賠 償の予定額400万円が限度となります(宅建業法38条1項)。本肢は、損害賠償の予定額が「300万円を 超えてはならない」としていますが、300万を超えても400万円以下であれば適法なので誤りです。
※もし本件の⼿付が違約⼿付であれば、損害賠償の予定額は300万円が限度となりますが、本肢では そのような条件設定はありません。
1)
誤り。⼀般的に考えて「住宅ローンの承認」→「売主が契約の履⾏に着⼿」となるので、⼿付⾦の扱 いについて宅建業法の規定よりも買主側に不利な定めとなります。宅建業法の定めよりも買主に不利 な特約は無効となります(宅建業法39条3項)。この場合、⺠法の規定に従い、買主が契約解除をでき るのは「相⼿⽅が契約の履⾏に着⼿するまで」となるため、契約の履⾏に着⼿していないAはBからの 契約解除を拒むことはできません。
2)
[正しい]。次の条件のいずれかを満たす場合、クーリング・オフによる契約解除はできません。逆を
⾔えば、どれにも該当しなければクーリング・オフできるということです(宅建業法37条の2)。
本肢の場合、喫茶店で買受けの申込みを受けていることに加え、引渡しがなされていないため、クー リング・オフによる解除が可能です。
3)
宅地建物取引業者の事務所等で買受けの申込みまたは売買契約(事務所等以外の場所で買受けの申 込みをした場合を除く)をしている
1
クーリング・オフについて書⾯で告げられた⽇から起算して8⽇を経過している 2
物件の引渡しを受け、かつ、代⾦全額を⽀払っている 3
買主が宅地建物取引業者である 4
誤り。割賦販売の場合には、代⾦の3割を受領するまでに移転登記をする必要があります(宅建業法43 条1項)。3,000万円の3割は900万円ですので、Aは900万円の⽀払いを受けるまでに移転登記をしな ければなりません。
4)
誤り。宅地建物取引業者が⾃ら売主となる売買契約では、契約不適合を担保すべき責任に関し、買 主がその不適合を売主に通知すべき期間について、引渡しの⽇から2年以上とする場合を除き、⺠法 の規定よりも買主に不利な特約はできません(宅建業法40条)。「現状有姿で引き渡すとする特約」に ついては有効ですが、「契約不適合を担保すべき責任を負わない特約」は無効となります。
ア.
正しい。⺠法が定める売主の担保責任は「契約不適合責任」です。これは、引き渡された売買⽬的 物が契約内容に適合していない場合に、買主が売主に対して履⾏の追完、代⾦減額、契約解除、損害 イ.
[8種制限]
したがって誤っているものの組合せは「ア、ウ」です。
問39 正解
3したがって違反しないものは[3]です。
賠償を請求できる権利です(⺠法562条〜⺠法564条)。
本ケースでは、建物の⽋陥について事前に説明があり契約内容として明⽰されていたのですから、引 き渡された建物は契約通りのもので、ここに契約不適合は存在しません。つまり、⺠法の規定におい てその⽋陥につき売主の契約不適合責任は⽣じません。本特約は⺠法の規定通りの内容であり、⺠法 の規定よりも買主が不利にならないので有効となります。
誤り。宅建建物取引業者が⾃ら売主となる売買契約では、契約不適合を担保すべき責任に関し、買 主がその不適合を売主に通知すべき期間については、引渡しから2年以上とする場合を除き、⺠法の規 定よりも買主に不利な特約は無効となります(宅建業法40条)。契約不適合を担保すべき責任を負わな いとする特約は、明らかに⺠法の規定より買主に不利ですから無効になります。
無効になると特約が当初から存在しなかったことになるので、⺠法の規定が適⽤され、買主BがAの担 保責任を追及するにはその不適合を知った時から1年以内にAに通知すれば良いことになります(⺠法 566条)。
ウ.
違反する。売主が契約の履⾏に着⼿する前であれば、買主は⼿付を放棄して契約を解除することが可 能です。宅建業者が⼿付解除を拒んたり妨げたりすることは違反⾏為に当たります(宅建業法規則16条 の12第3号)。
1)
違反する。完成前物件の場合には、代⾦の5%⼜は1,000万円以上の⼿付⾦等を受領する際に保全措置 が必要です。500万円は代⾦の10%に相当するため、書⾯による承諾があったとしても、保全措置を 講じずに受領することはできません(宅建業法41条1項)。
2)
[違反しない]。⼿付⾦と中間⾦は合わせて代⾦の15%に相当しますが、保全措置を講じているので代
⾦の5%以上の⼿付⾦等を受領することが可能です。また、⼿付⾦500万円は代⾦の10%ですので、
⼿付⾦は代⾦の2割を超えてはならないという規定にも抵触しません。
※本肢は⼿付⾦についてのみ保全措置を講じ、そのあと保全措置を講じずに中間⾦を受領したとも読 めますが、"⼿付⾦等"と記載されているためあらかじめ⼿付⾦+中間⾦について保全措置を講じたと いうことなのでしょう。
3)
違反する。たとえ保全措置を講じたとしても、代⾦の2割を超える⼿付⾦を受領することはできませ ん(宅建業法39条1項)。2,000万円は代⾦の4割に相当するため受領できません。
4)
[8種制限]
[報酬関連]
問40 正解
4したがって違反しないものは[4]です。
問41 正解
3本問の⼟地付建物の価格は消費税込みで6,400万円です。報酬⾦額の算定の際には消費税抜きの価格を 基準とするため、最初に消費税抜きの価格を計算しておかなければなりません。消費税は建物にのみ課 されるため税抜きの建物価格は、
建物価格(税込み)︓6,400万円-4,200万円=2,200万円 建物価格(税抜き)︓2,200万円÷1.10=2,000万円
以上より、報酬⾦額の算定の際の売買代⾦は「4,200万円+2,000万円=6,200万円」とわかります。
違反する。⼿付の貸付その他信⽤の供与をして契約を誘引する⾏為は禁⽌されています(宅建業法47条 3号)。契約に⾄らなくてもその⾏為を⾏った時点で違反なので、処分対象となることがあります。
1)
違反する。申込みの際に受領した預り⾦に関し、すでに売主に交付していたとしても、買主より申し 込み撤回の申し出があった場合には返還しなければいけません。宅地建物取引業者がこれを拒む⾏為 は禁⽌されています(宅建業法規則16条の12第2号)。
2)
違反する。宅地建物取引業者が⾃ら売主となる売買契約では、代⾦の2割を超える⼿付⾦を受領する ことはできません(宅建業法39条1項)。買主の承諾があった場合でもダメです。
3)
[違反しない]。宅地建物取引業者が⾃ら売主となる売買契約では、契約不適合を担保すべき責任に関 し、買主がその不適合を売主に通知する期間について、その⽬的物の引渡しの⽇から2年以上となる 特約を除き、⺠法の規定より買主に不利な特約をすることはできません(宅建業法40条)。「2年以 上」には本肢のようにちょうど2年も含まれますから違反ではありません。
4)
[業務上の規制]
売買代⾦が400万円超では、媒介の報酬額の限度は「売買代⾦の3%+6万円」に消費税相当額を加えた
⾦額ですから、Aが受領可能は報酬上限は、
(6,200万円×3%+6万円)×1.10=211万2,000円
したがって[3]が適切です。
問42 正解
2したがって正しい記述は[2]です。
誤り。報酬額の掲⽰義務は事務所のみにあります。よって、案内所には掲⽰する必要はありません
(宅建業法46条4項)。
1)
[正しい]。他の宅地建物取引業者が⾏う⼀団の建物の分譲の代理・媒介をする案内所を設置する場 合、当該案内所には媒介を⾏う宅地建物取引業者の標識を掲⽰しなければなりません(宅建業法規則 15条の5の2第3号)。このとき掲⽰すべき標識(様式第11号の2)には、売主である宅地建物取引業 者の商号・名称および免許証番号を記載する欄があります。
2)
誤り。事務所以外の継続的に業務を⾏うことができる施設には標識の掲⽰が必要です(宅建業法規則 15条の5の2第1号、同19条1項2号)。しかし、その場所で契約締結・買受けの申込みを⾏わない場 合、専任の宅地建物取引⼠の設置は不要です(宅建業法規則15条の5の2)。
3)
誤り。宅地建物取引⼠の設置⼈数は、事務所で5⼈に1⼈以上、契約⾏為を⾏う案内所・展⽰会場で1
⼈以上です(宅建業法規則15条の5の3)。よって、本肢の展⽰会場には専任の取引⼠を1⼈置けば⾜りま す。
4)
[業務上の規制]
[保証協会]
問43 正解
3したがって正しい記述は[3]です。
問44 正解
1誤り。従業者は、関係者から請求があった場合は、従業者証明書を提⽰する必要があります。従業者 名簿や宅地建物取引⼠証の提⽰で代えることはできません(宅建業法48条2項)。
1)
誤り。従業者名簿の記載事項は全部で7つです。
したがって、⽒名、⽣年⽉⽇、従業者となった年⽉⽇、従業者でなくなった年⽉⽇だけでは⾜りませ ん。従業者証明書の番号、主たる職務内容、宅地建物取引⼠であるか否かの記載が不⾜しています。
2)
[正しい]。宅地建物取引業者が⼀団の宅地建物の分譲を⾏う案内所を設置する場合、業務開始⽇の10
⽇前までに、その旨を免許権者及び案内所の所在地を管轄する都道府県知事に届け出なければなりま せん(宅建業法50条2項)。
3)
誤り。帳簿には、取引のあったつど記載する必要があります。本肢は「取引のあった⽉の翌⽉10⽇ま で」としているので誤りです(宅建業法49条)。
4)
[正しい]。保証協会に対し苦情申出があった場合、保証協会は、その内容及びその解決結果を社員に 周知しなければなりません(宅建業法64条の5第4項)。
1)
誤り。社員の地位を失ったときは弁済業務保証⾦分担⾦の返還を受ける前に公告をする必要がありま す。これは営業保証⾦を供託した場合でも同じです。したがって弁済業務保証⾦分担⾦の返還は、直 ちにではなく公告期間終了後となります(宅建業法64条の11第4項)。
2)
[監督処分・罰則]
したがって正しい記述は[1]です。
問45 正解
4したがって誤っている記述は[4]です。
誤り。新たに社員が加⼊した場合、保証協会は免許権者に対し報告する必要があります。よって、都 道府県知事に対して報告する場合もあります(宅建業法64条の4第2項)。
3)
誤り。債務の連帯保証や⼿付⾦保管事業は「できる」と規定されており任意の事業です(宅建業法64条 の3第2項)。実施が義務付けられているわけではありません。
4)
正しい。信託業法第3条の免許を受けた信託会社であっても原則として宅建業法が適⽤されます。よっ て、指⽰処分を受ける場合もあります(宅建業法77条2項)。
1)
正しい。免許権者が何らかの処分を⾏う場合、公開された聴聞を⾏う必要があります(宅建業法69 条)。
2)
正しい。国⼟交通⼤⾂は全ての宅地建物取引業者に対して、宅地建物取引業の適正な運営を確保し、
⼜は健全な発達を図るため必要な指導、助⾔及び勧告をすることができます(宅建業法71条)。
3)
[誤り]。免許権者によるものでも、業務地の都道府県知事によるものでも、宅建業者に対して指⽰処 分を⾏う際には公告は不要です。ただし、業務停⽌処分や免許取消処分を⾏った時は必要です。
4)
[住宅⾦融⽀援機構法]
[不当景品類及び不当表⽰防⽌法]
問46 正解
2したがって誤っている記述は[2]です。
問47 正解
4したがって正しい記述は[4]です。
正しい。住宅融資保険を引き受けることは機構の業務の⼀つです(機構法13条1項3号)。住宅融資保険 とは、⺠間⾦融機関の住宅ローンが不測の事態により事故となった場合に⾦融機関に保険⾦が⽀払わ れるように、機構と⾦融機関の間で締結する保険です。
1)
[誤り]。機構は、⺠間⾦融機関が貸し付けた⻑期・固定⾦利の住宅ローンについて、証券化⽀援事業 を⾏なっていますが、⺠間保証会社の保証という条件はありません(機構法13条1項2号)。
2)
正しい。機構は、経済事情の著しい変動に伴い、元利⾦の⽀払いが著しく困難となった場合に、貸付 条件の変更⼜は⽀払⽅法の変更をすることができます(機構業務⽅法書26条)。
3)
正しい。機構は、⼀定の住宅の改良⼯事などに必要な資⾦の貸付けを受けた者とあらかじめ契約を締 結して、その者が死亡した場合に⽀払われる⽣命保険⾦等を当該貸付けに係る債務の弁済に充当する ことができます(機構法13条1項10号)。
4)
誤り。築年数を表⽰する場合、増築⽇ではなく、建築⽇を起算点として表⽰しなければなりません。
当該増築⽇を起算点とした場合、不当表⽰となります(公正競争規約23条1項(18))。
1)
誤り。建築基準法で規定する道路に2m以上接していない⼟地(接道義務を満たさない⼟地)について は、原則として「建築不可」⼜は「再建築不可」と明⽰する必要があります(公正競争規約規則8条 (2))。
2)
誤り。賃貸住宅の賃料は、住⼾ごとに1カ⽉当たりの⾦額を表⽰することが原則です。ただし、すべて の住⼾の賃料を表⽰することがスペース上困難な場合は、1住⼾当たりの最低賃料及び最⾼賃料を表⽰
することで⾜りるとしています(公正競争規約規則10条(40))。
本肢は「標準的な1住⼾1か⽉当たりの賃料」しか表⽰しないので不当表⽰に該当します。
3)
[正しい]。宅建業法第33条に規定する許可等の処分後は、⼯事完了前後にかかわらず広告表⽰が可能 となります(公正競争規約5条)。宅建業法第33条に規定する許可とは、都市計画法の開発許可や建築 基準法の建築確認などです。
4)
[⼟地の形質・地積・地⽬及び種別]
[建物の形質・構造及び種別]
問48
需給統計問題につき省略。最新の統計データは以下のページにまとめてあります。
https://takken-siken.com/toukei_taisaku.html
問49 正解
3したがって不適当な記述は[3]です。
問50 正解
1したがって不適当な記述は[1]です。
適切。⼭地の地形は、かなり急峻で⼤部分が森林となっています。
1)
適切。台地・段丘は、農地として利⽤されています。また、宅地にも適しているため都市的な⼟地利
⽤も多いです。
2)
[不適切]。低地は、地震災害や洪⽔等に⽐較的弱い⼟地となっています。
3)
適切。臨海部の低地は、⽔利、海陸の交通に恵まれていますが、液状化等の危険性が⾼いため、住宅 地として利⽤するためには⼗分な防災対策が必要です。
4)
[不適切]。鉄⾻造の特徴としては、⾃重が軽く靭性が⼤きいことが挙げられます。よって、「⾃重が 重く」とする点で誤りです。また、⽕熱により耐⼒が著しく低下するため、耐⽕被覆は必要です。
1)
適切。鉄筋コンクリート構造は、耐⽕、耐久性が⼤きく⾻組形態を⾃由にすることができます。
2)
適切。鉄⾻鉄筋コンクリート構造は、鉄筋コンクリート構造よりさらに優れた強度、靭性があり⾼層 建築物に⽤いられています。
3)
適切。集成⽊材は、単板を、組み合わせ、接着剤で積層させたものです。⼀般的に、体育館等多くに
⽤いられます。
4)