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一般運転者の前方不注視と速度選択の関連性

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(1)

椙山女学園大学

一般運転者の前方不注視と速度選択の関連性

著者

谷口 俊治, 谷口 嘉男

雑誌名

椙山女学園大学 文化情報学部紀要

8

ページ

27-34

発行年

2009

URL

http://id.nii.ac.jp/1454/00001942/

(2)

憎憎憎憎憎憎

一・

ハ運転者の前方不注視と速度選択の関連性

谷ロ俊治

谷ロ嘉男

1.問題と目的

2.方 法

 2006年上半期(1月∼6月)における原付以上

運転免許保有者10万人当たりの死亡事故件数(第

1当事者)を年齢層別に見た;場合、16∼24歳の

若者(5.96件)が最も多く、次いで65歳以上の高

齢者(4。89件)の順となっている。若者の死亡事

故件数を法令違反別に見た場合には、前年と比較

して脇見運転が特に増加している(前年比牽

22.4%)。逆に減少しているのは、最高速度違反

(前年比一2L7%)であるが、構高率では最も高

い率(18.4%)となっている(警察庁交通局、2006)。

 若者に限らず、事故・違反の惹起運転者には、

違反者講習や取消処分者講習等の再教育がなされ

ており、効果を上げているが、中には講習受講後

も事故・違反を繰り返す運転者が存在し、教育に

よる再発防止には限界があると考えられる。

 かねてより筆者らは、運転者の走行速度及び前

方不注視に対する態度について検討してきた(谷

口俊治・谷口嘉男、2006;谷口嘉男・谷ロ俊治、

2006;谷ロ俊治・谷口嘉男、2007)。女子大学生に

よる予備的検討では、不注視傾向と高速志向との

間に関連があることが明らかにされた。本論は、

一般運転者を対象として同様の関連性を明らかに

することを目的とし、教育をはじめとする効果的

な事故抑止対策を模索するための基礎資料として

利用することを目指している。

2−1.調査票

 調査票はA4版で4頁あり、題目は「運転中の

携帯電話等の使用に関する調査」とした(実際に

用いた調査票は資料を参照のこと)。調査票の構

成と項目の概要は次の通りである。

a フェース項目

 性、年齢、運転車種、運転頻度、運転経験の計

5項目からなる。

b 運転行動項目

 携帯電話の使用に関する11項目、カーナビゲー

ションシステム(テレビを含む)の使用に関する

7項目、日常の運転に関する6項目、及び強制的

な速度制限装置(リミター)に関する5項目の計

29項目と自由記述欄からなる。

2−2.調査対象と手続き

 調査は、2006年5月、某県の運転免許試験場で、

免許更新時一般講習の受講者に対して行った。

 収集したデータ数は、男性92名、女性53名、

性別不明1名の合計146名である。

2−3.データ処理

a データファイル

 原票からデータファイルを作成し、各変数の度

数出力についてコーディングの誤りに関する

チェックを行った。誤りのあるものについては原

(3)

谷ロ俊治・谷ロ嘉男/一般運転者の前方不注視と速度選択の関連性

票で確認し、ファイルを修正した。データ処理は

SPSS for Windows(Release 15.OJ)を用いた。

b 分析対象

 分析は、主な運転車種が「普通車」で、かつ運

転頻度が「週に数回以上」のケースを対象とした。

選択された分析対象ケース数は、男性73名、女性

43名の合計116名である。

c 分析の概要

○尺度の作成

 複数の質問項目の加算によって尺度を作成し

た。その計算式は以下の通りである。「携帯9」

等と表記したのはSPSSの変数名であるが、各質

問項目の内容はTable 1の中に示されている。な

お、質問項目によっては、回答の方向性が他と異

なる場合(反転項目)があるが、そのような項目

については方向性をそろえて計算した。

 ①ヒヤリハツト尺度

  携帯9+ナビ2÷ナビ4+ナビ6+日常2

 ②不注視尺度(携帯電話)

  携帯2+携帯5+携帯7+携帯10+i携帯11

 ③不注視尺度(カーナビ)

  ナビ1+ナビ5

 ④不注視尺度(携帯電話・カーナビ)

  不注視尺度(携帯電話)+不注視尺度(カー

  ナビ)

 ⑤速度態度尺度

  日常3÷日常4+日常5+速度2+速度3

 ⑥速度行動尺度

  一般速度+高速速度

○分析要因

 質問項目の一部と作成した尺度を分析要因(独

立変数)として、質問票内の項目との関連、及び

分析要因相互の関連について、クロス表と分散分

析を併用して検討した。分析要因の群分けは、各

群が近似した度数になるようにした。分析要因及

びその構成率は次の通りである。

 ①性:男性62.9%、女性37.1%、②年齢:31才

以下群30.8%、32−42歳群32.5%、43歳以上群

36.8%、③運転経験:10年未満群25.0%、IH7

年群25.0%、18−26年群25.0%、27年以上群

25.0%、④ヒヤリハット(日常運転項目2のみ):

回答1−3群30.8%、回答4、5群:44.4%、回答6、

7群24.8%、⑤ヒヤリハット尺度:変数の和が10

以下群36.8%、1H7群34.2%、18以上群

28.9%、⑥不注視尺度(携帯電話):変数の和がU

以下群32.2%、12−18群32.2%、19以上群

35.6%、⑦不注視尺度(カーナビ)1変数の和が4

以下群31.0%、5−7群26.2%、8以上群42.9%、

⑧不注視尺度(携帯電話・野田ナビ):変数の和が

18以下群36.1%、19−26群27.8%、27以上群

36.1%、⑨速度態度尺度:変数の和が15以下群

3L3%、16−18群35。7%、19以上群33.0%、⑩速

度行動尺度:変数の和が170km/h以下群27.1%、

180−200km/h群54.2%、210km/h以上群18.7%。

3.結 果

 質問項目の記述統計をTable 1に示す。またク

ロス表と分散分析の結果をTabIe 2に示す。

3−1. 4生男嘩

 携帯電話及びカーナビの使用に関するいくつか

の項目で有意な関連が見られ、男性の方が運転中

に使用することに肯定的で、携帯電話と回目ナビ

に関わる不注視傾向が高い。また、速度、車間距

離、追越し、ヒヤリハット経験に関しても、男性

の方が危険な運転傾向が強い。

3−2.年齢

 携帯電話及びカーナビの使用に関するいくつか

の項目で有意な関連が見られ、若年者の方が運転

中に使用することに肯定的で、携帯電話とカーナ

ビに関わる不注視傾向が高い。また、速度及びヒ

ヤリハット経験に関して、若年者の方が危険な運

転傾向が強い。

28

(4)

文化情報学部紀要,第8巻,2008年

Table 1 各質問項目の内容と記述統計

SPSS

マ数名

質  問  文

N

Mean

SD

Ra薮ge

携帯1

運転中に、ハンズフリー装置を使って携帯電話を使うことがある。

10喚

2.01

1.78

1−7

携帯2

運転中に、(ハンズフリー装置なしで)携帯電話を手に持って使うことがある。

106

2.39

L64

1−7

携帯3

運転中の携帯電話による通話は、急を要する内容だけに限って使用している。

104

3.56

2.30

1−7

携帯4

ハンズフリーの状態にするための準備(ヘッドホン等の接続)は颪倒だと思う。

99

4.32

2.12

1−7

携帯5

運転中であっても携帯電話を使用することは仕方がないと考えている。

108

2.86

1.75

1−7

携帯6

運転申は、撲帯電話の電源を切るようにしている。

106

2.65

1.98

1−7

携帯7

運転申に携帯電話に電話がかかってきたら、車を停車しないで電話に誇ることがある。

106

3.36

1.93

1−7

携帯8

信号待ちの間だけなら携帯電話を使っても良いと思う。

106

3.34

1.83

14

携帯9

運転中、携帯電話で通話していてヒヤッとしたりハッとしたりした経験がある。

105

2.30

1.51

レ6

携帯1◎

運転するとき、携帯電話でメールを受信操作することがある。

88

3.07

2.03

1−7

携帯11

運転するとき、携帯電話でメールを送信操作することがある。

88

2.72

L88

14

ナビ1

走行中に、カーナビを操作することがある。

63

3.65

2.16

1−7

ナビ2

走行中、カーナビを操作していてヒヤッとしたりハッとしたりした経験がある。

61

2.26

1.52

レ6

ナビ3

走行中に、カーナビの画颪を見ながら運転することがある。

63

喋.25

1.95

レ7

ナビ4

走行中、カーナビの画面を見ながら運転していてヒヤッとしたりハッとしたりした経験

ェある。

62

2.53

1.46

レ6

ナビ5

走行中、テレビを見ながら運転することがある。

43

2.93

1.98

1−7

ナビ6

走行中、テレビを見ながら運転していてヒヤッとしたりハッとしたりした経験がある。

43

2.35

1.54

1尋

ナビ7

走行中のテレビ視聴に翌翌を設けるとよいと思う。

43

3.91

2.09

1−7

B常匹1

自動車を運転するときは、いつもシートベルトを着用している。

117

6.32

1.42

レ7

日常2

運転中にヒヤッとしたりハッとしたりすることがある。

116

4.33

1.68

1−7

臼常3

自動車を運転するときは、標識・標示で決められた速度どおりに運転している。

115

4.52

L56

1−7

日常繧

前の車がゆっくり走っていると、車間距離をつめたり追越しをすることが多い。

117

3.04

L54

1−7

日常5

時閾に追われている高等は、ついスピードを回してしまうことが多い。

117

4.33

1.49

1−7

日常6

決められた速度にしたがって走行していると、後続車に迷惑をかけているのではないか

ニ心配することがある。

117、

4.56

1.80

1−7

速度1

ほとんどの大型車には、時速90キロ以上の速度が出せないようにする、強鋼的な速度制

タ装置(リミター)が取り付けられていることを知っている。

113

3.42

2.34

1−7

速度2

普通自動車にも、スピードを出し過ぎないようにするため、強制的な速度欄限装置(リ

ター)が必要だと思う。

114

4.20

1.83

1−7

速度3

日本では最高速度が時速100キロなのに、多くの自動車が時速180キロも出せる性能があ

驍フは矛盾していると思う。

114

5ユ6

L77

1−7

一般速度

制限速度が60キロ迄となっている一般道路(鋼限速度40キロ等の麹問も含めます)を走

sする場合、リミターに設定される最高速度がどれくらいなら我慢できますか。

107

75.33

12.85

50ヨ00

高速速度

制限速度が100キ・ロ迄となっている高速道路や自動車專用道路(単二速度80キロ等の区

ヤも含めます)を走行する場合、リミターに設定される最高速度がどれくらいなら我慢

ナきますか。

107

115.89

18.59

80−220

(5)

谷ロ俊治・谷ロ嘉男/一般運転者の前方不注視と速度選択の関連牲

Table 2 クロス表検定及び分散分析の有意性

分析言合(SPSS変数名)

項禽内容

性別

年齢

運転経験

ヒヤリ群

ヒヤ尺度

不注携尺

不注ナ尺

不注視尺

速度態尺

速度行尺

κ2

κ2

F

X2

F

κ2

P

κ2

F

κ2

F

κ2

F

κ2

F

z2

F

x2

F

携帯1

ハンズフリー使用

** **

携帯2

乎で持って使用

* * } 一 寧 寧 } 一 寧 **

携帯3

急爾蒔使用

* ** **

携帯4

ハンズフリー面倒

寧 * 寒 寧* 寒*

携帯5

携帯使用・佳方ない

一 一 * 一 一 ** 寧* 寧 *

携帯6

運転中携帯電源切る

窒* $承 寧

携帯7

運転中電話に膿る

* } 一 寧* ** } 一 *噛 寧寧

携帯8

借暑待携帯使幣良い

懸一

寒* 牢黙 零 * 零 *寧 寒

携帯9

運転申携帯ヒヤリ

} * 零寧

携帯10

運転中携帯メール受稽

寒 一 〔 一 …

携帯11

運転中携帯メール送信

一 } 『 一 壌

ナビ1

走行中ナビ操作

寧$ 雰 離寧 } … 一 一

ナビ2

走行中ナビ操作ヒヤリ

一 一 寧 * **

ナビ3

走行中ナビ注視

寒 串 寧 *

ナビ4

走行中ナビ注視ヒヤリ

傘* 寧

一 一

* 寒

ナビ5

走行中テレビ視聴

傘 寧* * 窄 *寧 } 一 一 } 零

ナビ6

走行申テレビ視聴ヒヤリ

* 寧寧

一 一 *傘 承寧

ナビ7

楚行中テレビ視聴罰則

良常1

シートベルト着用

霞常2

ヒヤリハツト

一 … 一 一 寧

日常3

速度規{田順守

* *

} 一 ** 寧*

日常4

車問詰め追越

寧* 場寧

*寧 寧*

* 承寧 寧* 一 一

B常5

蒔問に追われ高速走行

宰 * * *溶 寧寒 *寧 * *寧 *蔀 寧串 一 一

B常6

速度順守後続華迷惑

灘 寒

懸’

灘1灘

速度1

大型車リミター知識

*‡

* 率 *

速度2

普通車リミター必要

* ** 串零 } 一 **

速度3

180キロ姓能矛盾

一 一 *寧

一般速度

一般道リミター速度

隊 一  

高速速度

高速道リミター速度

*串

寧寧

性別

桝 .  }「  ・ } 零\r、一冗 一’_、寧、 ・一、 二 ’ 囁「} .、禽 ’塑   ・ r} ..、函 }一 二漏

年齢

き、、・: ’ 噺 ・e一’ 輝二’

1繋剛

A卿曳 ∴;鷲: ’す’:

運転経験

甑 ;寧壕、r ・轟 「〔 r一

・t

ヒヤリ群

ヒヤリハット(鑓常2)群

∴導

総∴1

ラ糟も: 囁 一  く・ン漏 囁}「 r岬、∼「唱 ㌧、聞:・ 、門二、「 囁 ひ一 「「 ’  、岬  ・

ヒヤ尺疫

ヒヤリハット尺度携帯9+ナビ2、4、6幸霞常2

、堵、そ 轟∫り、事ピ、

締\r

・ ・{  ’ 「  一   、 } 、 囁   ’ 、. で  \、 レ魏 〕卿

王劇

不注携尺

不注視尺度(携幣電話)携帯2牽携帯5

?携帯7+携帯10+携帯11

、/㌧ 噂:1 : }\囁i 、

漆仁戸

∵趣: }轟’、、ワ p「

二締n:c纏・、

不注ナ尺

不注視尺度(カーナビ)ナビ1+ナビ5

管:率三11ノ寧魁 享 審∼、

縫孫

r:噂:乙㍗ズ魅・ざ’鰯 1::》 @一  ’ r、一 h Q,:

∴劇丁舞

不注視尺

不油視尺度(携帯電話・カーナビ)不注携尺

{不注ナ尺

軍:

:∵脚啄ゾ漏ヴ、 、絶’ 醐彗 !「一㌦ ゾー: :1藁:、

1瞬ギ

速度態尺

速度態痩尺度 日常3+B常4+日常5

{速度2+速度3

唾 、壌寧 づ匙ち ∫瞬、 諦寵 **£ r承ゴ

心寒卑 、魎 ’一

一r

速度行尺

速度行動尺慶 一般速度+高速速度

㌧*: ㌧:†・ ir  帥、r

  「r〔「A「

注 分析要因は2∼4群からなる。クロス表検定は、分析要因と2∼4群に分類した各変数による。分散分析は、分析要因を独

  立変数とし、群分けしない各変数を従属変数とした。κ2はクロス表の検定結果、Fは分散分析の検定結果を示す。すは

  p<0.1、・はp<0.05、・・はp<0.01である。一は検定を行わなかったことを示す。薄い灰色背景は分析要因同士の結果

  である。なお有意な関連の内容については、原則として本文中の結果に記述した逓りであるが、濃い灰色背景について

  は、関連の解釈が困難な結果を示す。

30

(6)

文化情報学部紀要,第8巻,2008年

人数

      同

    不注視尺度

 (携帯電話・カーナビ)群

Figure 1不注視尺度(携帯電話・カーナビ)

/萄Z4かりく.0!

速度態度尺度群

と速度態度尺度のクロス度数分布

3−3. 運車中二二二二

 運転経験と他の変数との問に明確な関連は認め

られなかった。

3−4.ヒヤリハット経験

 運転中の全般的なヒヤリハット経験に関して

は、携帯電話の使用及びカーナビやテレビの利用

が関わっている。また、ヒヤリハット尺度も含め

て、車間距離や追越し、時間に追われての高速走

行との間に有意な関連が見られた。

3−5.不注視行動

 運転中の携帯電話の使用とカーナビ・テレビの

利用との問に有意な関連が見られ、その背景とし

て、「運転時に携帯電話の電源を切らない」、「ハン

ズフリー装置の準備が煩わしい」、「急用時・信号

待ちの際の使用に肯定的」等の認識や態度がある。

そして、携帯電話やカーナビ・テレビの利用によ

る不注視行動と個別のヒヤリハット経験:との間に

も有意な関連が見られる。さらに、車間距離や追

越し、時間に追われての高速走行などの危険な運

転行動や速度態度尺度とも関連が見られた。

Figure 1に不注視尺度(携帯電話・カーナビ)と

速度態度尺度との関係を示す。

3略.速度態度と速度行動

 速度態度尺度は、上でも述べたように不注視行

動や不注視尺度との関連が強く示されている。し

かし、速度行動尺度は不注視との関連がそれほど

明確ではない。速度行動尺度は、速度態度尺度と

関連しているが、特に速度規制順守とスピードリ

ミターに関する項目との間に強い関連が見られ

た。

4.考 察

 本調査の結果に基づき、違反者を対象とする初

心運転者講習や違反者講習等の受講者への教育内

容を検討する。「速度出しすぎ」、「不十分な車間

距離」、「危険性の高い追越し」、「携帯電話の使用」、

「カーナビ・テレビの利用」の危険性など、それ

ぞれ単独の内容に関するものに加えて、それらの

運転行動には相互に関連があることが多いこと

(7)

二二俊治・二二嘉男/一般運転者の前方不注視と速度選択の関連性

や、一つの違反行動に注意することにより、他へ

の副次的効果をもたらす可能性があることなどを

十分に伝える必要がある。また、違反行動を未然

に防止する目的からも、教習時の学科教習におい

てこれら速度行動と不注視行動に関する資料を提

示し、路上教習における運転行動や運転適性検査

結果を併せて、違反の可能性が予測される教習生

に対して適切なアドバイスをすることが必要と考

える。

 一方、速度志向の強い者ほどスピードリミター

について否定的な考え方を持つ傾向が見られた

が、これは、法規制に反する強い高速志向が一部

の運転者にあることを示唆している。基本的に

は、上に述べたような教育活動によって適正な速

度選択能力を育成すべきであるが、その効果は限

定されたものにとどまることが予想される。

 今回の分析においては、シートベルトの着用に

ついて有意な関連が見られなかった。これは、調

査対象が過去5年聞に3点以下の違反が1回の者

を対象とした一般講習の受講者のみであったた

め、大半の回答者がシートベルト着用に肯定的な

回答(90.6%)であったからと考えられる。ちな

みに調査を実施した県の一般道路における運転者

のシートベルト着用率は87.5%であった(日本自

動車連盟、2005)。今後は、違反を繰り返す運転者

との比較による分析が必要である。

  局

臼本自動車連盟2005 シートベルト着用率データ

 http://wwwjaforjp/library/i臓dex.htm

谷口俊治・谷ロ嘉男 2006運転者の走行速度に対する態

  度 日本交通心理学会第71圏大会発表論文集、76−77.

谷口俊治・谷口嘉男 2007 運転者の前方不注視と速度選

  択の関連性一女子大学生による予備的検討一椙由女学

  園大学文化情報学部紀要、7、29−38。

谷口嘉男・谷ロ俊治 2006運転者の前方不注視に対する

  態度 屡本交通心理学会第71回大会発表論文集、

 44−47.

たにぐち・しゅんじ/文化情報学部教授

E燃all:tanshn@s慧giyama−u.acjp

たにぐち・よしお/滋賀県自動車教習所指導員

E−ma難:yosshan@zj9.SO−netnejp

      〈付記〉

 本論文は、第2著者が第1著者との連名で、平

成18年度日本交通心理士会第3回大会で発表し

た論文(運転者の走行速度及び前方不注視に対す

る態度一効果的な教育手法とISAの効果の検討

一日本交通心理士会第3回大会発表論文集、1−4.)

の一部を加筆・修正したものである。

      文 献

警察庁交通局 2006 平成18年上半期の交通事故の特徴

  及び道路交通法違反取締り状況について 警察庁交通

32

(8)

文化情報学部紀要,第8巻,2008年

       卜⋮ーーIIl⋮⑩ ⋮⋮⋮一llIゆll−lIli寸ーー⋮一⋮ーー oワ 一1−IIlI創 IlIIーー1 賢      ゆ給Pρ申    ゆ総P心申    ゆ給P10申    ’ゆ中山’議  戸ゆ縫類一轡心申   戸ゆ雌楯一中10申   ’ゆ麟妨一P心申       V霞6罷      皐ρ   坦心ゆ樟割      9悩総       V喫n悩

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       トー⋮一⋮ーー⑩一⋮−一lllゆllIlllI㌣⋮一⋮⋮⋮⋮09∼ーーーIINlIーーー⋮⋮γ

     ゆ総P沿申    ⑱潟粒10申    ゆ総P16申    ’心瀞畷’ρ  一⊃瀞楯︸P心仏   ’ゆ瀞幡⋮P心申   ’ゆ瀞幡[P喰申       V製∩播      ρρギ   ψMΦ鴇勾      9樋総       V慢∩価

      。ゆ櫓喚娼Uゆ極順細殿ゆ炉Q麺砥樽壷折ebトーR.13︸曾巾艶則賦

       卜 ⋮⋮⋮ーー⋮⋮ ① lllllIl鴎 I111ーー⋮寸⋮⋮一⋮⋮⋮ oり lIIlII− cq I;;⋮⋮⋮⋮ r      ゆ慮P沿即    ㊧給Pゆ申    ゆ櫓粒ゆ申    3瀞眠’ゆ  三瀞憩P沿申   5麟麺P−0申   二瀞頻轡喰申       V廻∩悩       ρρ   辮り①邸η      9漏総       V霞n漏

        。ゆ槍炉Q鰍鱒翼廻﹂9廻⊃勺あ︵9翼⊃MらレM︶・3︶勝⊃繕︸腿即短卜;R.修虫艘

       卜1−1一⑩11111の⋮⋮⋮⋮⋮寸−IIーー0り﹁−一⋮N⋮一11 賢

     禰竃糊“申    ゆ揖P10申    ゆ需レー6申    3薄賦3   三麺蛭P10申   二μ鍾P−6申   5縫通P16申       V喫6旧櫛       ρ夢   襯MΦ埠雑      9髄鱈       V漫O価

      。ゆ腐解QMUゆ翼翼曜伽細線トー便.口︸9巾艶製

       、

矧 的 e聲 岬

  トー⋮⋮⋮Il⑩一1−1−1ゆ一⋮⋮⋮⋮一寸⋮⋮ーーlloり.IllIlIl釧一li−lI 下

ゆ露レー6即    ゆ湾粒10申    ゆ嶋㈹P沿申    ’ゆ唯心’ゆ  〆ゆ瀞幡︸P心申   ’論麺幡︸レー6申   ’心μ緬一P−6申  V費∩悩      累累   ψりΦ玲雑      O稲総       V翼O樋

        。ゆ二︶’蝦勲刃3瀞為擾相︸並MUゆ掴膠運掴湘陶翻鞭搬壌︶冒6慮P紐山田興

  トーIllII Φ III−1ーー の⋮⋮⋮⋮一⋮⋮凸NllIlIII oり lIIIIIi e曝 ⋮⋮⋮⋮⋮⋮⋮ 賢 ゆ縛Pゆ申    ゆ冊P10申    ⑱禽P−6申    ’ゆ中心’の  ’ゆ麺幡︸P10申   三噂粕一Pゆ即   戸ゆ瀞怖︸P沿申  V慢∩%      ρ嬉   綱り①玲勾      9漏給       V廻O悩

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参照

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