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日本の新しい通商政策とその効果 : CGEモデルによる評価

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(1)三ノし 日. "一口 党. ⅡⅡ. 日本の新しい 通商政策とその 効果 :CGE モデルに. 清. 堤. 要. 巻く新しい通商政策 (新時代経済連携協定 あ るぃ は自由貿易協定 ) の経済効果を 定量的に分 析 したものであ る.本稿の貢献は ,従来から行 われている貿易自由化の 効果だけでなく ,近年 重要性が指摘されている 国際生産要素移動 (直 接 投資と国際労働移動Ⅰの 効 呆も考察している 0. 点 にあ る. 分析に用いたモデルはⅢ 0balTradeAna. は 貿易自由化,労働移動,直接投資に 伴 う 技術. 移転,そして一部では対外バランスの 是正を織 り. 込んだ. 分析の結果, 日本を中心とした 東アジア地域 における自由貿易協定は ,一般的に加盟国に 利 益を与えること ,逆に非加盟国ほついては 必ず. しも利益が得られないことが 明らかに な た また,国際生産要素移動の 効果は貿易自由化と 上ヒ. け sis. り,それぞれのシナリオに. べて無視できないほど 大きなことも 確認、され. た.. さらに,発生する 経済厚生の総額とその 分. で広く用いられている 標準 モ. 配は連携パター ン 2 て 異なることもわかっ. 資本蓄積の内生化, 2) 外生的な. た .これらの分析結果は ,多国間交渉と 矛盾し. Project (GTAP). 国際生産要素移動. (直接投資と労働 ). という. 新. たなモジュールを 導入したものであ る.データ セットには GTAP. 1. ないような戦略的な 通商政策を検討することに も. 資するものであ る. の Version4.0 と基準年の 1995. 年における各種データを 併せて利用した・. 分析. の シナリオは, 日本とシンガポールで 取り交わ. Keywords: FreeTrade Agreements. 本稿は日本経済研究センタ 一編『拡大する. 自. CGE,Welfa,e. Ana@ sis, Trade´beraliati n , Mi rati JEL@Cassifi. ,. 造. の 自由貿易協定であ. Equilibrium:CGE)モデルを利用し ,日本を取. り. 耕. る評価,. された新時代経済連携協定を 始めとした九通 @) 旨. 本稿は,応用一般均衡 (Compulable General. デル に 1. 田. よ. ations:@C68. Ⅱ. n. , F15 , F22. はじめに. 由貿易協定と 日本の選択」第 15 章「アジアにおけ. る地域統合の 経済効果と日本の 選択」をもとに 分析 を拡張したものであ る. 本稿の作成に 当たっては, 同プロジェクト 座長の浦田秀次郎早稲田大学教授, プロジェクト・リーダ 一の尾崎春生日本経済研究 セ ンターアジア 研究部長をはじめとする 関係者より有 益なコメントを 頂いた.記して 謝意を表したい.本 稿における意見・ 見解,残る誤りは 筆者個人に帰す べきものであ り, 日本経済研究センター 及び所属 先 であ る諸機関に帰するものではない.. 近年, 日本経済の活路を 見出す政策のひとつ として, シンガポールとの 新時代連携協定をは じめとした新しい 通商政策が注目を 浴びている. この新しい通商政策はいわぬる 自由貿易協定の ひとっだが,貿易自由化だけでなく 直接投資の 活性化や国際的な 労働移動 (特に専門的な 技能 を有する労働Ⅰに 積極的な政策 対 G を求めて ぃ.

(2) 34@ 191) る 点で,. 横浜経営研究. これまでの自由貿易協定を 拡張したも. のとなっている.. : The Japan-S. 」. と略 ) 」に関する報告書は ,. 「. ( 資本と労働 ). の効果につい. ても考察する. また,類似の自由貿易協定の 定 量自りなイメージも. ngapore. (JSEPA, 以下. Ec0no 而 cParlnershipAgreement. 第 4 号 (2001). 国際生産要素移動. 例えば「日本・シンガポール. 新時代経済連携協定 JSEPA. 第ル 巻. ( サービス. 併せて示し,. 日本の対外目りな. 自由貿易協定の 位置付けについて 検討する 3).. 本稿の以下の 構成は次の通りであ る.次節で は ,同協定の具体的な 項目を経済効果という 観 点から検討する. 3 節では,国際的な生産要素. 貿易の ) 重要性を考えれば ,業務上の拠点や自 然人の移動を 通じた取引も 考慮に入れる 必要」 があ り,「両国間の専門職業従事者の 移動を容. 移動の捉え方と 先行的な研究例を 紹介する. 4. 易にし. 節では具体的数値例を 計算するためのモデル. シンガポールにおける 日本企業や日本. と. におけるシンガポール 企業による,第三国人を. データの説明を 行い, 5 節でシミュレーション. 含む技能労働者の 雇用及び訓練を 容易にするこ. 結果の吟味を 行う. 6 節で今後の課題を 含めた. との重要性を 認識した」. まとめを記す.. と述べている。 ・.. ま. た,経団連とメキシコ 国際産業連盟も , 自由貿. 易協定によって 日本からメキシコへの 投資が拡 大 することに注目しており ,. 目塞自由貿易協定. 締結の早期開始を 勧告する共同声明を 発表して いる. 2. 日本シンガポール 新時代提携協定 (JSEPA). の概観と従来の 評価 JSRPA は具体的な協議を 経て, 2002 年に発行 する見込であ る. 同協定についての 詳細な議論. ". この ょう に,近年の自由貿易協定をめぐる 議. 論では,貿易だけでなく 国際生産要素移動の. 自. は日本・シンガポール 共同会合 (2000) や経済. 産業省 (2001) に譲るとして ,大まかな概要を. 由 化も含めた視点が 重要性を増しているが , こ. レビューしておこう.図表 1 は,代表的な項目. れまでの日本の 貿易自由化に 関する分析の 多く は,国際的な生産要素移動を 十分に考慮できて いないように 思われる. このため,いまここで. とその概要をまとめたものであ る.大項目とし. 自由貿易協定の 効果を生産要素移動も 考慮して 定量的に分析しておくことには ,今後の日本を めぐる自由貿易協定を 議論していく 上で , 大き. な意義があ ると考えられる. また, このような 定量的な分析を 通じて非加盟国の 協定加盟によ る 利益が明らかになれば ,. より広範な自由化へ. のピア・プレッシャーとなることも 期待される, 本稿では,応用一般均衡 (ComputableGenera@ Equ Ⅲ hnium. JSEPA. 以下 CGE. て (1) 自由化・円滑化措置, (2) 2 国間協力, (3) 協議と紛争解決の 三つが掲げられているが ,. 本稿の関心は 貿易・国際生産要素移動の 経済白9 効果にあ るため,以下では (1) について検討 する. 関税の撤廃は 2 国間,地域内,多国間といっ. た自由貿易協定の 形態に関わらず 中心的な政策 課題であ り,その効果については 多くの理論的, 実証白 9, 政治経済学的研究が 行われている. こ れまでの先行研究では ,多国間協定や関税撤廃. と略 ) モデルを利用し ,. の経済効果を 理論白 9. .. 実証的に分析す. る ,分析では,貿易自由化の 効果だけでなく ,. 3 Ⅰ経済計画等の 閣議決定文書やそれに 準ずる了 解文書に示された 通商政策の考え 方の変遷を辿ると , グローバリゼー 、ン の 進展を所与のものとして ,. 1 ) 出所は日本・シンガポール 共同会合 (2000. 地域的な枠組み 形成に消極的な 立場から地域的な 枠 組みと世界自りな 枠組みを補完的なものと 考えるよう になったことが 確認出来る.大きな 転換が確認され るのは「経済社会のあ るべき姿と経済新生への 政策 方針」 ( 平成 m1 年 7 月 8 日閣議決定 ) や平成 11 年の 「通商白書」であ る.). Ⅰ. 46 パラ並びに 59 パラ.. ㍉経団連「日星自由貿易協定締結に 向けた交渉 の早期開始を 勧告する共同声明」 (経団連木一ム ペ 一、 ジく. httD: - ⅣwWW.keidanren.or.@. 2000/016.html>.. -- パ- aDanese/polic)./ -. アクセス同 12,."01.,"2001).

(3) 日本の新しい. 通商政策とその 効果. 図表. 項. 1. : CGE. モデルによる 評価 (堤. . 日本・シンガポール 共同検討会合報告書の. 関. 必 の Ⅱ @ 疋/ 第七. 芳 貝見. 地 産. の め た る す. 防止. を. ,資. 易 貿. 。 投. 回 迂 の. サービス. 7 う " @5・ ム日 目 " , 昔. 回 に 三生ャ. 第要. 原産地規則. 相互承認. 要. 関税自由化の 検討について 合意.「実質的に 全ての貿易」につ いて関税を撤廃すべきという WTO ルールを考慮しつつ ,特 定品目のセンシティビティ 一に対円な.. 税. ・貿易関連手続き. (192) 35. 主要提言. 糊. 目. (1) 自由化・円滑化. 雅彦,清田耕造). 簡素化・効率化,貿易手続きの 電子化の検討等 l 相互承認協定の 可能性の検討 l サービスの自由化を 協定に盛り込むことを 支持 I 税関手続きの. l 他国のモデルとなる. 模範的な投資ルールの 策定に合意. 専門家の移動及び 熟練労働者の 雇用及び訓練の 円滑化の重要. 人の移動. 性を認識. 競争政策. 反 競争白9 行為に対処するための 競争政策の枠組みを 構築する 必要性について 合意. アンチダンピンバ ,セーフガード ,知的財産,政府調達等の. その他. 取組み. 規制監督,資本市場の 連携,第姉国への 技術協力等における. 金融サービス. (2) 2 国間協力. 協調について 議論. これらの分野について 通貨・金融当局間 の 議論が有意義であ. ることに合意. ①個人データ・プライバシー. 情報通信サービス. 保護, ②電子商取引関連法制. ③情報通信分野での 競争確保のための 規制協力,④電子政府 を. 寸 言 小 i党. 性. ヒ ム ヒ 且 可 の キ集. 提. の で 野. の. 万 ノ 、. 術. 技 環境. 進めることを 勧告. ス ン 土日Ⅰ エム 口. フこ. 科学技術. イに サと. イる ぅす. 等の分野の取組みを. 日本貿易振興会とシンガポール 貿易開発庁による ,貿易・・投. 貿易・投資促進. 資ミッションやビジネスセミナ 一の共同開催,. データベース. 共有等の協力の 検討に合意. l. ワーキング・ホリデー. l. ワーキ、ノバ ・ホリデー の 検討に合意. 姉妹提携. 商店街の姉妹提携の 可能性の検討.. その他. 中小企業,人材養成,メディア・放送,観光,運輸等につい ての取組み. (3Ⅰ協議と紛争解決. 協議の開催. 定期的・ 多 頻度に協議を 開催することにより ,両国間の緊密 な 協調を確保.同協議では ,両国の事業環境を 改善させるた めの措置を互いに 往想. 紛争解決手続き. 両国間の紛争解決手続きの 策定. 裁判 外 紛争処理 メカニズム. 裁判 外 紛争処理メカニズムの 利用促進について. (備考 ) 経済産業省㊥ 00l) p.181 ょ 。) 引用・転記 (原資料 ) 日本・シンガポール 共同検討会合報告書より. 作成. 合意.

(4) 36@ (193). 横浜経営研究. 第22 巻. 第 4 号 (2001). は 概ね望ましい 効果を持っことが 明らかにされ ている.一方,2 国間協定や地域協定の 場合に. 術者間の競争が 不足しているのではないかとい. は,域外国への貿易転換効果が 発生するため ,. う認識から取り 上げられている ".. 世界全体の厚生水準は 改善するとは 限らない。 .. げられているのではないか ,. または専門的な 技. JSEPA の項目のうち 関税引き下げについては ,. 近年の研究では , 自由化に伴う 相対価格の変化. 堤 (2000a, 2000b) や経済企画庁調査局 (2000). ( 歪みの除去 ). 等が CGE モデルを利用してその 経済効果を分析. が,資本・産出成長経路に影響. を与えるという 動学的な効果を 考慮することや ,. している. これらの一連の 研究では, JSEPA に. 多層的な協定がもたらす 各国の利得状況を 踏ま えた戦略的な 側面に言及することなどに 拡がり を 見せている ". 貿易関連手続きや 相互承認といった 貿易円滑 化措置には,貿易にかかる 取引費用を引き 下げ る効果があ る.貿易円滑化措置が注目される背 景には,関税はある程度の水準まで 引き下げら れたものの,手続きの 煩雑さや時間ロスなどの 非関税障壁が 依然として存在するという 認識が. よって日本の GDP は殆ど変化しないが ,. あ る。・.. 貿易関連手続き ,相互承認に続いて焦点とな っている分野がサービス ,投資 ( に関する措置 ), 競争政策であ る. これらの分野には ,金融サー ビス,航空・ 物流等のように 企業活動の国際的 な展開によって 自由化への圧力が 生じている分 野と,参入規制による 独占・寡占が 社会的ロス を生み出しているという. 分野が混在している. 本来,後者は国内の規制改革問題であ るが,直 接投資を通じた 競争圧力によって ,事業の効率 化を促そうという 意識が伺える. 最後に「人の 移動」という 項目は,専門的な 技術者の不足がボトルネックとなって 成長が妨 4) 2 国間自由貿易協定は Free Trade Agfeemenl (FTA) または Preferentia@Tfade Agreement (PTA) と呼ばれる. FTA の多面的な研究を 収集したものと して, BhagWali (1999) を参照のこと・ 5) 動学効果の研究 例 としては Bald ㎡ nandSeghezza (1996) があ る. また利得変化に 注目し, ゲーム論 的な検討を行っているものとしては , Krugman(l999a, 1999b) や GoloandHam]ada (l999) があ る. 6 ) この貿易円滑化を 評価した例に 経済企画庁調 整 局 (1997) があ る.経済企画庁調整 局 (1997) は, ApEr. の 自由化措置の 経済効果を検討する 上で,円滑. シンガ. ポールのそれは 約 0 . 6% 増加することが 明らか にされている. また等価変分で 評価した場合, 日本は 1 億 4500 万ドル, シンガポールは 5 億 7200 万ドルの厚生改善利益を 得ることが示されてい る.マクロの指標から見れば ,. シンガポールも. 日本も既に関税の 水準は低く, 自由化によって 得られるメリットは 限定的なものとなっている が,産業構造や就業構造に注目すると ,相対価 格の変化に伴う 比較優位の変化により ,相対的 に大きな動きが 確認、されている. 3. 国際生産要素の 移動 これまでの関税の 引下げや一部の 貿易円滑化 措置を織り込んだシミュレーションに 対しては,. 生産要素の移動 (資本と労働 ) がもたらす 効 呆 を描写していないという 批判があ る.特に,資 本移動や労働移動の 量的な側面だけでなく , 直. 接 投資や専門労働移動に 伴う技術移転 (技術水 準の変化 ) に期待する場合,貿易自由化だけを 考慮したシミュレーション 結果は,協定の効果 を過少評価している 可能性があ る.そこで本節 では,国際生産要素の 移動について 理論的・実 証的なレビューを 行う. 3.1 . 国際要素移動の 理論的考察. まず,生産要素の 移動の効果を 理論的に検討 してみよう. 2 国間で要素格差があ る場合, 2 財 モデルでは,一般に,要素移動は効率改善を. 化措置を技術進歩として 捉えなおした 上で試算を行. Ⅱ 日本の外国人労働者政策と 周辺地域を含めた 労働移動の実態については 堤 ・清田 (2002) を参. っている. 照のこと..

(5) 日本の新しい 通商政策とその 効果 : CGE モ デル による評価. (堤. (194)@37. 雅彦,清田耕造). また, Robertson (2000) は地域統合に 伴う労. 通じて全体の 厚生を改善する. しかし生産す る財が複数になると ,それぞれの財の相対価格. 働移動の効果という 点で NAFTA. が変化することによって 交易条件効果が 生じる. 1987 年から 1997 年の家計マイクロデータを 用い. ため,厚生に対する効果は 特定できない・ 実際 の要素移動,特に労働移動に関する 議論では, 失業や賃金率へのマイナスの 効果が注目されて. て米国とメキシコの 労働市場の関係について 分. いる. しかし OECD. 諸国を対象として 賃金率と. 雇用への影響を 計測した分析では ,外国人労働 者比率 (労働人口比 ) と失業率の間には 有意な 関係は確認されていない. また,賃金上昇率と の関係では,短期的に 正の関係が観察されるも. を前提として ,. 析を行った.そこでは ,回帰分析によって アメ リカ の貸金変化がメキシコの 賃金変化にどのよ. うな影響を与えるか , また両国間の 賃金格差縮 小にどのような 影響を及ぼすかを 明らかにしよ うとしている.結果として, NAFTA. 以降, 両. 国間の賃金格差縮小の 収敏速度が減少している ことを明らかにした.. この理由として , NAFTA. のの,時間と 共に有意ではなくなることが 示さ. がメキシコでの 就業機会を増加させ , それがメ. れている ". キシコから米国への 移住を減少させている 可能. .. 次に貿易と生産要素移動の 関係について 考察 しょう.一般的な 2 国 2 財 モデルにもとづく 場. 性があ ると主張している. NAFTA. 合,貿易ができなくても 生産要素が移動できれ. 国際労働移動を 抑制する働きがあ ったとする結. ば,同様の効果 (要素価格均等化に. 果は興味深いといえる.. よ. る効率改. が期待される. この場合,貿易と 生産要素 移動には代替的な 関係が導かれる.一方,多財. 断 するのは時期尚早としながらも. の効果を判 , NAFTA. が. 善). 3.2. 一般均衡のシミュレーション 例. 2 要素の多国籍企業モデルにもとづく 場合,多. 国際生産要素移動の 効果を分析した 研究 何. 国籍企業が生産拠点を 設置することで 企業内貿 易が発生し,貿易と 生産要素移動の 間に補完関. しては,先のような 理論的な推論と 部分均衡的 な実証の他に , CGE モデルを利用したものがあ. 係が導かれることが 知られている。・.. る. CGE モデルに直接投資を 取り込もうとした. 実証分析では ,資本移動と 財貿易量の間には 補完関係があ ることが観察されている.例えば. 何. DrakeandCaVes(1992) や KawaiandUrata(.1998). ナダ,メキシコの 経済にどのような 影響を及ぼ. は,いずれも 日本を対象として 貿易と直接投資. すかを明らかにしょうと 試みたものであ る. 分. の関係を分析したものだが. , Dfake and Ca"es. (1992) は日本の対米直接投資に 対する輸出の 影響を分析し KawaiandUrata (l998) は日本 国間貿易 (輸出・輸入 ) に対する対外直接投 資の影響を分析している. 両 研究は因果関係と いう点では異なる 視点だが,いずれの研究も日 本の対外直接投資と 輸出の間に正の 相関関係が の. 2. あ ること (補完関係があ ること ) を確認している. としては, Brown,Deard0rffandStern. が挙げられる. これは, NAFTA. 析は ミシガン・モデルという. と. (l992). がアメリカ,. カ. CGE モデルに基づ. いており, 1989 年のデータが 利用されている・. 想定されているシナリオは 1 Ⅰ貿易自由化, 2) 貿易自由化と 資本移動の自由化 (NAFTA 外か らの資本流入がメキシコの 資本ストックを 10%0 拡大する状況 ) であ る.分析の結果,資本移動 の自由化が想定される 場合,貿易の自由化と比 べて極めて大きな 厚生水準の増加が 確認され た ".. ただし cGE モデルにおける 直接投資の. 8) 経済審議会経済社会展望部会バローバリゼー 、ンョン WG. (l998).. 9) 詳細については , HelpmanandKrugman(1985) の第 12 章などを参照されたい.. 10) これらの結果については , Brown は 994) が ニューメリカル・モデル (numerical mode けによっ てより詰み m な 解説を行っている..

(6) 38 %195. 横浜経営研究. サ. 扱 いは 外生日りなものであ. 第 22 巻. る点に注意が 必要であ. 第 4 号⑫ 001. Ⅰ. 要 になるということから 詳細な産業レベルでの 分析は非常に 難しい. 先行研究で示した FTAP. る.. 一方, 直接投資を内生化した 研究が D Hanslow. (2001) であ る・ Dee,. and Phamduc. Hanslow and Phamduc. ee,. (2001) はサービス貿易. モデルは, Pelri (1997) に示された国別・. 国籍. 別・産業別の 直接投資マトリックスを 利用して いるが,産業分割は 三つ. (第. 1 次,第2 次, 第. の 自由化の効果に 注目したものであ り,分析に. 3. は GTAP モデルに直接投資を 取り込んだ FTAP モ デルが利用されている ".. GTAP モデルと. 木村・. FTAP. モデルの違いは 資本移動の,性質にあ る. GTAP. モデルでは資本の 産業間の移動は 認めら. 試みているが ,データの問題と 共に,外資系企 業と国内企業という 企業レベルからのアプロー. 次 ) に過ぎない. この点を拡張する 趣旨で,. 堤 (1998) は日米企業の 海外活動データ. を基にしたより 分割された CGE モデルの作成を. れているが,国際間の 移動は認められていない.. チと 産業連関表という「合成された」産業レベ. FTAP. ルのアプローチの 接合という点で 幾つかの問題. モデルでは逆に 産業特殊な資本を 考え,. 国際間の移動を 認める代わりに 産業間での移動 を制限しており ,この仮定によって直接投資の 内生化を実現している.データは ¥9 地域, 3 部 門から構成されている.分析の 結果, 財 貿易だ けでなくサービス 貿易の自由化も 考慮すると. 日本や中国,中国香港は 貿易自由化によって 厚 生水準が大きく 増加するが,米国や台湾, シン ガポールは逆に 厚生水準が低下することが 明ら かされている.. を提起している. " .. 労働移動を CGE モデルによって 分析した例と しては, Bu ㎡ sher,RobinsonandThierfelder(l994) があ る・ Bu ㎡ sher,RobinsonandThierfelder(l994) は米国とメキシコを 対象として, NAFTA が両 国の賃金・労働移動にどのような 影響を及ぼす かを分析したものであ る,分析は主に1988 年の データをもとに , 3 カ国, nl 部門, 6 要素の CGE モデルにもとづいて 行われている ". 実. の. 証分析の結果,ストルパーニサミュ エ ルソン効. 扱いには,基本的に3 通りの万法があ る.第 1. 果 (Slolper-Samuelsoneffect) は非常に小さい. は,. ことを確認している. また NAFTA. CGE モデルの資本移動. ( 直接投資を含む ). ミシガン・モデルの 例にあ るように外生的. の結果, 米. に資本移動を 想定する方法であ る.第2 は,開. 回 における賃金低下は 確認できな 、 ものの, メ. 放マクロモデルのように 資本収益率の 均等化に. キシコにおいて 賃金が上昇することで ,. し. メキ 、ン. よって資本が 移動する方法であ る.そして第3 は, FTAP モデルのように 収益率均等化を 産業 レベルで想定し ,個別の直接投資を 描こうとす る方法であ る.. の方法は簡便だが ,直接投資を含む資本 移動のメカニズムが 全く欠落するという 問題点 第 1. があ る.第 2 の万法は直接投資のメカニズムは. 捉え切れていないが 資本移動の原理に 沿ってい る.直接投資を 描いているという 意味では第 3. の方法が望ましいが ,国別・国籍別・ 産業別の 直接投資のストックデータと 収益率データが 必. ll) FTAP モデルの詳細については , Hanslow PhamducandVefikios け 999) を参照されたい.. 12) 例えば,異質な企業体が複数存在するとい うことは, 1 ) 市場構造, 2) 生産物市場, 3) 生 産構造, 4 ) 資本の差別化, といった各段階での 「不完全性」を 想定する必要があ る. Petri (1997). では,各地域の 各産業部門の 資本が国内資本と 外国 資本を合成したもので 成り立っており , これらの 資 本の間に不完全代替分配関数 (ConstantⅢ asticity Substltution . CES 関数 ) を設定している. しかし, 一国一産業には 一つの生産関数しか 存在しない. こ のため・国内企業と 外資系企業の 違いを描けないと いう問題があ る. 13) 米国については 1987 年のデータが 利用され ている. この理由として , Burflsher らは 1988 年の干 ばつによって 米国の農業部門の 産出が減少したこと を挙げている..

(7) 日本の新しい. 通商政策とその 効果. : CGR. モデルによる 評価 (堤. 雅彦.清田耕造). (196. 39. 門から成り立っており ,家計部門は効用最 大化を実現するように 各 財を需要し企業 部門は完全競争条件の 下で利潤最大化原理 に従うことで ,各種要素需要と 財の供給を 行う,政府部門は仮想的な部門であ り, 家. コ から米国への 移住は減少することも 明らかに. している. 他方, Goto (1998) は, 1986 午の日本経済を. べンチマークとするデータセット と 非貿易財を 含む 3 財 2 生産要素の CGE モデルを か Ⅰブレー トし ,流人労働量と 効用の関係を 計算している・ そこでは,移民労働の 流入水準が総労働比約 3 % (166 万人 ) までは効用の 低下が発生し , 約 5%0 (343万人 ) に達したところでべンチマ. 計 部門の行動に 準じている. e 家計部門の効用最大化行動の. 前提として,. 社会厚生関数が 各国に想定されており ,家 計消費,政府消費,国内貯蓄によって 成り 立っている.家計い政府 ) を一つの主体. 一クの水準を 回復するという 結果を示している. と見 倣し 三つの支出項目の 間にコブ・ダ グラス型の効用関数を 設計している.. これらの先行研究は 資本移動や国際労働移動 を数量的に分析している 点でいずれも 重要な貢 献があ る.本稿のモデルでは 労働を専門労働 と. e 輸出入 財は各財 毎に国内 助と 競合し. アー. 非専門労働に 分割している 点で,生産要素移動. ミントンパラメタ. に 関してより 精級 な一般均衡分析が 可能になっ. いる. これは,家計と 政府の最終需要,企. ている. さらに,外生的に 資本と. 業の中間投入需要について 同一の パ ラメー. 種類の労働 の国際間移動を 描写できるようにしている 点で, これまでの研究と 一線を画すものであ る.次節 ではその CGE モデルの概要と 分析手順について 解説する. 2. 4. モデルとシミュレーションプラン. ターを想定している. このような標準モデルについて , 以 "l;" のよう. な修正を施した ",. ・生産要素は 基本的に外生変数であ るが,投 資と資本ストックをリンクさせることで 資 本蓄積が実現するようにしてあ る. なお,. このような取扱いをする 際には, レベルと しての貿易収支が 基準年から乖離しないよ. 本節では,要素移動,特に 労働移動が将来の 経済,特に産業構造と 貿易構造に与える 影響に. な取扱いを施す 必要があ る. e 基本モデルでは ,社会厚生関数の定義から 国内貯蓄率は 一定であ るが,投資と 資本ス. ついて数値 例 を用いて検討する.具体的には , 労働を専門・ 非専門という. 2. - に よ り代替性を決めて. う. 種類に分割し , 先. の協定で調われている「専門労働」の 移動がも たらす変化を 描写できる よう にする.. トックを連結した 場合には,蓄積経路をう ムゼ 一の意味で最適化できるようなオプシ. ョンを設定している.. 4 . Ⅱモデル. 今回の分析に 用いるモデルは Global Trade. e. 国内の貯蓄投資バランスの 変化は ,. Ⅱ短. AnalysisProject( 以下 GTAP と略 ) によって提. 期的なシミュレージョンの 際には貿易収支. 供されている CGE モデルを一部修正したもので. 変化に反映し. あ る. この標準的なモデルの 主なプロパティは. ョン の際には交易条件変化とそれに 伴う所 得変化に反映させることで 均衡を回復する. 次の通りであ る。。 ・. e. 社会会計バランスは ,家計,企業,政府部. 14) 各点 に関する 詳ポSKな 説明は Herlel 199 刀 を 参照のこと.. 日中期的なシミュレーシ. ようにしている.. 15) 各修正点のモジュールは を参照されたい.. 堤 ・清田 は 002).

(8) 40@ (197). 横浜経営研究. 第四巻. ・国際労働移動は ,各国間の移動者数を 外生 白. りに想定することを 前提に, 1. ). 生産力効果と 2) 移動者本国送金. 第 4 号 (2001). の 高いものでもあ る. このため,国際的な 賃金. 率の均等化を 前提としたモデル 設定によって 移. 移動者の (所得移. 転Ⅰ効果を分割して 織り込める 2 6 にして いる.. Ⅰ直接投資を 含む資本移動は ,上記の労働移 動と同様の取扱いも 可能であ り,さらに対 外投資一般の 所得還流効果のみを 捉えるよ うなオプションも 付与している.. 動者数を内生化するよりは ,具体的な受入れ数 を外生的に操作する 方が可能性の 高いジナリオ 分析となるだろう. また,一般的に ,入国後の 就業機会の統御可能性は 入国時点の統御可能性 と比べて低い.従って ,入国・就業許可が業・ 職種をべ ー スとしたものであ れば,それぞれの. 業 ・職種内においては ,内外無差別の原則の下 で ,賃金率によ る需給調整が 作用すると考えら. 4.2. データ 、ンミュレーションに 用いたデータセットは GTAP. れる. ,. Version4.0 であ る.基準年は1995 年 (US. であ り,基本セットでは 45 カ国, 50 財に 分割されている.全ての 国・地域は, 財 ・サー ドル ). ビス別の貿易マトリックスで. 結合されている. 分析の目的に 鑑み,今回は 図表 2 のような 16 財 19 国 ツ 地域に再集計したものを 利用した. 同データセットには ,企業部門の利用する 付 加 価値生産要素として 土地,資本,エネルギⅠ 労働 (専門と非専門 ) の 5 種類が存在する.企 ・. 業部門はこれらの 要素を組み合わせ ,. さらに中. 間投入要素と 結合させる生産構造をもっている. 今回の分析では ,資本とエネルギーを 合成し. 流人労働力と 同様に,国内からも 一定の教育 期間を経た新規労働力が 毎年供給される. これ は 本 モデルの覚で 決定される外生変数であ り, 本稿の分析では 図表 4 に示した外部の 予測値を 利用する.この労働力人口の 増加率は,専門と 非専門という 二つの銘柄の 合計であ る.モデル. 内では両者が 峻別されており ,それぞれの伸び 率を設定する 必要があ る.具体的には, 1) 先 の 公表値を分割し , 2) 教育投資等を 表す変数 等を用いて専門労働者の 伸び率を想定すること で,銭差として非専門労働者の 仲 び 率を導出し た.図表4 がその結果として 計算された専門 及 び 非専門労働の 増加率であ る ",.. 1) 土地, 2) 資本, 3) 専門労働, 4) 非専門 労働の. 4. 要素とした. このうち,土地は 農業部. 門だけで利用されるため 移動しないが ,残りの. 4.4. 直接投資と技術の 波及 直接投資には 受入国の資本を 増加させる効果. 三 つは 産業間を自由に 移動できるものと 仮定し. だけでなく,製造及び管理技術などの 技術波及. ている.初期時点 (1995年 ) の各要素間の 分配. の効果が存在する.前者は 一般的な資本移動と 同じだが,後者は特許や技術指導の 購入に等し い効果を持っている. 自由貿易協定において 直. (要素価格. X 投入 量 ) は図表 3 の通りであ る・。,,. 4.3. 専門Ⅰ非専門比率の 想定 2 節で述べたように ,賃金率の上昇と 外国人. 接投資の拡大が 支持される理由には , この直接 投資を通じた 技術波及効果に 期待するところが. 労働者比率の 変化に有意な 正の相関があ るとい うことから,国際労働移動を 促す主要因は 賃金. 大きい.. 格差であ ると考えられる.. ( 国内の貯蓄超過 ). しかし労働移動は ,. 貿易や資本移動よりも 一層政策的に 統御可能性 16) 専門労働. と. 非専門労働の 分配方法は堤・ 清. 出花 00 幻を参照されたい.. 例えば日本のように 経常収支が恒常的に 黒字. の国では, 間接投資が一定. であ れば, ネットとしての 直接投資は常に 出超. 17) 詳細な計算方法は 堤・清田 (2002) を参照 されたい..

(9) : CGE. 日本の新しい 通商政策とその 効果. モデルによる 評価 (堤. 雅彦.清田耕造). (198@ 41. 図表 2. データの分割. 1. 集計された 財 / 産業 農林水産業 (AGR). 2. 鉱業㎝ING. ). 3. 食品加工業. (PDF). 集計に含まれる 財 ., ・産業. l. Paddy@rice , Wheat , Cereal@grains@nec , Vegetables , Fruit , Nuts , Oil@seeds , Sugar@cane Sugar@ beet , Plant-based@ fibers , Crops@ nec , Bovine@ cattle, sheep@ and@ goats , horses Animalproduc[snec,Raw [email protected],,S Ⅱ k-worm Cocoons,Foreslry,and F 禾 hin 芭 Coal , Ol , Gas , and@Mi. 臼. Oal. horse[eat}rods , Meat}roducts. , Processed@ rice , Sugar , Food@products@. nec , Vegetable{ils nec , Beverages@. and. tobacco@products Textiles‖nd仝earing‖pparel. 4. 繊維・アパレル (TXL) 5 本 ・紙製品 (W ゐP) 6 石油化学 (P ゐC) 7 l ま夫 ㎝ITL) 8 輸送機械㎝Ⅰ ぁT) 9 電器機械 (ELE) 10 一般機械 (OhlE) 11 その他製造 (OMI 目 12 電力・ガス・ 水道 (EGw @. Wood@products Petroleum. , Paper@products. , publishing. , coal@products@and@Chemical. , rubber , plastic@products. Ferrous[etals, and`etals]ec, Metal}roducts. 卸司. Motor」ehi l s‖nd}artsゝransport‘quipment]ec. Electronic@equipment れ4 ぬ chine ),and equipmenInec Ⅱ. Leather@products. , Miner8@. products@nec. , and@Manufactures@nec. Eleclricily,GaSmanufacIWe.diStribution,and W,aler Construc. 14l 輸送・ 卸 (T ゐT. erals@nec. Bovine@cattle , sheep@and and@fats , Dairy@products. Ⅰ. on. Trade , and》ransport 15l 民間サービス (OSP) Financi l,|uSness,〉ecrea on@ servi es,‖nd.wC ngs 16 l 政府・非 ,9 利 サービス (OSG Ⅱ Pub Ⅱ cadmin anddefenSe.educati0n.health Ⅰ. I. Ⅰ. 集計された 国 ,地域に含まれる 国 /・・地域. 集計された 国 / 地域. (ANZ). 1. オセアニア. 2 3 4. 日本 (JPN) 韓国 (KOR) l. インドネシア. ガ. 5 l マレーシア. 6. l. けND ) (hILW. フィリピン (PHL) シ ン ボ @ ル (SGP@. 15. 16. 中 ・南アメリカ. 14. Republic@of@Korea I lndonesia I M ㎡は v,sia I ThcPh ⅢppineS I Sln aPo e I Tha and I China Hong@Kong 臼. 「. @-A 刃. Taiwan Viet@Nam. , India , Sri@Lanka. 欧州連合. (EU). , Rest@of@South@Asia. Canada USA Me 畑co. Central@ America@ and@ Caribbean@ Venezuela , Colombia , Rest@ of@Andean@ Pact Argentina. 17. Zea@nd. Ⅱ. 中国 (CHN) 中国香港 (HGk) 白 {% (T ⅠⅤ N) その他アジア (SAS) ヵナダ (CAN) アメリカ (US,A) メキシコ (凡lEX). 10 11 12 13. AuSlr 引血. NeW. Japan. 8 . タイ (TKA). 9. Ⅰ. , Brazil , Uruguay. United@ Kingdom. , Germany. , Rest@of@South@America@Chile. , Denmark. , Sweden. , Finland , Rest@ of@European@. Union. European@Free@Trade@Area 18 東欧・旧ソ連 (FSU) 19 その他世界 (RO 円。) Ⅰ. Central@European@Assoc@. Turkey , Rest@of@Middle@East Union. (備考 ) データの出所は GTAAP4.0. . Rest@of@Southern@Africa. tes , Former@So , Morocco. Ⅴ. et@Uni. n. , Rest@of@North@Africa. , Rest@of@Sub@Saharan@Africa. , South@African@Customs , Rest@of@World.

(10) 42 (199. 横浜経営研究. Ⅰ. 図表 3. 土 オセアニア 日本 韓国 インドネシア マレーシア. フィリピン シンガポール. タイ 中国. 中国香港 ム 蛮ロ {. その他アジア カナダ アメリカ メ キジ コ. 中 ・南アメリカ EU 旧ソ連・東欧. その他世界 世界 計. 地 079 0.47 4.94 7.99 5.33 678 0 . 47. 478 5.87 0.30 1.14 12.41 0.38 0.41 2.67 2.37 0.32 1.79 2. 5 2ワ. フ ・. 1.13. 国/. 第 22 巻. 第 4 号 (2001). 地域別の生産要素シェアと 非専門労働. 付加価値合計. 専門労働. 35.03 36.17 35.47 34.48 26.49 31.63 30.33 19.65 35.45 26.08 36.66 40.56 41.32 38.18 22.48 31.33 41.24 41.86 32.15 37.79. 資. 23.96 21.70 13 円 1 6.70. 本. 各国の付加価値. 40.22 41.67 46.19 50.83 60.46 51.68 53.12 69.01 51.02 53.44 36.33 37.59 41.92 35.53 66.07 53.08 32.65 40.20 53.25 39.12. @7. - @ ヮ Ⅰ. 9.91 16.07 6.56 7.66 20 18 ・. 25.87 9.44 16.39 25.88 8.78 13.21 25.79 16.16 12.07 21.96. 372381.3 4689523.0 393982.8 197233.5 70530.5 58051.O 59341.0 149573.6 552451.5 100426.8 250044.8 370260.7 507183.3 6586751.0 253254.8 1252196.0 8070670-0 731142.1 1244712.0 25909708.0. (備考 1 1 . データ出所は GTAP4.0. 2. 各要素欄の数字はシェアであ り,合計欄は 100 万 US ドル (95年価格 ) であ る 3. 産業別の各要素間比率は (当然ながら ) 異なっている. でなければならない. しかし グロスとしての 対内直接投資は 増加する可能性があ り,それに 伴う技術伝播が 期待される ". 特に,貿易に 馴染まないサービス 部門への直接投資は ,国内 市場への新サービスや 技術の導入を 促進するだ けでなく,潜在的な 競争圧力を加えることで 市 場均衡からの 乖離を防ぐという 効果も期待され. 行った.具体的な各産業・国の 技術レベル図表 5 の通りであ る ".. 例えば, 日本とシンガポ ールの電気機械 業 (ELE). はそれぞれ 4.89,. 4.16 となっているが , これは日本の 電気機械 業 生産性が約 18% 高いことを示している.以下の 、ンナリオにおいて「格差が 縮まる」というのは. この生産性格差が 縮まることを 指している.. る このような技術の 波及効果を捉えるために. 今回の分析では 基準となるデータセットから 各 国・各産業の 生産技術レベル 格差を算出し 協 定参加によってその 格差が縮まるという 想定を. 4.5.. シナリオ作成. 上記の計算結果を 踏まえた 綴 っかのジナリオ. を想定し,貿易自由化と 国際生産要素移動の 効 果を検討する.. シナリオを構成する 主な ポイ ン. 0 0. ワ2. ワ2. 土日. 田. 土妊 日. ま |. 去 、 Ⅰ︵ 方 算 計. m. ヵ、よ. び. ヰネ小 生十 三口. 及い. え方れた. を. 参. 考 )さ .日 、 召" @. ㎎. 18 Ⅰ直接投資を 通じた技術波及の 重要,性につい ては,例えばCoe and Helpman は 995 Ⅰなどで指摘 されている.. ,.

(11) カナダ アメリカ メキシコ 中 ・南アメリカ. EU 旧ソ連・東欧. その他世界. 4. その他アジア. 3. 1.214 1.454 1 Ⅰ 00 0.828. 2. 3 よ 09 3.937 2.632 2.544 1.086. ・. 台湾. (備考 ). 0.970. 0 967. 0. タイ. 中国 中国香港. 0. シンガポール. ワ. フィリピン. 幸 )井ョ宣. マレーシア. 田. 1.653 2.555 1.864 2.615 2.357 0.686. インドネシア. 賭0. 2.420 1.2S 6.171 10.223 4.985 3.375 3.870. 注目. 0 . 157. @. 平. 1.145. 日本 韓国. の. オセアニア. 0. 0 2. 5 9 9. 苗日 ヰ @ナ. 率 口 カ. の. ヲ目. 専 ﹁. 4. 表 図. 専門労働. 堤年 何年. 丁丁 二口. る よ. ン ノ. モ. デ. E G C. の. 効,. レ@. そ. 策. 通. し. の. 尭 栄斤. 日. 本. 総労働. 非専門労働. 0.477 -0.101 0.676 ].867 1.308 2.534 1.378 0.667 0730 0.484 1.024. 1.543 0 . 688. 1202. 1751. 0 878. 1.433 1.388 0.348 0.018 2.562. 1.242 2.264 1.967 3.120 4.8g2. 1 Ⅱ 65. ・. 1.254 -0.428 -0.255 2.239. 数値は各期の 年率平均増加率 (%). 2. 総労働者数の 増加率は中村・ 山澤 ・白石 (1999), WorldBank (2001) より作成. 3. 専門と非専門労働者数の 増加薬の導出方法は 堤・清田 (2002) を 参照されたい. トは 要素成長,貿易自由化,労働移動,資本移 を 与える. なお,外生口りな技術変化については ,. 動・技術波及の 4 点であ る. また, シミュレ. 一. 、ンョン のシナリオは 図表 6 のようにまとめられ. 標準ケース及び 比較ケースとも 想定しないこと とする.. る.. 4.5.2.. 1995 年の基準年以降,現在時点までに 決定さ. 4.5. 1 . 要素成長 今回の分析は , 1995 年を基準年として 2010 年. 貿易自由化ケース (TL). れた貿易自由化・ 促進措置と 2010 年までに予定 されている措置は 枚挙に暇が無い.一般均衡モ. までのシナリオを 描くこととしている.標準ケ ースでは,国際労働移動はなく ,各国内での要 素成長 (労働と資本 ) のみを考慮する.労働は 図表 4 に従って増加する.資本は 基準年の貯蓄 率 が継続すると 仮定し一定の 減耗率 (4%). 地域協定についても 情報を集めていく. を控除したものが 蓄積される.資本の蓄積方法. デルの線形性が 高ければ ) 上記の問題点を 緩和. は前述した通り 変更可能であ る. これらの要素. することが出来る.本稿の 分析では, ァメリ. 成長は,それ自体が各国間の 要素賦存比率を 変 化させ,結果として貿易パターンに 大きな影響. ヵ. デルで考える 場合, 日本が直接関与していない 必要があ. る.但し特定のショックについて ,標準的な ケースからの 乖離を検討するのであ れば,. (モ. ・カナダ・メキシコ 間の自由貿易協定 (North. American@Free@Trade@Agreement:@NAFTA)@ @@@.

(12) 44 (201. 第 22 巻. 横浜経営研究. リ. 第 4 号 (2001). 図表 5. 国別・産業別技術パラメーター AGR@ MNG@ ANZ@ Ⅰ. PDF@ TXL@. IND@ MLY@ PHL SGP@. THA@ CHN@ HGK@. P_C@. MTL@ M_T@. ELE@ OME@. OMF@ EGW@. CNS@. T_T@. OSP@. OSG. 7.17@ 0.38@ 4.83@ 4.31@ 6.86@ 2.77@ 4.23@ 5.81@ 1.33@ 4.99@ 2.77@ [email protected]@24.94@ [email protected]. PN. KOR@. W_P@. 12.71. 6.02. 11.07. 3.50. 5.97. 4.69. 4.89. 10.82. 5.03. 20.03. 88.66. 3.70. 127.94. 7.44@ 1.43@ 2.13@ 2.61@ 2.75@ 1.86@ 1.32@ 2.47@ 2.02@ 3.72@ 2.30@ 0.39@ 10.09@ 1.75@ 3.38@ 19.92 0.49@ 1.48@ 1.44@ 1.23@ 1.37@ 1.73@ 1.05@ 0.73@ 1.39@ 0.66@ 1.23@ 0.69@ 2.30@ 3.47@ 2.62@ 0.95 2.36@ 0.27@ 0.51@ 1.22@ 1.67@ 0.47@ 1.02@ 0.77@ 0.76@ 1.09@ 0.76@ 0.50@ 4.24@ 1.86@ 0.70@ 10.84 c2.2 '. 45. 0.24. 0.63. 0.56. 0.36. 0.39. 0.22. 0. 1.47. 0.26. 0.38. 0.93. 0.84. 0.66. 5.53. 39.25@ 0.15@ 1.47@ 5.48@ 3.81@ 0.68@ 2.14 4.16 6.28 2.02 0.35 4.85 5.78 3.71 23.12 0.55 0 72 0.84 6 2.20@ 0.41@ 0.58@ 0.63@ 0.43@ 0.42@ 0.35@ 0.41@ 0 2g 0 1.58@ 0.29@ 0.29@ 0.40@ 0.30@ 0.33@ 0.35@ 0.24@ 0.25@ 0.50@ 0.47@ 0.27@ 0.94@ 0.57@ 0.50@ 11.51 25.12 11.03 2.43 2.39 2.01 4.90 1.80 4.25 2.06 0.47 5.01 6.41 3.56 33.26 ワ. 1.41@. 3.38@. 6.16. 1.76. Ⅰし. TWN@. 5.19@. SAS@. 1.12@ 0.22@ 0.26@ 0.59@ 0.18@ 0.28@ 0.25@ 0.27@ 0.08@ 0.30@ 0.33@ 0.46@ 0.60@ 1.70@ 0.71@ 1.09. 5.23. 5.07. 3.96. 2 09. 0.51. 5,54@ 5.41@ 2.05@ 4.15@ 2.11@ 6.57@. 0,62@ 2.36@ 5.85@ 7.15@ 3.27@ 12.77@ 14.24@ 0.36@ 0.59@ 0.76@ 0.56@ 0.77@ 0.74@ 0.73@ 0.51@ 1.11@ 0.93@ 1.08@ 1.35@ 1.73@ 1.83@ 0.38@ 10.84@ 18.01@ 23.85@ 12.83@ 35.29@ 26.76@ 0.33@ 1.08@ 1.26@ 1.46@ 1.15@ 1.68@ 1.28@ 0.25@ 0.51@ 0.57@ 0.57@ 0.47@ 0.65@ 0.47@. MEX@ LAS@ EU FSU@ ROW@. ・. CAN USA@. 4.53. 3.15. 13.08. 3.63. 9.69. 6.66. 10.18. 8.91. 3.19. 6.82. 0.84. 5.93. 3.86. 20.96. 28.83. 0.77. 5.19@ 11.76@ 3.89@ 0.73@ 1.12@ 0.66@ 1.00@ 1.28@ 1.20@ 6.98@ 28.57@ 19.60@ 1.10@ 1.91@ 1.05@ 0.34@ 0.54@ 0.63@. 11.43. 2.15. 46.07. 5.44. 20.03 8.92. 1.21@ 17.65@ 62.55@ [email protected] 0.72@ 2.74@ 1.00@ 1.38@ 5.78 1.87@ 1.65@ 2.61@ 1.58@ 9.88 1.34@ 25.14@ 33.29@ 10.14@ 41.52 0.50@ 3.07@ 4.11@ 2.57@ 8.12 0.48@ 1.68@ 1.27@ 0.91@ 4.79. (備考 ) 導出方法は堤・ 清田 (2002) を参照のこと. 図表 6. シナリオ一覧表 ナ. 、ン. 標準ケース. リ. オ. (1995-2010年 ). 考慮される変化. (STD). QO. (Sl). 日本・シンガポール. 日本・シンガポール・ 韓国 (52) 日本・シンガポール・メキシコ. (53) (54). 日本・シンガポール・ 韓国・ ASEAN4. カ国・中国. .. シンガポール・ ASEAN4. 日本・アメリカ. (57). 日本・アメリカ. (58). 日本・中国 (59). 一. (香港含む. カ国 (S6). サ. (S5). ,. NAFTA. +TL. ,. LM. ,. -CA. ,. AO. +TL. ,. LM. ,. -CA. ,. AO. +TL. 労働移動の方向が 57 の 逆. (香港含むⅠ. MFA. 十 TL,. 日本・シンガポール・ 韓国・メキシコ 中国 (香港含む ). ,. 十. Lh,I, ,. LM. ,. TL, LM,. +TL. ,. AO. +TL. ,. LM. 十. 一. -CA 一. ,. CA,. AO ,. AO. CA, AO. AO. TL, Lh,I, AO. +TL. ,. LM. ,. -CA. ,. AO. (備考 ) 00 : 要素増加, MFA : M.IFA 廃止, NAFTA :NAFTA 自由化, TLa, TLb : a は全面的な自由化, b は農業を除く , LM : 労働移動 (選出国の専門労働 比 1%, 送金率は 50%), CA : 直接投資に伴う 経常収支バランスの 変化 (資本ストック 化 1 冤 ), AO : 直接投資に伴う 技術の収 飯 (1,100)(各産業 ).

(13) 日本の新しい 通商政策とその 効果. : CGR. モデルによる 評価 (堤. 雅彦,清田耕造Ⅰ. は02@ 45. 国間繊維協定 (MuItinationalFiberAgreement: 行の修正モデルにおいて 共に表現可能だが , 第 MFA) の廃止をべースラインに 勘案する " . 2 の方法は資本蓄積が 内生的な発生を 考慮する 比較ケース ( シナリオ ) では,次のようなシ 場合に理論的な 問題が生じる.以下では , この ナリオを考察する.. 問題について 簡単に解説しておこう.. e 日本とシンガポールが 貿易自由化措置. 巾み. を@ 回 り. ヵが. 4 拡 N と. EAへ. 黙け. 韓国,. 由 ︵. ぐ) が 実施するケース. 協香 易む 貿含. 自同. 産品を除. (農. 第 2. の方法は労働の 増加や貿易障壁の 変化と. いったショックの 下で,各国の資本収益率の 変. 比率が世界的に 均等化するように 資本移動が発 生すると想定することになる.例えば ,関税引 下げによって 相対的に資本収益率が 上昇した場. せるケース アメ. 合,資本が流入してくるということであ る. こ. 労働移動は生産力人口の 増加として供給サイ. 定義から貿易収支に 一致する. このような資本. 労働移動ケース (LM). 4.5.3.. ドに寄与するだけでなく. の資本移動量は 国内の貯蓄投資差額に 一致し ,. ,外生的な送金率の 下. 移動の存在は ,静学的なCGE シミュレーション. で自国と受入れ 国の需要サイドにも 影響を与え. の場合には問題とならないが ,. る . 国際労働移動量は 政策的にコントロールさ. 長経路を双提とした 資本蓄積が内生的に 発生す. れうることを 踏まえ,次のようなシナリオを. るモデルと併用する 場合に問題が 生じる.何故. 考. なら, 国内の資本蓄積は 貯蓄の増加と 投資の増. 察する. e シンガボールの 専門労働者のうち ¥%ゆ旧里. が,. 長期的な均衡成. 日本で就業. (2010 年末Ⅰするケース. ・同様の措置が 韓国, ASEAN4 (含む香港 ),. カ国, 中国. アメリカ ヘ 拡張されるケース. なお,送金率は50% を想定した.. 加が一致するように 実現する. にあ. る). (恒常成長経路 -ヒ. として決定されることから ,事後的な. 貿易収支 (資本移動 ) の変化は発生しないため であ る.言い換えれば,資本移動 (貿易収支 ) が内生的かっ 資本蓄積が内生的に 発生するとい う場合, シミュレーション 結果は均衡を 回復し. 4.5.4. 資本移動 (CA) と技術伝播 (AO) 本稿では,資本移動を 外生的に扱う 手法を採. ておらず,それに 至る何れかの 過程を示してい るに過ぎず,理論的な 整合注が取れなくなるの. 用する. 3.2 節で述べた通り ,投資国別・ 受. であ る. 入れ国別・産業別の 直接投資のマトリックスが 存在しないというデータの 制約から,第3 の万. このため,本稿では 基本的に貿易収支を 固定 し一部のケースについて 外生的に貿易収支の レベルが変化 ( ネットで資本移動が 発生 ) し その要素所得の 還流が起こると 想定する. また, 先にも記したとおり ,技術波及は協定に加盟 し た 国の間で発生し 産業毎に - 番 技術水準の高. 法は採用が難しい.第2 の方法. 資本移動 ). (収益率による. と第 1 (外生,的なショック ) は ,現. 20 Ⅰ他に仮に想定するとすれば ,次のようなもの : WT0 加盟に伴う が挙げられるであ ろう. CHINA 関税の引下げ. AFTA : ASRAN 加盟国間. APRC : ボ ゴール宣言に 従い, 2010 年までに先進国・. い 国のそれに吸飲すると 想定した. 収鍛幅は ¥. %. とした " .. 地域が. 2020 年までに開発途上国・. 地域が貿易障壁を 撤廃す る. これらの多くは 重複した自由化であ るため, 最 も 引下げ率が大きく ,最も早期にコミットメントを しているものを 優先するという. 手続きが ノ、要となる. 全てにこのようなコミット 済の措置を反映させた 形. 勿 ) 収飯 幅が ] % とは, あ るひとっの産業につい て,技術水準の 最も高 い 国の技術水準と 各国の技術 水準が 2010 年までに 1% 炊飯することを 意味してい. でシミュレーションしている.. る. 堤 (2000a. 2000b). では標準ケースと 比較ケースの.

(14) 46@ (203). 横浜経営研究. 第 22 巻. 第 4 号 (2001). 図表 7. 世界経済の変化. GDP 成長率. S3. S4. (世界Ⅰ. S- り. (世界 ). 実質輸出成長率. (世界 ). 0.l. 0.4. 輸出デフレータ. (世界 ). -0.0. -0.1. -0.0. S. 0.3@. -0.0@. -0.0. 0.4. O.o. l.a. 0.4. 0.4. 2.l. -0.1. 0.3@. -0.2@. -0.2@. -0.0. 0.5. 0.4. 0.4. l.2. 0.l. 0.l. 0.8. 0.6 0.5 -0.1. 0 20. GDP デフレータ. (APEC). 0.l. 実質輸出成長率. (APEC). 0.l. 0.8. 0.3. l.0. 10.6. 3.9. デフレータ. (APEC). -0.0@. -0.1@. -0.0@. -0.1@. -0.1. 0.3. 0.4. 0.l. -. 4.6. l.2. 輔サ出. 投資 量 増加率. (世界 ). ワワ 2.2. ・. 0.3. 1.1. @. ・ り. S9 0.8. GDP 成長率 (APEC). ・. Ⅰ. 02. 0.3. 2. . フ. S8. 。. 7. l.4. 0. GDP デフレータ. S6. 0. ・Ⅰ. ・ ワ. 4.4 -0.2. -0.2 0.3. ワ 2 ・. S2. Sl. 5,932@ 34,298@ 20.139@ 47,378@322,580@ 75,854@ 57,571@ 51,439@179,889. 等価変分. (備考 ) 1. 各数値は基準ケースとの. 乖離隔 %拷 ポイント,等価変分は 100 万 US ドル ). 図表 8. 各国・地域の 累積実質 GDP 成長率の変化 幅. 0.28. (備考 ). 1. 数値は基準ケース. と. 各ケースにおける 累積変化率の 乖離 幅 (% ポイント. 2. 網 掛けは各協定参加国. 0.222 2 ・. その他世界. ). 臼.

(15) 日本の新しい 通商政策とその 効果. : CGE. モデルによる 評価 (堤. 鯵0 り竹. 雅彦,清田耕造). 図表 9. 各国・地域の 国民所得変化 Sl. S. S4. S3. ワ. S6. S-. S"7 S8. 1.59. オセアニア 0.08@. 0.49@. 韓国. 6.99. 0.21@. 0.65@. -0.04. インドネシア マレージア. 0.25. 0.23. 4.58. 5.21@. 5.89@. 5.56@. 6.76. 0.48. 16.03. 10.71. -0.68. -0.72. 9.64. 7.40. -0.39. -0.41. -0.41. 7.54@ 21.57@ 18.75@ -0.62@ -0.65@. 25.52. 4.80. -0.23. -0.26. 8.46. -0.51. -0.54. 7.@. @. 382. 55. 55. 8@ll. @l@. @.@. 3l. り. り. 什. 6. ハ. く. 3. Ⅱ. し. ︶. 汁. 022. 5.34. -0.01. 中 ・南アメリカ. 0. 4. り. カ. メ. 5.36. 22.25. -3. り. l. 々. ダリ. 55り. 5. l6l. 3. 436. @. 448. り /@. ア. ア. シ. 0. 他. そヵア. 0.00. 0.53. -0.33 13.50. -O.D 5.35 -1.93. -0.20. メキシコ. -0.16. 12.78. -0.05 12.97 15.38 -0.32. 台湾. -1.02. 0.17. -0.13. 中国香港. -0.52. -0.42. 9.96 0.00. 3.61. 17.64. タイ. 中国. -0.50. o 70. 1.52. 6.14. フィリピン 、ンシ ガポール. 1.72 2 ・. 日本. -0.㏄ -0.29. S9. 0.67. EU. -0.24. -0.25. -0. -0. ワリ. リリ. 旧ソ連・東欧. 0.521. その他世界 Ml 、 W備考) 図表 8 に同じ. ンの 基準年が 1995 年であ ること,そしてこのよ. 5. シミュレ 一、ンコ ン結果. うな自由化措置が 現時点では実現していないこ. 本節では,図表6 に示された結果の 吟味を行. う.世界経済全体の 変化を概観した 後,個別の フレームについて 生産と貿易構造の 変化,厚生 -. 変化とその要因を 検討してゆく.なお,本稿の 貿易自由化は 農業分野 (AGR と PDF) を含まな い点に注意してもらがたい. 5. 1 . 世界経済全体と 各国の変化 図表 7 は,世界経済の変化を示している.協. と,そして今後の 8 年間で実現すると 仮定する と, 2002 年から 2010 年の間の年平均成長率を 0.04% ポイント押上げることになる. 自由化措置は 世界貿易を拡大し ,各国での資 源配分の効率化を 促す. S5 は世界輸出量の 伸 びを 巳 0% ポイント ( 上記の考え方で 表現すれ ば,年率0 . 22% ポイント ) 押上げ,世界経済全 体で発生する 追加的等価変分は ,約3.200 億ド ルにのぼる.. 試算したケースでは ,. では, このような地域経済統合の 利益はどの ように分配されるのだろうか・ 各国別実質 GDP,. アジア広域における 自由貿易協定 (S5) が 2010. 国民所得の変化をそれぞれ 図表 8 と図表 9 に 示. Ⅱまでの累積 GDP 成長率を 1.4% ポイント. した. 日本の実質 GDP は, 参加しない場合. 定参加国が占める 経済規模と世界経済の 変化に は正の関係が 観察される・. ィ. と最. も押上げる結果となっている. シミュレーショ. (56) を含む全ての 場合にゼロないしプラス. と.

(16) 48 (205. 横浜経営研究. Ⅰ. 第 4 号 レ 001). 第ジ巻. 図表 10 . 日本における 生産要素と産業別生産の S1 土地 (外生 ). S5. S6. 0.00. 0.00. 0.00. 0.00. 0.01. 0.06. 0.05. 0.10. 1.0 2. 0.49. 0.16@. 0.30@. 0.21@. 0.36@. 1.90@ -0.09@. 1.32@. 0.03. 0.00. 0.47. 0.43. 0.05. 0.25@. 0.34@. 0.10@ -1.43. 0.32. 0.21 .2. (内生 ). 0.02. -0.01. ・. つ. 0.08@. 0.11@. 0.09@ -1.70@. (PDF) 繊維・アパレル (TXL). 0.03. 0.04. 0.03. 0.04. 食品加工業. (W&P). (P C. 鉄鋼 (hITL. 0.00. (労働移動 ). 0.00. 0.08@. Ⅰ二半. 89. 0.00. 鉱業㎝ING). 方寸由ィ. S8. 0.00. (AGR). 木 ・紙製品. S7. (外生 ). 資本ストック. 農林水産業. S4. S3. 0.00. 非専門労働者. 専門労働者. S2. 変化. くと で. Ⅰ. Ⅰ. (NIぁT). 0.38. -0.12. 1.07@ -0.05. 0.76. 1.44, 0.12. 0.23. 0.03@ -0.27@. 0.00@ -0.23@. 2.61@ -1.82@ -0.24@ -0.41@. 9.47、. 0.08. 0.10. 0.91. 0.69. 0.14. 0.16. 0. 35 一. 0.32. 0.08@ 0.30@ 0.11@ 0.30@. 1.58@ -0.12@ 0.67@ 0.45@ 0.90. 0.09. 1.71. 0.33. 0.14. 0.41. -0.03. 1.31. 1.08. 0.25. 0.31@ -0.33@. 0.43@ -0.22@. 4.61@ -0.34@. 5.67@. 5.39@. 3.96. 電気機械 (ELE). 0.11@. 0.08@. 0.12@. 0.06@. 0.01@ -0.40@. 1.02@. 0.78@. 0.47. 一般機械 (ONIE). 0.04. 0.68. 0.16. 0.82. 1.09. 0.93. 0.70. -0.67. 0.09@. 0.15@. 0.16@. 0.19@ -0.90. 0.70. 0.47. 0.05. 電力・ガス・ 水道 (EGW). 0.08@. 0.18@. 0.11@. 0.22@. 1.24@ -0.11@. 0.89@. 0.66@. 0.93. 建設 (CNS). 0.13@. 0.26@. 0.18@. 0.31@. 1.68@ -0.09@. 1.19@. 0.95@. 1.28. 輸送・ 卸 (T ゐT). 0.03. 0.02. 0.04. 0.03. 0.58. 0.49. 0.26. 0.50. 0.08. 0.16. 0.12. 0.19. 1.06. 0.94. 0.70. 0.76. 0.02@. 0.07@. 0.05@. 0.10@. 0.70@ -0.03@. 0.48@. 0.26@. 0.51. 輸送用機械. その他製造. 民間サービス. (OMF). で. OSP). 政府・非営利サービス. (OSG). 0.11. (備考Ⅰ図表 8 に同じ. なっている.先に記した S5 はもちろんのこと. 協定に参加しない 国々に対しては ,一般的に. アメリカとの 統合 (57, 58) や中国との統合 (59) にもプラスが 見られる. 国民所得の面か ら見た場合には , S5 に続いて S8 が大きくなる.. 貿易転換効果というマイナスが 観察されるが ,. 他の中心的協定参加国. ( シンガポールや. 韓国 ). にもそれぞれ 大きな拡大効果が 期待される. シ ンガポールは 5.8% ポイント (5n から 16.9% ポイント (55) の拡大,韓国は5.9% ポイント (54) から 9.1紡 ポイント (55) となっている S5 と S6 で協定に参加する ASEAN4 カ国にもそ れぞれ大きな GDP 拡大効果が発生している. ".. これらの拡大は ,統合によって生じると仮定さ れている技術のキャッチアップとそれに 伴う追 加的投資によるものと 考えられる.. これは台湾, 56 の日本, 57 (58) の ヵナダと メキシコに現れている.オセアニア ,その他ア 、ジア, 中 ・南米, EU,. 旧ソ連・東欧, その他. -世界はケースによっては 貿易創出効果による 利. 益を派生的に 享受している.総じて, 日米協定 の S7 や S8 の場合には貿易転換効果が 大きく. 22) 中国香港が 56 を始めとした 協定参加でマイ ナスとなっているが , これは同協定メンバ 一の中で は技術のキャッチアップ 効果がないことが 大きい. 但し, GDP. という生産サイドの 指標ではマイナス. であ るが,家計の 効用を測る国民所得面で 評価する と 15% ポイントと大幅なプラスに 転じている..

(17) 日本の新しい 通商政策とその 効果. : CGE. モデルによる 評価 (堤. 雅彦.清田耕造). 206) 49. 図表Ⅱ. 日本の財 別 輸出量の変化. (備考Ⅰ図表 8 に同じ. 域外国への負の 効果が出やすいと 想、われる. が ,基準ケースに比べて拡大しているわけでは ないことが分かる.例えば, S2. 5.2. 生産と貿易構造の 変化 自由貿易協定は ,. 日本経済には 概ね望ましい. 結果となっているが ,貿易自由化は財の相対価 格を変化させる. このため,必ずしも 全産業が 均等に利益を 得るわけではない.個別産業への 影響を,図表 10 (生産要素と産業別生産の 変化 ), 図表 11 ( 同輸出量の変化 ), そして図表 12 (顕 示比較優位係数の 変化 ) を基に吟味する. 専門労働者,資本ストック 欄の変化は,それ ぞれ外国人労働者の 受入れによる 増加幅, GDP. ( 日本・シン. ガポール・韓国 ) では,輸送機械の 生産が減少 する. (-0..W3/n ポイント. ). が, S7. が) では大幅な拡大となる. ( 日本・アメリ. (5.67% ポイント. ). 輸出面では, S2 における輸送機械品は 約 1% ポ イントの拡大だが , 57 では 15.7% ポイントのプ. ラスであ る. この 26. な 動きは結果的に 比較優位構造に 影. 響を及ぼす.引き 続き,輸送機械業 に着目して 各シナリオの 顕示比較優位係数を 比較すると. S2 では 1t7l. S7 は 1.93 となっており ,両者の間. の 変化に対応した 追加的投資の 効果 ( 固定的貯. に 0 . 22 ポイントの差を 確認することができる. 蓄率の仮定から ) であ る. GDP の変化は生産要. 他方,同産業の1995 午時点の同値は 1.85 であ. 素. 2010 年の基準ケースは 1.74 であ る.つまり,協. (技術を含む ). の変化に分解できるが , シェ. アと変化率に 鑑みると,資本ストックの 増加が. 大きな役割を 示していることが 見て取れる. 個別の財生産をみると ,.必ずしも 全ての産業. り. 定に参加しない 場合の輸送機械 業は ,要素賦存 状態の変化によって 自然と優位性を 低下させる が, S2 はそれを加速する 自由化であ り, S7 は.

(18) 50 (20円. 横浜経営研究. 図表 12.. (備考 ) 1 2.. 第 22 巻. 第 4 号⑫ 001). 日本の顕示比較優位指数の. 変化. 数値は (各国別の各産業の 輸出比率 ) ソ (国財の世界平均輸出比率. ). 胴掛けは協定参加ケース. それを止める 自由化だと指摘できる ,協定相手 国の選択は将来の 産業構造に大きな 影響を与え, 結果として産業別労働需要といった 派生需要の 変化を通じて 要する国内調整の 規模と方向を 変 化させる.. 日本の結果に 注目すると, 日本が加盟する. 由貿易協定 (Sl 一 S5, S7 一 S9) では利益を得 ることができ ,特に東アジア連携の S5 で最も. 大きな利益を 得ることがわかる. しかし,. 日本. が加盟しない 東アジア諸国の 自由貿易協定の 、ン. ナリオ. 5.3. 厚生変化とその 要因. 自. (56) では,先述の台湾と同様, 日本. は損失を被ることも 確認できる. この結果は,. 本節では, シミュレーションの 結果を厚生変. 化という観点から 分析する.図表13 は各国にお ける等価変分の 動きを示したものであ る. GDP や国民所得に 見られる通り ,協定参加国は厚生 利益を得ている.一方,協定非加盟国は 多くの 地域で厚生水準のマイナスの 変化,すなわち損. 日本が東アジア 諸国と自由貿易協定を 締結する ことの意味を 確認するものであ る,. 最後に, 日本の厚生変化をより. ;. 平み m に分析し. てみよう. 以 -「では,二種類の視点から厚生変. 本 ・シンガポールの 自由貿易協定 (Sl) 以タト. 化の分解を試みる.第一は 自由化の形態別の 分 解であ る.形態別の分解では, 自由貿易の総効 果を貿易自由化の 効果 (TL), 労働移動の効果 (ML), 直接投資・技術 収 鍍の効果 (CA+AO). の 全てのシナリオにおいて ,マイナスの変化が. の三つぼ分解する. 第二は源泉川分解であ. 確認されている.. 源泉利分解では ,交易条件や要素賦存の効果が. 日 ・. 失を被っている.例えば台湾に注目すると ,. る..

(19) 日本の新しい 通商政策とその 効果 : 「「・ E.モデルによる 評価 (堤. 雅彦, 清 Ⅲ耕造 ). 208@ 5]. 図表 13. 各国・地域の 等価変分変化 Sl オセアニア. S4. フ. 2 , 705@. 韓国. 1. ハ ツ. 1. インドネシア. 21,779. 。 Ⅰ. 2.705@ 1,145@ -168@. S9. S8 -193. 19,324. -103. 43,894. -1. -1,740. -1. -2,979. 172@ 17,812@ 6,824@ -343@ -382@ -847. マレーシア 5. り. 204. 191. l5. 3. 367 10,959 6,252 1. -486. -511. -345. 31o52 11640. -10. t2/2 :, 985@ 3,412@ 3,232@ 4,375@ 12,032@ 9,972@ -297. ンガポール. タイ. -l. 中国. -541. つ. -18@. -338. その他アジア. 88. -9 O、. り 2. く し ハ. -21@ 11,135@ 11,137@. ツ 2 ハ. 中 ・南アメリカ 14@. EU 旧ソ連・東欧. @ワ g. 2 つ. -858@. -213@. -827. -860. -225@. -236. -6.329 958. -. Ⅰ. 854@ 19,067@ 22,485@ 1.963 132. 8. -441. -435. -834@ -2,249@ 1,729@ -3.040@ -3. 4. -404. 483 4l 2 ワ. レ ). us. ド. 0 0 l. 乖離. ス. ケ. ス. ケ一. ケ. の. 各. ・. -385. 一. 2.997@ 1,297 万. 571@. 2 ワ 41. 747. 673. り 2. 百口 巾. l0. 準 基. に ハ足. る国 け加 お参. 年協. ヰよ主 ノ. 騰各 四は. 敷 網. ワ@. 植樹. l. 考 ) 備. 一. 64@. -592. 6,282. 539@ 5,046@ 1.668@ -119@ -118@ 3.956. 305 -56. -31. -3,819. -93@ 7,511. ・. ・. メキシコ. -58. 40@ 2.471@ 1,274@ -2,261@ -2,235. -6. アメリカ. 6,422 4,762 -9,986. -353. ヵナダ. 1ll. -457@122,691@40,881@ -1.882@ -1.989@110,208. 47. 台湾. 126. 20@ 17,488@ 7,066@ -145@ -177. 2gq. り. 中国香港. その他世界. S. 9,626@ 5,099@ 12,216@ 79,802@ -4,895@ 50,309@ 41,150@ 62,367. 3 1. フィリピン. S6. S-3. 217@. l. 14.2. 日本. 、ン. S3. S """ ワ. 総効果のうちどの 程度に上るのかを 明らかにす. なかった分析では ,貿易協定の効果を過小評価. る・. していた可能性があ ることがわかる. 図表 14 は厚生変化を 形態別に分解したもので. 日本の場合,前提から 自明であ るが,貿 易自由化,労働移動,直接投資・ 技術吸飲の 効 あ る.. 果の中でもっとも 大きな効果を 生み出すのは ,. 米国との協定 (57 と 58) を除いて,貿易自由 化であ ることがわかる. また,貿易自由化以覚 の効果も注目に 値し. と ) ナ. わけ直接投資・ 技術. 収 鉄の効果は無視できない ,特に, 日本と アメ. (57 と 58 Ⅰに注目す ると,直接投資・ 技術吸飲の効果は 貿易自由化. また生産. 要素の移動を 含めた新しい 形の口内貿易協定が 大きな意味を 持つことも明らかだろう. 一万,厚生の変化を源泉別に 分解した結果が 図表 15 であ る.要素賦存の 増加と技術変化の 効 果の大きさが 確認できる. 日本が協定に 参加を. 23) 東アジア諸国との 協定では, 日本の技術が 最も高いレベルにあ り,東アジア諸国が日本の 技術. リカ の間で結ぶシナリオ. に収敵することを. の効果を -ヒ 回ることが確認できる. 化の効果は小さい. しかし, アメリ ヵ との協定 (57 と 58 Ⅰでは, 日本がアメリ ヵ のよ。) 高度な技術 へと 収 敵するため,技術変化の 大きな効果が 期待さ. " . この結. 果より, これまでの生産要素移動を 考慮してい. れる.. 想定しているため ,. 日本の技術変.

(20) 52 (209). 横浜経営研究 図表 14.. 第22 巻. 第 4 号 (2001). 日本における 等価変分の形態 別 分解. 90.000 80,000. 70,000 60,000 50.000. 等. 価. 40 , 000. 30,000. 変分. 20,000. 10,000 0 10 , 000. 一. -20 , 000. Sl. S2. S4. S3. S5. S6. S7. S8. S9. 、ンナリオ. (備考 ) 各シナリオについては. 図表 6 を参照. 図表 15.. 日本における 等価変分変化の 源泉川分解. 二 二コ効率改善効果. 口受 コ 交易条件変化. 要素賦存変化 限界効用変化. 100,000. 蛭竺慈投資財価格変化. 技術変化. 資本減耗変化. 十全体. r. 80,000 0. 0. 4. 0. 0. 0. 0. 0. 0. 6. 等価変分. 20,000 0. 0 0 0. 0. 2. 9. S. 8. S. 7. S. 6. S. 5. S. 4. S. 3. S. ワ一. S. S. オ. /. リ ナ. 日. 参. 6. を. 表. 下 L @味 @. 図. て. つ. オ. ナ シ. 各. 考) 備.

(21) 日本の新しい 通商政策とその 効果. しないシナリオ. : CGR. (56) では,交易条件と効率. モデルによる 評価 (堤. 雅彦.清田耕造). く. 210) 53. しれない. さらに,データセットの 質を改善し. 改善にマイナスが 現れており,貿易転換効果の 影響が観察される. この事実は, 日本が東アジ ア諸国との自由貿易協定を 結べば利益を 得るが, 逆に東アジアにおける 自由貿易協定の 枠組みか ら外れた場合,損失を 被ってしまうことを 示し. への拡張も有意義であ ろう. これらの課題につ. ている・. いては,今後の研究を通じて 考察していきた い. カバレッジを 広げてゆくことも 重要であ る. こ. れらの技術 りな課題に併せ ,今回の分析では取 自. り上げていない 農業分野の自由化や ,政策設計. と国内の利益配分に 関する政治経済学的な 分析. 参考文献. 6 . まとめ. 本稿では, CGE モデルを利用して 日本の 2 国 間. もしくは地域的な 通商政策. Baldwin. ( 自由貿易協定 ). Paper. の経済効果について 検討してきた.本論文で 新 Brown. たに取り入れられた 特徴は,従来の財の貿易自 由化だけでなく ,. 2 国間毎の労働移動や 直接投. 移自あ 働易で 労賀 さ 際,き 国は大. 動. ょで たに 視. 由る. 果い. ら ・比. が 股栗. 明資と. 化. と接効. ると. 相手回の選択如何によっては. 2. 国間協定を足が. かりとした広範囲な 自由化の促進が 可能であ る ことと同時に ,障壁となりうる 可能性を示唆し ている・. 本稿の分析は ,. , No , 5582. M Stern@ (1992)@ "A@ North@ American@ Free@ Trade An3yti. Assessment Brown. Issues@ and@. @@. a@. Robert@. Computa. The仝orld・conomy , 15(1):. ,. C0m. Trade@. peliti0n and. JoSeph Moc/. Ⅰ. /ng r/コイル P0. Jsm7m ど. ⅡⅠ. Cambridge Burfisher. F0 ei 珪 n Di ect. F. Francois. ピ打. $ トビ. ん. [.).:A/7%. E. ・. Trade@. Samuelson@. Gc. ピガ. /E. れピバ仰. Robinson@. の経済効果を 分析する上で ,貿易自由化だけで なく国際生産要素移動を 考慮している 点で意義 があ るが,残された課題も存在する.例えば ,. Are8@. Mi. Effects ,. rati. ガ. Sto. per-. , Joseph@F. elirWお Tr. ぱり. , and. e Polic.).... N 且 FTTA,. リど. 859-889. Dce, Ph ‥. Ⅱ. ippa. KeVin. HanSlo. MeasuringlheCosIo. in Takatoshi. Ito and. T/ ははど. A. ヵ竹Ⅱ んど. Ⅳ ムれ. Ⅵ. Ⅰ. Ba. and. Annc. ECo. れ 0 灯@cJ,. Tien. Phamduc. iefstoTradein. ⅡⅠ. O. K uegc Ⅰ. 丘. V olum e. l l, C Ⅱ. edS-. ひ. 芭. Ⅱ. ces.". ぢピ Ⅰ ゾ. ちと. m b Ⅱ dge,. 0fChica. SⅡ y. (200l) Serv. -P は C ヂC R ピ 8i0 り, E は荘 A5iu. とどまっており ,. るかについても 十分に吟味する 必要があ るかも. E. , S , -Mexico. CambridgeUK:CambridgeUniversity Press. Coe,DaVidT.and E@ehananHelpman(l995)"lnlernahonal R&D Sp Ⅲovers,"E けp ピひれ Eco れの 抑7ieRe.v Ⅱ・・, 39(6):. ひれ. 証的に妥当性かどうか ,生産関数における 生産 要素の代替の 弾力性や国内と 国外の財需要に 関 する代替の弾力性の 影響がどのように 効いてい. ‥. r グはガど,. A 月 plied/Genzer.alEgu@[email protected] Ⅳ 抑 どれは リⅠ. forlhcom ing from thC UuniVe. きていない. シナリオで想定した 外生変数が実. s eds. げ luり ib/.几 uin. Versus@. n@. in@ Francois. 労働移動や直接投資の 取扱いは外生的なものに またネットの 効果しか評価で. Ⅱ. and@ Karen@. Wage@Changes@in@a@U. R . Shie@sS eds., Mo. C@nton. R. Shie. A Ⅲど r/c 乙れ F グ ce. ん. , Sherman@. Thierfelder@(1994)@ Free@. 「. InVestmenl," in. C@nlon. Cambridgeゞniversity ̄ress ,. , UK. , Mary@. Ⅰ. and. 0 Ⅰ /V の r. ガ. W th@ Monopolistic. Models@. ⅡⅠ. 日本をめぐる 新しい通商政策. on8. Ⅰ. 11-30.. , Drusilla@K , (1994)@ "Properties@of@ApPied@General. Equilibrium@. 且. ことも確認された・ また,非加盟国への 影響は 限定的だが,それらの 国々も協定に 加盟するこ とで利益を得ることがわかった. これらの結果 は, Krugman (19g1a, 19glb) や Goto and Hamada l999) が示した分析結果と 同様に,. Trade-. and・lenaヾeghezza・. ・. , Drusilla@ K . , Alan@ V , Deardorff@and@. Agreement:@. 資 に伴う技術の 収 飲 といった点であ る.本稿の. 分析により, アジア地域における 要素移動を含 めた地域自由貿易協定は ,加盟国に利益を 与え. , Richard・. Induced!nvestment-Led;rowth , NBER仝orking. ic6. じ. m71iれ切Ⅰ M A. :. o P Ⅱ eSS.. Drake 、 Tracey A .and R@chafd E.Cav.eL(l992) "Changing Determinants. ofJapanese. in the U nited StateS," /n1招/./nんu甜 0 円 乙 /EC0 Goto , Junichi・. Forc@ Ⅰの. リドれり. れ 0 珂ルs,6(3. "The. Ⅰ. 芭. ン. n DirccI. Inl,es[ment. i0 アノ p クれピ ㏄. Ⅰ. どはⅡ. イ. 228-246.. pact{f`grant仝orkers{n. the@Japanese@Economy:@Trickle@vs. , Flood,@ Japan@and.

図表  2.  データの分割 
図表 5.  国別・産業別技術パラメーター 

参照

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