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15i0073j 1 【ハンガリー国立銀行】据置・見通し変更:BBB/安定的→ポジティブ,BBB /安定的→ポジティブ

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15- I- 0073 201 6 年 2 月 1 7 日

株式会社日本格付研究所(J C R)は、以下のとおり信用格付の結果を公表します。

ハン

(証券コード:−)

【見通し変更】

外貨建長期発行体格付 BBB

格付の見通し 安定的 → ポジティブ 自国通貨建長期発行体格付 BBB+

格付の見通し 安定的 → ポジティブ 【据置】

債券格付 BBB

ハン

国立銀行

(証券コード:−)

【見通し変更】

外貨建長期発行体格付 BBB

格付の見通し 安定的 → ポジティブ 自国通貨建長期発行体格付 BBB+

格付の見通し 安定的 → ポジティブ ■ 格付事由

(1) 格付は、主に比較的発展し輸出指向が強い経済構造、経常および財政収支の改善、E U 基金を通じた大規 模な資金流入の継続などを評価している。改善途上にあるものの、金融システムや多額の政府および対外 債務が引き続き制約要因となっており、解消にはさらなる改善が必要である。格付の見通しはポジティブ に変更した。安定した政治基盤を背景に政府は構造問題に対処するため対策を講じてきたが、その成果が 表れている。経済はより堅実な成長に回帰し、金融システムにも小幅な改善がみられる。財政赤字は 12 年以降 GDP比 3%を下回り、政府債務残高もGDP 比で緩やかに縮小している。経常収支も黒字が10 年 から継続し、対外流動性の安定とともに対外債務残高も縮小している。依然多額のリファイナンスを抱え ているが、民間や政府部門の対外債務削減によって外的ショックに対する脆弱性も改善している。 (2) ハンガリー国立銀行(NBH)の格付は、同国の中央銀行であるほか、全ての株式は政府が保有しており、

ハンガリーの格付を反映している。

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(4) 金融システムは懸案となっていた問題に対し政府や NBH による対策が講じられたことなどから改善に向 っている。15 年初に外貨建住宅貸出の殆どが自国通貨に転換され、銀行、家計の為替リスクが大幅に低 減した。これにより、家計向けの貸出残高に占める外貨建割合は転換前の 5割超から、15 年 9月末には 3%まで低下した。不良債権比率は依然高いが 13 年末の 14. 1%から 15 年 9 月末には 11. 4%まで改善した。 また、銀行が保有する不良化した商業不動産債権の買い取り機関が設立され 16 年中にも買い取りを始め る予定である。NBH は減少が続いている銀行の民間向け貸出残高を増やすため銀行を通じた中小企業向 け融資支援策(F unding for Growth Scheme)に乗り出し一定の効果を上げてきた。しかし、貸出残高全体 ではその他の貸出が振るわず減少が続いており、16 年からは融資支援策を強化している。銀行の収益力 は金利低下や貸出残高の縮小から下方圧力がかかっているが、与信費用が大幅に縮小し 15 年には黒字を 計上する見込みである。16 年には銀行の収益を圧迫してきた銀行税率の引き下げも行われる予定である。 銀行の 15 年 9 月末の自己資本比率は 20.5%まで上昇し財務基盤も改善している。

(5) 対外債務は J C R が格付している BBB レンジのソブリンと比べて大きいが、15 年 9月末には 09年末の GDP 比 148%から同110%を下回るまで縮小した。経常収支は10 年から黒字に転換しており、15 年には GDP 比 5%を超える黒字を計上したとみられる。自動車産業の生産能力増強から緩やかな経済成長であれ ば輸入が増加した場合でも貿易黒字の持続が可能である。対外ポジションは経常黒字継続と E U 基金から の多額の資金流入などにより対外流動性が潤沢であるほか、対外債務残高も縮小するなど改善している。 対外流動性では、外貨準備高は短期対外債務の 2 倍を確保している。政府、銀行、家計とも外貨建債務や 対外債務を中心に削減しており、外的ショックに対する脆弱性も改善している。

(6) 政府は財政赤字と債務削減に向けて、数次にわたる財政健全化策や政府債務の抑制を憲法で規定するなど の対策を講じてきた。これにより、一般政府財政赤字(E SA 2010)は 12 年以降 GDP比3%以内を堅持し、 15 年も同 2%程度にとどまったとみられる。一般政府債務残高(E SA 2010)は、依然大きいが、11 年末の GDP 比 81%から緩やかながら着実に縮小しており 15 年末には GDP 比 76%前後まで低下したとみられる。 政府債務構造も非居住者保有債務および外貨建債務の構成比は 11 年末のそれぞれ 69%、49%から 47% (15 年 10 月末)、31%(15 年末)まで低下している。政府は 16 年の一般政府財政赤字を GDP 比 2. 0%と 引き続き抑制する方針であるが、16 年予算では銀行税、個人所得税、一部食品の付加価値税率など減税 を行う一方、歳出の抑制を引き続き図る計画である。また、不測の事態に対処する準備金も計上されてお り、引き続き財政赤字、政府債務ともに抑制されるとみている。

(担当)内藤 寿彦・佐伯 春奈 ■ 格付対象

発行体:ハンガリー (Hungary) 【見通し変更】

対象 格付 見通し

外貨建長期発行体格付 BBB ポジティブ

自国通貨建長期発行体格付 BBB+ ポジティブ

【据置】

対象 発行額 発行日 償還期日 利率 格付

第 5 回円貨債券 250 億円 2007 年 10 月 26 日 2017 年 10 月 26 日 2. 11% BBB

発行体:ハンガリー国立銀行 (National Bank of Hungary) 【見通し変更】

対象 格付 見通し

外貨建長期発行体格付 BBB ポジティブ

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格付提供方針に基づくその他開示事項

1. 信用格付を付与した年月日:2016 年 2 月 12 日

2. 信用格付の付与について代表して責任を有する者:藤本 幸一

主任格付アナリスト:内藤 寿彦

3. 評価の前提・等級基準:

評価の前提および等級基準は、J C R のホームページ(http:/ / www. jcr. co. jp)の「格付方針等」に「信用格付の種類

と記号の定義」(2014 年 1 月 6 日)として掲載している。

4. 信用格付の付与にかかる方法の概要:

本 件 信 用 格 付の 付 与 にか か る方 法 の 概 要 は、 J C R の ホ ー ムペ ー ジ ( http:/ / www. jcr. co. jp) の 「 格 付 方針 等 」 に 、

「ソブリン・準ソブリンの信用格付方法」(2014 年 11 月 7 日)として掲載している。

5. 格付関係者:

(発行体・債務者等) ハンガリー(Hungary)

ハンガリー国立銀行(National Bank of Hungary)

6. 本件信用格付の前提・意義・限界:

本件信用格付は、格付対象となる債務について約定通り履行される確実性の程度を等級をもって示すものである。

本件信用格付は、債務履行の確実性の程度に関しての J C R の現時点での総合的な意見の表明であり、当該確実性

の程度を完全に表示しているものではない。また、本件信用格付は、デフォルト率や損失の程度を予想するもので

はない。本件信用格付の評価の対象には、価格変動リスクや市場流動性リスクなど、債務履行の確実性の程度以外

の事項は含まれない。

本件信用格付は、格付対象の発行体の業績、規制などを含む業界環境などの変化に伴い見直され、変動する。ま

た、本件信用格付の付与にあたり利用した情報は、J C R が格付対象の発行体および正確で信頼すべき情報源から入

手したものであるが、当該情報には、人為的、機械的またはその他の理由により誤りが存在する可能性がある。

7. 本件信用格付に利用した主要な情報の概要および提供者:

・ 格付関係者が提供した監査済財務諸表

・ 格付関係者が提供した業績、経営方針などに関する資料および説明

・ 格付関係者が提供した経済・財政運営方針などに関する資料および説明

・ 経済・財政動向などに関し中立的な機関が公表した統計・報告

8. 利用した主要な情報の品質を確保するために講じられた措置の概要:

J C R は、信用格付の審査の基礎をなす情報の品質確保についての方針を定めている。本件信用格付においては、

独立監査法人による監査、発行体もしくは中立的な機関による対外公表、または担当格付アナリストによる検証な

ど、当該方針が求める要件を満たした情報を、審査の基礎をなす情報として利用した。

9. J C R に対して直近 1 年以内に講じられた監督上の措置:なし

■留意事項

本文書に記載された情報は、J C Rが、発行体および正確で信頼すべき情報源から入手したものです。ただし、当該情報には、人為的、機械的、また

はその他の事由による誤りが存在する可能性があります。したがって、J C Rは、明示的であると黙示的であるとを問わず、当該情報の正確性、結果、

的確性、適時性、完全性、市場性、特定の目的への適合性について、一切表明保証するものではなく、また、J C Rは、当該情報の誤り、遺漏、また

は当該情報を使用した結果について、一切責任を負いません。J C R は、いかなる状況においても、当該情報のあらゆる使用から生じうる、機会損失、

金銭的損失を含むあらゆる種類の、特別損害、間接損害、付随的損害、派生的損害について、契約責任、不法行為責任、無過失責任その他責任原因

のいかんを問わず、また、当該損害が予見可能であると予見不可能であるとを問わず、一切責任を負いません。また、J C Rの格付は意見の表明であ

って、事実の表明ではなく、信用リスクの判断や個別の債券、コマーシャルペーパー等の購入、売却、保有の意思決定に関して何らの推奨をするも

のでもありません。J C Rの格付は、情報の変更、情報の不足その他の事由により変更、中断、または撤回されることがあります。格付は原則として

発行体より手数料をいただいて行っております。J C Rの格付データを含め、本文書に係る一切の権利は、J C Rが保有しています。J C Rの格付データ

を含め、本文書の一部または全部を問わず、J C R に無断で複製、翻案、改変等をすることは禁じられています。

■NR S R O 登録状況

J C R は、米国証券取引委員会の定める NRSRO(Nationally Recognized Statistical Rating O rganization)の 5 つの信用格付クラスのうち、以下の 4 クラ

スに登録しています。(1)金融機関、ブローカー・ディーラー、(2)保険会社、(3)一般事業法人、(4)政府・地方自治体。米国証券取引委員会規則

17g-7(a)項に基づく開示の対象となる場合、当該開示はJ C Rのホームページの“ Rating Information” (http: / / www. jcr. co. jp/ english/ top_cont/ rat_info01. php) に掲載されるニュースリリースに添付しています。

■ 本件に関するお問い合わせ先

参照

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